第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

   当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

   また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2022年4月~12月)における当社グループの売上高は、第1四半期(4月~6月)において、制御機器事業を中心に上海ロックダウン影響を大きく受けましたが、第2四半期以降において、生産回復に加え高水準の受注残に対応すべく供給力強化を加速した結果、前年同期比で大幅に増加しました。

 売上総利益率は、部材価格高騰や第1四半期における制御機器事業の主力工場の稼働率低下などの影響を受けましたが、全社で価格適正化などの付加価値率改善に継続して取り組み、前年同期比での低下幅を第2四半期累計実績から縮小しました。また、中期経営計画(SF 1st Stage)の目標達成に向け、将来成長のための積極的な投資は継続しました。

 これらの結果、営業利益は前年同期比で大幅に増加しました。なお、売上高・営業利益は、ともに第3四半期連結累計期間における過去最高となりました。

 

当第3四半期連結累計期間の業績結果は以下のとおりです。

 

 

2022年3月期

第3四半期連結累計期間

2023年3月期

第3四半期連結累計期間

増減率

売上高

5,586億円

6,380億円

+14.2%

売上総利益

(売上総利益率)

2,564億円

(45.9%)

2,868億円

(45.0%)

+11.9%

(△0.9P)

営業利益

(営業利益率)

669億円

(12.0%)

729億円

(11.4%)

+9.0%

(△0.5P)

税引前四半期純利益

637億円

707億円

+10.9%

当社株主に帰属する

四半期純利益

448億円

505億円

+12.7%

米ドル平均レート

111.0円

135.7円

+24.7円

ユーロ平均レート

130.8円

140.3円

+9.5円

人民元平均レート

17.2円

19.8円

+2.6円

(注)「営業利益」は、「売上高」から「売上原価」、「販売費及び一般管理費」および「試験研究開発費」を控除したものを表示しています。

 

オペレーティング・セグメントの業績は、次のとおりです。

なお、「営業利益(△損失)」は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 四半期連結財務諸表注記事項Ⅱ-P セグメント情報」における「セグメント利益(△損失)」と同一です。

 

① IAB: インダストリアルオートメーションビジネス(制御機器事業)

 

2022年3月期

第3四半期連結累計期間

2023年3月期

第3四半期連結累計期間

増減率

外部顧客に対する売上高

3,106億円

3,591億円

+15.6%

営業利益

579億円

645億円

+11.4%

(注)経営管理区分の見直しにより、2023年3月期より、IABの一部の事業をDMBに移管しています。これに伴い、2022年3月期の業績

   についても新管理区分に組み替えて表示しています。

 

<売上高の状況>

 製造業の設備投資動向は足元で減速リスクが高まりましたが、当社が注力する半導体製造装置・電気自動車(EV)・二次電池向けなどの需要は依然として堅調に推移しました。

 このような状況の中、高水準の受注残を背景とした供給力強化の取り組みを継続実行した結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は前年同期比で大きく増加しました。

 

<営業利益の状況>

 第1四半期の工場稼働率低下の影響、部材価格・物流費の高騰、成長投資の継続実行の一方で、売上高の大幅な増加により、営業利益は前年同期比で大きく増加しました。

 

② HCB: ヘルスケアビジネス(ヘルスケア事業)

 

2022年3月期

第3四半期連結累計期間

2023年3月期

第3四半期連結累計期間

増減率

外部顧客に対する売上高

1,011億円

1,067億円

+5.6%

営業利益

162億円

131億円

△19.3%

 

<売上高の状況>

 世界的なインフレ影響による消費マインドの冷え込みと、中国でのゼロコロナ政策継続に伴う販売店休業や物流網停滞の影響を受け、血圧計を中心に需要は低調に推移しました。

 そのような中でもグローバルにおける健康意識の高まりへのニーズを着実に捉えるとともに、為替影響もあり、売上高は前年同期比で増加しました。

 

<営業利益の状況>

 固定費抑制や価格適正化に取り組みましたが、部材価格の高騰や将来成長への投資継続により、営業利益は前年同期比で大きく減少しました。

 

③ SSB: ソーシアルシステムズ・ソリューション&サービス・ビジネス(社会システム事業)

 

2022年3月期

第3四半期連結累計期間

2023年3月期

第3四半期連結累計期間

増減率

外部顧客に対する売上高

552億円

639億円

+15.6%

営業利益(△損失)

△9億円

△2億円

 

<売上高の状況>

 エネルギーソリューション事業では、エネルギー価格の高騰などにより自家消費を中心に再生エネルギー関連に対する堅調な需要が継続しました。駅務システム事業では、鉄道利用者数の回復に伴い、顧客の更新投資需要が第1四半期以降は回復傾向で推移しました。

 これらの結果、売上高は前年同期比で大きく増加しました。

 

<営業利益(損失)の状況>

 外貨建て仕入の為替影響はあるものの、売上高の増加に加え価格適正化に継続して取り組んだ結果、営業損失は前年同期比で縮小しました。

 

④ DMB: デバイス&モジュールソリューションビジネス(電子部品事業)

 

2022年3月期

第3四半期連結累計期間

2023年3月期

第3四半期連結累計期間

増減率

外部顧客に対する売上高

892億円

1,050億円

+17.7%

営業利益

82億円

135億円

+64.1%

(注)経営管理区分の見直しにより、2023年3月期より、IABの一部の事業をDMBに移管しています。これに伴い、2022年3月期の業績

   についても新管理区分に組み替えて表示しています。

 

<売上高の状況>

 民生業界向け部品は、グローバルにおいて減速の兆しが見られたものの、注力する太陽光発電や蓄電などのエネルギー関連、半導体検査装置関連向け需要は堅調に推移しました。

 これらの需要に対応すべくサプライチェーンの改善などにも取り組んだ結果、売上高は前年同期比で大きく増加しました。

 

<営業利益の状況>

 原材料価格高騰などの影響を受けたものの、売上高の大幅な増加に加え、価格適正化や生産性向上の取り組みなどにより、営業利益は前年同期比で大きく増加しました。

 

(2) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況

財政状態

当社グループでは、持続的な企業価値向上に向けた投資を積極的に実行するとともに、資本効率を重視したROIC経営を継続しています。

当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ138億円増加して、9,445億円となりました。また、負債の部は、短期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べ298億円減少して、2,329億円となりました。純資産の部は当社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、前連結会計年度末に比べ436億円増加して、7,116億円となりました。

以上により、株主資本比率は前連結会計年度の71.5%から75.1%となり、強固な財務基盤が維持されています。手元現預金は876億円を保有しており、加えて金融機関との間で300億円のコミットメントライン契約を締結しています。また、格付機関から長期発行体格付として継続的に高格付を獲得しており、高い資金調達力とグローバルで金融機関との良好な関係を維持しながら、資金流動性と調達力を確保してまいります。

   <四半期連結貸借対照表(抜粋)と財政状態に関連する指標>

 

2022年3月期

(2022年3月31日)

2023年3月期

第3四半期連結会計期間

(2022年12月31日)

増減

資産合計(資産の部合計)

9,306億円

9,445億円

+138億円

負債の部合計

2,627億円

2,329億円

△298億円

株主資本

6,652億円

7,089億円

+437億円

非支配持分

27億円

27億円

△1億円

純資産の部合計

6,680億円

7,116億円

+436億円

負債及び純資産合計

9,306億円

9,445億円

+138億円

 

キャッシュ・フロー

当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 四半期純利益や減価償却費の計上などにより202億円の収入(前年同期比271億円の収入減)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 資本的支出や成長投資などにより386億円の支出(前年同期比147億円の支出増)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローの金額から投資活動によるキャッシュ・フローを控除したフリーキャッシュ・フローの金額は△184億円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 短期債務の減少や配当金の支払い、自己株式の取得などにより568億円の支出(前年同期比72億円の支出増)となりました。

 

以上の結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は前連結会計年度末に比べ679億円減少し、876億円となりました。

 

   <四半期連結キャッシュ・フロー計算書(抜粋)>

 

2022年3月期

第3四半期

連結累計期間

2023年3月期

第3四半期

連結累計期間

増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

473億円

202億円

△271億円

投資活動によるキャッシュ・フロー

△240億円

△386億円

△147億円

フリーキャッシュ・フロー

233億円

△184億円

△417億円

財務活動によるキャッシュ・フロー

△496億円

△568億円

△72億円

 

減価償却費

174億円

198億円

+24億円

資本的支出(設備投資)

△196億円

△280億円

△84億円

      (注)資本的支出は、四半期連結キャッシュ・フロー計算書記載の金額

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

(6) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、363億55百万円です。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。