【要約四半期連結財務諸表注記】

1.報告企業

三菱ケミカルグループ株式会社(以下「当社」といいます。)は日本国に所在する企業であり、東京証券取引所プライム市場に上場しております。当社の登記している本社の住所は、ホームページ(https://www.mcgc.com/)で開示しております。当社グループの連結財務諸表は3月31日を期末日とし、当社及び子会社並びにその関連会社及び共同支配の取決めに対する持分により構成されております。当社グループは、主に「機能商品」、「素材」、「ヘルスケア」の3分野で事業を展開しており、その詳細は注記「4.事業セグメント」に記載しております。

なお、2022年7月1日より当社商号を、株式会社三菱ケミカルホールディングスから三菱ケミカルグループ株式会社へ変更いたしました。本注記においては、商号変更前の取引を含め、社名を「三菱ケミカルグループ㈱」で統一表記しております。

 

2.作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。当社は四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしていることから、同93条の規定を適用しております。

要約四半期連結財務諸表は、連結会計年度の連結財務諸表で要求されるすべての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。

 

(2) 連結財務諸表の承認

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、2023年2月10日に、代表執行役執行役社長 ジョンマーク・ギルソン及び執行役エグゼクティブバイスプレジデント最高財務責任者 中平優子によって承認されております。

 

(3) 測定の基礎

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(4) 表示通貨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入して表示しております。

 

(5) 判断、見積り及び仮定の利用

当社グループの要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行う必要があります。実際の業績はこれらの見積りとは異なる場合があります。

見積り及びその基礎となる仮定は、継続して見直されます。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りが変更された会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識されます。

当社グループの要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断は、注記「8.減損損失」に記載の事項を除き、原則として、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様です。

 

3.重要な会計方針

当社グループが要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。

なお、各四半期における法人所得税は、見積年次実効税率を基に算定しております。

 

 

4.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。なお、報告にあたって事業セグメントの集約は行っておりません。

当社グループは、4つの事業領域、「機能商品」、「ケミカルズ」、「産業ガス」及び「ヘルスケア」を報告セグメントとしております。

 

各報告セグメントの事業内容は、以下のとおりです。

分野

報告
セグメント

セグメント内訳

 

事業内容

機能商品

機能商品

ポリマーズ

&コンパウンズ

ポリマーズ

パフォーマンスポリマーズ、サスティナブルポリマーズ、アセチルポリマーズ

 

 

コーティング・

アディティブス

コーティング材、添加剤・ファイン

 

 

フィルムズ

&モールディングマテリアルズ

フィルムズ

パッケージング、工業フィルム、

ポリエステルフィルム

 

 

モールディング

マテリアルズ

炭素繊維、アドバンストマテリアルズ、

繊維

 

 

アドバンスト

ソリューションズ

アメニティライフ

アクア・インフラ、ライフソリューション

 

 

インフォメーション・エレクトロニクス

半導体、エレクトロニクス、電池材料

素材

ケミカルズ

MMA

MMA

MMA

 

 

石化

石化

石化基盤、ポリオレフィン、基礎化学品

 

 

炭素

炭素

炭素

 

産業ガス

産業ガス

産業ガス

産業ガス

ヘルスケア

ヘルスケア

ヘルスケア

医薬品

医薬品

 

 

 

ライフサイエンス

ライフサイエンス

 

 

報告セグメントの会計方針は、注記「3.重要な会計方針」に記載している当社グループの会計方針と同一です。なお、セグメント間の取引は、主に市場実勢価格に基づいております。

 

(2) セグメント収益及び業績

当社グループの報告セグメントによる収益及び業績は、以下のとおりです。当社グループは、セグメント損益に基づき、セグメントの業績を評価しております。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日  至 2021年12月31日)

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注1)

合計

調整額
(注2)

連結

機能商品

ケミカルズ

産業ガス

ヘルスケア

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部収益

848,862

921,840

686,555

312,146

2,769,403

130,891

2,900,294

2,900,294

セグメント間収益

38,488

31,852

4,980

247

75,567

148,212

223,779

223,779

合計

887,350

953,692

691,535

312,393

2,844,970

279,103

3,124,073

223,779

2,900,294

セグメント損益
(コア営業利益)
(注3)

57,457

83,519

73,899

4,586

219,461

10,254

229,715

10,774

218,941

 

(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その主なものはエンジニアリング、運送及び倉庫業です。

2 セグメント損益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△10,059百万円及びセグメント間消去取引△715百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない基礎的試験研究費等です。

3 セグメント損益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日  至 2022年12月31日)

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他
(注1)

合計

調整額
(注2)

連結

機能商品

ケミカルズ

産業ガス

ヘルスケア

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部収益

944,543

1,101,386

866,371

331,594

3,243,894

162,271

3,406,165

3,406,165

セグメント間収益

38,942

37,217

6,672

416

83,247

147,494

230,741

230,741

合計

983,485

1,138,603

873,043

332,010

3,327,141

309,765

3,636,906

230,741

3,406,165

セグメント損益
(コア営業利益)
(注3)

54,100

19,267

84,285

18,536

176,188

11,410

187,598

9,717

177,881

 

(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その主なものはエンジニアリング、運送及び倉庫業です。

2 セグメント損益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△9,871百万円及びセグメント間消去取引154百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない基礎的試験研究費等です。

3 セグメント損益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。

 

 

 セグメント損益から、税引前四半期利益への調整は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間
(自 2021年4月1日
 至 2021年12月31日)

 

当第3四半期連結累計期間
(自 2022年4月1日
 至 2022年12月31日)

セグメント損益

218,941

 

177,881

環境対策費戻入益

 

2,389

関係会社株式売却益

1,886

 

2,233

固定資産売却益

8,420

 

712

減損損失 (注1)

2,797

 

87,746

工場閉鎖関連損失引当金繰入額 (注2)

 

31,214

特別退職金

1,871

 

4,292

訴訟損失引当金繰入額

 

3,550

仲裁裁定に伴う損失

 

3,542

固定資産除売却損

3,579

 

2,448

 その他

2,763

 

1,801

営業利益

218,237

 

48,622

 金融収益

6,797

 

12,033

 金融費用

16,857

 

21,448

税引前四半期利益

208,177

 

39,207

 

(注)1 当第3四半期連結累計期間の減損損失の詳細については、注記「8.減損損失」に記載しております。

2 当第3四半期連結累計期間の工場閉鎖関連損失引当金繰入額の詳細については、注記「6.その他の営業収益及びその他の営業費用」に記載しております。

 

5.売上収益

当社グループは、4つの事業領域(「機能商品」、「ケミカルズ」、「産業ガス」及び「ヘルスケア」)において幅広く海外に事業展開しており、販売仕向先の所在地により区分した売上収益を経営者に定期的に報告しております。販売仕向先の所在地により区分した売上収益と注記「4.事業セグメント」で記載しているセグメント売上収益との関連は、以下のとおりです。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日  至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

日本

アジア・オセアニア

北米

欧州

その他

合計

 

 

(内、中国)

 

 

 

 

機能商品

404,087

168,183

(85,720)

133,905

133,670

9,017

848,862

ケミカルズ

526,366

236,386

(80,748)

63,035

76,063

19,990

921,840

産業ガス

272,252

104,772

(19,754)

156,403

152,198

930

686,555

ヘルスケア

255,868

22,820

(6,471)

24,836

8,366

256

312,146

その他

81,171

39,048

(31,075)

3,230

7,247

195

130,891

合計

1,539,744

571,209

(223,768)

381,409

377,544

30,388

2,900,294

 

(注) 1 金額は外部顧客からの売上収益で表示しております。

2 売上収益は、そのほとんどが顧客との契約から認識した収益であり、その他の源泉から認識した収益に重要性はありません。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日  至 2022年12月31日)

(単位:百万円)

 

日本

アジア・オセアニア

北米

欧州

その他

合計

 

 

(内、中国)

 

 

 

 

機能商品

396,995

178,179

(84,337)

194,168

160,225

14,976

944,543

ケミカルズ

680,023

241,325

(80,688)

79,743

76,158

24,137

1,101,386

産業ガス

304,513

133,753

(27,841)

217,662

209,829

614

866,371

ヘルスケア

260,398

25,075

(6,971)

39,727

6,158

236

331,594

その他

105,841

40,149

(33,136)

5,121

10,869

291

162,271

合計

1,747,770

618,481

(232,973)

536,421

463,239

40,254

3,406,165

 

(注) 1 金額は外部顧客からの売上収益で表示しております。

2 売上収益は、そのほとんどが顧客との契約から認識した収益であり、その他の源泉から認識した収益に重要性はありません。

 

当社グループの事業における製品販売については、製品の引渡時点において、顧客が当該製品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断し、当該製品の引渡時点で収益を認識しております。また、収益は、顧客との契約において約束された対価から、値引き、リベート及び返品などを控除した金額で測定しております。なお、製品の販売契約における対価は、製品に対する支配が顧客に移転した時点から概ね1年以内に回収しており、重要な金利要素は含んでおりません。

上記の製品販売に加えてロイヤリティ等収入がありますが、ヘルスケアセグメントの医薬品事業におけるNovartis Pharma社(スイス・バーゼル市)に導出した多発性硬化症治療剤「ジレニア®」のロイヤリティ収入については、2019年2月に仲裁手続きに入ったため、ロイヤリティ収入の一部について、IFRS第15号に従い売上収益の認識を行わないこととしました。当第3四半期連結累計期間におきましても、仲裁手続きが継続しているため、引き続き、売上収益の認識を行っておりません。なお、この売上収益の認識を行わない部分につきましてはその他の非流動負債に計上しており、仲裁終結時に、その結果に応じて一括して収益認識されることになります。

 

 

6.その他の営業収益及びその他の営業費用

その他の営業収益の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年12月31日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

固定資産売却益 (注)

8,701

 

6,972

環境対策費戻入益

 

2,389

関係会社株式売却益

1,886

 

2,238

受取保険金

860

 

2,088

受取賃貸料

1,719

 

1,666

その他

4,151

 

4,878

合計

17,317

 

20,231

 

(注) 前第3四半期連結累計期間には田辺三菱製薬㈱の加島事業所等の売却益が含まれており、当第3四半期連結累計期間にはヘルスケアセグメントにおける無形資産の譲渡益が含まれております。

 

その他の営業費用の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年12月31日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

減損損失 (注1)(注2)

8,007

 

88,399

工場閉鎖関連損失引当金繰入額 (注2)

 

31,214

固定資産除売却損

7,219

 

6,288

特別退職金 (注2)

1,871

 

4,292

訴訟損失引当金繰入額

 

3,550

仲裁裁定に伴う損失

 

3,542

その他

8,222

 

9,425

合計

25,319

 

146,710

 

(注) 1 減損損失の詳細については、注記「8.減損損失」に記載しております。

2 当第3四半期連結累計期間において、労使協議の完了を条件として意思決定した三菱ケミカル・ユーケー社のキャッセル工場におけるMMA関連製品の生産終了に関連して減損損失37,512百万円、工場閉鎖関連損失引当金繰入額31,214百万円及び特別退職金1,999百万円を計上しております。

 

 

7.1株当り四半期利益

基本的及び希薄化後1株当り四半期利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。

 

 (第3四半期連結累計期間)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年12月31日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年12月31日)

親会社の所有者に帰属する
四半期利益(百万円)

122,132

 

17,039

四半期利益調整額(百万円)

211

 

130

希薄化後1株当り四半期利益の計算に使用する
四半期利益(百万円)

122,343

 

17,169

 

 

 

 

期中平均普通株式数(千株)

1,420,900

 

1,421,686

希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響

 

 

 

転換社債型新株予約権付社債(千株)

125,445

 

64,020

株式報酬(千株)

1,100

 

1,055

希薄化後の期中平均普通株式数(千株)

1,547,445

 

1,486,761

 

 

 

 

基本的1株当り四半期利益 (円)

85.95

 

11.99

希薄化後1株当り四半期利益(円)

79.06

 

11.55

 

 

(注) 基本的及び希薄化後1株当り四半期利益の算定上、役員報酬BIP信託が保有する当社株式を、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。

 

 (第3四半期連結会計期間)

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2021年10月1日

至 2021年12月31日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2022年10月1日

至 2022年12月31日)

親会社の所有者に帰属する
四半期利益(△損失)(百万円)

36,966

 

△56,905

四半期利益調整額(百万円)

70

 

希薄化後1株当り四半期利益の計算に使用する
四半期利益(△損失)(百万円)

37,036

 

△56,905

 

 

 

 

期中平均普通株式数(千株)

1,421,036

 

1,422,006

希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響

 

 

 

転換社債型新株予約権付社債(千株)

125,445

 

株式報酬(千株)

1,003

 

希薄化後の期中平均普通株式数(千株)

1,547,484

 

1,422,006

 

 

 

 

基本的1株当り四半期利益(△損失) (円)

26.01

 

△40.02

希薄化後1株当り四半期利益(△損失)(円)

23.93

 

△40.02

 

 

(注) 1 基本的及び希薄化後1株当り四半期利益の算定上、役員報酬BIP信託が保有する当社株式を、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めております。

2 当第3四半期連結会計期間において、転換社債型新株予約権付社債及び株式報酬に係る潜在的普通株式は、1株当り四半期損失を減少させるため希薄化効果を有しておりません。

 

8.減損損失

当社グループは、原則として、ビジネスユニットを基本として事業、製造工程、地域等の関連性に基づき資産のグルーピングを実施しております。なお、遊休資産については、個別資産別に減損損失の認識の判定を行っております。また、減損損失は、要約四半期連結損益計算書の「その他の営業費用」に含めております。

 

減損損失を認識した主要な資産は以下のとおりです。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

(有形固定資産)

用途

場所

種類

報告セグメント

減損損失

(百万円)

蒸気タービン設備

三菱ケミカル・ユーケー社

(所在地:イギリス・ストックトンオンティーズ)

建設仮勘定

ケミカルズ

3,349

 

1.蒸気タービン設備

三菱ケミカル・ユーケー社のキャッセル工場において建設中であった蒸気タービン設備の一部について、建設計画の中止を決定したことに伴い、当該設備(建設仮勘定)について帳簿価額全額を減額し、減損損失3,349百万円を計上いたしました。なお、回収可能価額は使用価値に基づいており、その価値を零としております。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)

(有形固定資産及び無形資産)

用途

場所

種類

報告セグメント

減損損失

(百万円)

MMA生産設備

三菱ケミカル・ユーケー社

(所在地:イギリス・ストックトンオンティーズ)

機械装置等

ケミカルズ

37,512

ワクチン製造設備

メディカゴ社

(本社:カナダ・ケベック市)

建設仮勘定等

ヘルスケア

41,290

 

 

(のれん)

主な内容

報告セグメント

減損損失

(百万円)

メディカゴ社の事業に関連するのれん

ヘルスケア

6,739

 

1.三菱ケミカル・ユーケー社キャッセル工場のMMA生産設備

MMA事業を包括的に検討した結果、三菱ケミカル・ユーケー社(イギリス)のキャッセル工場におけるMMA関連製品の生産活動については、経済的持続性を維持できないとの結論に達したため、労使協議完了を条件として同工場におけるMMA関連製品の生産を終了することを決定しました。その結果、投資の回収が見込めなくなったため、当該工場設備について帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失37,512百万円(内、機械装置21,030百万円、その他16,482百万円)を計上いたしました。

なお、回収可能価額は処分コスト控除後の公正価値により測定しております。処分コスト控除後の公正価値は売却見込額、または売却が困難であるものについては零としており、公正価値ヒエラルキーはレベル3です。

 

2.メディカゴ社のワクチン製造設備及び同社の事業に関連するのれん

メディカゴ社は、植物由来ウイルス様粒子(Virus Like Particle、以下「VLP」)技術を用いた新規ワクチンの研究開発に特化したカナダのバイオ医薬品会社であり、2022年2月には新型コロナウイルス感染症の予防を適応として開発してきたVLPワクチンがカナダにおいて承認され、商用規模生産の移行に向け準備を進めておりました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症を取り巻く環境は大きく変化しており、現状の新型コロナウイルスワクチンの世界的な需要及び市場環境と、商用規模生産の移行への同社の課題を包括的に検討した結果、当VLPワクチンの商用化を断念するという結論に至りました。また、同社が保有する開発品の今後の事業化においても、更なる投資を継続的に行うことが困難であると判断し、当該事業から撤退し清算を進めることを決定いたしました。その結果、投資の回収が見込めなくなったため、同社のワクチン製造設備及び同社の事業に関連するのれんについて、減損損失48,029百万円(内、建設仮勘定33,447百万円、のれん6,739百万円、その他7,843百万円)を計上いたしました。

回収可能価額は処分コスト控除後の公正価値により測定しております。処分コスト控除後の公正価値は売却見込額、または売却が困難であるものについては零としており、公正価値ヒエラルキーはレベル3です。

 

9.売却目的で保有する資産

売却目的で保有する資産及びそれに直接関連する負債の内訳は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

 

当第3四半期連結会計期間
(2022年12月31日)

売却目的で保有する資産

 

 

 

営業債権

183

 

  棚卸資産

2,746

 

 有形固定資産

1,268

 

54

 その他の金融資産

6,807

 

13,259

繰延税金資産

284

 

 その他

154

 

合計

11,442

 

13,313

売却目的で保有する資産に直接関連する負債

 

 

 

営業債務

90

 

退職給付に係る負債

605

 

その他

185

 

合計

880

 

 

 

前連結会計年度末において売却目的で保有する資産とそれに直接関連する負債は、主に下記に係るものです。

・当社グループが保有している政策保有株式

当社グループでは政策保有株式について継続的に保有意義の検証を行っており、検証の結果保有意義が乏しいため売却を決定した株式のうち、前連結会計年度末において1年以内に売却予定の株式を売却目的保有に分類しております。当該株式は主に上場株式であり、公正価値ヒエラルキーはレベル1です。

なお、順次売却を進めており、当第3四半期連結会計期間末時点において概ね売却は完了しております。

 

当第3四半期連結会計期間末において売却目的で保有する資産とそれに直接関連する負債は、主に下記に係るものです。

・機能商品セグメントにおける持分法で会計処理されていたジョイント・ベンチャー(三菱エンジニアリングプラスチックス㈱)への投資

2022年2月に、ポートフォリオ改革の一環として、上記株式の一部譲渡を意思決定したことにより、当連結会計年度の第1四半期連結会計期間の末日から1年以内の売却が見込まれることから、譲渡予定の株式について持分法の適用を中止し、売却目的保有に分類しております。

なお、売却費用控除後の公正価値(売却予定価額)が帳簿価額を上回っているため、当該資産は帳簿価額で測定しております。

本譲渡は2023年4月に売却を完了する予定です。

 

前連結会計年度末及び当第3四半期連結会計期間末において、売却目的で保有する資産に関連するその他の資本の構成要素は、それぞれ3,594百万円及び1,039百万円です。

 

10.社債

前第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

償還した社債は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

銘柄

期間

利率

償還金額

三菱ケミカルグループ㈱

 

 

 

第14回無担保社債

2014年-2021年

0.482%

15,000

第21回無担保社債

2016年-2021年

0.120%

10,000

第2回無担保社債

2011年-2021年

1.204%

10,000

日本酸素ホールディングス㈱

 

 

 

第13回無担保社債 (注)

2016年-2021年

0.140%

15,000

 

(注)日本酸素ホールディングス㈱(旧 大陽日酸㈱)が商号変更前に発行したものであります。

 

発行した社債は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

銘柄

期間

利率

発行総額

三菱ケミカルグループ㈱

 

 

 

第40回無担保社債

2021年-2026年

0.090%

20,000

第41回無担保社債

2021年-2031年

0.330%

20,000

第42回無担保社債

2021年-2041年

0.740%

30,000

日本酸素ホールディングス㈱

 

 

 

第1回無担保社債

2021年-2026年

0.110%

15,000

第2回無担保社債

2021年-2031年

0.280%

10,000

 

 

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)

償還した社債は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

銘柄

期間

利率

償還金額

三菱ケミカルグループ㈱

 

 

 

第16回無担保社債

2015年-2022年

0.433%

10,000

第19回無担保社債

2015年-2022年

0.476%

10,000

 

 

発行した社債は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

銘柄

期間

利率

発行総額

三菱ケミカルグループ㈱

 

 

 

第43回無担保社債

2022年-2032年

0.659%

17,000

 

 

 

11.配当

前第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)

 

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当り
配当額(円)

基準日

効力発生日

2021年5月19日

取締役会

普通株式

17,081

12

2021年3月31日

2021年6月3日

2021年11月2日

取締役会

普通株式

21,358

15

2021年9月30日

2021年12月2日

 

(注) 2021年5月19日及び2021年11月2日の取締役会決議による配当金の総額には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式(付与済の累積ポイント数に相当する株式を除きます。)に対する配当金がそれぞれ33百万円及び39百万円含まれております。

 

(2) 基準日が前第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が前第3四半期連結会計期間の末日後となるもの

該当事項はありません。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)

 

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当り
配当額(円)

基準日

効力発生日

2022年5月19日

取締役会

普通株式

21,359

15

2022年3月31日

2022年6月3日

2022年11月8日

取締役会

普通株式

21,366

15

2022年9月30日

2022年12月2日

 

(注) 2022年5月19日及び2022年11月8日の取締役会決議による配当金の総額には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式(付与済の累積ポイント数に相当する株式を除きます。)に対する配当金がそれぞれ39百万円及び35百万円含まれております。

 

(2) 基準日が当第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第3四半期連結会計期間の末日後となるもの

該当事項はありません。

 

12.法人所得税

当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)

メディカゴ社の清算の決定に伴い、同社への投資に関連する将来減算一時差異について繰延税金資産42,216百万円を認識し、同額法人所得税(貸方)を計上しております。

なお、メディカゴ社の清算の詳細については、注記「8.減損損失」に記載しております。

 

 

13.金融商品 

金融商品の公正価値

金融商品の公正価値ヒエラルキーは、レベル1からレベル3までを以下のように分類しております。

レベル1: 同一の資産又は負債の活発な市場における無調整の公表価格により測定された公正価値

レベル2: レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値

レベル3: 重要な観察可能な市場データに基づかないインプットを含む、評価技法から算出された公正価値

 

金融商品の公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、四半期連結会計期間の末日ごとに判断しております。

 

前連結会計年度において、一部の投資先が取引所に上場したことにより、保有している株式についてレベル3からレベル1への振替を行っております。また、前連結会計年度の第2四半期連結会計期間末において、PHCホールディングス株式会社の取引所への上場が決定されたことにより、保有している株式についてレベル3からレベル2へ振替を行いました。その後、同社株式が取引所に上場したことにより、前連結会計年度の第3四半期連結会計期間末において保有している株式についてレベル2からレベル1へ振替を行っております。

当連結会計年度の第1四半期連結会計期間末において、一部の投資先がTOKYO PRO Marketへ上場したことにより、保有している株式についてレベル3からレベル2へ振替を行っております。当該市場での取引頻度は低く活発な市場における相場価格とは認められないため、レベル2に分類しております。

上記以外にレベル間の振替はありません。

 

①経常的に公正価値で測定する金融商品

公正価値で測定している金融資産及び金融負債は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産

 

 

 

 

株式及び出資金

84,986

108,902

193,888

売却目的で保有する
株式及び出資金

6,548

147

6,695

条件付対価契約に関する
金融資産

2,956

2,956

デリバティブ資産

3,458

3,458

合計

91,534

3,458

112,005

206,997

負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

103

103

合計

103

103

 

 

当第3四半期連結会計期間(2022年12月31日)

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産

 

 

 

 

株式及び出資金

68,004

370

129,115

197,489

売却目的で保有する
株式及び出資金

3,262

2,240

5,502

条件付対価契約に関する
金融資産

2,956

2,956

デリバティブ資産

7,036

7,036

合計

71,266

7,406

134,311

212,983

負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

769

769

合計

769

769

 

 

株式及び出資金

レベル1に分類される市場性のある株式の公正価値は、同一の資産又は負債の活発な市場における無調整の公表価格によっております。

レベル2に分類される株式の公正価値は、活発ではない市場における同一又は類似の資産又は負債に関する相場価格や新規上場に伴う公開価格等を用いて算定しております。

レベル3に分類される活発な市場における公表価格が入手できない非上場株式及び出資金の公正価値は、合理的に入手可能なインプットにより、類似企業比較法又はその他の適切な評価技法を用いて算定しております。なお、必要に応じて一定の非流動性ディスカウント等を加味しております。

 

条件付対価契約に関する金融資産

レベル3に分類される条件付対価契約に関する金融資産の公正価値は、主に結晶質アルミナ繊維事業の譲渡に伴い認識した金融資産であり、その公正価値は、当該事業の将来の業績等を考慮し、ブラックショールズモデルを使用した計算モデルを基礎として算定しております。

 

デリバティブ資産及びデリバティブ負債

レベル2に分類されるデリバティブ資産及びデリバティブ負債の公正価値は、取引先金融機関から提示された価格、又は為替レート及び金利等の観察可能なインプットに基づき算定しております。

 

レベル3に分類される金融商品は、適切な権限者に承認された公正価値測定に係る評価方法を含む評価方針及び手続に従い、評価者が各対象金融商品の評価方法を決定し、公正価値を算定しております。その結果は適切な権限者がレビュー及び承認しております。

 

レベル3に分類された金融商品の増減は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

 (自 2021年4月1日

  至 2021年12月31日

 

当第3四半期連結累計期間
 (自 2022年4月1日

  至 2022年12月31日

期首残高

133,322

 

112,005

その他の包括利益  (注1)

24,596

 

20,216

購入

1,920

 

3,296

売却・償還

△1,259

 

△1,376

レベル3からの振替 (注2)

△57,161

 

△370

その他の増減

2,735

 

540

期末残高

104,153

 

134,311

 

(注) 1 要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれております。

2 一部の投資先が取引所に上場(上場の決定を含みます。)したことによるものです。

 

 

②償却原価で測定する金融商品

償却原価で測定している金融資産及び金融負債の帳簿価額と公正価値は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

負債

 

 

 

 

 

長期借入金

1,216,164

1,216,479

1,216,479

社債

676,646

674,798

674,798

合計

1,892,810

1,891,277

1,891,277

 

 

当第3四半期連結会計期間(2022年12月31日)

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

負債

 

 

 

 

 

長期借入金

1,190,517

1,175,790

1,175,790

社債

673,998

649,445

649,445

合計

1,864,515

1,825,235

1,825,235

 

 

償却原価で測定する金融資産及び金融負債については、長期借入金及び社債を除いて、公正価値は帳簿価額と合理的に近似しております。

 

長期借入金

レベル2に分類される長期借入金の公正価値は、元利金の合計額を、新規に同様の借入れを行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値に基づき算定しております。

 

社債

レベル2に分類される社債の公正価値は、市場価格に基づき算定しております。

 

 

2 【その他】

中間配当の決議

第18期(2022年4月1日から2023年3月31日まで)中間配当については、2022年11月8日開催の取締役会において、2022年9月30日の最終の株主名簿に記載又は記録された株主に対し、以下のとおり中間配当を行うことを決議いたしました。

① 配当金の総額 (注)

21,366百万円

② 1株当りの金額

15円

③ 支払請求権の効力発生日及び支払開始日

2022年12月2日

 

(注) 配当金の総額には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式(付与済の累積ポイント数に相当する株式を除きます。)に対する配当金35百万円が含まれております。