第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

重要事象等について

当社は、2014年4月に策定した経営改善計画に基づき、不採算店舗及び事業からの撤退や業態変更を進め、店舗及び事業の整理に一定の目途がついたことから、慎重な判断のもと、新規出店、業態変更、大規模改装等に少しずつシフトし、店舗数及び事業規模の回復を図ってまいりました。

2021年7月より始まりました新たな経営改善計画においては、2016年3月に株式会社アスラポート・ダイニング(現 株式会社JFLAホールディングス)と締結した「業務資本提携契約」をもとに、共同事業として進めてまいりました、当社のオリジナルブランドであります「かつてん」のフランチャイザー事業、また、「らーめんおっぺしゃん」の北海道・東北地区のエリアフランチャイザー事業を推進してまいります。また、2021年7月に北海道寿都郡黒松内町の「黒松内町特産物手づくり加工センター」(トワ・ヴェール)の指定管理者に指定され、同年10月より当該施設においてチーズ、ハム、ベーコン、アイスクリームの製造、加工及び販売を開始いたしました。今後も慎重な判断のもと、新規事業への参入を行ってまいります。更に当社の本業でもあります店舗運営につきましては、既存又は新規業態の双方で新たな店舗展開を行って収益を確保することで収益体質を確立してまいります。

当第3四半期累計期間におきましては、売上高3,095,732千円となり前年同四半期に比べ3.0%増加し、営業利益12,759千円、経常利益17,676千円を計上し、業績回復の兆しがあるものの、依然として厳しい経営環境で推移しております。また、当社の有利子負債は2,128,718千円と負債純資産の79.7%を占め、手元流動性に比して高水準にあるため、取引金融機関から返済条件の緩和を継続して受けている状況にあります。これにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

当社は、当該重要事象等を解消すべく、事業面及び資金面において対応策を講じております。

事業面におきましては、期間限定商品やサービスの訴求、スマートフォンのアプリやLINE等を使用した効率的な販売促進活動による収益確保と販売管理費及び設備投資の抑制等のコスト削減を両立し、収益力の強化に努めてまいります。当社のオリジナルブランドであり、フランチャイザーとして加盟店展開しております「かつてん」の積極的な加盟開発及び加盟店出店を進め、フランチャイザー事業を当社の収益の柱となる事業へと成長させてまいります。また、株式会社JFLAホールディングスと締結した「業務資本提携契約」により、飲食事業、卸売事業、製造・販売事業を組み合わせた販売コスト削減及び新規事業展開を進めてまいります。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響は大きく、収束後の消費活動回復の見通し等は依然として不透明であり、財政状態並びに経営成績及びキャッシュ・フローの状況に与える影響を合理的に算出することが困難な状況が継続しております。当社はこの状況下において、顧客や従業員の健康面の安全に万全な対策を講じるとともに、来店客数の減少に伴う売上高減少への対策として、テイクアウトや店舗以外での販売等に今後とも注力し、資金の流出を最小限にしながら収益の改善に努めてまいります。

資金面におきましては、当社の主力取引銀行の支援のもと、取引金融機関に対し、長期借入金元本の返済条件の緩和継続を要請し、同意を得ております。また、新型コロナウイルス感染症による今後の資金面に与える影響に関しても、主力取引銀行と適時状況と情報を共有しており、今後の状況変化に応じた柔軟な支援体制を得られる見込みであります。

当該金融支援及び事業遂行により財務体質の改善を図ってまいります。

これらの具体的な対応策を実施することにより、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第3四半期累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に関連した行動制限がなくなり、全国旅行支援に代表される社会・経済活動が活発になりつつありますが、第8波と呼ばれる感染のピークもあり、収束時期が見通せず、先行き不透明な状況であります。

当社が属する飲食業・小売業及び食品製造業におきましては、原材料及び光熱費の高騰の影響が非常に大きく、また、慢性的な労働力不足も解消には至らず、大変厳しい経営環境で推移いたしました。

このような状況のもと当社は、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を当社の全ての店舗・拠点で実施し、お客様と従業員の健康面の安全確保を最優先とした店舗運営を継続するとともに、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーサービス並びにお客様のスマートフォンで注文できるスマートオーダーなど、顧客と従業員との接触を最小限にする取り組みを継続し、コロナ禍における厳しい経営環境を乗り切るための対応策を模索・実行してまいりました。

当第3四半期会計期間末における当社の展開業態及び稼働店舗は12業態、稼働店舗は54店舗(前年同四半期末、16業態64店舗)となりました。当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高3,095,732千円(前年同四半期比3.0%増)、営業利益12,759千円(前年同四半期、営業損失105,616千円)、経常利益17,676千円(前年同四半期、経常損失38,484千円)、四半期純損失15,465千円(前年同四半期、四半期純損失60,931千円)となりました。

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

a. 飲食部門

当第3四半期累計期間における飲食部門におきましては、新型コロナウイルス感染症に対する取組みを徹底しつつ、フランチャイジー事業はフランチャイズ本部主導の新商品の投入や販売促進活動を、オリジナルブランド事業は季節限定商品の開発及び販売を継続し、スマートフォンのアプリやLINE等で特定商品を訴求することで客単価増やリピート顧客の獲得、売上回復に努めてまいりました。また、新型コロナウイルス感染症対策としてお客様と従業員との接触機会を減らす試みとして、一部店舗でスマートフォンでのオーダーシステムを導入しました。

飲食部門の当第3四半期会計期間末の店舗数は、前年同四半期に比べ10店舗減の51店舗となりました。当第3四半期累計期間の売上高は2,786,311千円(前年同四半期比0.3%増)、セグメント利益11,865千円(前年同四半期 セグメント損失90,985千円)となりました。

b. 物販部門

当第3四半期累計期間における物販部門におきましては、飲食部門と同様にフランチャイズ本部主導によるスマートフォンのアプリやLINE等を使用した販売促進活動に加えて、来店顧客向けの店内イベントの開催や、季節商品訴求のための売場づくりを行って、商品提案を定期的に実施してまいりました。

物販部門の当第3四半期会計期間末の店舗数は、前年同四半期に比べ1店舗減の2店舗となりました。当第3四半期累計期間の売上高は142,898千円(前年同四半期比18.7%減)、セグメント損失4,215千円(前年同四半期 セグメント損失24,940千円)となりました。

c. 食品製造部門

2021年10月より、トワ・ヴェールの指定管理者として、チーズ、ハム、ベーコン、アイスクリームの製造、加工及び販売を開始いたしました。

食品製造部門の当第3四半期累計期間の売上高は166,522千円(前年同四半期比222.3%増)、セグメント利益5,110千円(前年同四半期比50.4%減)となりました。

 

② 財政状態の状況

(資産)

当第3四半期会計期間末における流動資産は922,674千円となり、前事業年度末に比べ55,832千円増加いたしました。これは主に売掛金が37,259千円、現金及び預金が9,790千円、原材料及び貯蔵品が7,618千円増加したこと等によるものであります。固定資産は1,749,447千円となり、前事業年度末に比べ317,576千円減少いたしました。これは主に有形固定資産が298,801千円、投資その他の資産が14,812千円減少したこと等によるものであります。

この結果、総資産は2,672,121千円となり、前事業年度末に比べ261,744千円減少いたしました。

(負債)

当第3四半期会計期間末における流動負債は659,486千円となり、前事業年度末に比べ29,594千円増加いたしました。これは主に短期借入金が12,480千円、未払法人税等が13,834千円減少したものの、その他が26,948千円、買掛金が14,117千円増加したこと等によるものであります。固定負債は1,971,271千円となり、前事業年度末に比べ330,146千円減少いたしました。これは主に長期借入金が315,019千円減少したこと等によるものであります。

この結果、負債合計は2,630,757千円となり、前事業年度末に比べ300,551千円減少いたしました。

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産合計は41,363千円となり、前事業年度末に比べ38,807千円増加いたしました。これは主に四半期純損失15,465千円であるものの、資本金及び資本剰余金がそれぞれ26,693千円増加したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は1.5%(前事業年度末は0.1%)となりました。

 

(2) 会計上の見積及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

当社の経営成績に重要な影響を与える要因としましては、市場動向、原材料価格動向、人材の確保等があります。

市場動向については、当社が属する飲食業界、小売業界においては、多くの同業他社との競争が今後も続くことが予想されることから、当社を取り巻く経営環境は厳しい状況で推移するものと認識しております。当社が市場動向リスクに対し、迅速かつ適切な経営判断をすることにより、事業規模の縮小傾向に歯止めをかけ、経営基盤安定及び強化を図るとともに、業務執行体制の簡素化・高度化を目指しております。

原材料価格の動向については、当第3四半期会計期間末現在、当社の売上高の90.0%を占める飲食事業に関わることから、経営成績に与える影響が非常に大きく、原材料価格の上昇を最小限に抑える必要があります。このため、業態横断的に使用する食材については、年間契約等により安定した価格で仕入できるように取り組んでおります。

人材の確保については、当社だけではなく、あらゆる方面で直面している問題でもあります。人材の確保だけではなく、育成・強化していく必要があります。人材の定着が店舗収益の安定に繋がることから、多様な働き方を検討・提案していくことが必要不可欠であると認識しております。

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

① 資金需要

当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、原材料等仕入、人件費、地代家賃等の一般管理費等があります。また、設備資金需要としては、新規出店及び改装等に係る設備投資のほか、既存店舗の修繕費等の維持管理費等があります。

② 財政政策

当社の事業活動の維持に必要な資金は、内部資金及び第三者割当増資により資金調達をしております。

当社の有利子負債は当第3四半期会計期間末現在、2,128,718千円と負債純資産の79.7%を占め、手元流動性に比して高水準であるため、取引金融機関から返済条件の緩和を継続して受けている状況にあります。そのため、設備投資費用の全額を内部資金で賄うため、設備投資には慎重を期しております。また、当第3四半期会計期間末現在における現金及び現金同等物の残高は519,934千円となっております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当社は、2022年12月27日に開催の取締役会において、第三者割当による新株式の発行について決議し、同日、募集株式総数引受契約を締結しました。

 詳細は、「第4経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。