第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況について

当社グループは、2021年3月期に事業譲渡を行い営業収益の90%以上を占めていた貴金属先物事業の喪失、早期退職者募集等による従業員数の95%減少、本社を除く全営業店(10店舗)の閉鎖などにより、従前の企業活動を継続することが困難な状況にあり、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

当社は、当該状況を解消すべく、金地金取引を積極的に推進し、富裕層向けサービスの拡充を図ることにより子会社である第一プレミア証券株式会社の業績向上及び新規事業の開発、クラウドバンクグループとの金地金事業のさらなる収益化、第3四半期連結会計期間において新たに支配したKinka(BVI),Ltd.、一般社団法人ゴールド基金及び合同会社ゴールド・マネジメントの計3社における海外の金投資需要の取り込みによる金地金事業のさらなる収益化によって当社グループの業績回復を図ってまいります。

一方で、当社グループは当第3四半期連結会計期間末に現金及び預金として約27億円保有し、純資産も約49億円となっており、コスト削減の効果も表れてくることから、当面の事業の展開・継続をはかるに足る十分な現金及び預金を有しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、主に当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間につきましては、世界的な消費者物価の急激な上昇が起こっており、各国の中央銀行ではインフレ抑制のため大幅な利上げが引き続き行われ、景気後退への懸念が高まっております。我が国の経済におきましても、日本銀行がイールドカーブ・コントロールの見直しを行うなど、インフレ抑制に向けた金融引き締め政策を行ったことから、景気の先行き懸念が起こっております。一部先進国では消費者物価がピークアウトしていることや個人消費が鈍化傾向にあることから金融引き締めペースの鈍化を期待する動きもありますが、金融政策の転換の動きは見られません。景気後退懸念の高まりから株式や債券などの値下がりからの逃避先として、金を始めとした実物資産の存在は以前にも増して高まっております。

このような市場環境から、当社子会社である第一プレミア証券株式会社での金地金の直接売買、日本クラウド証券株式会社との共同事業でインターネットでの金の売買及び積立投資を積極的に進め、金に対する幅広い投資ニーズに対応できる販売体制を構築しております。また、2022年12月27日からはKinka(BVI),Ltd.において、暗号資産「Kinka」の購入申込の受付を開始しております。

 以上の結果、売上高は3,205,207千円(前年同四半期比4.7%減)となり、売上総利益は319,086千円(前年同四半期比15.4%減)となりました。前期に引き続き経費抑制を継続的に行ったものの、売上高の減少分を補えず、営業損失は245,146千円(前年同四半期は営業損失459,939千円)となりました。経常損失については266,664千円(前年同四半期は経常損失398,521千円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は112,295千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失341,076千円)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

①金地金事業

 当第3四半期連結累計期間の金地金事業の売上高は2,925,154千円(前年同四半期比5.5%減)、セグメント損失は17,274千円(前年同四半期はセグメント損失5,583千円)となりました。

 

②投資・金融サービス事業

 当第3四半期連結累計期間の投資・金融サービス事業の売上高は280,052千円(前年同四半期比4.1%増)、セグメント利益は174,680千円(前年同四半期比49.4%増)となりました。

 

 財政状態については、以下のとおりであります。

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末より642,344千円増加し、10,675,334千円となりました。これは主に現金及び預金が444,971千円、証券業における短期差入保証金が1,237,266千円増えた一方、流動資産のその他に含まれる差入保証金が300,000千円、証券業における預託金が109,999千円、証券業における信用取引資産が291,608千円、投資有価証券が167,759千円減少したことによるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末より679,758千円増加し、5,739,033千円となりました。これは主に証券業における受入保証金が1,092,136千円増えた一方、訴訟損失引当金が156,581千円、証券業における信用取引負債が147,587千円、買掛金が41,553千円減少したことによるものであります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末より37,413千円減少し、4,936,300千円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金が76,931千円増えた一方、親会社株主に帰属する四半期純損失112,295千円を計上したこと、及び、為替換算調整勘定が2,049千円減少したことによるものであります。

 

なお、新型コロナウイルス感染症につきましては、当社グループの対面営業活動への影響が考えられますが、世界的な感染状況が市況に一定の影響を与える可能性もあり、今後の当社グループの業績への影響は合理的には見通せない状況となっております。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題については「1 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

(5)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に著しい増減はありません。

(6)販売の実績

当第3四半期連結累計期間の販売実績は「第2(事業の状況)2(経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)(1)財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社は健全な財務基盤の確保を重視しており、運転資金及び設備資金全般につきましては、主に内部資金から充当しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。