第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

《不安定な状況が続く世界経済》

 欧米等先進諸国では新型コロナウイルス感染症対策としてワクチン接種が進み、規制解除、経済活動再開の動きが見られたものの、変異ウイルスの出現もあり、感染の収束が見えない状況が続いています。また、世界的な脱二酸化炭素の流れが強まるものの、半導体不足に加え、インフレの進行、継続している物流の混乱等経済活動に不透明感が残り、世界経済は不安定な状況が続いています。

 

《中期経営計画の見直し》

 外部環境の大幅な変化により、2021年2月に公表した中期経営計画の目標数値の売上収益1,080億円、営業利益70億円を見直ししました。

1.目標値見直しに際して考慮した内容

・為替レートの変化(特に人民元高)

・原材料価格とエネルギー価格の高騰

・新型コロナウイルス感染症の拡大継続による物流コストの上昇

・EV/xEV市場における新規ビジネスの獲得

 

2.2023年数値目標(見直し後)

・売上収益:1,270億円

・営業利益:75億円

・ROIC:6.08%

・CCC:87日

・ROE:10.69%

・ネットDEレシオ:1.02

 

3.重点取り組み事項

▶市場:

 車載関連は、SDGsへの貢献としてEV/xEV関連市場に全力を注ぎ、マーケットリーダを目指すとともに、当社のEV/xEV関連の成長率40%を達成すべく邁進していきます。インダストリー・家電関連は、脱炭素化、デジタル化が急速に拡大することから当社グループの多種多様なコイル・トランス製品をマーケットに提案し提供します。また、インダストリー関連の医療関連アプリケーションも当社グループの高品質製品を中心に提供し続け更なる成長を目指します。

市場別売上収益(億円)

2021年実績

2023年目標

年平均成長率(%)

車載関連

628

825

14.6

インダストリー関連

209

230

 4.9

家電関連

213

215

 1.1

合計

1,049

1,270

10.1

 

▶研究開発:

 オープンイノベーションによる大学等との共同開発を継続し、コイル、ノンコイルの分野における技術提携を推進し、新製品開発に注力します。現在進行中の案件もあり、2023年までに新製品をマーケットに提供できるよう取り組んでいます。

 

▶業務プロセス

 ITシステムを最大限活用し、諸経費を最小化することにより、業務効率を改善します。

 

▶M&A

 更なる成長のため、M&A対象先の選定・検討を継続します。

 

▶SDGs

 持続可能な開発目標実現への貢献を目指し、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを今まで以上に積極的に行っていきます。

 

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《2021年12月期連結会計年度の活動内容》

・当社グループは気候変動対策を早急に講じる必要性を認識し、科学的根拠に基づく目標(Science Based Targets initiative*)による温室効果ガス排出量の削減目標を設定することを宣言しました。これをCSR改善計画の中でも重要な課題として位置づけ、2023年末までに科学的根拠に基づく中長期的な二酸化炭素排出量の削減目標を公表することを目指します。

(*Science Based Targets initiative:気候変動に関するパリ協定に従って、科学的知見と整合した温室効果ガス削減目標の設定と検証を支援する組織)

・中期的なCSR目標を2021年11月に設定しました。

 

環境

社会

ガバナンス

・SBTiに基づく温室効果ガス削減の目標設定

・設備更新により大幅な消費電力の削減を達成

・ルーマニア工場における太陽光発電システムの増強

・廃棄物と有害廃棄物の削減

・新型コロナウイルス感染症対策の徹底と社員の健康と安全を守るための活動を継続

・OHSAS18001/ISO45001の認証取得を通じて職場安全衛生を維持・環境、労働、人権に関する基準を満たすサプライヤー数の引き上げ

・法令順守徹底に関する教育を実施

・贈賄とカルテルに関する教育を実施

・インサイダー取引規制に関する教育を実施

・四半期毎にリスクマネジメント委員会を開催しリスクの評価とその対策を講じる

 

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2022年3月24日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

 当社グループでは、代表執行役CEOがリスク管理の最高責任者であるチーフ・リスクマネジメント・オフィサーとして、リスク管理を統括するリスクマネジメント委員会を設置し、リスクの把握・対策の実施・被害の最小化に向けた取り組みを継続的に行っています。

 以下のリスクについては、リスクの大きさ、頻度、継続性の観点から分析評価し、その対応としてリスクの軽減、移転後の残余リスクを把握し、その大きさの絶対的な順序ではありませんが、比較的大きいと考えるリスクを上位に記載しました。

 

・車載事業、大口顧客への依存度が高い

 当社グループの売上収益のうち、約60%が車載関連のビジネスであり、車載関連の顧客への依存度が高くなっています。また、上位10社が占める当社グループの売上比率は約44%であり、当該顧客の動向により売上収益が大きく変動する可能性があります。

 欧米や中国をはじめ、世界中が地球環境保全、省エネ化の動きを強め、ガソリン車からEV/xEVへとシフトする機運の中、車載関連の売上収益比率が高いことは当社グループの強みでもあります。しかし、新車販売台数の低迷等車載関連の事業環境の変化等によって当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。

 当社グループは、大口顧客グループとの長期にわたる緊密な取引関係を通じ、生産及び販売の見通し、事業戦略に関する方向性を共有することで、当社グループの投資・事業戦略の判断に活用し、業績向上に取り組んでいます。

 

・技術革新と価格競争、競合環境の変化

 当社グループ製品は、コイルとその応用部品であります。現在までのところ民生機器、産業機器及び車載機器の電源周りに多く使用されています。特に車載機器は、使用されるコイルの数が著しく多くなることが予想され、今後拡大が予想されるEV/xEVにおいても数多く使用されることが予想されます。その結果、当社グループの製品に求められる技術要素は、今まで以上に高い耐電圧の要求を満たし、小型化を実現し、高い品質基準を確保することが求められています。当社グループとしましては、今まで培った要素技術をさらに強化し、顧客に当社グループの製品を選んで頂けるように対応していきます。

 EV/xEV化の市場が拡大していることから競合他社も多く参入してきています。約10年前より、中国・台湾企業が参入してきており、価格についても競争環境が厳しくなってきています。

 当社グループとしては、製品品質の向上とグローバル体制の強化を図り競合他社との差別化を図っています。また、顧客の初期開発段階から当社グループが参入し、顧客と共に製品開発を行っていくというビジネスモデルの構築も進めています。家電製品市場では、顧客の製品採用基準が、製品品質よりは価格重視へ変容してきていることから、最適価格での提供を目指し、製品設計は当社グループで担当し、製造委託先の活用も行い厳しい価格競争においても最適な販売価格で対応できる体制の構築も行っています。

 

・品質管理

 当社グループは常に製品の品質向上に尽力し、製品の品質確保に万全を期していますが、当社グループ製品の要求仕様への不一致や欠陥により供給先である顧客の製造ラインが停止する事態や、欠陥を含んだ当社グループの製品を利用した電子機器に不具合が生じる事態も考えられます。欠陥またはその他の問題が発生した場合は、当社グループの売上収益の減少、市場シェアの低下、当社グループブランドに対する信頼または評価の低下、市場認知度、開発などへの重大な影響が生じる可能性があり、また顧客からの法的手段による賠償の請求の可能性もあり、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

・銅価格、原材料価格等の変動、インフレ等による物流費、エネルギー価格の高騰

 当社グループは多くの原材料を外部調達しており、主要な原材料である銅、鉄、原油等の価格は国際市況に連動しています。その購入価格を決定する際の取引価格は、国際的な需給だけでなく投機的取引の影響も受けながら常に変動していて、市況の変動に伴い業績に影響を与える可能性があります。

 また、経済状況により、物流コンテナ不足や世界の港湾における流通の混乱からの物流費高騰や、急激なインフレによる原油・電力等のエネルギー価格の高騰は当社グループの業績に影響をもたらす場合があります。

 当社グループでは価格変動の激しい銅価格の変動によるリスクを最小限に抑えるため、計画的に安定調達を行うとともに、銅価格にスライドした販売価格の設定を行っています。また、顧客との契約に銅価格連動の仕組みを織り込む等価格変動による影響を最小限にするよう努めていますが、製品価格への転嫁が困難な場合や相場が大きく下落する局面では損失が発生し、当社グループの業績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、地産地消を進め、物流費を抑制するとともに、再生可能エネルギー等の活用で急激なインフレによるエネルギー価格高騰の影響を最小限に留めるための取組みを進めていますが、その進捗によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

・サイバーセキュリティ

 コンピューターウイルスの高度化や巧妙化が進み、ますます脅威が高まっているサイバー攻撃等により、当社グループの技術上、営業上等の秘密情報が流出や改ざん、生産設備等が被害を受け生産に影響が生じる等のリスクがあります。また、盗難・紛失などを通じて第三者が不正流用する可能性もあります。

 当社グループではInformation Security Officeを組織し、セキュリティ方針や計画を策定しています。ウイルス対策ソフトの利用、強固なパスワードの利用、送信ドメイン認証の活用、多要素認証の導入、各システムへのアクセス権限管理に加え、フィッシング対策などの啓発を目的とした継続的なe-ラーニング、入社時研修やBCP対策を行っています。

 時流を踏まえて今後も必要な対策を行ってまいりますが、不測の事態によってこれらの情報の漏洩やインシデントが発生する可能性を完全に回避することは困難であり、また想定した防御レベルを上回る技術によるサイバー攻撃等などにより、当該情報の破壊・改ざん・流出・社内システム停止等が引き起こされる可能性もあります。このような事態が発生した場合は、追加対応や損害賠償等の多額の費用負担により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

・大規模災害

 当社グループは、中国・アジアをはじめとして海外にも生産拠点を持ち、各国の営業拠点等を通じて製品をグローバルの顧客に供給していますが、大地震、洪水、津波、竜巻などの自然災害、感染症などの疾病の流行、戦争及びテロ、内乱、現地従業員のストライキ等の労働問題、電力やエネルギーの使用制限に加え、近年の気候変動に伴う想定を超える災害の大規模化や、これまでに類を見ない、対応策に決め手のない感染症の発生などによる広い範囲での社会機能の停止などの発生も考えられます。これらが発生した場合には、原材料や部品の調達、生産、販売に遅延や停止を生じる可能性があり、そうした混乱などが当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 なお、2013年6月にドイツにおいてドナウ川の氾濫により工場の一部が冠水し、操業を停止したことがありましたが、現在は災害防止対策として洪水から工場全体を護るため洪水防護壁を設けております。

 

・新型コロナウイルス感染症の影響

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行は感染の収束時期が見通せない状況です。感染蔓延はグローバルに事業展開する当社グループの事業活動に大きく影響しています。

 当社グループまたは当社グループの事業活動に関係する調達、生産、物流等の取引先企業において、感染が拡大した場合、原材料の調達ならびに製品生産の遅れ、顧客企業の事業活動が停滞し大きく需要が減少することが想定され、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 当社グループでは新型コロナウイルス感染症の感染予防、感染拡大防止のため、在宅勤務や時差出勤の活用、不要不急の出張の禁止やWeb会議システムの積極的活用等により社員の健康と安全を確保するとともに、当社グループの事業活動への影響が出来るだけ小さくなるよう取り組みました。

 製造拠点を除く拠点については、新型コロナウイルス感染拡大が発生したとしても継続した事業運営が行える環境を整えました。当社グループの製造拠点は、各国政府のロックダウンが行われない限り、継続した事業運営が行えるよう、徹底した感染予防措置を講じるとともにより一層の強化をしております。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大による業績への影響を最小限に留めるため、当社グループでは、銀行団のオープン・コミットメント・ラインを増額する等、不確実性の増大により大幅な業績変動や急な資金需要に備えて調達余力を充実させて、適切な手元資金を保有し、資金流動性を確保することによる安定的な事業運営の中で、固定費、経費等の削減に取り組み業績の改善を進めています。

 

・公的規制とコンプライアンス

 当社グループは、国内および諸外国・地域において、法規制や政府の許認可等、様々な公的規制の適用を受けています。こうした公的規制に違反した場合、監督官庁による処分、訴訟の提起、さらには事業活動の停止に至るリスクや企業ブランド価値の毀損、社会的信用の失墜等のリスクがあります。

 当社グループでは、公的規制の対象領域ごとに主管する部門を決めて対応しています。また、公的規制に対応した社内ルールを定め、未然に違反を防止するための対応をとっています。これらの取組みに加え、法令遵守のみならず、役員・従業員が共有すべき倫理観、遵守すべき倫理規範等を「スミダの経営に関する諸原則・行動規範」として制定し、当社および関係会社における行動指針の遵守ならびに法令違反等の問題発生を全社的に予防するとともに、コンプライアンス上の問題を報告する内部通報制度を設けています。また、法令順守の周知徹底の機会を設けると共に、カルテル等の反競争的行為や贈賄をはじめ、企業倫理・コンプライアンスに関して、役員および従業員への定期的な研修等を行っています。しかし、グローバルに事業を展開するなかで、国や地域において、公的規則の新設・強化及び当社グループが想定しない形でこれらが適用されること等により、当社グループが公的規制に抵触することになった場合には、事業活動が制限され、公的規制の遵守に係る費用が増加する等、当社グループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

・中国の賃金上昇

 当社グループは、日本のほか、アジア、ヨーロッパ、北米等に生産拠点を有し、グローバルに事業展開していますが、中国での生産が相当程度占めています。

 中国で行う当社グループの生産は労働集約的生産の側面があり、人件費、社会保険料の上昇や制度変更等による生産コストアップが当社グループの事業展開、業績に影響を与える可能性があります。そのため、中国における生産においては自動化を進めることで従業員数を削減し、労働集約的生産はベトナム等に移管することにより中国における賃金上昇の影響を最小限に留めるよう取り組んでいます。

 

・M&Aにより認識したのれんの減損リスク

 当社グループは技術力の強化や販売網の拡充を目的に、当社グループ以外の会社との事業提携、合併および買収(以下M&A等)を行うことにより、中期経営計画の達成を目指しています。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の収束の兆しが見えないことから、市場環境の不確実性を考慮し、中期経営計画ではM&A等を数値目標に織り込みませんでした。しかしながら、M&A等対象会社の選定と検討は積極的に継続し、良い候補先が見つかった場合は、実行していきます。

 M&A等の実施にあたっては事前に相乗効果の有無を見極めてから実施を決定し、完了後は相乗効果を最大にするように経営努力をしています。しかしM&A等の完了後に、対象会社との経営方針のすりあわせや業務部門における各種システムおよび制度の統合等に当初想定以上の負担がかかることにより、予想されたとおり相乗効果が得られない可能性があります。また、M&A等に係る費用等が、一時的に当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性もあります。

 当社グループはM&A等に伴うのれん及びその他の無形資産などの資産を有しています。のれんおよびその他の耐用年数を確定できない無形資産についても、少なくとも年に一度、あるいは減損の兆候が認められる場合はその都度減損テストを行っています。M&Aにより発生したのれんと耐用年数を確定できない無形資産は年次で減損テストを実施していますが、拡販施策に伴う将来収益拡大の計画は不確実性を伴い、予想した相乗効果が得られない場合、減損損失の発生により財政状態及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 なお、2021年12月末現在におけるのれんの総額は4,425百万円となっています。

 

・地政学上のリスク(米中経済摩擦等)

 当社グループは、中国、ヨーロッパ等海外に多くの生産拠点を持ち、海外営業拠点を通じて製品をグローバルの顧客に供給しています。そうした中、米中貿易摩擦、米国国防権限法の動向等より生産、物流、営業活動が制限を受け、顧客への製品供給に支障をきたす場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループは、各国の関税の引上げや安全保障貿易管理に基づく輸出規制、新興技術等に対する取引制限等の政策に対して分析を行い、必要に応じて取引形態やサプライチェーンの見直し等も行うことにより、事業への影響の低減を図っています。また、複数の生産拠点で製品を生産することでリスクの分散を図っています。

 中長期的には、製造拠点と販売拠点を同一地域にて対応できるよう地産地消の方針で製造拠点を見直していきます。輸出拠点となる中核製造拠点は、今後、上記のようなリスクを回避できるよう、中国依存率を低下させていくため、タイ・ベトナムにおいての製造能力を増強していく予定です。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2022年3月24日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績

①経営成績の概要

2021年の世界経済は、欧米を中心に新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことから、年前半には経済活動に回復が見られたものの、半導体や部材の不足、新型コロナの感染再拡大などによるサプライチェーンの混乱などが深刻化したことから年後半には回復のペースが鈍化しました。

電子部品業界は、前年後半からの回復基調が継続し、車載関連やスマートフォン関連などが堅調に推移し、また顧客の在庫積み増しの動きも拡大しましたが、年後半には半導体不足やサプライチェーンの混乱等により事業に影響が見られました。

当社グループは前年から引き続き各拠点の状況に合わせて在宅勤務を実施するなど、全ての拠点で新型コロナウイルス感染防止策を徹底し、通常の稼働を維持するための体制を確保しました。また、北米においてPontiac Coil Inc.とSumida America Components Inc.を合併し、両社のシナジー効果を加速させ、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)におけるEV/xEV関連を中心とした車載市場の更なる市場開拓を進める体制を整えました。生産拠点では、製造拠点の多角化と生産コスト低減を目指す中で生産能力を拡大するため、ベトナム・クアンガイ工場 第2工場の増築を進めました。また、継続的な業務プロセスの見直し・改善としてボトルネック工程の改善、設備投資を伴う工程の自動化/半自動化により工場全体での不良率の削減に取り組み、生産ラインで使う治具の削減、内製化を進め、設備稼働率向上のため設備のメンテナンス・マニュアルの作成、設備故障時間の削減を進める等生産性向上に努めました。

売上収益面は半導体供給不足の影響で自動車生産台数が伸び悩む中、EV/xEV関連が堅調に推移しました。また、半導体関連設備投資、再生可能エネルギー関連の太陽光発電関連設備等も好調に推移しました。利益面では銅、プラスチック成型材料などの原材料価格の上昇による当社の製品価格に関する影響と当社グループの顧客で問題となっている半導体供給不足による生産調整等の影響がみられました。

当連結会計年度の当社グループは、年度初頭から半導体供給不足、物流の停滞を含めてサプライチェーンも機能低下する中、第1四半期から第4四半期を通して売上収益が順調に伸びました。例年、第1四半期の売上収益は中国の旧正月の影響で比較的に低く、第2四半期、第3四半期にピークを迎え、第4四半期にはクリスマスシーズンで生産が下向き売上収益がスローダウンする傾向にありますが、当期は大きく異なりました。半導体不足の影響を受けつつも年間を通して家電製品関連、インダストリー分野は堅調に推移しましたが、車載関連では、半導体不足の影響が年度後半にはより深刻になり、伝統的な内燃エンジン車を生産するカーメーカー、特に北米、欧州で生産が落ち込み出荷の延期要請を受けました。一方で、EV/xEV向け車載関連は大きく伸びました。

営業利益面では、第1四半期から売上収益が堅調に推移したため、特にアジアでは年間を通して高い工場操業度を達成でき収益性に貢献しました。一方で、原材料、部材、エネルギー、物流費等、あらゆるものの価格が高騰し、第3四半期の後半あたりから収益性が低下しました。

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《前連結会計年度対比》

当連結会計年度の一時的な要因として、香港の休眠会社の清算時に為替換算調整勘定から414百万円の損失、2013年のドイツ・ドナウ川の氾濫に係る政府補助金217百万円、スマートフォンメーカーが前連結会計年度に戦略変更したことで発生した固定資産減損損失に係る補償金144百万円の受領が発生しました。その他前連結会計年度の一時要因も取り除くと、営業利益の純増は2,488百万円となりました。

 

《増益要因として》

・売上増により3,130百万円

・工場操業度の向上により3,574百万円

・生産性の向上により1,551百万円

・原材料の効率的消費により156百万円

 

《減益要因として》

・原材料の価格高騰により1,459百万円

・人民元高による製品原価の上昇により1,417百万円

・工場賃金の上昇により825百万円

・製造間接費の上昇により758百万円

・主に一時的な性格を持つ経費増と売上収益が増加したことに伴う経費増により348百万円

・研究開発費用の上昇により187百万円

 

《中期経営計画との関係》

2021年2月に、コロナ感染の収束が見えない中で、市場環境が2020年度と同程度で継続する事を前提として、中期経営計画における2023年度の売上収益目標を1,080億円としました。しかし、EV/xEV向け製品の売上が今後も大きく伸びる事が見込まれる中、2022年2月に売上収益目標を1,270億円に修正しました。

また、営業利益については2021年2月に目標として設定した70億円を2022年2月に75億円に修正しました。インフレの影響で足元低下した収益性を、顧客との価格交渉によりカバーすることが達成のキーになります。

 

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資本コストを意識した経営が求められる中、資本コストとの比較に馴染むROICを中期経営計画上のモニタリング指標に追加しました。ROICの実績および目標は以下のとおりです。

▶ROIC

2021年度実績

2023年度目標

5.03%

6.08%

当連結会計年度末現時点での資本コストは4.9%と見ています。

中期経営計画の売上収益、営業利益目標が達成されることでROICは6.08%の達成が見込まれます。

 

また、支払利息、為替差損益等の財務費用が親会社の所有者に帰属する当期利益に与える影響も大きく、親会社の所有者に帰属する当期利益は配当額の算定に使用するため、ROEも引き続き重要なモニタリング指標だと考えています。ROEの実績および目標は以下のとおりです。

▶ROE

2020年度実績

2021年度実績

2023年度目標

2.50%

7.40%

10.69%

中期経営計画の目標達成時のROEは10.69%を見込んでいます。

 

②報告セグメントの概況

当連結会計年度における報告セグメントの概況は次のとおりであります。

1)アジア・パシフィック事業

アジア・パシフィック事業では、世界的な半導体の供給不足の中、米国の新車販売台数は新型コロナから一定の回復を見せ、中国も政府販売補助金も加わり、新車販売台数を伸ばしたこと等から車載関連が堅調に推移しました。当連結会計年度の売上収益は前期比27.6%増の68,543百万円になりました。銅等の原材料価格の高騰、円安/中国・人民元高の影響等があったものの、増収効果、増産効果等でセグメント利益は同138.2%増の4,606百万円となりました。

2)EU事業

欧州で上半期の新車販売台数は好調だったものの、下半期には世界的な半導体不足の影響を受け、新型コロナウイルス危機で大きな打撃を受けた2020年を下回ったこと等から車載関連が伸び悩みましたが、当連結会計年度の売上収益は前期比18.5%増の36,377百万円となりました。銅等原材料の高騰、天然ガス価格が過去に例のない高水準を記録し、これに連動して電力価格も記録的な高値となる等の影響があったものの、増収効果、増産効果等でセグメント利益は同64.5%増の1,805百万円となりました。

 

③市場別の概況

当連結会計年度における市場別の概況は次のとおりであります。

1)車載関連

欧州では上半期の新車販売は好調に推移したものの、下半期に世界的な半導体不足の影響を受け低調な状態が続きました。米国の新車販売台数は新型コロナウイルスの感染拡大から一定の回復を見せ、中国も政府の販売補助金も加わり、新車販売台数を伸ばしました。なお、EV/xEV関連売上はコロナ禍においても年間を通して堅調に推移しました。車載関連の売上収益は前連結会計年度比29.9%増の62,752百万円となりました。

2)家電製品関連

巣ごもり需要の効果もあり、白物家電、ノートパソコン、タブレット、データセンター用の分野の売上は堅調に推移し、前連結会計年度比11.3%増の21,268百万円の売上収益となりました。

3)インダストリー分野

脱炭素化の動きもあり、欧米の太陽光発電用設備が好調、またメディカル関連も堅調に推移したことから前連結会計年度比22.8%増の20,899百万円の売上収益になりました。

 

市場別/地域別

全般

アジア・パシフィック

事業

EU事業

全般

・銅等の原材料価格の高騰

・円安/中国人民元高による影響

・増収効果、増産効果によりセグメント利益は改善

・天然ガス価格、電力価格の高騰

・増収効果、増産効果によりセグメント利益は改善

車載関連

・半導体不足の影響が年度後半に深刻化

・北米、欧州では内燃エンジン車の生産が落ち込む

・EV/xEV向け車載関連は大きく伸びた

・米国は新型コロナから一定の回復

・中国の政府補助金により新車販売台数が伸びた

・EUでは上半期の新車販売が好調に推移

・下半期は世界的な半導体不足の影響を受け低調な状態

インダストリー分野

・メディカル関連も堅調に推移

 

・脱炭素化の動きもあり太陽光発電設備が好調

家電製品関連

・巣ごもり需要により白物家電、ノートパソコン、タブレット、データセンター分野の売上が堅調に推移

 

 

 

 

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④生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

前年同期比(%)

アジア・パシフィック事業(百万円)

71,450

133.0

EU事業(百万円)

30,116

98.2

合計(百万円)

101,566

120.2

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b. 受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当連結会計年度末

(2021年12月31日現在)

受注高

前年比(%)

受注残高

前年比(%)

 アジア・パシフィック事業(百万円)

74,154

135.4

13,501

171.1

 EU事業(百万円)

35,788

116.4

8,849

93.8

合計(百万円)

109,942

128.6

22,351

129.0

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c. 販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

売上収益

前年同期比(%)

 アジア・パシフィック事業(百万円)

68,543

127.6

 EU事業(百万円)

36,377

118.5

合計(百万円)

104,920

124.3

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当社グループの売上収益の10%以上を占める顧客グループが存在しており、当該顧客グループから生じた売上収益は以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

2020年12月期

2021年12月期

売上収益

割合(%)

売上収益

割合(%)

アジア・パシフィック事業およびEU事業

11,614

13.8%

13,090

12.5%

アジア・パシフィック事業

8,498

10.1%

4.アジア・パシフィック事業の顧客グループの当連結会計年度における販売実績において、総販売実績に対する割合が10%超の顧客グループが存在しないため記載を省略しております。

 

 

(2)財政状態

(資産)

当連結会計年度末における資産合計は117,725百万円となり、前連結会計年度末比19,662百万円増加しました。手元資金については、国内外連結子会社が36社にのぼり各社で資金が滞留することで資金効率が落ちるリスクがあるので、主要子会社の最低手持資金額を設定し毎月その設定額と実際手持資金を比較しグループ全体手持資金のモニタリングを実施し、余剰資金を削減し借入金の圧縮に努めています。前連結会計年度末は、新型コロナウイルス感染症の流行により世界経済の見通しが不明確な状況で手元流動を確保するため現金及び現金同等物を手厚くしましたが、当連結会計年度末では現金及び現金同等物が999百万円減少しました。

運転資本をモニターするKPIとしてCash Conversion Cycle(CCC)を採用しています。当連結会計年度末のCCCは118日で、前連結会計年度末から45日長くなりました。売掛金残高は4,725百万円増加、売掛金回転日数は5日伸びました。これは12月に月次売上が過去最高になったことによります。棚卸資産は10,100百万円増加、棚卸資産回転日数は29日伸びました。これは見込み生産の結果ではなく、主にサプライチェーンにおいてリードタイムが長くなっている為、顧客から先行発注があり、その後、半導体等の供給逼迫で弊社製品の納品の先延ばし要請を受けた影響によるものです。買掛金回転日数は8日短縮しましたが、支払タームを短くしたためではありません。

有形固定資産、工場の生産キャパシティの拡充のため使用権資産等が増加したことにより、非流動資産は5,546百万円増加しました。

なお、当社グループの有形固定資産の内約95%が国外の有形固定資産となっています。

 

(負債)

当連結会計年度末における負債合計は77,624百万円となり、前連結会計年度末比で14,118百万円増加しました。また、ネット銀行借入負債残高は、前連結会計年度末に比べ10,771百万円増加し、KPIとして採用しているネットDEレシオは、前連結会計年度末1.07倍から1.20倍に上昇しました。運転資本の増加に伴い銀行借入金残高が増加した結果、当連結会計年度末のネットDEレシオの実績は1.20倍となり、ガイドラインの1.1倍を超える事になりました。これについては、半導体供給逼迫、物流停滞が徐々に改善すると棚卸資産が減少、銀行借入金残高が減少することでネットDEレシオは1.1倍のガイドラインに近づいていく見込みです。

また、相対的に金利水準の高い外貨建て借入金の割合が銀行借入金全体の約95%となっているため、借入金の平均金利はおよそ2%となっています。当連結会計年度は円安/中国人民元高が大きく進行したため、円建て製品原価が上昇し、また、資金需要が旺盛な中国人民元転による為替差損が発生しました。

 

 

(資本)

当連結会計年度末の資本合計は前連結会計年度末比5,543百万円増加し、40,101百万円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益が2,629百万円あり、在外営業活動体の換算差額が3,405百万円増加したことが増加の主な要因です。親会社の所有者に帰属する持分合計は38,338百万円となり、総資産に対する親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の33.6%から当連結会計年度末は32.6%となりました。

 

 

《資本政策の基本的な方針》

・財務体質の健全性の観点から、Net DEレシオを1.1倍以下にガイドラインとして設定しています。

・各銀行による当社の信用格付けの維持向上の為、各銀行に情報提供を目的として定期的に対話の機会を設けています。

・中期的に収益性の向上と財務体質の強化に取り組み、信用格付けを取得し、資金調達の方法についての選択肢を増やす目標を持っています。

 

(3)キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末比999百万円減少し、4,237百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 前述したように運転資本が大きく増加したことにより、営業活動の結果得られた資金は600百万円(前連結会計年度は9,107百万円の収入)となりました。

 B-to-BビジネスなのでDSO(売上債権回転日数)の短縮、つまり営業債権の回収期日の短縮は過去にも顧客からの値引き交渉に繋がりメリットが出ません。また、DPO(買掛債務回転日数)についての取り組みも仕入先からの値上げ交渉に繋がります。従って、DIO(棚卸資産回転日数)の管理が現実的な取り組みとなっています。毎月地域別、会社別にDIOのモニタリングを実施しています。

 運転資本をモニターするKPIとしてCash Conversion Cycle(CCC)を採用しています。CCCの実績及び目標は以下のとおりです。

 

実績

増減

目標

2020年度

2021年度

2022年

2023年度

DSO(売上債権回転日数)

71

76

5

76

75

DIO(在庫回転日数)

79

108

29

90

80

DPO(仕入債務回転日数)

74

66

△8

67

68

Cash Conversion Cycle

76

118

42

99

87

 当連結会計年度末のCCCは118日で、前連結会計年度末から42日長くなりました。

 売掛金残高は4,725百万円増加、売掛金回転日数は5日伸びました。これは12月に月次売上が過去最高になったことによります。

 棚卸資産は10,100百万円増加、棚卸資産回転日数は29日伸びました。これは見込み生産の結果ではなく、主にサプライチェーンにおいてリードタイムが長くなっている為、顧客から先行発注があり、その後、半導体等の供給逼迫で弊社製品の納品の先延ばし要請を受けた影響によるものです。買掛金回転日数は8日短縮しましたが、支払タームを短くしたためではありません。B-to-BビジネスなのでDSOの短縮、つまり営業債権の回収期日の短縮は過去にも顧客からの値引き交渉に繋がりメリットが出ません。また、DPOについての取り組みも仕入先からの値上げ交渉に繋がります。従って、DIOの管理が現実的な取り組みとなっています。毎月地域別、会社別にDIOのモニタリングを実施しています。DIOの実績は、前連結会計年度末79日、当連結会計年度末108日でした。半導体供給逼迫は徐々に解消される想定で、2022年度末で90日、2023年度末は80日で目標設定しています。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は6,712百万円(前連結会計年度は6,669百万円の支出)となりました。

 EV/xEVを中心に新規設備投資案件数、金額は計画通りに伸びましたが、設備投資の実行が2022年度にずれ込み、その結果設備投資額は5,812百万円となり、前連結会計年度とほぼ同水準にとどまりました。

 当社では、顧客からの受注に基づき設備投資をしています。車載事業については量産が始まる2、3年前に設備投資が必要ですが、事業サイクルが長いため投資回収リスクは家電事業に比べて低くなります。対照的に家電事業は設備投資後1年内に量産が始まりますが、事業サイクルが短く投資回収リスクが相対的に高くなります。設備投資については、新製品、増産、生産効率改善、更新と目的別に計画を立て、規模の大きい設備投資については、NPV分析、モンテカルロシミュレーションなどの手法を採用し、その採算性について検討後、設備投資を決定しています。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は4,751百万円(前連結会計年度は447百万円の支出)となりました。

 運転資本の増加により営業活動によるキャッシュ・フローが減少し、投資活動によるキャッシュ・フローが営業活動によるキャッシュ・フローを上回った結果、銀行借入が増加しました。

 

(4)重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表注記 2.重要な会計方針 3.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

5【研究開発活動】

 当連結会計年度の研究開発活動は、アジア・パシフィック事業およびEU事業ともに家電製品関連分野では、機器開発におけるアナログ回路設計と電源設計の技術およびその関連分野の開発を進めました。車載関連では、ハイブリッド・電気自動車向けモーター、オルタネータの制御回路、ECU制御用途向けに、高対恒性のインダクタ、トランスの製品・ユニット開発を進めました。インダストリー分野ではハイブリッド自動車・電気自動車向け各種トランスおよび大電流コイル、産業機器、通信機器向け一次電源用トランスおよびコイル、家電・産業機器・医療機器向けの高周波トランスおよびリアクトル等を中心とした製品の開発を進めています。さらに製品の開発に必要不可欠な素材の研究も重要と考えております。

 当連結会計年度における当社グループの研究開発費の金額はアジア・パシフィック事業2,930百万円、EU事業964百万円で、合わせて3,895百万円となりました。