第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

 

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型ウイルスとの共存に向けた生活スタイルの浸透により社会経済活動は正常化しつつある一方で、ロシア・ウクライナ情勢が長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰や、世界的な金融引締めによる為替相場の変動等が景気を下押しするリスクを抱えており、先行き不透明な状態が続いております。また、消費者物価は、依然として上昇基調にあり、様々な消費財で値上げが実施されているなかで、消費者の節約志向の高まりを受ける食料品を扱う業界は、今後も厳しい経営環境が続いていくものとみられます。

 

このような状況のもと、当社グループは引き続き、安全・安心に重点をおいた包装米飯及び包装餅製品の安定供給、並びに適正価格での販売に努めることを基本に事業活動を推進してまいりました。具体的には、おいしさの追求はもちろんのこと、消費者の消費動向を捉えながら、拡大する商品需要に対応可能な生産体制の整備を進めるとともに、生活スタイルの変化や消費者ニーズの多様化といった市場変化に対応すべく、「米食回帰・健康維持・多様化をキーワードとした新たな食の創造」を引続き提案し、全社一体となった営業活動に取り組むことで業績の拡大を図ってまいりました。また、包装米飯及び包装餅の通年需要の喚起を目的とした広告宣伝を継続的に実施する事で、喫食機会とブランド認知の拡大に努めてまいりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、包装米飯及び包装餅製品ともに主力製品を中心に堅調に推移し、319億58百万円(前年同期比3.8%増)となりました。

利益面につきましては、販売の増加と生産性向上により収益性の改善に努めましたが、各種調達価格等の高騰を要因として、営業利益は22億53百万円(前年同期比19.8%減)、経常利益は25億41百万円(前年同期比16.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17億57百万円(前年同期比15.8%減)と、いずれも前年を下回る結果となりました。

また、当社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、当第3四半期連結会計期間の売上高及び利益が他の四半期連結会計期間に比べ著しく増加する傾向があります。

 

製品分類別の販売動向

当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。

 

(包装米飯製品)

包装米飯製品は、近年の新型ウイルス禍による在宅時間の増加といった生活スタイルの変化に伴い、簡便・時短ニーズが高まったことで、家庭内での需要が拡大し、ストック及びレンジ調理が可能なパックごはんの販売は堅調に推移しております。また、世界的な穀物の価格高騰を受け、価格が比較的安定しているコメの存在感が高まり、米食に回帰する動きが活発化しております。

これらの消費動向の変化を背景に、まとめ買いニーズへの対応や食物繊維で始めるおいしい新健康生活の提案など様々な販売促進活動により、包装米飯製品の「家庭のご飯に代わる」日常食化に引続き取り組んでまいりました。

また、さらなる需要喚起を目的に当社独自の厚釜炊き製法をアピールするテレビCM『サトウのごはん「ふっくら釜炊き編」』、「サトウのごはん8食パック」の発売に合わせたテレビCM『サトウのごはん「多幸(炊こう)感」』を引続き全国放映いたしました。

これらの取り組みとともに、1988年の発売当初より「炊きたてのおいしさ」を目指してきた「サトウのごはん」がより多くの食卓に受け入れられ、パックごはん市場で確固たるブランドを確立したこと、さらに、電子レンジ調理などの簡便、時短調理等、家庭内での調理ニーズが多様化する中で、パックごはんが備蓄食ではなく日常食というポジションに変わってきていることも、売上高が堅調に推移した要因として捉えております。

その結果、包装米飯製品の売上高は175億28百万円(前年同期比8.4%増)となりました。

なお、当社は、約45億円を投じて当社のパックごはん専用工場である聖籠ファクトリー(新潟県北蒲原郡聖籠町)に新たな生産ラインを増設し、2024年の稼働時には年間4億食の生産能力を確保することで、将来的な需要拡大に対応してまいります。

 

 (包装餅製品)

包装餅製品では引続き通年需要の喚起に向けたテレビCMや企画商品の販売に積極的に取り組んでおります。

まず、これまで「プレミアムライン」、「レギュラーライン」、「トライアルライン」の3つにセグメンテーションしていた切り餅の商品ラインナップに、普段の生活や行動の範囲内で手を出せる高級品、いわゆる“プチ贅沢”需要にお応えする「プライムライン」を追加し、「サトウの切り餅特別栽培米新潟県産こがねもち」を2022年9月1日より全国にて販売開始いたしました。

また、「サトウの切り餅/まる餅 乳酸菌プラス」において、切り餅では初となる人気アニメ「SPY×FAMILY」とコラボした特別企画商品「サトウの切り餅乳酸菌プラスSPY×FAMILYデザインパッケージ全2種」を発売(2022年11月21日)し、新たな顧客層の獲得に取り組んでまいりました。

さらに、女優の芦田愛菜さんが当社グループのみが個包装に使用している酸素を吸収する「ながモチフィルム」の特徴(鮮度保持剤なしでつきたての美味しさを24か月保持)を紹介するテレビCMや切り餅「いっぽん」のスティック形状を活かした様々な召し上がり方を消費者の皆様に提案するテレビCMを継続的に放映することで、当社包装餅商品のブランド認知の向上に努めてまいりました。加えて、餅商品の喫食機会向上と新たな消費者層の獲得を目的として、人気動画クリエイターとタイアップした動画制作等も行ってまいりました。

年末商材である鏡餅については、市場全体でダウンサイジング化傾向が進んでいることから、「どこでも簡単に飾れる手頃なサイズの鏡餅!」をコンセプトとし、お客様の様々なニーズにお応えするため、化粧箱入りの「サッと鏡餅」と、置き場所を選ばない「小飾り」タイプの品揃え拡充を進めてまいりました。

こうした商品コンセプトをベースに、「サッと鏡餅」シリーズの特徴はそのままに鏡餅本体に干支イラストをデザインした「サトウのサッと鏡餅まる餅入り66g干支イラスト」及びサンリオキャラクター大賞で人気ランキング3年連続1位に輝いた「シナモロール」をデザインしたサトウの「福餅入り鏡餅小飾りシナモロール」を新発売(2022年11月1日)いたしました。さらに、幅広い層から支持を得ているアニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを小飾りシリーズに加え、本年は化粧箱入りの「サッと鏡餅シリーズ」にも追加(2022年11月1日発売)し、最需要期である年末の販売増加に向けての取り組みを実施してまいりました。

また、流通における取り組みとして、鏡餅を店舗で陳列する際の開封作業の軽減を目的として開発した段ボールを開封するとそのまま商品の陳列ができる「簡単!楽ちん段ボール」を引続き採用し、取扱店の拡大に努めてまいりました。

包装餅の販売は、昨今の新型ウイルス禍を背景とした内食需要の拡大も落ち着きを見せ始めたことで、包装餅市場全体は前年を下回る状況で推移しておりますが、当社餅商品に関しては通年需要の喚起や、「ながモチフィルム」に代表される当社独自の強みを活かした販売提案などを積極的に行うことで、販促機会が例年以上に増加し、堅調に推移しております。鏡餅のダウンサイジング化がより一層進んだことにより、販売単価は減少したものの、餅商品全体の販売量の増加により、売上高は前年同水準で推移いたしました。その結果、包装餅製品の売上高は144億15百万円(前年同期比1.2%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は216億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ54億32百万円増加いたしました。これは主に原材料及び貯蔵品が13億96百万円、仕掛品が4億10百万円、流動資産のその他が1億3百万円減少したものの、売掛金が66億46百万円、現金及び預金が4億92百万円、商品及び製品が2億10百万円増加したことによるものであります。減少した流動資産のその他の主なものは未収消費税等であります。

固定資産は193億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億1百万円減少いたしました。これは主に投資有価証券の新規取得及び保有する投資有価証券の時価総額の増加により、投資有価証券が3億13百万円、投資その他の資産のその他が2億49百万円増加したものの、減価償却の進行に伴い有形固定資産が12億49百万円、無形固定資産が95百万円減少したことによるものであります。増加した投資その他の資産のその他の主なものは繰延税金資産であります。

この結果、総資産は409億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億31百万円増加いたしました。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は149億96百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億25百万円増加いたしました。これは主に買掛金が2億14百万円減少したものの、運転資金としての短期借入金が20億50百万円、未払金が5億42百万円、流動負債のその他が3億98百万円増加したことによるものであります。増加した流動負債のその他の主なものは未払消費税等であります。

固定負債は79億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億38百万円増加いたしました。これは主に長期借入金の増加によるものであります。

この結果、負債合計は229億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ30億63百万円増加いたしました。

 

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における株主資本は175億33百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億5百万円増加いたしました。増加要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益17億57百万円であり、減少要因は、剰余金の配当2億52百万円であります。

その他の包括利益累計額は5億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ62百万円増加いたしました。

この結果、純資産合計は180億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億67百万円増加いたしました。

なお、自己資本比率は44.0%(前連結会計年度末は45.3%)となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じたものはありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は92百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間末日において、確定している重要な設備計画は、次の通りであります。

会社名

事業所名
(所在地)

設備の内容

投資予定額

資金調達

方法

着手年月

完了予定
年月

完成後の
増加能力

総額
(百万円)

既支払額
(百万円)

提出会社

聖籠ファクトリー

(新潟県北蒲原郡)

無菌化包装

米飯製造設備

(生産ラインの増設)

約4,500

449

借入金及び自己資金の予定

2023年

3月

2024年

2月

包装米飯

生産能力

約20%増

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。