第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営理念

当社グループは、次の4つを恒久的な経営理念として掲げ、その実現に努めております。

 

[経営理念]

・リース事業を通じて企業活動をサポートし、社会の発展に貢献する。

・顧客第一主義に徹し、最高のサービスを提供する。

・創造と革新を追求し、株主・市場から評価される企業を目指す。

・自ら考え積極的に行動する社員を育て、働き甲斐のある職場を創る。

 

(2) 中期的な経営方針・戦略及び優先的に対処すべき課題

今後の経済見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により経済活動の急速な悪化が続いており、厳しい状況が続くものと予測しております。

このような状況の下、当社グループは、コーポレートスローガンである『前例のない場所へ。』の実践を通じた新しいビジネス領域やビジネスモデルへのたゆまぬ挑戦により事業ポートフォリオのフロンティアを拡大し、国内リース事業を取り巻く環境が大きく変化していく中でも力強く持続的に成長する企業グループを目指してまいります。

 

中期経営計画の4年目となる2020年度も、経営目標の達成に向けて、中期経営計画「Frontier Expansion 2021」で掲げている3つの戦略、『戦略分野の選択と集中』、『フロンティアへの挑戦』、『グループシナジーの追求』を軸として、<ビジネス戦略>及び<マネジメント戦略>を着実に推進してまいります。

 

<ビジネス戦略>

1 戦略分野の選択と集中

最も成長が期待できる6つの「戦略分野」を利益成長のドライバーと位置付け、この分野に経営資源を集中的に投入してまいります。不動産、航空機などの良質な営業資産を積み上げつつ、BPOやモビリティビジネスをはじめとした収益性の高い新しい事業領域を拡大させることで、ROAの向上を図ってまいります。

「コア分野」においては、顧客基盤の維持・拡大により、当社グループの強みを維持・強化してまいります。なお、従来「コア分野」の一つとしていたオートリースは、新たな成長が見込まれるフロンティア(新領域)として、モビリティビジネスに位置付けを変更しております

 

[戦略分野]

[コア分野]

・不動産

・国内コーポレート(※2)

・エネルギー・環境

・ベンダーリース

・医療・福祉

・ファイナンス

・航空機

 

・海外

 

新領域(※1)

 

 

※1 新領域は新規事業やビジネス領域の拡大など新しい取組となるビジネスの総称であります。

※2 国内コーポレートはグループ各社の国内法人のお客様を中心としたビジネス分野を表しております。

 

 

2 フロンティアへの挑戦

「新領域」における取組として、グループ拡大に伴い多様な業務受託サービスの提供が可能となったBPO事業において、グループ全体でのお客様ニーズの把握とそれに対応したサービスメニューの提供を進めることで、お客様の「働き方改革」・「人手不足」への対応をサポートしてまいります。

また、新たな成長が見込まれるモビリティビジネスでは、オートリースに止まらず、車両・物流・倉庫に関連する事業に領域を拡げるとともに、2020年4月に連結子会社化したヤマトリース株式会社との連携によるシナジーを創出することで、グループ全体でビジネスの展開を加速させます。

 

3 グループシナジーの追求

グループの本社移転に伴いグループ会社間での連携をより一層緊密なものとし、お客様の多様なニーズに応じたソリューションをグループベースで柔軟かつ迅速に提供するとともに、本社機能の集約を進めることで、更なる生産性の向上に向けグループシナジーの最大化を図ってまいります。

 

<マネジメント戦略>

ビジネス戦略を支える経営基盤の強化戦略として、次のマネジメント戦略を推進してまいります。

 

1 フロンティア拡大に伴う新たなリスクへの対応力強化

2 コーポレート機能強化及び生産性向上

3 グループ力発揮のためのガバナンス体制の強化

 

また、当社グループの事業活動を通じて社会と企業の共有価値を創造するCSV(Creating Shared Value)経営の考え方を更に推し進め、持続可能な社会づくりに貢献するとともに、企業価値の向上に取り組んでまいります。

加えて、当社グループのBCP(業務継続計画)基本原則に基づき、新型コロナウイルス感染防止に取り組むとともに、お客様の事業継続に重大な影響を与えないことを最優先に業務の継続に努めてまいります。

 

(3) 目標とする経営指標

中期経営計画「Frontier Expansion 2021」では、計画最終年度である2021年度の目標を以下のとおり設定しております。

 

連結経営目標

2019年度

(2020年3月期)

実績

2021年度

(2022年3月期)

目標

営業資産残高

23,840億円

25,000億円

経常利益

440億円

500億円

ROA(営業資産経常利益率)

1.90%

2.0%

 

経営目標の達成に向けて最大限努力してまいります。

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中における将来情報に関する事項は、有価証券報告書提出日(2020年6月25日)現在において当社グループが判断したものであり、以下の記載は当社株式への投資に関連する全てのリスクを網羅するものではありません。

 

① 設備投資動向の変動等が業績に与える影響について

当社グループが取扱うリース取引や割賦販売は、顧客が設備投資を行う際の資金調達手段の一つという役割を担っており、民間設備投資額とリース設備投資額とは概ね正の相関関係があります。

当社グループは、営業基盤の拡充、顧客の多様かつ潜在的なニーズを捉えた様々なソリューション提案の実施等に努め、契約獲得の増加に注力しておりますが、今後企業の設備投資動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 信用リスクが業績に与える影響について

当社グループの事業は、取引先に対する与信期間が中長期(リース取引の平均期間は5年程度)にわたることから、与信期間中に取引先の倒産等が発生し、リース料等の回収が困難となるリスクがあります。

当社グループは、信用リスクの損失を極小化するため、個々の取引先の信用状況を審査・モニタリングするとともに、ポートフォリオにおける信用リスクの状況を定量的に評価・モニタリングし、資産の健全性を維持、改善するよう努めております。また、日本公認会計士協会の「リース業における金融商品会計基準適用に関する当面の会計上及び監査上の取扱い」(業種別監査委員会報告第19号)に基づき、銀行等金融機関に準じた資産の自己査定を実施しており、決算において、「一般債権」は過年度の貸倒実績に基づく予想損失額を、「貸倒懸念債権及び破産更生債権等」は取引先個別の回収不能見込額を算定して貸倒引当金等を計上しております。更に、特定大口与信先グループの状況についてモニタリングを行い、経営陣に定期的に報告しております。

しかしながら、今後の景気動向によっては、取引先の信用状況の悪化により新たな不良債権が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 金利・為替・株価等の変動及び資金調達が業績に与える影響について

当社グループは、顧客にリースや割賦販売を行う物件や当社が保有する事業資産の購入資金を主に金融機関や市場からの調達により賄っております。また、航空機等の外貨建て資産を保有している他、有価証券投資やファンドを通じた投資等を行っております。

当社グループでは、市場情勢に対し注意を払うことはもとより、資産運用と資金調達のギャップを常時把握し、金利・為替・株価等の変動リスク等(=市場リスク)の管理、新規調達等の方針を協議・検討するALM委員会を開催し、これらリスクの適切なコントロールに努めております。また、当社は、健全な財務体質を背景に、複数の格付機関から優良とされる格付けを取得しています。

しかしながら、今後の金利・為替・株価や資金市場の動向によっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、今後当社の格付けが引き下げられた場合、コマーシャル・ペーパー等による有利な調達が制限されるほか、通常より高い金利での資金調達を余儀なくされるなど、必要な資金の適切な確保が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 諸制度の変更が業績に与える影響について

当社グループは、現行の法律・税務・会計等の制度や基準をもとに事業展開しております。会計制度について、2019年3月に企業会計基準委員会はリース会計に関する基準開発に着手することを決定しております。将来、これらの諸制度が大幅に変更された場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 戦略的提携・企業買収等に伴うリスクについて

当社グループは、事業の更なる拡大・成長を目的として戦略的提携や企業買収等を行うことにより、ビジネス領域の拡充を図っております。戦略的提携や企業買収等に際しては十分な検討を行っておりますが、外部環境の変化等により提携・買収後の事業が想定どおり進捗しない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 災害等によるリスクについて

当社グループは、災害や事故、新型コロナウイルス等の感染症の流行など緊急時に備えて、人命・安全の確保及び事業の継続に向けたBCP(事業継続計画)基本原則を定めておりますが、被害の状況によっては、当社グループの事業活動が制限され、業績に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、新型コロナウイルス感染症の拡大が2020年度上期末ごろに収束することを前提として、業績への影響の見積りを行っております。なお、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により経済活動の急速な悪化が続いているため、今後の経済見通しについては厳しい状況が続くものと予測しており、今後の動向次第では、業績への影響の見積りが変動する可能性があります。また、当社グループでは、新型コロナウイルス感染症のリスクに対する対応として、社長を本部長とする新型コロナウイルス緊急時対策本部を設置のうえ、テレワークおよび時差出勤等を推進し、BCP基本原則に基づく感染防止対策を実施しております。

 

⑦ 事業戦略に関連するリスクについて

当社グループは、中期経営計画「Frontier Expansion 2021」において、不動産、航空機、モビリティビジネス、エネルギー・環境、BPOサービス、海外等の事業を強化しております。

 

a.不動産

当社グループは、不動産賃貸や不動産への投融資を行っております。取組みにあたっては、取引先の信用力や将来収支、資産価値を慎重に見極めておりますが、取引先の業績悪化や不動産の稼働率低下に伴うキャッシュ・フローの減少及び不動産市況の悪化により資産価値が下落するリスクがあります。景気悪化や事業環境の変化により、保有資産の価値が大幅に変動した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

b.航空機

当社グループは、国内外において航空機リース事業を展開しております。航空会社の信用力や物件の将来価値を見極めておりますが、航空会社の業績悪化や市場の変動等により航空機の資産価値が著しく下落した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

c.モビリティビジネス

当社グループは、乗用車、トラック等のリース事業を展開しております。取引先の信用力や物件の将来価値を見極めておりますが、中古車市場の変動により資産価値が著しく下落した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

d.エネルギー・環境

当社グループは、大規模太陽光発電所を運営しており、天候不順等の影響により発電量が減少するリスクがありますが、想定される業績への影響は軽微です。

 

e.BPOサービス

当社グループは、顧客の一部業務処理を受託するBPOサービスを提供しております。IT化による人的ミスの削減、業務マニュアルの作成および人材の育成等により、十分なサービスを提供する体制を整えておりますが、納期の遅れや業務品質の低下等が発生した場合、事業活動に影響が生じる可能性があります。

 

f.海外

当社グループは、北米、アジア等で日系企業を中心にリース・ファイナンス事業を展開しておりますが、進出している海外諸国の政治・経済等の状況の変化により、事業活動に影響が生じる可能性があります。

 

⑧ 業務運営全般に関するリスクについて

業務運営全般に関するリスクとして、不適切な事務処理が行われることによる事務リスク、コンピュータシステムのダウンもしくは誤作動等のシステムリスク、保有する情報の紛失、漏洩、持出し等による情報セキュリティに関わるリスク、必要な人材の育成・確保が困難となる等の人的リスク、法令や社会規範が遵守されなかった場合に社会的信用の喪失に繋がるコンプライアンスリスク等があります。これらのリスクが顕在化した場合、円滑な業務運営が損なわれることにより、事業活動に影響が生じる可能性があります。当社グループでは、リスク管理規程及びコンプライアンス規程に基づき、リスクの特性や重要性に応じた管理を実施し、これらのリスクのコントロールに努めております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度の連結財務諸表については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額により開示しております。

以下の経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の前連結会計年度の連結財務諸表の数値を用いて比較しております。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調が持続したものの、米中の貿易摩擦に加え、年度後半の新型コロナウイルス感染症の国内外における拡大などの影響により、先行きに対する不透明感は拭えない状況にあります。

リース業界におきましては、2019年度のリース取扱高は前年度比6.4%増加して5兆3,331億円(公益社団法人リース事業協会統計)となりました。

こうした環境の下、当社グループは、2017年度~2021年度を対象期間とする中期経営計画「Frontier Expansion 2021」に取り組んでおります。中期経営計画の3年目となる2019年度もコーポレートスローガンである『前例のない場所へ。』の実践を通じ、新しいビジネス領域を切り拓き、事業ポートフォリオのフロンティアを拡大し続ける企業グループを目指して、計画に掲げたビジネス戦略・マネジメント戦略を着実に遂行いたしました。

この結果、当連結会計年度の契約実行高は前年度比14.5%増加の1兆3,597億3百万円となり、当連結会計年度末の営業資産残高(割賦未実現利益控除後)は前連結会計年度末比1,211億6千7百万円(5.4%)増加して2兆3,839億9千2百万円となりました。

当連結会計年度末の資産合計は、営業資産を着実に積み上げた結果、前連結会計年度末比1,211億6千7百万円(5.4%)増加して2兆3,839億9千2百万円なったことなどにより、前連結会計年度末比1,596億1千6百万円(6.2%)増加して2兆7,525億9千8百万円となりました。

調達残高は、無担保普通社債を総額650億円発行したことなどにより、前連結会計年度末比6.4%増加の2兆2,310億2千万円となりました。

損益面では、売上高は前年度比15.2%増加の7,123億3千万円、営業利益は前年度比16.1%増加の414億2千3百万円、経常利益は前年度比12.6%増加の440億4千5百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は年度比2.6%増加の261億8千7百万円となりました。

中期経営計画で設定した中間目途値に対しては、営業資産残高は順調に積み上がり、経常利益、ROA(営業資産残高経常利益率)はこれを上回る実績となりました。

 

② セグメントごとの経営成績

当連結会計年度におけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、各セグメントにおける売上高については「外部顧客に対する売上高」の金額、セグメント利益については報告セグメントの金額を記載しております。

 

[リース及び割賦]

 リース及び割賦の契約実行高は前年度比3.1%増加して5,802億5千6百万円となり、営業資産残高は前連結会計年度末比1.9%増加して1兆6,920億5千1百万円となりました。リース及び割賦の売上高は前年度比2.1%増加して5,288億5千3百万円となり、セグメント利益は前年度比10.8%増加して331億3千4百万円となりました。

 

[ファイナンス]

 ファイナンスの契約実行高は前年度比27.4%増加して7,792億8千3百万円となり、営業資産残高は前連結会計年度末比16.0%増加して6,655億5千7百万円となりました。ファイナンスの売上高は前年度比6.7%増加して159億7千9百万円となり、セグメント利益は前年度比9.9%増加して113億3千万円となりました。

 

[その他]

 その他の契約実行高は前年度比98.7%減少して1億6千3百万円となり、営業資産残高は前連結会計年度末比6.7%減少して263億8千3百万円となりました。その他の売上高は前年度比96.1%増加して1,674億9千7百万円となり、セグメント利益は前年度比26.8%増加して92億5千4百万円となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末比74億9千8百万円増加して774億1千6百万円となりました。各区分ごとのキャッシュ・フローの状況の内訳は以下のとおりであります。

 

[営業活動によるキャッシュ・フロー]

 税金等調整前当期純利益が420億8千万円、賃貸資産減価償却費が336億9千4百万円、賃貸資産除却損及び売却原価が1,180億2千7百万円となったことなどに対し、リース債権及びリース投資資産の増加額が328億5千1百万円、営業投資有価証券の増加額が553億7百万円、賃貸資産の取得による支出が1,703億6千2百万円となったことなどにより、営業活動によるキャッシュ・フローは1,088億4百万円の支出(前連結会計年度は799億7千5百万円の支出)となりました。

 

[投資活動によるキャッシュ・フロー]

 投資有価証券の売却及び償還による収入が9億1千7百万円となったことなどに対し、投資有価証券の取得による支出が54億8千9百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が63億9千3百万円となったことなどにより、投資活動によるキャッシュ・フローは、112億4千2百万円の支出(前連結会計年度は93億9千3百万円の支出)となりました。

 

[財務活動によるキャッシュ・フロー]

 長期借入れによる収入が3,362億3千1百万円、債権流動化による収入が661億2千3百万円、社債の発行による収入が650億円となったことなどに対し、コマーシャル・ペーパーの減少による支出が500億円、長期借入金の返済による支出が2,699億3千4百万円、債権流動化の返済による支出が361億6千2百万円、社債の償還による支出が200億円となったことなどにより、財務活動によるキャッシュ・フローは、1,277億5千4百万円の収入(前連結会計年度は1,055億2百万円の収入)となりました。

 

④ 特定金融会社等の開示に関する内閣府令に基づく貸付金(営業貸付金、その他の営業貸付債権、関係会社短期貸付金及び関係会社長期貸付金)の状況

 「特定金融会社等の開示に関する内閣府令」(1999年5月19日 大蔵省令第57号)に基づく、当社における貸付金の状況は次のとおりであります。

a.貸付金の種別残高内訳

2020年3月31日現在

 

貸付種別

件数(件)

構成割合(%)

残高(百万円)

構成割合(%)

平均約定金利

(%)

消費者向

 

 

 

 

 

無担保(住宅向を除く)

有担保(住宅向を除く)

住宅向

2

0.03

78

0.02

1.05

2

0.03

78

0.02

1.05

事業者向

 

 

 

 

 

6,676

99.97

350,995

99.98

2.22

合計

6,678

100.00

351,074

100.00

2.22

 

b.資金調達内訳

2020年3月31日現在

 

借入先等

残高(百万円)

平均調達金利(%)

金融機関等からの借入

 

1,087,707

0.50

その他

 

654,985

0.16

 

社債・CP

539,700

0.10

合計

1,742,692

0.37

自己資本

 

220,614

 

資本金・出資額

10,532

 

c.業種別貸付金残高内訳

2020年3月31日現在

 

業種別

先数(件)

構成割合(%)

残高(百万円)

構成割合(%)

農業・林業・漁業・鉱業

4

0.69

289

0.08

建設業

6

1.03

524

0.15

製造業

49

8.45

4,995

1.42

電気・ガス・熱供給・水道業

7

1.21

9,707

2.77

情報通信業

5

0.86

44,436

12.66

運輸業

11

1.90

245

0.07

卸売・小売業

251

43.28

7,001

1.99

金融・保険業

26

4.48

95,433

27.18

不動産業

122

21.04

155,770

44.37

飲食店,宿泊業

4

0.69

175

0.05

医療,福祉

24

4.14

1,248

0.36

教育,学習支援業

2

0.34

11

0.00

複合サービス事業

サービス業(他に分類されないもの)

48

8.28

30,247

8.62

公務(他に分類されないもの)

1

0.17

9

0.00

分類不能の産業

18

3.10

898

0.26

個人

2

0.34

78

0.02

合計

580

100.00

351,074

100.00

 

d.担保別貸付金残高内訳

2020年3月31日現在

 

受入担保の種類

残高(百万円)

構成割合(%)

有価証券

 

99,842

28.44

 

うち株式

債権

 

463

0.13

 

うち預金

商品

 

不動産

 

23,946

6.82

財団

 

その他

 

14,096

4.02

138,349

39.41

保証

 

3,691

1.05

無担保

 

209,033

59.54

合計

351,074

100.00

 

e.期間別貸付金残高内訳

2020年3月31日現在

 

期間別

件数(件)

構成割合(%)

残高(百万円)

構成割合(%)

1年以下

165

2.47

27,293

7.77

1年超 5年以下

6,260

93.74

171,492

48.85

5年超 10年以下

124

1.86

137,012

39.03

10年超 15年以下

7

0.11

4,750

1.35

15年超 20年以下

17

0.25

6,087

1.73

20年超 25年以下

8

0.12

268

0.08

25年超

97

1.45

4,168

1.19

合計

6,678

100.00

351,074

100.00

1件当たりの平均期間(年)

6.05

 (注) 期間は、約定期間によっております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析につきましては、以下のとおりであります。

 

当社グループは、2017年度~2021年度を対象期間とする中期経営計画「Frontier Expansion 2021」に取り組んでおります。中期経営計画の3年目となる2019年度もコーポレートスローガンである『前例のない場所へ。』の実践を通じ、新しいビジネス領域を切り拓き、事業ポートフォリオのフロンティアを拡大し続ける企業グループを目指して、計画に掲げたビジネス戦略・マネジメント戦略を着実に遂行いたしました。

2019年度における中期経営計画の遂行状況は次のとおりであります。

 

<ビジネス戦略>

中期経営計画「Frontier Expansion 2021」のビジネス戦略を着実に実行するため、不動産や航空機など成長ドライバーとなる戦略分野に経営資源を積極的に投入するとともに、新たなビジネス領域の拡大を進め、収益性の高い事業ポートフォリオの構築に取り組みました。

不動産分野では、大型商業施設を対象とした新規アライアンス先との協業など、有力デベロッパーとの提携取引拡大に取り組み、営業資産残高は中期経営計画で設定した中間目途値を大きく上回りました。

エネルギー・環境分野では、当社グループとして最大規模となる大規模太陽光発電所が新たに2基稼働しました。当社グループが運営する大規模太陽光発電所は2020年3月末現在で34基稼働しており、約57,000世帯分のクリーン電力を供給しております。また、消費電力の100%再エネ化を宣言した企業・団体を対象とした当社独自のファイナンスプログラム「芙蓉 再エネ100宣言・サポートプログラム」をスタートさせ、再エネ化・省エネ化に取り組むお客様へのサポートを進めました。

医療・福祉分野では、地域金融機関等との関係強化を進め、診療・介護報酬債権早期支払サービス「FPSメディカル」の取扱高が伸長しました。また、医療関係者向け季刊誌「Fuyo Medical Info」を発行し、病院経営に資する情報提供を積極的に行うことで、お客様との更なる関係深化を図りました。

航空機分野では、保有機体数、営業資産残高が着実に増加したほか、当社として初めて退役航空機の部品を販売するパーツアウト事業を開始いたしました。

海外分野では、北米を中心にピックアップトラックや物流機器のリース事業を展開する持分法適用関連会社2社との協業を推進いたしました。2018年度に有人化したシンガポール現地法人の営業活動も軌道に乗り、営業資産残高は順調に増加しました。

新たな事業領域であるBPO(※)分野では、連結子会社の株式会社インボイスが提供する通信・公共料金の一括請求サービスの拡販を進めました。また、総合アウトソーシング事業を行うNOCアウトソーシング&コンサルティング株式会社を連結子会社化することで、幅広いBPOサービスを提供できる体制を構築いたしました。

 

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、お客様の業務の効率化や経営資源の集中などを目的に、一部業務処理を受託する事業です。

 

<マネジメント戦略>

マネジメント戦略では、ビジネス領域の拡大に伴い多様化するリスクに備えて、新規事業の取組推進に対応したリスク管理体制を充実させるとともに、海外現地法人を含めたグループベースでのコンプライアンス体制の整備を進めました。

資金調達では、営業資産の増強やグループの拡大に対応するため、社債の発行や債権の流動化など調達の拡充を進めました。なお、「芙蓉 再エネ100宣言・サポートプログラム」の原資として発行したグリーンボンドが、その新規性や独自性が評価され、環境省が創設したESGファイナンス・アワード・ジャパンのボンド部門において金賞(環境大臣賞)を受賞しました。

また、「働き方改革」の実現に向けて、各種会議資料のペーパーレス化や、ワークフローシステム(※)導入による回付書類の電子化を進め、業務の生産性・効率性の向上に取り組みました。

 

ワークフローシステムは、経費精算や稟議書等の書類を電子化して、申請・承認手続を行うシステムです。

 

以上のことから、当社グループの連結業績につきましては、次のとおりとなりました。

<営業取引の状況>

[契約実行高]

 当連結会計年度における契約実行実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

契約実行高(百万円)

前年同期間比(%)

リース及び割賦

情報・事務用機器

201,541

109.3

産業・土木・建設機械

48,699

106.9

その他

115,179

80.8

ファイナンス・リース計

365,420

98.1

情報・事務用機器

5,686

106.3

産業・土木・建設機械

5,682

108.6

その他

167,709

114.1

オペレーティング・リース計

179,078

113.6

リース計

544,499

102.7

割賦

35,757

108.6

リース及び割賦計

580,256

103.1

ファイナンス

779,283

127.4

その他

163

1.3

合計

1,359,703

114.5

(注)1.オペレーティング・リースは、賃貸物件の取得価額を記載しております。なお、再リース取引の実行額は含んでおりません。

2.リースについては、当連結会計年度に取得した賃貸用資産の購入金額、割賦については、実行時の割賦債権から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。

 

契約実行高は前年同期間比14.5%増加となりました。不動産リースが順調に拡大し、リース全体では前年度を上回る実績となっております。

「ファイナンス」については、連結子会社において、アライアンス先との連携による診療・介護報酬債権早期支払サービスの伸長に加え、主要取引先の事業拡大に伴い、実行高が大きく増加しております。

 

[営業資産残高]

 連結会計年度における営業資産残高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

当連結会計年度

期末残高

(百万円)

構成比(%)

期末残高

(百万円)

構成比(%)

リース及び割賦

情報・事務用機器

459,878

20.3

465,705

19.5

産業・土木・建設機械

138,611

6.1

144,519

6.1

その他

485,041

21.5

496,615

20.8

ファイナンス・リース計

1,083,530

47.9

1,106,840

46.4

情報・事務用機器

9,539

0.4

10,900

0.5

産業・土木・建設機械

38,524

1.7

38,476

1.6

その他

433,196

19.2

457,387

19.2

オペレーティング・リース計

481,260

21.3

506,765

21.3

リース計

1,564,791

69.2

1,613,605

67.7

割賦

96,031

4.2

78,445

3.3

リース及び割賦計

1,660,822

73.4

1,692,051

71.0

ファイナンス

573,736

25.4

665,557

27.9

その他

28,265

1.2

26,383

1.1

合計

2,262,824

100.0

2,383,992

100.0

(注)割賦については、割賦債権から割賦未実現利益を控除した額を表示しております。

 

営業資産残高は、前連結会計年度末比5.4%の増加となりました。「オペレーティング・リース」については、不動産など戦略分野中心とした積上げが順調に進んでいます。「ファイナンス・リース」についても、ベンダーリースを中心に積み上げが進んでおります。

「ファイナンス」については、不動産ファイナンスに加え、連結子会社の営業資産残高積上げにより増加しております。

 

[営業実績]

 連結会計年度における営業実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

前連結会計年度

セグメントの名称

売上高

(百万円)

売上原価

(百万円)

差引利益

(百万円)

資金原価

(百万円)

売上総利益

(百万円)

リース及び割賦

ファイナンス・リース

401,887

オペレーティング・リース

77,680

リース計

479,568

432,847

46,721

4,652

42,068

割賦

38,157

36,358

1,798

398

1,399

リース及び割賦計

517,726

469,206

48,520

5,051

43,468

ファイナンス

14,980

167

14,813

3,548

11,264

その他

85,412

73,411

12,001

48

11,953

合計

618,119

542,784

75,334

8,648

66,686

 

当連結会計年度

セグメントの名称

売上高

(百万円)

売上原価

(百万円)

差引利益

(百万円)

資金原価

(百万円)

売上総利益

(百万円)

リース及び割賦

ファイナンス・リース

376,768

オペレーティング・リース

117,868

リース計

494,636

443,221

51,415

5,025

46,389

割賦

34,216

32,560

1,655

340

1,315

リース及び割賦計

528,853

475,782

53,071

5,366

47,704

ファイナンス

15,979

291

15,688

3,924

11,763

その他

167,497

150,460

17,036

157

16,879

合計

712,330

626,534

85,796

9,448

76,347

 (注)売上高について、セグメント間の内部売上高又は振替高は含まれておりません。

 

セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 

[売上高、売上原価、差引利益]

(リース及び割賦)

リース及び割賦の売上高は、前年度比111億2千7百万円(2.1%)増加して5,288億5千3百万円となりました。売上原価は前年度比65億7千6百万円(1.4%)増加して4,757億8千2百万円となり、リース及び割賦における差引利益は前年度比45億5千1百万円(9.4%)増加して530億7千1百万円となりました。これは主として、不動産リースを中心とした営業資産の積み上げにより大きく増益となったことなどによるものであります。

 

(ファイナンス)

ファイナンスの売上高は、前年度比9億9千8百万円(6.7%)増加して159億7千9百万円となりました。売上原価は前年度比1億2千3百万円(73.9%)増加して2億9千1百万円となり、ファイナンスにおける差引利益は、前年度比8億7千4百万円(5.9%)増加して156億8千8百万円となりました。これは主として、不動産ファイナンスに加え、主要取引先との取引が伸長した連結子会社のファクタリングが貢献したことなどによるものであります。

 

(その他)

その他の売上高は、前年度比820億8千4百万円(96.1%)増加して1,674億9千7百万円となりました。売上原価は前年度比770億4千9百万円(105.0%)増加して1,504億6千万円となり、その他における差引利益は前年度比50億3千5百万円(42.0%)増加して170億3千6百万円となりました。これは主として、BPOサービス事業に加え、流動化によりアセットの入替を進める資産回転型ビジネスや太陽光発電事業など、様々なビジネスが増益に貢献したことなどによるものであります。

 

[営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益]

戦略分野を中心とした営業資産の過去からの積み上がりに加え、BPOサービスを初めとした新領域のビジネスが大きく貢献し、利益の大きな源泉である基礎的な収益、即ち「差引利益」が前年度比104億6千1百万円(13.9%)増加して857億9千6百万円となりましたコスト面では、連結子会社の増加により人物件費は前年度比33億2千8百万円(11.0%)増加して335億6千1百万円となりましたが、差引利益の増加により打ち返しております。この結果、営業利益は前年度比16.1%増加の414億2千3百万円、経常利益は前年度比12.6%増加の440億4千5百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は年度比2.6%増加の261億8千7百万円となりました。売上高、営業利益、経常利益、及び親会社株主に帰属する当期純利益ともに、前年度を上回る実績となり、連結会計年度の過去最高益を更新しております。

 

[純資産、自己資本比率]

株主資本合計は利益剰余金の増加により前連結会計年度末比185億8千万円(8.2%)増加して2,456億1千5百万円となり、当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末比167億7千9百万円(5.7%)増加して3,118億1千9百万円となりました。純資産は着実に積み上げが進んでおります。自己資本比率は、前連結会計年度末比0.1ポイント減少して10.0%となりました。営業資産が増加する中でも、自己資本比率は10%水準を維持しております。

 

今後の経済見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により経済活動の急速な悪化が続いており、厳しい状況が続くものと予測しております。

2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大が上期末ごろに収束することを前提としており、今後の動向次第では、変動する可能性があります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析・検討内容につきましては、以下のとおりであります。

 

[営業活動によるキャッシュ・フロー]

営業活動によるキャッシュ・フローは1,088億4百万円の支出(前連結会計年度は799億7千5百万円の支出)となりました。主な変動要因は、賃貸資産除却損及び売却原価、リース債権及びリース投資資産の増減額、その他の営業貸付債権の増減額及び営業投資有価証券の増減額が増加したことなどによるものであります。

 

[投資活動によるキャッシュ・フロー]

投資活動によるキャッシュ・フローは、112億4千2百万円の支出(前連結会計年度は93億9千3百万円の支出)となりました。主な変動要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出の増加、投資有価証券の取得による支出及び投資有価証券の売却及び償還による収入が減少したことなどによるものであります。

 

[財務活動によるキャッシュ・フロー]

財務活動によるキャッシュ・フローは、1,277億5千4百万円の収入(前連結会計年度は1,055億2百万円の収入)となりました。主な変動要因は、間接調達では短期借入金の純増減額、長期借入れによる収入及び長期借入金の返済による支出が増加したこと、直接調達では債権流動化による収入及び社債の発行による収入の増加、コマーシャル・ペーパーの純増減額が減少したことなどによるものであります。

 

b.契約債務

2020年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。

 

年度別要支払額(百万円)

契約債務

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

短期借入金

530,317

長期借入金

274,820

233,864

177,699

104,495

75,666

88,291

リース債務

7,417

4,999

3,510

2,264

1,051

1,477

合計

812,555

238,863

181,210

106,759

76,717

89,769

当社グループの第三者に対する保証は、取引先等の借入金等に対する債務保証であります。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社グループが代わりに弁済する義務があり、2020年3月31日現在の債務保証額は、547億8千7百万円であります。

 

c.財務政策

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、金融機関からの借入による間接調達と市場からの直接調達により資金調達することとしております。

当連結会計年度において、間接調達は、長期借入金が増加したことなどにより、前連結会計年度末比7.5%増加して1兆4,851億5千5百万円となり、直接調達は、社債を発行したことなどにより、前連結会計年度末比4.3%増加して7,458億6千5百万円となりました。この結果、当連結会計年度末の調達残高は、前連結会計年度末比6.4増加して2兆2,310億2千万円となりました。直接調達比率は33.4%となり、前連結会計年度末比0.7ポイント低下いたしました。

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、賃貸資産及び割賦販売物件の購入、営業投資有価証券の購入、太陽光発電設備の設備投資のほか、営業費用、販売費及び一般管理費等であります。

2020年3月31日現在、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、前連結会計年度末比6.1%増加して2兆2,517億4千1百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は774億1千6百万円となっております。

当連結会計年度末において、取引金融機関79行等と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。(借入実行残高4,788億7千6百万円、借入未実行残高4,939億3千2百万円)

 

d.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

中期経営計画「Frontier Expansion 2021」では、新しいビジネス領域やビジネスモデルへのたゆまぬ挑戦により事業ポートフォリオのフロンティアを拡大し、力強く持続的に成長することを目標としております。

そのためには営業資産残高を着実に積み上げ、更なる業績向上を目指して収益性を高めることが重要であり、こうした観点から営業資産残高、経常利益、ROA(営業資産経常利益率)の3つを経営目標として設定しております。

営業資産の順調な積み上げをベースに売上高・各利益とも前年を上回る好調な決算となり、売上高、営業利益、経常利益及び親会社に帰属する当期純利益いずれも過去最高を更新することができました。

ストック面につきましては、営業資産残高を前連結会計年度末比5.4%増加と着実に伸ばすと同時に、ROA(営業資産経常利益率)の改善(前連結会計年度末比0.14ポイント増加)を進めることができました。

 

連結経営目標

2017年度

(2018年3月期)

実績

2018年度

(2019年3月期)

実績

2019年度

(2020年3月期)

中間目途値

2019年度

(2020年3月期)

実績

2021年度

(2022年3月期)

目標

営業資産残高

21,726億円

22,628億円

23,000~24,000億円

23,840億円

25,000億円

経常利益

352億円

391億円

380~420億円

440億円

500億円

ROA

(営業資産経常利益率)

1.67%

1.76%

1.7~1.8%

1.90%

2.0%

 

③ 要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。その作成には、資産、負債、収益及び費用の額に影響を与える仮定や見積りを必要とします。これらの仮定や見積りは、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる可能性があります。

連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりです。

 

a.貸倒引当金

当社グループは、債権の回収不能時に発生する損失の見積額に対して貸倒引当金を計上しております。貸倒引当金は、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。貸倒引当金の金額は、以後の各連結会計年度の貸倒の発生や個別債権の回収の状況等に応じて貸倒実績率や個別債権の回収可能性の判断が変化することで、追加引当が必要となる可能性があります。

 

b.固定資産(賃貸資産等)の減損

当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、各社ごとに資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しています。

固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しているため、当初想定した収益が見込めなくなった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合には、固定資産の減損処理を行う可能性があります。

 

c.のれんの減損

当社グループは、のれんについて、その効果の発現する期間を見積り、当期間で均等償却しております。また、その資産性について子会社の業績や事業計画等を基に検討しており、将来において当初想定した収益が見込めなくなり、減損の必要性を認識した場合には、当該連結会計年度においてのれんの減損処理を行う可能性があります。

 

当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

なお、会計上の見積りを行う上での新型コロナウイルス感染症の影響は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)及び2 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

該当事項はありません。