文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループでは、「ダイトロン・スピリッツ」と称して、創業の精神、行動規範、経営理念を制定し、株主満足・顧客満足・仕入先満足・従業員満足の4つの視点を経営方針として定めると共に、法令遵守や社会貢献への取組みを企業の基本姿勢としております。
また、商社機能であるマーケティング力と物流サービス機能に加え、高付加価値化と収益力の向上につながるメーカー機能を有した『製販融合路線』による“エレクトロニクス業界の技術立社”として確かな業界でのプレゼンス(存在感)を発揮していくことを基本方針としております。
当社グループは常に経営環境の変化を先取りし、他社に一歩先んじた事業展開を進め、当社グループの強みである『製販融合路線の経営』『先見性とマーケティング力』『総合サポ-ト力』『優良な顧客資産と豊富な口座数』などを活かし、付加価値とコスト競争力の高い商品・サービスを提供することにより、これまで歩んでまいりました成長路線の維持、拡大を目指してまいります。
(2)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループが属するエレクトロニクス業界は、国内外で技術の進歩や高度化・複雑化が加速する中で合従連衡が進むなど、変化の激しい事業環境が続いております。こうした環境下で生き残りを果たしていくためには、グローバルな視点で成長が期待される市場に注力し、付加価値の高い製品や商品の提供を行うことで安定的な成長と収益性を高めていくことが必要不可欠であると認識しております。
このような中、当社グループの更なる成長に向けた課題として、「事業の安定と新たな挑戦の指標である事業別構成比の変革」「高収益体質の指標であるオリジナル製品比率の向上」「成長の指標である海外売上高比率の向上」「製造・販売の融合を中心とした統合効果の最大化」を推進していくことが必要不可欠であると認識しております。
これらの課題に対処すべく、2021年を初年度とする三ヵ年の中期経営計画「第10次中期経営計画(2021年~2023年)」を策定いたしました。「第10次中期経営計画」では、引き続き事業構造の変革やグループ総合力の最大化を推進していくため、長期ビジョンとして「グループ・ステートメント」「目指す企業イメージ」「事業戦略」を規定しております。
[長期ビジョン]
○グループ・ステートメント
「Creator for the NEXT」
~グローバルな観点で市場を捉え、お客様ニーズの一歩先の価値を創造し、提供する~
○目指す企業イメージ
・「グローバル視点で技術と販売力を磨き、技術立社として社会に貢献する企業」
・「多様性でイノベーションを創出し、高い生産性を実現する企業」
・「社員にとって、働き甲斐があり、誇りに思える企業」
・「一致団結の強さと同時に、自律能動的に動く組織文化を持つ企業」
○事業戦略
① 国内ビジネスの補強と安定成長
当社の強みである、地域に密着した営業を更に推し進めるべく、有望地域への拠点新設も検討しております。また、成長・拡大が見込める顧客に対して、より深く、より広く展開し、更に関係を強化してまいります。
② 海外事業の成長を推進
成長が著しい中国をはじめとした東アジア、東南アジア市場における電子商材関連の拡充や、欧米における電子ビジネスの拡充など、重点的に深耕、開拓する市場を選定し、販売を強化してまいります。また、ヨーロッパ、米国、中国の販売拠点新設や東南アジアの製造拠点新設も検討してまいります。なお、2022年にはシンガポールに販売拠点を設立いたしました。また、ヨーロッパでは、オランダに販売拠点設立の準備を進めております。
③ 生産体制の強化とオリジナル製品ビジネスの強化
第9次中期経営計画で中部工場を中核とした生産体制と技術開発体制を構築してきました。これらの体制を基礎に、第10次中期経営計画では生産体制の強化とオリジナル製品の強化を積極的に進めてまいります。生産面では、効率化や採算性の追求に努めており、その一環としてOEMビジネスの拡大に向け取組みを進めております。また、開発面ではグローバル展開を睨んだ標準製品の開発に注力しております。
④ 新規ビジネスの推進
今後成長が見込まれる市場を明確にし、50~100億円規模の新規ビジネスの創出へ「新規事業推進体制」の構築を進めてまいります。2021年より車載用電池やソフトウェアのプロジェクトを発足し、新規ビジネスの創出に注力しております。また、2023年より社長直轄のグループ事業推進部を発足し、推進体制を強化しております。
⑤ 事業サポート機能の改革推進
持続的な成長を支えていくための基盤づくりとして、IT戦略、財務戦略、広報戦略といったコーポレート部門の強化を行ってまいります。また、多様な人材が活躍できる企業へ人材の教育・育成にも注力してまいります。
当社グループが属するエレクトロニクス業界は、5G、AI、IoT等関連するICT市場の拡大に加え、自動車やロボット等の自動化に関連する機器や設備の需要拡大が見込まれる状況であります。引き続き、当社グループは前述の事業戦略に基づき、“エレクトロニクス業界の技術立社”として独自の進化を図り、グローバル市場で新たな価値を提供してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営戦略遂行に関する影響について
当社グループでは、産業用エレクトロニクスの分野において、他社に先んじたニュービジネスを展開できる体制整備並びに研究開発、製造、販売等あらゆる分野における共同出資関係を含む他社との提携等に積極的な投資を行い、高収益企業を目指しております。このような投資において、多少のリスクを伴う場合でも、将来の成長性を見込んで事業を遂行していくことがあるため、新たな競合の存在、開発投資額の増加、開発の遅れ、市場の急激な変化等により、資金調達、技術管理、製品開発、経営戦略について提携先との不一致が生じ提携関係が維持できず、その事業の経営計画に相違が生じた場合、それまでの投資負担が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、開発・生産能力や販売能力の強化のため、国内外において様々な設備投資を行いますが、前述のような環境変化により収益性が低下した場合、当該資産に対する減損損失の計上により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 知的財産権に関する影響について
当社グループが製造販売する製品・装置については、その技術関係の保護に特別の配慮をしており、特に特許関係の権利帰属・商標・ブランドの保護等に関しては、会社の利益を損なわないような施策を講じております。しかしながら、国内及び海外において、やむを得ず第三者との間に権利関係をめぐる訴訟が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 取引先企業の海外拠点への対応並びにカントリーリスクについて
当社グループの主要顧客において、生産拠点を国内から海外に移転する場合があり、当社グループも米国やアジア諸国に現地法人・支店等を設置して対応してまいりました。今後、これら主要顧客の生産・調達方針の変更に対し、当社グループが迅速な販売体制の構築を実現できなかった場合、あるいは生産拠点となっている海外諸国で政治・経済状況の急変、法律・税制の予期しない変更、雇用の困難と人件費の急騰、テロ・戦争等の社会的混乱等による海外駐在員及びその家族への被害リスクが顕在化した場合、事業所の閉鎖や撤退も考えられ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 海外取引に関する為替変動及び取引慣行について
当社グループは、積極的な海外事業展開により、海外ビジネスの拡大を加速しております。当社グループの輸出入は、為替リスクを回避するため受発注時の先物為替予約等によって為替のリスクヘッジに努めております。しかしながら、急激な為替変動によって価格変動が生じた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、海外企業との取引において慣行上、支払を遅延されることがあり、当社グループとしても回収遅延が発生しないよう各々の施策を講じておりますが、売上債権の回収に支障が発生した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 品質管理・製造物責任・契約不適合責任について
当社グループは、電子機器及び部品から製造装置まで幅広い取扱商品を有しており、仕入から出荷までを行う物流部門及び開発から製造までを行う製造部門においてはISO9001の品質マネジメントシステムを導入して、品質管理に細心の注意を払っております。しかしながら、製造装置の不具合や電子機器及び部品の不良等が原因で、顧客の生産ラインに支障をきたす等、顧客に損害が発生する可能性があります。そのような事態が発生した場合、当社製品への信頼性の低下や損害賠償請求等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 取引契約について
当社グループでは、取引基本契約を締結し安定的な継続取引を行う場合に、係る契約において当社グループがリコール補償、秘密保持、法令遵守、環境負荷化学物質管理等の責任を負うことがあります。当社グループでは、細心の注意を払いながら必要に応じてこれらの責任を契約に盛込み、仕入先へも同様の契約を締結するよう対策を講じておりますが、損害賠償責任を負った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、個別契約においては、商社として顧客から短納期での商品供給を要請されることがあるため、事業機会の
維持・拡大を目的として、商品の一部を前もって手配する場合がありますが、市況の低迷や技術革新による陳腐化等の理由から、これらの商品を販売できなかった場合、在庫商品が長期滞留する恐れがあります。その場合も当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 市場の変動による影響について
当社グループが属するエレクトロニクス業界、その中でも特に半導体をはじめとしてフラットパネルディスプレイ、光デバイス等はIT・デジタル家電分野の進展という流れの中で、その基幹デバイスとして今後も市場拡大を続けていくものと考えられます。しかしながら、当社の主要顧客もこの業界に属しているため、急激な国内外の経済情勢の悪化に伴う需給ギャップの調整や設備投資の減少等により市場が縮小した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 販売権の維持について
当社グループは、国内以外にも世界の先進メーカーの販売代理権を取得し、国内外の企業へ最先端の商品を提供しております。当社グループは、販売代理権の長期保有による安定化を図ると同時に、新規代理権の取得等で販売権の拡充に取組んでおりますが、仕入メーカー側でのM&Aや販売政策の変更等によって販売代理店契約が解消されることがあります。その場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(9) 外国為替及び外国貿易法に関する規制について
当社グループの取扱商品であります電子機器及び部品や製造装置、また製造装置に関する一定の技術を海外へ輸出する際は、必要に応じて外国為替及び外国貿易法に基づき経済産業大臣に届出をし許可を得ます。当社では、安全保障輸出管理規程を定めて管理の徹底に努めておりますが、万が一これらに違反し刑事罰等の処分を受けた場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(10) 自然災害等による影響について
当社グループは、大規模な地震や台風、洪水等の自然災害や火災、感染症等の発生を想定し、必要とされる安全対策や事業継続・早期復旧のための対策を講じております。しかしながら、当社グループの拠点及び取引先は日本国内のみならずグローバルに展開しており、自然災害や火災・感染症等が発生した場合のリスクをすべて回避することは困難であり、また、予期しない規模で発生した場合には、販売や生産等の事業活動の縮小等も懸念され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(11) 新型コロナウイルス感染拡大による影響について
当社グループは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外への渡航制限や顧客への訪問自粛等により、営業活動上の制約を受ける状況が続いております。このような状況の中、従業員及び取引先など関係者の安全を最優先に考え、時差出勤や在宅勤務、衛生管理・健康管理の徹底など感染拡大防止に向けた取組みを実施しております。
新型コロナウイルス感染拡大の収束の時期やその後の経済活動の回復時期を見通すことは非常に困難でありますが、海外への渡航制限や顧客への訪問自粛等が長期化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(12) 情報セキュリティに関する影響について
当社グループは、事業活動を行う上で、取引先及び当社グループ内の機密情報や個人情報を有しております。当社グループでは、これらの情報を外部流出や破壊、改ざんが無いように管理体制を構築し、徹底した管理とITセキュリティ、施設セキュリティの強化、従業員教育等の施策を実行しております。しかしながら、想定を超えるサイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウィルスの侵入等により、これらの情報の流出、重要データの破壊、改ざんもしくはシステム停止等が引き起こされる可能性があります。万が一、このような事態が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、行動制限が段階的に緩和され、個人消費の緩やかな回復が見られました。また、企業の設備投資や生産活動は、資源や原材料価格の高騰の影響を受けながらも堅調に推移し、緩やかに回復しました。
世界経済につきましては、欧米をはじめ各国で経済活動の再開が進む一方、中国ではロックダウンの影響により、物流や生産活動が制限されるなど、経済活動は低調に推移しました。また、半導体不足、資源や原材料価格の高騰による世界的なインフレの進行、ウクライナ情勢の長期化などにより、先行き不透明な状況が続きました。
当社グループの属しておりますエレクトロニクス業界につきましては、一部では半導体や電子部品不足の影響があるものの、5GやAI、IoT分野に関連する活発な設備投資により需要は大きく伸長し、電子部品や半導体製造設備の生産活動は好調に推移しました。
このような状況下、当社グループは、「第10次中期経営計画(2021年~2023年)」の基本方針に基づき、オリジナル製品の拡販、海外事業の拡大、新たな収益基盤となる新規ビジネスの創出に取組みました。
この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は87,639百万円(前年同期比21.1%増)、営業利益は6,051百万円(前年同期比44.2%増)、経常利益は6,210百万円(前年同期比43.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,237百万円(前年同期比43.5%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
国内販売事業
当セグメントにつきましては、製造装置では、再生ウェーハや半導体材料の生産向けに「半導体・フラットパネルディスプレイ製造装置」の販売が増加しました。電子機器及び部品では、半導体製造設備向けに「電子部品&アセンブリ商品」のコネクタやハーネス、「半導体」、「エンベデッドシステム」の産業用PC、「画像関連機器・部品」のカメラ・レンズの販売が増加しました。これらの要因により、売上、利益共に前年同期の実績を上回りました。
この結果、当セグメントの売上高は61,645百万円(前年同期比17.5%増)となり、セグメント利益(営業利益)は3,180百万円(前年同期比43.2%増)となりました。
国内製造事業
当セグメントにつきましては、製造装置を手掛ける装置事業部門では、通信用デバイス向け加工機や検査装置の販売が増加しました。電子機器及び部品を手掛ける部品事業部門では、特殊コネクタやハーネスの販売が増加しました。これらの要因により、売上、利益共に前年同期の実績を上回りました。
この結果、セグメント間の内部売上高を含めた当セグメントの総売上高は11,583百万円(前年同期比22.9%増)となりました。外部顧客への売上高は3,947百万円(前年同期比23.8%増)となり、セグメント利益(営業利益)は1,123百万円(前年同期比26.8%増)となりました。
海外事業
当セグメントにつきましては、電子機器及び部品では、中国市場で「電子部品&アセンブリ商品」、中国及び東アジア市場で「半導体」、「画像関連機器・部品」の販売が増加しました。製造装置では、東アジア及び東南アジア市場で「半導体・フラットパネルディスプレイ製造装置」、東アジア市場で「電子部品製造装置」の販売が増加しました。これらの要因により、売上、利益共に前年同期の実績を上回りました。
この結果、当セグメントの売上高は22,046百万円(前年同期比32.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は1,818百万円(前年同期比58.0%増)となりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は56,163百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,754百万円の増加となりました。これは主に電子記録債権が1,607百万円、商品及び製品が3,056百万円増加したことによるものであります。固定資産は7,038百万円となり、前連結会計年度末に比べ6百万円の減少となりました。これは主に有形固定資産が82百万円増加したものの、投資その他の資産が84百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は63,202百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,748百万円の増加となりました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は33,538百万円となり、前連結会計年度末に比べ945百万円の増加となりました。これは主に電子記録債務が1,274百万円増加したことによるものであります。固定負債は3,651百万円となり、前連結会計年度末に比べ245百万円の増加となりました。
この結果、負債合計は37,189百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,191百万円の増加となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は26,012百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,556百万円の増加となりました。これは主に剰余金の配当により998百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益により4,237百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は41.1%となり、前連結会計年度末との比較で2.7ポイントの上昇となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は、前連結会計年度末と比較して1,300百万円減少し、12,882百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、資金は275百万円の減少(前年同期は2,796百万円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益6,200百万円、仕入債務の増加額1,836百万円であり、主な減少要因は、売上債権及び契約資産の増加額1,859百万円、棚卸資産の増加額4,358百万円、法人税等の支払額1,805百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、資金は237百万円の減少(前年同期は371百万円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出170百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、資金は1,004百万円の減少(前年同期は672百万円の減少)となりました。主な減少要因は、配当金の支払額998百万円であります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)
|
前年同期比(%) |
|
国内製造事業(千円) |
12,916,435 |
121.5 |
|
海外事業(千円) |
398,845 |
144.8 |
|
合計(千円) |
13,315,280 |
122.0 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.「国内販売事業」のセグメントの生産実績につきましては、生産活動を行っていないため記載しておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
国内販売事業 |
82,328,444 |
116.8 |
52,002,058 |
158.3 |
|
国内製造事業 |
4,444,323 |
116.5 |
1,987,689 |
133.3 |
|
海外事業 |
29,733,222 |
122.7 |
28,936,688 |
141.0 |
|
合計 |
116,505,990 |
118.3 |
82,926,436 |
151.1 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)
|
前年同期比(%) |
|
国内販売事業(千円) |
61,645,408 |
117.5 |
|
国内製造事業(千円) |
3,947,761 |
123.8 |
|
海外事業(千円) |
22,046,821 |
132.2 |
|
合計(千円) |
87,639,991 |
121.1 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績が総販売実績の10%以上である相手先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は87,639百万円となり、前連結会計年度と比較して15,298百万円の増加となりました。
各セグメントの売上高の内訳は、「国内販売事業」は61,645百万円(前年同期比17.5%増)、「国内製造事業」は3,947百万円(前年同期比23.8%増)、「海外事業」は22,046百万円(前年同期比32.2%増)となりました。各セグメントの詳細につきましては、「第2 事業の状況」の「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の売上原価は70,052百万円となり、前連結会計年度と比較して11,991百万円の増加となりました。
なお、売上高売上原価率は0.4ポイント低下し79.9%となりました。
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は11,535百万円となり、前連結会計年度と比較して1,451百万円の増加となりました。
なお、売上高販売費及び一般管理費率は0.7ポイント低下し13.2%となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は6,051百万円となり、前連結会計年度と比較して1,855百万円の増加となりました。これにより、売上高営業利益率は1.1ポイント上昇し6.9%となりました。
(営業外収益)
当連結会計年度の営業外収益は178百万円となり、前連結会計年度と比較して24百万円の増加となりました。これは主に受取配当金が増加したことによるものであります。
(営業外費用)
当連結会計年度の営業外費用は20百万円となり、前連結会計年度と比較して5百万円の減少となりました。これは主に収益認識に関する会計基準等の適用に伴い、売上割引が減少したことによるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は6,210百万円となり、前連結会計年度と比較して1,884百万円の増加となりました。これにより、売上高経常利益率は1.1ポイント上昇し7.1%となりました。
(特別利益)
当連結会計年度の特別利益は0百万円となり、前連結会計年度と比較して37百万円の減少となりました。これは主に前連結会計年度で計上した投資有価証券売却益によるものであります。
(特別損失)
当連結会計年度の特別損失は9百万円となり、前連結会計年度と比較して9百万円の増加となりました。これは主に固定資産除売却損が増加したことによるものであります。
(税金等調整前当期純利益)
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は6,200百万円となり、前連結会計年度と比較して1,838百万円の増加となりました。これにより、売上高税金等調整前当期純利益率は1.1ポイント上昇し7.1%となりました。
(法人税等)
当連結会計年度の法人税等は1,959百万円(前年同期は1,409百万円)となりました。これにより、税金等調整前当期純利益6,200百万円に対する税効果会計適用後の法人税等の負担率は31.6%となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は4,237百万円となり、前連結会計年度と比較して1,284百万円の増加となりました。これにより、売上高親会社株主に帰属する当期純利益率は0.7ポイント上昇し4.8%となりました。
b.財政状態の分析
当連結会計年度における財政状態の分析は、「第2 事業の状況」の「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載しております。
c.キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況」の「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
d.資本の財源及び資金の流動性
当社グループにおける資金需要の主なものは、商品及び原材料の購入費用のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金及び設備投資資金であります。
当社グループの資金の源泉は主として内部資金又は金融機関からの借入による資金調達であります。また、効率的で安定した運転資金の調達を行うため、主要取引金融機関と総額2,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入未実行残高2,000百万円)。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は583百万円となっており、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は12,882百万円となっております。
②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者は、決算日における資産・負債及び収益・費用の報告金額に影響を与える見積りを行う必要があります。これらの見積りは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りとは異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況」の「1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染拡大に伴う会計上の見積りの影響につきましては、「第5 経理の状況」の
「1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
主要な仕入先との契約
|
契約会社名 |
相手先 |
契約の種類 |
主要取扱商品 |
契約期間 |
|
当社 |
ソニー株式会社 |
取引基本契約 |
OEM用CMOSカメラ 及びその周辺機器 |
2000年10月1日から1年 (自動更新) |
|
当社 |
ソニーマーケティング 株式会社 |
取引基本契約 |
コンスーマ製品、記録メディア及び情報機器 |
1999年9月21日から1年 (自動更新) |
|
当社 |
ヒロセ電機株式会社 |
特約代理店契約 |
コネクタ |
1999年12月1日から1年 (自動更新) |
当社グループの研究開発活動は、光デバイス製造装置、LSI製造装置、電子材料製造装置及び電子機器及び部品に関わるものであり、国内製造事業セグメントD&Pカンパニー装置事業部門及び部品事業部門を中心に、製品の開発、設計、製作を行っております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は
①光半導体応用製品に必要な化合物半導体素子の製造装置、検査装置、試験装置等の開発と製品化を行っており、主としてLEDやLD(レーザーダイオード)に関わる装置の開発を推進しております。
・高出力LD対応エージング装置関連の開発
・高出力LD用テスター関連の開発
・大電流短パルステスター関連の開発
・高速高精度計測システムの開発
・外観検査装置関連の開発
②半導体製造装置の開発と製品化を行っており、ICの微細化・高速化に対応するための高精度製造装置の開発を推進しております。
・次世代高精度ウェーハ対応面取装置関連の開発
・高速チップソーター装置関連の開発
③一般産業用機器の開発と製品化を行っております。
・真空機器用ハーメチックコネクタの開発と製品化
・耐水圧コネクタの開発と製品化
・光ファイバーハーメチックコネクタの開発と製品化
・超低ノイズ性能スイッチング電源の開発と製品化
・船舶用エンジン内撮影装置の開発と製品化
・エンジン・モーター制御用信号発生器の開発と製品化
・IoT関連製品「データ送信機能付きマルチセンサーモジュール」の開発と製品化