第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

(はじめに)

当社(旧ユニバーサルテクノス株式会社)は、1998年4月1日を合併期日として旧ユニバーサル販売株式会社を吸収合併し、同日付をもって商号をアルゼ株式会社に変更いたしました。この合併は、旧ユニバーサル販売株式会社の1株の額面金額を500円から50円に変更するためであり、また商号変更は、当社の将来の業容拡大に備え、より一層の発展を期するためのものであります。

また、2009年11月1日付けで商号をアルゼ株式会社から株式会社ユニバーサルエンターテインメントに変更いたしました。この商号変更は、当社の将来の業容拡大に備え、より一層の発展を期するためのものであります。

なお、創業以来、今日に至るまでの会社の変遷を図示すると、以下のようになります。

 

0101010_001.png

 

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(百万円)

93,267

124,944

90,871

90,435

140,998

経常利益又は経常損失(△)

(百万円)

67,232

7,941

9,249

2,508

13,933

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(百万円)

161,168

5,191

19,218

19,052

11,506

包括利益

(百万円)

144,581

6,075

12,452

18,657

10,395

純資産額

(百万円)

375,063

371,834

357,577

338,919

349,315

総資産額

(百万円)

510,677

573,238

568,502

572,381

596,177

1株当たり純資産額

(円)

4,746.18

4,756.13

4,614.09

4,373.31

4,507.48

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

2,037.75

66.18

247.60

245.88

148.50

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

2,035.02

148.49

自己資本比率

(%)

73.4

64.9

62.9

59.2

58.6

自己資本利益率

(%)

53.2

1.4

5.3

5.5

3.3

株価収益率

(倍)

1.6

16.0

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

15,280

29,468

3,112

1,745

24,461

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

154,849

28,897

18,496

7,037

8,996

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

163,173

8,863

14,436

1,819

11,246

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

45,870

38,226

37,133

30,546

35,793

従業員数

(人)

7,866

8,437

6,775

6,408

6,689

  (注)1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等になっております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益について、第47期および第48期、第49期は潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第47期および第48期、第49期の株価収益率については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第46期

第47期

第48期

第49期

第50期

決算年月

2018年12月

2019年12月

2020年12月

2021年12月

2022年12月

売上高

(百万円)

44,602

54,812

64,489

56,037

70,049

経常利益又は経常損失(△)

(百万円)

224,360

6,754

1,402

1,211

8,479

当期純利益又は当期純損失(△)

(百万円)

208,794

6,799

503

1,417

4,749

資本金

(百万円)

98

98

98

98

98

発行済株式総数

(株)

80,195,000

80,195,000

80,195,000

80,195,000

80,195,000

純資産額

(百万円)

378,696

361,212

358,936

357,514

362,261

総資産額

(百万円)

470,183

458,554

465,370

481,446

508,414

1株当たり純資産額

(円)

4,792.16

4,620.24

4,631.63

4,613.28

4,674.55

1株当たり配当額

(円)

50

50

(内1株当たり中間配当額)

(-)

(50)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

2,639.91

86.68

6.48

18.30

61.29

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

2,636.38

61.29

自己資本比率

(%)

80.5

78.8

77.1

74.2

71.2

自己資本利益率

(%)

76.1

1.8

0.1

0.4

1.3

株価収益率

(倍)

1.2

38.8

配当性向

(%)

1.9

従業員数

(人)

980

988

998

990

976

株主総利回り

(%)

78.1

91.9

59.8

61.2

59.7

(比較指標:配当込みTOPIX)

(%)

(84.0)

(99.3)

(106.6)

(120.2)

(117.2)

最高株価

(円)

6,290

4,010

3,695

2,870

2,828

最低株価

(円)

2,823

2,947

1,277

2,180

1,328

(注)1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当事業年度の期首から適用しており、当事業年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等になっております。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益について、第47期および第48期、第49期は潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第47期および第48期、第49期の株価収益率については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

4.最高株価および最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所(スタンダード市場)におけるものであり、それ以前は東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。

 

2【沿革】

年月

事項

株式会社ユニバーサルエンターテインメント

旧社名:アルゼ株式会社(ユニバーサル販売株式会社、ユニバーサルテクノス株式会社)

株式会社ユニバーサル

1969年12月

 

ジュークボックスのリース業を目的として栃木県小山市間々田2515番地にユニバーサルリース㈱を設立

1970年7月

 

遊戯機械の製造を目的として同地に工場を建設し製造を開始

1971年10月

 

商号を㈱ユニバーサルに変更

1972年6月

 

工場隣接地に土地を購入し、工場を新設

1973年6月

㈱ユニバーサルの販売部門を分離独立させ、ユニバーサル技研㈱を設立し、業務開始

 

1975年5月

東京都台東区上野5丁目11番1号にユニバーサル技研㈱の本社を移転し、商号をユニバーサル販売㈱に変更

 

1975年9月

大阪府吹田市に大阪営業所を開設

栃木県小山市に新工場を建設し、以後ここを拠点として本格的に各種のゲームマシンの製造を開始

1976年11月

愛知県名古屋市中区に名古屋営業所を開設

 

1978年4月

東京都中央区日本橋堀留町に、ユニバーサルビルを建設、ユニバーサル販売㈱の本社を移転

 

1979年12月

㈱ユニバーサルの開発部門を分離独立させ、ユニバーサルテクノス㈱を設立し、業務開始

 

1980年3月

 

栃木県小山市第三工業団地内に、新工場(小山第二工場)を建設、移転し、ゲームマシンの製造から風俗営業業界の回胴式マシーンへ進出

1981年1月

福岡県福岡市博多区に福岡営業所を開設

 

1982年5月

北海道札幌市白石区に北海道営業所を開設

 

1983年2月

宮城県仙台市に仙台営業所を、鹿児島県鹿児島市に鹿児島営業所を開設

 

1983年8月

新潟県新潟市に新潟営業所を開設

 

1985年6月

青森県青森市に青森営業所を、香川県高松市に四国営業所を、兵庫県神戸市中央区に神戸営業所を開設

 

1985年7月

広島県広島市中区に広島営業所を、岡山県岡山市に岡山出張所を開設

 

1985年10月

栃木県宇都宮市に北関東営業所を開設

 

1986年7月

東京都中央区日本橋浜町に、ユニバーサルテクノス㈱本社ビルを取得、移転

 

1988年4月

東京都港区高輪にユニバーサル販売㈱本社ビルを建設

鳥取県米子市に新たな生産拠点として米子工場を取得、同工場にてアミューズメント機の生産を開始

1988年5月

静岡県静岡市に静岡営業所を開設

 

1988年9月

大分県大分市に大分出張所を開設

 

1990年7月

石川県金沢市に金沢出張所を開設

 

1990年9月

福島県郡山市に郡山出張所を開設

 

1992年4月

熊本県熊本市に熊本出張所を開設

 

 

 

年月

事項

株式会社ユニバーサルエンターテインメント

旧社名:アルゼ株式会社(ユニバーサル販売株式会社、ユニバーサルテクノス株式会社)

株式会社ユニバーサル

1992年7月

埼玉県大宮市に埼玉営業所を、神奈川県横浜市港北区に神奈川営業所を、千葉県千葉市中央区に千葉営業所を開設

 

1992年8月

京都府京都市下京区に京都営業所を開設

 

1993年4月

ユニバーサル販売㈱が㈱ユニバーサルを吸収合併

ユニバーサル販売㈱との合併により消滅

1993年7月

東京都港区高輪のユニバーサル本社ビルに本社を移転

1994年4月

茨城県水戸市に水戸営業所を開設

1998年4月

ユニバーサルテクノス㈱はユニバーサル販売㈱を吸収合併の上、商号をアルゼ㈱に変更し、東京都江東区有明に本社を移転

1998年9月

1999年8月

日本証券業協会に株式を店頭登録

千葉県四街道市に新工場を建設(現パチスロ・パチンコ遊技機製造工場)

2000年10月

Aruze USA, Inc.(現連結子会社)の株式取得

2000年10月

Aruze USA, Inc.がValvino Lamore, LLCへ出資

2000年11月

日本アミューズメント放送㈱の株式取得

2001年2月

千葉県四街道市に四街道テクノセンターを新設

2002年9月

Valvino Lamore, LLCの全保有株式をWynn Resorts, Limitedへ現物出資

2002年11月

ノーチラス㈱(アルゼグローバルトレーディング㈱へ商号変更)の株式取得

2003年10月

北京アルゼ開発有限公司(現非連結子会社)設立

2004年6月

米国ネバダ州にてゲーミング機器製造者ライセンスを取得し、Universal Distributing of Nevada, Inc.(現Aruze Gaming America, Inc.)の株式取得について承認を受ける

2004年12月

日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場

2004年12月

米国ミシシッピ州にてゲーミング機器製造者ライセンスを取得し、Universal Distributing of Nevada, Inc.の株式取得について承認を受ける

2005年1月

豪州子会社及び南アフリカ子会社を有するUniversal Distributing of Nevada, Inc.の株式を取得し、この3社を連結子会社とした

2005年3月

Wynn Resorts, Limited及びその子会社が米国ネバダ州にてカジノ運営ライセンスを取得

2006年5月

アルゼ分割準備㈱を設立

2006年7月

米国ネバダ州にてゲーミング機器製造者ライセンスを取得(無期限更新可能)

2007年4月

 

2007年9月

2007年10月

 

2008年2月

2008年6月

2008年8月

 

 

2009年2月

 

2009年3月

2009年6月

2009年11月

2010年3月

 

海外カジノ向けゲーミング機器事業をAruze Gaming America, Inc.に事業譲渡

携帯サイト運営事業を会社分割し、アルゼメディアネット㈱を新設

㈱ジャパン・レンタルサービス(アルゼレンタルサービス㈱へ商号変更)の株式取得

パチスロ・パチンコ事業の販売部門をアルゼマーケティングジャパン㈱(旧㈱システムスタッフ)に、同事業の開発部門を㈱セブンワークス(旧アルゼ分割準備㈱)に会社分割により承継

ARUZE Investment Co.,Ltd.(現連結子会社)を設立

委員会設置会社へ移行

フィリピンにおいてカジノリゾートを運営するためのプロビジョナルライセンスを取得

Aruze Gaming America, Inc. が第三者割当増資を実施。また、当社所有の Aruze Gaming America, Inc. 株式の一部を譲渡

アルゼマーケティングジャパン㈱を存続会社としてアルゼグローバルトレーディング㈱、アルゼレンタルサービス㈱、㈱セブンワークスを吸収合併

当社所有の Aruze Gaming America, Inc. 全株式を譲渡

当社を存続会社として、アルゼマーケティングジャパン㈱を吸収合併

商号を㈱ユニバーサルエンターテインメントへと変更

フィリピンにおいて、当社グループのカジノプロジェクト(マニラ ベイ リゾーツ)が経済特区認定を受けるとともに、カジノ事業の外資規制が解除された

 

 

年月

 事項

株式会社ユニバーサルエンターテインメント

旧社名:アルゼ株式会社(ユニバーサル販売株式会社、ユニバーサルテクノス株式会社)

2010年4月

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場

2010年6月

監査役会設置会社へ移行

2011年10月

当社を存続会社として、アルゼメディアネット㈱を吸収合併

2012年1月

マニラベイリゾーツプロジェクト着工式を開催

2013年7月

東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

2013年10月

箱根に岡田美術館を開設

2014年6月

中国国立劉海粟美術館と岡田美術館が姉妹提携

2016年3月

サミー株式会社と合弁会社「株式会社ZEEG」設立

2016年7月

フィリピンにおけるカジノリゾートプロジェクトの正式名称を「OKADA MANILA」に決定

2016年12月

フィリピンにおけるカジノリゾート施設「オカダ・マニラ」のカジノ運営許可証を取得

カジノ運営を開始

2017年3月

オカダ・マニラに世界最大級のマルチカラー噴水「ザ・ファウンテン」完成

2017年12月

オカダ・マニラに巨大ガラスドーム施設「Cove Manila」オープン

2018年12月

オカダ・マニラのタワーA完成

2019年7月

カジノ関連機器による自動為替交換システム「Multi Currency System」およびカジノスロットマシン専用顧客優遇システム「Slot Program Play System」をリリース

2021年11月

オカダ・マニラのタワーB完成

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所スタンダード市場へ移行

 

3【事業の内容】

当社の企業集団は、当社、子会社22社及び関連会社3社により構成されており、パチスロ・パチンコ機等の遊技機及びその周辺機器の開発・製造・販売、統合型リゾート(IR)事業、メディアコンテンツ事業等を行っております。

当社の企業集団が営む事業内容と、当社と各社の当該事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関係は、以下のとおりであります。(2022年12月31日現在)

セグメントの名称

主要な事業内容

会社名

遊技機事業

パチスロ・パチンコ機の開発・製造

当社、㈱メーシー、㈱エレコ、㈱ミズホ、㈱アクロス、㈱ユニバーサルブロス

パチスロ・パチンコ機の販売、周辺機器の開発・製造・販売、部材ユニット調達

当社

統合型リゾート(IR)事業

カジノリゾート事業

TIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT,INC.

その他

 メディアコンテンツ事業

 

当社

※上記のほかに連結子会社が4社、非連結子会社で持分法非適用会社が12社、関連会社で持分法適用会社が2社、関連会社で持分法非適用会社が1社あります。

 

以上の状況についての事業系統図は次のとおりであります。(2022年12月31日現在)

 

0101010_002.png

 

  無印 連結子会社         10社

  ※1  非連結子会社        12社

  ※2 関連会社で持分法適用会社  2社

  ※3 関連会社で持分法非適用会社 1社

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合(%)

関係内容

(親会社)

Okada Holdings Limited

中国(香港)

9,362,968

千HK$

有価証券投資等

被所有

70.2

 

(連結子会社)

㈱メーシー

(注)1

東京都江東区

20百万円

遊技機器の開発、製造

100.0

(注)6

(注)7

㈱エレコ

(注)1

東京都江東区

10百万円

遊技機器の開発、製造

100.0

(注)6

(注)7

㈱ミズホ

(注)1

東京都江東区

10百万円

遊技機器の開発、製造

100.0

(注)6

(注)7

㈱アクロス

東京都江東区

5百万円

遊技機器の開発、製造

100.0

(注)6

(注)7

㈱ユニバーサルブロス

東京都江東区

5百万円

遊技機器の開発、製造

100.0

(注)6

(注)7

TIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT, INC.

(注)1(注)2

フィリピン(マニラ)

8,699,745

千PHP

カジノリゾート事業

99.9

(99.9)

(注)4

(注)5

Tiger Resort Asia Limited

(注)1

中国(香港)

14,638,663

千HK$

海外事業の推進

100.0

(注)4

(注)5

Brontia Limited

(注)1(注)2

中国(香港)

1,280,191

千HK$

土地保有会社への投資

100.0

(100.0)

(注)4

Aruze USA, Inc.

 

アメリカ

(ネバダ州)

10US$

投資管理事業、カジノ機器ライセンス管理

100.0

(注)5

ARUZE Investment Co.,Ltd.

(注)2

カンボジア

(プノンペン)

4,000

千Riels

観光関連

49.0

(49.0)

(注)5

(持分法適用関連会社)

㈱ジーグ

東京都品川区

25百万円

遊技機器の製造

50.0

(注)5

(注)7

EAGLEⅠLANDHOLDINGS,INC.

(注)2

フィリピン(マニラ)

480,000

千PHP

土地保有

40.0

(40.0)

(注)4

(注)5

(注)1.特定子会社に該当しております。

2.議決権の所有(被所有)割合は、小数点第2位以下を切り捨てて表示しております。また、( )内は間接所有の割合で内数であります。

3.上記連結子会社のうち、TIGER RESORT,LEISURE AND ENTERTAINMENT,INC.以外の連結子会社については、いずれも売上高(連結会社間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合がそれぞれ100分の10以下であるため主要な損益情報等の記載を省略しております。

  TIGER RESORT,LEISURE AND ENTERTAINMENT,INC.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えておりますが、当連結会計年度におけるセグメントの統合型リゾート(IR)事業の売上高に占める当該連結子会社の売上高(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む。)の割合が100分の90を超えているため主要な損益情報等の記載を省略しております。

4.役員の兼任を行っております。

5.資金援助を行っております。

6.当社の遊技機の開発、製造を行っております。

7.部材等の供給を行っております。

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2022年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

遊技機事業

789

統合型リゾート(IR)事業

5,690

報告セグメント計

6,479

その他

32

全社(共通)

178

合計

6,689

(注)全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

 

2022年12月31日現在

従業員数(人)

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与(円)

976

43

1ヶ月

11

8ヶ月

6,690,263

 

セグメントの名称

従業員数(人)

遊技機事業

766

統合型リゾート(IR)事業

報告セグメント計

766

その他

32

全社(共通)

178

合計

976

(注)1.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含めております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3)労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 当社グループは、グローバルエンターテインメント企業として「楽しさ」を創造し、「夢のある社会」創りに貢献することを経営の基本方針としております。

 具体的には、パチスロ・パチンコ機及び周辺機器等の研究・開発・製造・販売を行うメーカーとして、ユーザーの皆さまに「楽しい!」を提供してまいります。また、フィリピン・マニラにおいて統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」を展開していくことで、多くのお客様へ魅力あふれる総合的な「エンターテインメント」を体験していただくことを通じて、世界中の皆さまを魅了してまいります。

 

(2) 経営戦略等

 遊技機業界は、少子化やレジャーの多様化、遊技人口の減少、新型コロナウイルス感染症の影響による集客や稼働の低下を要因とした店舗数の減少等を背景に、緩やかな縮小傾向にあります。加えて、ホール経営を下支えしてきた旧規則機が2022年1月末に撤去期限を迎えたことにより、完全に新規則機市場へと移行しました。パチスロ機においては、新基準6.5号機やスマートパチスロの導入が開始され、旧規則機に代わりホール経営を下支えする有力な遊技機の市場導入が期待されている状況にあります。当社グループには、過去の規制強化の時期においても、一時的な落ち込みはあったものの画期的なシステムや魅力的な製品開発に成功し、業界を牽引してきた実績があります。今後も、コンテンツの強みや高い技術力を活かし、ユーザーの皆様に「楽しい!」を提供する魅力あふれる製品の開発とともに、エンジニアリング面におけるコストダウン強化等に注力し、業績の維持拡大に努めてまいります。

 またフィリピン、マニラ・ベイ地区にて展開している統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」ではカジノリゾート事業拡大を推進しております。非カジノ部門のホテルにおいては、独創的な客室・最高級のホテルサービス、フィリピン国内のお客様に人気の高いレストランやリテイルを強化し、マスマーケットにおいて営業規模を拡大しており、世界でも有数の最高級エンターテインメント・リゾート施設を目指してまいります。

 

(3) 経営環境

 遊技機事業においては、ギャンブル等依存症対策基本法への対応の一環としてパチスロ・パチンコ機双方への改正規則が施行され、市場に導入されている旧規則機の設置が2022年1月末で終了し、新規則機市場へ移行するという、遊技機業界にとって大きな変革期を迎えました。また、パチスロ機においては、新基準6.5号機やスマートパチスロ等の市場導入が進んでおり、パチンコ機においても、スマートパチンコの市場導入に向けて開発が進められております。このような市場環境の大きな変化は、画期的なシステム、コンテンツやソフトの充実、技術力を活かすことで新たな販売機会となり、販売シェアの向上に繋がります。当社は、市場環境・開発環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、パチンコホール経営への貢献度の高い魅力ある遊技機の開発・販売に努め、当社グループの遊技機の優位性を示してまいります。またその魅力ある遊技機を通して、遊技機業界全体の活性化に貢献してまいります。

 統合型リゾート(IR)事業においては、フィリピンのカジノ市場の低いカジノ税率、法人税免除等のタックスメリット、安価な人件費等、他国に比べて優れた事業環境に加え、国内市場の堅調な成長によって統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」は高い成長率を維持しておりましたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、フィリピン政府の規制のもと運営を続けております。フィリピン政府の新型コロナウイルス感染症対策は、2022年初頭は警戒レベル3と厳しいスタートでしたが、2022年3月1日以降はマニラ首都圏における警戒レベル1が維持され、カジノを含むすべてのビジネスが100%を上限として運営できることになりました。フィリピン国内における感染者数は減少傾向にあり、海外からの訪問者も受け入れておりますが、依然として新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況です。オカダ・マニラは、フィリピン政府の各規制に柔軟に対応し運営してまいります。また、引き続き感染防止の観点から衛生管理を高い水準で維持してまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①遊技機事業

 遊技機業界では、新基準6.5号機やスマートパチスロの好調な稼働状況により景況の改善が進んでおりますが、長引くコロナ禍の影響やレジャーの多様化に伴う遊技人口の減少から、パチンコホールの集客や稼働の低下を招いており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。当社は、独自性のある魅力的な遊技機創出と生産体制の活用をもって、引き続きパチンコホール経営への貢献度が高い遊技機を提供することで、当社グループの優位性から販売シェアの向上を図り、市場の活性化に努めてまいります。

 

②特許戦略

 かねてから当社グループは、知的財産の創出と保護の重要性を認識し、特許申請書類の標準化などによって、より多くの優れた発明の権利化のための仕組み作りを進めてまいりました。また、それぞれの発明を技術分野ごとに取りまとめて出願する体制を確立することにより、申請書類の内容を充実させ、出願数に対する登録数の割合の向上を図ってまいりました。当社が取得した特許及び特許出願中の技術は、他社と比較しても極めて有効で実利的な内容であり、これらを最大限自社製品の開発に活かし、製品付加価値を向上させることで、他社製品と技術面での差別化を図り、当社グループの事業における優位性を確保してまいります。さらに、特許ライセンス収入の確保を目的とした、特許活用戦略及び権利侵害に対する権利行使を強力に推進してまいります。

 

③統合型リゾート(IR)事業

 当社グループが運営する統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」につきましては、最高級のホテル、世界各国の料理を提供するファインダイニング、高級商業施設、世界最大級のマルチカラーの演出による噴水「ザ・ファウンテン」、東南アジア最大級のビーチクラブを有する全天候ドーム型施設「コーブ・マニラ」等の施設を完備しており、国内外からのすべてのお客様にご満足いただける最高級の“非日常”を提供し続けることを目指しております。また、顧客層に合わせたゲーミングフロアの拡充とレストランやリテイルの整備により、来場者数、宿泊者数の増大を図ってまいります。

 

(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 遊技機事業においては、市場調査と営業体制のさらなる強化を図るとともに、多様化する市場ニーズにマッチしたパチスロ・パチンコ機を提供することで販売台数を確保し、市場シェアNo.1の地位を獲得します。また、業務効率の向上による筋肉質な経営体制を築き、安定的な黒字体質の構築を図ってまいります。

 フィリピンにおける統合型リゾート(IR)事業においては、調整後EBITDAを指標としてまいります。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の適切な対応に努めてまいります。また、以下に記載の主要なリスクが顕在化する可能性の程度や時期、業績に与える影響については、合理的に予測することは困難であるため記載しておりません。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)遊技機事業

遊技機事業においては、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に基づき、国家公安委員会規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)で定められた「技術上の規格」に適合することが必要であり、機械ごとに指定試験機関(一般財団法人保安通信協会・一般社団法人GLI Japan)による型式試験及び各都道府県の公安委員会の型式検定を受けております。これらの法律・規格の改廃が行われた場合においても、当社は業界の動向及び他社申請状況の分析に基づき、計画的、戦略的に申請を実行いたしますが、行政当局の指導や業界による自主規制などにより大きな変更を余儀なくされた場合には、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。また、業界における嗜好性等の変化、所得状況を含む国内の景気動向により、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。さらに、半導体を中心とした遊技機製造のための部材の供給不足により、製造計画や販売計画が変更される可能性があります。

 

(2)統合型リゾート(IR)事業

当社グループでは、フィリピンにおいて統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」を展開しており、以下に列挙するリスクに起因する事業環境等の変動要因により、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。

 

①競争に関するリスク

 オカダ・マニラは、フィリピン国内やアジア地域で国際的に競争している上、フィリピン政府によるゲーミング事業を行うライセンスが追加発行された場合、さらに競争が激化、または市場シェアを獲得・維持できないリスクがあります。また、競争により質の良いゲーミングプロモーターとの関係の維持継続や、各国政府の方針により収益貢献の高いVIPプレーヤーの確保が難しくなるリスクがあります。

 

②情報セキュリティに関するリスク

 ホテル宿泊客、カジノプレーヤー、特典サークル会員、従業員等の個人情報データの保護のセキュリティ違反、漏洩などに対して罰金、罰則など行政処罰が課され、顧客からの評判・信頼を失うリスクがあります。また、IT及びセキュリティシステムにおける不備・機能不全、攻撃や不正アクセスによる情報の漏洩などの結果として、事業、経営成績、評判への悪影響が出て、ライセンスへの影響を受けるリスクがあります。

 

③フィリピンのゲーミング事業に関するリスク

 PAGCOR(Philippine Amusement and Gaming Corporation:フィリピンカジノ運営公社)発行のライセンスの下で行われており、ライセンス維持の条項及び要件が厳しく変更・修正された場合、PEZA(Philippine Economic Zone Authority:フィリピン経済区庁)の租税優遇措置を受けるためには、その登録契約を継続的に順守し、将来の法制を順守する必要がありますが、順守されない場合、リスクが生じる可能性があります。また、PAGCORとそのライセンシーが享受している税務上の特権がフィリピン連邦議会で改正された場合、別途法人所得税を課されるリスクもあります。

 

④その他のリスク

 国内経済の減速、信用格付の低下といった経済的要因、フィリピン国内の政情不安、テロの発生、南シナ海における領有権争いが激化するといった政治的要因、台風や火山活動などの自然災害・疫病などが発生するといった外的要因にさらされる可能性があります。また、統合型リゾート(IR)事業を米国上場させることに伴い、米国での法令順守リスクや上場維持コストが増大するリスクも存在します。

 

(3)その他のリスク

①訴訟関係

 当社グループでは係争中の案件が複数有り、これら訴訟の判決結果によっては、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。引き続き、訴訟リスクの回避に努力してまいりますが、第三者から新たに提訴された場合、その判決結果によっては、当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。

 

②感染症の流行によるリスク

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大等、大規模な感染症の流行や収束までの期間が長期化した場合には、一時的な操業停止や開発・製造・販売等の事業活動に支障をきたし、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。なお当社グループでは、お客様・取引先・従業員の「安全・安心」を第一に考え、各国行政の指針に基づいて、時差出勤、リモートワークの活用、WEB会議の推奨等の感染防止対策に取り組んでまいります。

 

③本社及び主要な事業会社(拠点)の事業運営に重大な影響を与える自然災害等のリスク

 地震、津波、竜巻、台風等の自然災害、戦争、テロ、その他の要因による社会的混乱により、本社及び主要な事業会社(拠点)が被災し、経営体制の本社機能、管理機能が麻痺することにより、主要な事業会社のオペレーション上の事業継続リスクがあります。

 災害等で被害を受けた場合、重要な機能を可能な限り中断せず、また中断した場合にもできるだけ早急に復旧できるように、当社では災害対策本部を立ち上げ対応いたします。しかしながら、災害等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

④固定資産の減損

 収益性の低下、使用目的の変更により、将来キャッシュ・フローが悪化し、固定資産の減損処理が必要になる可能性があります。

 

⑤繰延税金資産の取崩し

 繰延税金資産の計上は将来の課税所得に関する見積りに依存しており、税務上の繰越欠損金、将来減算一時差異の回収見込みが減少し、法人税等調整額の計上が必要になる可能性があります。

 

⑥投資有価証券の減損

 実質価値低下により、投資有価証券の減損処理が必要になる可能性があります。

 

⑦為替リスク

 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当社で保有する外貨建債権債務や関連会社の現地通貨の為替変動により、為替換算調整勘定を通じて純資産に影響する可能性があります。また、当社で保有する外貨建社債の社債利息や関連会社の事業活動により、為替差損益を通じて段階損益に影響を与える可能性があります。

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

(1)業績

 

2022年12月期

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属する当期純利益

個別(百万円)

70,049

7,490

8,479

4,749

連結(百万円)

140,998

12,085

13,933

11,506

 

 当連結会計年度における日本経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種や各種政策等により経済活動の正

常化に向けた動きが見受けられましたが、依然として拡大と収束を繰り返す感染状況、ウクライナ情勢の長期化、原

材料価格や資源価格の高騰、急速な円安の進行等が国内外の経済活動に与える影響が懸念されており、先行きの不透

明な状況が続いております。

 こうした環境の中で、遊技機事業においては、ホール経営を下支えしてきた旧規則機が2022年1月末に撤去期限を迎えたことにより、完全に新規則機市場へと移行しました。パチスロ機においては、新基準6.5号機やスマートパチスロの導入が開始されたことで市場環境が活性化しており、当連結会計年度のパチスロ・パチンコ機総販売台数は150,048台となりました。統合型リゾート(IR)事業においては、フィリピン政府の新型コロナウイルス感染症対策に係る規制と緩和に対応しながら段階的な運営を続けた結果、売上高は前期比103.7%増加し、マスマーケットの売上拡大等が業績に寄与しました。一方、前連結会計年度においては、統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」について営業停止した施設の当該期間に係る固定費(減価償却費等)を特別損失に計上しておりましたが、当連結会計年度においては、営業停止した期間が短かったことから特別損失としての計上が減少したこと、岡田和生氏とその指示を受けたグループによる不法占拠に伴って販管費(主に訴訟関連費用)が増加したことから、販売費及び一般管理費が増加しました。

 この結果売上高は140,998百万円(前期比 55.9%増)、営業利益は12,085百万円(前期比 516.7%増)となりました。営業外収益ならびに費用は、円安ドル高の進行に伴う為替差益の計上、リース契約の変更に伴う賃貸借契約解約益、リース資産負債の減少差額(リース解約益)の計上もあり営業外収益が増加した一方、持分法投資損失の計上、円安ドル高の進行もありドル建の社債利息の増加もあったことから、経常利益は13,933百万円(前年同期 経常損失2,508百万円)となりました。また特別損失として固定資産除却損、不法占拠に伴う損失を計上した一方、繰延税金資産の計上もあり、親会社株主に帰属する当期純利益は11,506百万円(前年同期 親会社株主に帰属する当期純損失19,052百万円)となりました。

 なお、事業セグメント別の業績は以下のとおりです。各業績数値はセグメント間売上高又は振替高を調整前の金額

で記載しております。

 

2022年12月期

売上高

営業費用等

セグメント利益

遊技機事業

68,268

48,449

19,818

統合型リゾート(IR)事業

71,771

67,990

3,780

その他

785

755

30

合計

140,825

117,195

23,629

 

①遊技機事業

 当連結会計年度における遊技機事業の売上高は68,268百万円(前期比26.0%増)、営業利益は19,818百万円(前期比48.9%増)となりました。

 遊技機業界は、ホール経営を下支えしてきた旧規則機の設置が2022年1月末で終了し、新規則機市場へ移行するという大きな変革期を迎えました。パチスロ機においては、パチンコホールの集客に繋がる有力な遊技機の登場が期待される中、2022年6月より新たなゲーム性を有した新基準6.5号機、同年11月よりスマートパチスロの導入が開始されました。新基準6.5号機ならびにスマートパチスロは、導入以降、パチンコホールの期待に応える稼働を見せており、パチンコホールの新台入替の軸はパチンコ機からパチスロ機へと移行しつつあります。

 かかる状況下で当社は、株式会社カプコンとの業務提携による遊技機『パチスロ新鬼武者2』『パチスロ バイオハザード RE:2』、ドンちゃん3兄弟シリーズの最新作『花火絶景』、沖ドキ!シリーズの最新作『沖ドキ!GOLD』等の導入を行いました。なお、当社は2022年パチスロ機販売台数トップのシェアを確保しております。

 

②統合型リゾート(IR)事業

 当連結会計年度における統合型リゾート(IR)事業の売上高(1) は71,771百万円(前期比103.7%増)、営業利益は3,780百万円(前年同期 営業損失1,865百万円)となりました。また、当連結会計年度における統合型リゾート(IR)事業の調整後EBITDA(2) は19,350百万円と(前期比263.1%増)となりました。

 当社グループが運営する統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」は、フィリピン政府による新型コロナウイルス感染症対策に係る規制と緩和に対応しながら運営を続けてきました。第1四半期には、マニラ首都圏の新型コロナウイルス感染者数の増加に伴い警戒レベル3へ規制が強化されるなど、厳しいスタートを迎えました。しかしながら第2四半期以降は警戒レベル1が維持されており、カジノやレストラン等の座席数制限は解除され、パンデミック前(2019年12月期)に近い状態での運営が可能となりました。第2四半期には、オカダ・マニラにてメンバーシップ登録されたフィリピン在住のすべてのお客様を対象に、オンラインゲーミングの稼働を開始しました。施設面においては、オカダ・マニラのアイコンでもある世界最大級の色鮮やかなダンシングウォーターショーを楽しむことができる噴水「ザ・ファウンテン」の運転を再開しました。また、フィリピン国内でも人気のある飲食店やリテイルの誘致も進み、施設の魅力が大幅に向上しました。その他、クリスタルコリドーを利用した大型イベントの開催といった新たな試みも実施され、来場者数も順調に増加し、業績の向上に貢献しました。

 以上の結果、2022年12月には過去最高の調整後EBITDAを記録し、通期においてもパンデミック前の調整後EBITDAを上回りました。また、パンデミック期間中に実施した余剰人員の削減や継続的な経費削減、さらにはマスマーケットの売上拡大が業績に寄与しております。

(1)売上高は、総売上高からゲーミング税及びジャックポット費用を控除したもの

(2)調整後EBITDA = 営業損益 + 減価償却費 + その他の調整項目

 

③その他

当連結会計年度におけるその他の売上高は785百万円(前期比8.0%減)、営業利益は30百万円(前年同期 営業損失153百万円)となりました。

メディアコンテンツ事業においては、『バーサスリヴァイズ』『サンダーVリボルト』『沖ドキ!DUO』『ハナビ通』『SLOTマッピー』『花火絶景』のシミュレータアプリをApp Store・Google Playにて配信し、有料アプリ・ゲーム・カジノカテゴリーでダウンロードランキング1位を獲得するなど大変好評をいただいております。月額制サービスの「ユニバ王国」においては、Android版は3機種を追加し計43機種となり、iOS版は10機種を追加し計18機種となりました。基本プレイ無料のソーシャルカジノゲーム「スロットストリート」では、パチスロ機をモチーフにしたビデオスロットを4機種追加し計54機種となりました。またDMM GAMESにおいて、マルチプラットフォームとなるPC版の提供を開始いたしました。いずれのサービスも機種数を増やすことでユーザーの新規獲得と満足度向上に努めており、楽曲配信においても、主要サイトApple Music・Spotify・YouTube Musicをはじめとする24サイトへ12タイトルを提供いたしました。

 

(2)生産、受注及び販売の実績

 

①生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

前期比(%)

遊技機事業(百万円)

49,077

92.5

合計(百万円)

49,077

92.5

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.統合型リゾート(IR)事業及びその他事業については、提供するサービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

②受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前期比(%)

受注残高

(百万円)

前期比(%)

遊技機事業

69,663

127.3

2,682

162.5

合計

69,663

127.3

2,682

162.5

(注)1.金額は販売価格によっております。

2.統合型リゾート(IR)事業及びその他事業については、提供するサービスの性質上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

③販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年1月1日

至 2022年12月31日)

前期比(%)

遊技機事業(百万円)

68,268

126.0

統合型リゾート(IR)事業(百万円)

71,771

203.7

その他(百万円)

785

92.0

合計(百万円)

140,825

156.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.相手先別販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。

3.上記販売高のほか、各報告セグメントに配分していない全社販売高172百万円があります。

 

(3)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

以下の当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析等の内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、必要と思われる見積り及び仮定は合理的な基準に基づいて実施しておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。

また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 2財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。

 

②当期の財政状態の概況

 当連結会計年度における総資産の額は、現金及び預金の増加、円安ペソ高の進行により固定資産が増加、円安ドル高の進行による長期預け金、関係会社長期預け金の増加、繰延税金資産が増加した一方、リース契約の変更によるリース資産の減少、持分法投資損失の計上による投資有価証券の減少により、前連結会計年度末に比べて23,795百万円増加し596,177百万円となりました。

 総負債の額は、連結子会社における短期借入金の返済による減少、リース契約の変更によるリース債務の減少があったものの、円安ドル高の進行による社債、関係会社長期預り金の増加、建設関係に関する未払費用の増加、繰延税金負債の増加もあり、前連結会計年度末に比べて13,399百万円増加し246,861百万円となりました。

 純資産の額は、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、前連結会計年度末に比べて10,395百万円増加し349,315百万円となりました。

 

③経営成績の分析

(売上高、売上原価)

売上高の総額は140,998百万円(前期比55.9%増)となりました。

遊技機事業においては、ホール経営を下支えしてきた旧規則機が2022年1月末に撤去期限を迎えたことにより、完全に新規則機市場へと移行しました。

パチスロ機においては、新基準6.5号機やスマートパチスロの導入が開始されたことで市場環境が活性化しており、当連結会計年度のパチスロ・パチンコ機総販売台数は、前期の127,094台から150,048台となりました。

統合型リゾート(IR)事業においては、フィリピン政府の新型コロナウイルス感染症対策に係る規制と緩和に対応しながら段階的な運営を続けたこと、マスマーケットの売上拡大等が業績に寄与したことにより、売上高は前期比103.7%増加しました。

売上原価の総額は62,657百万円(前期比42.7%増)となりました。売上高増加に伴って、遊技機事業で24.4%、統合型リゾート(IR)事業で82.4%それぞれ増加いたしました。

 

(販売費及び一般管理費)

販売費及び一般管理費の総額は66,255百万円(前期比48.6%)増加しました。

統合型リゾート(IR)事業では、統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」について営業停止した施設の当該期間に係る固定費(減価償却費等)を特別損失に計上しておりましたが、当連結会計年度においては営業停止した期間が短かったことから特別損失としての計上が減少したこと、営業停止期間が短かったことから人件費、水道光熱費等増加したこと、統合型リゾート(IR)事業・全社費用とも、岡田和生氏とその指示を受けたグループによる不法占拠に伴う訴訟関連費用が増加となりました。

 

(営業外損益)

営業外収益は19,909百万円(前期比168.4%増)、営業外費用は18,060百万円(前期比52.0%増)となりました。

当連結会計年度における主な内訳は、為替差益8,228百万円、リース契約の変更に伴う賃貸借契約解約益8,550百万円、リース資産負債の減少差額(リース解約益)2,057百万円、支払利息・社債利息14,042百万円、持分法による投資損失2,627百万円が主な内訳です。

円安ドル高の進行もあったことから為替差益、(ドル建の)社債利息の増加もあったこと、リース契約の解約によって営業外収益が増加したことが、主な増減理由です。

 

(特別損益)

特別利益は86百万円(前期比175.4%増)、特別損失は5,569百万円(前期比55.4%減)となりました。

 当連結会計年度における主な内訳は、固定資産除売却損として3,100百万円、不法占拠に伴う損失1,526百万円です。

詳細については、連結損益計算書注記、追加情報に記載した内容と同一であります。

 統合型リゾート(IR)事業では、統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」について営業停止した施設の当該期間に係る固定費(減価償却費等)を特別損失に計上しておりましたが、当連結会計年度においては営業停止した期間が短かったことから特別損失としての計上が減少したことが、主な増減理由です。

 

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は11,506百万円(前年同期 親会社株主に帰属する当期純損失19,052百万円)、1株当たり当期純利益は148.50円(前期 1株当たり当期純損失 245.88円)となりました。

 

④キャッシュ・フローの分析

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、減価償却費、固定資産除売却損、持分法投資損失、不法占拠に伴う損失、支払利息・社債利息の計上や、賃貸借契約解約益、リース解約益(リース資産負債の減少差額)、円安ドル高による為替差益の計上がありました。加えて賃貸借契約解約による収入、短期貸付金の回収による収入により増加した一方、利息の支払額、有形及び無形固定資産の取得による支出、持分法適用関連会社に対する短期貸付による支出、短期借入金の純増減額(連結子会社による短期借入金の返済)、長期借入金の返済による支出で減少しました。この結果前連結会計年度末に比べて5,246百万円増加し、35,793百万円となりました。

 

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>

 営業活動によるキャッシュ・フローは、24,461百万円の収入となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益8,450百万円、減価償却費18,739百万円、固定資産除売却損3,045百万円、持分法投資損失2,627百万円、支払利息・社債利息14,042百万円、賃貸借契約解約益8,550百万円、リース解約益2,057百万円、不法占拠に伴う損失1,526百万円、利息の支払額8,982百万円、賃貸借契約解約による収入4,636百万円、不法占拠に伴う流出額1,526百万円があったことによるものです。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>
 投資活動によるキャッシュ・フローは、8,996百万円の支出となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出8,028百万円、短期貸付による支出2,000百万円、短期貸付金の回収による収入910百万円があったことによるものです。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>
 財務活動によるキャッシュ・フローは、11,246百万円の支出となりました。これは主に短期借入金の純増減額6,452百万円、長期借入金の返済による支出4,179百万円があったことによるものです。

 

 なお当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。

 資金需要は統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」の建設費、遊技機事業の材料費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用、研究開発費等が主なものであります。これらの資金需要に対する資金財源は、手持資金、私募債、金融機関からの借入により必要とする資金を調達しております。当連結会計年度末における社債・借入金等(リース債務除く)有利子負債の残高は116,064百万円、現金及び現金同等物の残高は35,793百万円となります。

 

(4)経営成績に重要な影響を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因については、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(5)経営戦略の現状と見通し

 

①遊技機事業

 遊技機業界における市場環境は、パチスロ機においては幅広いユーザーに支持される有力な6.5号機やスマートパチスロのさらなるシェア拡大、パチンコ機においては開発が進められているスマートパチンコの市場導入により、今後市場が活性化されることが予測されます。

 2023年12月期の遊技機販売は、パチンコホールから高評価を得ている『沖ドキ!GOLD』の増産や『P真バジリスク~甲賀忍法帖~豪塊W319ver.』の導入を開始しました。また、『Pバベル5000』や遊技機業界で圧倒的な人気を誇るGODシリーズから新基準6.5号機『アナザーゴッドハーデス-解き放たれし槍撃ver.-』の販売を開始しております。

 当社は引き続き、独自性のある魅力的な遊技機創出に努めてまいります。またその魅力ある遊技機を通して、遊技機業界全体の活性化に貢献するとともに、販売シェアの拡大に努めてまいります。

 

②統合型リゾート(IR)事業

 2022年12月期第2四半期以降、新型コロナウイルス感染症対策の規制は警戒レベル1となっていますが、2023年も同様の状況が続くことが想定されます。フィリピン観光省によると、2022年は約265万人がフィリピンを訪問しており、2023年の海外観光客の目標は約480万人となっています。フィリピンへの海外訪問者数は回復基調にあるものの、2019年の約826万人には及びません。こうした環境の中で、2022年に2019年の調整後EBITDAを上回ったことは、フィリピン国内のゲーミング需要が順調に推移していることを示しています。引き続きオカダ・マニラでは、フィリピン国内の顧客層が好むレストランやリテイルを強化・継続し、その国内需要を取り込み、業績拡大を目指してまいります。

 2022年5月31日から9月2日までの期間、岡田和生氏とその指示を受けたグループが起こした施設占拠等については、9月2日にPAGCOR(Philippine Amusement and Gaming Corporation: フィリピンカジノ運営公社)からの命令により岡田和生氏のグループが排除され、TIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENT, INC.の正当な取締役会が施設の所有と運営管理を行うことができるようになり、不法占拠状態は終了し正常化しております。不法占拠期間に行われた事象に対し、当社グループは引き続き必要な法的対応を行うとともに、フィリピン最高裁判所が発出したSQAO(Status Quo Ante Order: 原状回復命令)の撤回に向けてフィリピン弁護団が必要な法的手続きを行っております。今後公表すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。

 

③その他

 メディアコンテンツ事業においては、2023年2月に『沖ドキ!GOLD』のシミュレータアプリの配信を開始しており、引き続き高品質なシミュレータアプリや楽曲の配信を行ってまいります。月額制サービスの「ユニバ王国」及び基本プレイ無料のソーシャルカジノゲーム「スロットストリート」では、コンテンツの拡充とサービスの改善、ユーザー満足度の向上に努めてまいります。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 

①キャッシュ・フローの状況

キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ④キャッシュ・フローの分析」に記載のとおりであります。また、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。

 

②キャッシュ・フロー指標のトレンド

 

2018年12月期

2019年12月期

2020年12月期

2021年12月期

2022年12月期

自己資本比率(%)

73.4

64.9

62.9

59.2

58.6

時価ベースの自己資本比率(%)

49.4

50.7

32.4

33.0

30.9

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

5.4

2.9

31.8

62.8

4.7

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

8.6

5.5

0.6

0.3

2.7

 

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。

(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。

(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち、社債・借入金等を対象としております。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

4【経営上の重要な契約等】

 当連結会計年度において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。

 

5【研究開発活動】

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発活動の金額は 4,852百万円です。なお、当社グループにおける研究開発活動の状況は以下のとおりです。

 

(1)遊技機事業

遊技機事業においては、現行の法律・規格の中でも十分に市場に受け入れられる、魅力あふれるゲーム性・出玉性能を有する遊技機を提供すべく注力しております。遊技機事業に係る研究開発費は 4,396百万円であります。

 

(2)統合型リゾート(IR)事業

統合型リゾート(IR)事業に係る研究開発費はございません。

 

(3)その他

その他に係る研究開発費は 455百万円であります。