第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間および本四半期報告書提出日現在において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループは、経営者が意思決定する際に使用する社内指標(以下「Non-GAAP」)およびIFRSに基づく指標の双方によって、連結経営成績を開示しております。

Non-GAAP売上収益、Non-GAAP売上総利益およびNon-GAAP営業利益は、IFRSに基づく売上収益、売上総利益および営業利益(以下それぞれ「IFRS売上収益」、「IFRS売上総利益」および「IFRS営業利益」)から、非経常的な項目やその他特定の調整項目を一定のルールに基づいて控除もしくは調整したものであります。当社グループの恒常的な経営成績を理解するために有用な情報と判断しております。具体的には、企業買収に伴い、認識した無形資産の償却額およびその他のPPA(取得原価の配分)影響額、株式報酬費用や当社グループが控除すべきと判断する一過性の利益や損失などを控除もしくは調整しております。

当社グループは、「自動車向け事業」および「産業・インフラ・IoT向け事業」から構成されており、セグメント情報はこれらの区分により開示しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 6.事業セグメント」をご参照ください。

(注)Non-GAAPの開示に際しては、米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)が定める基準を参照しておりますが、同基準に完全に準拠しているものではありません。

 

(1) 業績の状況

① 当第1四半期連結累計期間 (2023年1月1日~2023年3月31日) の業績(Non-GAAPベース)


 

 

 

 

(単位:億円)

 

前第1四半期

連結累計期間

2022年1月1日
  2022年3月31日

当第1四半期

連結累計期間

2023年1月1日
  2023年3月31日

前年同期比増(減)

Non-GAAP売上収益

3,467

3,597

130

3.7%

 

自動車

1,539

1,683

144

9.3%

 

産業・インフラ・IoT

1,898

1,888

△11

△0.6%

Non-GAAP売上総利益(率)

2,023

(58.4%)

2,020

(56.2%)

△3

(△2.2pts)

△0.1%

 

自動車

797

(51.8%)

889

(52.8%)

92

(1.0pt)

11.5%

 

産業・インフラ・IoT

1,216

(64.1%)

1,121

(59.4%)

△95

(△4.7pts)

△7.8%

Non-GAAP営業利益(率)

1,355

(39.1%)

1,248

(34.7%)

△108

(△4.4pts)

△7.9%

 

自動車

575

(37.4%)

607

(36.1%)

32

(△1.3pts)

5.5%

 

産業・インフラ・IoT

757

(39.9%)

632

(33.5%)

△125

(△6.4pts)

△16.5%

 

(注)1 第21期第2四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第1四半期連結累計期間については、取得原価の配分額の見直しが反映されております。

  2 上記表の詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 6.事業セグメント」をご参照ください。

 

 

当第1四半期連結累計期間における業績は以下のとおりであります。

 

(Non-GAAP売上収益)

当第1四半期連結累計期間のNon-GAAP売上収益は、前第1四半期連結累計期間と比べ3.7%増加し3,597億円となりました。これは、円安効果および自動車向け事業で1台あたりの半導体搭載金額の継続的な伸長を背景に売上収益が増加した一方で、PC/携帯電話向けなどの市場の軟化に伴い、産業・インフラ・IoT向け事業の売上収益が減少したことによるものであります。

 

(Non-GAAP売上総利益 (率))

当第1四半期連結累計期間のNon-GAAP売上総利益は2,020億円となり、前第1四半期連結累計期間と比べ3億円の減少となりました。これは、上記のとおり産業・インフラ・IoT向け事業の売上収益の減少とそれに伴う製品ミックスの悪化、製造費用等の増加などによるものであります。その結果、当第1四半期連結累計期間のNon-GAAP売上総利益率は、56.2%となり、前第1四半期連結累計期間と比べ2.2ポイントの減少となりました。

 

(Non-GAAP営業利益 (率))

当第1四半期連結累計期間のNon-GAAP営業利益は1,248億円となり、前第1四半期連結累計期間と比べ108億円の減少となりました。これは、販売費及び一般管理費の効率化に努めた一方で、上記の売上総利益の減少および研究開発費の増加などによるものであります。その結果、当第1四半期連結累計期間のNon-GAAP営業利益率は、34.7%となり、前第1四半期連結累計期間と比べ4.4ポイントの減少となりました。

 

当第1四半期連結累計期間における各セグメントの業績は以下のとおりであります。

 

<自動車向け事業>

自動車向け事業には、自動車のエンジンや車体などを制御する半導体を提供する「車載制御」と、車内外の環境を検知するセンサリングシステムや様々な情報を運転者などに伝えるIVI(In-Vehicle Infotainment)・インストルメントパネルなどの車載情報機器に半導体を提供する「車載情報」が含まれております。当事業において、当社グループはそれぞれマイクロコントローラ、SoC(System-on-Chip)、アナログ半導体およびパワー半導体を中心に提供しております。

当第1四半期連結累計期間における自動車向け事業のNon-GAAP売上収益は、前第1四半期連結累計期間と比べ9.3%増加し、1,683億円となりました。これは主に、上記のとおり、円安効果および1台あたりの半導体搭載金額の伸長を受け、「車載制御」および「車載情報」の売上収益が共に増加したことによるものであります。

当第1四半期連結累計期間における自動車向け事業のNon-GAAP売上総利益は、前第1四半期連結累計期間と比べ92億円増加し、889億円となりました。これは、売上収益の増加によるものであります。

当第1四半期連結累計期間における自動車向け事業のNon-GAAP営業利益は、増収に伴い前第1四半期連結累計期間と比べ32億円増加し、607億円となりました。

 

<産業・インフラ・IoT向け事業>

産業・インフラ・IoT向け事業には、スマート社会を支える「産業」、「インフラストラクチャー」および「IoT」が含まれております。当事業において、当社グループはそれぞれマイクロコントローラ、SoCおよびアナログ半導体を中心に提供しております。
 当第1四半期連結累計期間における産業・インフラ・IoT向け事業のNon-GAAP売上収益は、前第1四半期連結累計期間と比べ0.6%減少し、1,888億円となりました。これは、円安効果および産業向けが堅調であった一方、上記のとおりPC/携帯電話市場の軟化に伴う減収などによるものであります。

当第1四半期連結累計期間における産業・インフラ・IoT向け事業のNon-GAAP売上総利益は、前第1四半期連結累計期間と比べ95億円減少し、1,121億円となりました。これは、売上収益の減少および製造費用等の増加などによるものであります。

当第1四半期連結累計期間における産業・インフラ・IoT向け事業のNon-GAAP営業利益は、売上総利益の減少および研究開発費の増加に伴い、前第1四半期連結累計期間と比べ125億円減少し、632億円となりました。

 

② Non-GAAP売上総利益からIFRS売上総利益、およびNon-GAAP営業利益からIFRS営業利益への調整


 

 

(単位:億円)

 

前第1四半期

連結累計期間

2022年1月1日
  2022年3月31日

当第1四半期

連結累計期間

2023年1月1日
  2023年3月31日

Non-GAAP売上総利益

(率)

2,023

(58.4%)

2,020

(56.2%)

売上収益段階までの調整項目(注)1

△4

△3

無形資産及び固定資産償却費

△3

△2

棚卸資産の時価評価額

△7

株式報酬費用

△3

△3

その他非経常的な項目

及び調整項目(注)2

△27

△11

IFRS売上総利益

(率)

1,979

(57.1%)

2,001

(55.7%)

 

 

 

Non-GAAP営業利益

(率)

1,355

(39.1%)

1,248

(34.7%)

売上収益段階までの調整項目(注)1

△4

△3

無形資産及び固定資産償却費

△243

△255

棚卸資産の時価評価額

△7

株式報酬費用

△40

△42

その他非経常的な項目

及び調整項目(注)2

△63

284

IFRS営業利益

(率)

998

(28.8%)

1,233

(34.3%)

 

(注)1 PPA(取得原価の配分)実施に伴う調整であります。

    2 その他非経常的な項目及び調整項目には企業買収関連費用や当社グループが控除すべきと判断する一過性の利益や損失などが含まれております。

    3 第21期第2四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第1四半期連結累計期間については、取得原価の配分額の見直しが反映されております。

 

 

③ 当第1四半期連結累計期間 (2023年1月1日~2023年3月31日) の業績(IFRS)


 

 

 

(単位:億円)

 

前第1四半期

連結累計期間

2022年1月1日
  2022年3月31日

当第1四半期

連結累計期間

2023年1月1日
  2023年3月31日

前年同期比増(減)

売上収益

3,463

3,594

131

3.8%

売上総利益

(率)

1,979

(57.1%)

2,001

(55.7%)

22

(△1.5pts)

1.1%

営業利益

(率)

998

(28.8%)

1,233

(34.3%)

234

(5.5pts)

23.5%

 

 

 

 

(2) 財政状態

<資産、負債及び資本>

           (単位:億円)

 

前連結会計年度
(2022年12月31日)

当第1四半期
連結会計期間
(2023年3月31日)

前期末比
増(減)

資 産 合 計

28,125

28,408

283

資 本 合 計

15,375

16,611

1,237

親会社の所有者に帰属する持分

15,338

16,573

1,236

親会社所有者帰属持分比率(%)

54.5

58.3

3.8

有 利 子 負 債

7,700

7,414

△286

 D/Eレシオ(倍)

0.50

0.45

△0.05

 

 

当第1四半期連結会計期間の資産合計は28,408億円で、前連結会計年度と比べ283億円の増加となりました。これは、主に為替相場の変動によりのれんなどが増加したことによるものであります。資本合計は16,611億円で、前連結会計年度と比べ1,237億円の増加となりました。これは、為替相場の変動により在外営業活動体の換算差額などのその他の資本の構成要素が増加したこと、および四半期利益により利益剰余金が増加したことなどによるものであります。

親会社の所有者に帰属する持分は、前連結会計年度と比べ1,236億円増加し、親会社所有者帰属持分比率は58.3%となりました。有利子負債は、主に借入金の返済による減少などにより、前連結会計年度と比べ286億円の減少となりました。これらの結果、D/Eレシオは0.45倍となりました。

なお、前連結会計年度および当第1四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度については、取得原価の配分額の見直しが反映されております。

 

<キャッシュ・フローの状況>

          (単位:億円)

 

前第1四半期

連結累計期間

2022年1月1日
  2022年3月31日

当第1四半期
連結累計期間

2023年1月1日
  2023年3月31日

営業活動によるキャッシュ・フロー

896

714

投資活動によるキャッシュ・フロー

△252

△176

フリー・キャッシュ・フロー

644

538

財務活動によるキャッシュ・フロー

△321

△312

現金及び現金同等物の期首残高

2,219

3,361

現金及び現金同等物の期末残高

2,672

3,614

 

(注)フリー・キャッシュ・フローは「営業活動によるキャッシュ・フロー」と「投資活動によるキャッシュ・フロー」の合計であります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第1四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、714億円の収入となりました。これは主として、税引前四半期利益を1,278億円、法人所得税の支払額を791億円計上したこと、および減価償却費などの非資金項目を調整したことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー) 

 当第1四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、176億円の支出となりました。これは主として、有形固定資産や無形資産の取得による支出などによるものであります。

 

 この結果、当第1四半期連結累計期間におけるフリー・キャッシュ・フローは、538億円の収入となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  当第1四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、312億円の支出となりました。これは主として、主要取引銀行などへの借入金の返済を行ったことなどによるものであります。

 

(3) 事業上および財務上の対処すべき課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。 

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は537億円であります。
 なお、研究開発活動の金額については、当社グループの自動車向け事業および産業・インフラ・IoT向け事業に厳密に配賦することが困難なため、セグメントごとの記載は省略しております。

また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 従業員数

当第1四半期連結累計期間の末日現在(2023年3月31日)における当社グループの従業員数は20,996人となり、前連結会計年度の末日現在(2022年12月31日)と比べ、21人減少しました。
 なお、当社グループでは自動車向け事業および産業・インフラ・IoT向け事業の双方に係る従業員が大半のため、セグメントごとの記載は省略しております。
 また、従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含みます。)であります。

 

(6) 主要な設備

当連結会計年度における当社グループの設備の新設、除却などの具体的な計画については、前事業年度の有価証券報告書提出日時点においては確定しておりませんでしたが、第2四半期連結累計期間における投資額について、次のとおりその計画が確定しました。
 第2四半期連結累計期間における投資額は、合計約540億円を計画しております。設備投資額は、当社グループにおける有形固定資産(生産設備)および無形資産の当該期間中の投資決定ベースの金額を表しております。主な投資内容は、生産能力向上と設計開発の強化に係るものになります。

また、当該設備投資については自動車向け事業および産業・インフラ・IoT向け事業の双方にて使用しており、各セグメントに厳密に配賦することが困難なため、セグメントごとの記載は省略しております。

なお、当第1四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約などの決定または締結などはありません。