第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営の基本方針

当社は、「『食』を通して人々に安らぎや活力を提供できる企業」を目指すことを経営理念とし、株主・投資家及びお客様の満足度の向上に努めるとともに、「品質」「清潔」「接客」の追求を経営の基本方針とし、永続的な発展と企業価値を高めるための最善の努力をしてまいります。

(2)経営戦略等

①  成長戦略

当社は国内の中食市場に属しておりますが、その中でも惣菜市場の成長は著しく10年前と比較すると117%を超えて成長しております。

高齢化や核家族化の進行、女性の社会進出などによるライフスタイルの変化を反映して惣菜の利用が大きく増加しており、「10兆円超市場」である当該市場内におけるシェア拡大を図ることが成長への礎となり、さらには企業価値の向上に繋がると考えております。

新型コロナウイルス感染症がもたらした当業界への影響として、外食から内食、さらには中食へと流出した「食」の需要を獲得するため、同業他社だけではなく、業界の垣根を越え、様々な業種が参入してきており、競争環境が激しさを増しているという現状もあります。

このような状況の中、当社は2023年3月に株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、「PPIH」という)との間で業務提携契約を締結いたしました。PPIHは惣菜分野が他社との差別化を進める上で戦略的に重要な分野と位置付ける中で、惣菜専門会社である当社の保有する製造拠点・店舗運営機能・商品開発とPPIHグループが保有する販売・マーケティング・食材調達・商品開発などの機能を有機的に融合することで両社の企業価値向上に努めてまいります。

そして、より効果的な協業の実現のためPPIHグループにおいて支社長等の要職を歴任し、その経験や見識を当社の経営に反映していただくことを期待し、寺山雅也氏を新たな社長として迎えることで更なる「経営基盤の強化」かつ「価値を創造する企業力の向上」に注力してまいります。

 

②  食の安全

仕入れ食材の安全性の確保と、お客様に対してより多くの情報提供が迅速にできるように、アレルゲン、原材料、産地、添加物、栄養成分などの情報を電子データで入手するシステムを構築し運用いたしております。また、店舗や工場においても、従業員の健康管理、食材の衛生的な取扱いなどに十分配慮し、安全な商品の提供に努めてまいります。

 

③  同業他社との差別化

当社の製品をお求めいただいたお客様に満足していただけるように、次もカネ美食品でと思っていただけるように努力し続けることが大切だと考えております。美味しいことは勿論のこと、安心・安全・健康への配慮も欠かせません。また、品質・清潔・接客・納期の厳守などの項目においても期待を裏切らないことに注力してまいります。これらについて、企業として高いハードルを設定できる事が差別化であると考えております。

(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標

収益目標においては、定量的な指標として、売上高と経常利益を重視し、2024年2月期の業績目標は、売上高84,600百万円、経常利益2,800百万円としております。

また、設備投資に係る投資の回収については、モニタリングを通して検証する管理体制の構築に取り組んでおります。

なお、中長期的な成長戦略の具体的な指標等については、当社が将来にわたって成長し続けるためには各事業モデルを再設計することが必要であると捉え、検討中であります。

(4)経営環境及び対処すべき課題等

今後の見通しについては、アフターコロナへと移り行く中、コロナ禍で抑制されていた消費活動の回復もあり、国内景気の上向きが期待される一方で、不安定な国際情勢や世界的な物価高騰を背景に景気後退の懸念もあり、引き続き先行き不透明な状況は続くものと予想されます。

当中食業界においても、消費者の新生活様式の定着とともに他業界との垣根を越えた競争はより一層激化し、依然として当社を取り巻く環境は厳しい状況が続きますが、当社は、惣菜市場が国内の食品分野の中で今後も拡大・発展が続く有望な市場であると認識しております。

上述の成長戦略に記載のとおり、当社は2023年3月にPPIHとの間で業務提携契約を締結いたしました。惣菜専門会社である当社が築き上げてきたノウハウとPPIHグループが求める惣菜分野における他社との差別化を推し進めることでグループバリューの向上を図っていくという両社の方向性が合致したものであり、相互が有機的に融合し、惣菜分野における業務提携の具体的な方法を確立していくために本契約を締結いたしました。

これらの取り組みの根幹にあるのは創業以来変わらず、食を担う企業としての徹底的な衛生管理、安全で安心できる美味しい商品づくり、気持ちの良い接客であり、さらに五感に訴えかける商品の開発や売場の創造、従業員の労働環境の整備などを通じて魅力ある企業へと成長することが重要だと認識しております。

第54期は「一味同心」をスローガンに掲げ、より多くのお客様に美味しさをお届けするために引き続き一丸となって取り組んでまいります。

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)取引先の出店政策及び経営戦略の影響について

当社の業績は、一般消費者による寿司及び弁当等の消費動向の影響を受けるほか、テナント店舗の出店を行っている総合スーパーの出店政策及び製品の納入先であるコンビニエンスストア加盟店舗の出店政策の影響も受けます。

テナント事業において、店舗の出店を行っている主な総合スーパーは、ユニー株式会社及びUDリテール株式会社であり、当社は、同社の出店政策に追随してテナント店舗の新設を行っております。したがって、当社は、同社の出店政策及び同社の属する流通業界の動向に影響を受ける可能性があります。なお、ユニー株式会社及びUDリテール株式会社は当社のその他の関係会社である株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社であります。

また、外販事業において、製品の納品を行っている主なコンビニエンスストア加盟店舗のフランチャイザーは、株式会社ファミリーマートであり、当社は、同社の出店政策に追随して工場の新設をし、弁当・おにぎり等の納品業務を行っております。したがって、当社は、同社の出店政策及び同社の属するコンビニエンス業界の動向に影響を受ける可能性があります。

なお、当事業年度のユニー株式会社及び株式会社ファミリーマートへの販売実績及び当該販売実績に対する割合は、3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③生産、受注及び販売の実績  c.販売実績  注記」をご参照ください。

(2)特定の企業への仕入依存度について

仕入先の選定については、配送体制及び適正在庫を保有していることなどを勘案し決定しております。当社の主要原材料は、生鮮品であることから毎日仕入れを行っており、特にテナント事業においては、店舗単位の小口仕入であることからメーカーでは配送等の対応が困難な状況となっております。

したがって、店舗毎への配送が可能な食品卸売業者からの仕入割合が高くなっており、外販事業を含めた当社全体での仕入先上位3社の仕入先合計に対する仕入割合は、2022年2月期は84.3%、2023年2月期は83.6%となっております。

(3)食品衛生関連事項について

当社は、「食品衛生法」に基づいた工場施設の整備、器具の管理、添加物の取扱い、その他の製造工程及び販売等の管理運営を行っており、製造設備の衛生管理には万全の注意を払っておりますが、食の安心・安全は食品を取扱う企業にとって不可避の課題であり、今後についても製造・加工設備を中心とした食品衛生管理体制の強化を図っていく方針であります。

しかしながら、近年における食の安心・安全に関する問題は社会問題にまで発展しており、今後の社会環境の中でこれらの問題が発生した場合には、当社もその影響を受ける恐れがあり、状況によっては社会的信用度の低下や当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(4)自然災害について

当社は、テナント事業において中京エリアを中心に275店舗及び1工場、外販事業において東海、関東、関西等に12工場を展開しております。

地震や台風など大規模な自然災害の発生により、これらの店舗設備、工場生産設備が甚大な被害を被った場合、設備の損壊や電力、水道、ガス等の供給停止等により、店舗の営業又は工場の稼働が困難となり、当社の経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、行動制限や水際対策の緩和により経済活動に回復の動きがみられました。しかしながら、ウクライナ情勢の悪化による資源価格の高騰や円安・金融資本市場の変動等の影響により、先行きの不透明な状況が続きました。

当業界においては、コロナ禍における消費者需要の変化への対応が求められ、業態の垣根を越えた競争が激化する中、原材料やエネルギー価格の高騰、食品の相次ぐ値上げ等により消費者の節約志向が強まるなど、依然として厳しい環境が続きました。

このような中、当社は、「おいしいをカタチに」をテーマに新商品の開発や新業態の展開にも取り組み、さらなる品質の追求や事業拡大の推進、経営基盤の強化に努めてまいりました。

a.資産、負債及び純資産の状況

 

総資産(百万円)

純資産(百万円)

自己資本比率

1株当たり純資産(円)

2023年2月期

33,406

25,912

77.6%

2,678.74

2022年2月期

31,761

24,449

77.0%

2,527.90

当事業年度における総資産は、前事業年度末に比べ16億44百万円増加し、334億6百万円となりました。

この主な要因は、現金及び預金が18億53百万円、売掛金が2億75百万円それぞれ増加した一方で、有形固定資産が土地等の売却及び償却等により4億75百万円減少したことなどによります。

負債は、前事業年度末に比べ1億81百万円増加し、74億93百万円となりました。

この主な要因は、買掛金が1億65百万円増加したことなどによります。

純資産は、前事業年度末に比べ14億62百万円増加し、259億12百万円となりました。

この主な要因は、利益剰余金が14億97百万円増加したことなどによります。

これらにより、当事業年度末の自己資本比率は、前事業年度末の77.0%から77.6%となりました。

b.経営成績の状況

(テナント事業)

テナント事業においては、総合惣菜店舗として4店舗の新規出店を行うとともに、商品面では「からあげグランプリ(R)」において金賞を獲得した「でら旨!国産むね塩唐揚げ」や、日本食料新聞社が主催する「ファベックス 惣菜・べんとうグランプリ」において優秀賞を獲得した「プルコギキンパ」を中心に、売場の核となる商品の販売強化に注力してまいりました。

また、2022年10月には洋風惣菜店舗「eashion(イーション)」が20周年を迎え、記念商品の販売や記念セールを実施いたしました。店舗展開においては、従来のeashionとして1店舗の新規出店に加え、主軸商品である米飯に特化したコンパクトな出店スタイル 「eashionBOWL(イーションボウル)」1店舗を新規出店したほか、期間限定の催事出店やキッチンカーの展開を行うなど、新規出店を加速していくための新たなチャレンジに取り組んでまいりました。

これらの結果、テナント事業の売上高は前事業年度に比べ2.0%増収の426億84百万円となり、利益面では原材料価格やエネルギー関連価格の高騰などの影響は受けたものの、商品や経費の見直しに努めるとともに売上高の増加も寄与し、前事業年度に比べ7.3%増益の20億50百万円のセグメント利益となりました。

(外販事業)

外販事業においては、人流の回復により全体の押し上げがベースとなる中で、ファミリーマート店舗においてはチルド惣菜シリーズ「ちょいデリ」やチルド弁当企画「肉弁当 四天王」が好調に推移したほか、「おにぎりキャンペーン」など各種カテゴリーの販促企画の実施効果もあり、納品量は安定して推移しました。

また、コンビニエンスストア以外にもユニー店舗やドン・キホーテ店舗を中心としたその他スーパーマーケットへの納品を一つの柱とするため、納品店舗数や納品アイテムの拡大などさらなる納品量増加に向けた取り組みを着実に進めてまいりました。

これらの結果、外販事業の売上高は前事業年度に比べ7.1%増収の383億74百万円となり、利益面では売上高の増加に加え、自社及び他社工場における生産品目の最適化の効果や経費の見直しなどが寄与し、6億35百万円のセグメント利益(前事業年度は31百万円のセグメント利益)となりました。

 

以上の要因により、当事業年度の売上高は前事業年度に比べ4.4%増収の810億59百万円となりました。また経常利益については、前事業年度に比べ32.5%増益の27億42百万円、当期純利益は、前事業年度に比べ30.3%増益の17億20百万円となりました。

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの状況

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

現金及び現金同等物

期末残高

(百万円)

2023年2月期

2,583

△504

△225

16,956

2022年2月期

3,193

△594

△148

15,103

当事業年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ18億53百万円増加し169億56百万円となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。

イ.営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動により得られた資金は、前事業年度と比べ6億9百万円減少し、25億83百万円となりました。

この主な要因は、法人税等の支払額が5億69百万円増加したことなどによります。

ロ.投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動により支出した資金は、前事業年度と比べ90百万円減少し、5億4百万円となりました。

この主な要因は、有形固定資産の取得による支出が1億33百万円減少し、投資有価証券の売却による収入が53百万円増加したことによる資金の増加要因があった一方で、有形固定資産の売却による収入が97百万円減少したことによる資金の減少要因があったことなどによります。

ハ.財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動により支出した資金は、前事業年度と比べ76百万円増加し、2億25百万円となりました。

この主な要因は、配当金の支払額による支出が77百万円増加したことなどによります。

(キャッシュ・フロー関連指標の推移)

 

2022年2月期

2023年2月期

自己資本比率(%)

77.0

77.6

時価ベースの自己資本比率(%)

83.8

80.9

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

(注)株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。

なお、取締役に対する株式報酬制度として「株式給付信託(BBT)」を導入しており、株式時価総額の算定上使用する発行済株式数から控除する自己株式には、「株式給付信託(BBT)」に残存する自社の株式を含めております。

b.資本の財源及び資金の流動性について

資本の財源について、当社の運転資金及び設備投資資金は、主として自己資金により充当し、必要に応じて借入金による資金調達を実施することを基本方針としております。なお、前事業年度及び当事業年度において、金融機関からの資金調達は実施しておりません。

当社を取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、行動制限等の緩和により経済活動に回復の動きがみられますが、ウクライナ情勢の悪化による資源価格の高騰や円安・金融資本市場の変動等の影響により、先行きの不透明なものの、事業活動上で必要となる資金は、現金及び預金の水準等、十分な流動性を確保しており、当面の資金繰りに影響は無いものと考えております。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自  2022年3月1日

至  2023年2月28日)

前年同期比(%)

テナント事業(千円)

42,684,347

102.0

外販事業(千円)

38,508,409

107.2

報告セグメント計(千円)

81,192,756

104.4

合計(千円)

81,192,756

104.4

(注)金額は販売価額によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

b.受注実績

当社は、外販事業において、受注生産を行っておりますが、翌日に製造し出荷しておりますので、受注実績についての記載は省略しております。

c.販売実績

当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自  2022年3月1日

至  2023年2月28日)

前年同期比(%)

製品

 

 

テナント事業(千円)

42,684,347

102.0

外販事業(千円)

38,374,978

107.1

報告セグメント計(千円)

81,059,326

104.4

合計(千円)

81,059,326

104.4

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自  2021年3月1日

至  2022年2月28日)

当事業年度

(自  2022年3月1日

至  2023年2月28日)

金額(千円)

総販売実績に対する割合(%)

金額(千円)

総販売実績に対する割合(%)

ユニー株式会社

28,502,543

36.7

28,480,384

35.1

株式会社ファミリーマート

31,657,894

40.7

32,788,586

40.4

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当事業年度は、新型コロナウイルス感染症との共存、新しい時代を見据え、変化対応に取り組む中、行動制限の緩和による人流回復で需要の回復や需要の増加がみられた事業年度でありました。

そのような中、当社は、“『おいしい』をカタチに”を実現するための構造改革の推進、店舗及び販路拡大の推進、「満足」が成果に繋がる人事政策の実現を全体施策として取り組んでまいりました。

テナント事業の取組みとして定番商品の中でも「核」となる商品を「コア商品」と定義付け、当該商品の開発・販売強化を行い、P(Plan/計画)D(Do/実行)C(Check/評価)A(Action/改善)を繰り返しながら、看板商品の育成を図ってまいりました。その成果として、第13回「からあげグランプリ(R)」においては昨年の第12回に続き、金賞を受賞することができました。

また、PPIHグループと「惣菜の発展」によるグループバリュー向上を目的として、株式会社長崎屋が運営する「MEGAドン・キホーテ蓮田店」に「Re'z deli(リーズデリ)」のフラッグシップ店舗を出店し、「Re'z deli(リーズデリ)」ブランドの確立と他社競合に対して優位性のある中食MDを構築・展開していくことを目論んでおります。この出店により、店舗全体の売上に占める惣菜の売上割合を大きく伸張させたことで店舗の「店格」向上に寄与したと評価しております。

eashion推進においては、時間帯別での顧客層にマッチする商品を展開することで潜在需要の掘り起こしを図ることが当該事業の急務であると認識しており、かねてより取り組んでおります販売データを細かく分析し、ニーズを捉えた時間帯別MDの展開によって更なる売上確保に努めてまいりました。

また、百貨店店舗を中心に牛肉の希少部位「サガリ」を使用した高付加価値商品の販売を強化することによって、新たな「ヒット商品」の育成にも取り組んでまいりました。

新業態であります「eashionBOWL(イーションボウル)」においては、販路拡大の可能性を追求するため、キッチンカーでの出店や催事販売等の経験を経てオペレーションの確立と新ブランド創造へのチャレンジを図ってまいりました。「新しいことにチャレンジすること」それこそが当該事業拡大への礎になると捉えております。

外販事業においては、新規取引先への納品の開始やPPIHグループ店舗への納品量の拡大が、売上高の伸張に大きく寄与する結果となりました。

主要取引先であります株式会社ファミリーマートにおいては、様々なカテゴリーの販促企画の実施効果もあり、一部カテゴリーにおいては、前年比125%と大きく伸張いたしました。併せて、他デイリーメーカーとかねてより協議を行ってきた結果、生産量を維持しつつ製造アイテム数を削減することが成し得たことで生産効率の向上につながる結果となりました。

生産能力の向上、作業人員の削減を推し進めるために省人化・効率化設備の導入にも注力してまいりました。一例として、入荷作業のシステム化による作業軽減、機器入替により歩留まりが改善し、廃棄ロスの削減にも寄与する結果となりました。

これらのことから、外販事業においては前事業年度より大幅な増益と、会社全体の利益ベースの底上げができたと評価しております。

当社は、おにぎり・惣菜・弁当を製造販売することを生業としており、経営の基本方針のもと日々の運営に取り組んでおります。

また、当社の経営成績に重要な影響を与える要因として、「事業等のリスク」にも記載しておりますが、テナント事業においては店舗の出店を行っている主要な総合スーパーであるユニー株式会社及びUDリテール株式会社(当社のその他の関係会社であります株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社)が属する流通業界の動向及び同社の出店政策、外販事業においては製品の納品を行っている主要なコンビニエンスストア加盟店舗のフランチャイザーである株式会社ファミリーマートが属するコンビニエンス業界の動向及び同社の出店政策等があります。

そのため、今後も主要取引先以外での出店や納品については出店モニタリング等も行い、臨機応変に対応していく考えであります。

当社の運転資金需要の主なものは、テナント事業及び外販事業における材料費、労務費、店舗及び工場における設備等の維持管理費等であります。

また、当社の事業活動における運転資金は主として自己資金により充当し、必要に応じて借入金による資金調達を実施することを基本方針としております。

運転資金使途の内、設備投資資金需要としてテナント事業においては、店舗の新設及び改装並びに経常的な設備の更新等が、外販事業においては、生産体制の均一化や省人化を図るための設備の取得や更新等がそれぞれあります。

4【経営上の重要な契約等】

1.当社の売買取引に関する契約

相手方の名称

契約内容

契約期間

ユニー株式会社(注)

同社との委託販売に関する事項

1995年5月21日から1年間

以後自動更新

株式会社ファミリーマート

同社への製品等の納品に関する事項

2016年9月23日から1年間

以後自動更新

(注)ユニー株式会社は、当社のその他の関係会社である株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの子会社であります。

2.当社は、2023年3月20日に開催の取締役会において、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスとの間で、業務提携を行うことを決議し、2023年3月31日付で業務提携契約を締結しました。

詳細は、「第5  経理の状況  1 財務諸表等  (1)財務諸表  注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

 

5【研究開発活動】

特記すべき事項はありません。