第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは設立以来、自動車内装部品を中心として、「より良いもの」、「喜んでいただけるもの」を、「より安く」、そして「より早く」提供することにより社会に貢献することを基本理念として事業展開を行なってまいりました。

 当社グループの企業理念では、「法令順守と高い倫理観に基づく企業活動、環境にやさしい製品づくり、技術革新による顧客満足度向上に努め、株主、取引先、地域社会等会社をとりまくさまざまな関係者と良好なコミュニケーションを実践する」としております。

 

(2)経営戦略等

 当社グループは、樹脂加工・配合のスペシャリストとして、グローバル市場で存在感のある内装部品サプライヤーを目指しております。

 

 前中期経営計画「GT300」では、2014年4月から2019年3月までの5年間で、日本・中国・ASEAN・北米の四極で部品供給体制の確立に向けて取り組んでまいりました。この期間で海外の生産拠点を整備し、グローバルな内装部品サプライヤーとしての基礎を築くことができたものと評価しております。

 新中期経営計画「RD365」では、前中期経営計画の成果と反省を踏まえ、2020年3月期から2022年3月期までの3年間で以下の取り組みを行ってまいります。

 

○ 前中期経営計画で取り組んできたグローバル化の成果を国内外で利益として実現させることを目指します。

  ・内外の生産拠点で役割分担を進め、効率的で最適な生産体制を構築してまいります。

  ・グローバル視点での資材調達の最適化を進めてまいります。

 

○ 内外連携を強化して自動車部品事業・住宅事業ともに市場開拓に取り組みます。

  ・今後も市場の伸びが見込まれる海外の自動車部品では、内外連携を強化して日系メーカーの受注拡大を図るとともに非日系顧客の開拓を進めます。

  ・国内の自動車部品では、新製品や改良技術の提案を進め、他社との差別化を図ります。

  ・住宅事業では、住設分野の取引をさらに深化させるとともに営業力を強化し、次の柱となるビジネスの開拓を進めます。

 

○ 持続的な成長に向けて新技術開発を加速させます。

  ・当社の特長である樹脂の配合・加工・積層技術を活かし、トランク部品、フロア部品以外の新製品、新用途の開発を行います。

  ・既存製品の改良技術開発にも継続的に取り組み、盟和製品の市場価値を高めてまいります。

 

 数値目標としましては、3年後、当期純利益6億円、ROE5%以上を目指して取り組んでまいります。

 

 なお、数値目標はあくまでも経営管理上目指す目標であり、将来の様々な要因によって目標とする数値を達成できない可能性があります。

 

(3)経営環境

 今後の経済見通しにつきましては、保護主義的な動きの高まりや中国・欧州景気の減速により、世界経済は緩やかに減速し、先行きの不透明感が強くなると見込まれます。国内では雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな景気回復の持続が期待されるものの、少子高齢化やシェアリングの進展、労働力不足等により、自動車の国内生産は伸び悩むものと予想されます。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 ① 自動車部品の受注拡大と新製品・新技術の開発

 自動運転技術の発展や電動化などにより自動車産業は変革期を迎えております。市場の変化をチャンスと捉え、自動車部品の受注拡大に向けて技術開発体制の強化拡充を図り、顧客の期待を超える新製品・新技術の開発を進めてまいります。継続的に品質と性能の向上に努め、内装部品サプライヤーとしてのプレゼンスを高めてまいります。

 ② 海外拠点の体質強化と市場開拓

 グローバル部品供給体制の確立に向け、海外拠点の経営体質を一層強化するとともに市場開拓を進めてまいります。

 北米では、積極的な受注活動により生産規模が飛躍的に伸びております。今後は更なる品質向上と収益力の強化に努めてまいります。

 中国では、新設の武漢連絡事務所を足がかりに内陸部の市場開拓を進めるとともに、技術力を活かした開発提案により受注拡大を図ります。

 ASEANでは、タイの子会社で材料から製品までマット製品の一貫生産体制の構築を終え、顧客の現地部品調達ニーズへの対応を積極化いたします。

 ③ 収益体質の強化

 国内の自動車生産は今後も伸び悩むものとみられ、世界生産も先行き不透明な状況にあります。工程改善など生産体制の効率化を一層進めると共に、資材調達面でもグローバルで取引先と連携するなど、あらゆる業務プロセスにおいて採算改善を追求してコスト競争力を高め、収益体質の強化を図ります。

 ④ 住宅事業の拡大

 住宅事業では、住設資材分野を中心に開発案件を積極的に取り込み、業容拡大を図ります。樹脂の積層技術を応用した新製品・新用途の開拓を積極的に進め、提案力を高めて事業の幅を広げてまいります。

 

  (5)株式会社の支配に関する方針について

    当社は現時点では当該基本方針及び買収防衛策につきましては、特に定めておりません。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努めてまいります。

 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2019年6月27日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経済状況

 当社グループの主要な事業である自動車部品事業は、自動車需要のある国または地域の経済状況の影響を少なからず受けることになります。世界の主要市場で予測を超える急激な景気後退やそれに伴う自動車需要の縮小が生じた場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2海外事業展開に伴うカントリーリスク

 当社グループは、成長戦略の一環としてグローバル化を進めており、進出地域で予期しない政治・経済の不安定化や法律・制度の変更、人件費の高騰や労働問題の発生、暴動・テロ・戦争・その他の要因による社会的混乱等が生じる可能性があります。そのような場合、事業の遂行に問題が生じて当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3原材料価格の変動

 当社グループ製品の原材料は主としてプラスチック樹脂のため、原油市況の変動により原材料仕入価格及び製品販売価格が変動するリスクがあります。販売/仕入に関するタイムリーな価格交渉や仕入ルートの多角化、さらには受注から納入まですべての工程を対象とする総原価低減活動によりコスト増加を吸収するよう努めておりますが、原油価格や為替の変動等に起因する原材料仕入価格の高騰または製品販売価格の下落により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4価格競争

 当社グループが属する自動車部品業界では、継続的にコスト削減の取り組みが行われているため販売価格が低下する傾向にあり、同業他社との価格競争が激しくなっています。当社グループは技術、品質面で優れた製品を供給するとともに積極的に原価低減活動を行っておりますが、価格面で十分な対応ができない場合は、顧客の要請に応えられず収益性を保つことができなくなり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)特定の取引先への依存

 当社グループは、国内すべての自動車メーカーに製品を供給しており、海外の自動車メーカーにも販路を拡大しております。一方、当連結会計年度の連結売上高において、トヨタ自動車グループの占める割合は59.9%となっております。当社グループは同社グループとの取引をさらに深耕・発展させつつグローバルな販路拡大に努めておりますが、同社グループの自動車生産・販売の動向によっては、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)製品の品質不具合

 当社グループは、お客様に満足いただける安全で高品質な製品の提供に努めることを行動規範に定めております。また、設計・開発から製造まできめ細かな管理体制を整え、ISOなど国際的に認知されている品質管理の認証等を取得し、品質向上に取り組んでおります。

 しかしながら、予期せぬ品質不具合が発生した場合、多額のコストの発生や社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)為替レートの変動

 当社グループはグローバルに事業展開を行い、海外に子会社を設けております。海外の各子会社の財務諸表は現地通貨で作成し、連結財務諸表作成時に日本円に換算します。このため、日本円に換算する際の為替レートの変動により連結財務諸表上の金額が変動し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)法的規制等

 当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許可、輸出入規制、安全保障上の措置を含め様々な法的規制等の適用を受けております。

 当社グループではこれらの法的規制等の遵守に努めておりますが、将来、当該法的規制等が変更された場合や何らかの理由により遵守できない事態が発生した場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)知的財産の保護または侵害に伴うリスク

 当社グループでは、自社が保有する技術・ノウハウ等について特許権等の取得による保護を図るとともに、他社の知的財産権を侵害しないよう弁理士の協力を得ながらリスク管理に努めております。

 しかしながら、知的財産権による保護が困難もしくは限定的な地域もあることから、他社が当社グループの知的財産権を使って類似する製品を製造することを防止できない可能性があります。また、当社グループの製品や技術が将来的に他社の知的財産権を侵害していると判断され、損害賠償等の訴えを起こされる可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)自然災害、事故等

 当社グループは、予期しない自然災害・不慮の事故等の発生による事業活動への影響を最小限に抑えるため、危機管理体制を整備するとともに、生産設備・防災設備等の定期的な検査・点検やリスク分散等、未然予防と発生時の被害低減に努めております。

 しかしながら、自然災害や事故等に起因する当社グループ及び得意先、仕入先等の生産・納入活動の遅延・停止等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11情報漏洩、システムダウン等

 当社グループは、情報セキュリティ・個人情報保護について、機密情報管理を徹底するとともに、情報セキュリティ委員会を設置して情報漏洩の防止、セキュリティ対策の向上等に取り組んでおります。また、災害や事故の発生に起因するシステムダウンに備えてサーバー機の設置場所を分散する等、リスク分散・早期復旧対策にも努めております。

 しかしながら、サイバー攻撃やコンピュータ・ウイルス等への感染、想定を超える災害や事故の発生その他の要因で、機密情報や個人情報が漏洩したり、重要なシステムがダウンした場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善傾向が持続し、自然災害の影響が一巡して設備投資や輸出が増加するなど緩やかな回復基調で推移しました。一方、米中貿易摩擦の深刻化や英国のEU離脱問題等、先行き不透明な状況となっております。

 当社グループが属する自動車業界におきましては、国内需要は軽自動車を中心に堅調に推移しました。米国では
乗用車の需要減をSUV等が補いましたが、成長を続けてきた中国の需要は減少に転じています。
このような状況のもと、当社グループは、中期経営計画GT300に基づき、日本・中国・ASEAN・北米の四極グロー
バルで自動車部品供給体制確立に向けて取り組んでまいりました。

 当連結会計年度の業績につきましては、売上高は国内の新車効果や北米の量産受注品の順調な増加等により21,763百万円(前連結会計年度比6.8%増)となりました。営業利益は原価低減効果や生産効率化等により331百万円(前連結会計年度比4.3%増)、経常利益は337百万円(前年度会計年度比9.0%増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は300百万円(前連結会計年度比12.8%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 自動車部品

 売上高は北米を中心とする海外売上の増加や国内売上が自然災害の影響を挽回し回復したこと等により20,044百万円、セグメント利益は増収効果と全社的な総原価低減により270百万円となりました。

 住宅

 住設資材分野を中心に堅調に推移し、売上高は1,699百万円、セグメント利益は58百万円となりました。

 その他

 売上高は20百万円、セグメント利益は3百万円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、2,833百万円(前連結会計年度比24.0%減)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、969百万円の収入(前連結会計年度比32.2%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益372百万円、減価償却費1,238百万円を計上した一方で、北米を中心とした海外売上高の増加等により、売上債権の増加が400百万円、たな卸資産の増加が382百万円あったこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,903百万円の支出(前連結会計年度は1,162百万円の支出)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が310百万円あった一方、受注品生産のための生産設備及び型治具等、有形固定資産の取得による支出が1,709百万円あったこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、88百万円の収入(前連結会計年度は513百万円の支出)となりました。これは主に国内及び北米における長期借入金の返済による支出が621百万円あった一方、国内の運転資金・設備投資の資金の調達源として、セール・アンド・割賦バックによる収入が368百万円、セール・アンド・リースバックによる収入が313百万円、長期借入れによる収入が200百万円あったこと等によるものです。

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2018年4月1日

 至 2019年3月31日)

前期比(%)

自動車部品(千円)

18,243,463

8.0

住宅(千円)

663,061

7.9

その他(千円)

20,010

17.5

合計(千円)

18,926,534

8.0

(注)1 金額は、販売価格によっており、購入製品は含まれておりません。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b.受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前期比(%)

受注残高(千円)

前期比(%)

自動車部品

20,272,285

7.5

1,665,831

15.8

住宅

1,707,127

5.3

62,430

14.4

その他

19,736

15.8

601

△30.6

合計

21,999,149

7.3

1,728,863

15.7

(注)1 金額は、販売価格によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2018年4月1日

 至 2019年3月31日)

前期比(%)

自動車部品(千円)

20,044,431

7.0

住宅(千円)

1,699,262

4.7

その他(千円)

20,002

19.5

合計(千円)

21,763,696

6.8

(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。なお、林テレンプ株式会社の当連結会計年度の販売高は、重要性の観点より記載を省略しております。

相手先

前連結会計年度

(自 2017年4月1日

 至 2018年3月31日)

当連結会計年度

(自 2018年4月1日

 至 2019年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

トヨタ紡織株式会社

4,908,989

24.1

4,697,606

21.6

林テレンプ株式会社

1,551,934

7.6

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。

 なお、詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

 

②当連結会計年度の経営成績の分析

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

③当連結会計年度末の財政状態の分析

 当連結会計年度末における総資産は23,242百万円(前連結会計年度末比23百万円減)となりました。

 このうち流動資産は10,818百万円(前連結会計年度末比187百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、受取手形及び売掛金が267百万円、原材料及び貯蔵品が231百万円、商品及び製品が119百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が892百万円減少したこと等によるものです。固定資産は12,423百万円(前連結会計年度末比163百万円増)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、建設仮勘定が626百万円減少した一方で、工具、器具及び備品が318百万円、リース資産が289百万円、建物及び構築物が81百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 当連結会計年度末における負債合計は12,075百万円(前連結会計年度末比299百万円増)となりました。

 このうち流動負債は8,116百万円(前連結会計年度末比407百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、支払手形及び買掛金が221百万円、短期借入金が150百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が637百万円減少したこと等によるものです。固定負債は3,958百万円(前連結会計年度末比707百万円増)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、長期未払金が296百万円、リース債務が235百万円、長期借入金が217百万円それぞれ増加したこと等によるものです。

 当連結会計年度末における純資産は11,166百万円(前連結会計年度末比323百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、利益剰余金が125百万円増加した一方で、為替換算調整勘定が260百万円、その他有価証券評価差額金が189百万円それぞれ減少したこと等によるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて1.4ポイント減少し、48.0%となりました。また、1株当たり純資産は前連結会計年度末に比べて92円32銭減少し、3,189円88銭となりました。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

(キャッシュ・フロー)

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

(資金需要及び財務政策)

 当社グループの資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、投資活動については、受注品生産のための生産設備及び型治具の取得の他、生産性向上を目的とした設備投資及び海外での事業基盤強化や財政基盤強化に向けた投資が主な内容であります。これらの運転資金・設備投資については、営業活動によるキャッシュ・フローで得た資金を投入し、また不足分については借入金として調達しております。

 当連結会計年度の設備投資額は1,650百万円であります。翌連結会計年度の設備投資及びその資金の調達源についても上記同様であり、主な内容については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。

⑤経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、2015年3月期から2019年3月期まで5年間の中期経営計画「GT300」の数値目標として、最終年度(2019年3月期)の連結売上高300億円、営業利益率5%、ROE8%以上を目指して取り組んでまいりました。

 GT300によって海外の生産拠点を着実に整備し、グローバルで部品を供給する体制が整ってまいりましたが、事業環境等の大きな変化により、利益面での成果の実現には当初想定以上の時間を要しております。

 GT300の最終年度に当たる当連結会計年度の業績は、売上高21,763百万円、営業利益率1.5%、ROE2.7%となりました。

 新たに策定した中期経営計画「RD365」では、前中期経営計画の成果と反省を踏まえ、2020年3月期から2022年3月期までの3年間でグローバル化の成果を国内外で利益として実現させることを目指します。内外連携を強化して自動車部品事業・住宅事業ともに市場開拓に取り組むとともに、持続的な成長に向けて新技術開発を加速させます。

 数値目標としましては、3年後、当期純利益6億円、ROE5%以上を目指して取り組んでまいります。

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

 当社グループの研究開発活動は、基礎研究・デザイン・設計・実験・試作・製品化など、量産化までの開発プロセスを原則として社内で行うことで、独自製品の開発、開発期間の短縮や費用の削減等を図っております。

 2015年3月期から2019年3月期までの前中期経営計画GT300では、「新製品・新技術の早期開発と新用途開発でお客様の期待を上回る価値を提供する」を目標に取り組み、主力製品の改良により危害感のない安全な製品端末加工法や新製品ウレタン注入マットの開発等を完了しました。

 GT300最終年度にあたる当連結会計年度における研究開発費の総額は10百万円であります。

 

 2020年3月期から2022年3月期までの新中期経営計画RD365では、当社の特長である樹脂の配合・加工・積層技術を活かし、主力製品のトランク部品、フロア部品以外の新製品、新用途の開発を行ってまいります。

 

 セグメント別の研究開発活動は以下のとおりであります。

(1)自動車部品

《成長・創造技術強化》

将来の主力製品となり得る新製品開発や競争力のある高強度・軽量ボードの開発に取り組んでおります。

本年6月に開発専門部署(新製品開発部)を設置した他、材料、加工、型メーカーと共同開発を進めております。

《体質・基盤技術強化》

既存製品の軽量化、コスト競争力強化や競合品との差別化、顧客満足向上に向け継続的な改良技術開発に取り組んでおります。

材料リサイクル技術の強化を図ります。

《成長基盤強化》

海外拠点の技術開発ニーズを収集して開発検討を行い、グローバルで必要とされる製品の開発に取り組んでおります。

技術開発センター内に対応するチームを設置し、海外現地法人と定期的な情報交換を行う他、材料メーカー等との共同開発を行ってまいります。

 なお、当連結会計年度における自動車部品セグメントの研究開発費の金額は9百万円であります。

 

(2)住宅

 住宅は、住設資材分野の取引をさらに深化させ、業容の拡大・安定化を図るとともに、営業力を強化し、次の柱となるビジネスの開拓を進めております。市場開拓実現に向けて、市場のニーズに合ったコスト競争力のある新商品開発がテーマであります。

 新しく設置した開発専門部署(新製品開発部)では、自動車部品だけでなく住宅分野の新製品開発にも取り組んでまいります。

 なお、当連結会計年度における住宅セグメントの研究開発費の金額は1百万円であります。

 

(3)その他

 その他セグメントにおきましては、当連結会計年度の研究開発活動はありません。

 

※ 上記研究開発費には、研究開発に関わる人件費は含まれておりません。