第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは設立以来、自動車内装部品を中心として、「より良いもの」、「喜んでいただけるもの」を、「より安く」、そして「より早く」提供することにより社会に貢献することを基本理念として事業展開を行なってまいりました。

 当社グループの企業理念では、「法令順守と高い倫理観に基づく企業活動、環境にやさしい製品づくり、技術革新による顧客満足度向上に努め、株主、取引先、地域社会等会社をとりまくさまざまな関係者と良好なコミュニケーションを実践する」としております。

 

(2)経営戦略等

 当社グループは、樹脂加工・配合のスペシャリストとして、グローバル市場で存在感のある内装部品サプライヤーを目指しております。

 

 前中期経営計画では、日本、中国、ASEAN、北米の四極で自動車部品の供給体制を整備してまいりました。2020年3月期から2022年3月期まで3年間の中期経営計画「RD365」では、以下の取り組みを行ってまいります。

 

○ これまで取り組んできたグローバル化の成果を国内外で利益として実現させることを目指します。

  ・内外の生産拠点で役割分担を進め、効率的で最適な生産体制を構築してまいります。

  ・グローバル視点での資材調達の最適化を進めてまいります。

 

○ 内外連携を強化して自動車部品事業・住宅事業ともに市場開拓に取り組みます。

  ・今後も市場の伸びが見込まれる海外の自動車部品では、内外連携を強化して日系メーカーの受注拡大を図るとともに非日系顧客の開拓を進めます。

  ・国内の自動車部品では、新製品や改良技術の提案を進め、他社との差別化を図ります。

  ・住宅事業では、住設分野の取引をさらに深化させるとともに営業力を強化し、次の柱となるビジネスの開拓を進めます。

 

○ 持続的な成長に向けて新技術開発を加速させます。

  ・当社の特長である樹脂の配合・加工・積層技術を活かし、トランク部品、フロア部品以外の新製品、新用途の開発を行います。

  ・既存製品の改良技術開発にも継続的に取り組み、盟和製品の市場価値を高めてまいります。

 

 「RD365」では、最終年度(2022年3月期)の当期純利益6億円、ROE5%以上を目指しております。然しながら、中期経営計画の2年目にあたる当期(2021年3月期)、新型コロナウイルス感染拡大による自動車減産等により大きな影響を受けております。計画策定時から事業環境が変化していることから見直しを検討しておりますが、上記重点課題の方向性は変えない予定です。

 

 なお、数値目標はあくまでも経営管理上目指す目標であり、将来の様々な要因によって目標とする数値を達成できない可能性があります。

 

(3)経営環境

 今後の世界経済は、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展が期待される一方、変異株の急増による感染の再拡大や米中対立の激化など、先行き不透明な状況が続くものと予想されます。当社グループが属する自動車業界におきましては、自動車生産の急回復を受けた車載用半導体不足や自然災害等による部品供給面での懸念は残るものの、需要自体は堅調であり自動車の生産・販売は回復基調で推移するものと見込まれます。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 ① 自動車部品の受注拡大と新製品・新技術の開発

 自動車産業は、新型コロナウイルス感染拡大による需要の急激な落込とその後の回復により、半導体不足や自然災害による部品供給懸念といった課題はあるものの、今後も堅調に推移するものと見られます。その一方で、電動化や自動運転技術の進展、CO2排出削減やSDGsといった社会問題への対応も必要となり、大きな変革期を迎えております。

 自動車部品の受注拡大に向けて、顧客ニーズの収集や分析を迅速に行うとともに、カーボンニュートラルや電動化を見据え、軽量化によるエネルギー効率の向上や吸音性、断熱性等の機能を付加した製品の開発、提案に取り組んでまいります。

 

 ② 海外拠点の体質強化と市場開拓

 海外拠点の自立化を進めるとともに、拠点間の連携を強化してグローバルで市場開拓を進めてまいります。

 北米は、積極的な受注活動により生産規模が拡大しております。部材の内製化など生産効率を向上させ、収益力の強化に取り組んでまいります。

 中国は、新型コロナウイルスの影響を早期に脱し、車の電動化、自動化等についても積極的です。技術力を活かした開発提案により受注拡大を図ります。

 ASEANは、タイの子会社の損益分岐点を引下げ、経営体質を強化するとともに、海外工場の中で唯一のマット生産拠点として、タイ現地生産車の5割を占めるピックアップトラック向け内装部品等の受注拡大に取り組んでまいります。

 

 ③ 収益体質の強化

 当期は新型コロナウイルス影響による売上の減少に対し、全社横断的なプロジェクトを組んで原価低減、固定費圧縮の施策を積上げてまいりました。これらの施策を確実に実施して業績の回復につなげるとともに、中期的な成長に向けて、従来の生産の仕組みを見直し、収益体質の強化を図ります。

 

 ④ 住宅事業の強化

 住宅事業では、住設資材分野を中心に開発案件を積極的に取り込み、業容拡大を図ります。

 土木や防災等、住設資材以外の分野でも新製品の開発と新用途の開拓を積極的に進め、提案力を高めて事業の幅を広げてまいります。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努めてまいります。

 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2021年6月28日)現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経済状況

 当社グループの主要な事業である自動車部品事業は、自動車需要のある国または地域の経済状況の影響を少なからず受けることになります。世界の主要市場で予測を超える急激な景気後退やそれに伴う自動車需要の縮小が生じた場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2海外事業展開に伴うカントリーリスク

 当社グループは、成長戦略の一環としてグローバル化を進めており、進出地域で予期しない政治・経済の不安定化や法律・制度の変更、人件費の高騰や労働問題の発生、暴動・テロ・戦争・その他の要因による社会的混乱等が生じる可能性があります。そのような場合、事業の遂行に問題が生じて当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3原材料価格の変動

 当社グループ製品の原材料は主としてプラスチック樹脂のため、原油市況の変動により原材料仕入価格及び製品販売価格が変動するリスクがあります。販売/仕入に関するタイムリーな価格交渉や仕入ルートの多角化、さらには受注から納入まですべての工程を対象とする総原価低減活動によりコスト増加を吸収するよう努めておりますが、原油価格や為替の変動等に起因する原材料仕入価格の高騰または製品販売価格の下落により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4価格競争

 当社グループが属する自動車部品業界では、継続的にコスト削減の取り組みが行われているため販売価格が低下する傾向にあり、同業他社との価格競争が激しくなっています。当社グループは技術、品質面で優れた製品を供給するとともに積極的に原価低減活動を行っておりますが、価格面で十分な対応ができない場合は、顧客の要請に応えられず収益性を保つことができなくなり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)特定の取引先への依存

 当社グループは、国内すべての自動車メーカーに製品を供給しており、海外の自動車メーカーにも販路を拡大しております。一方、当連結会計年度の連結売上高において、トヨタ自動車グループの占める割合は53.0%となっております。当社グループは同社グループとの取引をさらに深耕・発展させつつグローバルな販路拡大に努めておりますが、同社グループの自動車生産・販売の動向によっては、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)製品の品質不具合

 当社グループは、お客様に満足いただける安全で高品質な製品の提供に努めることを行動規範に定めております。また、設計・開発から製造まできめ細かな管理体制を整え、ISOなど国際的に認知されている品質管理の認証等を取得し、品質向上に取り組んでおります。

 しかしながら、予期せぬ品質不具合が発生した場合、多額のコストの発生や社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)為替レートの変動

 当社グループはグローバルに事業展開を行い、海外に子会社を設けております。海外の各子会社の財務諸表は現地通貨で作成し、連結財務諸表作成時に日本円に換算します。このため、日本円に換算する際の為替レートの変動により連結財務諸表上の金額が変動し、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)法的規制等

 当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許可、輸出入規制、安全保障上の措置を含め様々な法的規制等の適用を受けております。

 当社グループではこれらの法的規制等の遵守に努めておりますが、将来、当該法的規制等が変更された場合や何らかの理由により遵守できない事態が発生した場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)知的財産の保護または侵害に伴うリスク

 当社グループでは、自社が保有する技術・ノウハウ等について特許権等の取得による保護を図るとともに、他社の知的財産権を侵害しないよう弁理士の協力を得ながらリスク管理に努めております。

 しかしながら、知的財産権による保護が困難もしくは限定的な地域もあることから、他社が当社グループの知的財産権を使って類似する製品を製造することを防止できない可能性があります。また、当社グループの製品や技術が将来的に他社の知的財産権を侵害していると判断され、損害賠償等の訴えを起こされる可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)自然災害、事故等

 当社グループは、予期しない自然災害・不慮の事故等の発生による事業活動への影響を最小限に抑えるため、危機管理体制を整備するとともに、生産設備・防災設備等の定期的な検査・点検やリスク分散等、未然予防と発生時の被害低減に努めております。

 しかしながら、自然災害や事故等に起因する当社グループ及び得意先、仕入先等の生産・納入活動の遅延・停止等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11情報漏洩、システムダウン等

 当社グループは、情報セキュリティ・個人情報保護について、機密情報管理を徹底するとともに、情報セキュリティ委員会を設置して情報漏洩の防止、セキュリティ対策の向上等に取り組んでおります。また、災害や事故の発生に起因するシステムダウンに備えてサーバー機の設置場所を分散する等、リスク分散・早期復旧対策にも努めております。

 しかしながら、サイバー攻撃やコンピュータ・ウイルス等への感染、想定を超える災害や事故の発生その他の要因で、機密情報や個人情報が漏洩したり、重要なシステムがダウンした場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

(12新型コロナウィルス感染症に関するリスク

 新型コロナウイルス感染症により、当社グループが属する自動車業界や住宅設備業界においても大きな影響を受けましたが、国や地域によって差はあるものの総じて需要は回復傾向にあります。ワクチン接種が徐々に進み、感染者数は減少傾向にありますが、変異株の流行など感染再拡大の可能性もあり、また、需要の急激な落込とその後の回復により半導体供給不足等の課題もあることから、顧客メーカーの生産調整による売上の減少等、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 なお、当社グループでは衛生管理の徹底、時差勤務やテレワーク、WEB会議の活用等、感染防止対策を行うとともに、感染者・濃厚接触者が判明した場合の対応を明確化して業務影響の最小化を図っております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度の経済情勢は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により停滞・混乱を余儀なくされました。段階的な経済活動の再開やワクチン接種開始により企業の生産活動や個人消費が徐々に持ち直し、全体として景気は緩やかな回復基調に転じましたが、変異ウイルスの蔓延による感染再拡大等、先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループが属する自動車業界におきましては、感染拡大を受けて世界各地で自動車生産が一時休止となるなど生産・販売ともに落ち込みましたが、中国で正常化がいち早く進み、その他の地域も夏場以降回復基調で推移しました。

 このような状況のもと当社グループは、社員・関係者の感染拡大防止に向けた各種の取組みを行うとともに、受注変動に合わせた生産体制の見直しや経費の圧縮等、収益改善に取り組んでおります。

 

 当連結会計年度(当社は2020年4月1日~2021年3月31日、海外子会社は2020年1月1日~2020年12月31日)の業績につきましては、第2四半期までコロナ禍による減産の影響を大きく受けましたが、第3四半期以降中国・北米が先行して回復、日本国内も回復基調となりました。年度終盤で半導体不足や地震等による生産調整もあり、売上高は18,311百万円(前連結会計年度比18.1%減)となりました。

 損益面は、通期では営業損失515百万円(前連結会計年度は営業利益163百万円)となりましたが、材料費や光熱費の低減など原価低減の強化と組織・体制の見直しを含む固定費の圧縮に徹底して取組み、下半期6ヶ月間では68百万円の営業黒字となりました。経常損失は525百万円(前連結会計年度は経常利益109百万円)となりました。

 当社グループが生産拠点を有する日本、中国、タイ、米国の4ヶ国の中でタイについては自動車生産がコロナ前の水準に戻るまで暫く時間を要する見通しであることから、連結子会社MEIWA INDUSTRY(THAILAND) CO., LTD.の固定資産に関して減損損失338百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は1,028百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益268百万円)となりました。なお、当社グループにとってタイは今後も重要な拠点の一つであり、グループ間連携を強化して受注拡大に注力してまいります。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 自動車部品

 上記の通り第2四半期まではコロナ禍による減産の影響が大きく、売上高16,943百万円(前連結会計年度比17.6%減)、セグメント損失505百万円(前連結会計年度はセグメント利益102百万円)となりました。なお、下半期6ヶ月間でみると売上高9,792百万円、セグメント利益49百万円と黒字化しております。

 住宅

 住宅セグメントにおいてもコロナ禍による減産の影響を受け、売上高1,352百万円(前連結会計年度比23.9%減)、セグメント損失12百万円(前連結会計年度はセグメント利益58百万円)となりました。第3四半期以降は住設資材分野を中心に需要が上向き、下半期6ヶ月間では売上高756百万円、セグメント利益17百万円となりました。

 その他

 売上高は15百万円(前連結会計年度比3.7%減)、セグメント利益は2百万円(前連結会計年度比6.9%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、3,294百万円(前連結会計年度比7.7%減)となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、446百万円の収入(前連結会計年度比75.4%減)となりました。これは税金等調整前当期純損失が942百万円となったものの、現金の支出を伴わない減価償却費1,230百万円やタイ子会社の減損損失338百万円等が計上されていること等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、1,253百万円の支出(前連結会計年度は693百万円の支出)となりました。これは主に生産設備や型治具等、有形固定資産の取得による支出が1,370百万円あったこと等によるものです。なお、投資有価証券の売却による収入が前連結会計年度対比600百万円減少しております。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、555百万円の収入(前連結会計年度は371百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が475百万円、リース債務の返済による支出が105百万円あった一方、国内外の資金調達として、短期借入金の増加が1,193百万円、長期借入れによる収入が100百万円あったこと等によるものです。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

前期比(%)

自動車部品(千円)

15,466,361

△17.5

住宅(千円)

631,660

△10.8

その他(千円)

15,931

1.8

合計(千円)

16,113,952

△17.2

(注)1 金額は、販売価格によっており、購入製品は含まれておりません。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

b.受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前期比(%)

受注残高(千円)

前期比(%)

自動車部品

17,090,167

△15.3

1,427,590

11.4

住宅

1,368,446

△22.4

64,925

33.3

その他

15,224

△4.7

270

△46.9

合計

18,473,838

△15.9

1,492,787

12.2

(注)1 金額は、販売価格によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

前期比(%)

自動車部品(千円)

16,943,682

△17.6

住宅(千円)

1,352,211

△23.9

その他(千円)

15,463

△3.7

合計(千円)

18,311,358

△18.1

(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2019年4月1日

 至 2020年3月31日)

当連結会計年度

(自 2020年4月1日

 至 2021年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

トヨタ紡織株式会社

3,720,742

16.6

3,073,474

16.8

3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」をご参照ください。

 

②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当連結会計年度末における総資産は21,991百万円(前連結会計年度末比891百万円減)となりました。

 このうち流動資産は10,530百万円(前連結会計年度末比573百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、コロナ禍による売上減少等により現金及び預金が273百万円、受取手形及び売掛金が227百万円それぞれ減少したこと等によるものです。

 固定資産は11,460百万円(前連結会計年度末比317百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、受注製品の設備・型投資等により建設仮勘定が327百万円、株式市況の回復により投資有価証券が278百万円それぞれ増加した一方で、固定資産の減損損失計上等により機械装置及び運搬具が364百万円、建物及び構築物が199百万円、工具、器具及び備品が138百万円それぞれ減少したこと等によるものです。

 

 当連結会計年度末における負債合計は11,791百万円(前連結会計年度末比62百万円増)となりました。

 このうち流動負債は7,574百万円(前連結会計年度末比665百万円増)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、支払手形及び買掛金が350百万円減少した一方で、短期借入金が1,198百万円増加したこと等によるものです。

 固定負債は4,216百万円(前連結会計年度末比602百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、金融機関等への約定返済により長期借入金が442百万円、長期未払金が86百万円それぞれ減少したこと等によるものです。

 

 当連結会計年度末における純資産は10,199百万円(前連結会計年度末比954百万円減)となりました。これは主に、前連結会計年度末に比べ、その他有価証券評価差額金が244百万円増加した一方で、利益剰余金が1,116百万円減少したこと等によるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べて2.3ポイント減少し、46.4%となりました。また、1株当たり純資産は前連結会計年度末に比べて272円31銭減少し、2,914円25銭となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(キャッシュ・フロー)

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

(資金の財源及び資金の流動性)

 当社グループの資金需要は、営業活動については、部品メーカーとして生産に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、投資活動については、受注品生産のための生産設備及び型治具の取得の他、生産性向上を目的とした設備投資及び海外での事業基盤強化や財政基盤強化に向けた投資が主な内容であります。これらの運転資金・設備投資については、主として営業活動によるキャッシュ・フローで得た資金を投入し、不足分については主に借入金で調達する他、リース等も活用して調達手段の多様化を図っております。

 なお、新型コロナウィルス感染症の影響等により資金需要が増加した場合に備えるため、既存のコミットメントライン契約20億円に加え、取引金融機関と総額20億円のコミットメントライン契約を締結しております。

 

④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 中期経営計画「RD365」では、2020年3月期から2022年3月期までの3年間で、これまで取り組んできたグローバル化の成果を国内外で利益として実現させることを目指しております。内外連携を強化して自動車部品事業・住宅事業ともに市場開拓に取り組むとともに、持続的な成長に向けて新技術開発を加速させます。

 数値目標として、最終年度の2022年3月期、親会社株主に帰属する当期純利益6億円、ROE5%以上を目指して取り組んでおります。

 「RD365」2年目の2021年3月期の実績としましては、新型コロナウイルス感染症による減産の影響を大きく受けたことや、タイの連結子会社の固定資産に関して減損損失を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失1,028百万円という結果となりました。

 当期は新型コロナウイルス影響による売上の減少に対し、全社横断的なプロジェクトを組んで原価低減、固定費圧縮の施策を積上げて収益力強化に取り組んでまいりました。今後、これらの施策を確実に実施してコロナ影響の挽回、収益改善に最大限注力いたします。

 

⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用されている重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

 当社グループの研究開発活動は、基礎研究・デザイン・設計・実験・試作・製品化など、量産化までの開発プロセスを原則として社内で行うことで、独自製品の開発、開発期間の短縮や費用の削減等を図っております。

 当連結会計年度における研究開発費の総額は32百万円であります。

 

 中期経営計画RD365では、当社の特長である樹脂の配合・加工・積層技術を活かし、主力製品のトランク部品、フロア部品以外の新製品、新用途の開発を行うとともに、既存製品の改良技術開発にも継続的に取組み、当社製品の市場価値を高めてまいります。

 

 

 セグメント別の研究開発活動は以下のとおりであります。

(1)自動車部品

《成長・創造技術強化》

将来の主力製品となり得る新製品開発や既存製品に付加価値を加えた改良及び開発に取り組んでおります。

・新製品開発部については、自動車用途及び非自動車用途に対してもSDGsやカーボンニュートラル等の環境保護を配慮した新素材開発、またCASEに対応した製品開発を進めています

《体質・基盤技術強化》

既存製品の軽量化、コスト競争力強化や競合品との差別化、顧客満足向上に向け継続的な改良技術開発に取り組んでおります。

材料リサイクル技術の強化を図ります。

《成長基盤強化》

海外拠点の技術開発ニーズを収集して開発検討を行い、グローバルで必要とされる製品の開発に取り組んでおります。

技術開発センター内に対応するチームを設置し、海外現地法人と定期的な情報交換を行う他、材料メーカー等との共同開発を行ってまいります。

 なお、当連結会計年度における自動車部品セグメントの研究開発費の金額は20百万円であります。

 

(2)住宅

 住宅は、住設資材分野の取引を更に深化させ、業容の拡大・安定化を図ると共に、営業力を強化し、次の柱となるビジネスの開拓を進めております。市場開拓実現に向けて、市場のニーズを取り込むと同時に、コスト競争力のある新商品開発を開発専門部署(新製品開発部)と連携し、取組んでまいります。

 なお、当連結会計年度における住宅セグメントの研究開発費の金額は11百万円であります。

 

(3)その他

 その他セグメントにおきましては、当連結会計年度の研究開発活動はありません。

 

※ 上記研究開発費には、研究開発に関わる人件費は含まれておりません。なお、人件費、試作費、型治具費等、研究開発に関連する費用の総額は約450百万円であります。