第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社企業グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 当社グループは、創業の理念である「公明正大」と「自主独立」を踏まえ、法と正しい企業倫理に基づき事業運営に取り組んでまいりました。

 情報サービスにおける高付加価値ソリューションの提供により、ベスト・パートナーとして顧客の競争力を高め、以って情報化社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。

 

(2) 経営戦略等

 当社グループは、コンピュータ・ソフトウエアのシステム・ライフサイクルの各領域にわたりシステム・ソリューションサービスとシステム・メンテナンスサービスを提供しております。システム・メンテナンスサービスは長期安定的な受注の確保と顧客の業務ノウハウの蓄積を図ることができ、次期システムへの提案営業を積極的に行うことにより、上流工程からの継続受注へと繋げております。このような取り組みにより、20年以上継続取引している顧客グループ向け売上高は概ね7割程度となっております。また、業種別販売実績では、保険業界向け売上高が32.8%と最も多くの割合を占めております。特に、生命保険業界特有の業務ノウハウを長年蓄積し、生命保険会社の基幹システムのほぼ全領域でシステム開発の実績があります。

 

 当社グループは、2024年3月期を初年度とした3ヶ年の中期経営計画を策定し推進しております。安定的かつ着実な成長を目指し、次の経営戦略に取り組んでおります。

 

① 主力の受託開発事業(コアビジネス)の拡大

② デジタル技術を核としたDX案件の積極的受注

③ 人的資本への投資を継続

④ 開発人員の増強

⑤ 更なる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aの遂行

(※)デジタルトランスフォーメーション(DX):企業がIoT、AI、ビッグデータ等の先端デジタル技術を活用して、新たな製品・サービス、ビジネスモデルを創出すること。

 

(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 2024年3月期を初年度とした3ヶ年の中期経営計画への取り組みを通じた事業計画目標は、次のとおりであります。

① 非金融分野比率及びエンドユーザー取引比率:30%維持

② DX案件売上高比率:25%へ拡大

③ ROE:12%以上の確保

 

(4) 経営環境

情報サービス産業の市場は、ユーザー企業がITを活用して業務プロセスやビジネスモデルの改革に取り組むデジタル化の重要性が高まっていることを背景に、好調な状況が継続すると期待されております。一方、技術者の獲得競争の激化や賃上げ圧力の高まりが、収益に影響を与える懸念もあります。

 

(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題

① 主力の受託開発事業(コアビジネス)の拡大

 受託開発事業において、20年以上継続取引している顧客グループ向け売上高は概ね7割を占めており、当社グループの収益源であります。既存システムの更新・刷新需要の継続受注に加え、これまで取引実績の無い隣接する領域に対しても、蓄積した業務知識及び技術力により、積極的な提案活動を行い、ビジネス領域の拡大を図ります。

 加えて、プロジェクト運営の社内標準化を更に浸透させ、生産性及び品質の向上に伴う収益性の向上に繋げてまいります。

 

② デジタル技術を核とした、DX案件の積極的受注

 ユーザー企業がITを活用して業務プロセスやビジネスモデルの改革に取り組むデジタル化の重要性が高まっております。

 当社グループは、デジタル技術を核とした、技術力を恒常的に顧客へ提供し、DX案件を積極的に受注してまいります。

 その為に、特にアジャイル、スクラムマスター、クラウド技術等のデジタル技術者の育成に注力いたします。

 

③ 人的資本への投資を継続実施

 当社グループの最大の資本は「人」です。当社は設立10年後、売上高が10億円にも満たない時期から、人材育成を担う専門部署を設置し、人材投資を継続して行ってまいりました。特に近年、積極的に新卒採用者を増員したことに伴い、キャリア育成カリキュラムを刷新し、人材の早期育成に注力いたします。また、全社員を対象にしたeラーニングの必須講座により、全社員のスキル向上を図ります。

 また、プロジェクトの進捗及び品質の状況を含む管理責任者であるプロジェクトリーダー(PL)を育成し、増員してまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 

(1) ガバナンス

 サステナビリティにつきまして、当社グループは、本業を通じてステークホルダー(お客様、ビジネスパートナー、地域社会、株主・投資家、社員)の信頼・期待に応え、当社グループの企業価値を高めるとともに、持続可能で真に豊かな社会の実現に向けて、貢献していくことを基本方針としております。

 代表取締役社長の諮問機関として、「サステナビリティ委員会」、「コンプライアンス委員会」及び「内部統制推進委員会」並びに「BCM委員会」を設置し、検討及び進捗状況を経営執行会議で報告し、また、定期的に取締役会に報告しております。なお、国際動向や社会からの期待と要請を踏まえ、サステナビリティ委員会の議論を経て、経営執行会議への報告、取締役会の承認を得て2023年4月にマテリアリティ(重要課題)の見直しを行いました。

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(2) リスク管理

 当社グループは、将来にわたり発展を続けていくことを目的に、企業行動基準を定めております。この企業行動基準を実践することに加え、持続可能で真に豊かな社会の実現に向けて貢献していくため「サステナビリティ委員会」、コンプライアンス・リスクへの対応のため「コンプライアンス委員会」、内部統制の整備運用評価への対応のため「内部統制推進委員会」、大規模災害等を想定した事業継続への対応のため「BCM委員会」を、それぞれ設置しております。また、必要に応じて個別課題への対応に向け、委員会の下にワーキンググループ等を設置し、効率的な検討・推進・調査・進捗状況の確認等を行っております。なお、各委員会の活動状況は、経営執行会議に報告されるとともに、定期的に取締役会に報告されております。

 

(3) マテリアリティ

 当社グループは、ステークホルダーにとっての重要度や当社の経営戦略の観点から検討を行い、当社が優先して取り組む必要がある課題を特定しております。

 なお、以下のプロセスで、当社のマテリアリティを特定しました。

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 マテリアリティの特定にあたり、「ステークホルダーにとっての重要度」と「当社にとっての重要度」の2軸で社会課題の評価を行い、マテリアリティマトリックスを作成しました。

 抽出された社会課題を整理し、当社のマテリアリティとして以下の6つを特定しました。

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 持続可能で真に豊かな社会の実現と当社の持続的な成長に向けて、これらのマテリアリティをサステナビリティ活動の軸と位置づけ、取り組みを推進してまいります。

 

(4) 気候変動に関する事項

 当社グループでは、気候変動問題への対応を重要な経営課題の一つと位置付け、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づいて、事業活動に影響を及ぼす気候変動リスク・機会を分析し、影響の大きな事項を中心に対応策に取り組んでいくことで、企業の持続的な成長と企業価値向上を目指します。また、同提言に賛同(2023年3月)し、同提言に基づいて気候変動に関連する事業リスクやビジネス機会について情報開示を拡充してまいります。

 

① 気候変動に関するガバナンス

 当社グループでは、環境に関するマテリアリティ「環境負荷の軽減」、気候変動への対応につきましては、代表取締役社長の諮問機関である「サステナビリティ委員会」(以下、本委員会)にて、気候変動やその他のサステナビリティに関する全社的な課題、取り組み施策の検討や確認を行ってまいります。

 検討内容は、本委員会から、経営執行会議へ報告し、全社的な経営に関する観点から議論を行った後に、本委員会から定期的に取締役会に報告が行われ、取締役会で適切に監督されるような体制を整えております。

 なお、本委員会では、気候変動対応に関する方針、リスク・機会の特定と対応策、取り組み目標などの検討・審議、目標の進捗管理・評価を実施し、年2回以上、取締役会に報告を行います。

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(気候変動に関する各会議体の役割、実施状況)

会議体

役割

回数/年

取締役会

気候変動やその他のサステナビリティに関する重要事項、及び経営執行会議での議論内容について、定期的に本委員会からの報告を受け、監督を行う。

2回

経営執行会議

気候変動やその他のサステナビリティに関する重要事項など、定期的に本委員会からの報告を受け、全社的な経営に関する施策について議論を行う。

2回

サステナビリティ委員会

気候変動やその他のサステナビリティに関する全社的な課題に対し、施策の検討や確認を行う。検討した結果は、定期的に経営執行会議及び取締役会へ報告を行う。

2回

(注) 回数/年:原則サステナビリティ活動に関する審議・提言・報告の回数

 

② 気候変動に関する戦略

 当社グループでは、将来における気候上昇のシナリオとして、全グループを対象に1.5℃と4℃の温度帯を想定し、2030年及び2050年におけるシナリオ分析を実施しました。以下に示す政府機関及び研究機関で開示されているシナリオなどを参照して、重要度の評価を実施しました。

・IEA 「World Energy Outlook 2022」 (2022年)  NZE(ネットゼロシナリオ) / STEPS(公表政策シナリオ)

・IPCC 「AR6」   SSP1-1.9(1.5℃シナリオ) / SSP5-8.5(4℃シナリオ)

 

 特に当社グループへの影響が大きく、実際に起きる可能性が高いと想定されるリスクと機会は次のとおりです。

種類

リスク、機会の

発生する要因

具体的内容

評価

移行

リスク

政策及び規制

温室効果ガス排出価格付け進行

炭素税が導入され、協力会社の業務委託費に転嫁されることによる調達コスト増加のリスク。

コスト増加

テナントに入居しているビルの再生エネルギー導入が遅れ、Scope2の削減が困難となる。それに伴うオフセットコスト増加のリスク。

コスト増加

技術

既存製品/サービスの低炭素オプションへの置換

DXの加速に対応するための人材確保や育成に関するコスト増加のリスク。

コスト増加

評判

当該セクターへの批判

ステークホルダーの不安増大

脱炭素社会に向けた投資家等からの情報開示や温室効果ガス排出量削減の要請に対応できず市場価値が低下。それに伴う、受注機会低下のリスク。

売上減少

ESGの取り組み/開示対応が遅れることで学生の採用応募が低下。また、従業員の離職など、競争力が減少。

売上減少

物理的

リスク

急性

台風や洪水などの異常気象の重大性と頻度の上昇

気象災害で施設の損壊やサプライチェーンの寸断が生じ、事業活動が停滞。

売上減少

慢性

気象パターンの極端な変動、平均気温の上昇

自然災害に伴う電力障害や真夏日の増加により、機器のメンテナンス・更新費用や冷却費用コストの増加。

コスト増加

機会

製品及び

サービス

低炭素商品/サービスの需要拡大

消費者の好みの変化

気候変動への対策として採用されるクラウド化に対応するビジネス拡大機会の増加。

売上増加

システム/DXを活用した紙等の資源使用量削減、省人化や業務効率化サービスのビジネス機会が増加。

売上増加

評判

ステークホルダーの評価変化

ESG要素も重視した経営を行うことで、環境・社会問題への関心が高いミレニアル世代・Z世代を中心に採用競争力が強化。

売上増加

 

特定したリスク、機会に対する中長期での対応策につきましては、継続的な実施と効果評価を行い、事業活動のレジリエンスを高めてまいります。

対応策

具体的内容

温室効果ガス排出量の削減

・温室効果ガス排出量削減計画を策定・推進

・社内のデジタル化による省エネ推進

・再生エネルギーに由来する電力の導入検討

DXの加速に対応する人材の育成

・受注領域を見極め、DXの加速に傾注

・座学とOJTを通じた人材育成の加速と効率化を図るとともに、社内講座の拡大による知識習得者の増強

事業活動のレジリエンス向上

・テレワーク活用に向けた開発環境の維持・拡大

・取引先と事業活動停滞へ備える取り組みの協議・推進

気候変動に関連する新たな事業機会への対応

・取引先との連携強化による気候変動関連課題への対応推進

ステークホルダーへの情報開示とコミュニケーションの強化

・TCFD提言対応や温室効果ガス排出量削減等の対応状況を継続的に開示

 

③ 気候変動に関するリスク管理

 本委員会では対応策の実施状況、及びその効果についてモニタリングを行うとともに、気候変動関連リスク・機会については中期経営計画策定サイクルにあわせ、1回以上見直しを行います。リスク・機会分析に必要となる数値等は、事務局が関連部署と連携し、整理を進めてまいります。

 気候変動関連リスク・事業上のリスクは、ともに経営執行会議に報告され、審議の上、取締役会へ付議されます。

 

④ 気候変動に関する指標と目標

 当社グループでは2020年度より事業活動におけるCO2排出量(以下、Scope1+2排出量)の把握に取り組み始めました。2022年度のScope1+2排出量は119t-CO2でした。

 サプライチェーンにおけるCO2排出量(以下、Scope3排出量)につきましても今後把握に取り組み、開示を進めてまいります。

 目標値につきましては、当社グループ2020年度のScope1+2排出量を128t-CO2基準値として、Scope1+2排出量の削減に向けた2030年度の排出削減目標を設定しました。

・2030年度Scope1+2排出量 目標 74t-CO2以下(2020年度比42%削減)

・2050年度には日本政府が掲げるカーボンニュートラルに沿ってScope1+2排出量実質ゼロ達成を目指す

 

 Scope3排出量につきましても取引先との連携強化等により削減に貢献してまいります。

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(5)人的資本に関する事項

① 人材の育成に関する方針

 当社グループの最大の資本は「人」です。当社は設立10年後、売上高が10億円にも満たない時期から、研究開発や人材育成を担う専門部署を設置し、人材投資を継続して行ってまいりました。当社が求める人物像は、『論理的思考力』に基づき、『モノづくり』に価値を見出し、『チームワーク』を大切にし、目標達成に向けて『やり抜く力』を持った人材です。「価値創造-たえざる自己革新-」をコーポレート・スローガンにし、技術とヒューマンスキルを両輪とした人材育成に取り組んでおります。

 

 現中期経営計画(2023~2025年度)における主要な人材育成計画は次のとおりです。

 なお、以下の増員計画割合は、2025年度末における2022年度末実績との比較であります。

 

・プロジェクトの進捗及び品質の状況を含む管理責任者であるプロジェクトリーダー(PL)の人数を約20%増員する。

・デジタルトランスフォーメーション(DX)技術要素案件を専門的に取り扱う部門を継続設置し、当該部門にてDX技術者の育成に関し、アジャイルコーチ、スクラムマスター等の要素に対応する人材を約30%増員する。また、DX技術系の資格保有者数(重複取得含む)を約90%増員する。

 

 なお、人材の多様性の確保につきまして、当社グループは、国籍に囚われることなく外国人を含めた社員の採用を行っております。しかしながら、現在の当社グループの事業戦略において、海外市場を直接ターゲットとした計画が無いことなどから、外国人を優先的に採用しておりません。よって、これまで外国人の採用は僅かであり、現在では外国人の管理職登用の実績はありません。引き続き中核人材の多様性に取り組んでまいりますが、外国人の管理職登用が事業戦略において重要となった段階で、測定可能な目標を定めることといたします。また、2023年3月末現在、全社員の内中途採用者の比率は27%ですが、管理職の内中途採用者の比率は45%と高い水準にあります。これは、事業規模を拡大しつつ安定した事業運営を図るために、様々なバックグランドを持ち、かつ即戦力化が期待できる人材を管理職に積極的に登用した結果であります。引き続き中途採用者の積極的な採用を継続いたしますが、同時に社内昇格による管理職育成にも注力いたします。よって、管理職に占める中途採用者の比率は、既に一定の水準にあると認識し、具体的な目標設定はしておりません。

 

② 人材育成に関する環境整備の方針

 当社グループにおける人事・労務管理の基本は、社員に対して常に自主性を持って自己の成長を図れる環境を提供することであります。それにより、社員各人が自己の能力を最大限に発揮して、活き活きと働ける企業風土を確立することが重要であります。これを具現化するものとして、成果主義、実力主義を基本とする人事処遇制度と入社時から仕事を通じて技術的にも人間的にも自己の成長が図れるよう教育プログラムを設定、実施するとともに働きやすい職場環境の整備を進めてまいります。

 

 当社グループは、当社及び子会社1社により構成されております。また、当社グループは、単一セグメントであり、かつ、連結売上高及び連結従業員数など約9割は、当社が占めております。つきましては、以下の人材育成に関する環境整備に関する具体的な取り組みは、主に当社における取り組みを記載しております。

 

〇人事制度

 当社の人事制度は、以下のとおり、公平・公正で透明な体系を構築しております。

 

・一般職においては資格区分ごと、また、管理職においては職種及び等級ごとに明確な職能要件を定め、上位資格については下位資格の職能要件を満たしているものとしております。

・職群別の資格昇格時に昇格審査を実施しております。

・資格区分等に応じて、IPAが定めた情報処理資格または会社が定めた資格を取得しているなど昇格前提条件を定めております。

・AE2及び主任は、8テーマの教育プログラム全ての受講を義務付け、上位職への昇格要件としております。

・AE1及び主任の昇格候補者には管理職になるまでに身に付けたい知識で構成された「上級職育成プログラム(期間:約9ケ月)」の受講を義務付け、昇格要件としております。

 

 なお、上級職においては、自らの得意分野を更に高度化できるよう、複数のフィールドが選択できる体系としております。

 

職層

一般職層

管理職層

エンジニア向け

職群

エンジニア職

(E職)

システム

エンジニア職

(SE職)

アドバンテスト

エンジニア職

(AE職)

上級システムエンジニア

(上級職)

資格

区分

トレーニー

(TR)

ジュニアSE

(JSE)

SE2/SE1

AE2

AE1

S:セールススペシャリスト4~1

E:業務スペシャリスト4~1

L:ラインマネージャ4~1

M:プロジェクトマネージャ4~1

A:アプリケーションスペシャリスト4~1

T:テクニカルスペシャリスト4~1

支援部門スタッフ向け

資格

区分

トレーニー

事務

企画2/企画1

主任

上級4~1(マネージャ等)

 

 

〇キャリアパス及び講座体系

 ソフトウェア開発者の実力を正しく把握して実力に応じて処遇することを目的に、キャリアパス制度を制定・導入しております。

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 また、社内教育としてeラーニングによる全社共通の幅広いスキルアップと、キャリアパス要件が習得できるようなカリキュラムを設置することによる着実なキャリアパスの実現および昇格を推進しております。

 

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〇プロジェクトリーダー(PL)の育成促進

 プロジェクトの進捗及び品質の状況を含む管理責任者であるプロジェクトリーダーの育成については、「品質管理」「スコープ管理」「進捗管理」「コスト管理」の教育カリキュラムを整備しております。また、「PL業務ガイドライン」に基づき、作業標準化に努めております。

 

〇DXアーキテクトの育成

 当社は、デジタル技術を活用するDX案件の中でも、顧客の業務やビジネス改革に繋がる案件を積極的に受注しております。

 AI(人工知能)、アジャイル開発手法、クラウド技術などDX時代に必要な技術の調査・予測を行い、先んじた技術獲得に繋げ、当社の技術優位性の確保に努めてまいります。2023年3月末時点のAWS関連資格取得者数は141名(重複取得含む)です。

 

〇資格取得支援

 当社は、技術及びビジネススキルについて証明することができ、かつ公的にも認められる資格を選定し、そのレベルに応じて、その取得時に一時金を支給し、自己研鑽を重ねるためのモチベーションアップに繋げております。

 

2023年3月末時点における情報処理技術者

 試験等の資格保有者数は1,556名(重複取得含む)です。なお、その内訳は、以下のとおりです。

資格名称

資格取得者数 (単位:名)

基本情報技術者

508

応用情報技術者

244

ITストラテジスト

3

システムアーキテクト

20

プロジェクトマネージャ

12

ネットワークスペシャリスト

13

データベーススペシャリスト

33

エンベデッドシステムスペシャリスト

2

情報処理安全確保支援士試験

26

ITサービスマネージャ

3

システム監査技術者

2

PMP

27

その他(ベンダー資格含む)

663

合計

1,556

 

〇ダイバーシティ

 当社は、性別や国籍、新卒採用者・中途採用者に関係なく、能力や適性を重視し人物本位で人材を登用しております。持続的な成長と企業価値向上を実現するために多様な視点や価値観を尊重することが重要と考え、経験・技能・キャリアが異なる人材を積極的に採用しつつ、これらの人材が活用できる社内環境整備に努め、スキル・経験等を総合的に判断し、管理職への登用を行っております。

 特に、多様性確保の観点から、女性の管理職登用比率を高めるよう、人材採用・育成及び社内環境整備に努めてまいります。

 

〇従業員エンゲージメント

 当社グループの社員に対し、社員持株会を通じて譲渡制限付株式を付与する制度を導入いたしました。

 社員の財産形成の一助とすることに加えて、リテンション効果(転職防止)が得られるほか、社員が当社の株主との一層の価値共有を進めることを目的としております。

 

〇健康増進に向けた取り組み

 当社にとって社員の健康維持は、生産性向上を維持するうえでも欠かせません。健康で活力ある会社を目指し、全社の健康管理全般の統括を行い、産業保健スタッフ(産業医・保健師など)と連携しながら、組織的に従業員の健康管理を推進しています。

・産業医/保健師による面談フォロー

・ストレスチェック

・コンディショニング発見ツール“GEPPO”

 

〇労働時間適正化

 社会的な問題でもある労働時間の適正化は喫緊の課題となっております。当社は、長時間労働の削減と有給休暇の取得促進に取り組んでいます。

・リフレッシュ休暇(満40歳・満50歳対象 5日)

・アニバーサリー休暇(3日)

・長期休暇取得強化

・時間有休

・時差出勤

・長時間労働是正への取り組み

 

〇仕事と育児との両立支援

 当社は社員が育児休暇を単に取得するのではなく、自身のキャリア形成の助けとなるよう仕事と育児の両立支援施策の拡充に取り組んでいます。

 次世代育成支援対策推進法(次世代法)と女性活躍推進法に基づく行動計画に沿った育児関連制度の取り組みと、社員への意識啓発の結果、女性社員の育児休暇取得率は100%となっています。また、男性社員についても、育児休業の取得実績があります。

 育児期のキャリア形成を支援するための「復職前後面談」を実施しています。

・くるみん取得

・神奈川県子ども・子育て支援推進事業者取得

・男性育児休暇制度

・病児・病後児保育サービス利用補助

 

〇仕事と介護との両立支援

 社員が安心して働き続けることのできる環境整備のひとつに、介護に関わる社員への支援を強化しています。通常の年次有給休暇のほか、医療介護積立休暇(年次有給休暇失効分の積み立て)など、介護に関連した制度を整備しています。同時に、介護に関する心構え、Q&Aといった情報を社内用サイトに掲載し社員に提供しております。

・かながわサポートケア企業認証

・外部講師による介護研修

・定期的な介護カフェの開催

・介護休暇

・積立休暇(最高40日)

 

〇在宅勤務制度

 新しい働き方として在宅勤務制度を導入し、セキュリティの確保は勿論、社員間のコミュニケーションツールや各種のWeb会議ツールの導入など環境を整備することで、より柔軟な働き方を実現しています。これにより、業務効率や生産性の向上及び通勤や移動におけるコスト削減、また、災害時などのリスク分散に繋げてまいります。

 

③ 人材育成に関する指標の内容及び目標並びに実績

指標

連結・単体

2022年度実績

2023年度実績

目標値

備考

新卒採用者数

単体

58名

91名

80名

 

女性新卒採用率

単体

31%

41%

35%以上

 

離職率

単体

7.3%

6%以下

期末社員数を母数とする

研修参加割合

単体

99.8%

100%

 

 

 

3【事業等のリスク】

 当社グループの事業活動その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると想定
される主な事項を記載いたします。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 また、以下の項目は予測されない事態が発生した場合に業績に与える影響が高いと判断したものであり、当社グループに係る全てのリスクを列挙したものではありません。

(1) システム開発におけるプロジェクト管理について

 近年、開発期間の短期化及び機能の複雑化など顧客からの要請は、高度化しており、顧客との契約完遂を図るためには、当初想定した以上の開発工数の増加及び機能改善などにより、当初見積ったコストを上回り採算が悪化することがあります。また、納入及び売上の確定後における瑕疵補修などによって追加費用が発生し、最終的に不採算となり、当社グループの利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、これまでに経験のない新業務または新技術を用いたシステム開発においては、当該リスクが顕在化する可能性が高まります。

 当社グループは、システム開発において、受注前に業務面及び技術面並びに体制面などの各種のリスクを踏まえた受注判定会議による受注の可否判断を行った上で、見積審査会の承認(決裁規則に基づき高額等の場合は、取締役会決議)を経る等、事前のリスク管理の強化・徹底を図っております。また、受注後、特に難易度の高い案件を重点プロジェクトと選定し、その推進状況を毎月の業務執行会議等で報告し、対応策の指示及びその進捗管理を行うことにより、損失の危険の回避または最小化に努めております。なお、各プロジェクトの品質及び進捗状況等を月次で管理し、必要に応じて改善計画を立て顧客との契約完遂に努めておりますが、改善に要するものを含めコストを再度見積った結果、受注額を上回り損失見込みとなった場合、将来の損失に備えるため、各会計年度末における受注契約に係る損失見込額を受注損失引当金として計上しております。

(2) 人材の確保と育成について

 当社グループの事業拡大のためには、一定水準以上のスキルを有する技術者の確保が必要であり、計画どおりに人材の確保が進まない場合には、当社グループの売上高に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点においても技術者不足が慢性化している事に加えて、プロジェクト・リーダー(PL)の確保・育成が一層必要であると認識しております。当該リスクの顕在化に伴う業績への影響を見積ることは困難でありますが、少なからず受注機会の逸失が発生していると認識しております。

 当社グループは、中期経営計画に基づき、優秀な新卒社員及び即戦力となるキャリア技術者の採用を行うとともに、PL育成や品質管理力、開発力強化に取り組み体質の強化を計画的に行うほか、技術革新に対応するため、教育カリキュラムの補強、各種資格取得の支援など人材の教育・育成の強化に努めております。

(3) 特定の顧客への依存度が高いことについて

 当社グループの売上高上位3社が総売上高に占める割合は、2023年3月期で52.0%と高くなっております。

 従って、これらの顧客の営業方針、業績及び財政状態によっては、当社グループの売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。

 当社グループは、中期経営計画に基づき、取引拡大を目指す重点顧客を明確にし、顧客別ポートフォリオの改善に努めております。

(4) コンプライアンスの遵守について

 当社グループまたは当社グループ関係者によるコンプライアンス違反等が発生した場合、当社グループの社会的信用失墜や売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。

 当社グループは、代表取締役社長を委員長としたコンプライアンス委員会の下でコンプライアンス体制の構築及び推進を図り、労働関係を含む各種法令遵守の調査・指導及び啓蒙を行い、コンプライアンス違反の未然防止に努めております。

(5) 機密情報の管理について

 当社グループは、システム開発の過程において企業情報及び個人情報などの機密情報を取り扱う場合があります。何らかの過失・悪意などにより機密情報が外部に漏洩した場合、社会的信用失墜や売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では当該リスクが顕在化する可能性及び時期並びに具体的に業績に与える影響は、認識しておりません。

 当社グループは、個人情報保護については、プライバシーマークを取得するとともに、全役職員に対して、情報セキュリティ教育及び試験を定期的に実施し知識の向上と意識づけの強化を図っております。併せて委託先と機密情報漏洩に関する「秘密保持契約」を締結するとともに、当社従業員及び委託先要員から「秘密保持同意書」を入手しております。更に当社開発施設はもとより、可搬式情報機器へのセキュリティ対策などを実施しております。

(6) M&Aについて

 当社グループは、中長期経営計画の課題解消に寄与するM&Aの可能性を常に検討しております。しかしながら、M&Aを実施しても、当初想定していた成果が必ずしも得られる保証はありません。加えて、M&A実施時において、のれんが発生する場合は資産計上し、その後、当初想定していた将来計画を著しく下回ることとなった場合は、減損処理を行う必要が生じるなど、当社グループの利益に負の影響を及ぼす可能性があります。なお、これまでにM&Aの実績はありません。

 当社グループは、M&A検討段階において、法務・会計等の外部の有識者による第三者評価及び社内外の有識者によるデューデリジェンスを実施し、事前のリスクの洗い出しと検証及びその対応策を踏まえて意思決定することにより、当該リスクの回避または低減に努めてまいります。

(7) 災害等の発生について

 地震等の自然災害や新型インフルエンザ等の感染症が発生したことに伴い、開発の人員体制や開発機器などのシステム開発環境が確保できない時は、顧客と契約した納期に遅延し、当社グループの売上高及び利益に負の影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループは、緊急かつ重大な損失の危険が発生した場合は、「危機管理規則」に基づき、社長を本部長とする対策本部を設置し、必要な対応を図ることとしております。また、大規模災害発生時を想定した社内情報システムのクラウド化及びバックアップ二重化体制や、全役職員を対象に「安否情報確認訓練」を実施するなど備えております。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります

① 財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、ウィズコロナへの移行が進みインバウンド需要やサービス消費が回復する一方、食料・エネルギーの価格高騰で消費者マインドが低下するなどにより、景気の持ち直しの動きは緩やかなものとなりました。なお、インフレの沈静化に向けた欧米の金融引き締めが続く中、海外景気の下振れによる国内景気に与える影響が懸念され、先行きは依然として不透明な状況となりました。

 情報サービス産業における受注ソフトウェアの売上高につきましては、ユーザー企業がITインフラをクラウド環境へ移行するなど、既存システムの更新・刷新需要が下支え、また、働き方改革や生産性向上に向けたデジタル化への需要が牽引し堅調に拡大いたしました。

 このような経営環境の下、当社グループは2017年3月期を初年度とし2023年3月期を最終年度とした「中長期経営計画 C4 2022」を策定し、各施策に取り組んでまいりました。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の受注案件につきましては、近年、お客様の業種に広がりが出てまいりました。また、プロジェクトリーダー(PL)育成のほか、全社員を対象にしたスキル向上教育を展開するなど人的資本への投資を継続しました。なお、当該計画の7年間における年平均成長率は、売上高で6.7%、営業利益で11.6%となりました。

 当該計画の最終年度である、2023年3月の連結会計年度の売上高は17,331百万円(前期比3.9%増)となりました。利益面では、外注単価の上昇など利益の圧迫要因がありましたが、生産性及び品質の向上などにより、営業利益は1,833百万円(同6.8%増)、経常利益は1,844百万円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,294百万円(同6.7%増)となりました。

 当連結会計年度のサービス分野別売上高は、次のとおりであります。

 システムの企画/設計・開発フェーズで提供するシステム・ソリューションサービスは、銀行及び公共の案件が拡大いたしましたが、クレジットの次期受注案件の立ち上がりの遅れが発生した影響などにより、6,576百万円(前期比1.2%減)となりました。また、システムの稼働後に提供するシステム・メンテナンスサービスは、公共及び流通並びにDX関連の案件を中心に、継続受注に注力したことなどにより、10,755百万円(同7.3%増)となりました。

 当連結会計年度の業種別売上高は、(2)生産、受注及び販売の実績 ③ 販売実績に記載のとおりであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、7,324百万円と前連結会計年度末(6,236百万円)より1,088百万円増加しております。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,579百万円(前連結会計年度948百万円)となりました。これは、税金等調整前当期純利益1,844百万円などによる資金増加から、法人税等の支払額△586百万円などによる資金減少があった結果であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、15百万円(前連結会計年度△76百万円)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、△507百万円(前連結会計年度△347百万円)となりました。これは、配当金の支払額△506百万円などによる結果であります。

 

(2)生産、受注及び販売の実績

当社グループの事業は、バリュー・ソリューションサービス事業単一でありますが、サービス分野別の生産、受注及び販売の実績を示すと、次のとおりであります。

① 生産実績

(単位:百万円)

サービス分野別

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

対前年同期増減率(%)

システム・ソリューションサービス

6,500

△1.8

システム・メンテナンスサービス

10,797

6.7

合計

17,297

3.4

 

② 受注実績

(単位:百万円)

サービス分野別

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

受注高

対前年同期

増減率(%)

受注残高

対前年同期

増減率(%)

システム・ソリューションサービス

6,362

△9.2

948

△18.4

システム・メンテナンスサービス

10,850

2.6

1,913

5.2

合計

17,212

△2.1

2,861

△4.0

(注) 受注高は「顧客契約管理規則」に基づき個別契約の締結時に計上しております。

 

③ 販売実績

(単位:百万円)

サービス分野別

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

対前年同期増減率(%)

システム・ソリューションサービス

6,576

△1.2

システム・メンテナンスサービス

10,755

7.3

合計

17,331

3.9

(注) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

(単位:百万円)

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額

割合(%)

金額

割合(%)

株式会社野村総合研究所

6,248

37.5

6,529

37.7

 

また、業種別販売実績は次のとおりであります。

(単位:百万円)

業種別

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

対前年同期増減率(%)

金融

銀行

2,731

15.8

証券

679

43.3

保険

5,680

△1.5

クレジット

2,614

△10.9

金融小計

11,705

1.5

非金融

公共

1,304

59.4

流通

1,274

15.6

その他

3,049

△5.5

非金融小計

5,626

9.3

合計

17,331

3.9

 

(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

① 重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態の分析

(資産)

 当連結会計年度末における資産合計は12,875百万円となり、前連結会計年度末(12,257百万円)と比較して618百万円増加しました。主な要因は、現金及び預金が1,088百万円増加した一方、売掛金が162百万円、契約資産が192百万円減少したことにより、流動資産合計が706百万円増加したことであります。

(負債)

 当連結会計年度末における負債合計は2,563百万円となり、前連結会計年度末(2,747百万円)と比較して185百万円減少しました。主な要因は、賞与引当金が107百万円、買掛金が84百万円減少するなど流動負債合計が215百万円減少したことであります。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は10,313百万円となり、前連結会計年度末(9,510百万円)と比較して803百万円増加しました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益1,294百万円を計上した一方、剰余金の配当506百万円の支払により利益剰余金が788百万円増加したことであります。

 

b.当連結会計年度の経営成績の分析

(売上高)

 当社グループの当連結会計年度の売上高は17,331百万円となり、前連結会計年度(16,681百万円)と比べ650百万円増加(前期比3.9%増)となりました。これまでの「中長期経営計画 C4 2022」において、業種別では非金融分野、顧客別ではエンドユーザーの売上高構成比率がそれぞれ30%超まで高める計画を掲げ、それぞれ達成いたしました。引き続き、当水準の維持・向上に努めてまいります。

 非金融業界向けの売上高は、公共の中央官庁、空運及びDX案件や流通の大手スーパー及びコンビニ向け案件が拡大いたしました。売上高構成比は32.5%と前連結会計年度に比べ1.6ポイント向上いたしました。一方、エンドユーザー向けの売上高は、証券及び公共の空運業界向けの案件が拡大いたしました。売上構成比は30.1%と前連結会計年度に比べ0.4ポイント低下いたしました。

(営業利益)

 営業利益は、1,833百万円となり、前連結会計年度(1,716百万円)と比べ117百万円増加(前期比6.8%増)となりました。主な利益の増加要因としては、増収による売上総利益の増加で130百万円、プロジェクト管理の向上に伴う生産性の向上で88百万円であります。なお、売上高営業利益率は10.6%となり、前連結会計年度に比べ0.3ポイント向上いたしました。

(営業外損益)

 営業外収益は12百万円となり、前連結会計年度(7百万円)と比べ6百万円増加(前期比82.7%増)となりました。営業外費用は1百万円となり、前連結会計年度(4百万円)と比べ2百万円減少(同60.1%減)となりました。

(経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益)

 経常利益は1,844百万円となり、前連結会計年度(1,719百万円)と比べ124百万円増加(前期比7.2%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は1,294百万円となり、前連結会計年度(1,213百万円)と比較して81百万円増加(同6.7%増)となりました。

 現中長期経営計画における主な指標の推移は、次のとおりであります。

 

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

連結売上高(百万円)

14,834

15,342

15,431

16,681

17,331

連結営業利益(百万円)

986

1,012

1,367

1,716

1,833

連結売上高営業利益率(%)

6.6

6.6

8.9

10.3

10.6

ROE(%)

9.8

8.8

11.2

13.4

13.1

非金融向け

連結売上高比率(%)

29.0

29.7

28.2

30.9

32.5

エンドユーザー向け

連結売上高比率(%)

24.9

27.4

33.4

30.5

30.1

 

 

c.資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については無借金経営を継続しており、運転資金を内部資金により充当しております。当社グループは多額な設備投資を必要としない業種であり、現時点では借入をする必要がない状態であります。一方、今後の事業拡大のためパートナー企業の技術者の安定確保・促進に向けて一定の資金を確保する必要があることに加えて、当社グループ「中期経営計画」の達成に向けた関連投資を行ってまいります。特に当社を取り巻く環境といたしましては、業界全体として深刻な技術者不足となっており、新卒及び即戦力となるキャリア技術者を積極的に採用していくとともに、基本戦略であります「更なる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aの遂行」を通じて、当社グループの成長・技術者の確保を図りたい考えであります。そのためには多額な資金が必要となりますので、安定した経営を営んでいくうえで内部留保を厚くしてまいります。

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

6【研究開発活動】

当社は、クラウド・データ分析・アジャイル開発手法などのDXに必要となる技術やRPAなど、先端技術習得に向けた研究開発投資を行い、技術革新への対応と新たなビジネスチャンスを模索しております。

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、44百万円であります。