当社の本有価証券報告書の提出日現在における「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」は以下の通りです。また、将来に関する事項については別段の記載のない限り、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。
(1)会社の経営の基本方針
当社は、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、世界の人々が最も必要とするテクノロジーやサービスを提供する企業グループとなることを目指すとともに、企業価値の最大化を図っています。
(2)重視する経営指標
当社は、戦略的投資持株会社であるソフトバンクグループ㈱が、子会社・関連会社(以下本項において「グループ会社」といい、ソフトバンクグループ㈱と併せて「当社グループ」といいます。)および投資先を投資ポートフォリオとして統括するマネジメント体制の下、保有株式価値の増大を通じてNAV(Net Asset Value、保有株式価値-調整後純有利子負債で算出(注1)。)を中長期的に最大化することを目指しています。また、これを支えるための財務方針として、財務の安定性を確保するという観点から、ソフトバンクグループ㈱のLTV(Loan to Value、調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出(注1)。保有資産に対する負債の割合。)を金融市場の平時は25%未満、異常時でも35%を上限として管理するとともに、今後2年分の社債償還資金以上の手元流動性を確保しています。
(注1)保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除く。また、調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、上場子会社であるソフトバンク㈱(Zホールディングス㈱およびPayPay㈱をはじめとする子会社を含む)、SVF1、SVF2、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドおよびアームなど独立採算で運営される事業体、ならびに資産運用子会社SB Northstarに帰属する有利子負債および現預金等を除く。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社は、情報技術の発展によって社会やライフスタイルが変革する「情報革命」を主要な成長機会として確実に捉え、長きにわたり人々の幸せに貢献していきたいと考えています。そのためには、社会ニーズの変化をいち早く捉え、今後の牽引役となるテクノロジーやビジネスモデルに合わせてグループの構成を最適化しながら自己変革を繰り返していくことが不可欠です。現在、人工知能(AI)がさまざまなビジネスモデルに組み込まれることにより、価値創造の在り方が塗り替えられ、多くの産業が再定義されようとしています。当社は、AIの活用による市場の拡大と新産業の創出という大きな機会を確実に捉えるため、「群戦略」という独自の組織戦略の下、SVFを通じた投資のほか、2016年9月に買収したアームのように、ソフトバンクグループ㈱が直接または子会社を通じて戦略的な大型投資を行っています。
投資活動において当社は、「AI」という投資テーマに基づき、情報革命推進への貢献が見込める企業に投資するとともに、投資後は、当社グループのエコシステムの中で、各投資先が相互に刺激を与え合う中でそれぞれのビジネスモデルの進化を可能にすることで、各投資先の企業価値の向上を図っています。また、グループ全体でグローバルに投資事業を展開するスケールメリットを生かしながら、①テクノロジーやビジネスモデルなどの分析機能、②分業システムや分野別専門チームなどの組織および③投資のエグジットに伴い回収される資金を組み合わせることにより、当社として持続的にリターンを生みだせる投資活動を行うことを目指しています。
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「群戦略」とは 「群戦略」は、特定の分野において優れたテクノロジーやビジネスモデルを持つ多様な企業群が、それぞれ自律的に意思決定を行いつつも、資本関係と同志的結合を通じてシナジーを創出しながら共に進化・成長を続けていくことを志向するものです。ソフトバンクグループ㈱は、戦略的投資持株会社として、群を構成する各企業の意思決定に影響を与えつつも、自律性を重んじ、出資比率は過半にこだわらず、ブランドの統一を志向しません。こうした多種多様な企業でグループを構成することにより、柔軟に業容を変化・拡大させ、長期にわたり成長を続けることを目指しています。
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(4)経営環境および優先的に対処すべき課題
全社
1 安定した財務基盤の構築
当社では、ソフトバンクグループ㈱が投資ポートフォリオを統括する戦略的投資持株会社としての財務運営を行っています。株式市場の動向を含む保有株式価値の変動の影響を受けやすいビジネスモデルにおいて、ソフトバンクグループ㈱は、これらの影響を可能な限り抑えた安定的な財務運営を行うことにより、安全性の確保を目指しています。具体的には、ソフトバンクグループ㈱のLTVを「(2)重視する経営指標」の通り管理しながら、新規投資や投資回収、保有株式価値の状況などに応じて適切に負債をコントロールしています。また、投資資産の売却や資金化を行うとともに、子会社を含む投資先からの配当収入やリミテッド・パートナーとして参画するSVFなどのグループ内の投資ファンドから受け取る分配金などの収入も得ることで、今後2年分の社債償還資金以上の手元流動性を確保し、安全性を維持しています。
当期においては、アリババ株式を中心に資産の継続的な資金化を進めるとともに、SVFの投資を大幅に縮小した結果、前期末からLTVが大幅に改善し、手元流動性も大幅に増加しました。来期以降も、財務方針を遵守した上で戦略的投資持株会社としての事業運営に努めていきます。
2 流動性・多様性を備えた投資ポートフォリオの構築
戦略的投資持株会社として保有株式価値を持続的に増大させていくためには、投資ポートフォリオの流動性および多様性を確保することが不可欠です。流動性については、ソフトバンクグループ㈱およびSVFなどにおける投資事業においては、事業の成長率の高いテクノロジー分野の中で、ビジネスモデルや競争優位性を確立し、近い将来での株式上場の蓋然性が高いと見込まれる未上場のレイトステージ企業に投資を行っており、これらの投資先の上場が進むにつれ、流動性の向上が期待できます。また、後述の通り、子会社であるアームが新規株式公開に向けて準備を進めており、実現の暁には流動性の大幅な向上を見込んでいます。
多様性については、当期末現在の当社の保有株式価値においてアリババ株式の割合は5%にまで低下しており、すでに投資ポートフォリオの分散が進んでいます。また、当社が投資ファンドを通じて投資している企業は、AI技術を活用するという共通点を持ちながらも、コンシューマー、交通、医療、不動産またはフィンテックなどさまざまな産業に分散している上、米国、欧州、中国を含むアジアおよびラテンアメリカなど、地理的にも分散しています。さらにSVF2では投資の小口分散も図られています。こうした分散効果により、一部の産業・地域における変調が当社の投資ポートフォリオ全体に与える影響は抑えられています。
3 サステナビリティの推進
当社は、社会の持続的な発展と当社グループの中長期的な成長の両立を実現するために、企業活動においてサステナビリティを考慮することの重要性を認識し、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関わるリスクに対処するとともに、ESGに関わる課題への対応が新たな企業価値創出の契機になると考えています。
ソフトバンクグループ㈱は、当社グループがサステナビリティに関する活動を適切に推進するための指針として、「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」を制定し、本方針においてサステナビリティビジョンおよび活動テーマを定めています。また、特に優先して対処すべき重要課題を特定し、サステナビリティの取り組みを進めています。
ソフトバンクグループ㈱は、サステナビリティに関するガバナンス体制として、取締役会で任命するチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティに関する重要な課題や今後の対応方針などについて議論を行い、その内容について取締役会に報告して監督を受けています。また、サステナビリティに関するリスク管理として、財務と非財務の両面からリスクを網羅的に把握し、その対応および対応状況のモニタリングを行っています。
詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。
重要な事業別
当社の経営陣は、投資ファンド(SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド)、アームおよびソフトバンク㈱グループを、当社による投資金額の規模および当社連結収益への影響が極めて大きい、最重要事業と認識しています。各事業における、優先的に対処すべき経営上の課題は以下の通りです。
1 投資ファンドの成功
SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドは、いずれもデータとAIを活用した成長可能性の大きなテクノロジー企業に対し投資を行い、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指しています。SVF1は2017年、SVF2およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドはいずれも2019年に、それぞれ投資活動を開始しました。
ソフトバンクグループ㈱は各投資ファンドにリミテッド・パートナーとして出資を行っており、また、各投資ファンドを運営する当社100%子会社(SVF1を運営するSBIAおよびSVF2とソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドを運営するSBGA、以下総称して「ファンド運営子会社」)は、各投資ファンドの事業活動に応じてSVF1から管理報酬および成功報酬、SVF2から管理報酬および業績連動型管理報酬、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドから管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬を受け取ります。
ソフトバンクグループ㈱が戦略的投資持株会社としてのビジネスモデルを遂行する上で、これらの投資ファンドの成功は極めて重要です。ファンド運営子会社は、以下の取り組みを通じて各投資ファンドの利益を中長期的に最大化していくことを目指しています。ただし、足元では欧米各国を中心とした歴史的な高インフレとそれに対応した金融引き締めの長期化の影響で、世界的に景気減速への懸念が和らぐことはなく、市場は不安定な状況が続いています。このため、当期は「守り」を徹底し、新規投資を大幅に抑制しました。
a. 大型資金を中長期的に運用
SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドはいずれも、多額の出資コミットメントに加え、存続期間が設立から10年超の長期にわたる私募ファンドという特色を有しています。2023年3月31日現在、各投資ファンドの出資コミットメント総額は、SVF1が986億米ドル、SVF2が560億米ドル(注2)、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドが76億米ドルです。こうした特色を生かし、これらの投資ファンドは、投資時点で企業価値が10億米ドルを超えると試算される未上場企業(いわゆる「ユニコーン」)またはユニコーンとなる可能性があると判断される企業を中心に構成される、ユニークな投資ポートフォリオを有しています。多種多様な市場およびテクノロジー分野においてプレゼンスを確立した企業に対して中長期的に投資を行うとともに地理的・戦略的な多様性を一定程度保つことにより、短期的な市場の変動による影響を抑え、中長期的なリターンの最大化を目指しています。
(注2)2023年6月21日現在、SVF2の出資コミットメント総額は600億米ドルです。
b. 投資先価値向上の追求
ファンド運営子会社は、慎重に投資先を選定し、幅広い支援やネットワークを通じて投資先の持続的な成長を促すことにより、各投資ファンドの保有株式価値の最大化を追求しています。具体的には、当社グループおよびその投資先、取引先までを含めたエコシステムを通じてパートナーシップや協力関係を築くことにより、収益性と成長性を高める機会を捉え、実行することを目指しています。また、投資先企業の経営陣が成長を模索する中、各分野に精通したグローバルな専門チームによるサポートを提供するとともに、必要に応じて外部からの助言が受けられるよう計らっています。また、収益性およびガバナンス体制のモニタリングを行うなど、投資先の健全な成長を支援しています。
c. 最適な出口戦略による投資回収
活動開始時期の違いから、各投資ファンドの投資サイクルはそれぞれ異なるフェーズにあります。SVF1は2019年9月に投資期間を終了したことから、近時では、投資収益の実現による投資資金の回収に主眼を置いています。SVF2およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドは、厳しい市場環境を踏まえて当期の新規投資を大幅に抑制したものの、引き続き投資フェーズにあります。投資収益の実現においては、ファンドのリターン、ひいてはソフトバンクグループ㈱を含むリミテッド・パートナーへの分配を最大化するために適時・適切な保有資産のエグジットを行うことが重要です。エグジット手段としては、M&Aによる第三者への売却を行うこともあるものの、主軸は投資先企業の上場です。投資先企業の上場後は、競争環境や株価の動向を見つつ、計画的に売却する仕組みを設定しています。また、上場株式を担保とした資金調達の選択的な活用により、リミテッド・パートナーへの分配を先行させつつ、最適と考えるタイミングで売却を判断することも可能です。
当期においては、各投資ファンドの投資先企業合計4社が上場しました。足元では、地政学的リスクの高まりや米国をはじめとする主要中央銀行の金融政策への懸念を背景として、株式市場のボラティリティが高まっています。各投資ファンドは、設立から10年超の存続期間を持つ長期ファンドであり、最適なエグジットの手段・時期について見極め、短期的な市場の変動による影響を抑えながら、中長期的な視点から収益を最大化することを目指しています。
d. 適切な運用体制の構築
投資の成功の再現性を高め、持続的にリターンを生み出すためには、それを可能にする組織体制を構築すること、特に優秀な人材の確保および維持が不可欠です。ファンド運営子会社は、投資銀行やベンチャー・キャピタル、テクノロジー企業など多様な経歴を持つシニア・リーダーたちが運営に当たっています。これまでに、運用資産およびグローバル展開におけるニーズと規模に相応しい投資・運用・資金調達・管理の各機能およびマネジメント陣を備えた組織を築いており、こうした専門家集団によるチームアプローチを取ることにより、組織的に知見の蓄積・共有を図り各投資ファンドの持続的な成長を目指しています。
2 アームの新規株式公開および長期戦略の遂行
アームは、半導体技術が世界で最も重要な資源の一つとなった現在、半導体技術開発のグローバル・リーダーとしてこれからのコンピューティングの在り方を左右する存在となりつつあります。アームのプロセッサー・テクノロジーは、高機能プロセッサーとしては世界で最も広くライセンス供与・採用されており、スマートフォンではほぼ全て、タブレットとデジタルテレビのほとんどで使用されているほか、組み込みプロセッサー用チップでも高い割合で搭載されています。2016年の当社による買収以降、アームは長期成長の実現に向け、研究開発への投資を増やし、製品の種類および対象市場を拡大してきました。そして、現在、アームは新規株式公開に向けて準備を進めており、米国証券取引委員会に対して、同社の普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)の新規公開計画(以下「本新規株式公開」)に関するForm F-1の登録届出書ドラフトを非公開で提出したことを2023年4月に公表しました。本新規株式公開は、市場およびその他の状況、ならびにSECによる審査プロセスの完了を条件としています。なお、当社は、本新規株式公開の完了後もアームが引き続き当社連結子会社であることを想定しています。また、本新規株式公開は当社の連結業績または財政状態に重要な影響を及ぼすことはない見込みです。
アームは、長期的な収益成長を実現するために、モバイルアプリケーション向けプロセッサーをはじめ、クラウドコンピューティング、ネットワーク機器、自動車、コンシューマー・エレクトロニクスなどの市場におけるシェアの拡大・維持、アームのテクノロジーを使用するチップのロイヤルティー単価の増加、ならびに新商流の導入によるアームのテクノロジーの利用の促進に引き続き取り組んでいます。
市場の動向とその影響
アームの業績は半導体市場の動向にプラスにもマイナスにも大きく影響を受けることがあります。アームが関連する半導体市場は、2020年から2021年の約2年にわたり好調な成長を示しましたが、当期は自動車向けチップの販売が引き続き増加した一方で、スマートフォンなどのコンシューマー・エレクトロニクス機器の販売が減少したことにより、前期比3.2%減とマイナス成長(注3)となりました。
こうした環境下においても、当期におけるアームの売上高は過去最高(米ドルベース)となりました。アームのテクノロジー・ロイヤルティー収入は、同社のテクノロジーを採用したネットワーク機器の5G基地局への導入進展や、ハイエンド5Gスマートフォンの好調な出荷に加えて、アームの顧客が自動車やIoT、サーバーなど多様な市場でシェアを拡大したことなどにより、前期比16.1%増加(米ドルベース)しました。また、非ロイヤルティー収入(ライセンス収入およびソフトウエア・サービス収入)は、アーム史上最高の売上を記録した前期に比べれば8.5%減(米ドルベース)となったものの、引き続きアームテクノロジーへの需要は強く前期に次ぐ高水準の売上となりました。
業界アナリストは、半導体バリューチェーン全体で在庫水準が高止まりしており、これが低下するまでの期間は市場全体の収益が短期的に弱含む可能性を示唆しています。しかしながら、より多くの製品やサービスがより多くの組み込みインテリジェンスを必要とするようになる長期的なトレンドは変わらず、半導体市場は成長軌道に回帰するとアームは予想しています。
(注3)World Semiconductor Trade Statistics(WSTS)、2023年5月時点。同データはWSTS Inc.のヒアリングに協力をした半導体企業からの情報を元に作成されています。アームが関連する市場の数値は、プロセッサー技術を含まないメモリーおよびアナログチップを除きます。
3 ソフトバンク㈱グループの継続的な企業価値の向上
2020年からの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、日本国内においても生活やビジネスのあらゆる場面でデジタル化が進展しています。同年3月に商用サービスが開始された5Gをはじめ、AI、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの最先端テクノロジーにより今後も社会のデジタル化は一層進展し、産業そのものの構造が変わるデジタルトランスフォーメーション(DX)が一段と加速していくとみられています。
こうした中、当社グループで国内事業を担うソフトバンク㈱グループは、成長戦略「Beyond Carrier」の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、通信キャリアの枠を超え、情報・テクノロジー領域のさまざまな分野で積極的にグループの事業を拡大することで、企業価値の最大化を目指しています。具体的には、①通信事業のさらなる成長、②法人事業におけるDX/ソリューションビジネスの拡大、③ヤフー・LINE事業の成長、④金融事業の成長、および⑤新規事業の創出・拡大に加え、⑥コスト効率化に取り組んでいます。
財務戦略としては、ソフトバンク㈱グループは、調整後フリー・キャッシュ・フロー(注4)を重要な経営指標と考えており、高い株主還元を維持しながら、成長への投資を実施していくため、今後も同フリー・キャッシュ・フローの安定的な創出を目指しています。また、健全な財務体質を維持しつつ、適切な財務レバレッジを伴った資本効率の高い経営を行っていきます。
(注4)調整後フリー・キャッシュ・フロー=フリー・キャッシュ・フロー+(割賦債権の流動化による調達額―同返済額)
(1)サステナビリティに関するガバナンス
ソフトバンクグループ㈱は、サステナビリティに関するガバナンス体制として、取締役会でチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)を任命するとともに、サステナビリティ委員会を設置しています。同委員会は、CSusO(IR部長 兼 サステナビリティ部長)を委員長、取締役 専務執行役員 CFO 兼 CISO(注1)(財務統括 兼 管理統括)、常務執行役員(経理統括)、執行役員 CLO(注2)兼 GCO(注3)(法務統括)の3名を委員とし、四半期に1回程度の頻度で開催しています。
サステナビリティ委員会では、関係部門の責任者も出席し、専門的な知見や複合的な視点を交え、当社のサステナビリティに関する基本方針、重要な課題および対応方針、推進体制などについて、ステークホルダーからの要請を踏まえながら議論しており、その内容について取締役会に報告し、監督を受けています。
(注1)チーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー
(注2)チーフ・リーガル・オフィサー
(注3)グループ・コンプライアンス・オフィサー
(2)サステナビリティに関するリスク管理
ソフトバンクグループ㈱では、グループ全体のリスク管理責任者として取締役会により任命されたチーフ・リスク・オフィサー(CRO)の下、リスク管理室が中心となり、各社・各部門と協力しながらグループ全体のリスク管理に取り組んでいます。リスク管理室は、主要なグループ会社やソフトバンクグループ㈱の各部門で把握している非財務リスクを含む各種リスク情報を網羅的に収集するとともに、リスクが顕在化した際には速やかに報告を受けています。また、収集した情報を基にリスクの影響度や発生頻度を分析・評価することで、グループ全体での重大リスクを特定しています。
特定された重大リスクは、ソフトバンクグループ㈱の取締役会や、取締役および執行役員で構成されるグループ・リスク・コンプライアンス委員会(GRCC)に報告するとともに、そこでの議論を踏まえ、対応策の検討や、対応策が有効に機能しているかのモニタリングを行っています。サステナビリティに関するリスクについても、上述のリスク管理プロセスに組み込まれています。
(3)サステナビリティに関する重要課題
ソフトバンクグループ㈱は、当社がサステナビリティに関する活動を適切に実施するにあたり必要な事項を規定する「ソフトバンクグループサステナビリティ基本方針」を定めています。本方針に基づくサステナビリティの推進にあたり、「考えるのは、300年後の人と地球」というサステナビリティビジョンを策定しており、本ビジョンに基づき6つの活動テーマの設定と特に取り組むべき優先度の高い重要課題(戦略マテリアルイシュー)を特定しています。
戦略マテリアルイシューの詳細については、2022年7月発行のソフトバンクグループ㈱「ソフトバンクグループレポート 2022」または2022年10月発行のソフトバンクグループ㈱「サステナビリティレポート 2022」をご参照ください。
なお、ソフトバンクグループ㈱では、戦略マテリアルイシューの見直しを実施しており、変更があった場合にはウェブサイト(https://group.softbank/sustainability)で公表します。
(4)気候変動への対応
ソフトバンクグループ㈱は、当社が優先して取り組むべきサステナビリティに関する重要課題の中で、気候変動を特に重要な課題として認識し、TCFD提言に基づく情報開示を行うとともに、温室効果ガス排出量の削減に向けたグループ目標の設定を行うなど、積極的に対応を進めています。
a.戦略
ソフトバンクグループ㈱は、中核事業である持株会社投資事業およびソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(以下、併せて「当社投資事業」)を対象として、当社投資事業における気候変動リスク・機会の洗い出しと影響の分析、対応策の検討を行っています。
具体的には、世界全体の脱炭素化が進展する1.5℃シナリオと、脱炭素化が進まず気候変動の影響が顕在化する4℃シナリオの2種類の気候変動シナリオを用いて、リスク・機会を洗い出すとともに、脱炭素社会への移行に伴う影響および気候変動による物理的な影響の分析を行いました。これらに基づき、当社として必要となる具体的な対応策を検討し、取り組みを進めています。
<当社投資事業におけるリスク・機会と対応>
(a)リスク・機会の概要
当社投資事業で想定される気候変動のリスク・機会の概要は、以下の通りです。
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機会 |
リスク |
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新規投資 |
気候変動対策関連のテクノロジーやサービスを提供する企業(気候テック等)への新規投資による投資利益獲得 |
当社の気候変動対応が不十分な場合に、投資先候補から投資受け入れを忌避されることによる投資機会の減少 |
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既存投資 |
既存投資先の気候変動対応による投資先の企業価値向上 |
既存投資先の気候変動対応が不十分であることによる投資先の企業価値低下 |
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資金調達 |
当社が着実な気候変動対応を行うことによる投資家からの支持獲得を通じた資金調達機会の拡大 |
当社の気候変動対応が不十分な場合に、投資家からの評価が低下することによる資金調達機会の減少 |
(b)リスク・機会の当社への影響の認識
当社の気候変動対応が著しく不十分である場合、上記のような投資機会や資金調達機会の減少につながるリスクがあるものの、当社が温室効果ガス排出量の削減などの着実な気候変動対応を行うことで、こうしたリスクは十分に回避できると考えます。また、既存投資先における気候変動リスクについては、当社が投資する多くのAI企業は、温室効果ガス排出量が比較的少なく、また大規模な生産拠点や複雑なサプライチェーンを持たないことが多いため、移行リスク・物理的リスクの両面で影響は限定的であると想定しています。
一方で、当社は「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、新しいテクノロジーやビジネスモデルを有する起業家とのエコシステムの構築を通じて、人類の進歩に投資し、人々の幸せに貢献することを目指しています。深刻化する自然災害などが人々の生活にさまざまな悪影響を与える中、気候変動対策に寄与するテクノロジーやサービスを提供する企業への積極的な投資が、経営理念の実現につながると同時に気候変動の解決にも大きく貢献しうるものと考えます。
(c)リスク・機会への対応
上記の気候変動リスク・機会を踏まえ、当社は、以下の対応策を実施しています。
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気候テック等への投資 |
気候変動対策関連のテクノロジーやサービスを提供する企業への投資 |
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投資プロセスにおける対応 |
投資プロセスにおける気候変動リスク・機会の評価の組み込み |
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投資先エンゲージメント |
投資先を対象としたワークショップの開催などを含む気候変動に関する投資先エンゲージメントの実施 |
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温室効果ガス排出量の削減 |
再生可能エネルギー由来の電力への切り替えなど、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減 |
b.指標と目標
ソフトバンクグループ㈱は、事業活動に伴う温室効果ガス排出量のさらなる削減を目指し、2022年6月に「2030年度までにカーボンニュートラル達成」(注)というグループ目標を設定しました。本目標の達成に向けて、グループ全体で、再生可能エネルギー由来の電力への転換や省エネルギー化などに取り組んでいます。
(注)対象はソフトバンクグループ㈱および主要子会社の事業活動に伴う温室効果ガス排出(Scope1および2)です。
(5)人的資本に関する取組
当社は、人材は価値創造の源泉であり、持続的成長を支える重要なステークホルダーと捉え、社員が個性や能力を最大限に発揮しながら、挑戦し活躍できる社内環境を整備することが企業価値の向上につながると考えています。
a.人材戦略
ソフトバンクグループ㈱は、自律的でプロフェッショナルな人材を確保し、成長と活躍を支援することを人材戦略として、継続的な取り組みを行っています。詳細については「
なお、子会社・グループ会社の人材戦略は、同志的結合を通じて共に成長していく「群戦略」に基づき、各社の意思決定を尊重しています。
b.多様性に富んだ人材マネジメント
(a)コア能力を重視したプロフェッショナル採用
ソフトバンクグループ㈱では、Professionalism・Smart・Relationの「3つのコア能力」を重視したプロフェッショナル採用を行っています。年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、ポジションに最適な人材を配置することを基本とし、優秀かつ多様な人材を確保しています。
(b)ダイバーシティ&インクルージョン
ソフトバンクグループ㈱は、企業の成長を支える原動力である社員が、個性と能力を最大限に発揮できるアサインメントに努めており、年齢、性別、国籍、障がいの有無などを問わない人材採用や管理職登用を推進し、誰もが活躍できる多様性に富んだ職場環境を実現しています。
特に女性の活躍推進については、2023年3月31日現在で全社員の44.7%、管理職の25.0%を女性が占め、高度な専門性を活かした職務に従事しており、今後も女性のさらなる活躍を推進していきます。
2023年3月31日現在
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男性 |
女性 |
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社員比率 |
55.3% |
44.7% |
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平均年齢 |
41.7歳 |
39.2歳 |
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平均勤続年数 |
9.3年 |
9.8年 |
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管理職比率 |
75.0% |
25.0% |
また、障がい者雇用率は、2023年3月31日現在で法定雇用率2.3%に対して2.5%を達成していますが、さらなる雇用率の向上を目指し、採用活動を継続しています。
(c)評価・報酬
ソフトバンクグループ㈱では、積極的に挑戦する社員を尊重し、その成果に正しく報いるため、人事評価は信賞必罰の原則に基づいて給与・賞与額に反映しています。
さらに、オーナーシップを持って業務に取り組むように、人事評価に基づいて株式報酬を支給するなど、企業価値向上への貢献を重視した制度になっています。
なお、2022年度における正社員の男女別報酬水準は、管理職では、男性100に対して女性が約68、非管理職では同約85、全体では同約52となっています(連結子会社の状況につきましては、「
c.自律的で継続的な人材育成
(a)キャリア開発
ソフトバンクグループ㈱は、社員が自律的にキャリア開発に取り組むことを重視しています。上長との継続的な1on1ミーティングや同僚からの多面的な360度フィードバックなど、個々の気づきの機会を提供することにより、社員が内省や振り返りを行いながら成長することを促しています。
(b)教育・研修
ソフトバンクグループ㈱は、社員一人一人が業務に必要な知識やスキルを自発的に習得できる環境を提供しています。具体的には、いつでも自由に受講できる英会話教育や当社内で運営する「ソフトバンクユニバーシティ」といった研修プログラムを提供するほか、社外の研修も受講できるよう、各部門に教育予算を配分しています。
さらに、業務遂行に必要な各種資格の登録や維持に関する費用を会社が負担することで、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士などのプロフェッショナルな人材の高度化をサポートしています。2022年度には、約10%の社員に対して支援を行いました。
(c)グループ人材育成制度
当社は、社員が自発的に人事異動を実現できる「フリーエージェント制度」や、次世代のグループ経営人材を発掘・育成するための「ソフトバンクアカデミア」、さらには戦略的なシナジーグループ企業群を実現するために社内起業家を養成するプログラム「ソフトバンクイノベンチャー」など、社員が当社内で活躍できる多彩な機会を提供しています。
(d)二重就業
ソフトバンクグループ㈱では、多様な経験を通じて自己成長する機会として、二重就業(副業)も可能としています。
d.職場環境づくり
(a)勤務環境整備
ソフトバンクグループ㈱は、社員のワークライフバランスを尊重し、仕事と生活の両立を支援するために、コアタイムを設けないスーパーフレックス制度や在宅勤務を導入し、時間や場所に捉われず、仕事を行うことができる環境を提供しています。これにより、社員は最適な働き方を選択し、自身のパフォーマンスを最大限に発揮できます。
このほか、適切な勤怠管理のために、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して勤怠情報のタイムリーな把握や各種データとの連携を行っています。
(b)育児支援
働く父母にとって、子どもの成長に関わる機会は非常に重要であり、社会の発展に寄与する観点からも、積極的な取り組みが必要です。ソフトバンクグループ㈱では、配偶者が出産した男性正社員のうち、育児休業等を取得した割合が2022年度で約88%となっています(連結子会社の状況につきましては、「
仕事と家庭の両立支援に向けた取り組みは一定の成果を得ていますが、さらなる育児支援の向上を目指して、「内閣府ベビーシッタークーポン」の活用による保育等への費用補助や、産後休暇・出生時育児休業時における積立年休の充当など、収入面での懸念を軽減する施策を行っています。
(c)ウェルビーイング
純粋持株会社であるソフトバンクグループ㈱は、最大の資産である社員の健康管理や維持・増進のために様々な取り組みを行っています。なお、2023年度からは、通常の健康診断に加え、各世代に合わせたオプション検査が会社負担で受診できる制度を導入しています。
また、年休取得の促進活動も継続的に行っており、2022年度の年休取得率は約61%(14.3日)でした。2023年度はさらなる取得率向上を目標としています。
(d)従業員エンゲージメント
当社では、年に一度、全社員を対象とした満足度調査を実施しており、2022年度は、国内グループ企業30社が参加しました。この調査は、当社グループの特性を踏まえて開発されたもので、組織(仕事・職場・上司)および会社への満足度についての回答結果を項目ごとにスコア化して、課題を早期に発見します。この結果を継続的にモニタリングすることで、強い組織づくりと社員のモチベーション向上につなげています。
ソフトバンクグループ㈱では、全社員の90%以上が回答し、引き続き高い満足度が示されました。今後も、働きやすい職場環境を実現するため、従業員エンゲージメントの向上に積極的に取り組んでいきます。
本有価証券報告書の提出日現在において、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主要なリスクは、以下の通りです。これらのリスクが顕在化した場合には、
・NAV(Net Asset Value、保有株式価値-調整後純有利子負債で算出(注1)。)
・LTV(Loan to Value、調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出(注1)。保有資産に対する負債の割合。)
・財政状態および経営成績
・ソフトバンクグループ㈱の分配可能額
に悪影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクは、当社における全てのリスクを網羅しているものではなく、加えて、その対応策が十分に奏功する保障もありません。なお、将来に関する事項については別段の記載のない限り、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。
(注1)保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除く。また、調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、上場子会社であるソフトバンク㈱(Zホールディングス㈱およびPayPay㈱をはじめとする子会社を含む)、SVF1、SVF2、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドおよびアームなど独立採算で運営される事業体、ならびに資産運用子会社SB Northstarに帰属する有利子負債および現預金等を除く。
(1)グループ全体
当社は、戦略的投資持株会社であるソフトバンクグループ㈱が、子会社・関連会社および投資先を投資ポートフォリオとして統括するマネジメント体制の下、幅広く投資活動を展開しています。当社の事業遂行における主要なリスクは、以下a~cに記載する通りです。
加えて、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業、ソフトバンク事業、アーム事業における主要なリスクについては、それぞれ「(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」と「(3)ソフトバンク事業」「(4)アーム事業」をご参照ください。
a.投資活動全般
(a)市場環境
当社は、独自の組織戦略「群戦略」(「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、(3)中長期的な会社の経営戦略」を参照)の下、投資ファンド(SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド)を通じた投資のほか、ソフトバンクグループ㈱による直接または子会社を通じた投資などによって、人工知能(AI)という投資テーマに基づき、情報革命推進への貢献が見込める企業に投資しています。AIに関連した情報・テクノロジー企業に対する評価は、技術進歩や市場規模の成長見通しによって大きく変動することがあります。したがって、当社の保有株式価値も、マクロ経済や金融政策の全般的な動向に加え、こうしたセクター特有の要因によっても大きく影響を受ける可能性があります。
加えて、当社の投資先は非上場企業が中心となっており、投資先の企業価値評価や資金化の成否は、非上場の成長企業を対象としたベンチャー・キャピタル市場や、株式公開市場の動向にも大きな影響を受けます。
このほか、当社の外貨建て資産・負債の保有に伴い、為替変動の影響を受ける可能性があります。
なお、当社は、市場変動の影響に備えるべく、安定的な財務運営を目指しています。詳細は、「第2 事業の状況、1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、(4)経営環境および優先的に対処すべき課題 全社1 安定した財務基盤の構築」をご参照ください。
(b)国際情勢や規制の動向
当社は、日本だけでなく、米国、中国、インド、欧州・中南米諸国などの海外の国・地域に展開する企業等に投資しているため、これらの国・地域における政治・軍事・社会情勢の変化および法令・規制・制度など(以下「法令等」)の新設・強化(解釈や運用の変更を含みます。)により、当社の投資活動や投資先の事業活動が期待通りに展開できない可能性があります。法令等には、投資に関するもの以外に、AI、通信サービス、インターネット広告、イーコマース、自動運転、ロボット、ロジスティクス、金融・決済などの事業やその他の企業活動に関するもの(事業許認可、経済安全保障、輸出入、個人情報・プライバシー保護、環境、製造物責任、公正な競争、消費者保護、贈賄禁止、労務、知的財産権、マネー・ロンダリング防止、租税、為替に関するものを含みますが、これらに限りません。)が含まれ、当社の投資活動や投資先の事業活動は、これらの法令等の影響を直接または間接的に受けます。昨今、ロシア・ウクライナ情勢や米中対立の激化などを背景に、世界各国において経済安全保障の観点からの規制強化の動きも見られます。例えば、特定の国・企業に対する投資を制限する法令等の導入により、当社の投資活動が制約される可能性があるほか、投資回収の遅滞、投資回収における条件の悪化などが起こる可能性があります。また、地政学リスクの高まりによりサプライチェーンの分断が起こった場合や、貿易規制の強化によりテクノロジーを用いた製品等の輸出入が制限された場合、投資先の事業や業績が悪影響を受ける可能性があります。
加えて、当社の投資活動に関係各国の規制当局からの承認等が必要となる場合や、投資先への関与に制約が加えられる場合があります。必要な承認等が得られないなど制約を回避できない場合には、当社の期待通りに投資や売却を実行できない可能性があります。
なお、当社は、外部のアドバイザーからの助言を受けながら、これらの外部環境の変化に関する情報収集を行い投資活動に及ぼす影響を検討するとともに、それぞれの規制に対応するよう努めています。また、投資ポートフォリオにおける特定の国・地域、業種への集中度を継続的に監視することなどにより、リスクを把握し経営判断に反映しています。
(c)投資先の事業展開
当社は、AIを活用した成長可能性の大きなテクノロジー企業に対し投資を行い、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指していますが、テクノロジーやビジネスモデルが想定通りの成果を上げられないこと、投資先のテクノロジーやビジネスモデルの陳腐化、競争環境の激化などにより、投資決定時に想定した通りに投資先が事業を展開できず、業績が大幅に悪化したり、事業計画の大幅な見直しを迫られたりする可能性があります。また、投資先が想定通りに事業を展開できない場合、当社は、投資先の株式価値の向上に必要と判断すれば、投資先に対し融資や債務保証、追加出資などを行うことがあり、その場合には、当該投資先に対するエクスポージャーが増加することになります。ただし、当社は投資ファンドの投資先への救済のみを目的とした投資等は行わないことを基本方針としています。
なお、当社は、投資実行後も、投資先の財務・経営情報や重要な経営指標、投資決定時の事業計画と実際の進捗の差異、コーポレート・ガバナンスの状況など、主なリスク要因を継続的に監視し、必要な対応策を実施する体制を整えています。例えば、投資先の経営改善のための助言や、役員の派遣などを必要に応じて行っています。
(d)投資判断
当社は、投資の意思決定において、対象企業のテクノロジー、ビジネスモデル、競争環境、財務内容、法令遵守、ガバナンスまたは重要な影響力を持つ創業者や経営者の資質などに関するリスクを見誤ったまま投資判断を下す可能性があります。特に当社の主要投資先である非上場企業においては、当社が投資判断の基礎とした情報の透明性、正確性、完全性が十分ではない可能性が相対的に高くなります。
当社は投資判断プロセスにおいて、社内関係部門による調査・検討に加えて、必要に応じて外部の財務・法務・税務アドバイザーなどの協力を得て、対象企業の重要項目についてデュー・デリジェンスを実施し、投資に係るリスクを把握するように努めています。それらの検討結果を踏まえて、ソフトバンクグループ㈱の取締役会または取締役会から権限を委譲された投融資委員会(「第4 提出会社の状況、4 コーポレート・ガバナンスの状況等」を参照)、またはファンド運営子会社の投資委員会で投資判断を下しています。
b.資金調達
当社は、金融機関からの借入や社債のほか、保有資産を活用した資金調達(アセットバック・ファイナンス)、保有資産の売却などの多様な調達手段を活用しています。
金融機関からの借入や社債については、金利変動や信用格付けの変更などにより調達環境が悪化した場合、資金調達を予定した時期・規模・条件で行えない可能性があります。また、これらの債務には、各種コベナンツが付されていることがあり、抵触した場合、当該債務について期限の利益を喪失する可能性があります。さらに、それに伴い、その他の債務についても一括返済を求められる可能性があります。
上場および非上場株式を活用したアセットバック・ファイナンス(株式先渡売買契約を除きます。)については、対象となる保有株式の価値が下落した場合に、追加で現金担保の差し入れが必要となる可能性や期限前の返済義務が発生する可能性があることに加えて、新たな資金調達やリファイナンスに支障が生じる可能性があります。
保有資産の売却による資金調達については、予定していたIPOの遅延や市場流動性の低迷、契約上の売却制限などにより、必要な時期に想定した価格で売却できない可能性があります。
資金調達に係るリスクをコントロールするために、ソフトバンクグループ㈱の財務部門は、市場環境を注視した上で適切と考える時期での資金調達を実施し、調達手段や時期、期間などの分散化を図っています。また、金融機関からの借入、社債のコベナンツやアセットバック・ファイナンスについて、様々なシナリオを想定した事前の検討・対応を行うことで各資金調達の安定性を高めています。こうした対応により、財務規律に基づき十分な手元流動性を維持することに努めています。
c.経営陣
当社の主要な子会社や投資ファンドは、それぞれのCEOなどの下で自律的に運営を行っていますが、当社の経営において中心的な役割を担っている代表取締役 会長兼社長執行役員 孫 正義に不測の事態が生じた場合には、当社の活動全般に支障が生じる可能性があります。
このような不測の事態が発生した場合における意思決定プロセスへの影響を最小限に留めるため、コンティンジェンシープランを策定しています。また、指名報酬委員会において、中長期の方針やサクセッションプランについても定期的に議論しています。指名報酬委員会の活動状況については、「第4.提出会社の状況、4コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照ください。
(2)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
ソフトバンクグループ㈱は、SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドなどを通じてAIを活用した成長可能性が大きいと考えるテクノロジー企業に対し投資を行っています。ソフトバンクグループ㈱は、各投資ファンドにリミテッド・パートナーとして出資を行っており、また、各投資ファンドを運営する当社100%子会社(SVF1を運営するSBIAおよびSVF2とソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドを運営するSBGA、以下総称して「ファンド運営子会社」)は、各投資ファンドの事業活動に応じて管理報酬ならびに業績連動型管理報酬および成功報酬を受け取ります。
投資ファンドを通じた投資やその運営における主要なリスクは、以下のa~eに記載する通りです。なお、本(2)において、「投資先」は投資ファンドの投資先を意味します。
a.投資先の事業展開
多くの投資先は、AIやビッグデータなどの新技術を活用し、従来にはない新たなビジネスモデルの実現を目指しています。このような企業が、計画通りに事業を展開し、利益の獲得や強固な事業基盤の確立を果たすには様々なリスクを伴います。
例えば、技術の開発やビジネスモデルの実現を想定通りに進められず顧客ニーズや市場慣行に合致する商品・サービスを提供できないリスク、スケールメリットを享受するまでの規模に至らず事業基盤の維持や技術開発に必要な費用を十分に確保できないリスク、最新の技術を持つ他の新規参入企業や経営基盤の強固な既存企業との競争に敗れるリスク、事業・地域の多角化への対応や経済・事業環境の変化への対応ができないリスク、広告宣伝活動や営業人員の確保などの顧客獲得費用が計画を大幅に上回り利益を確保できないリスクなどがあります。
また、国家安全保障における先端技術の戦略的重要性は近年高まっており、米中関係の悪化などを背景として、各国における規制が強化される可能性があり、その結果投資先の事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、事業展開に必要な資金を確保するに当たり、資金調達環境などが悪化した場合には、想定通りの条件での調達ができず、事業の成長を損なう大幅なコスト削減を迫られたり、当社持ち分の希薄化を伴う資金調達を余儀なくされたりする可能性があります。
ファンド運営子会社では、投資承認プロセスや投資後の継続的なモニタリングを通じて、投資リスク部門が中心となり、これらのリスクの早期の把握と軽減に努めています。
b.投資のエグジット機会の不足
投資ファンドの保有株式等の大半は流動性が低く、経済、法規制、政治などの要因による影響も受けるため、当初の計画通りに資金化できない可能性があります。さらに、契約またはその他の制約により、投資ファンドは特定の株式等の売却を一定期間禁止される可能性があり、有利な市場価格で売却する機会を逸する可能性があります。
なお、エグジット戦略の承認はファンド運営子会社の投資委員会の重要な検討事項となっています。エグジット戦略は、投資部門が定期的に見直し、更新するとともに、投資リスク部門がそれに対し様々な市場環境を想定したストレステストを実施しています。投資ファンドは長期投資を目的としており、複数の景気後退の可能性や、エグジットまでに時間を要する投資がありうることも考慮されています。
c.保有する上場会社株式等
投資ファンドの投資ポートフォリオには上場株式等が含まれます。これらの資産の保有には、投資先に関する情報の開示義務の増加、当該株式等の処分における投資ファンドの裁量への制限、投資先の役員および取締役(ファンド運営子会社の従業員である場合を含みます。)に対する投資先株主からの訴訟提起およびインサイダー取引の告発の可能性の増加のリスクを伴います。また、これらのリスクの対応のための費用が増加する可能性があります。
なお、ファンド運営子会社は、保有株式等の売却に当たり、市場への影響を最小限に抑えつつ、売却額の最大化を図るべく、計画的に売却する仕組みを確保しています。また、米ドルに対する為替レートが不安定な通貨建ての株式等の為替リスクをヘッジする必要性について検証しています。
さらに、投資ファンドが上場株式等を管理する上で発生する業務運営上のリスクやコンプライアンスリスクは、ファンド運営子会社のオペレーション、コンプライアンス、リスク管理の各部門が関与するコントロール・フレームワークを通じて管理されており、これにはポリシー、社員研修、社内通報制度、取引相手の確認などの取引承認プロセス、および取引後のモニタリングが含まれます。
d.特定の分野への投資の集中
投資ファンドは、特定の事業領域における複数の企業へ投資を行っており、当該事業領域に対する投資の集中度が高くなる場合があります。特定の事業領域における需要の減退や市場競争の激化(投資先間の競合を含みます。)などにより、事業環境が悪化した場合には、収益性の低下、事業計画の未達、市場評価の低迷などにより、投資先の業績や公正価値に悪影響を及ぼす可能性があります。
なお、投資の集中度については、ファンド運営子会社の投資リスク部門が集計を行い、投資委員会および取締役会のメンバーが検討を行います。ファンド運営子会社の投資委員会によるレビューなどの投資プロセスの中で、投資を分散させるか、またはリスクを許容するかが決定されます。
e.人材の確保・維持
ファンド運営子会社は、投資ファンドの保有株式価値の最大化を目的として、投資先を慎重に選定することに加え、投資後の成長を促す様々な支援を行います。このような取り組みの成功には、テクノロジーや金融市場に関する幅広い知見や投資事業の運営における専門的スキルを保有する有能な人材の確保・維持が不可欠です。有能な人材を十分に確保・維持することができない場合は、運営する投資ファンドの投資規模の維持・拡大や将来の投資成果に悪影響を及ぼす可能性があります。
なお、ファンド運営子会社は、投資・運用に必要な多様なノウハウを維持すべく、定期的な人事評価や組織の見直しに加え、研修や能力開発、スタッフが潜在能力を最大限に発揮できるよう行われる社内異動に至るまで、様々な人材サポートプログラムを提供しています。
(3)ソフトバンク事業
主に通信事業、インターネット関連事業、キャッシュレス決済を含む金融事業を営むソフトバンク㈱およびその子会社(本(3)において併せて「ソフトバンク㈱」)における主要なリスクは、以下のa~eに記載する通りです。
a.市場環境の変化、他社との競合
移動体通信市場は、競争促進政策の強化や異業種からの新規参入などによって経営環境が大きく変化し、利用者からはより低廉で多様なサービスを求める動きが高まっています。これらの市場環境に対応するため、ソフトバンク㈱は消費者の志向に合ったサービス・商品・販売方法を導入していますが、料金プランや通話・データ通信の品質等の面で消費者の期待に沿えない場合やソフトバンク㈱が提供するサービス・商品に重大な瑕疵が存在した場合、既存の契約者数を維持できる保証はありません。また、法令・規制・制度などの制定、改正または解釈・適用の変更等により、ソフトバンク㈱が顧客に提供できるサービス・商品・販売方法および料金プラン等が実質的な制約を受け、収入の減少や金銭的負担の発生・増加が起きる可能性があります。
ソフトバンク㈱の競合他社は、その資本力、サービス・商品、技術開発力、価格競争力、顧客基盤、営業力、ブランド、知名度およびこれらの総合力などにおいて、ソフトバンク㈱より優れている場合があります。競合他社がその優位性を現状以上に活用してサービスや商品の販売に取り組んだ場合、ソフトバンク㈱が価格競争を含む販売競争で劣勢に立たされ、ソフトバンク㈱の期待通りにサービス・商品を提供できない、顧客を維持・獲得できない、またはARPUが低下することも考えられます。
また、通信、インターネット、キャッシュレス決済に係る市場では、設立間もない新興企業や新規参入者によるサービス・商品がユーザーの支持を集め急速に広まることがあります。ソフトバンク㈱では、ユーザーの意見や動向を捉え、ユーザーの支持を集めることができるサービス・商品の提供を追求していきますが、新興企業や新規参入者のサービス・商品がソフトバンク㈱のサービス・商品に対する競合となる可能性や、ソフトバンク㈱が競争優位性を発揮するための新規サービス・商品の開発に費用がかかる可能性があります。
ソフトバンク㈱は、重複する経営資源の効率化、意思決定の迅速化や事業間におけるより大きなシナジーの創出などを目的として、ソフトバンク㈱内部において再編を行う場合があります。しかし、期待した再編の効果を十分に発揮できない場合、展開するサービスの連携の不調・遅れ、戦略やシナジーへの悪影響、再編に伴う混乱などの問題が発生する可能性があります。
b.技術・ビジネスモデルへの対応
ソフトバンク㈱は、技術やビジネスモデルの移り変わりが早い情報産業を主な事業領域としています。例えば、ChatGPTに代表される生成AIの分野は急速な勢いで発展しており、既存のビジネスモデルに大きな影響を与える事も想定されます。ソフトバンク㈱は、常に、最新の技術動向や市場動向の調査、技術的優位性の高いサービスの導入に向けた実証実験、および他社とのアライアンスの検討などの施策を講じています。しかし、新たな技術への対応が想定通りの時間軸に沿って進むこと、想定通りの効果を上げること、共通の基準や仕様が確立すること、および商用性を持つようになることについては、何らの保証もなく、また、これらの施策を行ったとしても、新たな技術やビジネスモデルの出現を含む市場環境の変化にソフトバンク㈱が適時かつ適切に対応できず、または迅速かつ効率的に設備を配備できないことにより、市場変化に適した優れたサービス、技術やビジネスモデルを創出または導入できない場合、ソフトバンク㈱のサービスが市場での競争力を失い、ソフトバンク㈱が維持・獲得できる契約数が抑制される、またはARPUが低下する可能性があります。
c.情報の流出や不適切な取り扱いおよびソフトバンク㈱の提供する商品やサービスの不適切な利用
ソフトバンク㈱は、事業を展開する上で、顧客情報(個人情報を含みます。)やその他の機密情報を取り扱っています。ソフトバンク㈱は、情報セキュリティ管理責任者の設置や役職員へのセキュリティ教育・訓練をはじめ、適切に情報資産を保護・管理するための体制構築を図っていますが、ソフトバンク㈱(役職員や委託先の関係者を含みます。)の故意・過失、または悪意を持った第三者によるサイバー攻撃、ハッキング、コンピューターウイルス感染、その他不正アクセスなどにより、これらの情報の流出や消失などが発生する可能性があります。
また、ソフトバンク㈱の提供する商品やサービスが詐欺等の犯罪等に不正に利用された場合、ソフトバンク㈱の信用および信頼の低下を招く可能性があります。
こうした事態が生じた場合、ソフトバンク㈱の信頼性や企業イメージが低下し顧客の維持・獲得が困難になるほか、競争力の低下や、損害賠償やセキュリティシステム改修のために多額の費用負担が発生する可能性があります。
なお、2021年3月のZホールディングス㈱とLINE㈱の経営統合に伴い、ソフトバンク㈱が個人情報をはじめとするデータを取り扱う量も飛躍的に増大しました。個人情報の適切な取り扱いに関してソフトバンク㈱全体のガバナンスの強化に取り組んでおり、加えて、ソフトバンク㈱のヤフー㈱とLINE㈱とのデータ連携にあたっては、同意取得を前提とした分かりやすい説明に努めるほか、各種の国際基準への準拠を前提とするなど、適切性の確保に努めています。これらの取組みにもかかわらず、係る対策やガバナンス強化の施策が有効に機能しないことによる当局からソフトバンク㈱への行政処分、ソフトバンク㈱の信用の毀損、ソフトバンク㈱のサービスへの需要の減少、追加の対策の策定・実施、また、データの漏洩などが発生する可能性があります。
d.業務の委託
ソフトバンク㈱は、提供する各種サービス・商品に係る販売、顧客の維持・獲得、通信ネットワークの構築およびメンテナンス、ならびにそれらに付随する業務の全部または一部について、他社に委託しているほか、情報検索サービスにおいて他社の検索エンジンおよび検索連動型広告配信システムを利用しています。ソフトバンク㈱は、サプライチェーン上のリスクの低減に努めていますが、業務委託先(役職員や関係者を含みます。)がソフトバンク㈱の期待通りに業務を行うことができない場合や、ソフトバンク㈱および顧客に関する情報の不正取得または目的外使用等をした場合などの人権侵害等に関連する問題を起こした場合、ソフトバンク㈱の信頼性や企業イメージも低下し、事業展開や顧客の維持・獲得に影響を及ぼす可能性があります。
このほか、当該業務委託先において法令などに違反する行為があった場合、ソフトバンク㈱が監督官庁から警告・指導を受けるなど監督責任を追及される可能性があるほか、ソフトバンク㈱の信頼性や企業イメージが低下し顧客の維持・獲得が困難になる可能性があります。
e.関連システムの障害などによるサービスの中断・品質低下
ソフトバンク㈱が提供する通信ネットワークや顧客向けのシステム、キャッシュレス決済サービス「PayPay」をはじめとする各種サービスにおいて、人為的なミスや設備・システム上の問題(自然災害など予測困難な事情に起因するものも含みます。)、または第三者によるサイバー攻撃、ハッキングその他不正アクセスなどが発生した場合、これに起因して各種サービスを継続的に提供できなくなること、または各種サービスの品質が低下することなどの重大なトラブルが発生する可能性があります。ソフトバンク㈱は、ネットワークを冗長化するとともに、障害やその他事故が発生した場合に備え、復旧手順を明確にしています。また、障害やその他事故が発生した場合、規模に応じて事故対策本部を設置するなど、適切な体制を構築して復旧に当たっています。これらの対策にもかかわらず、サービスの中断や品質低下を回避できない恐れがあり、サービスの中断・品質低下による影響が広範囲にわたり、復旧に相当時間を要した場合、信頼性や企業イメージが低下し、顧客の維持・獲得が困難になる可能性があります。
(4)アーム事業
アームは主に、低消費電力型マイクロプロセッサーおよび関連テクノロジーのデザインなど、半導体のIP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っています。ライセンスを供与された半導体企業により設計されるアーム・ベースのチップは、デバイスメーカーによってスマートフォン、デジタルテレビ、自動運転車等の最終製品に組み込まれます。アームの収益は、主に、アームのテクノロジーのライセンス収入およびライセンス先の企業がアームのテクノロジーを含むチップを販売することにより生じるロイヤルティー収入からなります。アームの事業における主要なリスクは、以下のa~jに記載する通りです。
a.業界動向の変化
アームの技術やサービスに対する需要は、変化と競争の激しい半導体およびエレクトロニクス産業の動向に依存しています。アームのライセンス収入は、半導体企業およびデバイスメーカーがアームの新しい製品を採用する頻度に大きく依存しているため、これらの企業の製品に対する需要の影響を受けます。デバイスメーカーによる、アーム・ベースのチップへの需要の減少は、アームのロイヤルティー収入に悪影響を及ぼします。
アームの成功は、その製品およびサービスが、半導体企業やデバイスメーカーに受け入れられるかどうかに大きく依存しています。市場には競合するアーキテクチャーがあり、アームの製品が市場で引き続き受け入れられる保証はありません。
また、半導体およびエレクトロニクス産業はますます複雑化し、設計および製造コストは増加の傾向にあります。そのため、アームの顧客の多くは、設計自動化ツール(EDA)や設計した半導体の製造にサードパーティを利用しています。アームはこれらのサードパーティと緊密に連携し、自社の技術がサードパーティのEDAや製造プロセスと互換性があることを確認しています。しかしながら、そのような互換性が十分に確保できなかった場合、またはEDAや半導体設計に関する情報へのアクセスが妨げられた場合、アームの製品に対する需要が減少する可能性があります。
これらのリスクを軽減するために、アームの経営陣は定期的に戦略と長期の製品開発計画を見直し、将来のニーズを満たす製品の開発に努めています。また、半導体やエレクトロニクス業界の多くのパートナーや企業と連携することで、状況の変化を察知し、適切な対応を図る体制を整えています。
b.競合
アームは、他社との競争に加え、設計および製造技術の進歩、エンドユーザーのニーズや業界標準の変化、頻繁な新製品の導入など、変化の激しい事業環境に晒されています。また、x86のような既存の技術や、RISC-Vのようなオープンソースの技術など、既存および新規の市場参加者との競合が今後も継続すると予想されます。
アームの競合他社は、開発・広告宣伝・販売により多くの経営資源を投入することで、価格、顧客対応、性能、品質の面でより優れた製品・サービスを提供する可能性があります。そのため、アームは競争上の優位性を確保すべく、相当規模の経営資源の投資が必要となる場合があります。これらの競争上の課題を予測または対応することができない場合、アームの優位性が損なわれる可能性があります。
これらのリスクを軽減するために、アームは、主要な半導体企業と密接に協力することに努めています。アームは、アーム・ベースのチップの構築や最適化されたソフトウエアの開発の知識を持つ多くのエンジニアからなるエコシステムを確立しており、それに投資することで、様々なアーム・ベースのチップを開発し維持するコストのさらなる削減に努めています。
c.顧客の集中
アームの収益の大部分は少数の主要顧客に依存しており、これらの主要顧客の事業の動向に影響を受ける可能性があります。
なお、アームは通常、毎年多様なプロセッサーを開発し、特定の顧客がアーム製品の導入を見送った場合の影響の軽減に努めています。
d.世界市場の細分化
アーム製品が属する市場は、地政学的影響を受けることがあります。地政学的要因や政治的対立によって、世界共通のアーキテクチャーの役割が薄れ、一部の国・地域特有の製品への需要が増加し、世界の半導体市場の分断が起きる可能性があります。これは地域ごとの多様な製品をサポートするための費用の増加や、アーム製品を使用しなくなった地域における収益の減少、新規市場における将来のライセンス収入の機会の損失につながる可能性があります。
なお、アームは、規制当局に対する働きかけや、将来の顧客ニーズに即した製品開発を行うために戦略の見直しを行うことで、これらのリスクの軽減に努めています。
e.中国への依存
アームは、収益の一定部分を中国の半導体企業およびOEM、ならびに中国に半導体や最終製品を輸出する半導体企業およびOEMから得ています。アームにおける中国関連市場での収益の維持が困難になる場合、中国における新規および既存の市場へのアクセスが閉ざされる場合、新規事業での成長の遅れや、中国における市場シェアが低下する場合には、アームの業績や競争力に悪影響を与える可能性があります。
過去10年間、中国は半導体産業の収益と成長の重要な源泉となってきました。しかし、近年、新型コロナウイルス感染症の流行、貿易や国家安全保障に関する政策、債務残高の増加などが経済に不確実性を与え、中国経済や半導体産業の成長の先行きが不透明な状況にあり、この状況が長期化する場合には、アームに悪影響を及ぼす可能性があります。
また、アームの中国でのビジネスは、保護貿易政策や国家安全保障政策を含む政治的措置によりすでに一定の制約を受けていますが、今後も制約を受ける可能性があります。
これらのリスクを軽減するために、アームは、米国と中国における政策変更を詳細に把握することに努めています。また、アーム・チャイナ(注2)における収益やライセンス契約の動向を定期的に把握することで、中国市場への影響を注視するとともに、その対応に努めています。
(注2)アーム・チャイナは、当社の子会社と中国投資家による合弁会社です。アームはこの会社を通じて中国市場にアクセスしています。
f.ビジネスモデルの変更
アームは、そのビジネスモデルの変更を今後も行う可能性がありますが、これらの変更が顧客に受け入れられる保証はありません。そのような場合、アームは期待通りに、想定したスケジュールで収益を得られない、または全く収益を得られない可能性があります。
また、ビジネスモデルの変更後において、契約の数や金額の増加が従来と同じようには、または全く実現せず、期待通りのライセンス収入が得られない可能性があります。さらに、新しいビジネスモデルの導入は、顧客にとってアームの製品の魅力を低減させてしまうなど、想定通りの結果を得られない可能性があります。
これらのリスクを軽減するため、アームは新しいビジネスモデルに関して、顧客と十分な議論を行うなど、広範な検討を実施し、リスクの特定と対応に努めています。
g.所有する知的財産権の保護
アームの事業の成功には、その知的財産権の保護が不可欠です。アームは、その保護に当たり、主に特許権、著作権、企業秘密、商標関連の法律や、従業員との機密保持契約、ならびに顧客、パートナーなどの関係者とのライセンス契約に依拠していますが、知的財産権を保護するためのアームの措置が不十分である可能性があります。加えて、アームが希望する特許権を取得できない、または特定の法域においては、アームが保持する知的財産に関する契約上の権利などが制限される可能性があります。アームがこれらに関連する法律や規制に適切に対応できない場合、および関連する法域において知的財産権や契約上の権利を行使できない場合、アームの事業に悪影響が及ぶ可能性があります。
また、特許権およびその他の知的財産権を行使するために、訴訟が必要となる場合があります。そのような訴訟は巨額の費用がかかる可能性があり、また経営陣やエンジニアの通常の業務に支障をきたす可能性があります。
一例として、アームは、Qualcomm, Inc. および Qualcomm Technologies, Inc.(両者を含めて “Qualcomm”)、Nuvia, Inc.との係争中の訴訟に関与しています。このような訴訟の結果や、それによる現在主要顧客であるQualcommとの関係への影響は不透明です。さらに、アームによる訴訟への関与が、業界、Qualcommやその他のパートナーとの関係において風評被害が生じる可能性があります。
なお、アームは、関連法域における特許権、訴訟、係争事案の動向を注意深く監視することにより、これらのリスクの軽減に努めています。
h.知的財産権の侵害
アームは、第三者により知的財産権の侵害、濫用などを主張されたことがあり、今後もそのような主張がなされる可能性があります。アームはその技術が第三者の知的財産権を侵害したとの法的主張を受けた場合、顧客との契約に基づき、顧客に対する補償を行わなければならない場合があります。これらの主張は、費用と時間のかかる訴訟に発展し、アームによるロイヤルティーまたはライセンス契約の締結を余儀なくされ、損害賠償または販売差止命令の対象となり、特許が無効となり、顧客からのライセンス料の返還または将来の支払いの見送りを要求され、さらにはアームの特定の製品の再設計が必要となる場合があります。
なお、アームは、厳密に管理された手順の下、適切なライセンスの権利の恩恵を受ける場合を除き、第三者に帰属する知的財産権を使用せずに製品を設計・実装することで、これらのリスクを軽減しています。
i.ブランドと評判
アームのブランドと評判を維持することは、顧客、従業員、政府、サプライヤー、およびその他のステークホルダーとの関係において不可欠です。アームのブランドと評判は、非倫理的行動や不正行為、製品の品質、安全性、法令または契約違反、内部統制の失敗、コーポレート・ガバナンスの問題、データ侵害、労働環境における安全確保、環境保全問題、違法または不適切な用途への技術の使用、営業手法、サプライヤーの行為、その他の悪評を招く問題などにより影響を受ける可能性があります。これらの危機や脅威に迅速かつ効果的に対応できなかった場合、社会的な批判によりアームのブランドと評判が大きく棄損する可能性があります。また、アーム・チャイナなどの第三者の行為の責任がアームに転嫁された場合も、アームのブランドや評判が損なわれる可能性があります。
アームは、製品の欠陥やバグのリスクを低減するために、厳格な品質保証と検証プロセスを実施しています。加えて、顧客やパートナーからのフィードバックを定期的に収集し、アームの製品や行動に対する認識の変化を把握し、評価の低下に対して早期の対応を図る体制を維持することで、これらのリスクの軽減に努めています。
j.輸出規制と貿易障壁
アームの本社は英国にあり、現時点において、米国、中国、インド、カナダ、南アフリカ、欧州を含む世界中の国や地域で事業を展開しています。これらの国際的な事業活動は、政治・経済・金融情勢や、法律・規制環境の変化に影響を受けます。
各国政府による輸出入規制により、様々な負担や製品のライセンス提供の制限を伴う可能性があります。米国商務省が、他国の製品に対する輸出規制の適用範囲を拡大した場合、より多くのアームの製品が米国の輸出管理の対象となる可能性があります。さらに、米国政府が特定の顧客や取引先を対象としたより広範な経済制裁を導入した場合には、特定の国や組織に対する製品のライセンス提供に制約が生じる可能性があります。
アームが事業上関与する国々の貿易における関係性は近年不安定であり、特に米国政府はアームの一部の取引先へ輸出規制を課しています。これら国々の規制は追加の費用負担や、重要市場での収益減少につながる可能性があります。
なお、アームは、米国、英国、EUの輸出管理当局と強い関係を維持し、政策や規制の動向を監視することで、これらのリスクの軽減に努めています。
(5)その他
a.法令遵守
当社は、各国の法令等の下で投資活動を行っています。当社や投資先(役職員を含みます。)が法令等に違反する行為を行った場合、違反の認識の有無にかかわらず、行政処分や法的措置の対象となる可能性があります。その結果、当社および投資先の信頼性や企業イメージの低下、取引先による契約解除、金銭的負担が発生する可能性があります。また、当社および投資先が活動を行う国・地域において、租税法令またはその解釈・運用が新たに導入・変更された場合や、税務当局との見解の相違により追加の税負担が生じる可能性があります。
なお、当社では、法令の遵守にとどまらず、高い倫理観に基づいた企業活動を行うため、全ての役職員に適用される「ソフトバンクグループ行動規範」を定めるとともに、グループコンプライアンス体制の強化や研修など役職員の知識や意識向上を促す取り組みを行っています。また、法令等の新設・改正に関しては、法務部門が外部のアドバイザーからの助言を受けながら情報収集などを行っています。
b.知的財産権
ソフトバンクグループ㈱が保有する「ソフトバンク」ブランドが第三者により侵害された場合、ソフトバンクグループ㈱および「ソフトバンク」ブランドを使用する子会社の企業イメージや信頼性が低下する可能性があります。また、子会社および投資先が保有する知的財産権が第三者により侵害された場合、同社の事業展開や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。一方、当社または投資先が意図せずに第三者の知的財産権を侵害した場合、権利侵害の差止めや損害賠償、ライセンス使用料の請求などを受ける可能性があります。
なお、事業の持続的成長を支えるソフトバンクグループ㈱のブランドの重要性に鑑み、商標権を国内外で戦略的に確保する取り組みを行うとともに、子会社の知的財産活動・戦略の評価や子会社との知的財産に関する連携等を行い、持株会社としてグループ全体の知的財産保護・活用も目指しています。
c.訴訟
当社は、株主、投資先、取引先、従業員(投資先の現在および過去の株主・従業員を含みます。)を含む第三者の権利・利益を侵害したとして、損害賠償などの訴訟を起こされる可能性があります。その結果、当社の投資活動に支障が生じたり、企業イメージが低下したりする可能性があるほか、金銭的負担が発生する可能性があります。本有価証券報告書の提出日現在における主な訴訟内容については「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記46.偶発事象(3)訴訟」をご参照ください。
d.サステナビリティ
当社は環境、社会、ガバナンス(以下「ESG」)に対し、本質的な取り組みを率先して実行することが重要であると考えています。しかし、当社のESGへの取り組みが投資家をはじめとした社内外のステークホルダーの期待から大きく乖離した場合(例えば、ESG要素が当社のガバナンス体制や経営戦略に十分に組み込まれていない、または気候変動や、多様性を含む人的資本への取り組みが不十分である、と投資家に判断された場合など)は、ステークホルダーからの評価が低下し、投資活動および資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。また、投資先のESGに関する機会・リスクを十分に把握できない場合は、当社が想定した通りに投資先が事業を展開できない可能性があります。さらに、投資会社に対するESG関連の規制が強化された場合は、投資スピードの鈍化や対応コストの増加が生じる可能性もあります。
なお、ソフトバンクグループ㈱は、取締役会で任命されたチーフ・サステナビリティ・オフィサー(CSusO)を委員長とするサステナビリティ委員会において、取り組むべきESGの重要課題や対応方針等を継続的に議論するとともに、ESGに関わる対応および情報開示を強化しています。投資活動では、各投資エンティティにおいて、投資先のESGに関する機会・リスクを分析し、総合的な投資評価を行っています。
e.情報セキュリティ
昨今の国際情勢を受け世界中でサイバー攻撃の脅威が高まる中、当社および投資先においてサイバー攻撃、ハッキング、コンピューターウイルス感染、その他不正アクセスや内部不正を完全に防止できなかった場合、情報の漏えい、改ざん、消失またはその他の情報セキュリティ事故が発生する可能性があります。こうした事態が生じた場合、当社および投資先の信頼性や企業イメージが低下したり、事業活動に支障が生じたりする可能性があるほか、金銭的損失やこれらの事象に対応するための追加費用等が発生する可能性があります。
なお、当社は、ソフトバンクグループ㈱の取締役会で任命された最高情報セキュリティ責任者であるチーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー(CISO)の下、情報セキュリティを脅かす脆弱性などのリスク要因を特定し、リスクに応じた組織的、物理的、技術的および人的な情報セキュリティ対策を実施することで、情報資産の保護に努めています。
当期における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りです。
なお、文中の将来に関する事項は、当期末現在において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
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1.アリババ アリババ株式296百万ADR(米国預託証券)を対象とした先渡売買契約を現物決済した結果、売却損益(下表cおよびe)を計上。また、これらの現物決済の過程で当第2四半期に当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回ったため、同社は当社関連会社から除外。その時点で引き続き保有していた株式の再測定益(下表d)を計上 <アリババ株式に関連する当期の損益>
2.SVF 活動開始来累計損益はSVF1で114億米ドルのプラス、SVF2で183億米ドルのマイナス(注1)
3.業績ハイライト ◆ 投資損失8,351億円(当第4四半期:5,261億円の利益) -持株会社投資事業からの投資利益4兆5,605億円(当第4四半期:8,609億円の利益) ・アリババ株式先渡売買契約決済関連利益4兆8,383億円を計上(上表cとdの合計) ・投資の実現損失2,380億円、投資の未実現評価損失1,424億円をそれぞれ計上 -SVF事業からの投資損失5兆3,223億円(当第4四半期:3,155億円の損失) ・SVF1:実現益(純額)817億円、未実現評価損失(純額)1兆9,520億円をそれぞれ計上 ・SVF2:実現損失(純額)35億円、未実現評価損失(純額)2兆5,275億円をそれぞれ計上 世界的な株価下落傾向を背景に多数の公開投資先(注2)の株価の下落(当第4四半期には一部銘柄で株価上昇)。未公開投資先(注2)も、業績の低迷や公開類似企業の株価下落などを反映した結果、多数の銘柄で公正価値が減少 ◆ 税引前損失4,691億円(前期比4,004億円改善) -財務費用5,559億円 -為替差損7,723億円:主にソフトバンクグループ㈱において米ドル建債務が同現預金・貸付金を上回っている中、円安となった影響により損失を計上 -SVFにおける外部投資家持分の減少額1兆1,279億円 ◆ 親会社の所有者に帰属する純損失9,701億円(前期比7,379億円改善) -法人所得税3,207億円 -非支配持分に帰属する純利益1,803億円
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4.「守り」の徹底――継続的な資金化と投資の縮小の結果、LTV(注3)が前期末から改善 ◆ 継続的な資金化 -当期にアリババ株式を利用した先渡売買契約により354.6億米ドルを調達 -当期にSVF1および2でUber、KE Holdingsを含む10銘柄の全株式および複数の上場銘柄の一部株式などを合計64.7億米ドルで売却(株式交換を含む) -当第1四半期にTモバイル株式21.2百万株を24.0億米ドルで売却 -当期末以降、アリババ株式を利用した先渡売買契約により43.9億米ドルを調達 ◆ 投資の縮小 当期にSVF1および2で合計31.4億米ドルを投資(新規および追加投資の合計、株式交換を含む)。前期の投資額合計442.6億米ドルから大幅に縮小
5.積極的な負債返済および先渡売買契約の現物決済により、ソフトバンクグループ㈱および資金調達子会社等の有利子負債が前期末から2兆2,338億円減少 -当期におけるアリババ株式296百万ADRを対象とした先渡売買契約の現物決済により、株式先渡契約金融負債404.5億米ドルを削減(うち134.7億米ドルは当期に締結した契約に係る金融負債) -当第1四半期にコミットメントラインを使用した借入金45.0億米ドルを返済 -当第2四半期に銀行借入(シニアローン)3,252億円全額を返済(うち期限前返済は2,927億円) -当第2四半期にアリババ株式を利用した借入(マージンローン)60.0億米ドル全額を返済 -当第2四半期累計期間にTモバイル株式を利用した借入(マージンローン)20.6億米ドルを返済 -当期に外貨建普通社債合計20.7億米ドル相当(額面総額)を買入れ。なお、米ドル建永久ハイブリッド社債7.5億米ドル(額面総額。IFRS上資本性金融商品に分類)の買入れも実施
6.米ドル建永久ハイブリッド社債のリプレイスメントに目途 当期末以降の2023年4月に国内ハイブリッド社債2,220億円を発行し、同年5月のハイブリッドローン(注4)の借入実行とあわせて、2023年7月に初回任意償還日を迎える米ドル建永久ハイブリッド社債(20億米ドル)および2023年9月に初回任意償還日を迎える円建ハイブリッド社債(154億円)のリプレイスメントに向けた調達が完了
7.合計1.4兆円の自社株買いを完了 -2021年11月に決議した最大1兆円の自己株式取得枠: 2022年10月17日に全額の取得完了 -2022年8月に決議した最大4,000億円の自己株式取得枠:2022年11月10日に全額の取得完了 -上記の両取締役会決議に基づき取得した自己株式の総数と同数の自己株式252,958,500株(消却前の発行済株式総数に対する割合14.68%)を2023年3月30日に消却
8.Zホールディングスが同社、LINEおよびヤフーを中心としたグループ内再編を実施予定 Zホールディングスは、今後、よりプロダクトファーストの組織体制とし、経営統合によるシナジーの拡大を加速させるため、同社と中核完全子会社であるLINE、ヤフーの3社を中心としたグループ内再編を2023年10月1日に実施する予定
9.アームによるForm F-1登録届出書ドラフトのコンフィデンシャル・サブミッション アームは、米国証券取引委員会に対して、同社の普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)の新規公開計画(以下「本新規株式公開」)に関するForm F-1の登録届出書ドラフトを非公開で提出したことを、当期末以降の2023年4月に公表。本新規株式公開の完了後もアームは引き続き当社連結子会社であると想定。また、本新規株式公開は当社の連結業績または財政状態に重要な影響を及ぼすことはないと見込む |
(注1)外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。
(注2)公開投資先は証券取引所および店頭市場で取引される株式を、未公開投資先は公開投資先に該当しない投資先を指します。以下同じです。
(注3)保有資産に対する負債の割合で、調整後純有利子負債÷保有株式価値で算出します。保有株式価値および調整後純有利子負債は、いずれもアセットバック・ファイナンスにおける満期決済金額または借入金を除きます。調整後純有利子負債の算出からは、当社のうち、ソフトバンク㈱(Zホールディングス㈱およびPayPay㈱をはじめとする子会社を含む)、SVF1、SVF2、LatAmファンドおよびアームなど独立採算で運営される事業体、ならびにSB Northstarに帰属する有利子負債および現預金等を除きます。
(注4)本ハイブリッドローンは、株式会社日本格付研究所およびS&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社より資本性の認定(借入実行額の50%)を受けています。
為替換算レート
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2022年3月期 |
2023年3月期 |
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1米ドル |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
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期中平均 レート |
110.00円 |
110.47円 |
113.60円 |
117.10円 |
129.04円 |
138.68円 |
141.16円 |
133.26円 |
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期末日 レート |
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122.39円 |
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133.53円 |
<連結損益計算書の表示および報告セグメントの変更>
「ラテンアメリカ・ファンド事業」を「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」へ統合
当第1四半期より、LatAmファンドについても、SVF2の運営会社であるSBGAが運営することとなったことに伴い、セグメント管理区分を見直した結果、「ラテンアメリカ・ファンド事業」を「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」に統合しました。これに伴い、連結損益計算書において、従前「ラテンアメリカ・ファンド事業からの投資損益」に含めて表示していたLatAmファンドからの投資損益を「SVF事業からの投資損益」に、従前「その他の損益」に含めて表示していたLatAmファンドにおける外部投資家持分の増減額を「SVFにおける外部投資家持分の増減額」に、それぞれ含めて表示しています。前年同期における情報も同様に組み替えて表示しています。このほか、連結財政状態計算書および連結キャッシュ・フロー計算書においても表示方法を変更しています。詳細については「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記2.連結財務諸表作成の基礎(4)表示方法の変更」をご参照ください。
a.連結経営成績の状況
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(単位:百万円) |
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3月31日に終了した1年間 |
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2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
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売上高 |
6,221,534 |
6,570,439 |
348,905 |
5.6% |
A |
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売上総利益 |
3,265,574 |
3,328,042 |
62,468 |
1.9% |
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投資損益 |
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持株会社投資事業からの投資損益 |
104,367 |
4,560,500 |
4,456,133 |
- |
B |
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SVF事業からの投資損益 |
△3,625,827 |
△5,322,265 |
△1,696,438 |
- |
C |
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その他の投資損益 |
86,718 |
△73,294 |
△160,012 |
- |
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投資損益合計 |
△3,434,742 |
△835,059 |
2,599,683 |
- |
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販売費及び一般管理費 |
△2,551,722 |
△2,695,328 |
△143,606 |
5.6% |
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財務費用 |
△382,512 |
△555,902 |
△173,390 |
45.3% |
D |
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為替差損益 |
△706,111 |
△772,270 |
△66,159 |
- |
E |
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持分法による投資損益 |
341,385 |
△96,677 |
△438,062 |
- |
F |
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デリバティブ関連損益(投資損益を除く) |
1,234,708 |
54,256 |
△1,180,452 |
△95.6% |
G |
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SVFにおける外部投資家持分の増減額 |
970,559 |
1,127,949 |
157,390 |
16.2% |
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その他の損益 |
393,299 |
△24,138 |
△417,437 |
- |
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税引前利益 |
△869,562 |
△469,127 |
400,435 |
- |
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法人所得税 |
△592,637 |
△320,674 |
271,963 |
△45.9% |
H |
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純利益 |
△1,462,199 |
△789,801 |
672,398 |
- |
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親会社の所有者に帰属する純利益 |
△1,708,029 |
△970,144 |
737,885 |
- |
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包括利益合計 |
691,211 |
468,140 |
△223,071 |
△32.3% |
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親会社の所有者に帰属する包括利益 |
449,419 |
293,116 |
△156,303 |
△34.8% |
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以下、連結損益計算書の主要な科目および特筆すべき科目に関する概要を記載します。
A 売上高
ソフトバンク事業およびアーム事業はいずれも増収となりました。
B 持株会社投資事業からの投資損益
持株会社投資事業からの投資利益は4,560,500百万円となりました。主に、アリババ株式先渡売買契約決済関連利益4,838,251百万円(アリババが関連会社から除外された時点で保有する同社株式の再測定益3,996,668百万円を含む)を計上したことによるものです。詳細は「b.セグメントの業績概況(a)持株会社投資事業」をご参照ください。
C SVF事業からの投資損益
SVF事業からの投資損失は5,322,265百万円となりました。なお、このうち外部投資家に帰属する投資損失は1,127,949百万円です。SVF1においては、Uber Technologies, Inc.(以下「Uber」)など8銘柄の全株式売却1および複数の上場銘柄の一部株式の売却などにより投資の実現益81,714百万円(純額)を計上しました。一方、当期における多数の銘柄の株価下落を反映し、公開投資先について合計782,582百万円の未実現評価損失(純額)を計上しました。この主なものはSenseTime Group, Inc.に係る損失213,825百万円、PT GoTo Gojek Tokopedia Tbk(以下「GoTo」)に係る損失213,528百万円およびDoorDash, Inc.(以下「DoorDash」)に係る損失102,091百万円です。未公開投資先についても、業績の低迷や公開類似企業の株価下落などを反映し多数の銘柄で公正価値が減少したことにより、合計1,169,384百万円の未実現評価損失(純額)を計上しました。
SVF2においては、主にKE Holdings Inc.(以下「KE Holdings」)の全株式売却および複数の上場銘柄の一部株式の売却により、投資の実現損失3,499百万円(純額)を計上しました。また、公開投資先については主に当期におけるWeWork Inc.(以下「WeWork」)およびAutoStore Holdings Ltd.(以下「AutoStore」)の株価下落、未公開投資先については業績の低迷や公開類似企業の株価下落などを反映した結果、合計2,527,524百万円の未実現評価損失(純額)を計上しました。詳細は「b.セグメントの業績概況(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。
主にB~Cの結果、投資損益合計は835,059百万円の損失となりました。
D 財務費用
持株会社投資事業で支払利息が121,433百万円増加しました。アリババ株式を利用した先渡売買契約の一部について早期現物決済を行ったことに伴い先渡契約金融負債に係る未償却原価を一括償却した影響や、アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンス(2022年3月に調達実行)に係る支払利息が発生したことなどで、ソフトバンクグループ㈱2の支払利息が増加したことによるものです。
E 為替差損益
主にソフトバンクグループ㈱と国内の資金調達子会社の米ドル建債務(子会社からの借入や外貨建普通社債など)および米ドル建現預金・貸付金について、前者が後者を上回っていたことから、為替レートが円安となったことにより為替差損772,270百万円(純額)を計上しました。
なお、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなど機能通貨が外貨(主に米ドル)の在外子会社・関連会社の純資産については、為替換算レートが円安となったことにより円換算後の価値が増加しましたが、そのプラス影響は為替差損益には含まれず、連結財政状態計算書の資本の部の「その他の包括利益累計額」に在外営業活動体の為替換算差額の増加額1,337,214百万円として計上されています。
F 持分法による投資損益
アリババに係る持分法投資損益は前期比413,305百万円悪化の25,394百万円3の損失となりました。アリババはこれまで当社の持分法適用関連会社でしたが、当第2四半期に関連会社から除外されました。これは、アリババ株式を利用した先渡売買契約を現物決済する過程で、当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回り、重要な影響力を喪失したことによるものです。
G デリバティブ関連損益(投資損益を除く)
アリババ株式を利用した先渡売買契約等に係るデリバティブ関連利益24,933百万円を計上しました。当第4四半期には、アリババ株式の株価上昇に伴い同デリバティブ関連損失524,201百万円を計上しました。
主にA~Gの結果、税引前利益は前期比400,435百万円改善の469,127百万円の損失となりました。
H 法人所得税
法人所得税は320,674百万円となりました。ソフトバンク㈱やヤフー㈱、アームなどの事業会社で当期税金費用283,702百万円を計上しました。このほか、ソフトバンクグループ㈱、アリババ株式を利用した資金調達子会社および関連する中間持株会社(いずれも当社100%子会社)において当期税金費用494,405百万円を計上した一方で、繰延税金費用を利益方向に408,508百万円計上しました。
主にA~Hの結果、親会社の所有者に帰属する純利益は前期比737,885百万円改善の970,144百万円の損失となりました。
b.セグメントの業績概況
当社の報告セグメントは、当社の経営資源の配分の決定や業績の評価を行うための区分を基礎としています。当第1四半期よりSVF2の運営会社であるSBGAがLatAmファンドを運営することとなったことに伴い、セグメント管理区分を見直した結果、「ラテンアメリカ・ファンド事業」を「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」に統合しました。当期末現在、「持株会社投資事業」、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」、「ソフトバンク事業」、「アーム事業」の4つを報告セグメントとしています。
報告セグメントの概要は以下の通りです。
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セグメント名称 |
主な事業の内容 |
主な会社 |
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報告セグメント |
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持株会社投資事業 |
・ソフトバンクグループ㈱およびその子会社による投資事業
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ソフトバンクグループ㈱ SoftBank Group Capital Limited ソフトバンクグループジャパン㈱ SB Northstar LP
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ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 |
・SVF1、SVF2およびLatAmファンドによる投資事業 |
SB Investment Advisers (UK) Limited SoftBank Vision Fund L.P. SB Global Advisers Limited SoftBank Vision Fund II-2 L.P. SBLA Latin America Fund LLC
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ソフトバンク事業 |
・コンシューマ事業:個人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスの提供 ・法人事業:法人顧客を対象とした日本国内でのモバイルサービスやソリューションサービスの提供 ・流通事業:法人顧客を対象としたICTサービス商材の提供、個人顧客を対象とした通信端末関連商品・IoT機器の提供 ・ヤフー・LINE事業:インターネット広告やイーコマースサービスの提供 ・金融事業:決済、金融サービスの提供
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ソフトバンク㈱ Zホールディングス㈱ ヤフー㈱ LINE㈱ PayPay㈱(注1) |
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アーム事業 |
・マイクロプロセッサーのIPおよび関連テクノロジーのデザイン ・ソフトウエアツールの販売および関連サービスの提供
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Arm Limited |
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その他 |
・オルタナティブ投資の資産運用事業 ・福岡ソフトバンクホークス関連事業 |
Fortress Investment Group LLC 福岡ソフトバンクホークス㈱ |
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(注1)2022年10月よりPayPay㈱はソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱の子会社となったため、当第3四半期より、PayPay㈱の業績は「その他」ではなく「ソフトバンク事業」に含めて表示し、当期および前期について遡及修正しています。
(a)持株会社投資事業
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1.アリババ株式296百万ADR(米国預託証券)を対象とした先渡売買契約を現物決済した結果、売却損益(アリババ株式先渡売買契約決済益8,416億円および投資の実現損失2,109億円)を計上。また、これらの現物決済の過程で当第2四半期に当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回ったため、同社は当社関連会社から除外。その時点で引き続き保有していた株式の再測定益3兆9,967億円を計上 2.上記のアリババ株式に関連する損益を含めて投資利益4兆5,606億円を計上した一方で、財務費用3,985億円や為替差損7,721億円を計上したことにより、セグメント利益は3兆3,498億円に |
<事業概要>
当事業においては、主にソフトバンクグループ㈱が、戦略的投資持株会社として直接または子会社を通じて投資活動を行っています。当事業は、ソフトバンクグループ㈱、SoftBank Group Capital Limited、ソフトバンクグループジャパン㈱(以下「SBGJ」)および資産運用子会社であるSB Northstarのほか、投資または資金調達を行う一部の子会社で構成されています。持株会社投資事業からの投資損益は、ソフトバンクグループ㈱が、直接または子会社を通じて保有する投資からの投資損益により構成されています。ただし、子会社からの受取配当金および子会社株式に係る減損損失などの子会社株式に関連する投資損益を含みません。
当事業を構成する会社が保有する投資先は、アリババやTモバイル、Deutsche Telekom AG(以下「ドイツテレコム」)など約110社と、SB Northstarからの投資先であり、そのほとんどがFVTPLの金融資産として認識されるものです。FVTPLの金融資産に該当する投資は、四半期ごとに公正価値を測定し、その変動額を「投資損益」として連結損益計算書に計上しています。
アリババへの投資
アリババはこれまで当社の持分法適用関連会社でしたが、当第2四半期に関連会社から除外されました。これは、アリババ株式を利用した先渡売買契約を現物決済する過程において、当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回り、重要な影響力を喪失したことによるものです。
アリババが関連会社から除外された時点において当社が保有する同社株式については、FVTPLの金融資産に分類し、当該時点の株価に基づき公正価値による再測定を行いました。それ以降、四半期ごとに公正価値を測定し、その変動額を「投資損益」として連結損益計算書に計上しています。
資産運用子会社からの上場株式等への投資
SB Northstarはソフトバンクグループ㈱の余剰資金を用いて上場株式等の取得および売却、上場株式に関連するデリバティブ取引および信用取引を行っています。当期における資産運用子会社に係る投資損失は1,462億円でした(活動開始来の累計投資損失:8,924億円)(注)。引き続き事業規模を縮小しており、その株式等保有残高は前期末の3,159億円から当期末には792億円まで減少しています。
同社における持分は、ソフトバンクグループ㈱が67%、ソフトバンクグループ㈱代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義が33%をそれぞれ間接的に保有しています。孫 正義の持分は非支配持分として同社の投資損益から差し引かれるため、投資損益の67%が親会社の所有者に帰属する純利益に影響を与えます。ソフトバンクグループ㈱が同社に対しファンド存続期間(12年+延長2年)満了時に債権を保有し、その債権に返済不能分が発生した場合、持分比率に応じて孫 正義は損害額を補償します。
(注)当期投資損失および累計投資損失のいずれも、SB NorthstarからSB Investment Advisers (US) Inc.子会社のSPAC(特別買収目的会社)3社への投資の影響を含まない金額です。なお、当該SPACのうち1社は当期に事業会社との合併を完了し、残り2社は当期に事業会社との合併を完了できずに運営を停止しました。
<業績全般>
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(単位:百万円) |
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3月31日に終了した1年間 |
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2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
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持株会社投資事業からの投資損益 |
104,135 |
4,560,568 |
4,456,433 |
- |
A |
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アリババ株式先渡売買契約決済関連利益 |
199,972 |
4,838,251 |
4,638,279 |
- |
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Tモバイル株式売却関連損益 |
3,149 |
24,842 |
21,693 |
688.9% |
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資産運用子会社からの投資の実現損益 |
54,853 |
△73,950 |
△128,803 |
- |
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資産運用子会社からの投資の未実現評価損益 |
△393,635 |
△67,054 |
326,581 |
- |
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|
資産運用子会社からの投資に係るデリバティブ関 連損益 |
89,476 |
△5,102 |
△94,578 |
- |
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投資の実現損益(注1) |
△269,343 |
△235,617 |
33,726 |
- |
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投資の未実現評価損益(注1) |
288,734 |
△144,198 |
△432,932 |
- |
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当期計上額 |
△126,282 |
△132,423 |
△6,141 |
- |
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過年度計上額のうち実現損益への振替額(注2) |
415,016 |
△11,775 |
△426,791 |
- |
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|
|
投資に係るデリバティブ関連損益 |
101,524 |
205,506 |
103,982 |
102.4% |
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為替換算影響額(注1)(注3) |
10,022 |
- |
△10,022 |
- |
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その他(注1) |
19,383 |
17,890 |
△1,493 |
△7.7% |
|
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販売費及び一般管理費 |
△85,871 |
△73,796 |
12,075 |
△14.1% |
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|
財務費用 |
△277,108 |
△398,541 |
△121,433 |
43.8% |
B |
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為替差損益 |
△705,108 |
△772,053 |
△66,945 |
- |
C |
||
|
持分法による投資損益 |
376,433 |
△22,836 |
△399,269 |
- |
D |
||
|
デリバティブ関連損益(投資損益を除く) (主にアリババ株式の先渡売買契約の影響) |
1,236,686 |
65,732 |
△1,170,954 |
△94.7% |
E |
||
|
その他の損益 |
315,991 |
△9,228 |
△325,219 |
- |
F |
||
|
セグメント利益(税引前利益) |
965,158 |
3,349,846 |
2,384,688 |
247.1% |
|
||
(注1)前期の各項目の数値について修正し再表示しています。持株会社投資事業からの投資損益の金額に影響はありません。
(注2)当期に実現した投資に係る未実現評価損益の過年度計上額を「投資の実現損益」に振り替えています。
(注3)投資の未実現評価損益は当該評価損益が生じた四半期の平均為替レートを用いて換算する一方、投資の実現損益は当該株式を処分した四半期の平均為替レートを用いて換算します。「為替換算影響額」は、未実現評価損益と実現損益の換算に使用する為替レートの差により生じた金額です。
|
アリババ株式に関連する当期の損益 |
(単位:百万円) |
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関連会社時の損益 |
|||
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持分法による投資損失 |
△25,394 |
|
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|
持分変動損益(純額) |
75,678 |
|
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アリババ株式先渡売買契約決済益(現物決済による売却益) |
841,583 |
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|
関連会社から除外時の損益 |
|||
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|
関連会社から除外時に保有していたアリババ株式の再測定益 |
3,996,668 |
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関連会社から除外後の損益 |
|||
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投資の実現損失(現物決済による売却損) (関連会社から除外時の公正価値と決済時の公正価値の差額による損失) |
△210,919 |
|
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投資の未実現評価損失 (当期末に保有するアリババ株式に係る関連会社除外時からの公正価値変動による損失) |
△254,356 |
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資金調達に関連する損益 |
|||
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|
財務費用 |
△107,884 |
|
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|
デリバティブ関連利益(投資損益を除く) |
24,933 |
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合計(セグメント利益への影響額) |
4,340,309 |
||
A 持株会社投資事業からの投資利益:4,560,568百万円
・アリババ株式を利用した先渡売買契約の一部を現物決済したことに伴い、アリババ株式先渡売買契約決済関連利益4,838,251百万円を計上しました。本関連利益には、アリババ株式の再測定益3,996,668百万円が含まれています。
・Tモバイル株式売却関連利益24,842百万円を計上しました。これは、2022年4月のドイツテレコムによるコールオプションの一部行使に伴い、当社が保有するTモバイル株式21.2百万株を同社に売却したことによるものです。
・資産運用子会社からの投資の実現損失73,950百万円、資産運用子会社からの投資の未実現評価損失67,054百万円をそれぞれ計上しました。これはSB Northstarによる上場株式等への投資の結果です。
・投資の実現損失235,617百万円を計上しました。これは主に、アリババが当社関連会社から除外された後に実行された同社株式を利用した先渡売買契約の現物決済に伴い、同社株式に係る実現損失210,919百万円を計上したことによるものです。
・投資の未実現評価損失144,198百万円を計上しました。これは主に、アリババが当社関連会社から除外された時点から当期末までの公正価値変動に伴い、当期末時点で保有するアリババ株式に係る未実現評価損失254,356百万円を計上したことによるものです。
・投資に係るデリバティブ関連利益205,506百万円を計上しました。これは主に、当社が所有する一定の条件を満たした際にTモバイル株式を無償で取得できる権利に係るデリバティブ関連利益189,874百万円を計上したことによるものです。
B 財務費用:398,541百万円(前期比121,433百万円増加)
ソフトバンクグループ㈱2の支払利息が前期比129,565百万円増の396,240百万円となりました。主に、アリババ株式を利用した先渡売買契約の一部を早期現物決済したことに伴い先渡契約金融負債に係る未償却原価を一括償却した影響や、アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンス(2022年3月に調達実行)に係る支払利息が発生したことによるものです。
C 為替差損:772,053百万円
主にソフトバンクグループ㈱と国内の資金調達子会社の米ドル建債務(子会社からの借入や外貨建普通社債など)および米ドル建現預金・貸付金について、前者が後者を上回っていたことから、為替レートが円安となったことにより為替差損772,053百万円(純額)を計上しました。
D 持分法による投資損失:22,836百万円(前期比399,269百万円悪化)
アリババに係る持分法投資損益は前期比413,305百万円悪化の25,394百万円3の損失となりました。アリババはこれまで当社の持分法適用関連会社でしたが、当第2四半期に関連会社から除外されました。これは、アリババ株式を利用した先渡売買契約を現物決済する過程で、当社のアリババに対する議決権保有割合が20%を下回り、重要な影響力を喪失したことによるものです。
E デリバティブ関連利益(投資損益を除く):65,732百万円
アリババ株式を利用した先渡売買契約等に係るデリバティブ関連利益24,933百万円を計上しました。当第4四半期には、アリババ株式の株価上昇に伴い同デリバティブ関連損失524,201百万円を計上しました。
F その他の損失:9,228百万円
「WeWorkに対する投資および財務サポートの状況」に記載の通り、WeWorkに対する財務サポートに関連する損失217,081百万円を計上しました。一方で、主に米ドル建預金の金利上昇に伴い受取利息が前期比65,962百万円増の103,462百万円となりました。また、当社関連会社から除外される前のアリババにおいて当社の持分が変動したことに伴い持分変動損益(純額)として75,678百万円の利益を計上しました。
(参考情報)資産運用子会社の当社連結財政状態計算書への影響
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(単位:百万円) |
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2023年3月31日 |
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現金及び現金同等物 |
18,231 |
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資産運用子会社からの投資 |
79,236 |
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資産運用子会社におけるデリバティブ金融資産 |
24 |
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その他 |
501 |
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資産合計 |
97,992 |
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営業債務及びその他の債務 |
229 |
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負債合計 |
229 |
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Delaware子会社からの出資(注1) |
912,989 |
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ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への現金出資相当額 |
39,786 |
|
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ソフトバンクグループ㈱からDelaware子会社への貸付相当額 (ソフトバンクグループ㈱からの運用委託金) |
853,310 |
|
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孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額 |
19,893 |
A |
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利益剰余金 |
△898,420 |
B |
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為替換算差額 |
83,194 |
|
|
|
純資産 |
97,763 |
C |
|
(注1)当社の子会社であるDelaware Project 1 L.L.C.、Delaware Project 2 L.L.C.およびDelaware Project 3 L.L.C.(以下「Delaware子会社」)から資産運用子会社であるSB Northstarへの出資額
(非支配持分の計算)
|
|
(単位:百万円) |
|
|
孫 正義からDelaware子会社への現金出資相当額 |
19,893 |
A |
|
非支配持分損益(累計)(注2) |
△299,377 |
|
|
為替換算差額 |
32,541 |
|
|
非支配持分(孫 正義の持分) |
△246,943 |
D |
(注2)表中Bの3分の1
(純資産(上記C)に対する持分)
|
|
(単位:百万円) |
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|
ソフトバンクグループ㈱の持分 |
344,706 |
|
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非支配持分(孫 正義の持分) |
△246,943 |
D |
|
純資産 |
97,763 |
C |
当事業における主な有利子負債およびリース負債
|
借入者 |
種別 |
当期末連結 財政状態計算書残高 |
|
ソフトバンクグループ㈱ |
借入金 |
3,819億円 |
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社債 |
5兆7,530億円 |
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リース負債 |
107億円 |
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コマーシャル・ペーパー |
1,610億円 |
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資金調達を行う100%子会社 (注1) |
アーム株式を利用した借入(アセットバック・ファイナンス) |
1兆1,266億円 |
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アリババ株式を利用した株式先渡売買契約(フロア契約、カラー契約およびフォワード契約) |
3兆8,237億円 |
|
|
ソフトバンク㈱株式を利用した借入(マージンローン) |
4,974億円 |
|
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Tモバイル株式を利用した株式先渡売買契約(カラー契約) |
3,762億円 |
|
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ドイツテレコム株式を利用したカラー取引 |
4,413億円 |
(注1)資金調達を行う100%子会社による借入はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。
(b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
|
1.活動開始来累計損益はSVF1で114億米ドルのプラス、SVF2で183億米ドルのマイナス(注1) 市場環境:2022年12月末から2023年3月末にS&P500指数は7.0%、NASDAQ-100 Technology Sector指数は23.9%、Thomson Reuters Venture Capital指数は11.6%それぞれ上昇 SVF1:投資額896億米ドルに対しリターン(売却額等+保有投資の公正価値)1,010億米ドル、活動開始来累計利益は114億米ドル ・当期の投資損失は173億米ドル(2兆3,112億円) ・当第4四半期末に保有する投資の合計公正価値が前四半期末比0.4%増加(注2) -公開投資先(注3):前四半期末比8.0%増加。DiDi、Coupang、DoorDashなどの株価が上昇した一方、Grabなどの株価下落が影響 -未公開投資先(注3):前四半期末比3.6%減少。未公開投資先の公正価値算定に用いた評価手法に応じて業績の低迷や公開類似企業の株価下落などを反映した結果、公正価値が減少 SVF2:投資額502億米ドルに対しリターン319億米ドル、活動開始来累計損失は183億米ドル ・当期の投資損失は184億米ドル(2兆4,454億円) ・当第4四半期末に保有する投資の合計公正価値が前四半期末比5.4%減少 -公開投資先:前四半期末比10.0%増加。AutoStore、Symboticなどの株価が上昇した一方、WeWorkなどの株価下落が影響 -未公開投資先:前四半期末比7.7%減少。未公開投資先の公正価値算定に用いた評価手法に応じて業績の低迷などを反映した結果、多数の銘柄で公正価値が減少
2.「守りの姿勢」の継続:厳しい市場環境下、大幅に投資を縮小する一方、規律あるアプローチの下で投資の資金化を継続 ◆ 当期にSVF1および2でUber、KE Holdingsを含む10銘柄の全株式および複数の上場銘柄の一部株式などを合計64.7億米ドルで売却1(SVF1:57.9億米ドル、SVF2:6.8億米ドル) ◆ 当期にSVF1および2で合計31.4億米ドルを投資(SVF1:4.5億米ドル、SVF2:26.9億米ドル、新規および追加投資の合計)1。前期の投資額合計442.6億米ドルから大幅に縮小 |
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(注1)累計リターンおよび投資損益は外部投資家持分および税金等の控除前のグロスの金額です。以下本項の累計パフォーマンスの表示において同じです。
(注2)当第4四半期中に実行した投資と売却による変動を除いた公正価値(米ドルベース)の増減率です。なお、投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいており、当第4四半期中に公開/未公開の区分が変更になった投資先については、当第3四半期末の状態を当第4四半期末時点の状態に合わせた上で比較を行っています。以下本項における四半期末に保有する投資の公正価値の増減において同じです。
(注3)公開投資先は証券取引所および店頭市場で取引される株式を、未公開投資先は公開投資先に該当しない投資先を指します。以下同じです。
(注4)「エグジットした投資」の当期損益計上額は、当該投資のエグジット金額から投資額を差し引いた金額です。過年度または当期第3四半期までに計上した当該投資に係る未実現評価損益については、「当期にエグジットした投資の未実現評価損益過去計上額の振替」に表示しています。そのため、「エグジット前の投資」の当第3四半期までの決算において開示した各四半期の損益計上額と、当第4四半期の損益計上額との合計は、当期の累計損益計上額と一致しない場合があります。
(注5)投資額は、デリバティブについてはデリバティブ原価を表します。リターンは、エグジットした投資についてはエグジット金額を、エグジット前の投資については公正価値を、デリバティブについては既決済契約の決済額または未決済契約の公正価値を、受取利息または配当金については各受領額を指します。
<事業概要>
当事業の業績には、主にソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド(LatAmファンド)における投資および事業活動の結果が含まれています。
当事業における主なファンドの概要
2023年3月31日現在
SVF1およびSVF2
「ユニコーン4」を中心に、AIを活用した成長可能性の大きな企業へ投資し、中長期的視点から投資成果を最大化することを目指しています。SVF1の投資期間は終了しましたが、合弁会社への投資を含む既存投資先への追加投資や固定分配、ファンド運営関連費用への充当を目的に出資コミットメント総額の残額が留保されています。
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SVF1 |
SVF2 |
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主なリミテッド・ パートナーシップ |
SoftBank Vision Fund L.P. |
SoftBank Vision Fund II-2 L.P. |
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出資コミットメント総額 |
986億米ドル |
560億米ドル(注2) |
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当社:331億米ドル(注1) 外部投資家:655億米ドル |
当社:534億米ドル(注2) 外部投資家(MgmtCo):26億米ドル(注3) |
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運営会社 |
SBIA(当社英国100%子会社) |
SBGA(当社英国100%子会社) |
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投資期間 |
2019年9月12日に終了 |
運営会社の裁量により決定 |
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存続期間 |
2029年11月20日まで(SBIAに最大2回の1年延長オプションあり) |
2032年10月4日まで(SBGAに最大2回の1年延長オプションあり) |
(注1)SVF1への当社の出資コミットメントは、アーム株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。
(注2)2023年6月21日現在、SVF2への当社の出資コミットメントは574億米ドルに増額されており、SVF2全体の出資コミットメント総額は600億米ドルです。
(注3)SVF2には当社経営陣による共同出資プログラムが導入されており、経営陣の投資エンティティであるMASA USA LLC(以下「MgmtCo」)が参画しています。当社連結財務諸表上、MgmtCoの出資持分は外部投資家持分として扱われています。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記45.関連当事者(1)関連当事者との取引 a. 配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。
LatAmファンド
急速に発展するラテンアメリカで、データとテクノロジーを活用し産業の変革を目指す企業に投資しています。
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LatAmファンド |
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主なリミテッド・ライアビリティ・カンパニー |
SBLA Latin America Fund LLC |
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出資コミットメント総額 |
76億米ドル(注1) |
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運営会社 |
SBGA(当社英国100%子会社) |
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投資期間 |
運営会社の裁量により決定 |
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存続期間 |
2032年10月4日まで (SBGAに最大2回の1年延長オプションあり) |
(注1)LatAmファンドには当社経営陣による共同出資プログラムが導入されており、MgmtCoが参画しています。当社連結財務諸表上、MgmtCoの出資持分は外部投資家持分として扱われています。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記45.関連当事者(1)関連当事者との取引 a. 配当受領権制限付き共同出資プログラム」をご参照ください。
SVFにおける借入
SVF1、SVF2およびLatAmファンドは、レバレッジの活用や手元流動性の確保などを目的として、ソフトバンクグループ㈱にはノンリコースの借入を独自に行うことがあります。このような借入には、例えばリターンの向上およびリミテッド・パートナーへの分配を目的とした保有資産を活用するアセットバック・ファイナンスがあります。
投資先の公正価値評価
SVF1、SVF2およびLatAmファンドはIFRS第13号「公正価値測定」に従い、SBIA Global Valuation PolicyおよびInternational Private Equity and Venture Capital Valuation Guidelines(IPEVガイドライン)に基づいて、毎四半期末日における投資先の公正価値を算定しています。公開投資先のうち、証券取引所で取引される株式については相場価格を用いて、店頭市場で取引される株式については相場価格および観察可能なその他のインプットを単一もしくは複数用いて公正価値を算定しています。未公開投資先の公正価値算定については、公開類似企業の情報を用いたマーケット・アプローチ、予想される将来キャッシュ・フローを用いたインカム・アプローチに加えて、直近の資金調達ラウンドや類似取引の価格を用いた取引事例法などの評価手法を単一もしくは複数用いています。
<業績全般>
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(単位:百万円) |
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3月31日に終了した1年間 |
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2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
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SVF事業からの投資損益(注1) |
△3,434,469 |
△5,279,494 |
△1,845,025 |
- |
A |
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SVF1、SVF2およびLatAmファンドからの投資損益 |
△3,436,420 |
△5,298,458 |
△1,862,038 |
- |
|
||
|
|
|
投資の実現損益(注2) |
1,345,560 |
78,616 |
△1,266,944 |
△94.2% |
|
|
|
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|
投資の未実現評価損益 |
△4,698,612 |
△5,267,270 |
△568,658 |
- |
|
|
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|
当期計上額 |
△2,928,740 |
△4,978,591 |
△2,049,851 |
- |
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|
過年度計上額のうち実現損益への振替額 (注2) |
△1,769,872 |
△288,679 |
1,481,193 |
- |
|
|
|
|
投資先からの利息及び配当金 |
51,897 |
1,512 |
△50,385 |
△97.1% |
|
|
|
|
|
投資に係るデリバティブ関連損益 |
△50,303 |
14,537 |
64,840 |
- |
|
|
|
|
|
為替換算影響額 |
△84,962 |
△125,853 |
△40,891 |
- |
|
|
|
|
その他の投資損益 |
1,951 |
18,964 |
17,013 |
872.0% |
|
||
|
販売費及び一般管理費 |
△94,456 |
△65,999 |
28,457 |
△30.1% |
|
|||
|
財務費用 |
△33,278 |
△81,181 |
△47,903 |
143.9% |
|
|||
|
デリバティブ関連損益(投資損益を除く) |
2,056 |
907 |
△1,149 |
△55.9% |
|
|||
|
SVFにおける外部投資家持分の増減額 |
970,559 |
1,127,949 |
157,390 |
16.2% |
B |
|||
|
その他の損益 |
36,561 |
△10,473 |
△47,034 |
- |
|
|||
|
セグメント利益(税引前利益) |
△2,553,027 |
△4,308,291 |
△1,755,264 |
- |
|
|||
(注1)当社子会社(主にアーム、PayPay㈱)へのソフトバンク・ビジョン・ファンドからの投資の公正価値の変動により計上される未実現評価損益ならびに受取配当金は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業のセグメント利益において「SVF事業からの投資損益」に含まれますが、連結上消去し、連結損益計算書上の「SVF事業からの投資損益」には含まれません。
(注2)当期に実現した投資に係る未実現評価損益の過年度計上額を「投資の実現損益」に振り替えています。
SVF1およびSVF2の投資・売却実績
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:十億米ドル) |
||||
|
|
当期投資実行額 |
|
当期売却額5 |
||||||||
|
|
Q1 |
Q2 |
Q3 |
Q4 |
累計 |
|
Q1 |
Q2 |
Q3 |
Q4 |
累計 |
|
SVF1 |
0.06 |
0.20 |
0.16 |
0.03 |
0.45 |
|
2.10 |
0.93 |
1.63 |
1.13 |
5.79 |
|
SVF2 |
2.11 |
0.13 |
0.09 |
0.36 |
2.69 |
|
0.51 |
0.06 |
0.03 |
0.08 |
0.68 |
(注)投資・売却の実績には株式交換を含みます。投資額は、新規および既存投資先への追加投資を含みます。
セグメント利益
A SVF事業からの投資損失:5,279,494百万円
|
(単位:百万円) |
||||
|
|
3月31日に終了した1年間 |
|
|
|
|
|
2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
|
SVF1からの投資損益 |
△3,028,428 |
△2,311,213 |
717,215 |
- |
|
SVF2からの投資損益 |
△518,943 |
△2,445,427 |
△1,926,484 |
- |
|
LatAmファンドからの投資損益 |
110,951 |
△541,818 |
△652,769 |
- |
|
SVF1、SVF2およびLatAmファンドからの投資損益 |
△3,436,420 |
△5,298,458 |
△1,862,038 |
- |
B SVFにおける外部投資家持分の増減額:1,127,949百万円
各ファンドからの投資損益から、①SBIAがSVF1から受領する管理報酬および成功報酬、②SBGAがSVF2から受領する管理報酬および業績連動型管理報酬、③SBGAがLatAmファンドから受領する管理報酬、業績連動型管理報酬および成功報酬、④各ファンドの営業費用およびその他の費用を控除した金額を、持分に応じて外部投資家に分配した成果分配額および固定分配額の合計です。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記7.ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 (2)SVFにおける外部投資家持分」をご参照ください。
投資の状況
2023年3月31日現在
SVF1
(単位:十億米ドル)
合計(下記①+②+③+④)
|
|
|
累計 投資 銘柄数 |
累計 投資額 |
累計 リターン |
累計損益 (注1) |
|
投資損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
|
|
100 |
89.6 |
101.0 |
11.4 |
|
0.4 |
△17.3 |
(参考)
|
|
|
累計 投資 銘柄数 |
累計 投資額 |
累計 リターン |
累計損益 (注1) |
|
株式交換による影響 |
△4 |
△2.0 |
△2.0 |
- |
|
|
|
Uber Advanced Technologies GroupとAurora Innovation Inc. |
||||
|
|
PT TokopediaとGoTo |
||||
|
|
Grofers International Pte. Ltd.とZomato Limited |
||||
|
|
Zymergen, Inc.とGinkgo Bioworks Holdings, Inc. |
||||
|
|
Candy Digital, Inc.とFanatics Holdings, Inc.(既存投資先) |
||||
|
現物配当による影響 |
△2 |
- |
- |
- |
|
|
|
Treasure Data, Inc. |
||||
|
|
Acetone Limited(アーム中国合弁会社持分) |
||||
|
株式交換および現物配当 による影響考慮後(注2)(注3) |
94 |
87.6 |
99.0 |
11.4 |
|
①エグジットした投資
|
|
|
銘柄数
|
投資額
|
エグジット 金額
|
累計 実現損益 (注1) |
|
実現損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
一部エグジット |
- |
3.7 |
12.6 |
8.9 |
|
|
1.7 |
|
|
全部エグジット(注4) |
24 |
20.3 |
30.1 |
9.8 |
|
|
△1.1 |
|
|
合計 |
24 |
24.0 |
42.7 |
18.7 |
|
0.3 |
0.6 |
|
②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)(注5)
|
|
|
銘柄数
|
投資額
|
公正価値
|
累計 未実現 評価損益 (注7) |
|
未実現評価損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
公開投資(注6) |
23 |
30.7 |
20.6 |
△10.1 |
|
1.5 |
△6.0 |
|
|
未公開投資 |
53 |
34.9 |
35.3 |
0.4 |
|
△1.3 |
△8.7 |
|
|
合計 |
76 |
65.6 |
55.9 |
△9.7 |
|
0.2 |
△14.7 |
|
③デリバティブ
|
|
|
|
デリバ ティブ 原価 |
公正価値 /決済額 |
累計 デリバティブ 関連損益 |
|
デリバティブ関連損益当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
未決済 |
|
- |
0.0 |
0.0 |
|
|
0.0 |
|
|
既決済 |
|
0.0 |
1.5 |
1.5 |
|
|
- |
|
|
合計 |
|
0.0 |
1.5 |
1.5 |
|
△0.0 |
0.0 |
|
④投資先からの利息および配当金
|
|
|
|
|
利息および 配当金 |
累計損益 |
|
利息および配当金 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
合計 |
|
|
0.9 |
0.9 |
|
- |
- |
|
(注)各項目の金額は、単位未満を四捨五入しているため、内訳の計と合計が一致しない場合があります。
(注1)外部投資家持分および税金等の控除前
(注2)累計投資パフォーマンスを純額で示すため、株式交換を行った投資について交換先の株式の取得額および当初保有株式の処分額(売却額)をそれぞれ控除しています。また、既存投資先からの現物配当として受領した投資について投資件数から控除しています。
(注3)記載されている株式交換に加えて、SVF1は過年度において既存投資先2社の株式を同じく既存投資先であるその関係会社株式に交換したため、当項目において該当する投資の取得額および処分額(売却額)をそれぞれ控除しています。
(注4)株式交換による処分(売却)を含みます。
(注5)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。
(注6)公開株式には店頭市場で取引されているDiDi Global Inc.への投資を含みます。
(注7)当社からSVF1への移管が決定されていたものの実行されなかった投資について、移管の取りやめを決定するまでの期間に発生した未実現評価損益は含めていません。
SVF2
(単位:十億米ドル)
合計(下記①+②+③+④)
|
|
|
累計 投資 銘柄数 |
累計 投資額 |
累計 リターン |
累計損益 (注1) |
|
投資損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
|
274 |
50.2 |
31.9 |
△18.3 |
|
△1.5 |
△18.4 |
|
(参考)
|
|
|
累計 投資 銘柄数 |
累計 投資額 |
累計 リターン |
累計損益 (注1) |
|
WeWorkの債券買受けによる影響 |
△1 |
- |
- |
- |
|
|
WeWorkの債券買受けによる影響考慮後(注2) |
273 |
50.2 |
31.9 |
△18.3 |
|
①エグジットした投資
|
|
|
銘柄数
|
投資額
|
エグジット 金額
|
累計 実現損益 (注1) |
|
実現損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
一部エグジット |
- |
0.2 |
0.1 |
△0.1 |
|
|
△0.0 |
|
|
全部エグジット |
3 |
1.4 |
2.6 |
1.2 |
|
|
0.0 |
|
|
合計 |
3 |
1.6 |
2.7 |
1.1 |
|
△0.0 |
△0.0 |
|
②エグジット前の投資(当期末に保有する投資)(注3)
|
|
|
銘柄数
|
投資額 (注5) |
公正価値 (注5) |
累計 未実現 評価損益
|
|
未実現評価損益 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
公開投資(注4) |
14 |
8.1 |
4.3 |
△3.8 |
|
0.4 |
△4.5 |
|
|
未公開投資 |
257 |
40.5 |
25.2 |
△15.3 |
|
△1.9 |
△14.1 |
|
|
合計 |
271 |
48.6 |
29.5 |
△19.1 |
|
△1.5 |
△18.6 |
|
③デリバティブ
|
|
|
|
デリバ ティブ 原価 |
公正価値 /決済額 |
累計 デリバティブ 関連損益 |
|
デリバティブ関連損益当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
未決済 |
|
- |
△0.2 |
△0.2 |
|
|
0.2 |
|
|
既決済 |
|
- |
△0.1 |
△0.1 |
|
|
△0.1 |
|
|
合計 |
|
- |
△0.3 |
△0.3 |
|
△0.0 |
0.1 |
|
④投資先からの利息および配当金
|
|
|
|
|
利息および 配当金 |
累計損益 |
|
利息および配当金 当期計上額 |
|
|
|
|
|
1~3月 |
累計 |
||||
|
合計 |
|
|
0.0 |
0.0 |
|
- |
0.0 |
|
(注)各項目の金額は、単位未満を四捨五入しているため、内訳の計と合計が一致しない場合があります。
(注1)外部投資家持分および税金等の控除前
(注2)2019年10月の当社とWeWorkの合意に基づきSVF2が買い受けた同社担保付シニア債券を投資件数から控除しています。
(注3)投資先の公開/未公開の区分は、当期末時点の状態に基づいています。
(注4)公開株式には店頭市場で取引されているZhangmen Education Inc.への投資を含みます。
(注5)SVF2のエグジット前の投資の投資額および公正価値には、投資の取得対価の一部として受領した他会社の非支配持分に係るものが含まれています。
資金の状況
2023年3月31日現在
SVF1
|
|
|
|
(単位:十億米ドル) |
|
|
|
|
合計 |
当社 |
外部投資家 |
|
出資コミットメント(A) |
98.6 |
33.1 |
65.5 |
|
|
拠出額6(B) |
87.2 |
29.9 |
57.3 |
|
|
|
拠出額返還額(再コール不可)(C) |
33.3 |
9.2 |
24.1 |
|
|
拠出額残高(D)=(B)-(C) |
53.9 |
20.7 |
33.2 |
|
コミットメント残額(E)=(A)-(B) |
11.4 |
3.2 |
8.2 |
|
(注)SVF1への当社の出資コミットメントは、アーム株式を活用した約82億米ドル相当の支払義務履行分(全該当株式を拠出済み)のほか、SVF1に関連するインセンティブ・スキームへ活用される25億米ドルを含みます。
SVF2
|
(単位:十億米ドル) |
|
|
|
合計 |
|
出資コミットメント(注1)(A) |
56.0 |
|
拠出額(B) |
50.9 |
|
コミットメント残額(C)=(A)-(B) |
5.1 |
(注)コミットメント残額には再コール可能な払込資金返還額を含みます。
(参考:2023年3月31日現在 出資コミットメントの内訳)
|
出資コミットメント合計(注1) |
56.0 |
|
|
|
共同出資プログラムの対象外の投資への当社エクイティ出資 |
8.9 |
|
|
SVF2 LLCへの当社プリファード・エクイティ出資(注2) |
32.1 |
|
|
SVF2 LLCへの当社エクイティ出資 |
12.4 |
|
|
SVF2 LLCへのMgmtCoエクイティ出資 |
2.6 |
(注)当期末現在、MgmtCoによる出資額の支払いは実施されていません。
(注1)2023年6月21日現在、SVF2への当社の出資コミットメントは574億米ドルに増額されており、SVF2全体の出資コミットメント総額は600億米ドルです。
(注2)SVF2 LLC(SVF II Investment Holdings LLC)はSVF2の傘下に設立された当社の子会社であり、共同出資プログラムの対象となる投資を間接的に保有しています。
当期末現在、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドに対する出資コミットメント総額は76億米ドル、拠出額は73億米ドルです。
(c)ソフトバンク事業
|
1. 主にモバイルサービスの通信料値下げの影響でコンシューマ事業が減益となった結果、セグメント利益は前期比30.2%減少 2. Zホールディングスは、今後、よりプロダクトファーストの組織体制とし、経営統合によるシナジーの拡大を加速させるため、同社と中核完全子会社であるLINE、ヤフーの3社を中心としたグループ内再編を実施予定 |
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
|
3月31日に終了した1年間 |
|
|
|
|
|
2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
|
売上高 |
5,733,116 |
5,956,537 |
223,421 |
3.9% |
|
セグメント利益(税引前利益) |
849,735 |
592,782 |
△256,953 |
△30.2% |
|
減価償却費及び償却費 |
△743,230 |
△768,712 |
△25,482 |
3.4% |
|
投資損益 |
41,946 |
△25,381 |
△67,327 |
- |
|
財務費用 |
△62,445 |
△64,020 |
△1,575 |
2.5% |
|
持分法による投資損益 |
△38,894 |
△46,783 |
△7,889 |
- |
|
デリバティブ関連損益(投資損益を除く) |
750 |
692 |
△58 |
△7.7% |
|
その他の損益 |
2,424 |
△42,753 |
△45,177 |
- |
(注)2022年10月よりPayPay㈱はソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱の子会社となったため、当第3四半期より、PayPay㈱の業績は「その他」ではなく「ソフトバンク事業」に含めて表示し、当期および前期について遡及修正しています。
<事業概要>
当事業の業績には、ソフトバンク㈱が主に日本国内で行っているモバイルサービスの提供や携帯端末の販売、ブロードバンドサービスやイーコマースサービスの提供などの事業活動の結果が含まれています。「Beyond Carrier」戦略の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」といったインターネットサービスや、キャッシュレス決済サービス「PayPay」などのAI・IoT・FinTechを含む最先端テクノロジーを活用したビジネスの展開を通じ、通信以外の領域の拡大を目指しています。
<業績全般>
セグメント利益は、主にコンシューマ事業の減益や投資損益の悪化により、前期比256,953百万円(30.2%)減少の592,782百万円となりました。
コンシューマ事業は、主にモバイルサービスの通信料値下げの影響により減益となりました。法人事業は、企業のデジタル化が加速する中でクラウドサービスなどの売上が拡大したことなどにより増益となりました。ヤフー・LINE事業は、コマース売上が拡大したものの、売上原価と人員増加に伴う人件費も増加したことなどにより横ばいとなりました。投資損益の悪化は、ソリューションサービスの強化を目的に出資した投資先などの公正価値減少によるものです。
なお、当第3四半期にLINE㈱傘下でフードデリバリーサービスを展開する㈱出前館に係る持分法投資の減損損失31,304百万円をその他の損失として計上しました。この減損損失が当社の親会社の所有者に帰属する純利益に与えたマイナス影響額は2,965百万円でした。
<Zホールディングス㈱と中核完全子会社であるLINE㈱、ヤフー㈱を中心としたグループ内再編>
2023年2月、Zホールディングス㈱は、今後、よりプロダクトファーストの組織体制とし、経営統合によるシナジーの拡大を加速させるため、また2024年3月期以降の持続的な利益成長、さらには未来を創るための投資原資を得るために、同社ならびに中核完全子会社であるLINE㈱およびヤフー㈱の3社を中心とした合併を含むグループ内再編(以下本項において「本再編」)を実施する旨の基本方針を決定しました。さらに、2023年4月、Zホールディングス㈱は、同年6月開催予定の同社定時株主総会において定款の一部変更が承認されることを条件として、本再編の完了日(2023年10月1日を予定)付で商号を「LINEヤフー株式会社」に変更することを決定しました。
<ソフトバンク㈱によるPayPay㈱子会社化の影響なし>
ソフトバンク㈱ではPayPay㈱の子会社化を契機として、当第3四半期より、非支配株主が存在する中で行われた共通支配下の取引について、会計処理を簿価引継法(持分プーリング法)から取得法に変更しました。これに伴い、当期にPayPay㈱の子会社化に係る企業結合に伴う再測定益294,843百万円およびPayPay㈱に係る識別可能無形資産の償却費を計上しました。また、当該会計方針の変更により、2019年6月に同社が実施したヤフー㈱(現Zホールディングス㈱)の子会社化等、過去に非支配株主が存在する中で行われた共通支配下の取引についても取得法を遡及適用しました。これにより、ソフトバンク㈱の前期末の連結財政状態計算書において、資産、負債および資本が増加しました。さらに、当期および前期の連結損益計算書において、当該会計方針の変更に伴い認識したZホールディングス㈱に係る識別可能無形資産の償却費を計上しました。
しかし、ソフトバンクグループ㈱の連結財務諸表においては、PayPay㈱およびZホールディングス㈱は一貫して連結子会社であるため、これらの影響はありません。
(d)アーム事業
|
1.事業は堅調に進展し、過去最高の売上高(米ドルベース)を記録 ◆ 米ドルベースの売上高は、前期に非常に好調だった非ロイヤルティー収入が減少したものの、ロイヤルティー収入が引き続き好調に成長し前期比5.7%増となり、過去最高を記録。円ベースでは当社連結財務諸表の作成に使用される為替換算レートの円安影響により同27.2%増 -ロイヤルティー収入が16.1%増(米ドルベース):インフラ分野におけるシェアの拡大、IoT端末および車載製品への搭載チップ数の増加に伴い、アーム史上最高の売上を記録 -非ロイヤルティー収入が8.5%減(米ドルベース):アーム史上最高の売上を記録した前期に比べれば減収となったものの、引き続きアームテクノロジーへの需要は強く前期に次ぐ高水準の売上を記録。前期には、過年度に大口顧客との間で契約が締結された複数の大型案件の売上を認識。四半期ベースでは、前年同期比18.1%増 ◆ 米ドルベースのセグメント利益は、主に株式報酬費用や株式公開準備に関連する専門家報酬の増加により前期比で横ばい。一方、円ベースでは当社連結財務諸表の作成に使用される為替換算レートの円安影響により同18.1%増 2.アームによるForm F-1登録届出書ドラフトのコンフィデンシャル・サブミッション アームは、米国証券取引委員会に対して、同社の普通株式を対象とした米国預託株式(ADS)の新規公開計画(以下「本新規株式公開」)に関するForm F-1の登録届出書ドラフトを非公開で提出したことを、当期末以降の2023年4月に公表。当社は、本新規株式公開の完了後もアームが引き続き当社連結子会社であると想定。また、本新規株式公開は当社の連結業績または財政状態に重要な影響を及ぼすことはないことを見込む |
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
|
3月31日に終了した1年間 |
|
|
|
|
|
2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
|
売上高 |
300,013 |
381,746 |
81,733 |
27.2% |
|
セグメント利益(税引前利益)(注1) |
41,200 |
48,663 |
7,463 |
18.1% |
(注1)セグメント利益には、アーム買収時に行った取得原価配分により計上した無形資産の償却費が、当期は61,467百万円、前期は51,153百万円含まれています。
<事業概要>
アームは主に、低消費電力型マイクロプロセッサーおよび関連テクノロジーのデザインなど、半導体のIP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っています。2016年当社による買収後、アームは技術関連人員の増強により研究開発投資を加速し技術力を強化しました。その技術力を基にアームは既存市場でのシェアを維持・獲得するとともに、新規市場への進出も果たしました。アームは株式公開に向けて、顧客の将来の技術ニーズに応えるソリューションの研究開発投資を拡大し続ける一方で、非技術関連部門の効率化にも注力しています。
市場の動向とその影響
アームの業績は半導体市場の動向にプラスにもマイナスにも大きく影響を受けることがあります。市場の売上高はその成長に応じて増加し、アームのロイヤルティー収入の増加をもたらします。また、市場の成長はアームの顧客による活発な製品設計活動を促す可能性があり、アームがより多くの最新テクノロジーをライセンスする機会が生まれ、非ロイヤルティー収入(ライセンス収入およびソフトウエア・サービス収入)の増加につながります。
半導体市場は、過去約2年にわたり好調な成長を示しましたが、当期は自動車向けチップの販売が引き続き増加した一方で、スマートフォンなどのコンシューマー・エレクトロニクス機器の販売が減少したことにより、マイナス成長となりました。業界アナリストは、半導体バリューチェーン全体で在庫水準が高止まりしており、これが低下するまでの期間は市場全体の収益が短期的に弱含む可能性を示唆しています。しかしながら、より多くの製品やサービスがより多くの組み込みインテリジェンスを必要とするようになる長期的なトレンドは変わらず、半導体市場は成長軌道に回帰すると予想されます。
半導体市場は現在、貿易摩擦に伴う特定企業への制裁、サプライチェーンの混乱、一時的な部材不足などその他の外部要因の影響にさらされています。今後、これらの影響により、エレクトロニクス機器などの出荷数が弱含んだ場合にはアームのロイヤルティー収入の押し下げ要因となる可能性があるほか、収入減に直面したライセンシーが新規ライセンス契約の締結を延期する動向が生じた場合には非ロイヤルティー収入も押し下げられる可能性があります。しかしながら、このような事象がいつ発生し、半導体業界全体やアームにどのような影響を及ぼすかを見通すことは困難です。
長期的には、コンシューマーおよびエンタープライズ・エレクトロニクス機器の高度化が進むにつれ、アームのテクノロジーが活用される機会は拡大していくと期待しています。
<業績全般>
売上高(米ドルベース)
アームの売上は主に米ドル建てであるため、本項の売上高は米ドルベースの実績を記載しています。
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(単位:百万米ドル) |
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3月31日に終了した1年間 |
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2022年 |
2023年 |
増減 |
増減率 |
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テクノロジー・ロイヤルティー収入 |
1,536 |
1,783 |
247 |
16.1% |
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非ロイヤルティー収入 |
1,129 |
1,034 |
△95 |
△8.5% |
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売上高合計 |
2,665 |
2,817 |
152 |
5.7% |
売上高は、前期に比べ152百万米ドル(5.7%)の増収となりました。非ロイヤルティー収入が減少したものの、テクノロジー・ロイヤルティー収入が好調に推移しました。
テクノロジー・ロイヤルティー収入
テクノロジー・ロイヤルティー収入は前期から247百万米ドル(16.1%)増加しました。アームのテクノロジーを採用したネットワーク機器の5G基地局への導入進展や、ハイエンド5Gスマートフォン(より高いロイヤルティー単価が見込まれる最新アーキテクチャー「Armv9」を搭載した機種を含む)の好調な出荷に加えて、アームの顧客が自動車やIoT、サーバーなど多様な市場でシェアを拡大したことによるものです。また、アームの顧客が、高い需要を背景にコンピューター・チップの値上げを行っていることも、ロイヤルティー収入がチップ価格に基づくことの多いアームに増収効果をもたらしています。
非ロイヤルティー収入
非ロイヤルティー収入は前期から95百万米ドル(8.5%)減少しました。アーム史上最高の売上を記録した前期に比べれば減収となったものの、アームのテクノロジー・ラインアップへの需要は引き続き強く、当第4四半期では前年同期比で18.1%の増収となりました。前期においては、過年度に大口顧客との間で契約が締結された複数の大型案件の売上が認識されました。
当社による買収後、過去数年にわたり研究開発投資を強化した結果、アームは、サーバーや車載エレクトロニクス、AIアクセラレーションなどに最適化されたCPUを含む、幅広いテクノロジー・ポートフォリオを持つに至りました。これにより、アームがテクノロジーをライセンス供与する顧客の幅が広がるとともに、既存の顧客はより多くのアームのテクノロジーの選択が可能となり、ライセンス収入を牽引しました。これらのライセンスには、サーバーやPC向けチップ、スマートフォン、ネットワーク機器、産業用ロボットや自動運転車などの自律型操作システム用途のCPUのほか、AI対応マイクロコントローラーに関するものが含まれます。
セグメント利益
米ドルベースのセグメント利益は、増収や業務効率の改善によるプラス影響があった一方で、株式報酬費用や株式公開準備に関連する専門家報酬の増加により前期比で横ばいとなりました。一方、円ベースのセグメント利益は、当社連結財務諸表の作成に使用される為替換算レートが円安に振れた影響により、前期比7,463百万円(18.1%)増の48,663百万円となりました。
<営業概況>
ロイヤルティー・ユニット7
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(単位:億個) |
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12月31日に終了した1年間 |
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2021年 |
2022年 |
増減 |
増減率 |
|
ロイヤルティー・ユニット出荷数 (ライセンシーからの報告に基づく実績ベース) |
292 |
308 |
16 |
5.6% |
2022年1~12月期のロイヤルティー・ユニットの出荷数は308億個となり、前年同期比5.6%増となりました。
<技術開発>
アームは以下を重点投資分野とし、モバイル事業および潜在的成長性の高い事業におけるテクノロジーの開発に取り組んでいます。
重点投資分野と主な進捗
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モバイルコンピューティング |
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オポチュニティー |
・ |
モバイル端末用メインチップの市場シェアはすでに95%を超え、ロイヤルティー単価が長年にわたり上昇傾向 |
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主な進捗 |
・ |
「Armv9」テクノロジーに基づく「Arm Cortex-X3」および「Cortex-A715」CPUや、ハードウエア・ベースのレイ・トレーシング(光線追跡法)に対応し、モバイル端末によりリアルで没入感のあるゲーム体験を提供する「Arm Immortalis-G715」GPUなど、スマートフォン向けテクノロジーの年次アップグレードを発表(2022年6月) |
|
|
・ |
Mediatek Inc.がハイエンドスマートフォン向けチップDimensity9200 を発表(2022年11月)。同年6月にアームが発表した「Arm Cortex-X3」および「Cortex-A715」CPU、「Arm Immortalis-G715」GPUを搭載した初のチップ |
|
|
・ |
Vivo Communication Technology Co. Ltd.がDimensity 9200チップを搭載する初のスマートフォンとして、フラッグシップモデルx90 Proを発表(2022年11月)。同端末は2023年1月に発売 |
|
インフラ |
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オポチュニティー |
・ |
ネットワーク・インフラの市場シェアが拡大、データセンター用サーバーの市場シェアも確立中 |
|
主な進捗 |
・ |
Google Cloudサーバーに「Arm Neoverse」ベースのチップが採用されたことを発表(2022年7月)。アリババ、Amazon、Microsoftに続く、アームのテクノロジーを搭載したサーバー向けチップの導入。Google Cloudの顧客は、「Arm Neoverse N1」CPUをベースとしたAmpere Altraチップで様々なプログラムが実行可能 |
|
|
・ |
クラウドサーバー、大規模処理の実行、ハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算)アプリケーション向けに、世界最高水準の性能を提供することを目的とした最新のArmコア「Neoverse V2」を発表(2022年9月) |
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|
・ |
Amazon Web Services, Inc.が「Arm Neoverse」ベースのAWS Graviton3Eサーバー向けチップを発表(2022年11月)。前世代チップよりパフォーマンスが35%向上し、2023年の早い時期にAmazon Web Servicesのハイパフォーマンスサーバーシステムに搭載予定 |
|
自動車 |
||
|
オポチュニティー |
・ |
自動車のスマート化に伴い高度処理能力の需要が上昇する中、アームのテクノロジーは省電力性で好位置に付け、多くの自動車向けチップ開発企業とライセンス契約を締結済み |
|
主な進捗 |
・ |
自律走行プラットフォームの大規模な市場展開を目指す Cruise LLCとの協力を発表(2022年7月) |
|
|
・ |
NVIDIA Corporationが、アームの次世代CPU(コードネーム 「Poseidon」)をベースとする安全かつセキュアな自動運転を実現する次世代チップDRIVE Thorを発表(2022年9月) |
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IoT |
||
|
オポチュニティー |
・ |
IoTの真価発揮に不可欠な安全性や堅牢性を追求し、IoT端末ネットワーク内での安全なデータ管理用テクノロジーを開発 |
|
主な進捗 |
・ |
ホームセキュリティーカメラやドローンなどのIoT端末向けに設計されたアーム史上最も小型のイメージ・シグナルプロセッサー(ISP)「Arm Mali-C55 Image Signal Processor」を発表(2022年6月)。当該ISPは、ルネサスエレクトロニクス㈱などのライセンシー各社に好評 |
c.財政状態の状況
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1.投資資産の状況 ◆ SVFからの投資(FVTPL)の帳簿価額は10兆4,897億円(前期末比4兆4,199億円減少)(注1) -SVF1は前期末比2兆2,547億円減少(注2):当期末に保有する投資先の公正価値減少により145.9億米ドル、投資の売却1により84.5億米ドルそれぞれ減少した一方、新規投資および既存投資先への追加投資1により4.5億米ドル増加 -SVF2は前期末比1兆7,548億円減少(注2):当期末に保有する投資先の公正価値減少により189.6億米ドル、投資の売却により6.1億米ドルそれぞれ減少した一方、新規投資および既存投資先への追加投資により26.9億米ドル増加 -LatAmファンドは前期末比4,103億円減少(注2) ◆ 投資有価証券の帳簿価額は7兆7,065億円(前期末比4兆6,211億円増加) -当期末時点で保有するアリババ株式の帳簿価額4兆8,423億円を計上 -Tモバイル株式の帳簿価額は7,692億円(前期末比1,878億円減少) -ドイツテレコム株式の帳簿価額は7,295億円(前期末比2,115億円増加) ◆ 持分法で会計処理されている投資は7,304億円(前期末比4兆5,041億円減少) -アリババを持分法適用関連会社から除外し、アリババの連結簿価4兆5,721億円が減少。アリババ株式は公正価値で投資の成果が測定されるFVTPLの金融資産として「投資有価証券」に計上
2.財務活動に伴う負債の増減 ◆ ソフトバンクグループ㈱の有利子負債が前期末比1兆1,356億円減少 ◆ 資金調達を行う100%子会社の有利子負債が前期末比1兆646億円減少 -アリババ株式を利用した先渡売買契約について、新規締結により354.6億米ドルを調達した一方、一部の現物決済に伴い株式先渡契約金融負債総額404.5億米ドルの認識を中止
3.資本の増減 ◆ 資本合計で前期末比1兆585億円の減少 -親会社の所有者に帰属する純損失9,701億円を計上し、利益剰余金が減少 -自社株買いの実施:当期に1兆554億円(注3)を取得 -為替換算レートが前期末から円安となったことにより在外営業活動体の為替換算差額が1兆3,372億円増加 ◆ 親会社の所有者に帰属する持分比率(自己資本比率)は当期末20.6%(前期末は21.0%)
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(注1)SVFからの投資(FVTPL)には、当社の子会社への投資および当社から移管後引き続き持分法を適用している投資(後者は「持分法で会計処理されている投資」に計上)を含みません。
(注2)SVF1、SVF2およびLatAmファンドにおいて、期末日の対米ドルの為替換算レートが9.1%円安となったことによる帳簿価額の増加を含みます。
(注3)2021年11月および2022年8月の取締役会決議に基づいて当期に取得した自己株式185,700,600株の取得総額。両取締役会決議に基づき取得した自己株式の総数と同数の自己株式252,958,500株を2023年3月30日に消却しました。
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(単位:百万円) |
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2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
増減率 |
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資産合計 |
47,544,670 |
43,936,368 |
△3,608,302 |
△7.6% |
|
負債合計 |
35,836,908 |
33,287,153 |
△2,549,755 |
△7.1% |
|
資本合計 |
11,707,762 |
10,649,215 |
△1,058,547 |
△9.0% |
(a)資産
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(単位:百万円) |
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2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
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|
現金及び現金同等物 |
5,169,001 |
6,925,153 |
1,756,152 |
|
|
|
営業債権及びその他の債権 |
2,361,149 |
2,594,736 |
233,587 |
|
|
|
デリバティブ金融資産 |
1,050,446 |
249,414 |
△801,032 |
A |
|
|
その他の金融資産 |
971,125 |
371,313 |
△599,812 |
B |
|
|
棚卸資産 |
142,767 |
163,781 |
21,014 |
|
|
|
その他の流動資産 |
334,101 |
282,085 |
△52,016 |
|
|
|
流動資産合計 |
10,028,589 |
10,586,482 |
557,893 |
|
|
|
有形固定資産 |
1,842,749 |
1,781,142 |
△61,607 |
C |
|
|
使用権資産 |
914,743 |
858,577 |
△56,166 |
|
|
|
のれん |
4,897,913 |
5,199,480 |
301,567 |
D |
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|
無形資産 |
2,427,580 |
2,409,641 |
△17,939 |
|
|
|
契約獲得コスト |
330,899 |
332,856 |
1,957 |
|
|
|
持分法で会計処理されている投資 |
5,234,519 |
730,440 |
△4,504,079 |
E |
|
|
SVFからの投資(FVTPL) |
14,909,614 |
10,489,722 |
△4,419,892 |
F |
|
|
|
SVF1 |
8,365,274 |
6,110,527 |
△2,254,747 |
|
|
|
SVF2 |
5,401,117 |
3,646,305 |
△1,754,812 |
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|
|
LatAmファンド |
1,143,223 |
732,890 |
△410,333 |
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|
投資有価証券 |
3,085,369 |
7,706,501 |
4,621,132 |
G |
|
|
デリバティブ金融資産 |
1,333,787 |
1,170,845 |
△162,942 |
H |
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|
その他の金融資産 |
2,230,615 |
2,303,620 |
73,005 |
I |
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|
繰延税金資産 |
163,255 |
210,823 |
47,568 |
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|
その他の非流動資産 |
145,038 |
156,239 |
11,201 |
|
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非流動資産合計 |
37,516,081 |
33,349,886 |
△4,166,195 |
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|
資産合計 |
47,544,670 |
43,936,368 |
△3,608,302 |
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主な科目別の増減理由
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科目 |
前期末からの主な増減理由 |
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流動資産 |
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A デリバティブ金融資産 |
アリババ株式を利用した先渡売買契約について、当期に、前期末残高1,033,619百万円を全て現物決済したことによりデリバティブ金融資産が減少しました。なお、決済日まで1年以内となったデリバティブ金融資産を非流動資産から振り替えたことにより、当期末に159,268百万円を計上しました。
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B その他の金融資産 |
・当社がスポンサーとして設立した7社のSPACが、当期に事業会社と合併を完了したことまたは完了できず運営を停止したことに伴い、信託口座に預託されていた当社以外の出資者(以下「市場投資家」)からの出資金合計26.6億米ドル(前期末残高)が、合併または市場投資家への償還に使用され、当期末残高はなくなりました。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記8.当社が設立したSpecial Purpose Acquisition Company」をご参照ください。 ・SB Northstarにおいて、事業規模の縮小に伴い、資産運用子会社からの投資が134,460百万円、拘束性預金が131,474百万円、資産運用子会社におけるデリバティブ金融資産が48,442百万円それぞれ減少しました。
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非流動資産 |
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C 有形固定資産 |
・再生エネルギー事業を行う米国子会社を連結の範囲から除外したことに伴い、同社の有形固定資産240,322百万円を除外しました。 ・ソフトバンク㈱が通信設備への投資を行いました。
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D のれん |
対米ドルの為替換算レートが前期末から円安となったことにより、アームののれんが263,597百万円増加しました。
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E 持分法で会計処理されて |
アリババの連結簿価が4,572,129百万円減少しました。これは、2022年8月から9月にかけて、アリババ株式先渡売買契約の一部を現物決済した過程において、当社のアリババに対する議決権保有比率が20%を下回り、同社が持分法適用関連会社から除外されたことに伴い、持分法で会計処理されている投資の認識を中止したことによるものです。なお、当期末に当社が保有するアリババ株式は「投資有価証券」に計上されています。
|
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F SVFからの投資(FVTPL) |
・SVF1の帳簿価額が2兆2,547億円減少しました。これは主に、当期末に保有する投資先の公正価値減少により145.9億米ドル、投資の売却1により84.5億米ドルそれぞれ減少した一方、新規投資および既存投資先への追加投資1により4.5億米ドル増加したことによるものです。 ・SVF2の帳簿価額が1兆7,548億円減少しました。これは主に、当期末に保有する投資先の公正価値減少により189.6億米ドル、投資の売却により6.1億米ドルそれぞれ減少した一方、新規投資および既存投資先への追加投資により26.9億米ドル増加したことによるものです。 ・LatAmファンドの帳簿価額が4,103億円減少しました。これは主に、当期末に保有する投資先の公正価値減少(注1)により41.0億米ドル、投資の売却1により0.8億米ドルそれぞれ減少した一方、新規投資および既存投資先への追加投資1により3.3億米ドル増加したことによるものです。 なお、SVF1、SVF2およびLatAmファンドにおいて、期末日の対米ドルの為替換算レートが9.1%円安となったことによる帳簿価額の増加を含みます。 SVF1、SVF2およびLatAmファンドからの投資の状況の詳細は「b.セグメントの業績概況 (b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業」をご参照ください。
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科目 |
前期末からの主な増減理由 |
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G 投資有価証券 |
・当第2四半期末にアリババ株式の帳簿価額4,484,758百万円(30,970百万米ドル)を新たに計上後、アリババ株式先渡売買契約の一部を現物決済した一方で、同社株価が上昇したことで当期末時点で保有するアリババ株式の帳簿価額は4,842,305百万円(36,264百万米ドル)となりました。 ・Tモバイル株式の帳簿価額が前期末比187,849百万円減少(2,059百万米ドル減少)しました(当期末残高は769,206百万円(5,761百万米ドル))。これは主に、ドイツテレコムがTモバイル株式を対象とする株式購入オプションを一部行使したことに伴い、当社が保有するTモバイル株式21.2百万株をドイツテレコムへ売却したことによるものです。 ・ドイツテレコム株式の帳簿価額が同社株価の上昇に伴い前期末比211,523百万円増加(1,231百万米ドル増加(注2))しました(当期末残高は729,483百万円(5,463百万米ドル))。 当第1四半期にラテンアメリカ・ファンド事業をソフトバンク・ビジョン・ファンド事業に統合したため、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドの投資の帳簿価額は、SVFからの投資(FVTPL)に含まれています。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記2.連結財務諸表作成の基礎(4)表示方法の変更」をご参照ください。
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H デリバティブ金融資産 |
・アリババ株式を利用した先渡売買契約について、一部を現物決済したほか、決済日まで1年以内となったデリバティブ金融資産を流動資産へ振り替えたことによりデリバティブ金融資産が300,368百万円減少しました。 ・Tモバイル株式に係る条件付対価の公正価値が242,341百万円増加しました(当期末残高は833,770百万円)。
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I その他の金融資産 |
当社が保有するWeWorkの無担保債券(額面16.5億米ドル)110,735百万円(簿価181,826百万円から貸倒引当金71,091百万円を控除後)を計上しています。詳細は「a.連結経営成績の状況 WeWorkに対する投資および財務サポートの状況」をご参照ください。
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(注1)米ドルに対する現地通貨安の影響を含みます。
(注2)米国子会社が保有するため、米ドルに対するユーロ安の影響を含みます。
(別掲)エンティティ別の現金及び現金同等物
連結上の現金及び現金同等物は前期末比1兆7,562億円増加の6兆9,252億円となり、そのうちソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う100%子会社等の現金及び現金同等物は1兆4,467億円増加の4兆161億円となりました。詳細については「(2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
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(単位:百万円) |
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2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
|
ソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う100%子会社等 |
2,569,355 |
4,016,085 |
1,446,730 |
|
|
|
ソフトバンクグループ㈱ |
2,502,626 |
3,454,474 |
951,848 |
|
|
資金調達を行う100%子会社 |
26,271 |
543,380 |
517,109 |
|
|
SB Northstar |
40,458 |
18,231 |
△22,227 |
|
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 |
|
|
|
|
|
|
SVF1 |
47,754 |
72,159 |
24,405 |
|
|
SVF2 |
150,462 |
36,930 |
△113,532 |
|
|
LatAmファンド |
1,890 |
2,818 |
928 |
|
|
SBIA、SBGA、SBLA Advisers Corp. |
24,340 |
97,546 |
73,206 |
|
ソフトバンク事業 |
|
|
|
|
|
|
ソフトバンク㈱ |
318,661 |
280,768 |
△37,893 |
|
|
Zホールディングス㈱ |
130,277 |
89,821 |
△40,456 |
|
|
PayPay㈱(注1)、PayPay銀行㈱(注2)、PayPayカード㈱ |
824,671 |
857,430 |
32,759 |
|
|
ヤフー㈱ |
174,346 |
298,277 |
123,931 |
|
|
その他 |
525,934 |
532,871 |
6,937 |
|
その他(注1) |
401,311 |
640,448 |
239,137 |
|
|
合計 |
5,169,001 |
6,925,153 |
1,756,152 |
|
(注1)2022年10月よりPayPay㈱はソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱の子会社となったため、従前は「その他」に含まれていましたが、当第3四半期から「ソフトバンク事業」に含めて表示し、前期末についても遡及修正しています。
(注2)PayPay銀行㈱の現金及び現金同等物の当期末残高は369,813百万円です。
(b)負債
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
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|
2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
|
|
有利子負債 |
7,328,862 |
5,129,047 |
△2,199,815 |
|
|
リース負債 |
240,241 |
184,105 |
△56,136 |
|
|
銀行業の預金 |
1,331,385 |
1,472,260 |
140,875 |
|
|
営業債務及びその他の債務 |
1,968,864 |
2,416,872 |
448,008 |
A |
|
デリバティブ金融負債 |
119,592 |
82,612 |
△36,980 |
|
|
その他の金融負債 |
554,814 |
180,191 |
△374,623 |
B |
|
未払法人所得税 |
183,388 |
367,367 |
183,979 |
C |
|
引当金 |
34,056 |
72,350 |
38,294 |
|
|
その他の流動負債 |
620,260 |
675,920 |
55,660 |
|
|
流動負債合計 |
12,381,462 |
10,580,724 |
△1,800,738 |
|
|
有利子負債 |
14,128,570 |
14,349,147 |
220,577 |
|
|
リース負債 |
625,907 |
652,892 |
26,985 |
|
|
SVFにおける外部投資家持分 |
5,640,498 |
4,499,369 |
△1,141,129 |
|
|
デリバティブ金融負債 |
174,003 |
899,351 |
725,348 |
D |
|
その他の金融負債 |
129,849 |
58,545 |
△71,304 |
|
|
引当金 |
107,961 |
163,627 |
55,666 |
|
|
繰延税金負債 |
2,436,034 |
1,828,557 |
△607,477 |
E |
|
その他の非流動負債 |
212,624 |
254,941 |
42,317 |
|
|
非流動負債合計 |
23,455,446 |
22,706,429 |
△749,017 |
|
|
負債合計 |
35,836,908 |
33,287,153 |
△2,549,755 |
|
主な科目別の増減理由
|
科目 |
前期末からの主な増減理由 |
|
有利子負債の内訳は次ページの(別掲)をご参照ください。 |
|
|
流動負債 |
|
|
A 営業債務及びその他の債務 |
主に、PayPay㈱において、決済取扱高の拡大に伴い加盟店に支払う未払金やユーザーからの預り金(ユーザーが入金するなどして決済に使用できる金額)が増加したことに伴い、営業債務及びその他の債務が増加しました。
|
|
B その他の金融負債 |
・当社がスポンサーとして設立した7社のSPACが、当期に事業会社と合併を完了したことまたは完了できず運営を停止したことに伴い、償還オプション付非支配持分として負債計上されていた市場投資家の出資持分合計25.1億米ドル(前期末残高)の認識を中止しました。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記8.当社が設立したSpecial Purpose Acquisition Company」をご参照ください。 ・当期末に、SVF2による金融機関からWeWorkへの支払保証枠に対するクレジットサポートについて金融保証契約損失評価引当金152,365百万円(前期末比130,085百万円増加)を計上しています。詳細は「a.連結経営成績の状況 WeWorkに対する投資および財務サポートの状況」をご参照ください。
|
|
C 未払法人所得税 |
当期に、ソフトバンクグループ㈱において早期現物決済に関連する資金調達子会社へのアリババ株式の売却に伴う利益を含む課税所得に基づく未払法人所得税164,638百万円を計上しました。
|
|
非流動負債 |
|
|
D デリバティブ金融負債 |
当期に新たに契約したアリババ株式を利用した先渡売買契約についてデリバティブ金融負債を805,039百万円計上しました。 |
|
E 繰延税金負債 |
繰延税金負債は、同一納税主体における繰延税金資産との純額で連結財政状態計算書に計上されています。主に当期に実施したアリババ株式のグループ内取引の影響で、ソフトバンクグループ㈱において繰延税金資産を認識していなかった繰越欠損金を使用できる課税所得が生じる可能性が高まったため、繰延税金資産として506,782百万円認識しました。その結果、純額表示により繰延税金負債が減少しました。
|
(別掲)連結有利子負債およびリース負債(流動負債および非流動負債の合計)
|
|
|
|
(単位:百万円) |
||
|
|
|
2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
|
|
ソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う 100%子会社等 |
14,869,325 |
12,635,554 |
△2,233,771 |
|
|
|
|
ソフトバンクグループ㈱ |
7,442,237 |
6,306,590 |
△1,135,647 |
|
|
|
借入金 |
1,255,116 |
381,851 |
△873,265 |
A |
|
|
社債 |
5,918,265 |
5,753,022 |
△165,243 |
B |
|
|
リース負債 |
12,056 |
10,717 |
△1,339 |
|
|
|
コマーシャル・ペーパー |
256,800 |
161,000 |
△95,800 |
|
|
|
資金調達を行う100%子会社 |
7,393,573 |
6,328,964 |
△1,064,609 |
|
|
|
借入金(注1) |
2,857,000 |
2,065,361 |
△791,639 |
C |
|
|
株式先渡契約金融負債 |
4,536,573 |
4,263,603 |
△272,970 |
D |
|
|
SB Northstar |
33,515 |
- |
△33,515 |
|
|
|
借入金 |
33,515 |
- |
△33,515 |
|
|
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 |
|
|
|
|
|
|
|
SVF1 |
336,535 |
552,681 |
216,146 |
|
|
|
借入金 |
336,535 |
552,681 |
216,146 |
E |
|
|
SVF2 |
731,540 |
770,004 |
38,464 |
|
|
|
借入金 |
731,540 |
770,004 |
38,464 |
E |
|
|
LatAmファンド |
9,179 |
- |
△9,179 |
|
|
|
借入金 |
9,179 |
- |
△9,179 |
|
|
|
SBIA、SBLA Advisers Corp. |
759 |
14,873 |
14,114 |
|
|
|
リース負債 |
759 |
14,873 |
14,114 |
|
|
ソフトバンク事業 |
|
|
|
|
|
|
|
ソフトバンク㈱ |
4,236,453 |
4,149,812 |
△86,641 |
|
|
|
借入金 |
3,085,954 |
3,080,878 |
△5,076 |
|
|
|
社債 |
469,252 |
578,684 |
109,432 |
|
|
|
リース負債 |
559,846 |
490,249 |
△69,597 |
|
|
|
コマーシャル・ペーパー |
121,401 |
1 |
△121,400 |
|
|
|
Zホールディングス㈱ |
1,022,260 |
1,064,457 |
42,197 |
|
|
|
借入金 |
418,283 |
485,470 |
67,187 |
|
|
|
社債 |
603,977 |
578,987 |
△24,990 |
|
|
|
PayPay㈱(注2)、PayPay銀行㈱(注3)、PayPayカード㈱ |
298,921 |
396,075 |
97,154 |
|
|
|
ヤフー㈱ |
28,046 |
111,386 |
83,340 |
|
|
|
その他 |
414,536 |
412,961 |
△1,575 |
|
|
その他(注2) |
|
|
|
|
|
|
|
その他の有利子負債 |
286,988 |
130,014 |
△156,974 |
|
|
|
リース負債 |
89,038 |
77,374 |
△11,664 |
|
|
合計 |
22,323,580 |
20,315,191 |
△2,008,389 |
|
|
(注1)資金調達を行う100%子会社の有利子負債はソフトバンクグループ㈱に対してノンリコースです。
(注2)2022年10月よりPayPay㈱はソフトバンク㈱およびZホールディングス㈱の子会社となったため、従前は「その他」に含まれていましたが、当第3四半期から「ソフトバンク事業」に含めて表示し、前期末についても遡及修正しています。
(注3)PayPay銀行㈱の銀行業の預金は、有利子負債には含まれていません。
前期末からの主な会社別の増減理由
|
項目 |
内容 |
|
ソフトバンクグループ㈱および資金調達を行う100%子会社等 |
|
|
ソフトバンクグループ㈱ |
|
|
A 借入金 |
・当第1四半期に、コミットメントラインを使用した借入金45.0億米ドルを返済しました。 ・当第2四半期に、シニアローン3,252億円全額を返済しました(うち期限前返済は2,927億円)。
|
|
B 社債 |
・当第1四半期に、外貨建普通社債を2.7億米ドル(額面総額)および2.2億ユーロ(額面総額)それぞれ買い入れました。 ・当第2四半期に、外貨建普通社債を5.1億米ドル(額面総額)および1.9億ユーロ(額面総額)それぞれ満期償還しました。 ・当第3四半期に、外貨建普通社債を5.1億米ドル(額面総額)および10.2億ユーロ(額面総額)買い入れました。 ・当第3四半期に、国内普通社債を3,850億円(額面総額)発行しました。 ・当第3四半期に、国内普通社債を3,370億円(額面総額)満期償還しました。 ・期末日の対米ドルの為替換算レートが9.1%円安となったことにより外貨建普通社債の帳簿価額が増加しました。
|
|
資金調達を行う100%子会社 |
|
|
C 借入金 |
(アリババ株式を利用した調達) ・当第2四半期に、マージンローンで借り入れた60.0億米ドルを全額返済しました。当期末における借入残高はありません。 (アーム株式を利用した調達) ・当第1四半期に、アセットバック・ファイナンスにより5.0億米ドル(純額)を借り入れました。 (Tモバイル株式を利用した調達) ・当第2四半期累計期間に、前期にマージンローンで借り入れた20.6億米ドルを返済しました。当期末における借入残高はありません。
|
|
D 株式先渡契約 |
(アリババ株式を利用した調達) ・当第1四半期に、先渡売買契約(フォワード契約)を締結し104.9億米ドルを調達しました。 ・当第1四半期に実行した先渡売買契約の一部現物決済に伴い、株式先渡契約金融負債604,888百万円(49.4億米ドル)の認識を中止しました。 ・当第2四半期に実行した先渡売買契約の一部現物決済に伴い、株式先渡契約金融負債3,958,469百万円(285.7億米ドル)の認識を中止しました(うち1,862,409百万円(134.7億米ドル)は当第2四半期累計期間に締結した契約に係る金融負債)。 ・上記決済後、当第2四半期に先渡売買契約(フォワード契約)を締結し、10.9億米ドルを調達しました。 ・当第3四半期に、先渡売買契約(フォワード契約)を締結し60.7億米ドルを調達しました。 ・当第3四半期に、先渡売買契約の一部現物決済を実行したことに伴い、株式先渡契約金融負債974,790百万円(69.4億米ドル)の認識を中止しました。 ・当第4四半期に、先渡売買契約(フォワード契約)を締結し110.4億米ドルを調達しました。
|
|
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 |
|
|
SVF1およびSVF2 |
|
|
E 借入金 |
・アセットバック・ファイナンスによる借入金が、SVF1において13.9億米ドル増加、SVF2において2.1億米ドル減少しました。(注4) ・期末日の対米ドルの為替換算レートが9.1%円安となったことにより借入金の残高が増加しました。
|
(注4)詳細は「b.セグメントの業績概況 (b)ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業 <事業概要> SVFにおける借入」をご参照ください。
(c)資本
|
|
|
|
(単位:百万円) |
|
|
|
2022年 3月31日 |
2023年 3月31日 |
増減 |
|
|
資本金 |
238,772 |
238,772 |
- |
|
|
資本剰余金 |
2,634,574 |
2,652,790 |
18,216 |
|
|
その他の資本性金融商品 |
496,876 |
414,055 |
△82,821 |
A |
|
利益剰余金 |
4,515,704 |
2,006,238 |
△2,509,466 |
B |
|
自己株式 |
△406,410 |
△38,791 |
367,619 |
C |
|
その他の包括利益累計額 |
2,496,158 |
3,756,785 |
1,260,627 |
D |
|
親会社の所有者に帰属する持分合計 |
9,975,674 |
9,029,849 |
△945,825 |
|
|
非支配持分 |
1,732,088 |
1,619,366 |
△112,722 |
|
|
資本合計 |
11,707,762 |
10,649,215 |
△1,058,547 |
|
主な科目別の増減理由
|
科目 |
前期末からの主な増減理由 |
|
A その他の資本性金融商品 |
当第3四半期に、米ドル建永久ハイブリッド社債の一部を7.5億米ドル(額面総額)買い入れました。本社債は、IFRS上資本性金融商品に分類されています。
|
|
B 利益剰余金
|
・2023年3月に自己株式252,958,500株を消却したことに伴い、1,412,374百万円(注1)を減額しました。 ・親会社の所有者に帰属する純損失970,144百万円を計上しました。
|
|
C 自己株式
|
・当期に、2021年11月8日および2022年8月8日の取締役会決議に基づき自己株式を総額1,055,426百万円(185,700,600株)取得しました。 ・2023年3月に上記取締役会決議に基づき取得した自己株式の総数と同数の自己株式252,958,500株(消却前の発行済株式総数に対する割合14.68%)を消却しました。
|
|
D その他の包括利益累計額 |
海外を拠点とする子会社・関連会社を円換算する際に生じる在外営業活動体の為替換算差額について、アリババの持分法適用関連会社からの除外に伴い314,356百万円減少した一方、対米ドルの為替換算レートが前期末から円安となったことなどにより、1,337,214百万円増加しました。
|
(注1)自己株式の消却額は移動平均法により算出されています。
(2)キャッシュ・フローの状況
|
1.営業活動によるキャッシュ・フロー ◆ 法人所得税の支払額:6,382億円
2.投資活動によるキャッシュ・フロー ◆ SVF2が新規投資を大幅に縮小したほか、SVF1投資先の売却が進展 -SVFによる投資の取得による支出:4,564億円(前期は4兆5,613億円) -SVFによる投資の売却による収入:8,332億円(前期は2兆2,218億円) ◆ Tモバイル株式等を売却したことに伴い、投資の売却または償還による収入6,198億円を計上 ◆ ソフトバンク㈱などの設備投資に伴い、有形固定資産及び無形資産の取得による支出6,338億円を計上 ◆ 上記の結果、投資活動によるキャッシュ・フローは5,476億円のキャッシュ・イン・フロー(純額)(前期は3兆187億円のキャッシュ・アウト・フロー)
3.財務活動によるキャッシュ・フロー ◆ アセットバック・ファイナンスによる継続的な資金化の一方、マージンローンの返済や外貨建社債の買入れなど積極的な負債返済を実施。自己株式の取得やSVFにおける外部投資家への分配・返還および配当を継続。財務キャッシュ・フローは1,915億円のキャッシュ・イン・フロー(純額) -有利子負債の収入:9兆1,761億円 ・ソフトバンクグループ㈱における主な収入:3,850億円 (国内普通社債3,850億円(額面総額)を発行) ・資金調達を行う100%子会社における主な収入:4兆9,525億円 (アリババ株式を利用した株式先渡売買契約により354.6億米ドル、アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンスにより14.0億米ドルを調達) ・SVFにおける主な収入:5,807億円 (SVF1がアセットバック・ファイナンスにより45.0億米ドルを調達) -有利子負債の支出:6兆2,950億円 ・ソフトバンクグループ㈱における主な支出:1兆9,492億円 (短期借入金1兆493億円の返済、シニアローン3,252億円の全額返済、外貨建普通社債7.9億米ドル(額面総額)および12.5億ユーロ(額面総額)の買入れ、国内普通社債3,370億円(額面総額)を満期償還) ・資金調達を行う100%子会社における主な支出:1兆1,885億円 (アリババ株式を利用したマージンローンの全額返済60.0億米ドル、前期に借り入れたTモバイル株式を利用したマージンローンの返済20.6億米ドル、アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンスに伴う借入金9.0億米ドルを返済) ・SVFにおける主な支出:4,321億円 (SVF1およびSVF2が合計33.2億米ドルのアセットバック・ファイナンスによる借入金を返済) -自己株式の取得による支出:1兆554億円 -SVFにおける外部投資家への分配額・返還額:5,442億円 -配当金の支払額およびソフトバンク㈱などの非支配持分への配当金の支払額:3,587億円
4.現金及び現金同等物の当期末残高、増減額 ◆ 営業活動、投資活動、財務活動それぞれのキャッシュ・フローに加え、為替レートが円安となったことにより現金及び現金同等物に係る換算差額2,758億円を計上した結果、当期末時点における残高は6兆9,252億円(前期末比1兆7,562億円増加) |
<重要な非資金取引>
当期において、アリババ株式先渡売買契約の一部を現物決済しました。当該取引は非資金取引に該当するため、連結キャッシュ・フローへの影響はありません。詳細は「第5 経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記44.連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報(9)重要な非資金取引」をご参照ください。
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|
(単位:百万円) |
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3月31日に終了した1年間 |
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2022年 |
2023年 |
増減 |
|
営業活動によるキャッシュ・フロー |
2,725,450 |
741,292 |
△1,984,158 |
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
△3,018,654 |
547,578 |
3,566,232 |
|
財務活動によるキャッシュ・フロー |
602,216 |
191,517 |
△410,699 |
|
現金及び現金同等物に係る換算差額 |
197,264 |
275,765 |
78,501 |
|
現金及び現金同等物の増減額 |
506,276 |
1,756,152 |
1,249,876 |
|
現金及び現金同等物の期首残高 |
4,662,725 |
5,169,001 |
506,276 |
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
5,169,001 |
6,925,153 |
1,756,152 |
(a)営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは741,292百万円のキャッシュ・イン・フロー(純額)となりました。前期からキャッシュ・イン・フロー(純額)が1,984,158百万円減少したのは、主にSB Northstarの事業規模縮小に伴う投資売却などによるキャッシュ・イン・フローが2,044,495百万円から126,062百万円に減少したことによるものです。
なお、法人所得税の支払額は638,160百万円となりました。当第3四半期には、アリババ株式を利用した先渡売買契約の現物決済に関連するデリバティブ利益の実現などにより課税所得が生じた当社100%子会社が法人所得税201,792百万円を支払いました。前期の法人所得税の支払額には、2021年3月期にSBGJで発生したソフトバンク㈱株式売却益を含む課税所得に基づく法人税の支払いのほか、SBGJが行ったソフトバンクグループ㈱への配当に対する源泉所得税の納付が含まれていました(当該源泉所得税は前期において還付されています)。
(b)投資活動によるキャッシュ・フロー
主な科目別の内容
|
科目 |
主な内容 |
|
投資の売却または償還による収入 619,775百万円 |
・当第1四半期にドイツテレコムがTモバイル株式を対象とするコールオプションを一部行使したことに伴い、当社が保有するTモバイル株式21.2百万株を309,696百万円(24.0億米ドル)でドイツテレコムへ売却しました。 ・当第2四半期にSoFi Technologies, Inc.株式を90,823百万円(6.5億米ドル)で売却しました。
|
|
SVFによる投資の取得による支出 △456,351百万円 |
・SVF2が合計392,979百万円(30.0億米ドル)の投資を行いました。 ・LatAmファンドが合計41,453百万円(3.1億米ドル)の投資を行いました。 ・SVF1が合計21,919百万円(1.6億米ドル)の投資を行いました。
|
|
SVFによる投資の売却による収入 833,180百万円 |
・SVF1がUberなどの全株式や複数銘柄の一部を733,528百万円(54.5億米ドル)で売却しました。 ・SVF2がKE Holdingsなどの全株式や複数銘柄の一部を97,741百万円(7.5億米ドル)で売却しました。
|
|
有形固定資産及び無形資産の取得による支出 △633,765百万円
|
ソフトバンク㈱が通信設備等の有形固定資産やソフトウエア等の無形資産を取得しました。 |
|
SPACにおける信託口座からの払戻による収入 323,666百万円 |
当社がスポンサーとして設立したSPAC6社が事業会社との合併を完了できず運営を停止したため、信託口座に預託されていた当社以外の出資者(以下「市場投資家」)からの出資金23.8億米ドルが同口座から払い戻されました。詳細は本項末尾の「当社がスポンサーとして設立したSPACに係る出資金の払戻および返還」をご参照ください。 |
(c)財務活動によるキャッシュ・フロー
主な科目別の内容
|
科目 |
主な内容 |
|
|
短期有利子負債の収支(純額) △73,371百万円(注1) (有利子負債(流動負債)のうち、回転が速く、期日が短い項目の収支) |
ソフトバンクグループ㈱がコマーシャル・ペーパーを償還したことにより短期有利子負債が90,800百万円(純額)減少しました。 |
|
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有利子負債の収入(以下A~Cの合計) 9,176,112百万円 |
||
|
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A借入による収入 3,778,352百万円(注2) |
・ソフトバンクグループ㈱が514,600百万円の短期借入を行いました。 ・資金調達を行う100%子会社が以下の借入を行いました。 -アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンスにより180,656百万円(14.0億米ドル)を借り入れました。 -ソフトバンク㈱株式を利用したマージンローン500,000百万円を借り入れました。 ・SVF1が、アセットバック・ファイナンスにより580,680百万円(45.0億米ドル)を借り入れました。 ・ソフトバンク㈱が割賦債権の流動化、セール&リースバックなどにより990,764百万円を調達しました。また、コマーシャル・ペーパーを167,000百万円発行しました。
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B社債の発行による収入 565,000百万円 |
・ソフトバンクグループ㈱が国内普通社債を385,000百万円発行しました。 ・ソフトバンク㈱が国内普通社債を120,000百万円発行しました。 ・Zホールディングス㈱が国内普通社債を合計60,000百万円発行しました。
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C株式先渡売買契約に基づく資金 調達による収入 4,832,760百万円 |
資金調達を行う100%子会社が、アリババ株式を利用した先渡売買契約(フォワード契約)を締結し、合計354.6億米ドルを調達しました。 |
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有利子負債の支出 △6,294,991百万円 |
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借入金の返済による支出 △5,534,321百万円(注2) |
・ソフトバンクグループ㈱が短期借入金1,049,341百万円を返済したほか、シニアローン325,204百万円全額を返済しました(うち期限前返済は292,683百万円)。 ・資金調達を行う100%子会社が以下の返済を行いました。 -アリババ株式を利用したマージンローン797,820百万円(60.0億米ドル)を全額返済しました。 -前期に借り入れたTモバイル株式を利用したマージンローン274,538百万円(20.6億米ドル)を返済しました。 -アーム株式を利用したアセットバック・ファイナンスによる借入金116,136百万円(9.0億米ドル)を返済しました。 -ソフトバンク㈱株式を利用したマージンローン500,000百万円を返済しました。 ・SVF1およびSVF2がアセットバック・ファイナンスによる借入金をそれぞれ403,231百万円(31.0億米ドル)、28,904百万円(2.2億米ドル)返済しました。 ・ソフトバンク㈱が割賦債権の流動化およびセール&リースバックなどによる借入金988,233百万円を返済したほか、コマーシャル・ペーパー288,400百万円を償還しました。 |
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科目 |
主な内容 |
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社債の償還による支出 △755,911百万円 |
・ソフトバンクグループ㈱が外貨建普通社債7.9億米ドル(額面総額)および12.5億ユーロ(額面総額)をそれぞれ買入れたほか、外貨建普通社債5.1億米ドル(額面総額)および1.9億ユーロ(額面総額)、国内普通社債337,024百万円をそれぞれ満期償還しました。 ・Zホールディングス㈱が国内普通社債85,000百万円を満期償還しました。
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SVFにおける外部投資家に対する 分配額・返還額 △544,242百万円
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SVF1が外部投資家への分配を行いました。 |
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償還オプション付非支配持分への返還による支出 △319,401百万円
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当社がスポンサーとして設立したSPAC6社が事業会社との合併を完了できず運営を停止したため、市場投資家からの出資金23.4億米ドルを返還しました。詳細は本項末尾の「当社がスポンサーとして設立したSPACに係る出資金の払戻および返還」をご参照ください。
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その他の資本性金融商品の償還による支出 △104,597百万円
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米ドル建永久ハイブリッド社債の一部7.5億米ドル(額面総額)を買い入れました。本社債は、IFRS上資本性金融商品に分類されています。
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自己株式の取得による支出 △1,055,436百万円
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ソフトバンクグループ㈱が2021年11月8日および2022年8月8日の取締役会決議に基づき自己株式を総額1,055,426百万円(185,700,600株)取得しました。
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配当金の支払額 △70,241百万円
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ソフトバンクグループ㈱が配当金を支払いました。
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非支配持分への配当金の支払額 △288,452百万円
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ソフトバンク㈱やZホールディングス㈱などが非支配株主へ配当金を支払いました。 |
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(注1)短期有利子負債の収支には、IFRSにおける「純額によるキャッシュ・フローの報告」の要件を満たした財務活動によるキャッシュ・フローを記載しています。
(注2)借入による収入および借入金の返済による支出には、契約上の借入期間が1年以内の借入金に係る収入が1,339,025百万円、支出が2,117,252百万円、それぞれ含まれています。
当社がスポンサーとして設立したSPACに係る出資金の払戻および返還
当社がスポンサーとして設立したSPACは証券取引市場にて新規株式公開を実施し、市場投資家からの出資を引き受け、資金調達を実施します。市場投資家から払い込まれた出資金は、当該SPACが合併を完了するまで、もしくは市場投資家に償還されるまでの期間、信託口座に預託されます。しかし、当該SPACが上場から24カ月の間に事業会社との合併を完了できず運営を停止した場合、信託口座に預託されていた出資金は払い戻され、市場投資家へ全額償還されます。この際、信託口座から当該SPACに払い戻された出資金は、当社の連結キャッシュ・フロー計算書上「SPACにおける信託口座からの払戻による収入」(投資活動によるキャッシュ・フロー)に計上され、その後さらに市場投資家へ返還されると「償還オプション付非支配持分への返還による支出」(財務活動によるキャッシュ・フロー)に計上されます。
(d)当社の資本の財源および資金の流動性に係る情報
i.ソフトバンクグループ㈱における資本の財源
ソフトバンクグループ㈱は、戦略的投資持株会社として、子会社・関連会社への投資を含む直接投資(子会社を通じた投資を含みます。)または投資ファンド(例えば、SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド)を通じて多数の企業に投資を行っています。また、適切なタイミングでそれらの保有資産を資金化することで、回収した資金や投資先からの配当、投資ファンドからの分配金などを、成長戦略に基づき新規投資に充当するほか、適切なタイミングで株主還元や財務改善にも振り向けています。このほか、負債の返済原資等に充当する目的で社債の発行や金融機関からの借入を実施しています。
保有資産の資金化においては、保有資産の売却だけではなく、多様なアセットバック・ファイナンス(株式先渡売買契約やマージンローンなど、保有資産を活用した資金調達)により、機動的な資金化を実現しています。また、SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドを通じ数多く行っている未上場株式への投資についても、株式上場を通じてその流動性が高まった場合、売却および資金化の機会の広がりが期待されます。
また、社債の発行においては、円建シニア社債だけではなく米ドルやユーロ建シニア社債、ハイブリッド社債など異なる商品性の債券を発行することで、国内外の様々な市場からの資金調達の機会を確保し、安定的な調達を図っています。
ii.当期における資本の財源と資金の流動性の分析
当期においては、厳しい市場環境を踏まえて投資活動を大幅に抑制した結果、SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドへの出資コミットメント履行額は4,153億円(31.0億米ドル)、SVF1およびSVF2ならびにソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドからの分配金は3,052億円(23.4億米ドル)となりました。財務活動としては、アリババ株式を中心とした保有資産の継続的な資金化により5兆2,369億円(390.2億米ドル、純額)を調達した一方、株主還元の一環として自己株式を合計1兆554億円取得するとともに、マージンローンやシニアローンの返済などにより2兆3,688億円(純額)の大規模な負債削減を行いました。
主に上記の投資活動と財務活動により「守り」の財務運営に徹した結果、当期末における当社の手元流動性(注1)は4兆4,865億円となり、コミットメントラインの未実行融資枠である6,498億円(48.7億米ドル)を加えて、今後2年間の社債償還に必要となる1兆4,933億円を大幅に上回る手元流動性を保持しています。
(注1)現金及び現金同等物と流動資産に含まれる短期投資の合計を手元流動性と定義しています。連結上の手元流動性(PayPay銀行㈱の手元流動性を除く)から独立採算で運営される事業体(上場子会社であるソフトバンク㈱(Zホールディングス㈱およびPayPay㈱をはじめとする子会社を含む)、SVF1、SVF2、ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドおよびアームなど)の手元流動性ならびにSB Northstarの手元流動性を控除して算出しています。
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「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」における注記事項
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(3)生産、受注および販売の状況
当社グループのサービスは広範囲かつ多種多様であり、また受注生産形態をとらない事業も多いため、セグメントごとに生産の規模および受注の規模を金額あるいは数量で示すことはしていません。
なお、販売の状況については、「(1)財政状態及び経営成績の状況 b.セグメントの業績概況」における各セグメントの業績に関連付けて示しています。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたり必要となった重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定については、「第5.経理の状況、1 連結財務諸表等、連結財務諸表注記5.重要な判断および見積り」をご参照ください。
該当事項はありません。
当期における研究開発費は
このうち、アーム事業における研究開発費は