第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。

 

(1) 経営方針

当社は2022年12月、経営理念の上位概念として新たにパーパス・バリューズを制定しました。当社グループは、この「パーパス」及び「バリューズ」並びに「経営理念」及び「RYODENグループ行動指針」を経営の基本に置いて、事業活動を展開しています。

①パーパス

 人とテクノロジーをつなぐ力で”ワクワク”をカタチにする

②バリューズ

  ・人とのつながりを力に

 ・強みを知り、強みを磨く

 ・常に挑戦し、失敗から学ぶ

 ・フェアに、そして誠実に

③経営理念

 ・社会の変化に対応し、会社経営の安定と発展に努め、持続可能な社会の実現に貢献する

 ・誠実な事業活動と先進的な技術の提供により、ステークホルダーの信頼に応える

 ・社員の人格と個性を尊重し、専門性及び改革心と創造力の高い人材を育成する

④行動指針

 ・法令・ルールを遵守する

 ・利益ある成長を目指す

 ・グローバルな企業として社会に対する責任をはたす

 ・自己の考えを確立し、高い目的意識をもって自己啓発を行い、活力ある組織を創る

 ・経営者・管理者は自らの責任を全うする

 

(2) 経営戦略、経営環境及び対処すべき課題

世界的なインフレの長期化、ウクライナの情勢や米中対立などの要因により不安定な国際情勢が継続、日本国内は個人消費が回復するものの物価高や海外経済の減速などが懸念されます。

またエネルギー価格は引き続き高止まりするものの、世界的な人手不足を背景とした工作機械やロボットの省人化投資、EV関連の設備投資が活発していくものとみています。

各事業セグメントごとの環境認識は以下のとおりです。

 

<各事業の環境認識>

セグメント

環境認識

FAシステム

・半導体製造装置は外需の落ち込みから低調に推移

・工作機械やEV関連をはじめとする設備投資全体としては回復基調。堅調に推移する見通し

冷熱ビルシステム

・空調市場はオフィス向けなどで投資が堅調に推移、製造業・サービス業いずれも投資の活発化が継続

・建設市場は資材高騰・工期遅延問題が引き継ぎが懸念されるが一定の投資が継続

X-Tech

・製造業を中心とした情報化、品質向上、セキュリティ強化などICTを活用した投資拡大

・病院の再編・統合により医療機関のスマート化に向けたビジネスチャンス拡大

・植物工場事業は顧客の投資抑制が継続するものの、2024年物流問題での流通改革に伴い一定の需要増が期待

エレクトロニクス

・自動車関連の需要は半導体不足の改善による堅調な推移を見込むが、一部で在庫調整の影響が懸念

・産業関連市場は顧客の設備受注減による調整局面に入っており年後半は不透明な状況

 

 

 

こうした中、2023年度は5ヶ年の中期経営計画「ICHIGAN 2024」も4年目を迎えます。

最終年度となる来年度での確実な達成に向け、当社グループは新生RYODENとして「承継と進化」をキーワードにこれまで進めてきた取り組みを整理、活動してまいります。

次期の業績の見通しにつきましては、連結売上高2,630億円営業利益70億円経常利益70億円親会社株主に帰属する当期純利益48億円を見込んでいます

なお、上記の見通しは現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。実際の業績は、様々な要因によりこれらの見通しとは異なる結果となることがあります。

 

<2023年度の施策、方針及び取り組み>

施策

方針

具体的な取り組み

戦略技術センターの設置

・全事業の基盤となるエンジニアリング事業の立案・推進

・各事業に分散していた技術部隊を集約、効率化・応用化を推進

・基幹中核ビジネスと新事業をつなぎ成長戦略に合致したエンジニアリングを構築

・新事業の創出力強化、顧客向け提案、サポート力の強化及び知財戦略の立案などを実行

デジタルトランスフォーメーション

「攻めのDX」・「守りのDX」

大胆かつ拙速を是とする超高速の取り組み

・リカーリングモデルを支えるビジネス推進基盤システムの構築

・デジタルツール活用による業務の省力化・効率化とITシステム基盤整備とBI活用による経営データの可視化

ブランド・バリュー・イノベーション

すべてのステークホルダーに「事業創出会社」として新生RYODENの価値を実感いただくべく当社のこれまでの「代理店」・「商社」というブランドバリューを変革

・当社オリジナルソリューション(Remces等)の独自性、世界観、ストーリー性を言語化し事業ブランド化

・「B for B to C」を意識し新生RYODENのブランド価値の変革を目指し、ブランディング活動を推進

新規事業

市場の潜在ニーズを掘り起こす3つの見える化(視える・観える・診える)を実現するためのナレッジの蓄積・拡大とデータリカーリングビジネス展開力を強化

・ICTでは監視カメラでは成し得ない、お客様が見るべき映像を提案し、気づきを提供する当社オリジナルのビジネスカメラシステム:FlaRevoの販売を拡大

・ヘルスケアでは中小医療機関向けIT機器・システムの一括提案・長期保証(10年)サービス:トータルパックITの販売を拡大。医療機関のDX化・管理負担削減に貢献

・スマートアグリでは蓄積した栽培データを活用し、次世代農業への参入を検討する企業向けにコンサルティング、エンジニアリング、データサービス提供といった当社独自のリカーリングビジネスを確立

基幹中核事業

お客様の視点に立った価値向上に資する提案の実現と事業間シナジー効果を超えた強みの結実による当社ONLY ONEソリューションを確立

・製造業DXを切り口に、加工・組立・搬送・検査を一気通貫で提案するトータルソリューションを提供

・暑熱対策としてのAREA(エリア)空調(クボタ空調㈱製)の全国販売とサービス体制を構築。アライアンス強化と事業スケールを拡大

・FA・冷熱・エレクトロニクスの当社の強みを結実した統合監視制御システム:Remcesの販売拡大

 

 

(3) 中期経営計画「ICHIGAN 2024」

当社グループは、2050年に向けて目指す姿として、「100年企業として環境・安心・安全でサステナブルな社会の実現に貢献する」ことをビジョンとして掲げています。その実現に向け、2013年から2015年の中期経営計画「GSP15」では第二の創業期としてソリューションビジネスの創造に挑み、2016年から2018年の「CE2018」では100年企業を目指して顧客価値創造型のビジネスモデルの構築に努めました。この流れを承継する新たな中期経営計画として、2020年度から5年間の中期経営計画「ICHIGAN2024」の取り組みを開始しました。

「環境・安心・安全でサステナブルな社会の実現」、そしてそれを支える「グリーン発展を持続する社会の実現」に貢献する企業として、すべてのステークホルダーと価値を共有し、企業としての責任を果たすとともに、中期経営計画の達成に向け引き続き取り組んでまいります。

 



 

 

<ICHIGAN 2024の進捗(DXの推進) ~主な成果と今後の取り組み~>

中期経営計画の進捗として主な成果と今後の取り組みは以下のとおりです。

 

①成長事業のビジネスモデル確立と次世代新規ビジネスの創出

成果

今後の取り組み

・閉鎖型人工光植物工場では世界初となるほうれん草の次世代型植物工場:Block FARMを22年5月に竣工。これまで培ったナレッジにより早期量産化を実現

・医療機関向けIT事業で一定規模の売上を確保

・食の安心・安全に資するペストコントロールを支援するクラウド型AIサービスの立ち上げ、開始

・スマートアグリでは生産だけでなく流通・販売事業への本格参入による次世代農業バリューチェーンを構築、また多品種変量生産にも取り組み、収益化を目指す

・医療機関向け電子カルテ、医療情報システム等のトータルパック提案を加速しさらなる収益規模を拡大

パートナー企業と連携し食品製造業を中心にペストコントロールの提案を拡大

 

 

②基幹中核事業における生産性の向上

成果

今後の取り組み

・FAシステムでは当社オリジナルソリューション(Remces・FlaRevo)を中心としたシステムエンジニアリングビジネスが進展

・冷熱システムは商権拡大への基盤づくり

・エレクトロニクスでは車載向けモジュール製品のデザイン・インや新たなパートナーとのビジネスが拡大

・FAシステムは製造業DXの更なる進化と加工・組立・搬送・検査を切り口としたシステムエンジニアリングビジネスを強化

・冷熱システムは廃熱回収ビジネス・EMS等、環境関連ビジネスを拡大

・エレクトロニクスは新たなパートナー・新たな商材の発掘の加速とFAE体制を強化

 

 

③事業推進基盤の強化

成果

今後の取り組み

・不確実性の高い経済環境下で当社グループが進むべき「道しるべ」・「志」となるパーパスを制定

・人材育成カリキュラムの策定と実行

・事業推進体制の最適化により戦略機能強化と意思決定スピードの向上を実現

・業務管理センターを設置し定型業務の集約によるコーポレート機能の強化

 

・サステナブル経営のさらなる推進

・パーパス・バリューズの社内浸透

・環境ビジョン実現に向けた活動の継続

・攻めのDX基盤の構築と守りのDX基盤の整備

 

 

④経営目標

 

2022年度実績

2024年度目標

営業利益

93億円

100億円以上

営業利益率

3.6%

3.8%

新事業売上高

2018年度比16.2億円減

2018年度比150億円増

新事業売上総利益率

16.7%

18%

ROE

7.0%

8.0%

 

 

●営業利益は増益計画の柱としていた新事業の進捗に遅れがあったものの基幹中核事業であるエレクトロニクスが下支えして過去最高益を記録。事業間のシナジー効果を越えた強みを結実し当社オリジナルソリューションを確立、高利益率ビジネスを推進します。

●新事業については、ヘルスケア事業が低調であったことに加えてエネルギー価格高騰の影響によりスマートアグリ事業も低迷したものの、ITトータルパッケージ事業をコアにしたサブスクリプションビジネスの基盤構築など新事業の芽は着実に育ちつつあり、今後もこうした次期成長事業の早期立ち上げと拡販に注力するとともに、スマートアグリで次世代農業バリューチェーンを事業基盤とした新ビジネスモデルの確立を目指してまいります。

●ROEは前年同水準の7.0%を維持しました。財務レバレッジをかけるのではなく、収益力及び資産効率の向上に取り組んでまいります

 

 

<脱炭素社会に向けた取り組み>

きれいな地球を未来へと引き継ぐために――。

当社グループは2020年4月にグループ環境ビジョンを制定しました。2030年までに環境に配慮した事業活動を加速させ、サステナブルな社会創りに貢献します。そして、2050年、100年企業として環境・安心・安全でサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

 


 

具体的な取り組みとして、電力使用に関する温室効果ガス排出実質ゼロを目指し、当社所有の栗原太陽光発電所(宮城県栗原市)を有効活用することで、事務所の電力を可能なところからクリーン電力に切り替えていきます。また、ライフサイクル視点での温室効果ガス排出削減を目指した当社独自のトータルカーボンマネジメントを2019年3月期(第79期)から運用しています。

こうした活動を通し、当社グループは「環境」の価値観を共有し、事業活動を通して社会に貢献する「環境経営」を推進していきます。

 

※トータルカーボンマネジメント:事業活動で排出する温室効果ガスと当社の販売した製品を使用することにより削減された温室効果ガスを数値化し、当社の環境貢献度を見える化した当社独自の環境活動。

 

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。

 

(1)戦略

当社は、2050年に目指す姿として「100年企業として環境・安心・安全でサステナブルな社会の実現に貢献する」ことをビジョンとして掲げています。この理念とビジョンのもと、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と位置づけ、当事業年度に制定したサステナビリティ基本方針に基づき、サステナビリティを重視した経営を行い、事業活動を通じて社会課題を解決し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

(2)ガバナンス

①総論

当社が掲げるビジョン実現のために、取締役社長を委員長とした「サステナビリティ委員会」を設置しています。

サステナビリティ委員会は、サステナビリティ課題への全社横断的な推進組織と位置づけ、サステナビリティ経営の基本方針の検証、アクションプランの進捗レビューなどを行い、サステナビリティ課題のプラスの事象(収益機会)の戦略の検証と気候変動リスクのマイナスの事象を管理します。

 

 ②サステナビリティ委員会の取り組み

当社は当事業年度、サステナビリティ委員会において以下の内容の協議等を行い、取締役会へ報告しました。

 a.サステナビリティ課題とその優先度、担当部門の整理

  b.サステナビリティ経営推進のための体制

    c.活動報告

  d.社会貢献活動の基本方針制定にあたっての意見交換

 


 

(3)リスク管理

 ①総論

 サステナビリティ委員会は、重大な影響を及ぼす気候関連リスク及び機会を特定・評価、対応を審議し、委員長(取締役社長)を通じて取締役会へ報告します。取締役会では、気候関連リスク及び機会への対応の承認を行い、サステナビリティ委員会への指示・監督を行います。

 

 

 ②気候関連リスクの管理プロセス

 当社では、サステナビリティ委員会が気候関連リスクを監督しており、その下部組織として設置するワーキンググループが気候関連のリスクを管理します。

 当社グループの気候関連リスクは、自社及び国内外のサプライチェーンに影響が及ぶため、各部門・支社・グループ会社と連携したリスク管理が重要であると考えています。そのため、サステナビリティ委員会の下部組織のワーキンググループが各部門・支社・グループ会社に対して、サプライチェーンまで含めた気候関連のリスク管理の指示・監督を行い、サステナビリティ委員会を通じてリスク管理に関する活動状況を取締役会に報告し、指示・監督を受けます。

 取り扱う気候関連リスクの管理項目は、CO2排出や気候変動に伴う物理的なリスクとなる災害、規制の変更、新たな規制、市場の変化やレピュテーションに関するリスクなどが挙げられます。

 これらの対応に必要な気候変動に対する戦略や事業計画及び年度予算、目標・実績等についてはサステナビリティ委員会で審議し、取締役会に報告し、審議、監督を受けます。

 

 

(4)リスクと機会

 ①リスク

No

カテゴリー

期間

影響度

発生可能性

リスクの内容と顕在化した場合の影響

リスクへの

対応策

1

現在の規制

中期

日本国内において「地球温暖化対策のための税」の強化により、化石燃料に伴うCO2排出量当たりの課税が増加し、仕入先メーカーにおける管理コストが増加することが見込まれます。増加した管理コストが製品価格に上乗せされることで製品価格が上がり、当社での販売数が減少して売上高が減少するリスクが考えられます。

当社においては基幹中核事業における生産性の向上に努めるとともに、仕入先を含むサプライチェーン全体のGHG排出量を算定・可視化できる協業先の㈱ゼロボードのクラウドサービスの提供を拡大し、脱炭素エコシステムの実現を支援してまいります。

2

新たな規制

中期

気候変動対策のため炭素税が導入されると仕入先メーカーの製造現場において燃料・電力消費に対する課税が追加となり、管理コストの増加が見込まれます。増加した管理コストが製品価格に上乗せされることで製品価格が上がり、当社での販売数が減少して売上高が減少するリスクが考えられます。

特に生産時に大量のエネルギーを消費する半導体デバイスでは影響が大きくなることが予想されます。

上記と同様、脱炭素エコシステムの実現を支援するほか、事業領域をまたいで生産効率化のためのFAシステムの導入を提案するなどし仕入先メーカーにおけるGHG排出量の削減を推進し、炭素税等の管理コストの影響緩和に努めます。

3

技術

中期

やや高

高効率冷熱ビルシステムや生産効率化のためのFAシステムなど、顧客の省エネを推進して低炭素社会の実現に貢献できる商品・サービスの提供が事業を支えしており、また仕入先メーカーにおいて更なる省エネ性・生産性の向上を追求するための技術開発を進めています。

しかしながら、低炭素社会への移行が急激に進み、この急激な変化に対応する先進技術の開発が遅れた場合、低炭素型商品・サービスの販売機会を喪失するリスクがあります。

技術リスクを管理するため、事業部と連携してサステナビリティ委員会が各事業において低炭素社会に向けて必要とされる技術水準の動向をモニタリングし、必要に応じてサプライヤーへの情報提供等を行います。

4

市場

長期

気候変動対策が重視されると市場における価値観に変化が生じ、低炭素・脱炭素に貢献できる商品・サービスの提供が求められてきます。

このような市場の変化の中、当社が取り扱う製品・サービスにおいて技術面で低炭素・脱炭素への対応が難しいものは市場から敬遠され、販売量が低下して売上が減少するリスクがあります。

各事業セグメントで「B for B to C」を意識し、社会動向や消費者意識の変化などをしっかりと把握した上で当社の顧客への提案につなげます。

5

評判

短期

やや高

当社は、低炭素・脱炭素社会の実現に密接な関係をもつエレクトロニクス関係の商品・サービスを扱っている企業として顧客におけるGHG排出量の削減など低炭素・脱炭素社会の実現への貢献が期待されています。その中で低炭素・脱炭素へ貢献できる商品・サービスの提供が滞った場合、顧客からの期待に応えられなくなり当社の社会的評価にも影響を与え顧客が離れてしまうリスクがあります。

仕入先メーカーと協働し低炭素・脱炭素に貢献する製品・サービスを提供するとともに当社オリジナルの脱炭素化を進めるエネルギー統合監視・制御システム:Remces(レムセス)のブランド化などにより当社の姿勢を示し、当社のブランド価値の変革に取り組みます。

6

緊急性の高い物理的リスク

中期

気候変動に起因する自然災害等により仕入先メーカーにおいて製造工場が被災し、生産活動や交通インフラが停止した場合、仕入先メーカーからの製品の供給が滞り、当社における販売活動が停滞して売上が減少するリスクがあります。また当社の在庫を保管する倉庫が被災した場合、販売機会の喪失につながる可能性があります。

BCPの策定、顧客や仕入先などのサプライチェーン全体での供給不足に対応するためのBCP在庫を確保します。

 

 

 

②機会

No

期間

影響度

可能性

内  容

機会を実現するための戦略

1

短期

やや高

非常に高い

気候変動に伴い、夏季の気温上昇や冬期の極端な低温化が予想されています。

そのため、空調機器の需要が高まる可能性があります。当社においては冷熱ビルシステム事業でオフィスや生産現場、物流工程など、様々な現場に向けて各種設備機器から空調、クリーンルームなどのトータルソリューションを提供しており、当該事業の売上伸長が見込まれます。これにより、顧客において気候変動による気温上昇への対応ができるとともに、省エネ性能の向上によるエネルギー効率化及びそれに伴うCO2排出量抑制を実現できます。

冷熱ビルシステムにおいて省エネ性能に優れた空調機器の販売を拡するほか、協業先であるクボタ空調㈱の暑熱対策となるAREA(エリア)空調の日本全国での販売網・サービス網を整備するとともに、当社オリジナルの脱炭素化を進めるエネルギー等の統合監視・制御システム:Remces(レムセス)の販売を推進していきます。

2

中期

非常に高い

製造業の顧客において生産工程のCO2排出量抑制のニーズが今後ますます高まっていくことが予想されます。当社のFAシステム事業は、製造業のスマート化、高効率化を実現する付加価値の高いソリューションを提供しており、顧客の生産効率・エネルギー効率の改善及びそれに伴うCO2排出量抑制に寄与することができるため、製品の需要が増加し、売上伸長が期待できます。

製造業DXを切り口に加工・組立・搬送・検査を一基通貫で提案するトータルソリューションを強化して提供していきます。

3

短期

非常に高い

異常気象や風水害などの発生により露地もの野菜の生産が減少した場合、気候変動の影響を受けにくい植物工場野菜のニーズが高まり、事業拡大と売上伸長が期待できます。

当社は植物工場の施工だけでなく、子会社ブロックファームが保有する次世代型植物工場を自ら運営することで得られたナレッジによりサービス・データを提供する事業に変革し、これまでにない価値を顧客に提供してまいります。植物工場野菜の単一生産から多品種変量生産の実現、また露地ものとは異なる野菜の高付加価値化(長鮮度・栄養価など)を提供することで顧客の多様なニーズにお応えしていきます。

4

中期

やや高

高い

地球温暖化がこれまでと同じかまたはそれ以上のペースで進んだ場合、これまで生産できていた露地もの野菜が生育不良、もしくは生産できず、気象条件に左右されない野菜を生産できる植物工場の施工を求める需要が高まり、当社のスマートアグリ事業での事業の拡大が期待できます。

当社は植物工場ビジネスのトップランナーとして子会社ブロックファームで植物工場野菜を生産、販売するだけでなく、自ら運営することで得られたナレッジにより様々な規模の植物工場の施工、最適な生育環境などのデータを提供し多様化するニーズにお応えしていきます。

5

長期

高い

高い

当社のエレクトロニクス事業では車載市場に半導体・電子部品を販売しており、自動車の脱炭素化に向けた動きが加速するなかで環境負荷低減につながる半導体の需要が増えることが期待できます。具体的には車両の電動化が進むことでパワー半導体・制御部品などの売上の伸長が期待できます。

環境負荷低減につながる半導体や電子部品の商材を増やすとともに、その提案・販売を拡大していきます。

6

中期

気候変動に伴い、食品工場等の衛生管理対象となる害虫・害獣の数や種類が変化していくことが予想され、ペストコントロール※向けのデータ提供サービス:Pescle(ペスクル)の事業拡大と売上伸長が期待できます。

※ペストコントロール:人に有害な生物の活動を人の生活を害さないレベルまで制御する技術。

Pescleについては、ネズミ検知サービスとして当事業年度からリリースしましたが、今後、様々なアプリケーションの開発を進め、ユニークなポジションでブランドを確立し、食をはじめとする世の中の安心・安全に貢献していきます。

 

 

 

(5)人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針

① 多様性の確保についての考え方、目標、状況

 a. 考え方

当社は、異なる経験・技能・国籍・性別等を反映した多様な視点や価値観が存在することが持続的な成長のための強みになると考え、ダイバーシテイ&インクルージョン(D&I)を推進しています。多様性を確保しながら、社員一人ひとりの視点や価値観を包摂し、その強みを十分に発揮できる環境づくりとしてスキルに着目した人材育成方針や人事制度等を整備し、多様な人材の中核人材(上級職)への登用も推進しています。

※当社では、マネージャー(管理職)やスペシャリスト(専門職)など事業上のさまざまな業務で中核を担い、高い職務遂行能力を持ち、常に高い成果を発揮し当社を牽引することが期待される人材層を当社における中核人材:上級職と定義しています。

b. 女性中核人材(上級職)登用の目標と状況

当社は、従来理工系の学生を中心として総合職を採用してきたことから男性の割合が高く、2023年4月時点の上級職357名のうち女性は8名(2%)にとどまっています。

中核人材(上級職)候補となる女性社員は2023年4月時点で180名であり、当社はこの人材を中核人材(上級職)へと育成することが急務と捉え、施策を検討しています。現在は、研修制度の再構築や仕事の質の向上、環境整備等を進め、中核人材(上級職)候補となる女性社員を増やし、将来の女性中核人材(上級職)の数を現在の8名(2%)から2030年度には20名程度(6%程度)まで拡大させていきたいと考えています。

新卒の採用活動では新卒総合職のうち3割を女性とすることを目標としています。キャリア採用(中途採用)では性別にはとらわれず専門分野の経験者や即戦力としての人材を求めておりますので、女性の採用数の目標は定めておりません。

c. キャリア採用(中途採用)の目標と状況

当社は、多様性を確保するためにキャリア採用(中途採用)についても積極的に取組んでいます。当社の中核人材(上級職)クラスのキャリア採用(中途採用)も年々増やしており、今後も毎年20名程度を目標に採用活動を行っていきます。

d. 障がい者雇用、外国人雇用について

ⅰ 障がい者雇用

障がい者の雇用も積極的に取組んでいます。当社でやりがいを感じ働き続けられるよう、応募者一人ひとりが求める業務内容や働き方を傾聴し、その希望を満たす業務が当社で用意できるかを丁寧に検証しながら進めていることから目標は定めておりませんが、継続的に採用活動を続け、2023年には1名採用致しました。

ⅱ 外国人雇用

外国人雇用についても継続して取り組んでおり、当事業年度には2名採用し、今後も1名程度を目標に採用していきます。

海外子会社においてはマネジメント層の雇用を現地採用社員に切替えており、2023年4月時点で管理職70名のうち44名が現地採用の外国人です。今後もこの人数は増やしていきたいと考えています。

 

② 人材育成方針

中期経営計画「ICHIGAN 2024」では、あるべき姿 (5年後のRYODEN)として「代理店、商社の枠を超えた事業創出会社として新たな価値を生み出し続ける」ことを掲げ、戦略の柱のひとつとして事業推進基盤の強化(グローバル人材の育成、グループガバナンスの強化)に取り組んでいます。

当社では、グローバル人材を「自ら考え、自ら行動する、成長意欲の高い自律型人材」と定義し、グローバル人材が育つ環境整備を行うため、2020年度に人材育成委員会を発足。現在は、事業や部門ごとのスペシャリスト育成に向けたキャリア体系(キャリア開発研修、キャリアルート)を設計中であり、年功や性別等にとらわれない高いスキルや専門性をもった社員がより活躍できる仕組づくりを進め、多様性の確保に取り組んでいます。

 

③ 環境整備方針

  a. 人事制度

2018年以降、入社時は総合職・事務職に区分して採用するものの、入社後一定期間が経過し、基準を満たした社員は総合職・事務職の垣根を取り払い、同一資格者として一人ひとりが職域の拡大と職務の深化に挑戦できる人事制度を採用しています。また2022 年以降は、「社員の人格と個性を尊重し、専門性及び改革心と創造力の高い人材を育成する」という経営理念に基づき、当社において中核人材と位置付けられる階層(上級職)のあり方も再検討し、個人が担う役割や職務に応じた現在価値基準を明文化したうえで、社員の能力発揮度・職務遂行度が評価される制度としています。

  b. 組織開発

人材育成方針や人事制度の整備により、個々の人材のスキルアップを目指すと共に、組織に対しても着目し、組織の最小単位である「課」を1つのチームとして様々な職種や年齢、家族状況等のあるチームメンバー同士が率直に悩みや意見を言い合うなど相互理解を深めることでチーム内の関係の質を高め、より能動的にチームの課題を発掘しアイデアを出し合えるといった思考の質等を高めるサイクルを自律的に回していくプログラムを実施中です。こうした取組により、自律型の人材や組織づくりに繋げると共に、多様性を高め、業務変革による業務負荷の軽減等にも繋げたいと考えています。

  c. ワークライフバランス

長時間労働の削減については、毎月の労働時間状況を安全衛生委員会など労使で共有し、一定の基準を超えた社員に対する産業医面談、直属上司と管理部門との面談を実施することで、業務体制見直し等も含めた労働時間削減と健康確保措置を行っています。

有給休暇取得については、2024年度までに年次有給休暇の取得率65%を目標に取り組んでおり、労使協定に基づく計画年休の設定や連休時の取得の呼びかけ等により、当事業年度では79%と大きく目標を達成しました。

子育て支援については、就業支援として子供が小学校入学までの育児短時間勤務制度、子供が小学校3年までのフレックスタイム勤務制度等があります。金銭的支援としては、産前産後休業は有給、育児休業中においても約 50%の賞与を支給しており、子供に対する家族手当の増額、託児所利用や不妊治療に対する費用補助等も行っています。こうした結果、育児休業取得率としては、当事業年度は女性100%・男性26.1%となりました。介護支援についても、短時間勤務制度、フレックスタイム勤務制度、失効した年次有給休暇を積立てて介護に使用できる制度等があります。また当事業年度においては、女性上級職の確保に向けた取組として「2030年度女性上級職数を20名程度に」をテーマとして、女性社員による座談会を実施しました。座談会では、①育児休業中のキャリアロスの可能性も考慮した早期キャリア開発を目的とする研修の実施、②育児休業中の復職に向けた面談の充実化(業務体制やシステム変更等の情報提供、本人ニーズと職務とのマッチング)、③時短勤務者の業務フォロー体制整備、④育児・介護に係る公的支援や両立策等の外部セミナーの紹介、⑤管理職研修による個々人に合わせたマネジメント・コーチングができるスキル強化等を望む提案がなされ、2023年度中の実施に向けて準備しております。

  d. 人材への投資額

2023年度の人材への投資額は、研修及び研修制度構築に係る費用として年間94百万円を予定しています。

 

(6)指標及び目標

当社グループでは、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。

指標

目標

当事業年度の実績

管理職に占める女性管理職の割合

2030年度までに2%

0.6%

中核人材に占める女性上級職の割合

2030年度までに6%程度

2%

男性労働者の育児休業取得率

2030年度までに40%

26.1%

労働者の男女の賃金の差異

2030年度までに74%

62.7%

 

(注)連結(1,242名)の大部分を占めるのは提出会社単体(1,008名)であり、また人事・雇用制度が異なるため、実績の数値は提出会社単体での開示としています。

 

 

3 【事業等のリスク】

(1) 当社のリスクマネジメント体制

当社は、当社グループのリスクマネジメントに関する「リスクマネジメント基本規程」を定め、担当の役付執行役員を委員長とする「事業リスク委員会」において当社グループの多面的なリスクマネジメントを行っています。

委員会を構成する各委員は、現在本社管理部門の長・事業本部長です。事業リスク委員会は当社グループ全体のリスクを分析し、発生可能性と影響度等を勘案し、管轄するリスクマネジメント統括委員会にその活動状況などを報告するとともに、主管部門に各対策の立案を指示し、その実施状況を監督します。

体制図については、本有価証券報告書 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 又は当社「RYODEN REPORT 2022」コーポレートガバナンスに記載のとおりです。

「RYODEN REPORT 2022」https://ssl4.eir-parts.net/doc/8084/ir_material_for_fiscal_ym2/132464/00.pdf

(2) 当社のリスクマネジメント体制の運用状況

事業リスク委員会は原則年2回開催しており、本委員会では企業活動に関して抽出されたリスクとその対応策を策定するとともに、リスクマネジメントが有効に機能しているかの検証・評価を行います。

当事業年度は2回開催し、車載半導体不足や仕入れ価格の上昇などの経済環境の変動に関するリスク、主要仕入先との関係、カントリーリスク、急速な円安の進行による財務リスク、車載・産業市場の顧客の生産調整に伴う納入遅延やメーカーへの先行手配分の入荷増による在庫リスク、その他投資案件などへの対応・対策について検討・評価しました。

(3) 事業等のリスク

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況などに重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには、以下のようなものがあります。

なお、これらのリスクは必ずしも全てのリスクを網羅したものではなく、想定していないリスクや重要性が低いと考えられる他のリスクの影響を将来的に受ける可能性もあります。また文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

なお、リスクの発生可能性及び影響度については、それぞれ以下のように定義しております。

 

 

発生可能性

影響度

いつ発生してもおかしくない

長期にわたり経営に大きな影響がある

1年に一度発生する

長期にわたり経営に影響がある

1~3年に一度発生する

数ヶ月にわたり経営に一定の影響がある

3~10年に一度発生する

一時的に経営に影響がある

10年に一度も発生しない

経営にほとんど影響しない

 

 

 

①経済環境の変動に関するリスク

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、「FAシステム」、「冷熱ビルシステム」、ネットワークシステムやスマートアグリ・ヘルスケアなどの「X-Tech」、半導体・デバイス品などの「エレクトロニクス」関連の機器・システムの販売を主な事業とする企業集団であり、取引先は製造業や卸売業、建設関連及び医療関係やサービス業など幅広い業種に及んでいます。

 各取引先の状況は、景気変動やそれぞれが属する業界の需要の低迷や設備投資の減少などにより影響を受けるため、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 また当社グループの取引に関する業界は、車載半導体不足による自動車生産の減産や生産調整、世界的なサプライチェーンの混乱などは一旦落ち着きつつあるものの、引き続き不確実性が高い状況が続いており、こうした影響が深刻化・長期化した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 当社グループは、こうした状況下ではありますが、中期経営計画「ICHIGAN 2024」に掲げた戦略である「成長事業のビジネスモデル確立と次世代新規ビジネスの創出」、「基幹中核事業の生産性向上」及び「事業推進基盤の強化」に引き続き取り組み、営業利益率向上に向けたさらなる構造改革、新商材の開拓・ソリューションビジネスの実践による高利益率ビジネスを推進し、またクラウド型サブスクリプションビジネスなどの新規事業を早期に立ち上げ、景気変動に影響されにくい事業を育てることで、企業体質の強化を図ってまいります。

 

 経営方針等との関連性

中期経営計画「ICHIGAN 2024」

・成長事業のビジネスモデル確立と次世代新規ビジネスの創出

・基幹中核事業における生産性の向上

・事業推進基盤の強化

 

 

②主要仕入先との関係

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループの主要仕入先は、「FAシステム」及び「冷熱ビルシステム」では三菱電機株式会社及びそのグループ会社であり、当連結会計年度における仕入高は連結仕入高の28%(三菱電機株式会社が15%、そのグループ会社が13%)を占めています。また「エレクトロニクス」の主要仕入先はルネサスエレクトロニクス株式会社であり、当連結会計年度における仕入高は連結仕入高の27%を占めています。

 これら主要仕入先の事業戦略や製品の市場戦略、代理店政策の変更や供給動向などにより、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 主要仕入先との関係や取引は安定しておりますが、一部で直接取引が終了するなど仕入先の代理店政策の変更による影響があり、こうした影響を最小限にとどめるため、引き続き仕入先とは事業戦略の共有化などで関係強化に努めるほか、様々なソリューションを展開するなかで様々な協業先ともパートナーシップを強め、業績への影響を少なくすべく多面的で安定した仕入先との関係を構築していきます。

 

 経営方針等との関連性

 

 

③自然災害の発生

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 大規模地震や異常気象その他自然災害が発生した場合、当社内インフラ(社屋、通信)の損壊などによる本社・支社機能および営業活動に支障が生じる可能性があります。また、仕入先及び販売先の被災の状況、社会インフラ、物流網などの復旧の遅れ、さらには事業活動の制限や停止などでサプライチェーンに大きな影響を受けた場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 こうした影響を最小限に留めるため、防災マニュアルなどBCPの策定、顧客や仕入先などのサプライチェーン全体での供給不足に対応するためのBCP在庫を確保するなどの対応を進めています。

 

 経営方針等との関連性

 

 

 

④新事業の展開

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、「代理店・商社の枠を超えた事業創出会社として新たな価値を生み出し続けることができる会社」を目指し、新事業の創出に取り組んでいます。

 新事業は先行者利益が得られることはもちろん他社との差別化につながり、高利益率・高収益が見込まれます。

 一方、これまで当社仕入先が担ってきた品質リスクなどを当社自身が負担することとなり、当社の責に帰す想定外の不具合などが生じた場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 当社では、こうしたリスクに対応するため、「品質リスク検証規程」に則り、事前に品質リスクを明らかにするとともに、その対応策について検討する「品質リスク審査会議」を開催し、品質問題の発生を未然に防止する取り組みを行っています。

 こうした取り組みは、事業創出会社を実現するためには不可欠なものであり、また他社との差別化にもつながるものと考えます。

 

 経営方針等との関連性

経営理念「利益ある成長を目指す」

 

 

⑤カントリーリスク

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、中国を中心とした東アジア、タイを中心とした東南アジア及び欧米(ドイツ・米国)などで事業を展開しており、当連結会計年度における海外売上高の合計は連結売上高の18%を占めています。海外事業展開時には、海外事業を担当する部門が予め関係部門と連携し、事業展開にあたっての法規制やリスクを第三者機関(現地弁護士事務所やコンサルタントなど)を通じて調査・検討し、経営会議・取締役会の審議を経て展開しています。

 しかしながら、事業展開している国々・地域において予期しない法律又は規制の変更、政治又は経済情勢の悪化、テロ・戦争などによる社会的混乱など、国内における事業展開とは異なるカントリーリスクが発生した場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 こうしたリスクを低減するため、事業展開している国・地域の法規則に照らし合わせた法令の自己チェックを毎年実施しているほか、現地のコンサルタントなどと連携し情勢の把握に努めています。また、海外子会社を担当する部門において定期的に現地法人の役員と情報交換を行い、適宜対策を講じています。

 今後も海外子会社従業員専用のホットラインを整備するなどし、不正やリスクの早期発見に努めることを検討しています。

 

 経営方針等との関連性

 

 

⑥為替レートの変動

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループの事業には、海外顧客への商品供給及び海外仕入先からの調達があります。各地域における売上・費用・資産を含む現地通貨建の項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されています。決算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。また中長期的な通貨変動により、計画された調達及び商品供給を実行できないことや、予定された利益の確保ができない場合があるため、為替レートの変動は当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 当社グループは、先物為替予約などによる通貨ヘッジ取引を行い、米ドル及び円を含む主要通貨間の為替レートの短期的な変動による影響を最小限に止める取組みを行っています。

 

 経営方針等との関連性

 

 

 

⑦在庫

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、顧客の所要見込みや仕入先の供給状況などの情報収集に努め、適正な在庫水準の維持と滞留在庫の発生を防ぐ努力をしていますが、市況変動など当初見込んでいた顧客の所要見込みの減少により廃棄損や評価損を計上する場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 

 また昨今の世界的な半導体不足の影響による顧客の発注増により当社の総在庫も増加傾向にあり、当連結会計年度においてもその傾向は継続しているため、その推移には特に注視しています。

〇対応策

 当社グループでは、事業セグメントごとの標準在庫月数などを定めた「標準在庫管理運営規則」に則りその管理を徹底しています。

 また、金額に応じた発注権限の設定や発注時点での顧客の所要量の精査、引き取り確約や仕入先への発注量の調整などに注力し、適正な水準の維持に努めています。

 

 経営方針等との関連性

 

 

⑧投資

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、将来の成長に向けビジネスパートナーに対して出資を行うことがありますが、出資先の業績が出資時点と大きくかい離し、出資の減損処理が必要になるリスクがあります。

〇対応策

 出資に際しては、出資先の財政状態、事業計画の実現性、投資リターン等を慎重に判断し、経営会議や取締役会で審議を行っています。また出資後は、出資先の財政状態、事業計画の進捗を定期的にモニタリングしています。

 

 経営方針等との関連性

 

 

⑨気候変動問題への対応

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)で採択された「パリ協定」では、世界の平均気温上昇を抑制するために温室効果ガスの排出量を大幅に削減していくことが世界全体で取り組むべき目標として掲げられ、これを受け、日本では政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。今後、環境関連法規制等の強化、気候変動に関するリスクへの対策、炭素税の導入、環境負荷低減の追加的な義務等による環境保全に関連する費用が増加した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

〇対応策

 当社グループは、こうした流れの中、温室効果ガス排出抑制への取り組みを「低炭素」から「脱炭素」へと強化し、現在は2020年に制定した「RYODENグループ環境ビジョン」のもと、2030年までに社内電力使用における温室効果ガス実質排出をゼロにするなどの課題に取り組んでいます。

 また環境ビジョンや環境目標の実現・達成に取り組むため、取締役社長を最高責任者とする環境マネジメントシステム管理体制を構築し、本社・国内外の各拠点における環境管理体制や各種手続きを明文化し、環境に配慮した事業活動が行われているか、ルールが適正に守られているかなど、継続的かつ客観的にチェックする体制を整えています。

 さらに、脱炭素社会への移行は重要な事業機会として捉え、社会課題の解決につながる事業の創出にも取り組んでいます。

 

 経営方針等との関連性

中期経営計画「ICHIGAN 2024」で掲げた2050年の当社が目指す姿

「RYODENグループは、100年企業として環境・安心・安全でサステナブルな社会の実現に貢献する」

 

 

 

⑩コンプライアンス

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当社グループは、経営理念に基づく行動指針に「法令・ルールを遵守する」を掲げ、全ての事業活動において法令・ルールの遵守を最優先させるとともに、倫理を逸脱する行為は行わないことを社内外に約束しています。

 しかしながら、管理体制上の問題が発生する可能性はゼロではなく、法令・規制に違反した場合、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、従業員の不正行為は、その内容次第では当社の業績や社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 当社グループでは、こうした影響を低減するため、担当の役付執行役員を委員長とする「倫理・遵法委員会」を設置するとともに、「コンプライアンスマネージャー」を配置し、企業活動における法令遵守・公平性・倫理性を確保するための活動を行っています。また、各部門・支社並びに海外を含めた関係会社において「遵法チェック」を行い、コンプライアンスに関する遵守状況の確認を行うとともに、グループ全社員に対しコンプライアンスe-learningを実施し、法令遵守の徹底に努めています。

 上記に加え、2022年5月には透明性・独立性をさらに高めた内部通報制度の運用を開始し、法令違反や不正の早期発見及び是正に取り組んでいます。

 

 経営方針等との関連性

経営理念に基づく行動指針「法令・ルールを遵守する」

 

 

⑪パンデミック

発生可能性

影響度

 

〇リスク

 当連結会計年度末時点において、新型コロナウイルス感染症による当社グループへの事業活動に対する大きな影響は生じていません。

 しかしながら、新たな変異型や他のウイルスの出現などにより感染拡大が今後深刻化・長期化し当社グループ従業員や取引先の社員が感染した場合、当社グループの事業活動に係る物流体制・営業活動に支障が生じ、当社グループの業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

〇対応策

 当社グループは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に対し、社長直轄の「COVID-19対策室」を立ち上げ感染防止対策に引き続き取り組んでまいりましたが、新型コロナウイルスの位置づけが5類感染症になったことからこれまでの感染防止対策を撤廃し、社員間のコミュニケーションの活発化と事業活動の加速に取り組んでまいります。今後も引き続き取引先や当社グループ従業員とその家族の健康と安全を最優先として、これまでの取り組みを検証し、新たなウイルスが出現した場合に備えてまいります。

 

 経営方針等との関連性

 

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりです。

(1) 経営成績

当連結会計年度における世界経済は、需要と供給の両面でコロナ危機からの回復傾向にありましたが、中国ロックダウンの影響などによる物流の混乱、長期化するウクライナ紛争の影響による食料やエネルギー価格の高騰、米欧でのインフレ加速と金融引き締めによる金利の上昇などで景気の回復ペースは鈍化しました。

国内経済においては、夏場の全国的なコロナ感染再拡大(第7波)の収束後はウイズコロナに移行し、個人消費は持ち直しましたが、エネルギー価格の上昇や日米金利差の拡大を受けた円安による物価上昇圧力の高まりが消費者マインドを悪化させ、また原材料コストの増加が製造業の景況感を下押ししました。

当社グループの取引に関する業界は、自動車生産は半導体不足や中国ロックダウンの影響が続き、メーカー各社が通期の販売台数見通しを下方修正することになりました。電子部品・半導体は、世界的なインフレで購買意欲が低下するなどしてスマートフォンやパソコンなどのデジタル需要が失速しましたが、自動車や産業機器向けなどの一部で逼迫感が続きました。産業・工作機械は省人化や脱炭素関連の投資が需要を下支えしました。

その結果、当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高2,603億3百万円(前期比13.6%増)、営業利益93億80百万円(前期比32.8%増)、経常利益90億77百万円(前期比24.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益53億66百万円(前期比7.2%増)となり、売上高及び各段階利益のすべてにおいて過去最高となりました。

 

 


セグメントごとの業績の概要及び分析は、次のとおりです。

なお、当連結会計年度より、報告セグメントの名称を変更しており、以下の前年同期比較については当該変更後の名称で比較しております。

詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

 


 

サプライチェーンの混乱が回復する中、半導体製造装置は海外需要の落ち込みの影響から生産調整が行われ低調に推移しましたが、工作機械及び一般産業装置向けの需要が好調に推移し、また自動車関連を中心とした製造業の設備投資案件も好調に推移しました。

 

 


冷熱分野は、サービス業や食品製造業向けの設備投資需要が好調に推移し、業務用エアコンや冷凍機器等の販売も好調に推移しました。

ビルシステム分野は、ビルマネジメントシステムの販売強化、昇降機やビル設備関連品の新規受注に注力しましたが、建設市場における資材高騰や納期長期化などの影響を受け、低調に推移しました。

 

 


ヘルスケア分野ではトータルパックITのサービス、大型検査装置・画像システム関連の販売が堅調に推移しました。

ICT分野では、IT関連機器の販売が堅調に推移し、またビデオマネジメントシステム:FlaRevo(フラレボ)やRFID関連製品の販売が好調に推移しました。

スマートアグリ分野では、次世代型植物工場「Block FARM」で閉鎖型人工光植物工場として世界初となるほうれん草の量産化に引き続き注力するとともにビジネスモデルの変革に取り組んでいます。

 

 


 

国内では、車載市場はカーナビなどのインフォテインメント機器向けSoC(System-on-Chip)やメモリ等の販売が好調に推移し、産業機器市場についても半導体製造装置・工作機械向けアナログ半導体や受動部品等の販売が好調に推移しました。海外子会社では、主に中国地域の産業機器関連向けアナログ半導体・パワー半導体の販売、北米地域の車載関連(インフォテイメント機器)用メモリの販売が好調に推移しました。

 

 

通期の業績の見通しとして公表した経営目標値とその達成状況は次のとおりです。

 

経営目標値

(百万円)

当連結会計年度実績

(百万円)

達成率

(%)

売上高

249,000

260,303

104.5

営業利益

7,900

9,380

118.7

経常利益

7,800

9,077

116.4

親会社株主に帰属する

当期純利益

5,300

5,366

101.3

 

 

(2)生産、受注及び販売の状況

①仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

FAシステム

42,588

109.4

冷熱ビルシステム

24,812

104.3

X-Tech

5,184

86.9

エレクトロニクス

185,783

115.7

合計

258,367

112.7

 

 

(注)  数量は単位、呼称が多岐にわたるため、省略しております。

 

②販売実績

ア  販売方法

当社グループは、メーカー製造に係る商品をユーザー又は販売店に、また、材料・半製品をメーカー又はユーザーに販売しています。

イ  販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

金額(百万円)

前期比(%)

FAシステム

46,294

107.7

冷熱ビルシステム

27,259

110.1

X-Tech

5,709

81.6

エレクトロニクス

181,040

117.3

合計

260,303

113.6

 

 

(注) 1  販売実績は、受入手数料を含めて計上しています。

2  数量は単位、呼称が多岐にわたるため省略しています。

3  主な販売先への販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりです。

 

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

  パナソニック(株)

34,367

15.0

48,146

18.5

 

 

 

(3)財政状態

資産の部は、電子記録債権が6億84百万円減少しましたが、現金及び預金が45百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が70億41百万円、商品及び製品が50億28百万円増加したこと等により、資産合計は前連結会計年度末比100億78百万円増加し、1,510億49百万円となりました

負債の部は、支払手形及び買掛金が16億14百万円、電子記録債務が9億27百万円、短期借入金が8億10百万円増加したこと等により、負債合計は前連結会計年度末比49億46百万円増加し、711億50百万円となりました。

純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純利益を53億66百万円、配当金13億73百万円計上、為替換算調整勘定が11億72百万円増加したこと等により、純資産合計は前連結会計年度末比51億32百万円増加し、798億98百万円となりました

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末比0.1ポイント減少し52.8%となりました。

 

(4)キャッシュ・フロー

当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持しながら、健全かつ効率的な財務活動を行っております。
 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比4億86百万円減少し、110億91百万円の残高となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

連結会計年度において営業活動に使用した資金は、1億99百万円(前年同期比74億24百万円収入増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益83億52百万円の計上と、売上債権・棚卸資産、並びに仕入債務の増加によるネット資金の減少82億78百万円、法人税等の支払25億99百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動に使用した資金は、12億51百万円(前年同期比74百万円収入増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出23億69百万円、投資有価証券の売却による収入4億71百万円、3ヶ月を超える定期預金の預入による支出5億30百万円、補助金の受取による収入14億35百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動に使用した資金は、1億15百万円(前年同期比7億67百万円収入増)となりました。これは主に、配当金の支払13億97百万円、短期借入金の増加7億67百万円、長期借入金の増加5億15百万円によるものです。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性

当社グループは、経営成績の向上と財政状態の安定を図り、資金需要に応じた一定の手許流動性を維持しながら、健全かつ効率的な財務活動を行っております。

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、販売活動のための商品及び部材等購入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであり、営業費用の主なものは人件費及び運賃諸掛であります。

中期経営計画「ICHIGAN 2024」においては、事業創出会社として既存の枠を超えた新たな付加価値を創造することを目指し、「成長事業のビジネスモデル確立と次世代新規ビジネスの創出」、「基幹中核事業の生産性向上」及び「事業推進基盤の強化」による収益力の強化に向けた成長投資を行ってまいります。

株主還元については、中長期的な安定配当を維持継続することを基本として、各事業年度の連結業績及び中長期的なグループ戦略等を勘案のうえ利益還元を実施してまいります。

これら資金需要に必要な資金は、営業活動から創出されるキャッシュ・フロー及び手許資金を充当することを基本としております。

 

(6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

2023年3月31日現在における主な代理店契約等は次のとおりです。 

契約会社名

相手先名称

契約の種類

主要取扱商品

契約期間

菱電商事株式会社

(注)1

三菱電機株式会社

販売代理店契約

機器製品、工業用ミシン

2004年11月19日から1か年  (注)2

放電加工機、レーザ加工機、NC装置

2002年4月1日から1か年  (注)2

エレベーター、エスカレーター

1993年4月1日から1か年  (注)2

半導体製品

2015年4月1日から1か年  (注)2

販売特約店契約

電子デバイス

1984年10月1日から1か年  (注)2

菱電商事株式会社

(注)1

三菱電機株式会社

三菱電機住環境システムズ株式会社

販売代理店契約

パッケージエアコン、

各種冷凍機

2018年4月1日から1か年  (注)2

菱電商事株式会社

(注)1

サンケン電気株式会社

販売特約店契約

半導体・電子製品

2018年4月1日から1か年  (注)2

電源機器

2000年4月1日から1か年  (注)2

菱電商事株式会社

(注)1

マイクロンジャパン

株式会社

販売店契約

半導体製品

2022年10月1日から2023年12月31日

菱電商事株式会社

(注)1

Vishay Intertechnology

Asia Pte Ltd

販売店契約

半導体製品

(注)3

 

(注) 1  当社は2023年4月1日に株式会社RYODENに商号を変更しております。

2 全て自動更新です。

3 2005年6月1日から契約の定めに基づき当事者のいずれかから解除されるまでです。

 

2023年3月31日現在において、解約した重要な契約は次のとおりです。

契約会社名

相手先名称

契約の種類

主要取扱商品

契約解除日

菱電商事株式会社

ルネサスエレクトロニクス株式会社

販売特約店契約

半導体製品

2023年2月28日

 

(注) 当社は2023年4月1日に株式会社RYODENに商号を変更しております。

 

6 【研究開発活動】

当連結会計年度におけるセグメントごとの研究開発活動状況は以下のとおりです。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は13百万円です。

(1)FAシステム

FAシステムでは、国立大学法人信州大学とバイオミメティクス(生物模倣)のレーザー加工技術に関する共同研究開発を行っています。

 当セグメントに係る研究開発費は、6百万円です。

(2)冷熱ビルシステム

冷熱ビルシステムでは、神戸大学と冷凍機排熱を利用した空調エネルギーの削減モデルの検証、冷媒配管熱を利用した除湿装置の開発、および当社独自研究としてCO2濃度を自動計測することによるロスナイの最適な換気制御の開発を行いました。

当セグメントに係る研究開発費は、7百万円です。

(3)X-Tech

  該当事項はありません。

(4)エレクトロニクス

 該当事項はありません。