第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)事業環境に関する認識

当社は徳山製造所のインテグレートされた高効率な生産プロセスが競争力の源泉であり、石炭火力発電所に依存したエネルギー多消費型事業が収益を牽引してまいりました。しかし産業構造の変化が加速し、デジタル革命の急進といった社会環境の変化、日本においては少子高齢化による国内需要の減少や健康志向の高まり、また循環型社会実現に向けての環境意識の向上や規制強化が進むことが想定され、これまでの延長線上にない事業の構築・成長によって収益力・競争力を確保していくことが必須であると考えております。

 

(2)経営方針及び中長期的な会社の経営戦略

このような事業環境の認識のもと、当社は環境との調和を明確に意識するとともに、消費者が求める価値を私たちの顧客とともに創造する企業になることを掲げ、当社の経営理念を定めた存在意義を「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」に再定義しました。また存在意義に基づいた経営方針として、以下のありたい姿を策定しています。

マーケティングと研究開発から始める価値創造型企業

独自の強みを磨き、活かし、新領域に挑み続ける企業

社員と家族が健康で自分の仕事と会社に誇りを持てる企業

世界中の地域・社会の人々との繋がりを大切にする企業

 

(3)対処すべき課題

中長期的な当社の経営戦略として、2021年2月25日に策定した「中期経営計画2025」において、以下の3項目を重点課題といたしました。

 

1.事業ポートフォリオの転換

新たな成長事業を「電子」「健康」「環境」と位置づけ、連結売上高比率50%以上を目指します。化成品・セメント事業は効率化を進め、安定的に収益を確保いたします。

当連結会計年度において、「電子」分野では、台湾で電子工業用高純度イソプロピルアルコール製造・販売会社である台塑徳山精密化學股份有限公司の本格稼働を開始し、韓国ではSK Geo Centric Co., Ltd.との合弁であるSTAC Co., Ltd.の工場建設を進めております。さらに、先進技術事業化センター内に、パワー半導体や高出力LED用絶縁放熱基板、半導体製造装置用の部材に用いられる窒化アルミニウムフィラーの量産検討設備を本格稼働させました。同フィラーは従来品より樹脂の熱伝導率を大きく向上させるため、電子デバイスにおける高い放熱効果が期待されます。

「健康」分野では、鹿島工場内に新棟を建設し、歯科充填用コンポジットレジン・CAD/CAM ハイブリッドレジンブロック等の製造能力を強化いたします。製品の混練・充填・包装などの製造能力を従来比約2倍に向上させ、国内外の旺盛な需要への対応を進めてまいります。

「環境」分野では、廃石膏ボードリサイクル事業の国内3番目の拠点として、北海道室蘭市に新工場を建設中です。住宅の壁や天井等の耐火材として広く普及している石膏ボードは、リフォームや解体により廃棄量が年々増加しており、また廃棄処分が難しいことから、リサイクルへの期待が高まっています。当社グループは、この事業を通じて引き続き循環型社会の構築に貢献してまいります。

これら事業ポートフォリオ転換を進める人材確保のため、事業戦略に連動した採用・育成・配置に関する人事施策を実施しています。併せて、DX推進による省人化・省力化を進めています。

 

2.地球温暖化防止への貢献

世界的な環境意識の高まりを受け、当社は「2050年度カーボンニュートラル達成」を目標として掲げました。その達成のために原燃料の脱炭素化、環境貢献製品の開発・実装及び水素やアンモニアなどの次世代エネルギーの技術開発の加速、事業化を目指します。また、徳山製造所内のプロセス改善に取り組むとともに、国内外のバイオマス燃料の開発・利活用を推進し、2030年度にCO総排出量を30%削減(2019年度比)することを実現します。

当連結会計年度において、経済産業省・資源エネルギー庁が公募する「非化石エネルギー等導入促進対策費補助金(コンビナートの水素、燃料アンモニア等供給拠点化に向けた支援事業)」へ「周南コンビナートアンモニア供給拠点整備基本検討事業」を4社で共同提案し、補助事業者に採択されました。本事業では、2030年までに周南コンビナートにおける年間100万トン超のカーボンフリーアンモニア供給体制を確立することを目的に、出光興産株式会社徳山事業所の貯蔵施設を周南コンビナートにおけるアンモニアの共通供給拠点として整備し、周南コンビナート各社(需要側)へのアンモニア供給のためのインフラ検討を行います。今後、実装置でのアンモニア燃焼実証等の様々な取り組みを通し、周南地区における国内初のアンモニアサプライチェーンの構築を推進します。

 

3.CSR経営の推進

当社は、持続可能な未来を社会とともに築く活動を継続的に行い、社会課題の解決に貢献し、多様なステークホルダーからの信頼を高め、企業価値の向上を目指しています。その実現に向けて、CSR経営に関わる社会的な課題を抽出しマテリアリティ(重要な取り組み課題)として、以下の10項目を特定し各課題の解決に取り組んでいます。

CSR経営の推進においては、トクヤマビジョンを頂点に「トクヤマグループサステナビリティ基本原則」の制定及び「トクヤマグループ行動憲章」を改正し、各種サステナビリティ課題に対する考えを方針として掲げながら、成長の土台となるマテリアリティへの取り組みを強化しています。

その中でも昨年度は、人権尊重をあらゆる事業活動の基本に据え、企業としての人権尊重責任を果たすため、「トクヤマグループ行動憲章」のもと、「トクヤマグループ人権方針」を制定しました。今後は、人権デュー・ディリジェンスの実施や救済・苦情処理のしくみの充実、そしてこれらの情報の開示に取り組んでまいります。

また、「心と体の健康推進」については、従業員とその家族の心と体の健康づくりと働きやすい職場づくりを実現するために、経営トップである社長が健康経営統括責任者を務め、健康経営を推進した結果、昨年に続いて「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定されるとともに、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2023」(31業種49社)に初めて選定されました。今後も経営トップのコミットメントのもとで、 健康経営の取り組みを進めてまいります。


 

(4)「中期経営計画2025」達成目標

2025年度の達成目標を以下のとおり変更しました。有形固定資産の減価償却方法について、主として定率法を採用しておりましたが、2024年3月期の期首より定額法に変更します。定額法により取得原価を耐用年数にわたって均等配分することが、経営実態をより正しく反映することになると判断したものです。

 

指標

2022年度 実績

2025年度 達成目標

売上高

3,517億円

3,200億円

営業利益

143億円

450億円(変更前400億円)

成長事業の売上高成長率(CAGR)

20.1%

10%以上

ROE

4.1%

11%以上(変更前10%以上)

[前提]

為替レート

国産ナフサ

 

135円/$

76,600円/㎘

 

105円/$

32,500円/㎘

 

なお、当該将来に関する事項については、その作成時点での予想や一定の前提に基づいており、その達成及び将来の業績について保証するものではありません。

 

(5)トクヤマの価値創造プロセス

「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」という存在意義のもと、様々な社会課題の中から私たちの強みを活かせる領域を「電子」「健康」「環境」に特定し、これら3分野を新たな成長市場と位置づけています。100年超の歴史の中で培った特有技術や価値観を共有する人材、ステークホルダーとの関係といった経営資源を活かしつつ「ありたい姿」に向けた変革を行います。そしてこれらの成長市場に向け、他社にない価値を提供するソリューション型のビジネスを展開していくことで、持続可能な未来の実現に寄与します。この取り組みの流れを価値創造プロセスとして示します

なお、詳細につきましては2023年7月に当社HPへ掲載予定の統合報告書をご参照ください。

 


 

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

文中の将来に対する記載事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により異なる可能性があります。

 

(1)サステナビリティに関する考え方

 「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」という存在意義のもと、当社グループの持続的成長と中長期的な企業価値向上を目指して、8項目から成る「トクヤマグループ サステナビリティ基本原則」を制定しています。当社グループは事業活動に起因する環境負荷を最小化しながら、社会課題の解決に資する製品の供給を通じて、環境と調和した新しい価値を創造していきます。

 


 

 


 

 

① ガバナンス

 サステナビリティに関する方針と目標を決定し活動を円滑に進めるため、社長を議長とし全執行役員を委員とする「CSR推進会議」(開催頻度:原則1回/年)が設置されており、適切なコーポレート・ガバナンスの推進及びサステナビリティ課題に関する重要事項を議論しています。本会議で決定した内容は取締役会に報告を行い、当社戦略へと反映させると同時に、取締役会からは監督を受けています。

 また、CSR推進会議の中に、CSR担当取締役を委員長とする「リスク・コンプライアンス委員会」(開催頻度:原則2回/年)を設置し、本委員会を中心に内部統制の中核かつ両輪と位置付けているリスクマネジメントとコンプライアンスの推進を図っています。併せて、特に専門性・重要性の高い分野については、リスク・コンプライアンス委員会から分離させた専門委員会(委員長:各担当取締役)を設置しています。

 


② 戦略

 サステナビリティを巡る課題を重要な経営課題であると認識し、「中期経営計画2025」の重点課題の一つとして「CSR経営の推進」を掲げ、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、取り組みを強化しています。

その土台となる姿勢・考え方として掲げた「トクヤマグループ サステナビリティ基本原則」及び「トクヤマグループ行動憲章」に基づき、方針類の体系を下図のように整備し、マテリアリティ(CSR重要課題)への取り組みを進めています。

 


 

③ リスク管理

 当社グループでは、企業価値毀損に繋がる、事業の持続性に影響を及ぼす、組織目標の達成を阻害する事象・要因のうち、組織横断的な対応が必要となるものを企業経営にかかるリスクととらえ、確実に対応するためのマネジメントシステムを構築しています。

 下図に、リスクの特定プロセスを示します。リスク・コンプライアンス委員会では、社会情勢のモニタリングや各専門委員会との連携を通じ、新たに発現したり影響の度合いが変化したりした事象・要因を抽出します。

 


 

 それらを影響度(損失金額、マーケットシェアの減少、影響規模など)や発生頻度・蓋然性、脆弱性の観点で定量・定性の両面からリスクの度合いを下図のように可視化・マッピングし、リスクとして識別し優先順位づけをするとともに、対応する専門委員会の決定を行っています。

 

[重要リスクのマッピング]


 

 各担当役員が委員長となる専門委員会では、管掌するリスクの対応方針(低減、回避、移転、保有)を検討・決定します。決定した方針に基づき、リスクへの施策を立案・実行し定期的なレビューを行うなど、マネジメントシステムに沿った実行管理をしています。

 なお、それぞれのリスクの詳細及び対応については、次項の「3 事業等のリスク」で記載します。

 

[重要リスク一覧(2023年度)]


 

④ 指標と目標

当社グループは、各種サステナビリティ課題でもあり、当社グループの成長の土台となるマテリアリティへの取り組みを強化することで、社会との信頼関係をより強固なものとすることを目指しています。

 各マテリアリティには指標(KPI)と目標などが設定され、それぞれの進捗状況については、サステナビリティに関する方針と目標を決定し活動を推進していくCSR推進会議において定期的にモニタリングされ、取り組みの調整・強化などを図っています。

 

[マテリアリティ及び指標]

マテリアリティ

目指す姿

2025年度目標・KPI

2022年度の実績

地球温暖化防止への貢献

2030年度GHG△30%(2019年度比)

2050年度カーボンニュートラル(CN)

・トクヤマグループGHG排出量削減

・気候関連情報の積極的な開示

CNに向け地域・自治体・コンビナート内の連携を推進

・バイオマス等代替燃料について検討

・CDP気候変動質問書回答(評価:B)

・GHG排出量の算定方法をGHGプロトコルに沿うよう変更

・投資案件審査にインターナルカーボンプライシング(ICP)を導入

環境保全

・リサイクルの推進と廃棄物ゼロエミッション率の維持継続 

・環境負荷物質の低排出状態の維持

・法的要求事項等の遵守と環境事故ゼロの継続

・生物多様性保全への貢献

・廃棄物有効利用率≧94%(維持)

・廃棄物ゼロエミッション率≧99.9%(維持) 

・環境負荷物質の低排出状態の維持

・法的要求事項等の遵守と環境事故発生件数0件

・生物多様性保全への貢献

・廃棄物有効利用率:94.7%

・廃棄物ゼロエミッション率:99.9%

・環境負荷物質の低排出状態の維持

・法的要求事項等の遵守と環境事故 発生件数0件

・特定外来種への対応

無事故・無災害

・無事故・無災害

・保安管理レベルの向上

・安全文化の醸成・向上

・事故・休業災害ゼロ

・リスクアセスメントの深化

・スマート保安の推進 

・重大な事故・災害の発生 0件

・リスクアセスメントによる各種リスクの特定と低減対策の実施

・スマート保安の推進:異常予兆の検知の保全業務への活用検討

社会課題解決型

製品・技術の開発

・SDGsを意識した社会課題解決型製品

・技術開発の拡充

・SDGsを意識した社会課題解決型製品

・技術開発の推進

[電子]顧客起点のマーケティング活動により製品化に向けた取り組みが加速

[健康]複数テーマでの製品化推進と次期テーマの企画強化

[環境]中計戦略に基づき推進、複数テーマで事業化進行

化学品管理・製品安全の強化

・トクヤマグループの適正な化学品管理の維持、製品安全の推進

・各国の化学品法令遵守、化学品規制違反ゼロ、製品安全に起因した事故ゼロ

・グループを含めた化学製品のリスクマネジメント

・製品審査(2次・3次) 計63件、表示審査 計706件

・国内外規制動向を把握して対応実施

・部門・グループ会社に教育を行い、管理状況について定期点検・ヒアリングを行った

・製品含有化学物質管理の推進

 

 

 

マテリアリティ

目指す姿

2025年度目標・KPI

2022年度の実績

地域社会との共存、連携、貢献

・地域社会との共存・連携

・地域社会への貢献

・地域社会との共存・連携

・地域社会への貢献

[地域との対話]地域対話・工場見学の開催、徳山夏まつり、周南冬のツリーまつり協賛

[社会貢献活動]ボランティア活動、近隣学校への教育支援

[事業による貢献]周南市への電力特定供給

CSR調達の推進

CSR調達のサプライチェーン全体への理解・浸透

 

CSR調達ガイドラインに基づくサプライチェーンの管理

・「CSR調達ガイドライン」の改正・周知

・一定額以上の取引先に対して、ガイドライン遵守の承諾書の要請と、サプライヤー評価の実施

人材育成

・企業競争力の源泉となる人材の育成・強化

・次世代を担う人材の充実

・次世代経営人材の育成

・事業遂行を支える高度技術者の育成

・キャリアプラン・ジョブスキルに基づく適材配置・ローテーション活性化

・目標設定とフィードバックの連環による人材育成の定着

 

・ニュービジネスリーダー研修、グローバル人材育成関連研修等の実施

・DX教育計画の立案

・「目指す人材像」と「スキル」を職群ごとに定義・公開

・戦略的ローテーションの仕組みづくり/HRビジネスパートナーの設置/人材マネジメントシステムによる人材情報の整理

・考課者研修の実施(計4回)

多様性(ダイバーシティ)と働きがいの重視

・多様な人材の受容・活用

・人権の尊重

・ダイバーシティ&インクルージョンの推進

・女性活躍推進:新卒採用20%、主任≧10%、管理職≧5% 他(当社)

・障がい者雇用の推進:法定雇用率の達成

・ワークライフバランスの推進:年休取得率≧75%

・男性育児休業取得≧10名

[ダイバーシティ&インクルージョン/ワークライフバランスの推進]

キャリア採用の継続、女性管理職登用比率:2.7%(当社) 4.7%(連結)

障がい者雇用率:2.0%(当社)、障がい者雇用創出を目的とした農業法人の稼働準備

・男性の育児休業取得者 22名(平均32日間)

[人権の尊重]

・人権方針を制定・公開

心と体の健康推進

・心と体の健康づくりの推進

・生活習慣病対策の推進

・個人の健康意識の向上 喫煙率<15%   

・有所見率の維持・低減

・定期健康診断受診率:100%

・再検査受診率:≧90%

・特定保健指導実施率:≧80%

・休業率の低減 <0.5%

・ストレスチェック受検率 ≧95%

(当社)

・喫煙率低減:2021年度 18.9% → 2022年度 17.6%

・定期健康診断受診率:100%、再検査受診率:89.2%

・特定保健指導実施率:84.5%

・休業率:0.75%

・ストレスチェック受検率:2021年度 98.1% → 2022年度 97.5%

・メンタルヘルス研修、eラーニング実施

・2023年度  健康経営銘柄選定、健康優良法人ホワイト500 認定

(当社)

 

 

 

(2)気候変動への対応(TCFD提言への取り組み)

 当社グループは、TCFD提言に賛同し、TCFDのフレームワークに基づいて気候変動に対する検討を重ねております。

① ガバナンス

 当社グループでは、気候変動を最も大きな経営リスクの一つに位置づけており、2021年度を初年度とする現中期経営計画では「地球温暖化防止への貢献」を重点課題の一つとして掲げています。

2021年2月にはTCFD提言への賛同を表明し、同年4月には社長直轄組織として「カーボンニュートラル戦略室」を設置、その後2023年4月からは、取り組みが構想段階から実践フェーズへ移行したことに伴い、独立した部門相当となる「カーボンニュートラル戦略本部」とし、その取り組みを加速させております。

a)取締役会の監督

 気候変動に係る事項(気候変動に取り組む会社方針や、それらに対応するための中長期戦略の策定や投資案件の選定など)は随時経営会議での審議を経て決議され、取締役会に報告されます。また、その中でも特に重要性が高い案件については経営会議での審議を経て取締役会で決議されます。

b)経営陣の役割

 当社グループの気候変動に対する責任者は社長です。環境測定の全体統括や省エネ活動等は環境対策委員会で報告され、気候変動に関する組織横断的な課題についてはサステナビリティ委員会で検討しています。これら専門委員会での検討事項はCSR推進会議にて報告・議論され、決定した内容は必要に応じて取締役会に報告を行い、当社戦略へと反映すると同時に取締役会からは監督を受けています。更に、全執行役員や社外取締役を対象とした気候変動に対する勉強会も2022年度は2回実施し、気候変動に係る最新動向や法制度を確認し、速やかに対応していく準備も行っています。

 


② 戦略

 IEA(国際エネルギー機関)作成のNZE等の移行リスクシナリオ、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のRCP8.5SSP3-7.0等の物理リスクシナリオを参照し、現時点から2050年までの時間軸で、1.5℃シナリオと4℃シナリオ分析を実施しました。これに基づき中期経営計画2025では、エネルギー多消費型から価値創造型企業へのポートフォリオ転換によって、気候変動のリスクを低減しつつ有望な事業機会の収益化を目指しています。

a)短期・中期・長期の気候関連のリスクと機会 及び c)組織戦略のレジリエンス

 2021年度より気候変動による当社グループのリスクと機会の分析を行っております。2022年度は、それらリスクや機会が当社に及ぼす財務への影響度、発生時期、事業への影響度、優先順位を評価しました。

 リスク分析とそれに基づく具体的な対策を定期的に見直すことにより、組織戦略のレジリエンスを高めています。

 

[気候変動によるリスク(シナリオ分析)]

シナリオ

リスク区分

リスクの

評価対象

当社グループへの影響(財務)

(特定されたリスク)

財務への影響度

リスク

発生時期

事業への影響度

優先順位

対応策

1.5℃

政策

法規制

カーボンプライシングとエネルギー調達コスト

・カーボンプライシング強化に伴う操業コストの増加

中期~長期

・カーボンプライシング政策動向のモニタリングと非化石燃料への転換

・インターナルカーボンプライシングによる評価と施策の実施

・GXリーグへの参画

・GHG排出規制強化による対策コストの増加

中期~長期

技術

グリーン化対応

・グリーンエネルギー生産・調達コストの増加

中期

・大規模サプライチェーンの構築と効率的利用技術の高度化

・調達システムとプロセス開発

・技術・市場が成熟していないことによるグリーン材料調達・グリーンプロセス切替コストの増加

中期~長期

評判

ステークホルダーからの評価

・取り組み劣後との評価による市場価値の下落、資金調達コストの増加

・当社が所有する石炭火力発電設備に対する停止、廃止の住民訴訟リスク

・バイオマス燃料のサステナビリティリスク

中期~

長期

 

 

・開示情報の充実とGHG排出量削減目標設定

・事業ポートフォリオの転換

・バイオマス燃料のサステナビリティ確保

市場

顧客によるグリーン調達の浸透

・GHG多排出製品と評価されることによる市場からの排除

・グリーン化に係るコストが適切に価格転嫁できないことによる収益性の低下

中期~

長期

・着実なGHG排出量削減

・マスバランス認証によるグリーン製品の生成

・適切なグリーン市場形成のためのサプライチェーン連携強化

・CFP評価システム構築

 

 

シナリオ

リスク区分

リスクの

評価対象

当社グループへの影響(財務)

(特定されたリスク)

財務への影響度

リスク

発生時期

事業への影響度

優先

順位

対応策

4℃

物理

リスク

(急性)

異常気象の激甚化/海面の上昇

・風水害による生産設備への浸水被害、サプライチェーンの寸断などによる生産計画の遅延やコスト増加

長期

・BCP対応を拡充

物理

リスク

(慢性)

長期的な異常気象の激甚化/海面の上昇

・平均気温上昇によるプラントの冷却能力不足による生産能力減少

・海面上昇に伴う高潮の発生による稼働停止

長期

・GHG排出量削減目標設定

 

短期:2025年度  中期:2030年度  長期:2050年度

 

 

[気候変動による機会(シナリオ分析)]

シナ

リオ

機会

区分

機会の

評価対象

当社グループへの影響

影響度

時間的

範囲

優先

順位

対応策

1.5℃

市場

環境産業の

需要拡大

廃棄物処理・資源有効利用産業の拡大、地球温暖化対策産業の拡大

中期~

長期

・再生可能資源・エネルギー

(バイオマス、水素)の事業化

 

地域・コンビナートのカーボンニュートラル化

エネルギー・マテリアルの大規模グリーンサプライチェーン化推進による拠点競争力の強化

 

中期~

長期

・脱炭素推進協議会、サプライチェーン構築、技術開発の積極参画と推進

資源

効率

CCU関連製品の要請

カーボンリサイクルシステムの確立による新たな事業分野への進出

中期

・研究開発、実証実験を加速し、実ビジネスへの実装を加速

 

短期:2025年度  中期:2030年度  長期:2050年度

 

b)事業、戦略、財務計画に及ぼす影響

気候変動による機会の分析から、環境領域での新たな「事業機会」の検討についても、より内容を具体化すると共に、時間的範囲、財務への影響度、優先順位を評価しました。

 

[気候変動による事業機会の検討]

シナリオ

顕在化する事象

事業機会

製品・技術

時間的

範囲

財務

影響度

優先

順位

1.5℃

グリーン水素の普及

水電解設備への需要急増

水電解装置

中期~長期

モビリティの電動化の拡大

リチウム電池の需要拡大

放熱材料の需要拡大

イオン交換膜

放熱材料

短期~中期

急速なデジタル化

半導体需要の拡大

多結晶シリコン

フォトレジスト用現像液

CMP用シリカ

電子工業用高純度IPA

放熱材料など

短期

省エネ住宅の普及

断熱材等 機能材料への需要増加

高断熱・高気密樹脂サッシ

漆喰シート

短期

循環型社会の形成

廃材、廃棄物の再資源化の需要増

廃石膏ボードリサイクル技術

イオン交換膜

バイオマス燃焼灰の有効活用(CCUS)

カーボンネガティブコンクリートの開発

短期

太陽光パネル

大量廃棄への対応

太陽電池モジュール

リサイクル技術

中期

小~中

 

短期:2025年度  中期:2030年度  長期:2050年度

 

 

③ リスク管理

a)リスクの特定と評価プロセス、b)リスクマネジメントのプロセス

当該項目の説明につきましては、前述の「(1)サステナビリティに関する考え方 ③ リスク管理」を参照下さい。

c)全社リスクへの統合(“重要リスクの確定プロセス”)

当社グループの「中期経営計画2025」では、社会の潮流が脱炭素へと加速する中、これまで強みとしてきたエネルギー多消費型事業を中心とした事業構造からの脱却が不可欠であると判断しました。

リスク・コンプライアンス委員会では「脱炭素社会への対応」を最も大きなリスクと位置づけ、複数の専門委員会による対応を決定しました。環境に関する法規制は環境対策委員会、製造拠点における高潮などの物理リスクは保安対策委員会、気候変動に対するイニシアチブや外部開示に関するソフトロー対応はサステナビリティ委員会が受け持ち、連携して対応を進めています。

 

④ 指標と目標

 当社グループは、短期を2025年度(中期経営計画2025の設定年度)、中期を2030年度、長期を2050年度ととらえ、指標と目標を定めて管理しています。

a)気候関連の指標

当社グループはこれまで、GHG排出量及び原単位、エネルギー消費原単位を管理してきましたが、中期経営計画2025ではGHG排出量を全社の測定・管理指標に定め、下図のとおり2030年度には2019年度比で30%の削減、2050年度にはカーボンニュートラルを達成することを目標に定めました。また、全執行役員の役員報酬算定時に、当社が定めたマテリアリティのうち関連するものを指標として組み込み、貢献度による評価を行っています。これにより、具体的な役割や責任などを一定の要素として勘案しています。その他、気候変動に関連する重要な目標は下記のとおりです。

 


 

SBT(Science Based Target)認証を目指し検討を開始

 2023年3月に認定機関へコミットメントレターを提出、2年後の次期中期経営計画の策定では、SBTに沿った目標に更新すべく、検討を開始しました。

・エネルギーに関する目標

 当社グループは、2030年度に燃料起源GHG排出量を2019年度比で50%削減する努力目標を設定しており、自家発電における非化石燃料(バイオマス、アンモニア)への転換を行う計画にしています。バイオマスは2023年度から段階的に混焼率を上げていき、アンモニアは2025年度以降に導入する予定にしており、現在導入に向けての基本設計を実施しています。(資源エネルギー庁『令和5年度石油供給構造高度化事業費補助金(次世代燃料安定供給のためのトランジション促進事業)』)

 この取り組みにより、2030年度における再生可能エネルギー(アンモニア燃焼含)の比率は30%を目指しています。

 2022年度におけるグループ全体での再生可能エネルギーの比率は約6%でした。

・インターナルカーボンプライシング(ICP)の導入

 GHG排出量削減策を促進するため、2019年度に投資案件の評価基準にICPを導入しました。当初は欧州連合域内排出量取引制度(EU-ETS)取引価格を参考にして、3,700/t-COに設定していましたが、GHG排出量削減の更なる取組強化のため、2022年度に10,000/t-COに引き上げました。これにより短中期的に脱炭素に向けた活動を推進していきます。

b)Scope 1、2、3のGHG排出量

 下図は、GHG Scope1、2の排出量の推移を表したグラフです。2022年度は、バイオマス混焼の実証実験や積極的な省エネ活動により、GHG Scope1、2排出量は 2021年度から約3.6%削減できました。

 


 


 

c)目標及びその目標に対するパフォーマンス

当社グループは、エネルギー起源CO2削減を目指すとともに、原料起源CO2削減や環境貢献製品の開発などによりカーボンニュートラルを目指しています。下図は、多方面に向けたアプローチのうち2022年度の取り組みを表しています。

GHG排出量削減を着実に進めることが企業としての責任である一方で、製品が世の中で使われることによるGHG排出量削減も重要な役割であると認識しています。今後、環境貢献製品を拡充していくとともに、更なる革新的技術開発を行っていくことで、世界のカーボンニュートラル達成に貢献していきます。


 

(3)人的資本の拡充(人材育成、多様化推進に向けた取り組み)

当社グループは、トクヤマのビジョンで掲げた4つの価値観の浸透を図るとともに、一人一人の個性と能力を十分に発揮できるよう人材育成と多様性(ダイバーシティ)の推進を積極的に取り組んでいます。

 

① ガバナンス

 人的資本における重要な施策や戦略の実行に関しては、取締役会の決定・監督のもと進めています。また、重要な制度の改定については、経営会議での決定のもと、取締役会に報告し、取締役会の監督を受けています。管理職の人事異動に関しては、経営会議の承認のもと進めています。その他人的資本・人事に関する会議体を定期的に運営することで、人事施策や人材配置等の適正化及び透明性の確保を図っています。さらに人事施策や人事異動の実施に際しては、予め労使間での協議を行った上で進めています。

 

[人事に関する報告・決定プロセス・モニタリングの仕組み]

会議体名称

構成員

内容

取締役会

取締役(社外取締役を含む)

役員の人事異動の決定

重要事項の決定

経営会議

執行役員

管理職の人事異動の決定

人事制度の制定、改廃の決定

人材委員会

代表取締役

社外取締役

役員の人事異動等を協議

人材定例部会

社長・人事担当執行役員・執行役員のうち社長が指名した者

管理職の異動・配置、処遇、グループ会社の社長及び取締役の人事・報酬等の協議

人材評価部会

人事担当執行役員及び専務・常務・執行役員のうち人事担当執行役員が指名した者

管理職の評価の決定、登用・昇格の協議

健康経営推進委員会

人事担当執行役員・事業所等の総括安全衛生管理者・人事グループリーダー・労働組合執行委員長・健康保険組合事務長

健康経営方針の計画・目標を制定

労使協議会

会社:人事担当執行役員をはじめとする代表者(非組合員)

労働組合:執行委員長をはじめとする組合員の代表者

(各13名以内及び幹事各1名)

労働協約及び規程の制定、改廃の協議決定

組合員の人事異動の協議決定

 

 

② 戦略

 当社グループでは、マテリアリティに「人材育成」、「多様性(ダイバーシティ)と働きがいの重視」を掲げて各種人事施策を推進しています。

[人材育成]

 当社では2019年に、従業員に期待するあるべき姿、成長の方向性などを「人事ポリシー」として制定し、人事施策の軸として、また人事制度の改定や運用の際の基本原則として活用しています。現在、グループ会社への「人事ポリシー」の浸透を進めており、それを基幹とした個社の業態に合った人材育成体系の整備を進めています。

 

 当ポリシーに基づき、人材育成体系として「トクヤマGr.人材育成プラットフォーム」を整備し、2022年4月に社内に公開しました。目指す人材像と必要なスキルを職種ごとに整理し、個々のスキルアップはもちろん、将来的なキャリア形成に必要となる能力開発のガイドラインとしても活用できる内容になっています。

 


 

 また、「中期経営計画2025」に先駆け、2020年に当人事ポリシーに基づき複線コース型の役割資格等級人事制度を導入しています。従業員の働きがいを高めるため、メリハリのついた評価制度のもとで公正な処遇を受けるという、基本に忠実な運用を徹底させるとともに、多様な価値観と働き方に対応しています。また、トクヤマの4つの価値観に対する行動評価が人事評価項目に追加され、トクヤマのビジョンの達成を人事制度面から後押ししています。 2022年度は、「中期経営計画2025」と人事戦略との一層の連動を図るため、「事業部門と協働する人材マネジメント」、「トクヤマに馴化した人材の活性化」、「戦略人材の積極採用・定着・戦力化」を掲げた「人材マネジメント戦略」を策定し、各種施策に取り組んでいます。

 


 

 

[多様性]

a)ダイバーシティの推進

 当社グループのダイバーシティ推進活動は、会社の持続的な成長の推進のために、社員がイキイキと活躍できる状態を目指しています。「知」(知識や知恵)の多様性を重視し、職場風土改革を通じて、生産性向上を志向しながら、働きやすさと働きがいを追求しています。

 女性の活躍については、女性管理職比率などの目標値を設定し、目標の達成に努めています。

 障がい者の雇用については、法定雇用率の充足を目指し、バリアフリー化など職場環境の整備に努めています。加えて、202110月には障がい者雇用施設「ゆうゆうてらす」を開設したり、202112月には、障がい者の自立支援と地域社会への貢献に向けた農業法人「株式会社トクヤマゆうゆうファーム」を設立したりするなど、新しい取り組みも始めています。

b)ワークライフバランス支援

 当社グループでは、ライフスタイルに応じた柔軟な働き方の実現を目指しています。

 例えば、当社ではフレックスタイム勤務や在宅勤務を導入しています。仕事と育児の両立支援制度では、短時間勤務、フレックスタイムの弾力運用、育児休暇(有給)、育児休業など、法定を超えて取得することができます。介護休業についても法定を超えての介護休暇の取得が可能な制度となっています。また、育児・介護によりやむなく退職した社員の復職を受け入れる退職者復職登録制度も整えています。

c)健康経営の推進

 当社グループは、従業員とその家族の心と体の健康づくりと働きやすい職場づくりを目指しています。この考えに基づき、当社は202010月1日に「健康経営宣言」を表明し、その後2021年度、2022年度と「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定されるとともに、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄2023」(31業種49社)に初めて選定されました。

 

③ リスク管理

 会社の事業活動において、多様な人材が集い、一人ひとりが持てる能力と個性を最大限発揮できることが重要です。日本国内においては少子高齢化が進み労働力人口が減少すると見込まれ、人材の流動化が高まる中、採用競争力が低下して計画通りの人材獲得が進まなくなること、社員の離職により組織の総合力が低下することが最大のリスクと考えています。社員に成長の機会を提供し、活躍しやすい環境を整えることで、リスク低減に努めています。

 

 指標及び目標

 [人材育成]

人材育成については、「CSR重要課題」の「マテリアリティ」のひとつとして挙げられており、目標となる「2025年度に目指す姿」を達成すべく、指標として「KPI」が設定されています。

 

 

[指標・目標・実績](注)1

指標

2025年度目標

実績(注)2

a)人材のレベルアップ

 

 

従業員一人当たりの研修費用

30千円/人

30千円/人(注)3

自己啓発支援費用

8百万円/年

6百万円/年

離職率

3%以下を維持

1%(注)3

b)次世代経営人材の育成

NBL研修受講者累積60

20名(累積37名)

c)事業遂行を支える高度技術者の育成

 

 

 ⅰ)グローバル人材育成

関連研修の継続実施

関連研修33名受講

新規自己啓発プログラム開講

 ⅱ)DXの推進

全社員のリテラシー教育実施

教育計画の策定

d)キャリアプラン・ジョブスキルに

基づく適材配置・ローテーション活性化

 

ローテーションの仕組み作り

 人材情報整理

 HRBPの設置

e)目標設定とフィードバックの連環

による人材育成の定着

考課者研修の継続実施

考課者研修4回実施

延べ75名受講

 

(注)1 目標及び実績は当社のもの

(注)2 注記の無いものは2022年度の実績

(注)3 2020-2022年度の平均

 

a)人材のレベルアップ

 当社グループでは、変化の激しい時代に対応できるよう人材育成を実施しています。新卒の新入社員導入教育は希望するグループ会社の新入社員も受け入れており、また、選抜型の一部の研修にもグループ会社社員と当社社員とが一緒に受講し、成長の機会を共有しています。当社では下図の人材育成体系図に沿った全従業員に向けた人材育成を実施しています。従業員一人当たりの研修費用は30千円/人以上を目標と設定しており、全体の底上げに繋がる全従業員を対象とした階層別研修、選抜型として次世代の経営を担う人材に向けた研修など、様々な研修を実施しています。さらに、自己啓発支援として、公的資格受験費用補助や通信教育費用補助なども予算化しています(約8百万円/年)。

 また、離職率3%以下を維持できるよう、人材育成の観点からも取り組んでまいります。

 

[人材育成体系図]


b)次世代経営人材の育成

  将来会社の発展を担う「経営人材」を早期に育成することを目的として、2018年度から次世代リーダー研修(NBL研修)をスタートさせました。

 2021年度から2022年度にかけては20名を対象に研修を実施いたしました。2025年度までに60名の受講を目標としており、2018年度からの受講者累計は37名となっております。

c)事業遂行を支える高度技術者の育成

 ⅰ)グローバル人材の育成:

 当社グループの事業ポートフォリオ転換及び価値創造型企業となって世界市場を目指すためには人材の育成は不可欠であり、事業遂行に必要なスキルを持ったグローバル人材の育成を目的とした研修を実施しています。

 2022年度は33名が研修を受講しました。また、グループ会社を含む若手社員を対象に、新規自己啓発プログラムを開講いたしました。

ⅱ)DXの推進

 当社グループはDX推進を、事業ポートフォリオ転換という大きな変革の実現に向けた重要施策と位置づけ、「トクヤマDX」として取り組んでいます。DX推進によって得られたキャッシュや人材余力などの経営資源を成長事業と定義した3つの領域に投入し、企業価値の向上を図っていきます。今後、全社員を対象としたリテラシー教育をはじめ、役割ごとのスキル向上研修を段階的に進めていきます。

 

d)キャリアプラン・ジョブスキルに基づく適材配置・ローテーション活性化

 当社グループでは「トクヤマGr.人材育成プラットフォーム」にて、従業員個々の能力開発のガイドラインを示すとともに、ローテーションを含めて個々の成長を促し、事業ポートフォリオ転換に向けた適材配置を進めています。

 2022年度は育成及び適正配置のための戦略的ローテーションの実行に向け、仕組みづくりを行いました。タレントマネジメントシステムによる人材情報整理などを行い、組織においては、20234月より、事業部門と人事グループとの連携を強化すべく、成長部門においてHRBP(Human Resource Business Partner)を設置しました。

e)目標設定とフィードバックの連環による人材育成の定着

 メリハリのついた評価制度のもとで公正な処遇を受けるという、基本に忠実な人事制度の運用を徹底させるため、当社では継続的に考課者研修を実施しております。

 2022年度は4回の研修において、延べ75名が受講しました。

[多様性]

 多様性についても、「多様性(ダイバーシティ)と働きがいの重視」として「CSR重要課題」の「マテリアリティ」に挙げられています。

 

[指標・目標・実績](注)1

指標

2025年度目標

実績

a)ダイバーシティ&インクルージョンの推進

 

 

ⅰ)学卒以上の女性採用比率

20%以上を維持

20.5%

ⅱ)主任(係長クラス)の女性比率

10%以上

8.6%

ⅲ)管理職(課長クラス)以上の女性比率

以上

2.7%

ⅳ)女性の職域拡大

営業職15人以上

製造部30人以上

営業職13

製造部32

障がい者雇用の推進

法定雇用率の達成

2.0%

b)ワークライフバランスの推進

 

 

ⅰ)育児休業(有給育休含む)の取得

男性:育児休業取得10人以上 又は

有給育児休暇取得率75%以上

22

136.1%

 

女性:取得率75%以上を維持

100%

ⅱ)年次有給休暇取得率

75%以上を維持

74%

 

(注)1 目標及び実績は当社のもの

 

a)ダイバーシティ&インクルージョンの推進

 当社グループでは、多様性(ダイバーシティ)と働きがいを重視しています。

 当社人事グループに属するDIM推進プロジェクトグループ(ダイバーシティ・インクルーション・マネジメント)は、当社グループ会社社員も含めて構成されており、当社グループ社員の多様性に関する意識向上や多様性推進に向けた各種活動を実施しています。本活動には毎年約150万円を予算化しており、今後も維持する方針です。

b)ワークライフバランスの推進

 当社ではワークライフバランス充実に向けた取組として、育児休業の取得率向上、年次有給休暇の取得率の向上を目指しております。

 なお、当社はワークライフバランス充実に向けた取り組みが評価され、優良な子育てサポート企業として、2022年7月19日付で厚生労働大臣より「プラチナくるみん認定」を受けました。

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載します。ただし、以下に記載した事項が当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載事項以外にも投資家の判断に影響を及ぼす可能性のあるリスクが存在するものと考えられます。リスク選出のプロセスは、前述の「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティに関する考え方 ③リスク管理」を参照ください。

なお、記載している事項は、有価証券報告書提出日(2023年6月26日)現在において判断したものです。

 

リスクの項目

リスクの内容

リスクに対する対応策

自然災害

地震、津波、天変地異、異常気象(台風、高潮、豪雨、他)による生産設備や調達・製品販売に係る物流への影響を完全に予防又は軽減できる保証はありません。また、直ちに代替生産できない製品もあり、生産量の著しい低下をきたしたり、最悪の場合には長期間生産停止を余儀なくされる場合もあり、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

事業継続マネジメントを構築し、大規模地震を想定したBCP訓練や安否確認訓練を実施しております。また、地域・行政と一体となった訓練を実施して、課題発見と対応力の強化を図っています。

事故・故障

生産設備においての火災・爆発・漏洩、設備・機械の損傷・故障の発生や、船舶・鉄道事故等による原燃料調達の遅延により、生産活動に重大な支障を生じた場合、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。また、負傷者等人的被害、環境・近隣地域への影響が生じる可能性があります。

生産活動の中断による悪影響を最小限に抑えるために、日常的及び定期的な設備保全を行っております。また、災害対策に関する規程を策定し、グループ会社と一体になって防災に取り組んでいます。

感染症パンデミック

当社及びグループ会社において新型コロナウイルス等の重大な感染症が拡大した場合、業務の一部もしくは全部を停止する必要が生じ、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

役職員・顧客等の安全を確保し、当社の事業活動への影響を最小限に抑えるため、感染症危機管理基準に則り、感染症危機対策本部(本部長:社長)を設置し情報共有と対策の立案を行いました。感染リスク低減のためワクチン接種や在宅勤務を推奨し、不測の事態に備えての資金調達手段としてコミットメントラインの準備も進めました。その後の国内外の感染状況の変化や規制緩和に合わせて、感染症危機対策本部を解散し、出張を含む行動制限を緩和しました。

感染症は、感染力・毒性の強弱により影響度・リスク度が変化することから、今後も危機レベルに応じて対策を検討いたします。

 

 

リスクの項目

リスクの内容

リスクに対する対応策

カントリーリスク

当社グループの製品は、日本、米国、アジア、欧州等に販売され、各国の経済状況は当社グループの製品販売に大きな影響を与えます。これら市場・業界の需要減退や販売地域での景気後退が、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性があります。加えて、テロ・戦争その他要因による社会的混乱等のリスクが内在しており、ロシア・ウクライナ問題の長期化等これらのリスクが発生した場合は、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

当社グループは経済環境の変動に強く、持続的に成長する強靭な事業体質に転換すべく、生産性の向上や高品質を目指しながら、コスト削減も推進いたします。顧客動向、当該国・エリアにおける政治的・社会的状況、事業環境を常に注視して適切な対応を取ってまいります。

 

情報セキュリティリスク

サイバー攻撃やシステム設備・機器の故障等により、当社グループが利用するシステムで障害が発生した場合には、生産、販売、研究開発、調達、会計など、ITに依存するビジネスプロセスが停止し、当社グループの事業継続に重大な影響が生じる可能性が存在します。

また、研究開発等を通じて得た新技術やノウハウ、情報等が、外部に漏洩した場合には、社会的信頼の失墜を招くとともに、研究開発等に投下したコストの回収が行えなくなる可能性があり、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

当社では、基幹システムのサーバーをセキュリティの高いデータセンターに設置し、運用しています。加えて、定期的にデータのバックアップを取得し、万が一の時のリスク分散を行っています。また、グループ内で推進体制整備、教育等を実施し、機密情報や個人情報の管理の徹底を図り、情報セキュリティの保護強化に努めています。

さらに、サイバー攻撃による電子データの漏えいやITシステムの停止等の不具合が生じるリスクの低減に向け、サイバーセキュリティに係る専担組織を中心に、サイバー攻撃の早期検知・早期対処、IT導入・改変時のリスクアセスメント、従事者教育など、平時・有事のサイバーセキュリティ管理体制の強化に取り組んでいます。

脱炭素社会への対応リスク

当社グループは、石炭火力発電所を有し、資源・エネルギーを大量に使用する様々な事業を営んでおります。そのため、今後環境に関する規制の強化や環境保護の新たな社会的責任を要求される事態が発生する場合、またカーボンプライス等が導入された場合は、それに対応するため設備・研究開発への投資や事業の再評価を行うことにより当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。またESGなどの非財務情報等から当社グループの資金調達に大きな影響を及ぼす可能性が存在します。

「中期経営計画2025」において「地球温暖化防止への貢献」を重点課題の一つとし、「2050年度カーボンニュートラル達成」を目標として掲げました。その達成のために原燃料の脱炭素化、環境貢献製品の開発・実装及び水素やアンモニアなどの次世代エネルギーの技術開発の加速、事業化を目指します。また、徳山製造所内のプロセス改善に取り組むとともに、国内外のバイオマス燃料の開発・利活用を推進し、2030年度にCO2 総排出量を2019年度比30%削減することを実現します。

サステナビリティ委員会内に当リスク対応のタスクフォースを立上げ、世界情勢・動向をウォッチし、経営への提言を行っています。

市場リスク

市場ニーズの変化、マーケティングの失敗・不足、新規競合の出現、開発の失敗・陳腐化、急速な技術革新への対応遅れ、海外展開の遅れ等により当社グループの製品の競争力が失われた場合には、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

顧客と連携強化を図りながらリスク変動に対応できるような事業計画を立案しております。

 

 

リスクの項目

リスクの内容

リスクに対する対応策

人的資源に対するリスク

日本国内においては少子高齢化が進み労働力人口が減少すると見込まれることから、将来的に生産活動に必要な人材の確保が困難になる可能性が存在します。その場合、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。加えて、先端材料の研究開発に係る人材、DXやサイバーセキュリティ対策を推進する人材の確保が困難になる可能性があり、その場合、当社の考える成長戦略を達成することが困難となり、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性が存在します。

計画的な定期採用に加え、高度専門職を確保する仕組みとしてジョブ型雇用制度なども導入し、積極的な経験者採用を実施しております。また、DXを推進して省人化・省力化を進め、得られた人員余力を事業ポートフォリオ転換の要員として仕向けてまいります。さらに、仕事と育児の両立支援制度をはじめとするワークライフバランスの支援制度を充実させ、働きやすさと働きがいを追求し、必要な人材の確保に努めてまいります。

 

財務リスク

当社グループは、借入や社債発行による資金調達を行っており、一部の借入では金利等の市場環境の変化により、資金調達コストが増加し、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。また、金融環境の変化や外部格付の状況から金融機関からの新規借入や社債発行にあたっては同様の条件により行えるという保証はなく、当社グループが金融機関から借入や社債発行による調達を適時に行うことができない場合には、当社グループの資金調達に大きな影響を及ぼす可能性が存在します。加えて、当社グループは、外貨建ての製品輸出及び原材料、燃料等の輸入を行っており、為替相場の変動により当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を受ける可能性が存在します。また、連結財務諸表を作成するにあたっての海外の連結子会社の財務諸表の円換算額にも悪影響を及ぼす可能性が存在します。

金利等の市場環境の変化に備え、原則、固定金利での契約もしくは金利スワップによる固定化等のヘッジ取引によりリスクを軽減させる措置を講じております。また、不測の事態に備えて流動性資金確保のため、コミットメントラインの設定も必要に応じて実施してまいります。加えて、これまで以上にESGという観点にも配慮した事業運営に努めてまいります。

為替変動に対しては外貨建て資産と負債の均衡化による為替エクスポージャー管理や為替予約等のヘッジ取引によりリスクを軽減させる措置を講じております。

製造上のリスク

当社生産設備には導入後、相当期間が経過したものも多く、設備の老朽化により長期間にわたり生産設備が停止した場合、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

日常的なメンテナンスに加えて、定期的なメンテナンスを行い生産設備が安全・安定稼働出来るよう努めています。

事業リスク

当社グループは、生産活動を遂行するために必要不可欠な原燃料を全世界から調達しております。また、一部の製品について調達先が限られる特殊な原料、資材等を使用するものがあります。市況の高騰や資源ナショナリズム等により原燃料等の供給の逼迫、納期の遅延等が発生し、当社グループの生産活動に大きな支障をきたす場合、もしくは製造コストが急激に上昇する場合には、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

また、当社グループが展開する各事業においては、当社グループと同様な製品を供給する競合他社が全世界に存在します。安価な輸入品が市場に流入したり、あるいは予期せぬ事情により競合他社との間で価格競争が発生し、その期間が長期化した場合には、当社グループの収益性を低下させ、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

原燃料の調達について、中長期契約及びスポット市場での購入などを組み合わせることにより長期的、安定的、かつ安価な調達を可能にするよう取り組んでおります。併せて、複数調達先の確保や、代替原料・資材調達の検討を進めています。

当社グループでは、品質、価格や顧客対応の競争優位性を維持しながら、顧客に製品供給を行っております。

 

 

リスクの項目

リスクの内容

リスクに対する対応策

重大な製品・品質リスク

想定外の事情により、製品の無償回収等に発展する品質問題や製品の安全性に関連する製造物責任(PL)問題が発生した場合、輸出時の化学品安全性管理上の不備があった場合には当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性があります。

製品特性に応じた適正な品質を確保できるよう、品質管理の強化・化学品管理・製品安全の強化に全力をあげて取り組んでおります。また、製造物責任賠償保険に加入し、万一の事故に備えております。

ビジネスと人権

当社グループは、事業活動を通じて様々なステークホルダーの人権に負の影響を引き起こし又は助長する可能性があること、当社グループの事業・製品・サービスが人権への負の影響と直接関連する可能性があることを認識しています。

当社グループは、生産活動を遂行するために必要不可欠な原燃料を全世界から調達しており、製品を世界各国に販売しています。サプライチェーンにおいて、人権侵害に直接あるいは間接的に関係があるとみなされた場合、取引停止、不買運動、事業縮小・撤退、企業価値毀損につながる恐れがあります。その場合、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性があります。

当社グループは、人権尊重をあらゆる事業活動の基本に据え、企業としての人権尊重責任を果たすため、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に準拠した「トクヤマグループ人権方針」を2022年12月1日に制定し、全役職員にて遵守しております。

人権対応等の組織横断的な取り組みについては、サステナビリティ課題に対応するサステナビリティ委員会が中心となって推進しています。その中でも人権への負の影響が発生しやすいとされるサプライチェーンにおいては、CSR調達に関するガイドラインを作成・公開し、お取引先への遵守を求めるとともに、セルフアセスメントシートを用いたエンゲージメントを行うなど、人権デュー・ディリジェンスの取り組みを進めております。

法務・コンプライアンス上のリスク

当社グループは、国内及び海外事業に関して、法的な紛争・訴訟の対象となる可能性が存在します。また、将来的に大きな訴訟等が提起された場合には、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。

また、当社グループの従業員、役員のコンプライアンス上の違反が判明した場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下、課徴金の支払い等により、当社グループの経営成績等に影響を与える可能性があります。

法務・審査グループや知的財産部を中心に特許紛争・契約紛争・訴訟などに対する日常的な予防措置を講じております。

コンプライアンスリスクを低減するため、新任のグループ会社取締役及び監査役に対する法的責務研修を実施しているほか、従業員を対象にした独占禁止法、下請法他の各種コンプライアンス研修を、実施しています。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績に関する分析

① 当期の業績全般に関する概況

当期の世界経済は、新型コロナウイルスによる行動制限が緩和されて経済活動の正常化が進む一方、ウクライナ情勢の長期化に伴うエネルギー・鉱物資源等の不足が世界的なインフレを引き起こし、各国において物価安定に向けた金融引き締めを余儀なくされました。

日本経済においては、2022年3月にまん延防止等重点措置が解除され、ウィズコロナの下で個人消費と企業の設備投資が持ち直すことにより緩やかな景気回復の動きが見られました。日本ではデフレ脱却に向けた金融緩和策が維持される中、欧米の相次ぐ利上げを受けて円安が加速し、原燃料を含む輸入製品の価格高騰が企業収益や家計を圧迫しています。

このような経済環境のもと、当社は「中期経営計画2025」の重点施策である「事業ポートフォリオの転換」 「地球温暖化防止への貢献」「CSR経営の推進」に取り組んでまいりました。

業績につきましては、化学品、セメント、半導体関連製品の価格是正等により売上高は増加しましたが、原燃料コストや物流費の増加、市況の下落等により減益となりました。

 

(単位:百万円)

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属する
当期純利益

2023年3月

351,790

14,336

14,783

9,364

2022年3月

293,830

24,539

25,855

28,000

増減率

19.7%

△41.6%

△42.8%

△66.6%

 

 

(売上高)

原燃料価格高騰分の販売価格への転嫁を進めたこと等により、前期より57,960百万円増加し、351,790百万円前期比19.7%増)となりました。

 

(売上原価)

原燃料コストの増加等により、前期より62,591百万円増加し、261,009百万円前期比31.5%増)となりました。

 

(販売費及び一般管理費)

物流費及び研究開発費の増加等により、前期より5,571百万円増加し、76,444百万円前期比7.9%増)となりました。

 

(営業利益)

物流費及び原燃料コスト等の増加、ならびに塩化ビニルモノマーの海外市況下落等により、前期より10,202百万円減少し、14,336百万円前期比41.6%減)となりました。

 

(営業外損益・経常利益)

営業外損益は、前期より869百万円悪化しました。

以上の結果、経常利益は前期より11,071百万円減少し、14,783百万円前期比42.8%減)となりました。

 

(特別損益・税金等調整前当期純利益・当期純利益・親会社株主に帰属する当期純利益)

特別損益は、前期より2,153百万円悪化しました。

以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前期より13,225百万円減少し、14,424百万円前期比47.8%減)となりました。

応分の税金費用を加味した当期純利益は、前期より18,812百万円減少し、9,362百万円前期比66.8%減)となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期より18,636百万円減少し、9,364百万円前期比66.6%減)となりました。

 

② 当期のセグメント別の状況

(セグメント別の状況)

売上高

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結損益
計算書
計上額

 

化成品

セメント

電子材料

ライフ

サイエンス

環境事業

2023年3月

116,263

58,511

91,589

37,567

13,842

47,331

365,105

△13,314

351,790

2022年3月

101,482

50,366

74,996

33,564

10,305

36,302

307,018

△13,188

293,830

増減率

14.6%

16.2%

22.1%

11.9%

34.3%

30.4%

18.9%

19.7%

 

 

営業利益又は営業損失(△)     

(単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

合計

調整額

連結損益
計算書
計上額

 

化成品

セメント

電子材料

ライフ

サイエンス

環境事業

2023年3月

6,887

△3,718

7,011

7,377

46

2,036

19,640

△5,303

14,336

2022年3月

14,225

△1,912

7,232

6,036

△468

3,851

28,964

△4,425

24,539

増減率

△51.6%

-%

△3.1%

22.2%

-%

△47.1%

△32.2%

△41.6%

 

(注) 各セグメントの売上高、営業利益又は営業損失(△)にはセグメント間取引を含めております。

 

(化成品セグメント)

苛性ソーダは、原燃料コストの増加はありましたが、国内の販売価格への転嫁を進めたこと、及び輸出価格が上昇したことにより、増益となりました。

塩化ビニルモノマー及び塩化ビニル樹脂は、原燃料価格の上昇で製造コストが増加したこと、及び塩化ビニルモノマーの海外市況が下落したこと等により、減益となりました。

ソーダ灰及び塩化カルシウムは、原燃料コストの増加はありましたが、国内の販売価格への転嫁を進めたため、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は116,263百万円前期比14.6%増)、営業利益は6,887百万円前期比51.6%減)で増収減益となりました。

 

(セメントセグメント)

セメントは、国内出荷は前期並みであり、販売価格是正等に努めたものの原料価格の上昇による製造コストの増加に伴い、損益が悪化しました。

以上の結果、当セグメントの売上高は58,511百万円前期比16.2%増)、営業損失は3,718百万円(前期は営業損失1,912百万円)となりました。

 

(電子材料セグメント)

半導体向けの多結晶シリコンは、原燃料価格の上昇等に伴う製造コストの増加はありましたが、販売価格修正を進めたこと等により、増益となりました。

ICケミカルは、販売価格修正を進めたものの、原燃料価格の上昇等に加え、半導体市場減速の影響で販売数量が減少し、減益となりました。

乾式シリカは、原燃料コストの増加はありましたが、販売価格修正を進めたこと等により、増益となりました。

放熱材は、半導体製造装置向けを中心に販売数量が堅調に推移したことに加え、販売価格修正を進めたこと等により、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は91,589百万円前期比22.1%増)、営業利益は7,011百万円前期比3.1%減)で増収減益となりました。

 

(ライフサイエンスセグメント)

歯科器材は、海外向けを中心に出荷が増加したことにより、増益となりました。

医薬品原薬・中間体は、ジェネリック医薬品向けの販売数量が堅調に推移し、増益となりました。

以上の結果、当セグメントの売上高は37,567百万円前期比11.9%増)、営業利益は7,377百万円前期比22.2%増)で増収増益となりました。

 

(環境事業セグメント)

イオン交換膜は、出荷が増加したこと等により、増益となりました。

廃石膏ボードリサイクルは、廃石膏ボードの受入れは堅調だったものの、燃料コストの増加等により、減益となりました。

当セグメントの売上高は13,842百万円前期比34.3%増)、営業利益は46百万円(前期は営業損失468百万円)となりました。

 

③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

当連結会計年度
(自 2022年4月1日
 至 2023年3月31日)

前期比(%)

化成品(百万円)

121,546

16.0

セメント(百万円)

57,739

15.1

電子材料(百万円)

92,401

22.4

ライフサイエンス(百万円)

34,823

8.1

環境事業(百万円)

12,906

40.7

報告セグメント計(百万円)

319,418

17.5

その他(百万円)

16,832

47.2

合計(百万円)

336,251

18.7

 

(注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b.受注実績

環境事業セグメントの一部を除いて受注生産を行っておりません。

 

c.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

当連結会計年度
(自 2022年4月1日
 至 2023年3月31日)

前期比(%)

化成品(百万円)

115,866

14.6

セメント(百万円)

57,785

16.3

電子材料(百万円)

90,876

22.3

ライフサイエンス(百万円)

37,543

12.3

環境事業(百万円)

13,597

36.9

報告セグメント計(百万円)

315,669

17.6

その他(百万円)

36,121

42.5

合計(百万円)

351,790

19.7

 

(注) セグメント間の取引については、相殺消去しております。

 

(2)財政状態に関する分析

① 当期の資産、負債及び純資産の状況に関する分析

 

連結貸借対照表の要約

 

 

 

(単位:百万円)

 

2022年3月期末

2023年3月期末

増減

増減率

資産

433,210

478,342

45,131

10.4%

負債

200,292

236,739

36,447

18.2%

(内、有利子負債)

(109,219)

(142,447)

(33,227)

(30.4%)

純資産

232,917

241,602

8,684

3.7%

(内、自己資本)

(224,506)

(229,450)

(4,944)

(2.2%)

 

 

財務関連指標の増減

 

2022年3月期末

2023年3月期末

増減

D/Eレシオ

0.49倍

0.62倍

0.13

ネットD/Eレシオ

0.12倍

0.32倍

0.20

自己資本比率

51.8%

48.0%

△3.8ポイント

時価ベースの自己資本比率

28.5%

31.7%

3.2ポイント

 

(注) D/Eレシオ        :有利子負債/自己資本

ネットD/Eレシオ     :(有利子負債-現金及び現金同等物)/自己資本

自己資本比率       :自己資本/資産合計

時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/資産合計

 

(資産)

有形固定資産が15,733百万円、原材料及び貯蔵品が15,044百万円、売掛金が12,399百万円、投資有価証券が1,244百万円増加しました。

以上の結果、資産は前連結会計年度末に比べ45,131百万円増加し、478,342百万円となりました。

 

(負債)

長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が30,965百万円、短期借入金が2,027百万円増加しました。

以上の結果、負債は前連結会計年度末に比べ36,447百万円増加し、236,739百万円となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する当期純利益の積み上げ等により利益剰余金が4,317百万円、非支配株主持分が3,740百万円増加しました。

以上の結果、純資産は前連結会計年度末に比べ8,684百万円増加し、241,602百万円となりました。

 

(財務指標)

当連結会計年度におきましては、自己資本が4,944百万円増加しましたが、有利子負債が33,227百万円増加したことにより、D/Eレシオは前連結会計年度末に比べ0.13悪化し、0.62倍となりました。

 

② 当期のキャッシュ・フローの状況に関する分析

 

連結キャッシュ・フロー計算書の要約

 

(単位:百万円)

 

2022年3月

2023年3月

営業活動によるキャッシュ・フロー

25,986

△11,800

投資活動によるキャッシュ・フロー

△33,797

△33,757

財務活動によるキャッシュ・フロー

5,118

30,151

現金及び現金同等物に係る換算差額

1,267

445

現金及び現金同等物の増減額

△1,424

△14,961

連結子会社の決算期変更に伴う現金及び現金同等物の増減額

870

現金及び現金同等物の期末残高

82,496

67,556

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

税金等調整前当期純利益が14,424百万円となり、減価償却費20,773百万円などの資金増加要因に対し、棚卸資産の増加額25,407百万円、売上債権の増加額13,527百万円、その他の流動資産の増加額4,703百万円などの資金減少要因により、営業活動の結果使用した資金は、11,800百万円(前連結会計年度は25,986百万円の獲得)となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

有形固定資産の取得による支出31,916百万円などにより、投資活動の結果使用した資金は、33,757百万円(前連結会計年度は33,797百万円の使用)となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

長期借入れによる収入51,504百万円、株式の発行による収入4,103百万円などの資金増加要因に対し、長期借入金の返済による支出20,827百万円、配当金の支払額5,036百万円などの資金減少要因により、財務活動の結果得られた資金は、30,151百万円(前連結会計年度は5,118百万円の獲得)となりました。

 

(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

① 「中期経営計画2025」に関する認識及び分析

(経営目標の状況)

当社グループでは2021年度を初年度とする5年間の「中期経営計画2025」を策定し取り組んでおります。当社が経営上の目標として掲げる指標については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)「中期経営計画2025」達成目標」に記載のとおりです。

 

(重点施策の状況)

「中期経営計画2025」では、重点施策として、「事業ポートフォリオの転換」、「地球温暖化防止への貢献」、「CSR経営の推進」の3つを掲げており、それぞれについての取り組み状況については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)対処すべき課題」に記載のとおりです。

 

② 経営成績等の分析・経営目標の進捗状況

(経営成績等の分析)

経営成績の分析については「(1)経営成績に関する分析 ① 当期の業績全般に関する概況」に記載のとおりです。

財政状態の分析については「(2)財政状態に関する分析 ① 当期の資産、負債及び純資産の状況に関する分析」に記載のとおりです。

 

(中期経営計画2025(2021年度~2025年度)の目標達成状況)

当連結会計年度については、成長事業の売上高成長率(CAGR)は、電子材料セグメントにおける半導体関連製品の販売数量増加・販売価格の上昇、及びライフサイエンスセグメントにおける歯科器材などの海外向け出荷の増加等により20.1%となり、目標の10%を上回りました。ROEは4.1%となり、前期の水準を下回りました。

 

(セグメントごとの経営成績分析)

セグメントごとの内容は、「(1)経営成績に関する分析 ② 当期のセグメント別の状況」に記載のとおりです。

 

③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(キャッシュ・フローの状況の分析)

キャッシュ・フローの状況の分析については「(2)財政状態に関する分析 ② 当期のキャッシュ・フローの状況に関する分析」に記載のとおりです。

 

(資本の財源の分析)

当社グループでは、事業活動のための適切な運転資金の確保、及び事業ポートフォリオの転換を目的とした成長分野への重点投資、地球温暖化防止への貢献を目的とした合理化・省エネ・CO対策投資等の設備投資、戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としています。主な資金手当ての手段としましては、継続的な事業収益の計上による自己資金の積み上げの他、金融機関からの借入、社債の発行等となります。なお、次期の投資予定額は38,252百万円であり、主に自己資金及び金融機関からの借入金で充当する予定です。

 

(資金の流動性の分析)

当社グループの当連結会計年度末の現金及び現金同等物は67,556百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で充分な流動性を確保していると考えています。また、金融機関との間にリボルビング・クレジット・ファシリティ契約や当座貸越契約、債権流動化契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えています。加えて、不測の事態に備え流動性資金の確保のため、コミットメントラインの設定も必要に応じて実施してまいります。

 

④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

6 【研究開発活動】

当社グループは「化学を礎に、環境と調和した幸せな未来を顧客と共に創造する」ことを基本とし、研究開発本部は、特有技術の深耕と新たな技術の獲得によってトクヤマの技術力を進化させ、「電子」「健康」「環境」事業領域に於いて、新規事業を創出する事で、トクヤマグループの事業ポートフォリオ転換に貢献することを存在意義として活動しています。

 

研究開発本部は、つくば研究所、徳山研究所、マーケティンググループ、分析・解析センター、知的財産部、プロセス開発グループ、開発サポートグループ、品質保証課の8組織により構成され、各セグメントに所属する事業部門開発グループと協働して、事業部門・グループ会社の次世代テーマや既存事業関連テーマの技術開発を行っています。

 

つくば研究所、徳山研究所の主な開発テーマは、機能性放熱材料、先端半導体周辺材料、有機無機複合材料、ナノ粒子材料、医療材料、動物医療材料、フロー合成技術、水電解用アニオン交換膜材料の開発です。

 

中期経営計画2025で掲げた事業ポートフォリオ転換の達成を目的とし、研究開発の強化のため、つくば第二研究所を開設しました。第二研究所では、つくば研究所の機能の一部を移転し、医療材料や診断試薬の開発を中心とした健康領域、及びカーボンニュートラル関連の環境領域の研究開発を行う予定です。一方、既設のつくば研究所は、㈱トクヤマデンタルによる歯科材料の研究開発機能は維持しながら、次世代半導体関連材料を中心とした電子領域の研究開発に注力します。また、各研究所にはパイロット設備等の設置も計画しており、ユーザーニーズに迅速に対応できる体制を構築いたします。

 

德山台湾開発中心股份有限公司は、2022年2月に開設し、台湾の工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute)との共同研究を実施するなど、トクヤマグループ初の国外研究開発拠点としての機能を果たし、グローバル化の一翼を担ってまいりました。2022年12月に営業機能を付与するのに伴い、社名を德山台灣股份有限公司に改称し、新規製品の開発・上市に加え、既存製品の拡販を加速し、研究開発と事業運営の両輪で事業拡大に寄与してまいります。

 

知的財産部は、戦略的知財マネジメント能力により新規製品・事業の創出、マーケティング支援、及びグループ収益拡大に貢献すること、分析・解析センターは、分析・解析技術の高度化によって、グループ全体の事業遂行へ貢献することを目指しています。

 

当連結会計年度における当社グループの研究開発費は13,631百万円(セグメント間の取引消去後)です。なお、研究開発費についてはその他セグメントに係わる研究開発費221百万円及び各セグメントに配分できない基礎研究費用等4,680百万円が含まれております。

 

セグメント別の研究開発の状況及び研究開発費は次のとおりです。

 

<化成品セグメント>

当社の強みである食塩電解水素については、環境価値向上や水素普及に向けた取り組みや活用モデルの検討を継続し、固体水素化物の製造開発にも着手しました。今後ますます厳しさを増していくエネルギー多消費型事業ですが、積極的な省エネや水素を使った新たなビジネスへの挑戦も含め開発を推進して行きます。

当セグメントに係わる研究開発費は193百万円(セグメント間の取引消去後)です。

 

 

<セメントセグメント>

地球温暖化対策の一環として、COの回収・固定化に関する基礎検討を継続しました。また、CO排出量の削減を目指し、セメントクリンカーの焼成温度低減に関する検討を継続しました。環境負荷低減の観点からは、廃棄物・副産物をセメント製造工程で活用するための開発を継続しています。廃棄物の更なる有効活用の観点から、バイオマス燃焼灰の有効活用技術の開発を開始しました。製品開発の分野では、セメントを基材とした各種製品の開発に注力しました。セメント系固化材は、特殊な用途への適用を目指した新しいグレードの開発に着手しました。建材製品は、断面修復材、道路床版の補修・補強材などコンクリート構造物の補修・補強分野に適用される製品の開発に注力しました。セメント・コンクリートに関する基礎研究としては、セメントの品質改善に関する基礎検討を継続しました。

当セグメントに係わる研究開発費は878百万円(セグメント間の取引消去後)です。

 

<電子材料セグメント>

シリカについては、既存シリカ製品の特性改良や新規用途開拓に加え、微細化が進む半導体技術に対応した表面処理技術の開発やシリカ製造技術を応用した新規酸化物粉末の開発を進めました。市場から認められた開発品について顧客への供給を随時開始しました。

放熱材については、パワー半導体や高度通信機器などの放熱性樹脂部材に用いられる窒化アルミニウムフィラーや窒化ホウ素フィラーの新規グレードの開発・特性改良と顧客評価を進めました。市場における放熱材料ニーズの多様化に対応するため各フィラーの粒子サイズや表面処理のラインナップを拡充しました。また、窒化アルミニウムフィラーの量産設備を先進技術事業化センター内に新設しました。

窒化ケイ素の粉末と白板については、先進技術事業化センター内に建設した量産試作設備を用いて量産技術の改良と顧客へのサンプル評価を進めました。

電子工業用高純度IPAについては、半導体デバイスの微細化・3次元プロセスに伴う高純度化ニーズに対応するため、高品質化の取り組みを強化しました。また、顧客の工程歩留まりに影響する因子を特定するための超微量不純物の評価技術開発にも取り組みました。

当セグメントに係わる研究開発費は4,287百万円(セグメント間の取引消去後)です。

 

ライフサイエンスセグメント

プラスチックレンズ関連材料では次世代フォトクロミック材料の開発を進めました。医薬品原薬ではプロセス開発を進めました。医療分野、臨床検査分野では、臨床検査用の試薬・電極や情報システム、検体検査に係わる装置や検査自動化システムの総合的な製品開発を進めました。歯科医療分野では、充填用コンポジットレジン、歯科用接着材料、金属代替歯冠用レジンブロックなどの製品開発を進めました。ヘルスケア材料関連では化粧品用シリカエアロゲル、酪農用材料の開発を進めました。

当セグメントに係わる研究開発費は2,797百万円(セグメント間の取引消去後)です。

 

環境事業セグメント

環境負荷低減に寄与する技術として、石膏ボード及び太陽光パネルのリサイクル技術の開発に注力しました。

当セグメントに係わる研究開発費は573百万円(セグメント間の取引消去後)です。