当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
今後のわが国経済は、政府の各種政策の効果により景気の持ち直しが期待される一方で、世界的な物価上昇や金融引き締めによる海外景気の下振れ等に注意すべき状況です。当社グループの経営環境においては、テレワーク等の働き方の多様化等による賃貸オフィス市場への影響や、金利動向の変化等に引き続き留意が必要である状況です。
こうした経営環境ではありますが、当社グループでは2020年4月30日に公表した中期経営計画「Challenge &
Progress」に沿い、日本橋兜町・茅場町の再活性化および札幌再開発事業化の推進などの再開発事業、外部成長を中心としたビルディング事業、アセットマネジメント事業等に取り組むことにより、企業価値の向上に努めてまいります。
◇平和不動産グループが目指す姿
「街づくりに貢献する会社」として、環境・社会課題の解決や各ステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを通じて満足度を高めることにより、サステナブルな社会の実現に貢献するとともに企業価値の向上を図ります。
「街づくりに貢献する会社としてサステナブルな社会の実現への貢献」
日本橋兜町・茅場町の再活性化、札幌再開発事業、アセットマネジメント等に取り組み、環境・防災力に配慮した安心・安全な街づくりを推進し、サステナブルな社会の実現に貢献いたします。
「上場不動産会社としての株主価値の向上」
当社グループが持つ企業価値の源泉を最大限に活用し、不動産の付加価値を創出・実現することにより、資本効率を高め、株主へ還元することにより株主価値を向上いたします。
◇中期経営計画「Challenge & Progress」(2020年度〜2023年度)の位置付け
日本橋兜町・茅場町再活性化、札幌再開発の事業化、外部成長・内部成長を通じた付加価値創出のビジネスモデルに転換するとともに、サステナビリティ施策の推進による社会課題の解決に貢献することにより、「街づくりに貢献する会社」として挑戦・飛躍をしていく期間と位置付けます。
◇事業戦略(2020年度〜2023年度)
(1)再開発事業
①日本橋兜町・茅場町の再活性化
KABUTO ONE、KITOKIの竣工、キャプション by Hyatt 兜町 東京の着工などにより、街づくりをカタチにするとともに、街づくり対象エリア全体の賑わい創出や「国際金融都市・東京」構想への貢献等に取り組むことによりサステナブルかつ多様性のある街づくりを推進いたします。
②札幌再開発事業化の推進
大通西4南地区(道銀ビルディング・新大通ビルディング所在街区)市街地再開発を推進するとともに、札幌駅南口北4西3地区(札幌駅前合同ビル所在街区)市街地再開発に参画することにより、札幌再開発事業を本格的に推進いたします。
(2)ビルディング事業
①外部成長・内部成長等の推進
新規賃貸資産の取得によりポートフォリオを積み上げるとともに、ポートフォリオ入替えの過程において物件売却益を獲得いたします。また、賃貸オフィス市場の動向に基づいた賃料増額改定を実行することによりポートフォリオの収益性向上を図ります。
②環境性能・防災力の向上を目的としたサステナブルなビル運営等の推進
環境配慮、防災力向上等の社会課題解決に対応したビル運営・設備投資を実施することにより、長期的な目線においてCO2の削減等に取り組みます。
③棚卸資産の売却等による収益獲得
開発、リースアップ、リニューアル工事等を行い、価値を最大化した上での収益物件売却やHFレジデンスシリーズの開発等により、収益の獲得を目指します。
(3)アセットマネジメント事業
①アセットマネジメント収益等の拡大
平和不動産リート投資法人の成長サポート等により、アセットマネジメントフィー等の当社グループ収益の拡大を図ります。
(4)コーポレート
①資本コストおよび資本効率を意識した資本政策の推進
資本コストおよび資本効率を意識した資本政策を推進するため、KPIとして2020年度から2023年度の期間において、ROE6%以上、連結総還元性向70%程度(2023年までに連結配当性向50%程度)の目標を設定しております。
②コーポレート・ガバナンスの強化
指名委員会等設置会社へ移行し、機動的な経営の推進を可能とする機関設計の構築、社外取締役を過半数とした取締役会構成、政策保有株式の縮減等により、コーポレート・ガバナンスの更なる強化を進めております。また、役職員のコンプライアンス意識の向上をはじめとしたコンプライアンス強化を推進いたします。
③サステナビリティ経営の実践
サステナブルな社会および成長を実現するため、企業活動を通じて社会課題の解決、SDGsへの貢献に取り組むため、「サステナビリティ委員会」を中心に、気候変動などの環境に対する取組みを含め、サステナビリティ施策に関するPDCAをモニタリングし、重要な内容については取締役会への報告等を行うことにより、サステナビリティ経営の実効性を高めてまいります。また、従業員の健康増進、社内コミュニケーションの強化を図り、組織の活力を高めることにより企業価値向上を目指します。
◇計数計画
(1)KPI
資本コストを意識し、ROE目標を設定したうえで、現在の不動産市況の投資リターン水準を踏まえた内部留保(株主還元)の水準を設定しております。
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利益目標 |
EPS |
200円以上 (2023年度) |
|
連結営業利益 |
120億円以上(※) (2023年度) |
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資本効率 |
ROE |
6%以上 (2020年度~2023年度) |
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株主還元 |
連結総還元性向 |
70%程度(2020年度~2023年度) <2023年度までに配当性向50%程度> |
(参考)財務健全性:ネットD/Eレシオ1.8倍以下
(※)連結営業利益内訳
・ビルディング事業:118億円
・アセットマネジメント事業:18億円
・全社消去・その他:△16億円
(2)投資計画(2020年度〜2023年度)
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事業 |
投資額 |
|
再開発事業 |
約320億円 (内訳) 日本橋兜町・茅場町:約220億円 札幌:約100億円 |
|
ビルディング事業 |
取得:約600億円 入替えによる回収:約200億円 既存棚卸資産の売却による回収:約340億円 |
上記に記載した各KPI及び投資計画は、いずれも現時点における目標値又は計画値であって、その実現を保証するものではなく、実績値はこれらと大きく乖離する可能性があります。また、これらのKPI及び投資計画については経営環境の変化等に伴い、随時見直されることがあります。これらのKPI及び投資計画の達成を困難にする可能性がある主要なリスク要因については、後記「3 事業等のリスク」をご参照ください。
文中の将来に関する事項は、当社グループが有価証券報告書提出日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の結果とは様々な要因により大きく異なる可能性があります。
当社は、サステナビリティビジョン「「街づくりに貢献する会社」としての活動により、環境・社会課題の解決や各ステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを通じて満足度を高めることによって、サステナブルな社会の実現に貢献します。」に基づき、上場不動産会社としての株主価値向上だけではなく、企業活動を通じた社会課題の解決、SDGsへの貢献を目指しています。
(1)ガバナンス
当社は、サステナビリティ経営の実践に向けた、サステナビリティ施策の円滑な推進を目的に、委員長を代表執行役社長、委員を執行役、執行役員及び各部署の所属長として構成する「サステナビリティ委員会」を設置しています。「サステナビリティ委員会」を中心に、気候変動などの環境に対する取り組みを含め、サステナビリティ施策に関するPDCAをモニタリングし、重要な内容については取締役会への報告等を行うことにより、サステナビリティ経営の実効性を高めています。サステナビリティ委員会は年二回の開催を原則としていますが、必要に応じ適宜開催いたします。
<気候関連課題に係るガバナンス>
気候関連課題に係る最高責任者は、サステナビリティ推進に係る最終決定権限者である代表執行役社長とし、気候関連課題に係る執行責任者は、サステナビリティ推進に係る執行責任者である経営企画部サステナビリティ推進室担当役員としています。
気候関連課題に係る執行責任者は、サステナビリティ委員会において、気候変動による影響の識別・評価、リスクと機会の管理、適応と緩和に係る取り組みの進捗状況、指標と目標の設定等の気候変動対応に関する事項を、気候関連課題に係る最高責任者に対して定期的に報告しています。そして、サステナビリティ委員会の出席者により、各議題について審議・検討した上で、気候関連課題に係る最高責任者により意思決定を行います。
詳細は、
https://www.heiwa-net.co.jp/sustainability/environment/climate_change.html
(2)戦略
当社グループでは、中期経営計画「Challenge&Progress」において、サステナビリティ経営の実践を戦略として掲げています。サステナビリティビジョンに基づき、当社が目指す社会価値及びマテリアリティ(重要課題)について、当社の経営計画、GRIガイドライン、ISO26000、SDGsなどを参考に社会課題を洗い出し、当社としての重要度及びステークホルダーにとっての重要度という2軸で検討し、次のとおり特定しております。
<気候関連課題に係る戦略>
気候変動の進行に伴い想定される不確実性を当社のビジネス戦略に考慮するため、リスク・機会の識別を1.5℃上昇シナリオ下と4℃上昇シナリオ下に分けて行いました。シナリオ分析の詳細は以下のとおりです。
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分類 |
当社への関連内容 |
当社への財務的な影響 |
発生時期 |
財務影響度 |
||
|
1.5℃ |
4℃ |
|||||
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移行 リスク |
政策と法 |
炭素税の導入等によるGHG排出に対する課税の強化や物件に対する省エネ基準の強化 |
・物件のGHG排出量に対する税・罰金等の負担が増加 ・炭素集約度の高い部材に対する課税が発生 ・対応のための改修費用の負担が増加 |
中期 |
↓ |
- |
|
技術 |
再エネ・省エネ技術の進化・普及 |
・保有物件の設備の新技術導入の費用が増加 |
中期 |
↓ |
- |
|
|
市場 |
脱炭素のニーズ増加を背景とした関連サプライヤーによるサービス価格の上昇 |
・ZEB/ZEHをはじめ脱炭素対応の物件開発や建築コストの増加 |
中期 |
↓ |
- |
|
|
評判 |
テナント・入居者の需要変化 |
・脱炭素対応が遅れる場合、新規テナント・入居者獲得が難化、リテンションが低下することによる賃料収入の減少 |
短期 |
↓ |
- |
|
|
物理的 リスク |
急性 |
台風による風害等、集中的豪雨による内水氾濫や近傍河川の氾濫等による浸水により物件が損害を被る |
・修繕費の増加、稼働率の低下など |
中期 |
↓ |
↓ |
|
慢性 |
猛暑日や極寒日などの増加により空調需要が増加 |
・空調の運転・メンテナンス・修繕更新費用の増加 |
中期 |
↓ |
↓ |
|
|
機会 |
資源の効率 |
高効率設備等の導入による省エネ化 |
・省エネ性能の向上による修繕・運用コストの削減 |
短期 |
↑ |
↑ |
|
製品・ |
環境性能および災害対応力の高い設備・サービスの提供によるテナント・入居者・利用者への訴求 |
・環境・BCP対応強化に伴う他物件との差別化よるテナント獲得機会および賃貸収入の増加 |
中期 |
↑ |
↑ |
|
|
市場 |
新規投資家層の開拓、銀行の融資判断の変化 |
・グリーンファイナンスによる資金調達コストの低下 |
短期 |
↑ |
- |
|
※時間軸の凡例:「短期」3年以内、「中期」4~10年以内、「長期」10年以上
※財務影響度の凡例:「↑/↓」5~15億円、「↑/↓」:0~5億円、「-」財務影響なし
※財務影響度は中期(2030年)における影響度を想定
上記のシナリオ分析結果を踏まえ、当社では再生可能エネルギーの活用、BCP対策、サステナブルファイナンスの活用、環境認証の取得等の取り組みを推進し、事業のレジリエンスを高めてまいります。
詳細は、当社ウェブサイトの
https://www.heiwa-net.co.jp/sustainability/environment/climate_change.html
<人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針>
当社は、新たな成長を実現するうえで多様な視点や価値観の存在の重要性を認識し、人材多様性の確保を図るとともに、あらゆる人材に対し、能力開発及びキャリアアップの機会を公平に提供し、従業員の働きがいを高め、成長意欲と主体性を持った人材を育成していきます。
多様な人材が働きやすい職場環境や制度の整備について、積極的に取り組んでいきます。
〇安全で働きやすい環境への取組み
・健康経営推進(「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」大規模法人部門、「スポーツエールカンパニー
2023」、「令和4年度東京都スポーツ推進企業」認定、健康経営宣言他)
・ワークライフバランス推進(フレックスタイム制度、在宅勤務制度、ノー残業デー、プラスワン休暇、リフレッ
シュ休暇、子育て支援、介護支援他)
・人材育成への取組み(新卒採用、中途採用、人材育成制度、階層別研修、資格取得支援、英語研修、自己啓発支
援他)
(3)リスク管理
当社は、サステナビリティに関するリスクと機会に対応するため、当社グループに係るリスク全般の把握及びリスク顕在時の対応を適切に行うことを目的としたリスク管理委員会において、気候変動リスクを含むESG関連リスクを対象リスクとして定め、リスクの軽減と機会の実現に取り組んでいます。
なお、当社が認識している主要なリスク等については、後記「
<気候関連課題に係るリスク管理>
気候変動対応に係る執行責任者は、年に1度、必要と思われる各部署からの担当者をワーキンググループとして招集し、当社に係る気候関連のリスクの識別及び評価を行います。なお、当該分析における気候関連リスクは以下の枠組みに基づきます。
①「移行リスク」 :社会経済が低炭素・脱炭素に移行することにより生じる事業上の影響
(ア)政策・法規制のリスク:政策的に脱炭素を推進することによる規制強化等のリスク
(イ)技術リスク :低炭素・脱炭素に関する新技術開発、その主流化によるリスク
(ウ)市場のリスク :エネルギー価格の変動、サービス需要の変化など市場に係るリスク
(エ)評判上のリスク :顧客、一般市民、従業員、投資家などステークホルダーからの評判のネガティブ変化
によるリスク
②「物理的リスク」 :気候変動が進行し、従来の気候パターン、気候現象から変化することによって生じる
事業上の影響
(オ)急性の物理的リスク :台風や洪水など、事象に起因するリスク
(カ)慢性の物理的リスク :長期的高温や低温など、気候パターンの長期的なシフトに起因するリスク
また、リスク洗い出しの過程において、当社の事業上の機会となりうるテーマ、要素が識別された場合は、リスクとは別に気候関連の機会として記録し、その実現性等について検討します。気候変動対応に係る執行責任者は、定期的にサステナビリティ委員会に対して、ワーキンググループによるリスク洗い出し及び機会の検討に関する進捗および結果を報告します。
詳細は、
https://www.heiwa-net.co.jp/sustainability/environment/climate_change.html
(4)指標及び目標
当社では、サステナビリティビジョン「「街づくりに貢献する会社」としての活動により、環境・社会課題の解決や各ステークホルダーとの双方向のコミュニケーションを通じて満足度を高めることによって、サステナブルな社会の実現に貢献します。」及び当社が目指す社会価値、マテリアリティに沿い、指標及び目標として以下のようなKPI(重要指標)を定めています。
※1 当社グループが保有する不動産ポートフォリオ(共同所有による持分が物件全体の25%に満たない物件及び
棚卸資産は除く)を対象範囲としています。なお、KPIとして定める温室効果ガス(GHG)排出量の削減対象
は、Scope1+2としています。
Scope1:事業者が所有又は管理する排出源から発生する温室効果ガスの直接排出
Scope2:電気、蒸気、熱の使用に伴う温室効果ガスの間接排出
※2 各原単位実績値は、保有期間にかかわらず、年間排出・使用量(一部年換算)を対象物件延床面積で除して
います。
※3 廃棄物排出原単位の実績値は、リサイクルごみを除いています。
※4 当社単体を対象範囲としています。
<気候関連課題に係る指標及び目標>
気候関連リスクの軽減または機会の実現を目的に、KPIを定め、目標設定及びそのモニタリングに取り組んでいます。KPIとして定めているGHG排出量に関する長期目標、実績推移は以下のとおりです。
詳細は、
https://www.heiwa-net.co.jp/sustainability/environment/climate_change.html
|
目標 |
実績(t-CO2) |
|||
|
2018年度 |
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
|
|
GHG排出量(Scope1+2): 2030年度までに50%削減(2018年度比総量目標) |
30,230 |
30,439 |
28,330 |
23,576 |
※当社グループが保有する不動産ポートフォリオ(共同所有による持分が物件全体の25%に満たない物件及び棚卸
資産は除く)が対象範囲
※温室効果ガス(GHG)排出量=Scope1+2
Scope1:事業者が所有又は管理する排出源から発生する温室効果ガスの直接排出
Scope2:電気、蒸気、熱の使用に伴う温室効果ガスの間接排出
※温室効果ガス排出削減に関する国際的枠組みである「パリ協定」達成のために科学的根拠に基づいた削減目標を
設定することを推奨する「SBT(Science Based Targets)イニシアティブ」より、SBT認定(1.5℃水準)を取得
しています。
※2020年度、2021年度データは第三者保証を受けています。
<人材の多様性の確保の自主的かつ測定可能な目標、その状況>
当社は、社内に異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が存在することは、会社の持続的な成長を確保する上での強みとなり得る、との認識に立ち、社内における女性の活躍促進を含む人材の多様性の確保に努めています。
また、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率、女性新卒採用比率及び中途採用者管理職比率の数値目標を定めているほか、中途採用者や専門知識を有する人材等を積極的に登用するため、多様な人材を受け入れています。
|
指標 |
目標 |
実績(当連結会計年度) |
|
管理職に占める女性労働者の割合 |
2025年度目標:10%以上 |
10.8% |
|
男性労働者の育児休業取得率 |
2025年度目標:50%以上 |
75.0% |
|
女性新卒採用比率 ※1 |
2025年度目標:30%以上 |
50.0% (採用2名のうち女性1名) |
|
中途採用者管理職比率(外国人含む)※2 |
2025年度目標:40%程度 |
37.8% |
※1 女性新卒採用比率については、毎年30%以上を目標としています。
※2 「外国人」についてはその必要性を認識しつつも、当社の事業形態や経営戦略に照らし、単独での目標設定
はせず中途採用者管理職比率に含めて管理することとしています。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループでは、事業遂行上のリスクを「リスク管理委員会」にて把握・検討し、対象となるリスク及び管理の所在等を明確にしております。また、リスクを適切に管理・統制すると共に、リスクの顕在化を可能な限り防止し、顕在化した場合はその影響を最小限にとどめるため、リスクマネジメント体制を整備しております。
(1)ビルディング事業について
当社グループは、ビルディング事業において証券取引所、オフィス、商業施設及び住宅等の開発・賃貸・管理並びに売却等を行っておりますが、このうち企業向けオフィスビルの賃貸がビルディング事業セグメントの営業利益の過半を占めております。
オフィス賃貸事業は、地価の動向等のほかに、経済情勢、需給バランスの悪化など様々な要因によって、新規入居や退去の状況、賃料改定動向等の賃貸市況が変化し、賃貸料の水準や稼働率が影響を受ける可能性があり、これらの結果、賃貸収益が減少し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループは、景気変動による賃貸料減少の影響を相対的に受けにくいと判断している東京都心3区、地方主要都市を中心にビルディング事業を展開することなどにより、賃貸収益が大きく減少するリスクの低減を図っておりますが、当該地域における賃貸料や稼働率が当社が想定する以上に景気変動、需給バランスの悪化等による影響を受けた場合などには、当社グループの賃貸収益に大きな影響を及ぼす可能性があります。
不動産開発及び売却においては、景気動向や不動産市場における需要の悪化、資材その他の建築費等の上昇等による投資の採算性の低下、今後の金利及び地価の動向、競合の状況、開発用地の仕入れの状況、共同事業者の破綻、開発の遅延、税制の変更等により、想定どおりの収益を獲得できず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループは、売却目的不動産等のリスクコントロールに関する取扱いを定めること等により、売却までに景気変動等の影響を受ける可能性の低減を図っておりますが、当社グループが想定しない事情が生じた場合や、想定どおりの時期に売却できない場合等においては、想定した収益を獲得できない可能性があります。また、住宅分譲事業については、現在進行中のプロジェクトはありませんが、今後住宅分譲事業を行う場合には、大型物件の竣工及び引渡し等による業績変動、共同事業者の破綻、供給過剰による販売競争の激化等により、想定どおりの収益を獲得できない可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(2)日本橋兜町・茅場町及び札幌再開発等の不動産開発について
当社グループでは日本橋兜町・茅場町及び札幌再開発等の不動産開発を行っておりますが、既存ビルの取壊し等の際には、テナントの立ち退きに関する費用や建物の除却損等により特別損失が発生することがあります。また、現在賃貸収益を得ている既存の賃貸事業資産を再開発する際には、開発期間中は当該資産からの賃貸収益が減少することがあります。さらに、不動産開発に際しては、計画的な事業計画の立案・推進等を行っておりますが、当社が計画時に想定していなかった事情により、地価や資材その他の建築費等の上昇、開発にかかる許認可手続きの遅延、関係者との合意形成期間の長期化、建設工事等の不備やオフィス市況の悪化によるテナント誘致の遅延等が生じることにより、想定外の費用発生やプロジェクトの遅延もしくは中止による賃貸収益の減少等を余儀なくされる場合があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)賃貸事業資産及び収益用不動産への投資と有利子負債残高の推移について
当社グループは、収益力の強化・安定を目指し、賃貸事業資産及び収益用不動産の取得や建替え、開発等を進めておりますが、その取得資金や建設資金等を主に有利子負債により調達していることから、金融情勢や金利の動向等によっては金融費用が増加し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
当社グループは、有利子負債残高及びネットD/Eレシオを適切な水準に維持し、有利子負債の調達の大半を長期による借入とし、借入の大半について金利を固定化して金利変動による影響を少なくするべく対処しておりますが、金融情勢や金利の動向等の環境が当社グループの想定と異なる状況となった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
なお、過去5連結会計年度における有利子負債残高及びネットD/Eレシオ等は、次のとおりであります。
|
区 分 |
第99期
2018年4月1日~ |
第100期
2019年4月1日~ |
第101期
2020年4月1日~ |
第102期
2021年4月1日~ |
第103期
2022年4月1日~ |
|
有利子負債残高(百万円) |
184,672 |
186,977 |
215,727 |
206,236 |
226,895 |
|
ネット有利子負債残高(百万円) |
171,733 |
158,208 |
186,025 |
178,009 |
198,987 |
|
ネットD/Eレシオ(倍) |
1.6 |
1.5 |
1.6 |
1.5 |
1.7 |
(注)有利子負債は、短期借入金、1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金、社債、長期借入金、長期未
払金であります。ネットD/Eレシオは、ネット有利子負債(有利子負債から現金及び預金・有価証券を減じたも
の)を純資産で除したものであります。
(4)資産価格の変動について
当社グループが保有する賃貸事業資産については、一部の少額資産を除き外部の不動産鑑定会社による鑑定評価等の価格評価を毎期末に取得しており、資産価格の変動を注視しておりますが、今後の不動産市況の動向等により、当社グループが保有する不動産の価格が下落した場合等には、減損損失及び棚卸資産に対する評価損の計上等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループは、投資有価証券を保有しており、政策保有株式については、中長期的な事業展開上有益であると考えられる、取引関係の強化、財務活動の円滑化、事業提携の強化等を目的として、株式の政策保有を行っています。当社は、毎年、取締役会において、中長期的な事業展開上有益であると考えられる、取引関係の強化、財務活動の円滑化、業務提携の強化等の保有目的に沿っているか、及び個別の政策保有株式について、保有に伴う便益や資本コスト等を総合的に勘案し、保有の適否を検証しております。かかる検証の結果、保有の妥当性が認められないと判断された場合には、株価や市場動向等を考慮して売却することにより縮減していくこととしておりますが、株式の市場価格が下落するなど、保有する投資有価証券の価値が大幅に下落した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
(5)繰延税金資産に係る財務上の影響について
当社グループは、将来の課税所得の見積り等に基づいて繰延税金資産の回収可能性を評価しております。当社グループの経営計画に基づき将来の課税所得を見積っておりますが、景気変動、不動産市況、金融情勢の変化等により、計画どおりに推移せず、その見積額が減少し繰延税金資産の一部又は全部を回収できないと判断した場合、あるいは税制関連の法令改正がなされ、法人税率の引き下げ等が行われた場合、繰延税金資産を減額し、税金費用を計上することになります。その結果、当社グループの業績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。
(6)三菱地所株式会社との資本業務提携について
当社は、2011年2月17日付で、三菱地所株式会社との間で資本業務提携(以下「本資本業務提携」という。)契約を締結しました。現在、同契約に基づき、三菱地所株式会社との間で密接な事業上の協働関係を構築のうえ、日本橋兜町・茅場町地区の再開発に関する取り組みを中心に事業シナジーを最大化させるべく本資本業務提携に取り組んでおりますが、事後的に発生した想定外の事象や環境の変化等によって、本資本業務提携について当初期待した効果が得られない可能性があるほか、将来、何らかの事由により本資本業務提携が終了する可能性もあり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)自然災害等について
地震その他の自然災害、事故やテロその他の人災により保有資産が劣化または消滅することにより修繕、建替のために多額の支出を余儀なくされたり、賃貸収益が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、保有資産に対する防災機能の強化及びBCP対策の強化等の施策により、自然災害等による影響の低減を図っておりますが、当社グループの想定しない事情が生じた場合には、これらの施策による効果が得られない可能性があります。
(8)不動産関連法制について
当社グループの各事業には、借地借家法、建築基準法、都市計画法等、各種法規制が適用されております。将来、これらの法規制が改正された場合や、新たな法規制が設けられた場合には、新たな義務や費用負担の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、法規制改正情報等の早期入手、弁護士による見解入手、許認可行政機関との円滑なコミュニケーション等を行っておりますが、このような施策にもかかわらず、当社グループの想定と異なる法規制の改正や新規制定が行われる可能性があります。
(9)従業員による不正リスクについて
当社グループは、内部統制システムの整備・維持を図り各種法令等の遵守に努めております。役職員の意識改革、管理体制の強化・充実等、内部通報制度の充実、不正行為に対する厳格な対応等の再発防止策を徹底しておりますが、これらの施策にも関わらず、従業員による不正行為があった場合、当社グループの社会的信用、業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
(10)サステナビリティに関するリスクについて
当社グループは、当社グループの経営計画なども踏まえつつ社会課題を洗い出し、当社としての重要度及びステークホルダーにとっての重要度という2軸で検討し、当社が目指す社会価値及びマテリアリティ(重要課題)を特定しており、サステナビリティ経営を重要課題の一つとして認識しています。当社グループの事業に影響を及ぼす可能性のあるリスクとしては、「(7)自然災害等について」に記載のリスクに加え、環境負荷の小さい不動産開発・運営を求める規制の強化による開発機会の減少や運営費用の増加、環境負荷の小さなオフィスビルへの顧客企業のニーズの変化及びこれらに対応できないことによるレピュテーションの低下などがあります。当社グループは、サステナビリティ経営の実践に向けた、サステナビリティ施策の円滑な推進を目的に、代表執行役社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を中心に、気候変動などの環境に対する取り組みを含め、サステナビリティ施策に関するPDCAをモニタリングし、重要な内容については取締役会への報告等を行うことにより、サステナビリティ経営の実効性を高めておりますが、これらのリスクへの対応が遅れる場合は、当社グループへの業績及び財務状況に想定を超える影響を与える可能性があります。
(11)情報セキュリティに関するリスクについて
当社グループでは、各事業において個人情報をはじめとする多くの機密情報を取り扱っており、サイバー攻撃、当社グループの役職員によって外部への情報漏えいが発生した場合、当社グループの社会的信用の低下、損害賠償の発生等により、当社グループへの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。当社グループは、情報セキュリティ管理体制の確立、基本方針に基づいた社内規定の整備、情報セキュリティの確保に必要な教育等の継続的な実施等による不正アクセス、破壊、情報漏えい、改ざん、紛失、盗難などの脅威から情報資産を確保し、安全性を確保するために、適切な対策の実施に努めておりますが、サイバー攻撃は日々高度化しており、これらの対策によっても全ての情報漏えいを防ぐことができる保証はなく、これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループへの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループは業務運営にあたって情報通信システムを用いており、当該システムがサイバー攻撃を受けた場合や当該システムにシステム障害が発生した場合などには一定期間業務運営が停止することなどにより当社グループへの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。
(12)感染症に関するリスクについて
新型コロナウイルス感染症のような感染症の大規模な流行が発生した場合、国内外における行動制限や経済活動の停滞等に伴い、当社グループの賃貸事業資産においてホテル稼働率の低下、入居テナントの業績悪化等による賃貸料の減額・退去、自社経営の店舗売上の減少等が起こり、当社グループへの業績及び財務状況に影響が生じる可能性があります。当社グループは、リスクマネジメント体制によりリスクマネジメントを行っておりますが、これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループへの業績及び財務状況に想定を超える影響を与える可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあり、緩やかな景気の持ち直しが見られました。一方で、金融資本市場の変動リスクや海外景気の下振れ、ウクライナ情勢の長期化等による原材料価格の上昇の影響等を引き続き注意する必要がある状況です。
不動産業界におきましては、賃貸オフィス市場については、テレワーク等の働き方の多様化等によるオフィスの縮小傾向等の影響で、空室率が高い水準で推移しましたが、不動産投資市場については、金利動向による資金調達環境への影響が見込まれたものの、不動産投資家の高い投資意欲が継続し、安定的に推移いたしました。
こうした環境のもと、当社グループの連結業績につきましては、売上高は445億22百万円(前期比132億95百万円、23.0%減)、営業利益は107億84百万円(同18億30百万円、14.5%減)、経常利益は96億47百万円(同19億25百万円、16.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は91億37百万円(同4億32百万円、5.0%増)となりました。
各セグメントの業績は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
|
セグメントの名称 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
比較 |
|||
|
売上高 |
営業利益 |
売上高 |
営業利益 |
売上高 |
営業利益 |
|
|
ビルディング事業 |
54,433 |
12,399 |
40,848 |
10,572 |
△13,585 |
△1,827 |
|
アセットマネジメント事業 |
3,384 |
1,977 |
3,674 |
2,071 |
289 |
93 |
|
調整額 |
- |
△1,762 |
- |
△1,859 |
- |
△97 |
|
計 |
57,818 |
12,615 |
44,522 |
10,784 |
△13,295 |
△1,830 |
前連結会計年度及び当連結会計年度における主要な顧客ごとの売上高及び売上高に対する当該割合は、次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
銀座プロジェクト特定目的会社 |
18,000 |
31.1 |
- |
- |
|
平和不動産リート投資法人 |
11,430 |
19.8 |
13,365 |
30.0 |
(注)当該割合が100分の10未満の金額及び割合については、記載を省略しております。
(1)ビルディング事業
ビルディング事業のうち、賃貸収益は、前期開業したKABUTO ONE(東京都中央区)の賃貸収益貢献等があった一方、テナント解約違約金の反動減及びテナント退去に伴う減収等により、251億30百万円(前期比9億80百万円、3.8%減)となりました。また、物件売却収入は、棚卸資産売却の減少により、140億65百万円(同127億5百万円、47.5%減)となりました。これらにその他を含めた本事業の売上高は408億48百万円(同135億85百万円、25.0%減)、営業利益は105億72百万円(同18億27百万円、14.7%減)となりました。
なお、当連結会計年度末における当社グループのビルの空室率は4.53%(再開発関連の貸し止め等を除く)となります。
<売上高の内訳> (単位:百万円)
|
区 分 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
面積(㎡) |
金額 |
面積(㎡) |
金額 |
|
|
賃貸収益 |
土地賃貸面積 3,380.75 |
26,111 |
土地賃貸面積 3,380.75 |
25,130 |
|
建物賃貸面積 425,431.57 |
建物賃貸面積 434,916.94 |
|||
|
物件売却収入 |
- |
26,770 |
- |
14,065 |
|
その他 |
- |
1,552 |
- |
1,652 |
|
計 |
- |
54,433 |
- |
40,848 |
(2)アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業のうち、アセットマネジメント収益は24億82百万円(前期比2億90百万円、13.2%
増)、仲介手数料は11億91百万円(同0百万円、0.0%減)となり、本事業の売上高は36億74百万円(同2億89百
万円、8.6%増)、営業利益は20億71百万円(同93百万円、4.7%増)となりました。
<売上高の内訳> (単位:百万円)
|
区 分 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
比較 |
|
アセットマネジメント収益 |
2,192 |
2,482 |
290 |
|
仲介手数料 |
1,191 |
1,191 |
△0 |
|
計 |
3,384 |
3,674 |
289 |
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ23億3百万円減少し、258億7百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益132億60百万円及び棚卸資産の減少110億12百万円等により、239億52百万円の資金の増加となりました。(前期は341億89百万円の増加)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出382億39百万円、無形固定資産の取得による支出23億74百万円等により、402億50百万円の資金の減少となりました。(前期は207億5百万円の減少)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入298億60百万円及び社債の発行による収入77億90
百万円があった一方、長期借入金の返済による支出134億72百万円、社債の償還による支出43億68百万円、自己株式の取得による支出27億4百万円及び配当金の支払額37億61百万円等により、139億94百万円の資金の増加となりました。(前期は154億90百万円の減少)
(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
|
項目 |
2019年3月期 |
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
|
自己資本比率 |
32.5% |
31.6% |
31.1% |
31.7% |
30.0% |
|
時価ベースの自己資本比率 |
24.6% |
31.2% |
33.7% |
38.4% |
34.0% |
|
債務償還年数 |
- 年 |
6.5年 |
26.0年 |
6.0年 |
9.5年 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ |
- 倍 |
22.8倍 |
6.2倍 |
24.2倍 |
16.2倍 |
|
ネットD/Eレシオ |
1.6倍 |
1.5倍 |
1.6倍 |
1.5倍 |
1.7倍 |
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値を用いて、以下の計算式により算出しております。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
ネットD/Eレシオ:(有利子負債-現金及び預金・有価証券)/純資産
2.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている短期借入金、1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長
期借入金、社債、長期借入金、長期未払金であります。また、利払いは、連結損益計算書に計上されている
支払利息を使用しております。
3.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用し
ております。
4.2019年3月期の債務償還年数及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナ
スであるため記載しておりません。
③生産、受注及び販売の実績
生産、受注及び販売の状況については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」における各セグメントの業績に関連付けて記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは2020年4月30日に公表した中期経営計画「Challenge & Progress」の事業戦略に沿い、再開発事業の推進、外部成長をはじめとしたビルディング事業、アセットマネジメント事業等に取り組むことにより、企業価値の向上に努めてまいりました。当連結会計年度においては、東八重洲シティービル(東京都中央区)、大永ビルディング(愛知県名古屋市)及びアディット桜通り(愛知県名古屋市)の取得等による外部成長及び賃料増額改定による内部成長等に取り組みました。当社グループの当連結会計年度の業績につきましては、上記に加え、ビルディング事業におけるテナント解約違約金の反動減及びテナント退去に伴う減収等により、営業利益は107億84百万円(前期比18億30百万円減)、政策保有株式の縮減に伴う投資有価証券売却益の計上等により親会社株主に帰属する当期純利益は91億37百万円(前期比4億32百万円増)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「3 事業等のリスク」に記載のとおりですが、特に主たる要因としては、国内経済の動向や賃貸オフィス市況及び不動産投資市場等の不動産市況の動向等が挙げられます。
また、当連結会計年度末の資産、負債、純資産の状況は次のとおりであります。
|
|
(単位:百万円) |
|
|
前連結会計年度末 |
当連結会計年度末 |
比較 |
|
資産 |
376,210 |
398,333 |
22,123 |
|
負債 |
256,931 |
279,009 |
22,078 |
|
純資産 |
119,278 |
119,324 |
45 |
|
有利子負債 |
206,236 |
226,895 |
20,659 |
(注)有利子負債は、短期借入金、1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金、社債、長期借入金、長期未払
金であります。
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は3,983億33百万円となり、前連結会計年度末比221億23百万円の増加となりました。これは販売用不動産54億69百万円及び投資有価証券44億33百万円の減少等があった一方、東八重洲シティービル(東京都中央区)、大永ビルディング(愛知県名古屋市)及びアディット桜通り(愛知県名古屋市)等の取得等に伴う有形固定資産301億47百万円の増加等によるものです。
なお、当連結会計年度末における賃貸等不動産及び賃貸等不動産として使用される部分を含む不動産に関する連結貸借対照表計上額は3,086億50百万円(期中増加319億36百万円)、時価は4,201億85百万円(期中増加312億4百万円)となっております。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は2,790億9百万円となり、前連結会計年度末比220億78百万円の増加となりました。これは有利子負債206億59百万円の増加等によるものです。
なお、当連結会計年度末における有利子負債残高は2,268億95百万円、ネットD/Eレシオ1.7倍となりました。中期経営計画「Challenge & Progress」の計数目標としてネットD/Eレシオ1.8倍以下を掲げておりますが、当該水準の範囲内となっております。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,193億24百万円となり、前連結会計年度末比45百万円の増加となりました。これは自己株式の取得等26億91百万円、その他有価証券評価差額金26億24百万円及び土地再評価差額金6億78百万円の減少があった一方、利益剰余金60億40百万円の増加等によるものです。
なお、当連結会計年度において自己株式646,100株の取得を実施し、資本効率の向上に努めるとともに、安定的な株主還元の実現に向けた具体的な対応を実行いたしました。
また、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(財政状態の分析)
当連結会計年度末におけるセグメントごとの資産の状況は、ビルディング事業の資産は物件売却に伴う販売用不動産の減少等があった一方、東八重洲シティービル(東京都中央区)、大永ビルディング(愛知県名古屋市)及びアディット桜通り(愛知県名古屋市)等の取得等に伴う有形固定資産の増加等により、前連結会計年度末比で273億50百万円増加し、3,374億39百万円となりました。また、アセットマネジメント事業においては保有する平和不動産リート投資法人投資口の時価評価額の増加等により、前連結会計年度末比で4億9百万円増加し、252億64百万円となりました。
<セグメントごとの資産の状況> (単位:百万円)
|
|
前連結会計年度末 |
当連結会計年度末 |
比較 |
|
ビルディング事業 |
310,089 |
337,439 |
27,350 |
|
アセットマネジメント事業 |
24,854 |
25,264 |
409 |
|
調整額 |
41,265 |
35,629 |
△5,636 |
|
連結財務諸表計上額 |
376,210 |
398,333 |
22,123 |
(経営成績の分析)
セグメントごとの経営成績の状況については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」における各セグメントの業績に関連付けて記載しております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源については、主に事業活動から生じるキャッシュイン、金融機関からの借入及び社債発行等による資金調達となっており、これら調達した資金を運転資金、再開発事業やビルディング事業等の成長投資、株主還元及び安定的な経営のための内部留保にバランス良く配分いたします。なお、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、事業資産の運営費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用及び支払利息等の営業外費用であります。
また、ネットD/Eレシオを財務規律の指標と位置付け、資本政策、財務規律の適切な水準を維持することを基本方針としており、当連結会計年度末における借入金及び社債等の有利子負債残高は2,268億95百万円、有利子負債から現金及び預金・有価証券を減じたネット有利子負債残高は1,989億87百万円、ネットD/Eレシオは1.7倍となっております。
なお、当社は、再開発事業やビルディング事業をはじめとする長期的な事業を安定的に展開し、株主価値を向上させるために必要な内部留保の確保を前提とした上で、株主還元を実施しております。資本コスト及び資本効率を意識しつつ、事業投資リターン水準を踏まえ、2020年度から2023年度においては連結総還元性向70%程度を目標に利益還元することを基本方針としております。当該方針に基づき、当連結会計年度の配当金の総額は37億40百万円となり、また、当社は、当連結会計年度において総額24億99百万円の自己株式取得を行いました。その結果、当連結会計年度の連結総還元性向は68.3%となっております。
③重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。なお、連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
また、特に、固定資産の減損及び販売用不動産の評価については重要な会計上の見積りが必要となります。当該見積り及び仮定の不確実性の内容やその変動により経営成績等に生じる影響などは、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当社は、当社の株主である三菱地所株式会社と下記の資本業務提携契約を締結しております。
|
相手先 |
契約締結日 |
内容 |
|
三菱地所株式会社 |
2011年2月17日 |
日本橋兜町・茅場町地区の再開発に関する取り組み等の推進について、包括的な協働関係を構築し、当該事業及びその関連事業に係るノウハウの相互提供並びに顧客基盤の相互提供を行うもの。 |
該当事項はありません。