【連結財務諸表注記】

1 報告企業

日本製鉄株式会社(以下、当社)は、日本に所在する株式会社である。2023年3月31日に終了する当社の連結財務諸表は、当社及び連結子会社並びに持分法適用関連会社及び共同支配に関する取決めに対する持分から構成されている。当社グループの事業体制は、製鉄事業、エンジニアリング事業、ケミカル&マテリアル事業及びシステムソリューション事業であり、詳細については、「6 事業セグメント」に記載している。

 

 

2 作成の基礎

(1) 連結財務諸表がIFRSに準拠している旨

当社の連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、IFRSに準拠して作成している。

 

(2) 測定の基礎

当社の連結財務諸表は、注記「3 重要な会計方針」に記載されている公正価値で測定されている特定の金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成している。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

連結財務諸表は当社の機能通貨である円(百万円単位、単位未満切り捨て)で表示している。

 

(4) 表示方法の変更

 (連結キャッシュ・フロー計算書関係)

前連結会計年度において、独立掲記していた「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「関係会社株式の取得による支出」(前連結会計年度△4,064百万円)、「連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入(△は支出)」(前連結会計年度△6,170百万円)は、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めて表示することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っている。

 

(5) 連結財務諸表の承認

連結財務諸表は、2023年6月23日に、当社代表取締役社長 橋本 英二によって承認されている。

 

 

 

3 重要な会計方針

(1) 連結の基礎

① 子会社

子会社は、当社グループが支配する企業である。支配とは、投資先への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、その投資先に対するパワーを通じてそれらのリターンに影響を及ぼす能力を有している場合をいう。

子会社の財務諸表は、支配獲得日から支配喪失日までの間、連結財務諸表に含まれている。支配を喪失した場合には、支配の喪失に関連した利得及び損失を純損益で認識している。支配の喪失を伴わない当社グループの持分変動は、資本取引として会計処理し、非支配持分の修正額と支払又は受取対価の公正価値との差額を資本に直接認識し、親会社の所有者に帰属させている。

子会社が適用する会計方針が当社グループの会計方針と異なる場合には、必要に応じて当社グループの会計方針と整合させるため当該子会社の財務諸表に調整を加えている。当社グループ内の債権債務残高、取引高、及びグループ会社間取引によって発生した未実現損益は、全額を相殺消去している。ただし、未実現損失については、回収不能と認められる部分は消去していない。

 

② 関連会社に対する投資

関連会社とは、当社グループが投資先の財務及び経営の方針決定等に対し、支配には至らないものの重要な影響力を有している企業である。通常、当社グループが投資先の議決権の20%以上50%以下を保有する場合には、原則として該当する企業に対して重要な影響力を有していると推定される。保有状況のほかにも経営機関への参画等の諸要素を総合的に勘案し、重要な影響力を行使し得る場合には関連会社に含めている。

関連会社に対する投資は、当社グループが重要な影響力を有することとなった日からその影響力を喪失する日まで、持分法を用いて会計処理している。持分法では、当初認識時に関連会社に対する投資は取得原価で認識され、投資日における投資が、これに対応する被投資会社の資本を超える場合には、当該差額はのれんとして投資の帳簿価額に含めている。それ以降は投資先である関連会社の純損益及びその他の包括利益の持分の変動に応じて当社グループ持分相当額を認識している。損失に対する当社グループの負担が、持分法適用会社に対する投資を上回った場合には、当該投資の帳簿価額をゼロまで減額し、当社グループが持分法適用会社に代わって債務を負担又は支払を行う場合を除き、それ以上の損失を認識していない。

関連会社に該当しなくなり、持分法の適用を中止した場合には、持分法の適用を中止したことから生じた利得又は損失を純損益として認識している。

関連会社に対する投資の帳簿価額の一部を構成するのれんは区別して認識されないため、個別に減損テストを行っていない。その代わり、関連会社に対する投資額が減損している可能性が示唆される場合には、投資全体の帳簿価額について減損テストを行っている。減損については「(10) 非金融資産の減損」に記載のとおりである。

 

③ 共同支配の取決め

共同支配の取決めとは、複数の当事者が共同支配を有する取決めをいう。当社グループは共同支配の取決めへの関与を、当該取決めの当事者の権利及び義務に応じて、共同支配事業(共同支配を行う参加者が、契約上の取決めに関連する資産に対する権利及び負債に係る義務を有するもの)と共同支配企業(取決めに対して契約上合意された支配を共有し、関連性のある活動に関する意思決定が、支配を共有している当事者の全員一致の合意を必要とし、かつ、当社グループが当該取決めの純資産に対する権利を有しているもの)に分類している。共同支配事業については、共同支配の営業活動から生じる資産、負債、収益及び費用のうち、連結会社の持分相当額のみを認識している。共同支配企業については、持分法を用いて会計処理している。

 

④ 連結の範囲・持分法等の適用に関する事項

連結子会社の数 360

主要な連結子会社の名称については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載している。

なお、当連結会計年度より2社を新たに連結の範囲に加えている。その要因は新規設立(1社)、取得(1社)である。また、20社を連結の範囲から除外している。その要因は清算(11社)、合併(7社)等である。

 

持分法適用関連会社等(関連会社・共同支配事業・共同支配企業)の数 97

主要な持分法適用関連会社等の名称については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」に記載している。

なお、当連結会計年度より関連会社8社を持分法適用の範囲から除外している。

 

(2) 企業結合

企業結合は、支配が獲得された時点で取得法を用いて会計処理している。被取得企業における識別可能資産及び負債は、取得日の公正価値で認識している。

当社グループは、取得対価及び被取得企業の非支配持分の金額の合計額が、支配獲得日における被取得企業の識別可能な取得資産から引受負債を差し引いた正味金額を上回る場合には、その超過額をのれんとして認識している。反対に下回る場合には、その下回る金額を純損益として認識している。

移転された対価は、取得企業が移転した資産、取得企業に発生した被取得企業の旧所有者に対する負債及び取得企業が発行した資本持分の公正価値の合計で算定される。なお、段階取得の場合には当社グループが支配獲得日以前に保有していた被取得企業の資本持分の公正価値を含む。

取得関連費用は、発生した期間において費用として認識している。

非支配持分は、個々の企業結合取引ごとに、公正価値又は被取得企業の識別可能な純資産に対する非支配持分の比例的持分として測定している。

当社グループは、純損益及びその他の包括利益の各内訳項目を、当社の所有者と非支配持分に帰属させている。

 

(3) 外貨換算

① 機能通貨及び表示通貨

当社グループの各企業の個々の財務諸表は、その企業が事業活動を行う主たる経済環境の通貨である機能通貨で表示している。当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としている。

 

② 外貨建取引

外貨建取引は、取引日における直物為替レートまたそれに近似するレートを用いて当社グループの各機能通貨に換算している。

各報告期間の末日において、外貨建の貨幣性項目は、各報告期間の末日現在の為替レートで機能通貨に換算している。取得原価で測定される外貨建の非貨幣性項目は、取引日の為替レートにより機能通貨に換算している。公正価値で測定される外貨建の非貨幣性項目は、公正価値が決定された日の為替レートにより機能通貨に換算している。当該換算及び決済により生じる換算差額は、その他の包括利益として認識する場合を除き、純損益として認識している。

 

③ 在外営業活動体

表示通貨とは異なる機能通貨を使用しているすべての在外営業活動体の業績及び財政状態は、下記の方法で表示通貨に換算している。

(ⅰ)資産と負債は、期末日現在の決算日レートで換算

(ⅱ)収益及び費用は、平均レートで換算

(ⅲ)結果として生じるすべての為替差額はその他の包括利益で認識

在外営業活動体の処分時には、その他の包括利益に認識された為替差額は利得又は損失として純損益に振り替えている。

 

(4) 金融商品

① デリバティブを除く金融資産

(ⅰ)認識及び測定

当社グループは、契約の当事者となった時点で金融資産を認識している。通常の方法で売買される金融資産は取引日に認識している。当社グループは、デリバティブを除く金融資産を、償却原価で測定される金融資産、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類しており、当初認識時において分類を決定している。

償却原価で測定される金融資産及びその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産は、取得に直接起因する取引コストを公正価値に加算した金額で当初認識している。ただし、重大な金融要素を含まない営業債権は取引価格で当初認識している。

 

(a) 償却原価で測定される金融資産

契約上のキャッシュ・フローを回収するために金融資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて金融資産が保有されていること、また契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じることという条件がともに満たされる場合にのみ、償却原価で測定される金融資産に分類している。

(b) その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産

投資先との取引関係の維持又は強化等を主な目的として保有する株式などの資本性金融商品について、その保有目的に鑑み、当初認識時にその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に指定している。

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産は、当初認識後の公正価値の変動をその他の包括利益として認識している。金融資産の認識を中止した場合又は公正価値が著しく下落した場合には、その他の包括利益を通じて認識された利得又は損失の累計額を利益剰余金に振り替えている。なお、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産から生じる配当金については、配当を受領する権利が確立された時点で純損益として認識している。

 

(ⅱ)認識の中止

金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、あるいは金融資産を譲渡し、実質的に所有に伴うすべてのリスクと経済価値のほとんどすべてを他の企業に移転した場合に、金融資産の認識を中止している。

 

(ⅲ)償却原価で測定される金融資産の減損

当社グループは、償却原価で測定される金融資産の減損の認識に関し、期末日ごとに予想信用損失の見積りを行っている。

営業債権及び当初認識後に信用リスクが著しく増大している金融商品については、全期間の予想信用損失を見積り、貸倒引当金として認識・測定している。

信用リスクが著しく増大しているかどうかは、債務不履行発生リスクの変動に基づき判断しており、債務不履行発生リスクに変動があるかどうかの判断にあたっては、以下を考慮している。

・発行体又は債務者の著しい財政状態の悪化

・利息又は元本の支払不履行又は延滞などの契約違反

・債務者が破産又は他の財務的再編成に陥る可能性が高くなったこと

 

② デリバティブを除く金融負債

(ⅰ)認識及び測定

当社グループは、デリバティブを除く金融負債について、償却原価で測定している。

 

(ⅱ)認識の中止

当社グループは、契約上の義務が免責、取消し又は失効となった時に、金融負債の認識を中止している。

 

③ 金融商品の相殺

金融資産及び金融負債は、認識された金額を相殺する法的に強制力のある権利を有しており、かつ、純額で決済するか、資産の実現と負債の決済を同時に実行する意図を有する場合にのみ相殺し、連結財政状態計算書において純額で表示している。

 

④ デリバティブ及びヘッジ会計

当社グループは、為替変動リスク、金利変動リスク等をヘッジする目的で為替予約、金利スワップ、通貨スワップ等のデリバティブを利用している。これらのデリバティブは、契約が締結された時点の公正価値で当初認識され、その後も公正価値で事後測定している。

デリバティブの公正価値の変動は純損益に認識している。ただし、キャッシュ・フロー・ヘッジの有効部分はその他の包括利益として認識している。

当社グループは、ヘッジ手段とヘッジ対象の関係、リスク管理目的及び種々のヘッジ取引の実施に関する戦略について「金融取引及びデリバティブ取引に係る規程・規則」として正式に文書化している。当該規程にてデリバティブ取引は事業活動の一環(当社事業活動により現実に行われる取引のリスクヘッジの目的)としての取引(予定取引を含む)に限定し実施することとしており、トレーディング目的(デリバティブ自体の売買により利益を得る目的)での取引は一切行わない方針としている。

なお、当社グループは、ヘッジ取引に使用されているデリバティブがヘッジ対象の公正価値又はキャッシュ・フローの変動を高い程度で相殺しているか否かについて、ヘッジ取引開始時及びそれ以降も継続的に評価している。

ヘッジ会計に関する要件を満たすヘッジは、次のように分類し、会計処理している。

 

(ⅰ)公正価値ヘッジ

ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動は、純損益として認識している。ヘッジ対象の公正価値の変動は、ヘッジ対象の帳簿価額を調整するとともに、純損益として認識している。

 

(ⅱ)キャッシュ・フロー・ヘッジ

ヘッジ手段であるデリバティブの公正価値の変動額のうち、有効な部分はその他の包括利益にて認識し、非有効部分は純損益に認識している。

その他の包括利益に認識されたヘッジ手段に係る金額は、ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える時点で純損益に振り替えている。ヘッジ対象が非金融資産又は非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、その他の資本の構成要素として認識されている金額は、非金融資産又は非金融負債の当初の帳簿価額の修正として振り替えている。

 

⑤ 複合金融商品

当社グループが発行した複合金融商品は、保有者の選択により株主資本に転換可能である転換社債型新株予約権付社債である。複合金融商品の負債要素は、資本への転換オプションがない類似の負債の公正価値により当初認識している。資本要素は、複合金融商品全体の公正価値と負債要素の公正価値との差額として当初認識している。取引に直接関連する費用は、負債部分と資本部分のそれぞれ当初の帳簿価額に比例して按分している。

当初認識後、複合金融商品の負債部分は実効金利法を用いて償却原価で測定している。複合金融商品の資本部分は、当初認識後の再測定は行っていない。

 

 

 

 

 

(5) 現金及び現金同等物

現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3カ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されている。

 

(6) 棚卸資産

棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額のうち、いずれか低い方の金額で測定している。取得原価は、主として総平均法に基づいて算定し、購入原価、加工費及び、現在の場所及び状態に至るまでに要したすべての費用を含んでいる。正味実現可能価額は、通常の事業の過程における見積売価から、完成までに要する原価の見積額及び販売に要するコストの見積額を控除したものをいう。

 

(7) 有形固定資産

① 認識及び測定

有形固定資産は、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示している。

有形固定資産の取得原価には、当該資産の取得に直接関連する費用、解体、除去及び原状回復費用が含まれている。

 

② 減価償却

土地等の減価償却を行わない有形固定資産を除き、各資産の取得原価から残存価額を差し引いた償却可能限度額をもとに、有形固定資産の各構成要素の見積耐用年数にわたり主として定額法で減価償却を行っている。

主な有形固定資産の見積耐用年数は以下のとおりである。

・建物       主として31

・機械装置     主として14

 

減価償却方法、見積耐用年数及び残存価額は、毎期末日に見直しを行い、必要に応じて改定している。

 

(8) のれん及び無形資産

無形資産は、原価モデルを採用している。耐用年数を確定できる無形資産は、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示している。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産は、取得原価から減損損失累計額を控除して表示している。

 

① のれん

当社グループは、移転された対価及び被取得企業の非支配持分の金額の合計額が、支配獲得日における被取得企業の識別可能な取得資産から引受負債を差し引いた正味金額を上回る場合には、その超過額をのれんとして認識している。

のれんは償却を行わず、資金生成単位又は資金生成単位グループに配分している。

減損については「(10)非金融資産の減損」に記載のとおりである。

 

② 無形資産

個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定しており、企業結合において取得した無形資産は、取得日現在における公正価値で測定している。また、自己創設の無形資産については、資産化の要件を満たす開発費用を除き、その支出額をすべて発生した期の費用として認識している。

 

 

③ 償却

耐用年数を確定できる無形資産は、当該資産が使用可能な状態になった日から見積耐用年数にわたり、定額法で償却している。償却方法及び見積耐用年数は、毎期末日に見直しを行い、必要に応じて改定している。

主な無形資産の見積耐用年数は以下のとおりである。

・ソフトウェア 主として5年

・鉱業権    主として25年

耐用年数を確定できない無形資産、未だ使用可能でない無形資産は償却を行っていない。

 

(9) リース

契約がリースであるか否か、又は契約にリースが含まれているか否かについては、法的にはリースの形態をとらないものであっても、契約の実質に基づき判断している。

当社グループは、リース又は契約にリースが含まれていると判定したリース契約の開始時に使用権資産とリース負債を認識している。リース負債は、リース開始日におけるリース料総額の未決済分の割引現在価値として測定を行っている。使用権資産については、リース負債の当初測定額に当初直接コスト、前払リース料等を調整し、契約に基づき要求される原状回復義務等のコストを加えた額で当初の測定を行っている。使用権資産は、リース期間にわたり主として定額法により減価償却を行っている。金融費用は連結損益計算書上、使用権資産に係る減価償却費と区分して表示している。

なお、当社グループは、リース期間が12か月以内の短期リース及び少額資産リースについて、IFRS第16号の免除規定を適用し、使用権資産及びリース負債を認識しないことを選択している。これらのリースに関連したリース料を、リース期間にわたり主として定額法により費用として認識している。

 

(10)非金融資産の減損

当社グループは、棚卸資産及び繰延税金資産等を除く非金融資産について、毎期末日に各資産又は資産が属する資金生成単位に対して減損の兆候の有無を判断している。減損の兆候が存在する場合には、当該資産又は資金生成単位の回収可能価額を見積り、減損テストを実施する。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産、並びに未だ使用可能でない無形資産については、少なくとも年1回又は減損の兆候がある場合にはその都度、減損テストを実施している。

資産又は資金生成単位の回収可能価額は、資産又は資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額としている。個別資産についての回収可能価額の見積りが不可能な場合には、当該資産が属する資金生成単位又は資金生成単位グループの回収可能価額を見積っている。使用価値は、見積将来キャッシュ・フローを現在価値に割り引くことにより算定しており、使用する割引率は、貨幣の時間的価値、及び当該資産に固有のリスクを反映した税引前の割引率を用いている。

当該キャッシュ・フローは中長期経営計画及び最新の事業計画を基礎としており、これらの計画には鋼材需給の予測及び製造コスト改善等を主要な仮定として織り込んでいる。鋼材需給及び製造コスト改善の予測には高い不確実性を伴い、これらの経営者による判断が将来キャッシュ・フローに重要な影響を及ぼすと予想される。

のれんの減損テストを行う際には、のれんが配分される資金生成単位又は資金生成単位グループは、当該のれんを内部報告目的で管理している最小の単位であり、かつ事業セグメントよりも大きくならないようにしている。

全社資産は独立したキャッシュ・インフローを生み出していないため、全社資産に減損の兆候がある場合、当該全社資産が帰属する資金生成単位又は資金生成単位グループの回収可能価額に基づき減損テストを行っている。

資産又は資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回る場合に、当該資産の帳簿価額をその回収可能価額まで減額し、減損損失として認識している。資金生成単位に関連して認識した減損損失は、まず、その単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するように配分し、次に資金生成単位内のその他の資産の帳簿価額を比例的に減額するように配分している。

のれん以外の非金融資産に係る減損損失の戻入れは、過去の期間に認識した減損損失を戻し入れる可能性を示す兆候が存在し、回収可能価額の見積りを行った結果、回収可能価額が帳簿価額を上回る場合に行っている。戻し入れる金額は、過年度に減損損失を認識した時点から戻入れが発生した時点まで減価償却又は償却を続けた場合における帳簿価額を上限としている。のれんに係る減損損失の戻入れは行っていない。

 

 

(11)従業員給付

従業員給付には、短期従業員給付、退職給付及びその他の長期従業員給付が含まれている。

 

① 短期従業員給付

短期従業員給付については、割引計算を行わず、関連するサービスが提供された時点で費用として認識している。

賞与については、当社グループが、従業員から過去に提供された労働の結果として支払うべき現在の法的及び推定的債務を負っており、かつその金額が信頼性をもって見積ることができる場合、それらの制度に基づいて支払われると見積られる額を負債として認識している。

 

② 退職給付

退職給付制度は、確定給付企業年金制度と確定拠出年金制度、及び退職一時金制度からなっている。退職給付制度の会計処理は以下のとおりである。

 

(ⅰ)確定給付企業年金制度及び退職一時金制度

確定給付制度に関連する資産又は負債の純額は、確定給付制度債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除した金額で認識している。

確定給付制度債務の現在価値は、毎年、年金数理人によって予測単位積増方式を用いて算定している。この算定に用いる割引率は、将来の給付支払見込日までの期間を基に割引期間を設定し、割引期間に対応した期末日時点の優良社債の利回りに基づいている。

数理計算上の差異を含む確定給付負債(資産)の純額の再測定は、発生時に即時にその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振り替えている。過去勤務費用は純損益として認識している。

 

(ⅱ)確定拠出年金制度

確定拠出年金制度への拠出は、従業員が役務を提供した期間に費用として認識している。

 

(12)資本

① 普通株式

普通株式は資本に分類している。普通株式の発行に直接関連して発生した費用(税効果考慮後)を資本から控除して認識している。

 

② 自己株式

自己株式を取得した場合には、直接関連して発生した費用(税効果考慮後)を含めた支払対価を資本から控除して認識している。自己株式を処分した場合には、受取対価と自己株式の帳簿価額との差額を資本として認識している。

 

 

(13)収益

収益は、次の5つのステップを適用し認識される。

ステップ1:顧客との契約を識別する。

ステップ2:契約における履行義務を識別する。

ステップ3:取引価格を算定する。

ステップ4:契約における履行義務に取引価格を配分する。

ステップ5:履行義務を充足した時に又は充足するにつれて収益を認識する。

 

製鉄、ケミカル&マテリアルの各セグメントの売上収益は概ね物品の販売、エンジニアリングセグメントの売上収益は概ね工事契約、システムソリューションセグメントの売上収益は主としてサービスの提供及び工事契約(受注制作によるソフトウェア)によるものである。

 

① 一時点で充足される履行義務

物品の販売については、当該物品の出荷時点で収益を認識している。これは、当該物品を出荷した時点で当社グループが物理的に占有した状態ではなくなること、顧客に対し請求権が発生すること、法的所有権が顧客に移転すること等から、その時点で顧客が当該物品に対する支配を獲得し、履行義務が充足されるとの判断に基づくものである。

履行義務が一時点で充足されるサービスについては、サービス提供完了時点で収益を認識している。

収益は、受領する対価から、値引き及び割戻しを控除した金額で測定している。

取引の対価は履行義務を充足してから概ね1年以内に回収している。なお、重大な金融要素は含んでいない。

 

② 一定期間にわたり充足される履行義務

工事契約及び受注制作のソフトウェアについては、支配が一定期間にわたり移転することから、履行義務の進捗に応じて収益を認識している。進捗度は、原価の発生が工事の進捗度を適切に表すと判断しているため、見積総原価に対する累積実際発生原価の割合で算出している(インプット法)。

履行義務が一定期間にわたり充足されるサービスについては、サービス提供期間にわたり定額で収益を認識している。

 

 

 

(14)法人所得税

法人所得税は、当期税金と繰延税金から構成されている。これらは、直接資本又はその他の包括利益で認識される項目を除き、純損益として認識している。

当社グループの当期税金は、期末日時点において施行又は実質的に施行されている税率を使用し、税務当局に納付又は税務当局から還付されると予想される額で算定している。

当社グループの繰延税金は、会計上の資産及び負債の帳簿価額と税務上の資産及び負債の金額との一時差異等に基づいて、期末日に施行又は実質的に施行される法律に従い一時差異等が解消される時に適用されることが予測される税率を用いて算定している。

繰延税金資産は、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内ですべての将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除について認識し、毎期末日に見直しを行い、税務上の便益が実現する可能性が高い範囲内でのみ認識している。

ただし、繰延税金資産は、企業結合以外の取引で、会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産又は負債の当初認識から生じる場合には認識していない。

子会社等に対する持分に係る将来減算一時差異については、以下の両方を満たす可能性が高い範囲内でのみ繰延税金資産を認識している。

・当該一時差異が、予測し得る期間内に解消される場合

・当該一時差異を使用することができ、課税所得が稼得される場合

繰延税金負債は、以下の場合を除き、すべての将来加算一時差異について認識している。

・のれんの当初認識時

・企業結合以外の取引で、会計上の利益にも課税所得にも影響を与えない取引における資産又は負債の当初認識から生じる場合

・子会社等に対する持分に係る将来加算一時差異で、親会社が一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合

当社グループは、鋼材需給の予測及び製造コスト削減等の仮定を織り込んだ中長期経営計画及び最新の事業計画に基づく将来における課税所得の見積り等の予想など、現状入手可能な全ての将来情報を用いて、繰延税金資産の回収可能性を判断している。当社グループは、税務上の便益が実現する可能性が高いと判断した範囲内でのみ繰延税金資産を認識しているが、経営環境悪化に伴う中長期経営計画及び事業計画の目標未達等による将来における課税所得の見積りの変更や、法定税率の変更を含む税制改正などにより回収可能額が変動する可能性がある。

繰延税金資産及び繰延税金負債は、当期税金資産及び当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有しており、かつ以下のいずれかの場合に相殺している。

・法人所得税が同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合

・異なる納税主体に課されているものの、これらの納税主体が当期税金資産及び当期税金負債を純額ベースで決済することを意図している、もしくは当期税金資産を実現させると同時に当期税金負債を決済することを意図している場合

 

(会計方針の変更)

当社グループは当連結会計年度より、「国際的な税制改革-第2の柱モデルルール(IAS第12号「法人所得税」の改訂)(2023年5月公表)」を適用しており、第2の柱の法人所得税に係る繰延税金資産及び繰延税金負債の認識及び情報開示に関しては、本基準書に定められた例外を適用している。

 

(15)1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益は、親会社の普通株主に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した普通株式の期中平均株式数で除して算定している。

希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有するすべての潜在株式の影響を調整して計算している。

 

 

4 重要な会計上の見積り及び判断

IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、当社の経営者は会計方針の適用並びに資産及び負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられている。実際の業績はこれらの見積り等とは異なる場合がある。

見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直している。会計上の見積りの変更による影響は、その見積りを変更した会計期間及び影響を受ける将来の会計期間において認識している。

連結財務諸表上で認識する金額に重要な影響を与える会計方針の適用に関する判断に関する情報は、以下の注記に含まれている。

・注記3(1) 連結の基礎 及び 注記15 子会社、関連会社等への関与

・注記3(4) 金融商品 及び 注記32 金融商品

翌連結会計年度において重要な修正をもたらすリスクのある、仮定及び見積りの不確実性に関する情報は、以下の注記等に含まれている。

・注記3(10)非金融資産の減損 及び 注記29 資産の減損

・注記3(11)従業員給付 及び 注記19 従業員給付

・注記3(13)収益 及び 注記22 売上収益

・注記3(14)法人所得税 及び 注記16 法人所得税

・注記35 債務保証

 

 

5 未適用の新基準

基準書及び解釈指針の新設又は改訂のうち、2023年3月31日現在において当社の連結財務諸表の作成に際して適用していない主な基準書等は、以下のとおりである。なお、当社の連結財務諸表に重要な影響を与えるものはない。

基準書

基準書名

強制適用時期

(以降開始年度)

当社グループ

適用時期

新設・改訂の概要

IAS第12号

法人所得税

2023年1月1日

2024年3月期

リースや廃棄義務などの取引に係る繰延税金(企業が資産と負債の両方を認識する取引)について認識の免除ができないことを明確化。

 

 

 

 

6 事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社は製鉄事業を推進する事業会社であると同時に、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの各事業の運営を行う事業セグメント会社の持株会社である。各事業セグメント会社は日本製鉄グループ経営戦略を共有し、独立的・並列的に事業を推進しており、これらの4つの事業セグメントを報告セグメントとしている。

 

報告セグメント

概要

製鉄

鉄鋼製品の製造販売

エンジニアリング

産業機械・装置、鋼構造物等の製造販売、建設工事の請負、廃棄物処理・再生処理事業、電気・ガス・熱等供給事業

ケミカル&マテリアル

石炭化学製品、石油化学製品、電子材料、半導体・電子部品用材料・部材、炭素繊維・複合材、金属加工品の製造販売

システムソリューション

コンピュータシステムに関するエンジニアリング・コンサルティング、ITを用いたアウトソーシングサービスその他の各種サービス

 

 

(2) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

セグメント間の内部売上収益又は振替高は、第三者間取引価格に基づいている。報告セグメント毎のセグメント利益は、事業利益に基づき測定している。

 

(3) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自  2021年4月1日  至  2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

調整額
(注1)

連結財務諸表計上額

製鉄

エンジニアリング

ケミカル&マテリアル

システム
ソリュー
ション

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

6,105,157

253,415

245,083

205,233

6,808,890

6,808,890

セグメント間の
内部売上収益又は振替高

48,474

25,844

4,733

66,091

145,144

145,144

6,153,632

279,260

249,816

271,325

6,954,034

145,144

6,808,890

セグメント利益
<事業利益>

871,051

6,302

25,377

30,859

933,591

4,539

938,130

その他の損益項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

315,812

3,852

7,926

8,183

335,775

5,163

330,611

持分法による投資利益

204,394

475

1,650

103

206,624

7,856

214,480

セグメント資産

8,048,947

288,303

230,783

307,022

8,875,056

122,710

8,752,346

その他の資産項目

 

 

 

 

 

 

 

持分法で
会計処理されている投資

928,481

6,023

25,664

402

960,572

118,496

1,079,068

資本的支出

425,239

1,994

7,543

9,169

443,947

12,601

431,345

セグメント負債
<有利子負債>

2,621,104

4,768

14,904

12,618

2,653,396

2,653,396

 

(注) 1.セグメント利益の調整額4,539百万円には、日鉄興和不動産㈱の持分法による投資利益9,034百万円、及びセグメント間取引消去等△4,495百万円が含まれている。

 

 

当連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

調整額
(注1)

連結財務諸表計上額

製鉄

エンジニアリング

ケミカル&マテリアル

システム
ソリュー
ション

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上収益

7,176,756

319,365

257,648

221,815

7,975,586

7,975,586

セグメント間の
内部売上収益又は振替高

68,791

32,865

16,937

70,698

189,292

189,292

7,245,547

352,231

274,586

292,513

8,164,879

189,292

7,975,586

セグメント利益
<事業利益>

861,443

11,674

16,170

32,111

921,401

4,944

916,456

その他の損益項目

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

323,214

4,406

8,027

9,166

344,815

4,643

340,171

持分法による投資利益

87,698

295

2,000

11

90,007

12,908

102,915

セグメント資産

8,802,716

315,884

230,568

304,664

9,653,833

86,734

9,567,099

その他の資産項目

 

 

 

 

 

 

 

持分法で
会計処理されている投資

1,047,248

3,952

28,494

414

1,080,108

130,433

1,210,542

資本的支出

448,655

1,976

10,567

4,473

465,673

2,175

463,497

セグメント負債
<有利子負債>

2,678,184

5,156

8,001

8,009

2,699,351

2,699,351

 

(注) 1.セグメント利益の調整額△4,944百万円には、日鉄興和不動産㈱の持分法による投資利益11,443百万円、及びセグメント間取引消去等△16,387百万円が含まれている。

 

 

(4) 地域ごとの情報

① 売上収益

売上収益は顧客の所在地を基礎とし、地域に分類している。

 

前連結会計年度(自  2021年4月1日  至  2022年3月31日)

(単位:百万円)

日本

海外

 

 

合計

アジア

その他

4,101,822

2,707,068

1,553,528

1,153,539

6,808,890

 

 

当連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

(単位:百万円)

日本

海外

 

 

合計

アジア

その他

4,735,710

3,239,876

1,877,313

1,362,562

7,975,586

 

 

 

② 非流動資産

非流動資産は資産の所在地によっており、金融商品、繰延税金資産、退職給付に係る資産を含んでいない。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

(単位:百万円)

日本

海外

合計

 

2,859,914

468,828

3,328,743

 

 

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

(単位:百万円)

日本

海外

合計

 

2,978,889

517,376

3,496,266

 

 

 

 

 

(5) 主要な顧客に対する売上収益

(単位:百万円)

 

関連するセグメント名

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

日鉄物産㈱

製鉄

1,434,515

1,555,353

住友商事㈱

製鉄

685,136

 

(注) 総売上収益に対する割合が10%未満の場合は、当該連結会計年度の記載を省略し、「-」表示している。

 

 

 

7 企業結合

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(タイG Steel Public Company Limited及びG J Steel Public Company Limited等の子会社化)

(1) 企業結合の概要

 (ⅰ) 被取得企業の名称及び事業の内容

被取得企業の名称  G Steel Public Company Limited (以下「G Steel」)

G J Steel Public Company Limited (以下「G J Steel」)

    事業の内容          熱延製品の製造販売

 

 (ⅱ) 取得日

    2022年2月17日

 

 (ⅲ) 取得した議決権付資本持分の割合

G Steel

    取得日直前に所有していた議決権比率 0%

取得日及び公開買付により取得した議決権比率 60.23%

取得後の議決権比率 60.23%

 

   G J Steel

取得日直前に所有していた議決権比率 0%

取得日及び公開買付により取得した議決権比率 57.60%

取得後の議決権比率 57.60%

(注)当社は、タイ証券取引法に基づき、2022年2月23日から2022年3月29日を買付期間としてG Steel及び

G J Steel全株式を対象とする公開買付を実施しており、公開買付実施後の資本持分を用いて会計処理を行っている。

 

(ⅳ) 企業結合の主な理由

 G Steel及びG J Steelはともに、タイで唯一の電炉から熱延工程までの一貫製造設備を有する鉄鋼会社で、ボリュームゾーンである汎用グレードの熱延製品を製造・販売している。両社は、合わせて熱延生産能力約3百万トンを有し、熱延製品をタイ国内の建材向け等の汎用用途に販売してきている。電炉はタイにおける熱延需要規模に見合っていること、また当社のカーボンニュートラルビジョン2050の3つの柱の一つである「電炉での高級鋼製造」を将来、具体的に推進する拠点になり得るという観点からも意義のある投資と判断した。当社としては、G Steel及びG J Steelの製造、販売等の経営基盤の活用に加えて、今後、生産性・品質の改善に取り組むことにより、堅調に成長することが期待されるタイにおける熱延需要の捕捉を推進していく。

 

(ⅴ) 被取得企業の支配を獲得した方法

現金を対価とする株式取得

 

 

(2) 取得対価及びその内訳

 (単位:百万円)

現金

53,178

未払金

1,865

取得対価

55,044

 

 (注)企業結合に係る取得関連費用1,097百万円を連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に

    計上している。

 

 

(3) 取得資産及び引受負債の公正価値、非支配持分及びのれん

 前連結会計年度においては取得対価の調整及び配分が確定していなかったため、暫定的な金額で報告していたが、当連結会計年度において確定している。暫定的な金額からは主に無形資産の認識及びそれに伴う繰延税金負債の計上と取得前の引受負債の追加計上等により、非流動資産が3,294百万円、流動負債が1,286百万円、非流動負債が647百万円増加しており、取得対価が552百万円減少している。

 なお、前連結会計年度の連結財務諸表については、資産・負債の公正価値及びのれんの変動額に重要性がないため、遡及修正はしていない。

 (単位:百万円)

流動資産

 21,710

非流動資産

59,211

資産合計

80,922

流動負債

10,158

非流動負債

3,362

負債合計

 13,520

資本合計

67,402

非支配持分(注1)

24,064

親会社の所有者に帰属する持分合計

43,337

被取得会社株式の取得対価

55,044

のれん(注2)

11,706

 

 (注)1 非支配持分は、被取得企業の識別可能な純資産の公正価値に対する非支配株主の持分割合で

      測定している。

 2 のれんの構成要因は、主として相乗効果の創出により期待される将来の超過収益力である。

   認識されたのれんのうち、税務上損金算入が見込まれるものはない。

 

(4) 子会社の取得による支出

 (単位:百万円)

現金による取得対価

53,178

支配獲得時に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物

△4,196

差引:子会社取得のための支出

48,981

 

 

 

(5) 企業結合に係る取得日以降の被取得企業の収益及び純損益

 上記の企業結合に係る取得日以降の損益情報は連結財務諸表に対する影響額に重要性がないため、開示していない。

 

 

(6) 企業結合に係る取得日が連結会計年度の期首であったとした場合の結合後企業の収益及び純損益

 上記の企業結合に係る取得日が連結会計年度の期首であったとした場合の影響額に重要性がないため、開示していない。

 

8 現金及び現金同等物

現金及び現金同等物の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

現金

551,049

670,410

現金同等物

合計

551,049

670,410

 

連結財政状態計算書における現金及び現金同等物の残高と連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の期末残高は一致している。

 

 

9 営業債権及びその他の債権

営業債権及びその他の債権の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

受取手形及び売掛金

820,107

905,613

その他

120,849

158,745

貸倒引当金

△1,550

△1,974

合計

939,406

1,062,384

 

  契約資産は「受取手形及び売掛金」に含めて表示している。 

 

10 棚卸資産

棚卸資産の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

商品及び製品(半製品を含む)

930,077

1,108,363

仕掛品

77,980

83,608

原材料及び貯蔵品

748,530

893,999

合計

1,756,589

2,085,971

 

 

 

 

11 担保資産

長期及び短期借入金の一般的な契約条項として、銀行の要請がある場合には現在及び将来の負債に対し担保差入及び債務保証をすること、並びに銀行は返済期日において又は債務不履行が生じた場合に、債務を預金と相殺する権利を有していることが規定されている。

 

担保に供している資産及び対応する債務は、以下のとおりである。

(単位:百万円)

担保に供している資産

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

土地

7,098

5,656

建物及び構築物

2,417

2,257

機械装置及び運搬具

800

710

その他

8,097

10,387

合計

18,412

19,012

 

 

(単位:百万円)

対応する債務

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

短期借入金

1,814

925

長期借入金(1年内返済予定分を含む)

1,064

610

その他

1,396

1,164

合計

4,276

2,700

 

 

このほか、関連会社等の借入金に対し、関連会社株式等を担保に供している。(前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ453百万円及び447百万円)

 

 

12 有形固定資産

有形固定資産の帳簿価額の増減並びに取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりである。

                                                  (単位:百万円)

帳簿価額

土地

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

建設

仮勘定

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

632,766

763,479

1,242,162

80,465

236,063

2,954,938

取得

1,934

55,974

320,497

31,973

△34,569

375,810

企業結合による取得

9,695

8,406

39,891

79

833

58,906

処分及び売却

△2,833

△9,628

△21,089

△4,457

△45

△38,054

減価償却費

△53,717

△200,817

△29,512

△284,047

減損損失

△21

△6,788

△16,462

△300

△198

△23,770

外貨換算差額

1,172

3,413

18,038

400

692

23,717

その他

△131

△157

△5,794

365

△9,141

△14,858

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

642,583

760,982

1,376,426

79,014

193,633

3,052,640

取得

1,244

58,823

251,947

37,570

60,252

409,838

処分及び売却

△4,507

△4,765

△3,473

△4,386

△523

△17,657

減価償却費

△53,913

△208,222

△27,229

△289,365

外貨換算差額

2,672

6,103

27,382

427

866

37,453

その他

1,104

△299

△3,204

1,598

△8,470

△9,270

当連結会計年度末

(2023年3月31日)

643,097

766,930

1,440,856

86,994

245,759

3,183,638

 

有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書において、主に「売上原価」、「販売費及び一般管理費」としてそれぞれ計上している。          

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において、「外貨換算差額 等」に含めていた「外貨換算差額」(前連結会計年度23,717百万円)は、重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。

 

                                                    (単位:百万円)

取得原価

土地

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

建設

仮勘定

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

698,519

2,848,602

8,986,755

435,884

242,327

13,212,089

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

709,322

2,853,613

8,942,195

430,961

220,558

13,156,650

当連結会計年度末

(2023年3月31日)

710,081

2,899,785

9,123,745

444,383

272,309

13,450,305

 

 

                                                    (単位:百万円)

減価償却累計額及び
減損損失累計額

土地

建物

及び構築物

機械装置

及び運搬具

工具、器具

及び備品

建設

仮勘定

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

65,752

2,085,122

7,744,592

355,419

6,264

10,257,151

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

66,738

2,092,630

7,565,768

351,947

26,924

10,104,009

当連結会計年度末

(2023年3月31日)

66,984

2,132,854

7,682,889

357,388

26,550

10,266,667

 

 

 

13 のれん及び無形資産

のれん及び無形資産の帳簿価額の増減並びに取得原価、償却累計額及び減損損失累計額は、以下のとおりである。

(単位:百万円)

帳簿価額

のれん

ソフトウエア

鉱業権

その他

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

46,341

46,681

30,157

18,986

142,167

取得

43,896

860

44,756

企業結合による取得

13,059

68

5

13,134

償却費

△18,620

△1,926

△2,337

△22,884

減損損失

△177

△177

外貨換算差額

2,340

442

1,725

135

4,643

その他

9,925

673

10,599

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

61,741

82,394

29,956

18,147

192,238

取得

45,613

373

45,987

償却費

△22,939

△2,122

△2,856

△27,919

外貨換算差額

3,447

344

2,234

1,250

7,276

その他

△126

△876

5,925

4,922

当連結会計年度末
(2023年3月31日)

65,062

104,536

30,067

22,839

222,506

 

無形資産の償却費は、連結損益計算書において、「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」としてそれぞれ計上している。

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において、「外貨換算差額 等」に含めていた「外貨換算差額」(前連結会計年度4,643百万円)は、重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。

 

(単位:百万円)

取得原価

のれん

ソフトウエア

鉱業権

その他

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

66,097

116,548

52,876

28,409

263,931

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

81,497

153,746

55,948

28,598

319,790

当連結会計年度末
(2023年3月31日)

84,819

182,861

60,073

34,720

362,474

 

 

(単位:百万円)

償却累計額及び減損損失累計額

のれん

ソフトウエア

鉱業権

その他

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

19,756

69,866

22,719

9,422

121,764

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

19,756

71,351

25,992

10,451

127,551

当連結会計年度末
(2023年3月31日)

19,756

78,324

30,005

11,880

139,967

 

 

 

14 リース

  当社グループは、借手として建物・機械装置等の資産を賃借し、貸手として土地・建物等を賃貸している。

(1) 使用権資産

  借手としてのリースに係る費用、キャッシュ・フロー、増加額及び帳簿価額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

   至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

   至 2023年3月31日)

使用権資産減価償却費

 

 

 建物及び構築物を原資産とするもの

14,110

13,204

 機械装置及び運搬具を原資産とするもの

7,175

6,696

 工具、器具及び備品等を原資産とするもの

2,393

2,986

 減価償却費計

23,679

22,886

リースから生じたキャッシュ・アウトフローの合計額

25,873

23,774

使用権資産の増加

14,466

29,340

使用権資産の内訳

 

 

 建物及び構築物を原資産とするもの

32,413

38,591

 機械装置及び運搬具を原資産とするもの

37,928

37,151

 工具、器具及び備品等を原資産とするもの

7,820

8,191

 使用権資産合計

78,162

83,935

 

 

 

(2) 貸主側オペレーティング・リース

  解約不能オペレーティング・リース契約に係る割引前受取リース料の満期分析は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

1年以内

3,449

3,579

1年超2年以内

3,472

3,529

2年超3年以内

3,412

3,390

3年超4年以内

3,353

3,358

4年超5年以内

3,321

3,099

5年超

33,551

30,943

合計

50,560

47,901

 

 

 

15 子会社、関連会社等への関与

(1) 主要な子会社

2023年3月31日現在における当社グループの主要な子会社は以下のとおりである。

 

事業セグメント

会社名

住所

議決権の
所有割合(%)

製鉄

山陽特殊製鋼㈱

兵庫県姫路市

53.2

製鉄

日鉄鋼板㈱

東京都中央区

100.0

製鉄

大阪製鐵㈱

大阪府大阪市

66.3

製鉄

日鉄建材㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

黒崎播磨㈱

福岡県北九州市

※46.9

製鉄

日鉄テックスエンジ㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

日鉄鋼管㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

日鉄ステンレス㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

日鉄物流㈱

東京都中央区

100.0

製鉄

日鉄SGワイヤ㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

ジオスター㈱

東京都文京区

※42.3

製鉄

日鉄溶接工業㈱

東京都江東区

100.0

製鉄

日鉄ドラム㈱

東京都江東区

100.0

製鉄

日鉄セメント㈱

北海道室蘭市

85.0

製鉄

日鉄ファイナンス㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

日鉄ステンレス鋼管㈱

東京都千代田区

100.0

製鉄

日鉄鋼線㈱

岐阜県関市

51.0

製鉄

日鉄環境㈱

東京都港区

85.1

製鉄

日鉄ボルテン㈱

大阪府大阪市

85.0

製鉄

日鉄スチール㈱

和歌山県和歌山市

100.0

製鉄

日鉄高炉セメント㈱

福岡県北九州市

100.0

製鉄

G Steel Public Company Limited

タイ国ラヨン県

60.2

製鉄

G J Steel Public Company Limited

タイ国チョンブリー県

57.6

製鉄

NS-Siam United Steel Co., Ltd.

タイ国ラヨン県

94.9

製鉄

NIPPON STEEL PIPE (THAILAND) CO.,LTD.

タイ国チョンブリー県

100.0

製鉄

PT KRAKATAU NIPPON STEEL SYNERGY

インドネシア国チレゴン市

  80.0

製鉄

NIPPON STEEL NORTH AMERICA, INC.

米国テキサス州

100.0

製鉄

WHEELING-NIPPON STEEL, INC.

米国ウエストバージニア州

100.0

製鉄

Standard Steel, LLC

米国ペンシルべニア州

100.0

製鉄

PT PELAT TIMAH NUSANTARA TBK.

インドネシア国ジャカルタ市

※35.0

製鉄

NIPPON STEEL SOUTHEAST ASIA  CO., LTD.

タイ国バンコク都

100.0

製鉄

NIPPON STEEL AUSTRALIA PTY. LIMITED

豪州ニューサウスウェールズ州

100.0

製鉄

NIPPON STEEL Steel Processing (Thailand) Co., Ltd.

タイ国ラヨン県

66.5

製鉄

NIPPON STEEL PIPE AMERICA, INC.

米国インディアナ州

80.0

製鉄

Ovako AB

スウェーデン国ストックホルム市

100.0

エンジニアリング

日鉄エンジニアリング㈱

東京都品川区

100.0

ケミカル&マテリアル

日鉄ケミカル&マテリアル㈱

東京都中央区

100.0

システムソリューション

日鉄ソリューションズ㈱

東京都港区

63.4

 

※黒崎播磨㈱、ジオスター㈱、及びPT PELAT TIMAH NUSANTARA TBK.は、当社グループの持分が100分の50以下

 であるが、実質的に支配しているものと判断し子会社として連結している。

 

(2) 関連会社に対する投資

関連会社に対する投資の帳簿価額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

投資の帳簿価額合計

649,084

713,630

 

 

関連会社の当期利益及びその他の包括利益の持分取込額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当期利益

96,271

71,743

その他の包括利益

13,028

19,549

合計

109,299

91,292

 

 

(3) 共同支配企業に対する投資

共同支配企業に対する投資の帳簿価額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

投資の帳簿価額合計

429,984

496,911

 

 

共同支配企業の当期利益及びその他の包括利益の持分取込額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当期利益

118,208

31,172

その他の包括利益

60,927

38,506

合計

179,136

69,678

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、持分法適用会社のうち、個々に重要性のある関連会社又は共同支配企業はない。

 

 

16 法人所得税

(1) 繰延税金資産及び繰延税金負債

① 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

繰延税金資産

 

 

未払賞与

34,827

36,123

退職給付に係る負債

53,663

53,788

減損損失

70,564

66,917

繰越欠損金

13,506

13,827

固定資産等の未実現利益

42,411

44,905

その他

92,186

87,650

合計

307,159

303,213

繰延税金負債

 

 

資本性金融商品

△71,955

△77,735

退職給付に係る資産

△37,810

△38,136

持分法投資に係る未分配利益等

△40,749

△48,763

租税特別措置法準備金等

△38,417

△39,913

合計

△188,933

△204,549

純額

118,226

98,663

 

繰延税金資産は、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内ですべての将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除について認識し、毎期末日に見直しを行い、税務上の便益が実現する可能性が高い範囲内でのみ認識している。繰延税金資産の回収可能性の評価においては、予定される繰延税金負債の取崩、予測される将来課税所得及びタックスプランニングを考慮している。

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において、独立掲記していた「固定資産償却超過額」(前連結会計年度4,427百万円)は、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。

 

② 繰延税金資産及び繰延税金負債の純額の増減内容は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

115,738

118,226

純損益に認識

12,298

4,986

その他の包括利益に認識

△8,245

△16,249

連結範囲の異動等

△1,565

△8,299

期末残高

118,226

98,663

 

 

 ③ 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異(適用税率を乗じた額)は

以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

税務上の繰越欠損金

102,817

37,325

将来減算一時差異

178,201

166,498

合計

281,019

203,824

 

 

 

 ④ 繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金(適用税率を乗じた額)と繰越期限は以下のとおり

である。

 (単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

1年目

223

977

2年目

2,295

676

3年目

1,605

626

4年目

1,975

1,355

5年目以降

96,717

33,690

合計

102,817

37,325

 

 

 (2) 法人所得税費用

 ① 法人所得税費用の内訳は以下のとおりである。

 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当期税金費用

161,351

133,104

繰延税金費用

△12,298

△4,986

合計

149,052

128,117

 

 

 

 ② 法定実効税率と平均実際負担税率との差異要因は以下のとおりである。

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

法定実効税率

30.6

30.6

(調整)

 

 

 

 

持分法による投資利益

△5.8

 

△3.0

 

交際費等永久に損金に算入されない項目

0.1

 

0.2

 

受取配当金等永久に益金に算入されない項目

△0.3

 

△0.3

 

国内会社の法定実効税率と海外会社の税率差

△1.3

 

△2.2

 

未認識の繰延税金資産の増減

△4.7

 

△8.2

 

その他

△0.3

 

△2.3

 

平均実際負担税率

18.3

 

14.8

 

 

 

 

17 営業債務及びその他の債務

営業債務及びその他の債務の内訳は以下のとおりである。

 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

支払手形及び買掛金

748,482

758,422

未払金

543,504

600,954

その他

234,732

232,760

合計

1,526,719

1,592,137

 

 

 

18 社債、借入金及びリース負債

(1) 社債、借入金及びリース負債

社債、借入金及びリース負債の内訳は以下のとおりである。

 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

平均利率(%) (注)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

平均利率

(%) (注)

返済期限

短期借入金

105,221

1.0

116,355

3.2

1年内に返済予定の

長期借入金

180,574

0.8

164,818

1.0

1年内に償還予定の社債

20,000

1.0

60,000

0.1

1年内に返済予定の

リース負債

20,260

0.9

19,856

0.9

コマーシャル・ペーパー

18,001

△0.1

41,999

△0.0

長期借入金

1,350,235

0.8

1,341,078

1.0

2080年

7月22日

社債

898,317

0.5

888,625

0.5

2079年

9月12日

リース負債

60,785

0.9

66,619

0.9

2076年

3月31日

合計

2,653,396

 

2,699,351

 

 

(注) 「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載している。

 

 

(2) 社債の明細

 (単位:百万円)

会社名

種別

発行

年月日

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

返済期限

当社

第59回無担保社債

2008年

9月2日

10,000

10,000

2028年

6月20日

第70回2号

無担保社債

2012年

7月20日

20,000

2022年

6月20日

第1回無担保社債

2016年

9月26日

10,000

10,000

2026年

9月18日

第2回無担保社債

2016年

9月26日

10,000

10,000

2031年

9月19日

第3回無担保社債

2017年

5月25日

10,000

10,000

2024年

5月20日

第4回無担保社債

2017年

5月25日

10,000

10,000

2027年

5月20日

第5回無担保社債

2017年

12月8日

10,000

10,000

2024年

12月20日

第6回無担保社債

2017年

12月8日

10,000

10,000

2027年

12月20日

第7回無担保社債

2018年

6月12日

20,000

20,000

2023年

6月20日

第8回無担保社債

 2018年
6月12日

20,000

20,000

 2025年

6月20日

第9回無担保社債

 2018年
6月12日

20,000

20,000

2028年

6月20日

第1回無担保社債

 2019年
6月14日

30,000

30,000

2024年

6月20日

第2回無担保社債

 2019年
6月14日

30,000

30,000

2026年

6月19日

第3回無担保社債

 2019年
6月14日

20,000

20,000

2029年

6月20日

第1回ハイブリッド社債(劣後特約付)※1

 2019年
9月12日

70,000

70,000

2079年

9月12日

第2回ハイブリッド社債(劣後特約付)※2

 2019年
9月12日

30,000

30,000

2079年

9月12日

第3回ハイブリッド社債(劣後特約付)※3

 2019年
9月12日

200,000

200,000

2079年

9月12日

第4回無担保社債

 2020年
6月17日

40,000

40,000

2023年

6月20日

第5回無担保社債

 2020年
6月17日

30,000

30,000

2025年

6月20日

第6回無担保社債

 2020年
6月17日

10,000

10,000

2030年

6月20日

2024年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債

2021年
10月4日

150,000

150,000

2024年
10月4日

2026年満期ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債

2021年
10月4日

150,000

150,000

2026年
10月5日

第7回無担保社債

(グリーンボンド)

2023年
3月9日

30,000

2028年
3月17日

第8回無担保社債

(グリーンボンド)

2023年
3月9日

20,000

2033年
3月18日

山陽特殊製鋼㈱

第2回無担保社債

2017年

12月7日

10,000

10,000

2024年

12月6日

 

合計

 

920,000

950,000

 

 

※1 2024年9月12日以降の各利払日に当社の裁量で期限前償還可能。また払込期日以降に税制事由又は資本性変更

   事由が生じ、かつ継続している場合は期限前償還可能。

※2 2026年9月12日以降の各利払日に当社の裁量で期限前償還可能。また払込期日以降に税制事由又は資本性変更

   事由が生じ、かつ継続している場合は期限前償還可能。

※3 2029年9月12日以降の各利払日に当社の裁量で期限前償還可能。また払込期日以降に税制事由又は資本性変更

   事由が生じ、かつ継続している場合は期限前償還可能。

 

(3) 財務活動によるキャッシュ・フローに係る負債の変動の調整

財務活動によるキャッシュ・フローに係る主な負債の変動の内訳は以下のとおりである。

 (単位:百万円)

 

短期借入金

コマーシャル・ペーパー

長期借入金

社債

リース負債

合計

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

99,499

7,000

1,728,252

633,010

91,470

2,559,232

財務活動による

キャッシュ・フロー

111

11,001

△206,282

285,000

△25,873

63,956

連結範囲の変動

142

7

△153

△3

外貨換算差額

5,467

8,383

1,072

14,923

 その他

450

307

14,530

15,287

前連結会計年度末

(2022年3月31日)

105,221

18,001

1,530,810

918,317

81,045

2,653,396

財務活動による

キャッシュ・フロー

3,242

23,997

△33,861

30,000

△23,774

△395

連結範囲の変動

1,003

1,003

外貨換算差額

7,892

7,886

1,100

16,878

 その他

58

307

28,103

28,468

当連結会計年度末

(2023年3月31日)

116,355

41,999

1,505,896

948,625

86,475

2,699,351

 

 (表示方法の変更)

 前連結会計年度において、「外貨換算等」に含めていた「外貨換算差額」(前連結会計年度14,923百万円)は、重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。

 

 

 

19 従業員給付

(1) 退職給付制度の概要

当社は、退職給付制度として、退職一時金制度、確定給付企業年金制度、及び確定拠出年金制度を設けている。

退職一時金制度については、従業員が退職する際に一時金を支給するもので、当該給付額は、主として給与と勤務期間に基づき算定されている。

確定給付企業年金制度については、確定給付企業年金法に基づく企業年金制度を採用しており、退職後の一定期間にわたり年金を支給している。当該給付額は、主として給与と勤務期間に基づき算定されている。

当社の制度資産運用は、加入者及び受給者に対する給付の支払を将来にわたり安定的に行うため、許容されるリスクの範囲内で制度資産の価値の増大を図ることを目的としている。具体的には、年金債務及び資産の特性を考慮の上、中長期的基本ポートフォリオを定めている。この基本ポートフォリオは、設定した当初前提からの市場環境の変化や積立状況の変化に対応するため、定期的に見直しを行っている。

確定拠出年金制度については、当社及び子会社の責任は、各社ごとに定められた退職金規程に基づく拠出を行うことに限定されている。

 

(2) 確定給付制度債務の現在価値の変動

確定給付制度債務の現在価値の変動は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

564,455

559,224

当期勤務費用

31,315

30,646

利息費用

3,169

3,853

数理計算上の差異

△7,458

△33,729

過去勤務費用の発生

△3,264

△1,312

制度からの支払

△23,778

△22,519

その他

△5,215

2,012

期末残高

559,224

538,174

 

(注) 確定給付制度債務の加重平均残存期間は、前連結会計年度は15.2年、当連結会計年度は14.9年である。

 

(3) 制度資産の公正価値の変動

制度資産の公正価値の変動は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

485,398

494,437

利息収益

3,682

4,137

制度資産に係る収益
(上記利息収益を除く)

13,606

△10,094

事業主による制度への拠出

13,304

12,835

制度からの支払

△15,675

△13,307

その他

△5,878

△10,647

期末残高

494,437

477,361

 

(注) 当社グループは、翌連結会計年度において、確定給付制度へ12,274百万円拠出する予定である。

 

(4) 制度資産の公正価値の内訳

制度資産の公正価値の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

 

活発な市場における
公表市場価格が
あるもの

活発な市場における
公表市場価格が
ないもの

活発な市場における
公表市場価格が
あるもの

活発な市場における
公表市場価格が
ないもの

債券

93,761

93,260

株式

154,437

145,283

現金及び現金同等物

32,340

30,232

生命保険一般勘定

136,310

131,040

その他

77,587

77,544

合計

280,539

213,897

268,776

208,585

 

 

(5) 重要な数理計算上の仮定

重要な数理計算上の仮定は以下のとおりである。

 

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

割引率

主として0.7

主として1.2

 

 

(6) 感応度分析

重要な数理計算上の仮定が変動した場合の確定給付制度債務への影響は、以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年3月31日)

当連結会計年度
(2023年3月31日)

割引率が0.5%上昇した場合

35,495

百万円の減少

34,770

百万円の減少

 

なお、この分析は、その他の数理計算上の仮定に変動がないことを前提としている。

 

(7) 確定拠出年金制度

前連結会計年度及び当連結会計年度において、確定拠出年金制度に関して費用処理した金額は、それぞれ9,074百万円及び9,227百万円である。

 

(8) 従業員給付費用

前連結会計年度及び当連結会計年度における連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれる従業員給付費用の合計額は、それぞれ879,722百万円及び943,812百万円である。

従業員給付費用には、給与、賞与、法定福利費及び退職給付費用などが含まれている。

 

 

 

20 資本及びその他の資本項目

(1) 資本金及び剰余金

授権株式数及び発行済株式数は以下のとおりである。

 

授権株式数
(千株)

発行済株式数
(千株)

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

2,000,000

950,321

増減

前連結会計年度末
(2022年3月31日)

2,000,000

950,321

増減

当連結会計年度末
(2023年3月31日)

2,000,000

950,321

 

授権株式及び発行済株式は、いずれも無額面の普通株式である。発行済株式はすべて全額払込を受けている。

 

・資本剰余金

資本剰余金は、資本取引から発生した金額のうち、資本金に含まれない金額により構成されている。会社法では、株式の発行に対しての払込み又は給付の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることができると規定されている。また、会社法では、資本準備金は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができる。

・利益剰余金

会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されている。積み立てられた利益準備金は、欠損填補に充当できる。また、株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことができるとされている。

 

(2) 自己株式

各年度の自己株式数は、以下のとおりである。

 

自己株式数

(千株)

前連結会計年度期首

(2021年4月1日)

29,564

増減

△114

前連結会計年度末
(2022年3月31日)

29,449

増減

32

当連結会計年度末
(2023年3月31日)

29,481

 

 

 

21 配当金

当社による配当金支払額は以下のとおりである。

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2021年6月23日

定時株主総会

普通株式

9,219

10

2021年3月31日

2021年6月24日

2021年11月2日

取締役会

普通株式

64,537

70

2021年9月30日

2021年12月1日

 

 

(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2022年6月23日

定時株主総会

普通株式

利益剰余金

82,975

90

2022年3月31日

2022年6月24日

 

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(1) 配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額

(百万円)

1株当たり配当額

(円)

基準日

効力発生日

2022年6月23日

定時株主総会

普通株式

82,975

90

2022年3月31日

2022年6月24日

2022年11月1日

取締役会

普通株式

82,974

90

2022年9月30日

2022年11月30日

 

 

(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額

(百万円)

1株当たり

配当額(円)

基準日

効力発生日

2023年6月23日

定時株主総会

普通株式

利益剰余金

82,973

90

2023年3月31日

2023年6月26日

 

 

 

 

22 売上収益

(1) 収益の分解

顧客との契約から認識した収益の分解とセグメント収益との関連は、以下のとおりである。

 

前連結会計年度(自  2021年4月1日  至  2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

製鉄

エンジニア
リング

ケミカル&
マテリアル

システム
ソリューション

連結財務諸表
計上額

日本

3,546,868

195,504

158,437

201,011

4,101,822

アジア

1,420,010

48,056

81,357

4,103

1,553,528

中近東

125,401

12

495

125,909

欧州

323,600

9,348

3,237

63

336,249

北米

344,212

73

1,501

47

345,836

中南米

269,976

405

51

7

270,440

アフリカ

63,685

9

2

63,696

大洋州

11,402

4

11,407

合計

6,105,157

253,415

245,083

205,233

6,808,890

 

売上収益は顧客の所在地に基づいて分解し、セグメント間の内部取引控除後の金額を表示している。

 

当連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

製鉄

エンジニア
リング

ケミカル&
マテリアル

システム
ソリューション

連結財務諸表
計上額

日本

4,095,571

245,322

178,340

216,475

4,735,710

アジア

1,722,355

73,757

76,004

5,195

1,877,313

中近東

163,920

33

380

164,335

欧州

407,564

0

1,750

69

409,384

北米

397,606

40

1,107

53

398,807

中南米

315,690

64

58

22

315,835

アフリカ

60,124

147

60,271

大洋州

13,922

5

13,927

合計

7,176,756

319,365

257,648

221,815

7,975,586

 

売上収益は顧客の所在地に基づいて分解し、セグメント間の内部取引控除後の金額を表示している。

 

 

(2) 契約残高

(単位:百万円)

 

前連結会計年度期首

2021年4月1日

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

債権

644,777

760,050

829,098

契約資産

48,126

60,057

76,515

契約負債

47,923

32,162

36,345

 

債権及び契約資産は財政状態計算書の「営業債権及びその他の債権」に含まれている。

契約負債は財政状態計算書の「その他の流動負債」に含まれている。

前連結会計年度及び当連結会計年度における契約負債の期首残高のうち、報告期間中に認識した売上収益の

金額はそれぞれ40,765百万円、23,830百万円である。

また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の額

に重要性はない。
 

(3) 残存履行義務に配分した取引金額

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

 

 

エンジニアリング

システムソリューション

1年以内

251,828

185,535

66,292

1年超

269,395

245,359

24,036

合計

521,224

430,895

90,329

 

 

(単位:百万円)

 

当連結会計年度

(2023年3月31日)

 

 

エンジニアリング

システムソリューション

1年以内

330,981

258,815

72,165

1年超

302,341

269,126

33,214

合計

633,323

527,942

105,380

 

上記金額には、当初の予想期間が1年以内の契約の一部である履行義務に配分された取引価格を含めており、

セグメント間の内部取引控除後の数値である。

製鉄及びケミカル&マテリアルの各セグメントについては、当該履行義務の当初の予想期間が概ね1年以内

であるため、実務上の便法を採用し、開示を行っていない。

 

(4) 顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産

当社グループにおいては、資産として認識しなければならない、契約を獲得するための増分コスト、及び履行

のためのコストに重要性はない。

 

 

 

23 販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費の内訳は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

販売品運賃及び荷役等諸掛

161,026

159,314

給料手当及び賞与

139,351

152,759

退職給付費用

7,233

7,182

研究開発費

54,550

58,893

減価償却費及び償却費

19,769

22,988

その他

162,794

178,273

合計

544,725

579,411

 

 

24 研究開発費

「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれる研究開発費の合計は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

研究開発費

66,431

70,555

 

 

 

25 その他収益及びその他費用

「その他収益」及び「その他費用」の内訳は以下のとおりである。

(1) その他収益

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

受取配当金

15,984

14,609

為替差益

21,045

40,021

棚卸資産売却益

45,110

46,438

その他

46,276

80,429

合計

128,417

181,497

 

受取配当金は、主としてその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産から発生している。

 

(2) その他費用

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

固定資産除却損

24,690

33,448

その他

56,910

48,653

合計

81,601

82,102

 

  (表示方法の変更)
 前連結会計年度において、独立掲記していた「減損損失」(前連結会計年度21,500百万円)は、重要性が乏しくなったため、当連結会計年度より「その他」に含めて表示することとした。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っている。

 

26 事業利益

事業利益とは、持続的な事業活動の成果を表し、当社グループの業績を継続的に比較・評価することに資する連結経営業績の代表的指標であり、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費、並びにその他費用を控除し、持分法による投資利益及びその他収益を加えたものである。その他収益及びその他費用は、受取配当金、為替差損益、固定資産除却損等から構成されている。

 

 

27 事業再編損

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日

 事業の再編、撤退に係る損益であり、その内訳は以下のとおりである。

    設備休止関連損失等      97,229百万円

瀬戸内製鉄所呉地区及び関西製鉄所和歌山地区の鉄源設備、並びに名古屋製鉄所の厚板ライン及び東日本製鉄所君津地区の大形ライン・UO鋼管ライン等の廃止決定に基づき発生する除却・解体費用等(172,445百万円)を計上している。また、旧東京製造所の土地売却益を計上している。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日

 事業の再編、撤退に係る損益であり、その内訳は以下のとおりである。

    事業撤退損           9,325百万円

エンジニアリングセグメントにおける日鉄エンジニアリング㈱が行っている電力小売事業の一部撤退等に伴うものである。

 

    設備休止関連損失    23,485百万円

製鉄セグメントにおいて、当社の生産設備の廃止決定等に基づき発生する除却・解体費用等を計上している。

 

 

 

28 金融収益及び金融費用

「金融収益」及び「金融費用」の内訳は以下のとおりである。

(1) 金融収益

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

受取利息

1,920

8,065

その他

7

25

合計

1,928

8,091

 

受取利息は、主として償却原価で測定される金融資産から発生している。

 

(2) 金融費用

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

支払利息

21,773

20,924

その他

4,472

3,963

合計

26,245

24,888

 

支払利息は、主として償却原価で測定される金融負債から発生している。

 

 

29 資産の減損

(1) 減損損失

前連結会計年度における、有形固定資産、のれん、無形資産及び持分法で会計処理されている投資に関するセグメント別の減損損失計上額は、以下のとおりであり、連結損益計算書の「その他費用」及び「事業再編損」に含まれている。

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

  (単位:百万円)

製鉄

エンジニアリング

ケミカル

&マテリアル

システム

ソリューション

調整額

合計

24,448

24,448

 

 

製鉄セグメントにおいて、減損損失を24,448百万円計上している。

主として当社の普通鋼シームレス鋼管に係る一部の事業において、将来の脱炭素化の加速によりさらに事業環境が悪化する可能性が高いことを踏まえ、将来キャッシュ・フローを算定した結果、回収可能価額が関連する事業用資産の帳簿価額を下回ったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として21,500百万円計上している。その主な内訳は機械装置及び運搬具14,600百万円、建物及び構築物6,000百万円である。

当該資産の回収可能価額は、ディスカウント・キャッシュ・フロー法による使用価値により算定しており、税引前割引率は6.0%である。

 

(2) のれんの減損テスト

のれん帳簿価額のセグメント別残高は以下のとおりである。

(単位:百万円)

セグメント

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

製鉄

56,715

58,810

エンジニアリング

1,226

ケミカル&マテリアル

システムソリューション

5,025

5,025

合計

61,741

65,062

 

 

のれんが配分された資金生成単位の回収可能価額は、使用価値によって算定しており、使用価値は過去の経験と外部の情報を反映し、経営者によって承認された5年以内の事業計画とその後の成長率を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を現在価値に割り引いて算定している。

当連結会計年度の割引率は、資金生成単位の税引前加重平均資本コストを基礎に算定しており、主として6.0%である(前連結会計年度:6.0%)。

 

 

30 その他の包括利益

その他の包括利益の内訳は、以下のとおりである。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

当期

発生

組替

調整

税効果

考慮前

税効果

税効果

考慮後

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の公正価値の純変動

△12,725

△12,725

4,762

△7,962

確定給付負債(資産)の純額の再測定

21,064

21,064

△6,739

14,324

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

5,293

5,293

5,293

小計

13,632

13,632

△1,976

11,655

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動

27,501

△10,713

16,787

△4,792

11,995

在外営業活動体の換算差額

59,264

△1,290

57,974

△1,476

56,497

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

81,820

△13,157

68,663

68,663

小計

168,586

△25,161

143,425

△6,269

137,156

合計

182,218

△25,161

157,057

△8,245

148,811

 

(注) 「持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分」の「当期発生」及び「組替調整」は税効果考慮後の金額を記載している。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

当期

発生

組替

調整

税効果

考慮前

税効果

税効果

考慮後

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の公正価値の純変動

49,098

49,098

△16,520

32,577

確定給付負債(資産)の純額の再測定

23,635

23,635

△7,068

16,567

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

1,355

1,355

1,355

小計

74,089

74,089

△23,589

50,500

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動

6,123

△22,248

△16,125

8,345

△7,779

在外営業活動体の換算差額

88,698

1,075

89,774

△1,006

88,768

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

72,958

△16,257

56,700

56,700

小計

167,779

△37,430

130,349

7,339

137,688

合計

241,869

△37,430

204,438

△16,249

188,188

 

(注) 「持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分」の「当期発生」及び「組替調整」は税効果考慮後の金額を記載している。

 

 

31 1株当たり利益

(1) 基本的1株当たり当期利益

親会社の普通株主に帰属する当期利益

(単位:百万円)

項目

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

親会社の所有者に帰属する当期利益

637,321

694,016

親会社の普通株主に帰属しない当期利益

基本的1株当たり利益の計算に使用する当期利益

637,321

694,016

 

 

普通株式の期中平均株式数

項目

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

普通株式の期中平均株式数

920,765,686

920,858,089

 

 

 

(2) 希薄化後1株当たり当期利益

希薄化後の普通株主に帰属する当期利益

(単位:百万円)

項目

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

基本的1株当たり利益の計算に使用する当期利益

637,321

694,016

当期利益調整額

希薄化後1株当たり利益の計算に使用する当期利益

637,321

694,016

 

 

普通株式の期中平均株式数

項目

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

普通株式の期中平均株式数

920,765,686

920,858,089

希薄化効果の影響

48,559,263

112,067,646

希薄化効果の調整後

969,324,949

1,032,925,735

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

32 金融商品

(1) 資本管理

当社グループは、一定の財務健全性の確保を前提に置きながら、投下資本の運用効率を重視し、持続的な成長のために資本コストを上回る収益が見込める投資(設備投資、研究開発、M&A等)に資金を活用することで企業価値の最大化を実現すると同時に、利益に応じた株主還元を実施することで株主の要求にも応えることを資本管理の方針としている。そのために必要な資金については、収益力の維持強化により創出する営業キャッシュ・フローで賄うことを基本とし、必要に応じて銀行借入及び社債等による資金調達を行っている。

当社グループは、中長期的な利益成長と財務基盤の安定を目指し、ROE(株主資本利益率)及びD/Eレシオ(資本負債比率)を経営上の重要な指標としている。ROEは親会社の所有者に帰属する当期利益を親会社の所有者に帰属する持分で除することで算出しており、D/Eレシオは、有利子負債を親会社の所有者に帰属する持分で除することで算出している。

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

ROE(%)

20.5

18.1

D/Eレシオ(倍)

0.77

*(0.59)

0.65

*(0.51)

 

(*) 劣後ローン・劣後債資本性調整後

 

なお、当社グループが適用を受ける重要な資本規制はない。

 

(2) 金融商品の分類

(ⅰ)帳簿価額が公正価値で測定されている金融商品の公正価値の測定方法

① 資本性金融商品

市場性のある資本性金融商品の公正価値については、市場価格によって算定している。

市場性のない資本性金融商品の公正価値については、マーケットアプローチ等、適切な評価技法を使用して算定している。

② デリバティブ

取引先から提示された価格等及び先物為替相場によっている。

(ⅱ)公正価値ヒエラルキーのレベル別分類

金融商品の公正価値ヒエラルキーは、レベル1からレベル3までを以下のとおり分類している。

レベル1:

同一の資産又は負債に関する活発な市場における公表市場価格により測定した公正価値

レベル2:

レベル1以外の資産又は負債について、直接又は間接的に観察可能なインプットにより測定した公正価値

レベル3:

資産又は負債についての観察可能な市場データに基づかないインプットにより測定した公正価値

 

 

(ⅲ)公正価値の変動を測定する方法

以下のとおり分類している。

FVPL:公正価値の変動を純損益を通じて測定する方法

FVOCI:公正価値の変動をその他の包括利益を通じて測定する方法

 

(ⅳ)金融商品の分類ごとの帳簿価額

前連結会計年度(2022年3月31日)

金融資産

 

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

償却原価

公正価値

合計

FVPL

FVOCI

流動

 

 

 

 

現金及び現金同等物

551,049

551,049

営業債権及びその他の債権

879,348

879,348

その他の金融資産

21,331

12

20,013

41,357

デリバティブ

12

20,013

20,026

負債性金融商品等

21,331

21,331

非流動

 

 

 

 

その他の金融資産

52,783

257

495,242

548,283

資本性金融商品

485,278

485,278

デリバティブ

257

9,964

10,221

負債性金融商品等

52,783

52,783

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

上記営業債権及びその他の債権の注記にはIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に従って計上した契約資産
 60,057百万円は含まれていない。

 

金融負債

 

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

償却原価

公正価値

合計

FVPL

FVOCI

流動

 

 

 

 

営業債務及びその他の債務

1,526,719

1,526,719

社債及び借入金

323,796

323,796

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

49

992

1,042

非流動

 

 

 

 

社債及び借入金

2,248,553

2,248,553

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

27

1,179

1,207

その他の非流動債務

273,396

273,396

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

上記その他の非流動債務の注記にはIAS第19号「従業員給付」に従って計上した24,608百万円は含まれていない。

 

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

金融資産

 

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

償却原価

公正価値

合計

FVPL

FVOCI

流動

 

 

 

 

現金及び現金同等物

670,410

670,410

営業債権及びその他の債権

985,869

985,869

その他の金融資産

17,547

648

9,980

28,176

デリバティブ

648

9,980

10,629

負債性金融商品等

17,547

17,547

非流動

 

 

 

 

その他の金融資産

60,448

2,117

466,227

528,794

資本性金融商品

455,118

455,118

デリバティブ

2,117

11,109

13,226

負債性金融商品等

60,448

60,448

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

上記営業債権及びその他の債権の注記にはIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に従って計上した契約資産
76,515百万円は含まれていない。

 

金融負債

 

 

(単位:百万円)

 

帳簿価額

償却原価

公正価値

合計

FVPL

FVOCI

流動

 

 

 

 

営業債務及びその他の債務

1,592,137

1,592,137

社債及び借入金

383,172

383,172

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

19

5,858

5,878

非流動

 

 

 

 

社債及び借入金

2,229,703

2,229,703

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

323

323

その他の非流動債務

283,870

283,870

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

上記その他の非流動債務の注記にはIAS第19号「従業員給付」に従って計上した23,235百万円は含まれていない。

 

 

(ⅴ)公正価値で測定される金融商品

前連結会計年度(2022年3月31日)

公正価値で測定される金融資産

 

 

 

 

(単位:百万円)

FVPL

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

270

270

FVOCI

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

資本性金融商品

418,626

66,652

485,278

デリバティブ

29,977

29,977

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

 

公正価値で測定される金融負債

 

 

 

 

(単位:百万円)

FVPL

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

77

77

FVOCI

 

 

 

 

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

2,171

2,171

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

 

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

公正価値で測定される金融資産

 

 

 

 

(単位:百万円)

FVPL

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

2,765

2,765

FVOCI

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

資本性金融商品

384,114

71,003

455,118

デリバティブ

21,090

21,090

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

 

公正価値で測定される金融負債

 

 

 

 

(単位:百万円)

FVPL

レベル1

レベル2

レベル3

合計

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

19

19

FVOCI

 

 

 

 

その他の金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

6,182

6,182

 

FVOCIに含めているデリバティブは、キャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段であるデリバティブの有効部分である。

 

なお、レベル3で測定される資本性金融商品の期首から期末までの変動は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首残高

79,200

66,652

公正価値の純変動

5,429

5,097

取得

45

732

売却・償還

△17,977

△1,480

その他

△46

1

期末残高

66,652

71,003

 

 

(ⅵ)その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融商品

① 主な銘柄の公正価値

前連結会計年度

(2022年3月31日)

金額(百万円)

 POSCO Holdings Inc.※

83,993

 ㈱リクルートホールディングス

57,983

 スズキ㈱

 31,793

 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ

 19,776

 住友商事㈱

14,294

 

 ※ POSCO Holdings Inc.は、2022年3月2日付で、POSCOより商号変更している。

 

 

当連結会計年度

(2023年3月31日)

金額(百万円)

 POSCO Holdings Inc.

 107,749

 ㈱リクルートホールディングス

 36,171

 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ

 22,088

 大同特殊鋼㈱

 16,191

 住友商事㈱

 11,843

 

 

② 認識を中止した資産の認識中止時点の公正価値及び処分に係る累積利得又は損失

当社グループは、資産の効率的活用や業務上の関係の見直し等により、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の一部を売却等により処分し、認識を中止している。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

認識中止時点の公正価値

87,655

84,520

処分に係る累積利得又は損失(税効果考慮後)

30,485

22,758

 

 

③ 報告期間中に認識した配当

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期中に認識を中止した投資

3,095

1,485

期末日時点で保有している投資

12,889

13,124

合計

15,984

14,609

 

 

 

(3) 金融商品の公正価値等に関する事項

償却原価で測定される金融資産及び金融負債の公正価値は、以下のとおりである。

(単位:百万円)

前連結会計年度

(2022年3月31日)

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

金融資産(流動)

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

負債性金融商品等

21,331

14,887

2,004

4,443

金融資産(非流動)

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

負債性金融商品等

52,783

3,988

2,983

45,771

金融負債(流動)

 

 

 

 

社債及び借入金

323,796

20,038

303,796

金融負債(非流動)

 

 

 

 

社債及び借入金

2,248,553

605,207

1,653,196

 

 

(単位:百万円)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

金融資産(流動)

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

負債性金融商品等

17,547

13,924

1,997

1,621

金融資産(非流動)

 

 

 

 

その他の金融資産

 

 

 

 

負債性金融商品等

60,448

9,964

995

49,438

金融負債(流動)

 

 

 

 

社債及び借入金

383,172

59,996

323,172

金融負債(非流動)

 

 

 

 

社債及び借入金

2,229,703

585,580

1,641,128

 

上記注記では帳簿価額が公正価値の合理的な近似値である金融資産及び金融負債については、公正価値の開示を省略している。

 

(償却原価で測定される金融商品に係る公正価値の測定方法)

・負債性金融商品等

市場性のある金融資産:市場価格

市場性のない金融資産:取引先金融機関等から提示された価格等

・社債:市場価格

転換社債型新株予約権付社債:資本への転換オプションが無い類似した社債の利回りで割り引いた現在価値

・借入金:元利金の合計額を、新規に同様の調達を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値

 

 

(4) リスク管理に関する事項

当社グループは、経営活動を行う過程において財務上のリスク(市場リスク・信用リスク・流動性リスク)に晒されており、当該財務上のリスクを軽減するために、リスク管理を行っている。

(ⅰ)市場リスク管理

① 為替リスク管理

製品等の輸出に伴う外貨建の債権は為替相場変動リスクに晒されている。

営業債務である支払手形及び買掛金等は、原則として1年以内の支払期日である。その一部には原料等の輸入に伴う外貨建のものがあり、為替相場変動リスクに晒されている。

外貨建債権債務について、事業活動の一環としての売買取引、資金取引、投融資等に伴う為替変動リスクを回避するために、為替予約、通貨スワップを利用している。

なお、デリバティブ取引については、デリバティブ取引管理規程に則って執行している。当該規程において、金融商品に係るデリバティブ取引の実施にあたっては、取引方針等を資金運営委員会に付議し、資金運営委員会にて承認された事項について、必要に応じて経営会議・取締役会に付議又は報告している。その上で、決定された範囲内で財務部長の決裁により取引を実行しており、あわせて取引残高・損益状況について、資金運営委員会に定期的に報告することとしている。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における当社グループの主な為替リスクエクスポージャーは、以下のとおりである。(純額が負債である場合は、(  )で示している)

 

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

エクスポージャー純額

(百万米ドル)

160

1,746

 

 

期末日現在の為替相場において、円が米国ドルに対して1%円高になった場合の連結損益計算書の税引前利益に与える影響は以下のとおりである。この分析は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における外貨建資産・負債に対する影響額を算定しており、残高や金利等の変数は一定であると仮定している。(マイナスは悪化を示している)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

税引前利益への影響

△196

△2,332

 

 

② 金利変動リスク

長期借入金、社債の一部は変動金利による調達であり、市場金利動向により支払負担額は変動する。

借入金及び社債に係る支払金利の変動リスクを抑制すること、並びに固定金利付及び変動金利付の資産・負債の割合を維持することのために、金利スワップ取引を利用している。

 

期末日現在で金利が1%上昇した場合に与える税引前利益の影響額については以下のとおりである。この分析は、他のすべての変数が一定であると仮定している。(マイナスは悪化を示している)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

税引前利益への影響

△1,273

△1,339

 

 

 

金利指標改革

 当連結会計年度末において、金利指標改革の対象となり、代替的な金利指標への移行が完了していない金利指標は米ドルLIBORである。

 米ドルLIBOR(一部テナーを除く)が2023年6月末をもって公表が停止されることから、当社グループは金利指標改革の動向をモニタリングするとともに、その影響を評価し、LIBORの代替的な指標金利への移行に向け準備をしている。

 なお、当連結会計年度末において、米ドルLIBORを参照し、代替的な金利指標への移行が完了していない借入金及びデリバティブの残高に重要性はない。

 

③ 市場価格変動リスク

市場性のある資本性金融商品は、取引先企業等との事業提携に関連する株式が主なものであり、市場価格変動リスクに晒されている。市場性のある資本性金融商品については、適宜、時価の状況の把握及び事業上の必要性の検討を行っている。

 

(ⅱ)信用リスク管理

当社は与信管理規程に従い、取引先に対する与信管理状況について情報を共有化し、必要に応じて債権保全策を検討・実施している。なお、営業債権である受取手形及び売掛金等は、顧客の信用リスクに晒されているが、当社は取引相手先を仕入債務及び借入金と相殺可能な当社の主要仕入先または高格付会社に限定しており、契約不履行に陥る信用リスクはほとんどないと判断している。

① 信用リスク・エクスポージャー

保証及び資金供与に関する契約の額、並びに金融資産の減損後の帳簿価額は、保有する担保の評価額を考慮に入れない、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーである。

なお、金融資産の信用リスク・エクスポージャーについて、全期間の予想信用損失を見積り、貸倒引当金として認識・測定している。当社グループにとって重要な金融資産である営業債権に対する貸倒引当金は、同種の資産の過去の貸倒実績率を帳簿価額に乗じて算定している。また、信用リスクが著しく増大している金融資産に対する貸倒引当金は、個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を認識・測定している。

② 貸倒引当金計上の対象となる金融資産

営業債権及びその他の債権

(単位:百万円)

遅延日数

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

遅延なし

931,911

1,050,906

90日以内

6,024

10,029

90日超1年以内

1,308

1,663

1年超

1,711

1,759

合計

940,956

1,064,358

 

 

③ 貸倒引当金の増減

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

期首

10,709

10,725

期中増加

634

479

期中減少

△732

△212

その他

115

194

期末

10,725

11,187

 

 

 

(ⅲ)流動性リスク管理

資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払を実行できなくなるリスク)に対し、当社は、各部署からの報告に基づき財務部が適時に資金繰り計画を作成・更新し、流動性リスクを管理している。また、不測の事態に備えて、コミットメントライン契約を結んでいる。

 

金融負債の残存契約満期日別金額は、以下のとおりである。なお、金融保証契約については含まれない。金融保証契約は、その履行請求に基づき支払義務が発生する。履行請求に基づく最大金額は、注記「35 債務保証」に記載の債務保証等の金額である。

 

前連結会計年度(2022年3月31日)

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上のキャッシュ・フロー合計

1年以内

1年超

5年以内

5年超

営業債務及びその他の債務

1,526,719

1,526,719

1,526,719

借入金

1,636,031

1,637,794

285,795

588,752

763,245

社債

918,317

920,000

20,000

510,000

390,000

リース負債

81,045

81,045

20,260

38,577

22,207

コマーシャル・ペーパー

18,001

18,001

18,001

デリバティブ

2,249

2,052

1,614

436

1

合計

4,182,365

4,185,613

1,872,390

1,137,767

1,175,455

 

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上のキャッシュ・フロー合計

1年以内

1年超

5年以内

5年超

営業債務及びその他の債務

1,592,137

1,592,137

1,592,137

借入金

1,622,252

1,623,564

281,173

595,471

746,919

社債

948,625

950,000

60,000

500,000

390,000

リース負債

86,475

86,475

19,856

43,356

23,262

コマーシャル・ペーパー

41,999

41,999

41,999

デリバティブ

6,202

6,133

5,810

323

0

合計

4,297,692

4,300,311

2,000,976

1,139,151

1,160,182

 

 

 

(5) デリバティブ

(ⅰ)連結財政状態計算書における影響

① ヘッジ指定されているデリバティブ資産及び負債

前連結会計年度(2022年3月31日)

(単位:百万円)

ヘッジ種類

デリバティブ

資産及び負債

想定元本

 

帳簿価額(公正価値)(注)

うち1年超

資産

負債

キャッシュ・フロー・ヘッジ

為替予約

286,244

14,450

12,504

707

金利スワップ

586,064

526,450

1,342

1,464

通貨スワップ

34,637

33,451

8,813

 

商品デリバティブ

18,083

538

7,317

合計

925,030

574,890

29,977

2,171

 

 

当連結会計年度(2023年3月31日)

(単位:百万円)

ヘッジ種類

デリバティブ

資産及び負債

想定元本

 

帳簿価額(公正価値)(注)

うち1年超

資産

負債

キャッシュ・フロー・ヘッジ

為替予約

213,523

16,036

2,076

5,809

金利スワップ

526,981

450,000

3,229

373

通貨スワップ

33,265

19,876

12,959

 

商品デリバティブ

14,295

426

2,824

合計

788,064

486,340

21,090

6,182

 

(注) デリバティブ資産の帳簿価額(公正価値)は、「その他の金融資産」に含まれており、デリバティブ負債の帳簿価額(公正価値)は、「その他の金融負債」に含まれている。また、純損益に認識したヘッジの非有効部分の金額に重要性はないため、ヘッジの非有効部分を認識する基礎として用いたヘッジ対象の公正価値の変動の記載は省略している。

 

② ヘッジ指定されていないデリバティブ資産及び負債

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

資産

負債

資産

負債

為替予約

15

46

12

19

金利スワップ

254

31

2,711

通貨スワップ

41

合計

270

77

2,765

19

 

 

 

 

(ⅱ)キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の変動(税効果考慮前)

当社グループにおけるキャッシュ・フロー・ヘッジとして指定したヘッジ手段の公正価値の変動について、連結包括利益計算書上、その他の包括利益に計上された金額は以下のとおりである。

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

リスク区分

期首

その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額

その他の資本の構成要素から純損益に組替調整として振り替えた金額

期末

組替調整額として振り替えられた純損益の表示科目

為替リスク

6,507

16,014

△11,048

11,473

その他収益・その他費用

金利リスク

△5,033

4,242

669

△121

金融収益・金融費用

その他

408

7,243

△334

7,317

合計

1,881

27,501

△10,713

18,669

 

 

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

リスク区分

期首

その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額

その他の資本の構成要素から純損益に組替調整として振り替えた金額

期末

組替調整額として振り替えられた純損益の表示科目

為替リスク

11,473

789

△15,400

△3,137

その他収益・その他費用

金利リスク

△121

2,602

375

2,856

金融収益・金融費用

その他

7,317

2,730

△7,223

2,824

合計

18,669

6,123

△22,248

2,543

 

 

 

 

 

33 関連当事者

(1) 関連当事者との取引

関連当事者との間で行われた重要な取引の内容は以下のとおりである。

 

前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)

(単位:百万円)

種類

会社等の名称
又は氏名

取引の内容

取引金額

科目

未決済残高

関連会社

日鉄物産㈱

鋼材製品等

の販売(注1)

1,343,710

営業債権及び

その他の債権

58,148

関連会社

日鉄興和不動産㈱

固定資産の売却

(注2)

79,050

共同支配企業

AMNS Luxembourg Holdings S.A.

債務保証

(注3)

251,927

 

取引条件及び取引条件の決定方針等

(注) 1.製品の販売については、一般の取引条件と同様に決定している。

(注) 2.主として数社より入札を行い、最高入札価額に基づき売却先及び売却価額を決定している。

(注) 3.債務保証については、AMNS Luxembourg Holdings S.A.が市中銀行等から調達した借入金の内、40%にあたる金額に対して当社が保証を行ったものである。

 

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

(単位:百万円)

種類

会社等の名称
又は氏名

取引の内容

取引金額

科目

未決済残高

関連会社

日鉄物産㈱

鋼材製品等

の販売(注1)

1,464,148

営業債権及び

その他の債権

52,089

共同支配企業

AMNS Luxembourg Holdings S.A.

債務保証

(注2)

274,858

 

取引条件及び取引条件の決定方針等

(注) 1.製品の販売については、一般の取引条件と同様に決定している。

(注) 2.債務保証については、AMNS Luxembourg Holdings S.A.が市中銀行等から調達した借入金の内、40%にあたる金額に対して当社が保証を行ったものである。

 

(2) 主要な経営幹部に対する報酬

当社グループの取締役に対する報酬額は以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2021年4月1日
 至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

 至 2023年3月31日)

月例報酬

869

1,147

 

 

 

34 コミットメント

  資産の取得に関する重要なコミットメントは以下のとおりである。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

有形固定資産及び無形資産の取得に関する契約上のコミットメント

337,975

612,353

 

 

35 債務保証

当社グループは、共同支配企業及び関連会社に関する銀行借入等に関し、以下のとおり債務保証を行っている。銀行からの借手である共同支配企業及び関連会社が返済不能となった場合、当社グループは返済不能額を負担し、また付随する損失を負担することがある。

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2022年3月31日)

当連結会計年度

(2023年3月31日)

共同支配企業及び関連会社等の
債務に対する保証

307,819

343,474

 

 

上記には債務保証のほか、保証予約等の保証類似行為を含めて表示している。

 

 

36 後発事象

(取得による企業結合/日鉄物産㈱の株式取得(子会社化)について)

当社は、2022年12月21日開催の取締役会において、日鉄物産㈱(以下「日鉄物産」という。)の普通株式を金融商品取引法に基づく公開買付け(以下「本公開買付け」という。)により取得することを決議し、2023年3月13日から同年4月10日までの期間で本公開買付けを実施した。本公開買付けにより、同年4月14日、日鉄物産は当社の連結子会社(特定子会社)となった。なお、同年6月23日、同社の株式併合の効力が生じ、議決権を有する同社の株主は当社及び三井物産㈱のみとなった。

 

1.株式取得の目的等

当社グループは、世界の鉄鋼市場の構造変化に迅速かつ適切に対応する力を高めていくためには、当社グループとして、国内外の需要家との直接の接点を増やし、鉄鋼取引に関わる業務を自らが一貫して担う力を高めるとともに、当社グループ一貫で収益を確保していくために、鉄鋼製造から流通・加工一貫での最適化・効率化や、新たな付加価値の創造等により、サプライチェーン全体での競争力をさらに強化していく必要があると認識している。

このような認識のもと、当社は、当社と日鉄物産の関係性をより強固なものとし、中長期的な観点に立った施策を実行していくために、日鉄物産を当社の連結子会社とし、かつ同社株式を非公開化することが望ましいと判断した。

 

2.株式取得した会社の名称、事業内容、規模

名称

日鉄物産株式会社

所在地

東京都中央区日本橋二丁目7番1号

代表者の役職・氏名

代表取締役社長 中村 真一

事業内容

鉄鋼、産機・インフラ、繊維、食糧その他の商品の販売及び輸出入業

資本金

16,389百万円

設立年月日

1977年8月2日

 

連結経営成績及び連結財政状態

決算期

2021年3月期

2022年3月期

2023年3月期

連結純資産

278,090百万円

308,198百万円

342,828百万円

連結総資産

883,285百万円

1,100,441百万円

1,142,057百万円

1株当たり連結純資産

7,917.51

8,759.36

9,748.73

連結売上高

1,271,050百万円

1,865,907百万円

2,134,280百万円

連結営業利益

22,361百万円

44,627百万円

47,600百万円

連結経常利益

25,772百万円

47,810百万円

51,328百万円

親会社株主に帰属する当期純利益

15,992百万円

35,417百万円

33,512百万円

1株当たり連結当期純利益

495.79

1,098.03

1,039.00

1株当たり配当金

(うち1株当たり中間配当額)

160.00

50.00

350.00

160.00

170.00

170.00

 

 

 

3.株式取得の時期

2023年4月14日

 

4.取得した株式の数、取得価額及び取得後の持分比率

(1)

異動前の所有株式数

11,141,529

(議決権の数:111,415個)

(議決権所有割合:34.54%)

(2)

取得株式数

日鉄物産株式 11,507,774

(議決権の数:115,077個)

(議決権所有割合:35.67%)

(3)

取得価額

日鉄物産株式 107,022百万円

(4)

異動後の所有株式数

22,649,303

(議決権の数:226,493個)

(議決権所有割合:70.21%)

 

(注1)「議決権所有割合」は、日鉄物産の第3四半期報告書に記載された2022年12月31日現在の同社の発行済株式総数(32,307,800株)から、日鉄物産が当社に通知した同日現在の日鉄物産が所有する自己株式数(50,533株)を控除した株に係る議決権の数(322,572個)を分母として計算している。

(注2)「議決権所有割合」は、小数点以下第三位を四捨五入している。

(注3)「取得価額」は、百万円未満を切り捨てている。なお、アドバイザリー費用等は含まれていない。

(注4)「取得価額」及び「異動後の所有株式数」は、2023年6月23日付の日鉄物産株式の併合及びその後の端数処理前の価額及び数を記載している。なお、同株式併合及び端数処理により、当社の議決権所有割合は80.00%となる予定である。

 

5.その他

現時点において、当該企業結合に関する企業結合の会計処理が完了していないため、会計処理に関する詳細な情報は記載していない。