第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

3,239,801

4,345,481

6,122,925

7,489,236

8,814,676

経常利益

(千円)

186,254

295,228

540,013

713,403

841,465

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

129,593

191,488

376,979

482,550

631,269

包括利益

(千円)

134,362

190,075

376,979

482,550

631,269

純資産額

(千円)

1,343,632

2,120,821

2,577,541

2,919,982

3,574,395

総資産額

(千円)

3,135,846

4,246,891

5,592,819

6,549,537

7,821,376

1株当たり純資産額

(円)

494.77

229.60

271.24

302.08

368.03

1株当たり当期純利益

(円)

47.93

23.56

40.71

50.04

65.12

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

22.25

38.00

48.58

64.05

自己資本比率

(%)

42.7

49.9

46.1

44.6

45.7

自己資本利益率

(%)

10.2

11.1

16.0

17.6

19.4

株価収益率

(倍)

35.9

83.4

57.8

47.5

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

530,255

927,175

1,259,388

1,121,653

1,160,025

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

86,912

231,816

213,218

228,024

323,783

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

15,000

586,500

79,740

140,109

12,437

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

2,031,254

3,313,113

4,439,022

5,192,542

6,041,222

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

62

63

80

92

97

3

4

5

8

11

 

(注) 1.第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であったため、期中平均株価が把握できませんので、記載しておりません。

2.第19期の株価収益率は、当社株式は非上場であったため記載しておりません。

3.2020年1月15日付で普通株式1株につき200株の割合で株式分割を行っておりますが、第19期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

4.2021年2月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

売上高

(千円)

3,032,697

4,234,768

6,025,876

7,364,278

8,690,142

経常利益

(千円)

145,289

290,088

523,545

673,749

775,934

当期純利益

(千円)

110,414

187,681

366,606

456,587

588,356

資本金

(千円)

819,762

1,113,012

1,152,882

1,192,392

1,198,782

発行済株式総数

(株)

13,520

3,079,000

9,502,800

9,766,200

9,808,800

純資産額

(千円)

1,286,478

2,060,659

2,507,006

2,823,484

3,434,984

総資産額

(千円)

2,881,708

4,071,074

5,334,217

6,238,672

7,405,838

1株当たり純資産額

(円)

475.77

223.09

263.82

292.10

353.67

1株当たり配当額

(円)

(1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益

(円)

40.83

23.09

39.59

47.35

60.70

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

21.81

36.95

45.97

59.70

自己資本比率

(%)

44.6

50.6

47.0

45.3

46.4

自己資本利益率

(%)

9.0

11.2

16.1

17.1

18.8

株価収益率

(倍)

36.6

85.8

61.0

50.9

配当性向

(%)

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

57

63

80

92

97

3

4

5

8

11

株主総利回り

(%)

401.9

341.9

365.8

(比較指標:  TOPIX  )

(-)

(-)

(139.3)

(138.7)

(142.8)

最高株価

(円)

2,537

 

3,780

(12,600)

5,300

 

4,950

 

最低株価

(円)

1,580

 

2,650

(2,240)

1,967

 

2,501

 

 

(注) 1.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

2.第19期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であったため、期中平均株価が把握できませんので、記載しておりません。

3.第19期までの株価収益率については、当社株式は非上場であったため記載しておりません。

4.第19期及び第20期の株主総利回り及び比較指標については、2020年3月30日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。第21期以降の株主総利回り及び比較指標は、2020年3月期末を基準として算定しております。

5.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場におけるものであります。
2020年3月30日に同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。
なお、第21期の株価については株式分割後の最高株価及び最低株価を記載しており、株式分割前の最高株価及び最低株価を括弧内に記載しております。第22期以降の最高株価及び最低株価は株式分割後の株価で記載しております。

 

6.2020年1月15日付で普通株式1株につき200株の株式分割を行っておりますが、第19期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

7.2021年2月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っておりますが、第20期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

8.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第22期の期首から適用しており、第22期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

 わが国では、1899年(明治32年)に旧著作権法が制定されましたが、その後も音楽の分野では楽曲の無断演奏などが横行する状況が続いたため、1939年(昭和14年)に「著作権ニ関スル仲介業務ニ関スル法律」(著作権仲介業務法)が制定されました。この法律の目的は、著作権が正当に行使されるために国の指導監督の下で著作権の集中管理を行う団体を一分野一団体を原則として作ることにありました。 

 著作権仲介業務法が制定された年に、音楽の分野では「社団法人大日本音楽著作権協会」(現「一般社団法人日本音楽著作権協会」。以下「JASRAC」)が設立され、事業の許可を受けました。JASRACは、この法律の下で音楽分野の唯一の著作権管理団体として、以後その役割を一手に担ってきました。

 その約60年後、2001年10月1日に「著作権等管理事業法」(2000年11月29日公布)が施行されると同時に「著作権仲介業務法」は廃止され、これによって「事業の許可制が登録制へ」、「使用料の認可制が届出制へ」と変わり、一分野一団体の原則がなくなり、広く民間に著作権管理業務に関する門戸が開放されました。これは、民間事業における規制緩和政策の一環でもありました。

当社の前身の一社である株式会社イーライセンス(現当社、以下「イーライセンス」)は、著作権等管理事業法の成立を前提に、2000年9月、東京都港区南麻布3丁目に、三野明洋(当社元取締役会長、2019年6月まで相談役)が設立したものです。

一方、当社の前身のもう一社である株式会社ジャパン・ライツ・クリアランス(以下「JRC」)は、2000年12月に、アーティストマネージメントオフィス11社の出資によって、当社の現代表取締役COOである荒川祐二が代表取締役となって設立されました。

両社は、以後約15年にわたり各々著作権管理事業を行っておりましたが、イーライセンスの代表取締役社長であった阿南雅浩(現当社代表取締役CEO)は、音楽著作権市場に健全な競争原理を導入するためには、市場No.2、No.3のイーライセンスとJRCが事業統合してJASRACの対抗軸となることが合理的と考え、JRCの代表取締役社長であった荒川祐二に合併を提案し、賛同を得ました。

 そして、2016年2月に合併が実現し、商号を「株式会社NexTone」に変更するとともに、同年5月に本社を東京都渋谷区広尾1丁目に移転いたしました。

 2020年3月30日には東京証券取引所マザーズに上場(2022年4月4日にグロース市場へ移行)いたしました。

 

年月

概要

2000年9月

著作権管理事業を主たる目的とし、東京都港区南麻布3丁目にイーライセンス設立

2000年11月

旧“著作権仲介業務法”を廃法とし、“著作権等管理事業法”が国会で成立

2000年12月

著作権管理事業を主たる目的とし、JRC(資本金1,200万円、2016年2月1日付でイーライセンスと合併し消滅)設立

2001年9月

イーライセンスが100%子会社として代表出版及び管理代行を目的とした音楽出版社、株式会社エムシージェイピー(以下「MCJP」)設立

2001年10月

イーライセンスが“著作権等管理事業法”施行に伴い、民間管理事業者届出第1号として申請(受理No.01005)(音楽著作権における支分権「録音権等」及び利用形態「インタラクティブ配信」の管理に限定)

2001年10月

JRCが“著作権等管理事業法”施行に伴い、著作権等管理事業者として届出(受理No.01011)

(音楽著作権における支分権「録音権等」及び利用形態「インタラクティブ配信」の管理に限定)

2002年4月

複数管理事業者による著作権管理事業開始

2002年4月

イーライセンスが一般社団法人日本レコード協会と録音権を中心とした包括契約締結

2003年4月

MCJPが著作権と著作隣接権(原盤権)のワンストップサービス実施のため、DD(デジタルコンテンツディストリビューション)業務開始

2003年7月

イーライセンスがネットワーク音楽著作権連絡協議会とインタラクティブ配信(ストリーム配信)に関する包括契約締結(管理事業者間の按分処理実施)

2005年4月

イーライセンスが私的録音補償金について、JASRAC経由で徴収開始(2003年4月1日に遡及し適用)

2005年9月

JRCがiTunes Music Store にて、日本人アーティスト・楽曲では初めてとなる「日本発全世界同時配信」のコーディネート及び配信業務を開始

2006年4月

イーライセンスが複数管理事業開始後、民間管理事業者初の放送等新規支分権管理に参入

2006年7月

DD業務をMCJPからイーライセンスに移管し、DD業務を本格稼働

2006年10月

イーライセンスが日本放送協会及び日本民間放送連盟と放送に関する包括契約合意、放送/有線放送に関する利用許諾開始

2007年2月

JRCが100%子会社として株式会社JRCラボラトリーズ(2016年2月のイーライセンスとJRCの合併により株式会社NexToneラボラトリーズに商号変更、2018年4月に当社が吸収合併)設立

2007年4月

イーライセンスが出版権等・貸与権・業務用通信カラオケの管理開始

2009年7月

イーライセンスが著作権等管理事業法に定める非一任管理(録音・出版の商品化利用及び広告目的利用)開始

2011年7月

イーライセンスが100%子会社として株式会社イーライセンスシステムズ(2017年4月に株式会社NexToneシステムズに社名変更)設立

2012年1月

イーライセンスがレンタル用包括ビデオグラムの利用許諾開始

2012年4月

イーライセンスがキャスティング事業を開始

2012年10月

イーライセンスがインタラクティブ配信(ゲーム)の利用許諾開始

2013年9月

イーライセンスが主に東南アジアにおける著作権等管理事業を行うことを目的とするOne Asia Music Inc.(当初持株比率74.0%、2019年4月に保有株式の一部を譲渡し現在は10.0%に減少)を台湾・台北に設立

2014年4月

イーライセンスが一般社団法人音楽電子事業協会と包括契約を締結し、業務用通信カラオケの利用許諾開始

2014年6月

イーライセンスがYouTubeにおけるコンテンツマネージメントサービス(ユーザー投稿動画のマネタイズと監視パトロールサービス)を開始

2015年3月

エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社(現エイベックス株式会社、以下「エイベックス」)の100%子会社であるエイベックス・ミュージック・パブリッシング株式会社(以下「AMP」)がイーライセンス発行済株式の16.8%を既存株主から取得し、エイベックスがイーライセンスを持分法適用関連会社化(2020年3月に所有株式を一部売却し、持分法適用の範囲から除外)

2015年9月

AMPがイーライセンスの株式を追加取得し持株比率を34.4%とするとともに、JRCの発行済株式の46.6%を取得し、エイベックスがJRCを持分法適用関連会社化(2020年3月に所有株式を一部売却し、持分法適用の範囲から除外)

2016年2月

イーライセンス(存続会社)とJRC(消滅会社)が合併、事業統合し株式会社NexTone発足

2016年5月

本店所在地を東京都渋谷区広尾一丁目1番39号 恵比寿プライムスクエアタワー20Fに移転

 

 

年月

概要

2017年4月

当社で著作権管理を行っている著作物の「著作権使用料分配実績上位3作品」の著作者及び音楽出版社を表彰する「NexTone Award(ネクストーン・アワード)」を創設

(第1回"Gold Medal"受賞作品:スピッツ『渚』)

2017年4月

著作権管理事業において「イーライセンス事業本部」「JRC事業本部」の二事業本部を「事業本部」に統合

2017年8月

YouTubeにおける管理著作物の利用に関して「データエクスチェンジ機能に基づく利用許諾契約」を、世界中の著作権等管理事業者の中でも最初期のタイミングでGoogle社と締結

2018年4月

100%子会社である株式会社NexToneラボラトリーズを吸収合併

2020年1月

Google社と北米地域における著作権使用料徴収に関する利用許諾契約を締結

2020年3月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年11月

欧州の著作権管理事業者である Society of Authors, Composers and Publishers of Music(SACEM)、Society for the Administration of Mechanical Reproduction Rights of authors, composers, publishers, dubbing and subtitles author(SDRM)及びIMPEL Collective Management Limited (IMPEL)と、当社管理作品の海外利用における著作権使用料の徴収に関する徴収代行契約を締結

2020年12月

 

著作権協会国際連合(CISAC)とClientRME契約を締結

2021年4月

当社管理作品の海外地域における著作権使用料の徴収を開始

2022年4月

当社管理作品の演奏権管理の一部における著作権使用料の徴収を開始

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しによりマザーズからグロース市場へ移行

 

 

 

3 【事業の内容】

 当社グループは、当社及び連結子会社2社(株式会社エムシージェイピー及び株式会社NexToneシステムズ)により構成されております。

 

 当社グループは経営理念である「権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者となる。」ことを目指し、公平・公正かつ透明性の高い著作権使用料の徴収・分配を行うこと、権利者の裁量により著作物利用に対し迅速かつ柔軟に対応すること、最新のテクノロジーを活用した効率的な管理・運営によりコストを削減することなどを心がけております。

 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。

著作権等管理事業(著作権管理業務)

 著作権とは、思想や感情を創作的に表現した著作物の利用を独占的にコントロール出来る権利です。音楽分野では、「詞」「曲」が著作物となります。

当社は、著作権等管理事業法に定められる著作権管理事業者として文化庁に登録されており、音楽分野における著作物の管理を行っております。(登録番号01005)

 音楽著作権管理業務においては、著作権法の権利区分を基本としながら、利用の実態等に鑑みて、下図のとおり音楽著作権の4つの支分権と9つの利用形態に区分して管理を行っております。

 


 

(1)演奏権等

  コンサート・ライブでの演奏、店内放送、映画館等での映画上映など作品を演奏することを許諾する権利。

2022年4月より第1区分(コンサートその他の催物における演奏等、第5区分・第6区分に該当しない演奏等)、第5区分(映画等の上映、遊技機等の上映・演奏、店舗内BGM等)及び第6区分(カラオケ演奏等、社交場における演奏等)の3区分に分割されました。

 


 

(2)録音権等

  CDや(7)映画(8)DVD(9)ゲーム(10)CM等に作品を複製することを許諾する権利。

  利用形態毎に細分化し4つの利用形態に分けて管理しています。

 

(3)出版権等

  楽譜や歌詞集・雑誌・書籍等に作品(歌詞・楽譜)を印刷することを許諾する権利。

 

(4)貸与権

  CDレンタル等において作品を貸与することを許諾する権利。

 

(11)放送・有線放送

  テレビやラジオ・有線放送において作品を利用することを許諾する権利。

 

(12)インタラクティブ配信

  ネットワーク通信を通じて作品を利用することを許諾する権利。

  スマートフォンやパソコン向け音楽サービスなどが主な利用となります。

 

(13)業務用通信カラオケ

業務用通信カラオケ端末を通じて店舗やコンシューマーに作品を送信することを許諾する権利。

 

上記のうち、当社では「(1)演奏権等」「(2)録音権等」「(3)出版権等」「(4)貸与権」の4つの支分権と、「(5)上映・BGM等」「(7)映画への録音」「(8)ビデオグラム等への録音」「(9)ゲームへの録音」「(10)広告目的で行う複製」「(11)放送・有線放送」「(12)インタラクティブ配信」「(13)業務用通信カラオケ」の8つの利用形態の管理を行なっています。

※「(1)演奏権等」のうちカラオケ演奏を含む第6区分については営業体制・管理体制などの環境が整い次第管理業務を開始する予定ですが、現時点ではその具体的な開始時期は未定です。

 

著作権を保有する著作権者は、自ら著作権の管理方法を選択する権利を保有していますが、効率や徴収精度の高さから、音楽分野においては著作権管理事業者に作品の管理を委託することが一般的となっています。

 また、利用者からの視点で見ても、使用する都度、数多くの著作権者から使用許諾を得ることは、大変困難な作業であり、著作権管理事業者が集中して著作物を管理することにより、定められた手続きと支払いを行いさえすれば自由に作品を利用できる環境が整っています。当社は、音楽作品の管理・利用に関するルールや使用料を定めた上で、著作権者からの委任に基づいて、利用者への許諾の取次と使用料の徴収を行い、音楽作品の円滑な利用を促進する窓口としての役割を果たしております。

 

 また 、子会社のエムシージェイピー(以下「MCJP」)が行っている音楽出版社向け業務代行サービスにおいては、再分配計算、著作権譲渡契約書・作品届の作成などの業務を代行することによって、著作権管理事業におけるクライアントである音楽出版社の皆さまの業務負担の軽減と効率化を図っており、当社のグループ会社として培われたノウハウにより、最適な著作権管理方法のご提案とサポートを行っております。

 

 (当業務を行う主な会社)当社、株式会社エムシージェイピー

 

 MCJPの音楽出版社向け業務代行サービス業務フロー


 

著作権等管理事業(デジタルコンテンツディストリビューション(DD)業務)

音楽コンテンツ(音源や映像)を国内外の音楽配信サービスへ販売・流通(コンテンツディストリビューション)する事業を行っております。著作物(作品)を録音・編集した音源マスターを音楽業界では原盤と呼んでいますが、権利者からこの原盤のライセンスを受け、販売先の音楽配信サービスを通してユーザーに音楽を届ける事業です。2003年より国内でいち早く事業を開始しました。音楽コンテンツを保有するレコードメーカーや音楽プロダクション、音楽出版社、アニメ・ゲームメーカーなどの権利者との契約を保有し、今では国内屈指のデジタルディストリビューターとして、音楽配信市場に特化した多くのノウハウを蓄積しております。

当社が著作権を管理する作品が含まれる原盤をより多くのユーザーに販売することで、原盤の使用料が多く発生するのはもちろんのこと、同時に著作権使用料も発生しますので、自らコンテンツ流通プラットフォームを構築し販売を促進することによって、著作権使用料の増大にも寄与しております。

 

<特徴>

・あらゆる配信種別(ストリーミング、ハイレゾ配信など)に向けて、スピーディーに対応しています。

・売上の最大化に向けて不可欠な「海外配信」においても、効率的なネットワークを構築しています。

・独自の原盤管理システムの稼働により、安全な配信運用及び確実かつ詳細な分配と明細データの提供を実現しています。

・YouTubeにおけるコンテンツマネージメントサービス(※)も提供しております。

(※)YouTubeにおけるコンテンツマネージメントサービスについて

従来のYouTubeオフィシャルページにおける動画広告収益の一部を受領するビジネスモデルに加え、権利者が保有するオリジナル動画や音楽原盤をNexToneを通じてYouTubeシステムに登録する事により、それらのコンテンツを使用して作成・投稿された「UGC」(ユーザー投稿動画)からも広告収益の分配を受ける事が可能です。

 

(当業務を行う主な会社)当社

 

 デジタルコンテンツディストリビューション業務フロー

 


 

 

キャスティング事業

 利用者・権利者の様々なニーズに対応し権利処理を含めたトータルサポートを行っております。

具体的には、音楽ライブやイベントの企画立案や協賛営業、楽曲・映像作品を活用した利用促進コーディネート、イベント各種へのアーティストブッキング、ライブビューイングや映画作品の配給・宣伝、家庭向けライブ配信コーディネート、イベントの主催・共催等を手がけております。

 レコード会社やメディア企業、配信プラットフォームなど、様々な企業と共同で新たなエンタテインメントサービスの開発に積極的にチャレンジするなど、多岐にわたってエンタテインメントビジネスをサポートしております。

 

 (当業務を行う主な会社)当社

 

 キャスティング業務フロー


(※)非映画デジタルコンテンツ(Other Digital Stuff)の支援

 

その他

 当社グループの業務ノウハウやコンテンツ配信ビジネスの知見を活かした、音楽・映像などエンタテインメント業界のコンテンツビジネスに関するコンテンツ並びに印税契約管理、及び許諾・配信管理、印税計算や関係権利者への分配などのバックエンド業務に特化したシステム開発などを行っております。日々の膨大かつ複雑な著作権利用に係るデータや情報のシステム管理能力、手数料徴収及び権利者への分配金支払いの膨大な実務能力が必要であるため、新たなシステムの開発が常に求められております。

 具体的には、著作権・原盤権等の権利処理システムの開発・提供、コンテンツ配信関連のシステム開発・提供及び各種社内システムの開発・運用などを行っております。

 

 (当業務を行う主な会社)当社、株式会社NexToneシステムズ

 

 当社グループの事業の系統図


 

4 【関係会社の状況】

2023年3月31日現在

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社エムシージェイピー

東京都渋谷区

10,000

著作権等管理事業

100.0

管理業務受託に伴う経営指導料の受領等

著作権管理委託契約を締結

役員の兼任等…有

(取締役1名、監査役1名)

株式会社NexToneシステムズ

東京都渋谷区

10,000

その他

100.0

著作権管理システムの開発、及び運用の委託、

DD管理システムのサービス利用、

管理業務受託に伴う経営指導料の受領等

役員の兼任等…有

(取締役1名、監査役1名)

 

(注) 1.連結子会社の「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。

     2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2023年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

 著作権等管理事業

63

11

 キャスティング事業

5

0

 その他

29

0

 合計

97

11

 

(注)  1.従業員数は就業人員数(契約社員を含む。)であります。

2.臨時雇用者数(アルバイトを含む。)は最近1年間の平均人数を( )外数で記載しております。

3.その他に記載されている従業員数は、特定の事業セグメントに区分できない部門及び管理部門に所属
しているものであります。

4.子会社の従業員はすべて当社からの出向者で構成されているため、連結会社の状況と提出会社の状況に
おける従業員数は一致しております。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2023年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

97

(11)

36.1

5.92

5,134

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

 著作権等管理事業

63

11

 キャスティング事業

5

0

 その他

29

0

 合計

97

11

 

 

(注)  1.従業員数は就業人員数(契約社員を含む。)であります。

2.臨時雇用者数(アルバイトを含む。)は最近1年間の平均人数を( )外数で記載しております。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.その他に記載されている従業員数は、特定の事業セグメントに区分できない部門及び管理部門に所属
している者であります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

 ① 提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に

占める

女性労働者

の割合(%)

(注1)

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注2)

労働者の男女の

賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用

労働者

パート・

有期労働者

22.6

100.0

61.2

63.5

98.2

基準日  2023年3月末時点

対象期間 2022年4月1日

          ~2023年3月31日

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

 ② 連結子会社

該当事項はありません。