第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針・経営戦略等

当社グループは、常に発展していき、今後も市場規模が拡大して新しい技術が開発されていくと予想されるIT業界のなかで、多くの企業は生き残りをかけた過酷な競争を強いられているのが現実です。こうしたなか、当社グ ループは企業がお互いに情報、知識を交友させ、新たな価値を創造できる社会を展望しております。大きな時代変移をいち早く予見し、お互いのコアコンピタンスの融合により、次なるビジネスモデル、新たなるマーケットを共に創り出すことが我々の使命と考えております。

・貢献なくして利益なし

・利益なくして継続なし

・継続なくして貢献なし

まず社会から求められ、賛同を得られるサービスでないと利益を得ることができない。利益を上げないと、そのサービスを継続して成長させていくことができなくなる。そして継続した成長を提供できるサービスでないと社会貢献できない。つまり、中長期に渡り社会から賛同を得られるサービスを創造し、継続成長させることが、当社の目指す事業であり、その事業を成長させること自体が社会貢献であると考えております。また、事業展開方針は「中長期利益最大化」を判断尺度としております。全ての判断を求められるとき、その答えは「中長期利益最大化」に繋がるのかを考え判断を下す事で、将来に渡り収益力のある企業グループを目指しております。企業グループ各社の役割として、eBASE事業は高利益を、eBASE-PLUS事業は売上安定を目指す事で、グループ全体でバランスのとれた増収増益を図ろうとしております。また、eBASEグループのサステナビリティ(ESG/SDGs)については、この企業理念である「①貢献 → ②利益 → ③継続(サステナビリティ)」を体現した事業活動を通じて社会課題の解決により、eBASEグループの社会価値及び財務価値を向上させ、永続的企業経営を実現することで、社会の持続的な発展に貢献していきます。
 経営戦略として、当社グループは業界毎における商品情報交換環境の全体最適化を推進しながら、業界とは無関係に、様々な顧客企業の個別ニーズに合わせカスタマイズされた統合商品情報データベースシステムも並行して開発提供しています。この創業来のビジネスモデルをベースに新たなる業界展開あるいは海外展開も狙いながら、今後も中長期経営戦略として推進していきます。この戦略を効率的かつ競争力高く推進するにあたり、機能強化を図ってきたCMS(Content Management System)開発プラットフォーム「ミドルウェアeBASE」を利用し、業界別に商品情報コンテンツデータの流通クラウドサービス/商品データプールサービス「商材えびす」や各種スマホアプリを開発提供しています。更に、この「商材えびす」のビッグデータを活用したBtoBtoCモデルとして、特許戦略(権利取得)と同時並行で消費者向けスマホアプリサービスを推進しています。食品業界や日雑業界向けとしては、まず、食品を対象とした「e食なび」を先行リリースしており、更に、「商材えびす」で収集した日用品、家電、住宅設備等の、あらゆる商品カテゴリを統合し、インバウンド対策として多言語にも対応した消費者向けライフスタイルアプリ「e食住なび」を幅広い小売業態(食品スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、家電量販等)に開発提供しています。また、住宅・家電業界向けとしては、住宅設備、家電設備等の住まいに関する製品情報と取扱説明書やパンフレット等の管理を実現するスマホアプリ「e住なび」の提供を推進しています。

eBASE-PLUS事業では、安定的に収益を確保できるIT開発アウトソーシングビジネスの事業展開と高収益化を推進し、中核となるeBASE事業との連携ビジネス展開も図っています。当社グループは、これらの具体的案件を進めながら新たな事業戦略モデルを立案展開していきます。

 

(2)目標とする経営指標

経営指標として、当社グループは、「経常利益」の持続的成長と収益性の向上を最大の経営目標とし、売上高の持続的成長を重要な経営指標と位置づけております。CMS開発プラットフォーム「ミドルウェアeBASE」を利用して、業界単位での商品情報交換の全体最適化を推進し、商品データプール「商材えびす」のコンテンツの利活用を推進することで、サプライチェーンを含むバックオフィス業務の合理化や、セールスプロモーションにおけるCX向上の為のDX推進を図ります。また、時代や環境の変化に応じた企業の商品DB、CMS、スマホアプリニーズを「ミドルウェアeBASE」で効率的に実現することを目指しています。

 

(3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

今後の経営環境は、世界経済においては、終わりの見えないウクライナ情勢と、世界的な半導体不足及び資源価格の高騰が継続しており、不透明な状況にあります。国内においては、資源高によるコスト上昇圧力が継続するなか、経済活動は緩やかに回復基調であるものの、続く円安や輸入コスト及びエネルギーコストの増加による物価高が継続し、今後も予断を許さない状況となっています。当社グループの属する情報サービス分野におきましては、企業のIT投資は、先送りや検収の遅延等の懸念があり、引き続き先行きの不透明感や停滞感が継続しております。当社は、このような経営環境のもと、当社グループのビジネスモデルを計画通り遂行し、新たなビジネスモデルへの変革を行いながら、更なる成長を遂げていく為に、多くの課題を解決していく必要があります。

 

当社グループは、特に以下を重点課題として取り組んでまいります。

① 人材の育成

当社グループのeBASE事業は、パッケージソフトウェアとしての「eBASE」の販売にとどまらず、商品情報交換プラットフォームとしての「eBASE」及び、コンテンツプロバイダーとしての商品データプール「商材えびす」をデファクト化することを前提とした、OMO(Online Merges with Offline)環境の実現を通じてDX(Digital Transformation)やCX(Customer Experience)の向上を推進する新しい付加価値を生み出す為の戦略モデルであります。このようなビジネスモデルやビジネス戦略を理解した上で、AIやデータサイエンス等の最先端テクノロジーとの連携も含めた高い技術開発力に裏付けられたビジネス施策を立案、遂行し、かつセールスエンジニアとしての能力を有する人材や開発人材の育成が不可欠です。また、eBASE-PLUS事業では事業の競争力を高め、事業拡大と高収益化を実現させる優秀な人材の確保と技術力の向上が重要な課題となります。効果的な採用活動を継続して行うとともに、社内外のIT人材の育成に向けた自社のオンライン教育システム(Javaプログラミング/ITインフラ教育等)の構築と運用を継続的に強化向上する事で、高度技術者の育成や折衝力を備えたコアリーダーの育成をしていくことを課題と認識し、取り組んでまいります。

 

② 内部管理体制の強化

事業の飛躍的拡大とともに生じる業務量の増大・複雑化は、業務効率の低下だけでなく不正やヒューマンエラーを発生させる可能性があります。これらを防ぐためには効率性、機能性、柔軟性、健全性を継続できるような仕組みを構築していく必要があります。「eBASE」は商品情報データベースとして、コンテンツマネージメント機能や承認管理機能を有していますので、当社グループ自身が「eBASE」を使用し、総務経理管理・販売管理・開発管理・営業活動管理に伴う業務に発生するあらゆるコンテンツ(ドキュメント、エビデンス等)を一元管理し、それにより必要な情報を共有化し、かつ必要な承認決裁ワークフローのシステム化によってヒューマンエラーを防ぎつつ、効率化を図ることが可能であるものと考えております。

 

③ 食品業界(FOODS eBASE)向けビジネスモデルの推進

引き続き食の安全情報交換の全体最適化を図りながら、標準化と機能強化を継続し、利便性向上による“食の安全安心情報”管理交換ソフトウェア「FOODS eBASE」、及びクラウドサービスである「FOODS eBASE Cloud」のユーザー数拡大戦略の更なる推進を行うとともに既存ユーザーに対しましては、「FOODS eBASE」から派生する様々な新機能のオプションパッケージを含めたクロスセル・アップセルを提案してまいります。特に食品メーカーや小売PB部門、外食業向けに製品企画開発管理システム「PDM eBASE」の展開を推進してまいります。また、商品情報コンテンツの流通クラウドサービス(商品データプール)である「食材えびす」と連携する商品マスタ管理システム 「MDM eBASE」を小売企業へ普及展開し、活用度の強化を推進するとともに、メーカー利用の促進に加え、従来の食品小売業向け販売促進支援サービス「e食なび(e食れしぴ、e食ログ、e食くいず含む)」、「e食カタログ」「e食ちらし」等を集約・統合した消費者向けスマホアプリ(「e食住なび」「e食住カタログ」「e食住ちらし」等)によるBtoBtoCモデルの推進普及に取り組んでまいります。

 

④ その他業界(GOODS eBASE)向けビジネスモデルの推進

業界別パッケージソフトを容易に開発してきたCMS(Content Management System)開発プラットフォーム  「ミドルウェアeBASE」を利用し、新たな業界別のパッケージソフトの開発と顧客別にカスタマイズした統合商品情報管理システムの開発販売の継続推進、また、小売PB部門やメーカー向けにパッケージ化した製品企画開発管理システム「PDM eBASE」の展開を推進してまいります。特に特化した業界(日雑、医薬、文具、家電、住宅、工具業界等)には商品データプールサービス「各えびすシリーズ(商材えびす)」と連携する商品マスタ管理システム  「MDM eBASE」をセットで小売企業への攻略アプローチを継続します。BtoBtoCモデルとしては、先行した住宅設備、家電設備等の住まいに関する製品情報と取扱説明書やパンフレット等の管理を実現するスマホアプリ「e住なび」や食品カテゴリの「e食なび」を含め、あらゆる商品カテゴリを集約・統合した消費者向けライフスタイルアプリ「e食住なび」として統合開発し、同時にインバウンド需要の回復を見越した多言語対応を行う事で幅広く多様な業態(ドラッグストア、ホームセンター、家電、文具・オフィス家具、カー用品、住宅等)の小売/メーカーと様々な個別ニーズ対応をワンストップで実現します。さらなるスマートフォン、タブレット端末の普及による市場ニーズが高まっているなか「ミドルウェアeBASE」のモバイル端末向け機能強化等も継続し、業界別商品情報交換環境デファクト獲得の推進とともに、普及・促進及び顧客別の統合商品情報管理システム受注促進に取り組んでまいります。

 

⑤ eBASEミドルウェアビジネスの展開

CMS開発プラットフォーム「ミドルウェアeBASE」を利用した受託開発案件の受注促進を推進し、その継続的機能強化を行うとともにパートナー企業の開拓と既存顧客への深耕、基幹系サブシステムの事例獲得に努める等、エンタープライズ領域における基幹系システム市場の創造を行ってまいります。開発面では、多言語化対応やBtoBtoC市場への展開を睨んだスマートフォン向け機能強化やeBASEノンプログラミング開発環境及び品質向上を実現するためのテストの自動化、ドキュメントの自動生成等の機能強化を継続してまいります。

 

⑥ クラウドビジネスの推進

食品業界向けパッケージソフト「FOODS eBASE」の既存サポート事業やクラウドサービス「FOODS eBASE Cloud」の小売への継続的推進に加え、メーカー向けには無料版の「eBASEjr.」ユーザーが求める機能を、低価格で広く提供する有料クラウドサービス「FOODS eBASEjr.cloud」の普及、促進に取り組んでまいります。更に、商品データプールサービス「商材えびす」では、食品業界向けには既存の「食材えびす」、「レシピえびす」、「惣菜えびす」に加えて、食品メーカー・外食・小売PB/惣菜等向けの仕様書(原材料規格書・商品規格書)情報交換のデータプールサービス「原材料えびす」を新たに開発し、普及に取り組んでまいります。また、日雑業界向け「日雑えびす」、医薬業界向け「OTCえびす/調剤えびす」、文具業界向け「文具えびす」、家電業界向け「家電えびす」、住宅業界向け「住宅えびす」、工具業界向け「工具えびす」、カー/アクセサリー業界向け「カー用品えびす」、スポーツ用品業界向け「スポーツえびす」等の製品メーカーがデータ提供する商品データプールに継続して注力していきます。新たな商品データプールとしては小売向けに自社取扱い商品マスタデータの提供を前提に小売間で商品マスタデータを共有し、自社の商品マスタのチェックや新規作成を実現する「マスタデータえびす」の展開を推進します。また、BtoBtoCモデルにおける消費者向けスマホアプリサービスにおけるクラウド環境のインフラ基盤強化やインターネットセキュリティ対応等の課題に積極的に取り組むことで、これらの商品データに関わる幅広いビッグデータクラウドビジネスの更なる創出・リリースを推進してまいります。

 

⑦BtoBtoCモデルの推進

従来の顧客企業向けBtoBモデルから、顧客企業(B)を介して消費者(C)への情報提供を実現するBtoBtoCモデルとして消費者向けスマホアプリ等を開発し普及活動に取り組んでまいります。「商材えびす(食材えびす、日雑えびす、OTCえびす、家電えびす、住宅えびす等)」のビッグデータを活用し、あらゆる商品カテゴリを集約・統合した消費者向けスマホアプリ「e食住なび」「e食住カタログ」「e食住ちらし」等を開発し、消費者を小売のECサイトや店舗へ誘導する等の、小売の販促プロモーションのCX向上の為のDX提案を推進してまいります。また、多くの健康志向やダイエット志向の消費者に消費者向けアプリを無料提供をすることで、顧客企業(B)である食品小売では、店舗やECサイトで販売する食品の商品画像や食品表示情報を低コストで開示提供することが可能になります。住まいについては、住宅・家電業界を中心とした、住宅設備、家電設備等の住まいに関する製品情報と取扱説明書やパンフレット等の管理を実現するスマホアプリ「e住なび」の普及活動に取り組んでまいります。またインバウンド需要の回復を見越した「e食住なび」の多言語対応版と、特定企業(小売、メーカー)専用バージョンとしての「e食住なび for DX(有償版)」を、同時リリースするとともに、普及活動の促進に取り組んでまいります。これらCXが向上する小売企業の販促施策支援のサービスの開発提供に取り組んでまいります。

 

⑧特許戦略の推進

将来の事業展開に備え、特許の取得を推進しております。特許戦略に基づき当社サービスの差別化を図るとともに、特にBtoBtoCモデルについては特許に基づく各種新サービスの開発、提供に継続的に取り組んでまいります。

 

⑨ IT開発アウトソーシングビジネスの推進

顧客ニーズの迅速な把握と対応による案件獲得と新規人材採用による稼働率向上と安定の継続に努め、既存IT開発アウトソーシングビジネスの安定衰退モデルから低成長モデルへの転換策を継続して検討しております。また、社内外のIT人材の育成に向けた自社のオンライン教育システム(Javaプログラミング/ITインフラ教育等)の構築と運用を継続的に強化向上する事で既存社員の育成に注力し、スキルアップによりハイスキルな高単価案件へのシフトを図るとともに、新規ビジネス市場において、ソリューションの更なる拡充と、優良M&A案件の推進を行うことにより新たなビジネス分野を開拓してまいります。これらを行うための体制の整備と強化を具体的に推進してまいります。

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
 

(1)ガバナンス 

当社グループは、創業来の企業理念である「①貢献 → ②利益 → ③継続(サステナビリティ)」を体現した事業活動を通じて社会課題の解決により、社会的変化への対応を強力にサポートしてまいります。当社サービスを活用した事業変革や業務効率化等の支援を通じて、エネルギーの効率的利用に伴うお客様の環境負荷低減への貢献を通じてeBASEグループの社会価値および財務価値を向上し、永続的企業経営を実現することで、社会の持続的な発展に貢献してまいります。


(2)リスク管理

当社グループにおいて、全体的なリスク管理は管理部を通じ、リスク発生時の対応やリスク管理体制の強化に努め、温室効果ガス排出量及び紙等の廃棄物の削減等に取り組んでおります。気候変動に伴うリスクを「不確実性を高める将来的な要素」と捉え、既存のリスク管理プロセスへの反映を認識し共有しています。

 

(3)戦略

当社グループの属するIT業界においてもオフィス内での紙や電力の使用を極力減らすことで、温室効果ガス排出量を削減する取り組みを図ってまいります。また、当社が展開している事業を通じて、自社だけに止まらない産業界全体のDX・ペーパーレス化に取り組んでまいります。このIT事業活動により森林伐採が抑制され温室効果ガス排出量を削減し地球温暖化防止に努めることで環境負荷の低減を推進してまいります。

1.商品情報フォーマットの標準化の推進

各業界単位でのサプライヤー/バイヤー間の商品情報交換において、商品情報交換の標準プラットフォームとして「eBASE」を普及させ、商品情報フォーマットの標準化を推進することで商品情報交換の品質向上、負荷の大幅軽減、納期短縮を実現し社会貢献を行うとともに、廃棄物の低減にもつなげます。

 

2.消費者向けの活動

当社が開発したスマホアプリ「e食住なび」、「e住なび」等により、消費者が購入した住宅設備や家電のマニュアル、パンフレット等のデジタル化(ペーパーレス)での管理が可能となり、膨大な紙による取扱説明書やマニュアル、パンフレット等の削減へとつなげてまいります。

 

3.リモートワークの導入

従業員に対してリモートワーク制度を導入することで、オフィスへの通勤等による温室効果ガス排出量の軽減へとつなげてまいります。

 

4.社内のエコ活動

オフィス内での省エネ対策を推進し、電力使用量を抑え、温室効果ガス排出量の軽減へとつなげてまいります。例えば、節電や無駄なプリントアウトの削減等です。

 

これらの取り組みを通じて、当社グループはサステナビリティへの貢献を向上させ、環境に配慮した事業活動を推進してまいります。

 

温室効果ガス排出量

項目

2021年度実績

実績(当連結会計年度)

 Scope1+Scope2(t-CO2e)

136.23

135.15

 

※当社は、温室効果ガス排出量を削減し地球温暖化防止に努めるものの、事業内容から人材の確保と比例し、温室効果ガス排出量が高くなる可能性があります。

 

当社グループが属するITサービス業界では、人財の確保は事業継続の上でも最重要課題であります。様々なバックグラウンドを持った人財が継続的に活躍できるよう、ワークライフ・バランスを整えながら従業員が働きがいを持って能力を十分発揮できる仕組みづくりと、多様な働き方を支援する職場環境づくりを積極的に推進します。具体的には以下を整備しております。

 

①ダイバーシティの推進

働き方に多様性が求められる時代、性別、シニア、国籍、人種、宗教、思想、障がいの有無に拘ることなく様々な人財が積極的かつ継続的に活躍できるよう、多様な働き方を支援する職場環境づくりを推進しております。具体的には、短時間勤務で育児や介護と仕事の両立を図るための育児時短勤務制度を導入しております。また、コロナ禍を契機にテレワーク制度を導入しております。感染症の蔓延、もしもの災害時に会社への出勤が困難な場合でも、リモートワークでの事業継続が可能となっております。社内業務の決裁ワークフロー等も「eBASE」を活用した自社開発のオンラインERP(Enterprise Resource Planning)システムによってデジタル化が進んでおりリモート環境での事業運営に適合しています。また、組織と個人の生産性を維持・向上させるべく、コミュニケーションツールのデジタル化等も行っております。

 

②人財育成の推進

当社グループの競争力向上の源泉は「人材」であり、人材の「材」は「財」であるという認識のもと、人財育成を行ってまいります。具体的には、部門ごとに必要な知識・スキル、専門性を身につけるためのOJTに加え、自発的に学べるeラーニングコンテンツの充実を図り、意欲ある人財を伸ばす人づくりに取り組むことで、イノベーション創出や新たな価値の創造を牽引することのできる人財の育成を実現します。また、それぞれの部門においてスペシャリスト・管理職へ進むケースや、複線型のキャリアコース選択による多様なキャリアパス・職務経験の付与環境を整備しております。異動に関しては、本人の希望や適性、会社の状況等を総合的に判断し、会社の決定による適正配置を実施しています。自分自身の中長期的なキャリアビジョンを上司との面談の中で、自発的に意思表示する事で、社員の自律的なキャリア形成を支援するだけでなく、現状の悩み等について上司との共通認識を持つ大切な機会にもつなげています。

 

(4)指標及び目標

当社グループでは、上記「(3)戦略」において記載した、人財育成の推進について、従来から性別、国籍、新卒・中途の別にかかわらず採用活動を行い、能力・適性に応じて管理職に登用することを方針としている為、女性や外国人労働者の採用・登用目標等は設定しておりません。

今後も当社は基本的な考えとして、多様性を高め、社員全員が能力を最大限発揮できる、活き活きと働きやすい職場環境をつくり、社員の行動変革につなげていくことを実現すべく、性別、国籍、新卒・中途の別にかかわらず、社員の採用・成長を支援してまいります。

 

3 【事業等のリスク】

以下、当社グループ事業推進において、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1)競合製品により収益が圧迫される可能性

「eBASE」と一部機能が類似するソフトウェアとしては多数存在し、今後も新たな競合製品がリリースされる可能性が高いと想定しています。当社グループは、これらの競合製品に対し機能面での優位性を保つべく開発を行い、また、ビジネス戦略として「商品情報交換プラットフォームのデファクト化」を推進し、これら競合製品との差別化を行うことによって、「eBASE」の優位性の確保を実現する努力を行っております。しかしながら、当社グループの努力にもかかわらず、例えば競合製品が圧倒的資本により開発された場合等には、当社グループソフトウェアの機能面での優位性を確保することが困難となり、あるいは、価格戦略や営業戦略面で当社グループが遅れをとった場合等には当社グループソフトウェアの機能的差別化の実現によってもそれが収益に結びつかない等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)当社グループビジネスモデルの競合出現の可能性

「商品情報交換プラットフォームのデファクト化」が、当社グループビジネスモデルの原点になっていますが、このビジネスモデル自体を模倣した競合製品が出現する可能性もあります。デファクトビジネスは、市場の占有率が高まれば、そのビジネス強度は必然的に高まります。占有率を高めるために、当社グループは、業界を特定しながら「eBASE」の普及、デファクト化を推進しています。結果的に、ターゲットから外れた業界での「商品情報交換プラットフォームのデファクト化」は未着手となり、競合他社が、当社グループのビジネスモデルと類似サービスを開始することが想定され、当社グループが想定した業界展開に障害が生じる可能性があります。また、デファクトを確保したと思われた業界でも競合製品の出現により逆転現象が生じる可能性もあります。これらのような場合には、当社グループの事業展開や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)インターフェイス開示による競争激化の可能性

当社グループは継続的社会貢献こそが企業の中長期成長を実現できるという経営理念を掲げています。当然の事ながら、当社グループのビジネス戦略である「商品情報交換プラットフォームのデファクト化」も社会貢献を実現します。従って、より社会に貢献できる策を見出すことができれば、当社グループの短期的利益の障害となろうとも、社会貢献できるビジネス戦略への転換を図っていきます。現状でも「eBASE」のインターフェイス開示を行っていますが、これによって、商品情報交換プラットフォームは、低価格「eBASE」を採用し、バックエンドの商品情報データベースシステムは他社製品ということが可能です。この開示をしなければ、当社グループ利益モデルである低価格「eBASE」から高価格「eBASE」へのグレードアップがより確実になりますが、それでは、ユーザー企業の選択肢が狭まりますし、自由競争原理もなくなります。単なる独占ビジネスとなってしまえば、社会に容認されることもなく、中長期的には社会から見放されると考えます。しかしながら、このような考え方による「eBASE」のインターフェイス開示は競合他社との競争が激化する要因でもあり、当社グループ事業の成長を阻害する可能性があります。

 

(4)技術革新による陳腐化の可能性

IT業界においては、日々新しい技術の開発が進められており、この技術革新がIT関連企業のビジネスモデルを崩壊させた例も稀ではありません。当社グループの「商品情報交換プラットフォームのデファクト化」戦略においても、「eBASE」の有するプラットフォーム機能自体が、Microsoft/Windows等のOS機能として提供される可能性もあります。また、商品情報交換手法もXML化によりプラットフォームインディペンデントになる可能性が高いと予想されます。このような技術革新が現実のものとなる前に、当社グループの戦略であるデファクトを実現することが重要であり、そのためには、米国市場と中国市場でのデファクト確保も必要となりますが、決して容易とはいえず、技術革新によって「eBASE」の有するプラットフォーム機能が陳腐化する場合には、当社グループの事業活動の継続自体が影響を受ける可能性があります。

 

 

(5)業界環境が激変する可能性について

国際紛争によるテロや戦争、金融危機、エネルギー供給障害、地震・台風・水害等の天災及び新型コロナウイルス(COVID-19)等の感染症の影響によるマクロ経済の変化に対しては成す術がありません。あえて言えば、マクロ経済の変化に耐えられるだけの高収益モデルを構築するしかないと言えます。マクロ経済の変化には対応できませんが、企業の安定成長を「社会貢献を目的としたデファクト戦略」で推進しようとしています。自由競争社会において、デファクトビジネスは自由競争を阻害した独占ビジネスが可能です。当社グループは、デファクトを確保し、競争社会での優位を確保しながら社会貢献型ビジネスモデルを構築し、経営環境を安定させようと努力しています。しかし、現状では当社製品のユーザーは主に食品業界、日雑業界、住宅業界等に属しているため、当社の業績は、当該業界の設備投資動向の影響を受ける可能性があります。

 

(6)eBASE稼働環境の変化について

「eBASE」の稼動環境は、現在主流として認知されているMicrosoft製品をプラットフォームとしていますが、そのプラットフォーム自体の仕様が変更された場合や新たなプラットフォームが出現した場合等には、これらに対応した「eBASE」ソフトウェアの仕様の変更や新規移植等の開発のために多大な費用と時間を費やさざるを得ず、当社グループの業績及び今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、そのプラットフォームのライセンスルール、価格等の変更によっても「eBASE」の販売や収益率が影響を受ける可能性があります。

 

(7)開発費の増大について

当社グループは、これまで最大公約数的市場ニーズに対応したソリューションソフトウェアとして「eBASE」を開発することで投資対効果の高いソフトビジネスを構築してきましたが、今後は「eBASE」の多種市場への浸透や顧客別にカスタマイズしたコンテンツマネジメントソフトの開発環境である「ミドルウェアeBASE」の開発提供を目指しており、その実現のために、「ミドルウェアeBASE」を使った受託開発を行う必要があります。必然的に、多くの受託開発型IT企業のように、大幅に見積以上のコストが発生し、「eBASE」ソフトビジネスの利益率が低下する可能性があります。また、当社グループが正しく市場ニーズを認識できない場合には、先行投下した開発費が収益に結びつかず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)ソフトウェア価格の低下について

当社グループは、商品情報交換用の商品データベースプラットフォームとしてデファクト確保を起爆剤として拡販することをビジネスモデルとしていますが、このデファクト確保のために「eBASE」の販売価格を一定程度減額する施策を行う可能性があり、このような場合には販売数量の増加にもかかわらず売上及び利益率の低減が生じる可能性があります。

 

(9)ソフトウェアの契約不適合

当社グループは「eBASE」ソフトウェアに契約不適合が生じないよう十分留意し、また、ソフトウェアの使用許諾契約において、当社グループソフトウェア「eBASE」の契約不適合を原因とした顧客の損害についての賠償責任がないことを明記しておりますが、万一「eBASE」に契約不適合が発見された場合には、その対応に多大なコストが発生するほか、不適合の程度によっては当社グループのビジネスモデル自体の遂行が不可能または著しく困難となる等、当社グループの業績や事業継続そのものに影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(10)知的所有権侵害

「eBASE」は、知的所有権の侵害が無きよう、調査を行った上で開発を行っていますが、知的所有権の認識違いや、知的所有権の主張変更、調査の限界等、様々な理由で、第三者の知的所有権を侵害していないという保証はありません。万一、「eBASE」が第三者の知的所有権を侵害している場合には、損害賠償義務やロイヤリティ支払い等が生じ、あるいは当社グループの社会的信用が低下する等して、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)研究開発について

当社グループは、新しい製品や技術・サービスの開発のために、継続的に研究開発投資を行っております。しかし、市場のニーズに合致し、開発投資に見合った付加価値を生む魅力ある製品を継続的に開発できる保証はありません。その結果、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)情報管理について

当社グループは、業務受託やシステム開発において入手する顧客の機密情報や個人情報の管理を徹底することはもとより、当社グループ自体の保有する「商材えびす」のコンテンツデータ及び内部情報、機密情報やノウハウの社外流出を防止することを経営の重要課題のひとつと位置付けております。そのため、情報管理については管理部を責任部門として、規程を整備し、取扱方法について、全社員に徹底した社内啓発と教育を行い、情報管理意識向上に努めております。しかしながら、不正アクセスその他により、万が一、情報漏洩が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼすだけでなく、当社グループの信用失墜につながる可能性があります。

 

(13)システム障害リスクについて

事業の拡大及び効率化の維持対策を進めた結果、当社グループの事業はコンピューターネットワークシステムに業務の多くを依存しております。そのため、セキュリティの強化、ハードウェアの二重化等多くのトラブル対策を講じております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、人為的過誤、自然災害等によるトラブルが発生した場合には、当社グループが提供するサービスに対する信頼性の低下を招く等、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)受託開発案件の不採算リスクについて

当社グループでは、「eBASE」を使ったカスタマイズ開発時には、原則として請負契約を締結しており、請負契約による受託開発の場合、受注時に顧客の諸要件を確認し、作業工程及び外注金額等を検討した後、当社グループより見積金額及び納期等を顧客に提示し契約締結に至ります。受注段階での見積精度の向上に努め、開発段階においてはプロジェクト管理及び品質管理の強化に努めることにより、不採算案件の発生防止に注力しております。しかしながら、受注時に採算性が見込まれるプロジェクトであっても、新技術仕様での開発であるものや開発進行途中で想定外の仕様変更・追加が発生する場合があり、作業工程が当初の見積以上に増加すること等により、最終的に案件が不採算化する可能性があります。

 

(15)業績の季節変動について

当社グループが行うeBASE事業は、顧客(企業)から見ればシステム導入に伴う投資であり、各顧客(各企業)においてシステム投資は年度予算化されているため、多くの企業では決算が3月及び9月である事から3月末及び9月末に売上が集中する傾向にあります。しかしながら顧客(企業)の検収時期が遅延した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。従いまして現状では当社グループの経営成績を分析するに当たり、このような季節性を考慮する必要があります。

なお、当連結会計年度における四半期別の売上高及び営業利益の構成は、次のとおりであります。

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

売上高(千円)

961,401

1,107,149

1,095,463

1,550,619

4,714,635

構成比(%)

20.4

23.5

23.2

32.9

100.0

営業利益(千円)

147,590

299,213

267,249

651,740

1,365,794

構成比(%)

10.8

21.9

19.6

47.7

100.0

 

 

 

(16)法的規制について

当社グループが行うeBASE-PLUS事業は、常用雇用型のIT開発アウトソーシングビジネスについて、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(以下、「労働者派遣法」という。)による規制を受けております。当社グループは、関係法令を遵守して事業を運営しておりますが、労働者派遣法に定める派遣事業主としての欠格事由に該当もしくは法令に違反する事項が発生した場合には、事業の停止や派遣事業者の許可の取り消しをされる可能性があり、その場合には事業を営むことが出来なくなる可能性があります。現時点において認識している限りでは、これらの法令に定める欠格事由に該当する事実はありません。しかしながら将来、何らかの理由により許認可等の取消が発生した場合には、事業運営に大きな支障をきたすとともに、財政状態及び経営成績に大きな影響を与える可能性があります。また、労働者派遣法をはじめとする関係諸法令は継続的に見直しが行われており、当社グループの事業に対して著しく不利となる改正が行われた場合は、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

(許認可等の状況)

許認可等の名称

有効期限

許認可等の番号

規制法令

所轄官庁等

取消事由等

労働者派遣事業の許可

2020年5月1日から2025年4月30日まで

派27-302549

労働者派遣法

厚生労働省

労働者派遣法第6条に定める欠格事由に抵触した場合

 

 

(17)人的資源について

当社グループが行うeBASE-PLUS事業の成長と業績は、人材に大きく依存しております。技術者の採用・育成が重要な経営課題となっておりますが、情報サービス産業における人材不足は解消されておりません。人材の採用・育成または既存社員の流出を防止できない場合は、当社グループのeBASE-PLUS事業の成長と業績に大きく影響する可能性があります。

 

(18)M&Aによる事業拡大について

当社グループは、既存事業の強化、事業規模の拡大に寄与すると判断出来、且つ、リスク検討の結果が低いと判断される場合等には、M&Aを有効に活用していく方針であります。M&Aにおいては、対象となる企業の財務内容、契約関係及び事業の状況等について事前にデューデリジェンスを実施し、十分にリスク検討をしておりますが、対象企業における偶発債務の発生や未認識債務の判明等事前の調査によっても把握できなかった問題が生じた場合や、事業展開が計画通りに進まない場合、投下資本の回収が困難になる等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、M&Aにより、当社グループが従来行っていない新規事業が加わる際には、当該事業固有のリスク要因が加わる可能性があります。

 

(19)保有有価証券における価格下落のリスクについて

当社グループでは、資産運用上の効率性に着目し、余剰資金の一部を市場で流通している債券(社債)やファンドへの投資で運用しております。余剰資金の運用にあたっては、安全性の高いものを選択しておりますが、急激な市場金利や為替の変動、発行主体の急激な業績悪化により、保有する有価証券の市場価額が著しく下落した場合、減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(20)感染症への対応

ヒト・モノ・カネ・情報のグローバル化の進展に伴い、感染症のリスクは確実に増加しております。現在、収束しました新型コロナウイルス感染症によって、そのリスクは顕在化いたしました。今後も新型コロナウイルス感染症に限らず、様々な感染症リスクが顕在化し、拡大した場合、経済の停滞による顧客企業のIT投資への中止や先送りが生じれば、当社グループの事業運営及び業績に甚大な影響を与える可能性があります。コロナ禍以降、ニューノーマルにより変化した顧客ニーズの把握に対して、適切なサービスが提供できない場合や、緊急事態宣言等の発令、また、当社グループ内における感染者や重篤者の発生等によって事業活動の停滞を余儀なくされる場合には、業績へ影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(21)新規事業モデルの進出について(BtoBtoCモデル)

当社グループが行うeBASE事業は、自社パッケージソフトウェアの販売・サポート、業務受託やシステム開発を主たる事業としていますが、既存事業モデル(BtoB)の強化・拡大の他に、更なる成長のため、新規事業モデル(BtoBtoC)の進出を積極的に展開する方針であります。しかしながら、新規事業モデルの展開は大きな先行投資を伴うことがあり、今後、当社グループが展開する新規事業モデルが計画通りに進捗しない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

・経営成績

当連結会計年度における世界経済は、終わりの見えないウクライナ情勢と、世界的な半導体不足及び資源価格の高騰が継続しており、不透明な状況にあります。国内経済は、資源高によるコスト上昇圧力が継続するなか、経済活動は緩やかに回復基調を辿っているものの、続く円安や輸入コスト及びエネルギーコストの増加による物価高が続いていることなど、引き続き先行きに不透明感や停滞感が継続しています。このような環境の下、当社グループは、パッケージソフトビジネスのeBASE事業と、IT開発アウトソーシングビジネスのeBASE-PLUS事業で構成し、活動いたしました。

eBASE事業は、CMS(Content Management System)開発プラットフォーム「ミドルウェアeBASE」をコアコンピタンスとし、様々な商品情報を管理・運用できるパッケージソフトウェアを提供することにより、業界別に商品情報交換の全体最適化を目指しています。なかでも食品業界、日雑業界、医薬業界、文具業界、家電業界、住宅業界、工具業界等向けに統合商品情報データベースシステムとしてパッケージソリューションを継続的に開発提供しています。この「ミドルウェアeBASE」を商品マスター管理システムだけでなく、投資対効果の高い基幹系システムのマスタデータマネジメント(MDM:Master Data Management)システムの開発基盤として幅広い用途での活用にも展開しています。同様に「ミドルウェアeBASE」を用いて、製品企画開発支援システム「PDM eBASE」に活用展開し、食品業界、日雑業界で導入が始まりました。

また、様々な顧客企業の個別ニーズに合わせカスタマイズされた統合商品情報データベースシステムの開発販売を推進しています。更に、主要な業界別に、製品画像を含む詳細な製品スペック情報等のリッチな製品情報を標準化しサプライヤー/バイヤー企業間でデータ交換を行う、商品データプールサービス「商材えびす」を開発提供しています。BtoBtoCモデルの取組としては、食品を対象とした「e食なび」に、日用品、家電、住宅設備等、商材えびすで収集した、あらゆる商品カテゴリを統合開発し、多言語にも対応した消費者向けライフスタイルアプリ「e食住なび」の無料ダウンロードを、2023年1月に開始しました。「商材えびす」の商品情報コンテンツを活用し、あらゆる商品情報を「e食住なび」、「e食住カタログ」、「e食住ちらし」等のデジタルプロモーションツールを通じて消費者へ開示し、その消費者ユーザーを小売のECサイトや店舗へ誘導する等の、小売企業の販促プロモーションのCX(Customer Experience)向上の為のDX(Digital Experience)提案を推進しました。更に多様な業界の個別ニーズに簡易カスタマイズで安価に対応可能な「e食住なび for DX(有償版)」もリリースしました。

eBASE-PLUS事業は顧客企業ニーズに応えたシステム構築・開発・サポート等のIT開発アウトソーシングビジネスを推進しています。

当連結会計年度における当社グループの業績の結果は、売上高4,714,635千円(前年同期比362,419千円増)、営業利益1,365,794千円(前年同期比284,092千円増)、経常利益1,395,806千円(前年同期比307,985千円増)、親会社株主に帰属する当期純利益890,797千円(前年同期比146,749千円増)となりました。なお、2023年3月期の連結業績予想で公表しておりました、親会社株主に帰属する当期純利益920百万円につきましては、当社が保有していたクレディ・スイスグループが発行する社債(AT1債)の特別損失処理により下回ることになりました。
 

 

 

各セグメントの業績は次のとおりです。

(イ)eBASE事業

[食品業界向けビジネス]

食の安全情報交換の全体最適化を図りながら、食の安全・安心システム「FOODS eBASE」においては「食材えびす」の普及推進も含めてeBASE商品情報交換の標準化が継続的に進展しました。
 BtoBtoCモデルとしては、従来の食品小売業向け販売促進支援サービスである、食品を対象とした「e食なび」に、日用品、家電、住宅設備等、商材えびすで収集した、あらゆる商品カテゴリを集約・統合した「e食住なび」シリーズを2023年1月にリリースし普及推進・営業展開を継続しました。食品カテゴリでは、昨年6月の消費者庁のECサイト等での充実した食品表示のガイドブックの公表も含めて、ネットスーパーやECサイトでの利用の引き合いが増加したことから、食品小売向け販売促進支援サービスとして「e食住なび」、「e食住カタログ」、「e食住ちらし」の普及推進と営業展開を積極的に継続しました。
 BtoBモデルとしては、「FOODS eBASE」の提案活動を継続展開し、大手コンビニエンスストアの「FOODS eBASE」、及び製品企画開発支援システム「PDM eBASE」を大型案件として検収し、売上計上しました。また、大手総合小売業からのアップセル大型案件や、加工食品メーカーの継続案件に加え、大手小売から受注した基幹システムリプレイスに伴う継続案件、加工食品メーカーから受注したサーバーリプレイス(ハードウェア強化)に伴うアップセル案件、大手ファストフードチェーン企業からのシステムリプレイスの大型案件も検収し、売上計上しました。
 受注面では、大手スーパーからは「商材えびす」と連動したマスタデータ管理システム「MDM eBASE」のアップセル大型案件を受注し、大手食品小売からもPB用の製品企画開発支援システム「PDM eBASE」の大型案件を受注し、一部を売上計上しました。「FOODS eBASE」では、老舗の漬物食品加工メーカーの商品レシピシステムとして、また、食品添加物等の化学品メーカーからは大型案件として新規受注し、更に外食産業では、大手回転寿司チェーン企業からは継続受注することで、それぞれ、堅調に一部売上計上しました。「商材えびす(食材えびす、日雑えびす等)」や「マスタデータえびす」等の既存の商品データプールサービスに加えて、食品メーカー・外食・小売PB/惣菜等向けの仕様書(原材料規格書・商品規格書)情報交換のデータプールサービス「原材料えびす」のサービスを新たにリリースし、複数の食品加工メーカーにて運用開始しました。また、コンビニエンスストアでも受注しました。「食材えびす」のコンテンツビジネス展開としては、消費者庁の食品表示のガイドブックの公表により、ECサイト等でも充実した食品表示が必要となる社会背景も含めて、ネットスーパーやECサイトでの利用の引き合いが増加し、またECサイト事業者、Webサービス事業者等のサードパーティ事業者からは、AIやデータサイエンス等での活用目的での引き合いも増加し、一例としてPOSシステム大手企業の東芝テック株式会社と商品情報の利活用に関する業務提携に合意しました。
 食品業界向けビジネスの売上高は、複数の大型案件の検収の進捗がスムーズに進んだことにより、前年同期比で増加となりました。

 

 [日雑業界向けビジネス]

商品データプールサービス「日雑えびす」の販売促進に継続して注力しました。
 BtoBtoCモデルとしては、食品を対象とした「e食なび」に、日用品、家電、住宅設備等、商材えびすで収集した、あらゆる商品カテゴリを統合開発し、同時にインバウンド需要の回復を見越した多言語対応を行い、2023年1月から消費者向けに無料ダウンロードを開始しました。
 また、特定小売/メーカーをターゲットにしたグローバル対応(多言語)も含めたDX推進ツールの専用バージョンとして圧倒的な低価格と高パフォーマンスで提供する「e食住なび for DX(有償版)」も同時にリリースしました。これにより食品業界を含む幅広く多様な業態(ドラッグストア、ホームセンター、家電、文具・オフィス家具、カー用品、住宅等)の小売/メーカーと様々な個別ニーズ対応をワンストップで可能にしました。
 BtoBモデルとしては、大手ホームセンターの製品企画開発支援システム「PDM eBASE」を大型受注し、DIY関連の卸・メーカーの統合商品情報DB構築の大型継続案件の開発も概ね完了し、ともに一部を売上計上しました。既存顧客のドラッグストア、衣料品小売、及び切削工具メーカーの大型のアップセル案件を検収し、売上計上しました。また、オフィス家具メーカーの商品DB型Webカタログサイト構築を大型の継続案件として検収し、売上計上しました。新規顧客では工具電材会社の統合商品情報DB構築案件を検収し、売上計上しました。
 受注面では、カタログギフト事業者から、「MDM eBASE」を活用した統合商品DB構築の大型案件を受注しました。工具建材卸からは、統合商品情報DB構築の大型案件を受注し、一部を売上計上しました。また、新たに複数のドラッグストアにて、「商材えびす」と連動した「MDM eBASE」案件の受注が内定しました。
 日雑業界向けビジネスの売上高は、前年同期比で微増となりました。

 

[住宅業界向けビジネス]

住宅業界は、既存の複数の大手ハウスメーカーで活用されてきた「住宅えびす」が、新規の大手ハウスメーカーでも利用が開始され普及が促進されました。
 BtoBtoCモデルとしては、住宅設備、家電設備等の住まいに関する製品情報と取扱説明書やパンフレット等の管理を実現するスマホアプリ「e住なび」を継続展開しています。既存導入の大手ハウスメーカーでは計画通りにユーザーへの普及展開が進んでいます。また、新たな大手ハウスメーカーの施主向け取説開示システムとして受注し売上計上しています。
 BtoBモデルとしては、既存顧客の大手建材メーカーにて、統合商品情報DB構築及びWEBカタログ構築の大型 アップセル案件を検収し、売上計上しました。
 受注面では、外構製品を中心とした大手住設建材メーカーにて、導入済みの統合商品情報DBの更なる活用展開として、商品DB型WEBカタログサイト構築をアップセル継続受注し、床材・壁材製品を中心とした大手建材 メーカーからも統合商品情報DB構築案件を新規受注し、一部を売上計上しました。
 住宅業界向けビジネスの売上高は、大手建材メーカーから受注した統合商品情報DB構築案件の進捗が順調に進んだことから、売上高は前年同期比で大幅に増加となりました。

 

eBASE事業の特許戦略としましては、「マスタデータえびす」関連(第7138289号)、料理レシピ検索システム(特許第7198461号)、商品情報等の比較システム(特許第7096562号)、料理の栄養成分情報等提示システム(特許第7089251号)、購入商品情報提供システム(特許第7089252号)を新たに取得しています。

 
  これらの結果、eBASE事業の売上高は、主に食品業界で大型案件の進捗がスムーズに進んだことから2,261,103千円(前年同期比301,062千円増)、経常利益1,052,303千円(前年同期比294,718千円増)となりました。

 
(ロ)eBASE-PLUS事業
 既存IT開発アウトソーシングビジネスにおいて、顧客ニーズの迅速な把握と対応による案件獲得に注力しました。稼働工数増加のため専門知識・経験を持ち即戦力となる中途採用を推進し、人材の確保・育成・教育にも努めました。しかしながら、タイミング良く引き合いに見合う人材の確保は厳しい傾向が依然として継続しています。今年度も自社のオンライン教育システム(Javaプログラミング/ITインフラ教育等)の強化を行い、既存社員の教育に注力し、スキルアップによりハイスキルな高単価案件へのシフトを図り、また、顧客との単価交渉を継続実施しました。
 これらの結果、eBASE-PLUS事業の売上高は、2,455,961千円(前年同期比61,387千円増)、経常利益は343,277千円(前年同期比13,266千円増)となりました。

 

・財政状態

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ713,393千円増加し、7,019,787千円となりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ259,379千円増加し、719,789千円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ454,013千円増加し、6,299,998千円となりました。

 

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ481,817千円増加し、4,540,769千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、1,025,304千円の収入(前連結会計年度は、763,084千円の収入)となりました。主な減少要因として、法人税等の支払が276,430千円あった一方で、増加要因として、税金等調整前当期純利益を1,307,008千円計上したこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、134,802千円の支出(前連結会計年度は、53,498千円の支出)となりました。主な増加要因として、投資有価証券の売却及び償還による収入が101,411千円あった一方で、減少要因として、投資有価証券の取得による支出が146,377千円、無形固定資産の取得による支出が78,480千円あったこと等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、415,971千円の支出(前連結会計年度は、259,975千円の支出)となりました。主な減少要因として、配当金の支払額が267,007千円、自己株式の取得による支出が149,603千円あったこと等によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

当社グループの事業は、コンテンツマネージメントソフト「ミドルウェアeBASE」の企画・開発事業、「ミドルウェアeBASE」を利用したソリューション企画・開発・販売・保守事業(商品情報管理パッケージソリューション、コンテンツマネージメントパッケージソリューション、商品情報データプールサービス等)、Webソリューションビジネス、「eBASE」を使った各種クラウドサービス(SaaS)の運用事業及びIT開発アウトソーシングビジネス(顧客企業からの受託開発、受託オペレーション、受託サーバー保守等)であり、生産をしていないため、生産実績及び受注状況について記載しておりません。

 

販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

セグメントの名称

販売高

前年同期比(%)

eBASE事業

2,261,103

15.36

eBASE-PLUS事業

2,453,531

2.56

合計

4,714,635

8.33

 

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

・経営成績の分析

(売上高)

当連結会計年度の売上高は4,714,635千円(前年同期比362,419千円増)となりました。

eBASE事業の売上高は、2,261,103千円(前年同期比301,062千円増)、eBASE-PLUS事業の売上高は、2,455,961千円(前年同期比61,387千円増)となりました。

各セグメント別の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 ・経営成績」に記載しております。

(営業損益)

売上原価は、eBASE事業及びeBASE-PLUS事業でのソフトウエア開発人件費、eBASE-PLUS事業でのソフトウエア開発外注費の増加等により、2,248,696千円(前年同期比92,676千円増)となりました。販売費及び一般管理費は、eBASE事業での研究開発費減少等により、1,100,143千円(前年同期比14,349千円減)となり、当連結会計年度における営業利益は、1,365,794千円(前年同期比284,092千円増)となりました。

(経常損益)

営業外収益は、余剰資金の運用等により32,538千円となり、当連結会計年度における経常利益は、1,395,806千円(前年同期比307,985千円増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純損益)

特別損失は、投資有価証券評価損を88,797千円計上いたしました。以上により、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は890,797千円(前年同期比146,749千円増)となりました。

 

・財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ605,893千円増加し、5,569,674千円となりました。主な要因は、有価証券が133,074千円減少した一方で、現金及び預金が462,976千円、売掛金が170,389千円増加したこと等であります。(なお、現金及び預金の詳しい内容につきましては、1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 ④連結キャッシュ・フロー計算書をご参照ください。)

固定資産は、前連結会計年度末に比べ107,500千円増加し、1,450,112千円となりました。主な要因は、ソフトウエアが49,010千円、投資有価証券が29,094千円、繰延税金資産が12,796千円増加したこと等であります。
  この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ713,393千円増加し、7,019,787千円となりました。

(負債)

負債合計は、前連結会計年度末に比べ259,379千円増加し、719,789千円となりました。主な要因は、未払法人税等が154,013千円、未払消費税等が52,052千円、契約負債が38,953千円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ454,013千円増加し、6,299,998千円となりました。主な要因は、配当金の支払により利益剰余金が267,143千円減少、自己株式の取得等により148,908千円減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益計上により利益剰余金が890,797千円増加したこと等によるものであります。これにより自己資本比率は89.57%となりました。

 

 

・経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について

当社グループは、「経常利益」の持続的成長と収益性の向上を最大の経営目標とし、「売上高」の持続的成長を重要な経営指標と位置づけております。

2023年3月期の達成状況は、売上高4,714,635千円(計画比114,635千円増)、経常利益1,395,806千円(計画比45,806千円増)となり、売上高、利益ともに2022年5月13日公表の予想を上回りました。eBASE事業では、主に食品業界で大型案件の進捗がスムーズに進んだことに加え、住宅業界においても統合商品情報DB構築の進捗が順調に進んだことから、売上高、利益ともに予想より上回りました。eBASE-PLUS事業では、顧客との単価交渉の継続的な実施に加え、季節性が少なく四半期単位での契約ベースのストック型のビジネスモデルであることから、計画通りの推移となりました。

(単位:千円)

指標

2023年3月

計画

2023年3月

実績

計画比

売上高

4,600,000

4,714,635

114,635

経常利益

1,350,000

1,395,806

45,806

 

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

・キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

・資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金需要は、運転資金として、労務費、外注費と販売費及び一般管理費等の営業費用があります。営業費用の主なものは人件費であります。設備投資資金として、ソフトウェア開発投資があります。これらの運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金を充当しております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

 

6 【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動は、既存パッケージソフトウェアeBASEシリーズ(基本アプリケーションやミドルウェア等)のバージョンアップと、新規eBASEオプションソフトウェア開発及び商材えびすシリーズのクラウドサービス開発や、消費者向けスマホアプリ開発等があります。これらは全て開発部が担当しており、必要に応じて、社外開発会社と共同して開発作業を行うこともありますが、eBASE-PLUS社を含むグループ社内開発を基本としております。当連結会計年度のeBASE事業における研究開発費は、50,059千円となっており、当連結会計年度に以下の開発を完了しリリースしました。

 

① CMS(Content Management System)開発プラットフォーム「ミドルウェアeBASE」の機能強化

データの高度な管理要件に対し、商品属性毎に異なる仕様の管理項目情報をユーザーが自由に定義し、且つ、商品グループとしてデータベース管理システムや階層ツリー型データ構造の実現を可能とするミドルウェア機能の強化を継続的に推進しました。また、アプリケーションの大幅な操作改善も引き続き行いました。熟練した開発者がいなくても短納期で開発できるようにプログラミングレスで「eBASE」のカスタマイズ画面の提供が可能となる設計開発支援ツールに加え、より簡単にロジック開発が可能とするツールやシナリオテストを自動化する自動検証ツール等を継続開発し、高品質で低コストなアプリケーション構築環境の強化も引き続き行いました。近年の主力製品である「商材えびす」と連動した商品マスタ管理システムとしての「MDM eBASE」の機能強化開発にも取り組みました。更に、製品企画、開発工程における製品情報を一元化する「PDM eBASE」や製品詳細情報管理システム「eB-goods(R)」を開発リリースしました。その他、ミドルウェア機能としてスマートフォン、タブレット端末対応を継続し、顧客管理、名刺管理システムの機能強化も継続して行いました。

 

②「eBASE」のクラウド対応機能強化

食品業界向け「FOODS eBASE Cloud」では、オンプレミス環境だけでなく、様々なパブリッククラウド環境でも稼働できるよう機能強化を継続して行いました。また、新たに「原材料えびす」サービスを開始しました。

 

③ BtoBtoCモデルの推進

栄養成分、アレルギー等のキーワードから商品を検索できる「e食なび」及びメーカー商品の一般公開用Webカタログページ提供の「e食カタログ」、食品小売りのチラシ掲載食品のアレルゲン、栄養素等をスマートフォンで閲覧できる「e食ちらし」の機能改善を行いました。また、新たに料理レシピ情報のデータプールサービス  「レシピえびす」を開発しました。食品を対象とした「e食なび」には、日用品、家電、住宅設備等、「商材えびす」で収集した、あらゆる商品カテゴリを統合開発し、インバウンド対策として多言語にも対応した消費者向けライフスタイルアプリ「e食住なび」を新たに開発リリースしました。それに伴い、商品カテゴリを統合した「e食住カタログ」、「e食住ちらし」も開発リリースしました。更に、個別の小売・メーカー向けの自社取扱商品検索アプリ「e食住なび for DX(有償版)」の開発も行いました。具体的な機能強化としては、実店舗への来店促進、ECサイト誘導を支援するサービスの強化開発及びサービスインフラの増強を行いました。住宅・家電業界向けには、ハウスメーカー向けに住宅・設備の取扱説明書を一括管理するサービス「e住なび」のコンテンツ及び機能の向上を継続して行いました。

 

④「FOODS eBASE」のバージョンアップ

eB-foodsVer4.11を開発リリースしました。また、フル機能配合のUI(User Interface)を大幅に改善し、使い勝手の向上を図りました。更に、次期バージョン対応として、英語版対応の開発を行いました。
 

⑤ その他製品・サービスの開発

「商材えびす」と連携した各種マスタデータの統合管理システム「MDM eBASE」と、製品の製造・企画に関わる支援システム「PDM eBASE」の機能強化を継続して行いました。また、「PDM eBASE」シリーズにおける包材情報の版下データ管理システム「eB-PackageDesign」を開発リリースしました。更に、日雑・生活関連品向け製品詳細情報管理システム「eB-goods(R)」も開発リリースしました。