第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは「食」を取り巻く環境が多様化する中、「店はお客様の満足を得るために存在する」という考えを経営理念としております。そして、「安全・安心で、おいしさを追求した価値観のある商品」「高い付加価値のサービス」を提供することを基本方針としており、食のグローバル企業として限りない美味しさと共感を、人と社会に贈ることを目指しております。目まぐるしい変化を遂げている外食シーンを見据え、変革を取り入れ、経営効率の向上と、企業価値向上に取り組んでまいります。

(2)経営戦略等

 牛めし業態「松屋」やとんかつ業態「松のや」に続き、当社グループの3本目の柱となったカレー業態「マイカリー食堂」に加え、すし業態「すし松・福松」、中華業態「松軒中華食堂」、ステーキ業態「ステーキ屋松」、カフェ業態「テラスヴェルト」の磨き込みに注力しております。独自の店舗展開及び業態MIXの複合化にて積極的に展開し、業容の拡大と充実に取り組んでまいります。

(3)経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等

 当社グループでは、収益性の指標として売上高経常利益率・ROE(自己資本利益率)等を、安全性の指標として自己資本比率を参考としております。また、FLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上比を適正化することを店舗採算上重要と考えております。この他、ROI(投資利益率)を新規出店の基準として検討し、その改善に取り組んでおります。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

売上高経常利益率

6.8%

3.7%

△3.1%

自己資本利益率

2.7%

3.1%

0.3%

自己資本比率

52.7%

52.0%

△0.7%

FLコスト

68.6%

65.8%

△2.8%

(4)経営環境

 現在、新型コロナウイルス感染予防等の行動制限緩和が進み、インバウンド需要回復への期待感や国内経済の回復の兆しがみえ始めております。一方、消費環境の変化や原料、資材、エネルギー単価の高騰等ならびに採用環境の悪化によって、難しい経営の舵取りを迫られています。

 このような環境の中で、当社グループでは、新商品の販売等の販売促進活動の強化により、新規出店の拡大、既存店舗の改装等を積極的に実施し、食のインフラとしての責務を果たすべく、業容の拡大と充実に取り組んでまいりました。また、食のグローバル企業として限りない美味しさと共感を、人と社会に贈ることを目指しております。目まぐるしい変化を遂げている外食シーンを見据え、変革を取り入れ、経営効率の向上と、企業価値向上に取り組んでまいります。

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

① お客様の利便性の向上

 様々なメニューを用意してお客様にご満足いただくにあたり、当社はタブレットを活用し、オーダーから支払いまで当社独自の『タブレットセルフ』システムを構築しながら、拡大を進めています。多岐に渡るメニューの中から、お好みの商品をゆっくりとお選びいただき、ご注文からお支払いまでストレスフリーな、食環境づくりを目指しています。

②原価率の適正化

 原材料費高騰や為替変動等による価格上昇のリスクを想定し、仕入先・仕入地域の多様化・分散化、直接購買の推進に取り組み、適切な商品価格を見極め、適正な原価率の維持に努めています。また、令和2年6月より稼働を開始した六甲生産物流センターにより、嵐山工場・富士山工場・川島生産物流センターと併せ4工場体制で、稼働率向上と効率化、分散によるリスク回避を推進してまいります。

③新業態展開による成長

 牛めし・定食(松屋)、とんかつ(松のや)、カレー業態(マイカリー食堂)に加え、すし業態(すし松・福松)、中華業態(松軒中華食堂)、ステーキ業態(ステーキ屋松)、カフェ業態(テラスヴェルト)の磨き込みに注力しております。それぞれの業態で多店舗展開の準備が整っており、積極的かつ多角的な成長を実現します。

④海外展開・M&A展開

 海外におきましては、台湾(台北)において、新規出店を推進してまいります。また、新たな海外展開として東アジアを中心に進めてまいります。

 M&Aにつきましては、長期の経営計画上では重要事項と捉え、シナジーがある案件について取り組んでまいります。

⑤SDGsの取り組み

 SDGsに関して当社がマテリアリティ(最重要課題)と捉えているのは、食品廃棄物についてです。エコ・アグリ推進室によって新たに挑戦を開始した食品残渣リサイクルループの一環に位置付ける養豚事業においては、2022年度は29百頭の出荷実績となっており、今後更に規模を拡大して取り組んでまいります。気候変動への対応としましては、各工場及び店頭にて、太陽光発電装置の設置を進め、CO₂削減についても積極的に取り組んでいます。

 2021年6月にはサステナビリティ推進委員会を設立し、TCFDに基づく環境影響の開示準備等、サステナビリティを巡る課題への対応を協議・推進する体制構築を行いました。

⑥人材の育成

 環境変化が激しい昨今においても、当社が存続し、お客様に喜んでいただけるサービスを提供できているのは、2万人を超える店舗従業員や、約2千人の社員をはじめとした人材があってこそだと考えております。教育・人材確保への投資を拡充し、社員研修体制を一新しております。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)ガバナンス

 当社グループは、食品廃棄物等の再利用や、TCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)等の国際的枠組みに基づく気候変動に係る開示及び温室効果ガス削減の取り組み等、サステナビリティを重要な経営課題と捉えております。そして、4つの分野「食」「人」「地域」「環境」で様々な課題に取り組み、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しております。

 このサステナビリティに関する推進体制として、当社グループは、「サステナビリティ推進委員会」を設置しております。同委員会は、松屋フーズホールディングスの代表取締役社長が委員長、経営企画担当役員が副委員長、グループ内の各役員・部長が委員として構成されております。そして、サステナビリティ活動に関する情報収集や、基本方針・施策の提案、関連施策の実施要請等に取り組み、課題への対応を協議・推進しております。

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(2)戦略

 当社グループは、食品廃棄物等の再利用を重要課題と位置付け、事業部門にSDGsエコ・アグリ推進室を設置し、食品廃棄物を堆肥化による肥料としての再生利用及び飼料化による養豚事業等へのエサとしての再生利用の取り組みを推進しております。

 会社の成長を支える人材戦略におきましては、人材の成長が企業価値を高めるものであるとし、戦略的適材適所配置の実施が最大のパフォーマンスを産むものと考え、戦略的人材ポートフォリオのもと、適性検査やAI等のテクノロジーも活用し、積極的なジョブローテーションを実施してまいります。

 また、人材戦略の重要な要素のひとつであるダイバーシティマネジメント(多様性を生かす組織づくり)については、当社グループを取り巻く社会環境や経営状況、従業員の多様化において積極的に推進すべき課題と認識し、中途入社社員採用率 50.2%、外国人社員数 132名(社員構成比7.3%)、障がい者雇用率 2.82%(法定雇用率クリア)、となっております。

 その他、リーダー・マネジメント研修、店長研修、店長代理研修などの階層・役職別の研修や、コミュニケーション向上研修、調理技術向上研修及び調理技術資格認定等のファンクション別の研修、さらに、選抜型次世代基幹職育成研修、ウェルビーイング体系下での各種研修、自ら学びたい内容を学習できる自己啓発マネジメントプログラム、e‐learningの積極的な活用、幅広い福利厚生メニューを用意したカフェテリアプラン、上司部下間での1 on 1ミーティングの強化等を実施・用意し、「個」の成長を会社の成長に繋げる様々な取り組みを実施しております。

 

(3)リスク管理

 当社グループは、リスク管理体制としてリスク管理委員会を設置しております。リスク管理委員会では、当社グループの持つリスクを洗い出し、様々なリスクへの対応を審議しており、気候変動関連のリスク等についても検討を実施しております。

 なお、リスク管理委員会の詳細におきましては、「コーポレート・ガバナンスの概要」をご参照ください。

 

(4)指標及び目標

 重要課題と位置付けている食品廃棄物等の再利用におきましては、当社グループにおける更なる再生利用の推進及び外部からの食品廃棄物の更なる受入の推進により、自社食品廃棄物再生利用率の実質100%を目標に取り組んでまいります。

 また、人材戦略においてダイバーシティを推進していくにあたり、下記内容の各目標達成に向け、取り組んでまいります。

項目

現在(%)

目標(%)

中途入社社員比率

50.2

60.0

外国人社員比率

7.3

10.0

障がい者雇用率

2.8

2.8

女性管理職比率

5.7

10.0

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の概況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)食材調達について

 当社グループは外食企業として、食の安全・安心を第一と考え、良質な食材の調達に努めております。しかし、食材調達にあたっては、原産地の異常気象・疫病の発生や法律・規制の変更等により、安定調達が困難となるリスク及び為替変動等による価格上昇のリスクが想定され、業績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、在庫水準の適正化や、産地及び取引先の分散化へ取り組む等、これらのリスクを出来る限り回避するように取り組んでおります。

(2)衛生管理について

 当社グループが運営する各店舗は「食品衛生法」により規制を受けております。「食品衛生法」は、食品の安全性確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、国民の健康の保護を図ることを目的とした法律であります。飲食店を営業するにあたっては、食品衛生管理者を置き、厚生労働省令の定めるところにより都道府県知事の許可を受ける必要があります。食中毒等の事故を起こした場合は、この法的規制により食品等の廃棄処分、営業許可の取り消し、営業の禁止、一定期間の営業停止等を命じられるというリスクがあり、業績に影響を与える可能性があります。

(3)海外での事業展開について

 当社グループは中華人民共和国現地法人2社、台湾現地法人1社を拠点として店舗運営その他の事業活動を行っております。これらの海外への事業進出には、予想しない法律または規制の変更、不利な政治または経済要因、人材の採用と確保の難しさ、為替レートの変動、テロ・戦争その他の要因による社会的混乱等のリスクが内在しており、業績に影響を与える可能性があります。

(4)人件費負担に関するリスク

 各種労働法令の改正等が行われた場合、人件費負担が増加することが想定され、業績に影響を与える可能性があります。

 当社グループでは、セルフサービス店舗増加推進や店舗オペレーションを数値化し、店舗オペレーション全体で当社グループが設定した基準値を超えない様、作業を効率化し生産性の向上に努めております。

(5)災害等に関するリスク

 当社グループでは、地震・台風等の自然災害および流行性重篤感染症により事業継続が困難となる状況に備えて様々なリスクを想定し、従業員の安全確保、早期復旧のために事業継続計画を制定しております。

 ただし、全てを予見することは不可能であり、想定外の事象が発生した場合は災害対策本部を設置し、迅速かつ適時適切に対処しております。

 なお、新型コロナウイルス感染症対策におきましては、基本的な感染予防を継続し、食のインフラとしての責務を果たすべく、努力して参ります。

 

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度は、インバウンド需要回復への期待感はあるものの、原料、資材、エネルギー単価の高騰等により、経営環境は依然厳しい状況が続いております。

 新規出店につきましては、牛めし業態29店舗、その他業態2店舗の合計31店舗を出店いたしました。一方で、直営の牛めし業態店20店舗、とんかつ業態3店舗、鮨業態1店舗、その他業態海外4店舗の合計28店舗につきましては撤退し、牛めし業態1店舗につきましてFC契約を解除いたしました。したがいまして、当連結会計年度末の店舗数はFC店を含め、1,210店舗(うちFC5店舗、海外8店舗)となりました。この業態別内訳としては、複合化によるとんかつ業態からの牛めし業態への業態変更7店舗を実施し、牛めし業態995店舗、とんかつ業態179店舗、鮨業態9店舗、その他の業態27店舗となっております。

 新規出店を除く設備投資につきましては、275店舗の改装(全面改装3店舗、一部改装272店舗)を実施した他、工場生産設備などに投資を行ってまいりました。

 商品販売及び販売促進策につきましては、「ごろごろ煮込みチキンカレー」の定番販売等のグランドメニューの刷新を実施した他、新商品として「プーパッポンカレー」「焼きかつ定食」「ビビン牛めし」「ネギおろしハンバーグ定食」「スパイシーキーマ牛めし」「魯肉飯」「富士山豆腐の本格麻婆めし」「カットステーキのビーフストロガノフ」「ごろごろチキンの濃厚カルボナーラ」「ボロネーゼソースハンバーグ」「台湾風まぜ牛めし」等の販売、宅配におけるウルトラ半額祭、宅配手数料無料キャンペーン、丼フェア等を実施いたしました。

 これらの取り組みの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

a.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は796億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億42百万円増加いたしました。

 当連結会計年度末の負債合計は382億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億30百万円増加いたしました。

 当連結会計年度末の純資産合計は414億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億11百万円増加いたしました。

b.経営成績

 売上高につきましては、既存店売上が前期比110.5%と前年を上回ったことに加え、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比12.8%増の1,065億98百万円となりました。

 売上原価につきましては、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したこと等により、原価率が前期の34.9%から33.6%へと改善いたしました。

 販売費及び一般管理費につきましては、売上原価と同様に売上高の増加による固定費の占める割合が低下したこと等により、売上高に対する比率が前期の69.5%から65.0%となりました。なお、当社において重視すべき指標と認識しているFLコスト(売上原価と人件費の合計。FOODとLABORに係るコスト)の売上高比は、前期の68.6%から65.8%へと改善いたしました。

 

 以上の結果、営業利益は14億68百万円(前期は営業損失42億円)、経常利益は前期比38.8%減の39億14百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比13.6%増の12億55百万円となりました。

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ14億88百万円増加し、117億79百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は86億47百万円(前年同期は88億40百万円の収入)となりました。

 これは「減価償却費及びその他の償却費」38億41百万円、「税金等調整前当期純利益」26億48百万円、「未払消費税等の増減額」14億23百万円、「減損損失」12億56百万円といった資金増加要因があった一方、「法人税等の支払額」28億48百万円、といった資金減少要因があったこと等によるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は65億70百万円(前年同期は56億99百万円の支出)となりました。

 これは新規出店・既存店改装や工場生産設備等の設備投資実施による「建設仮勘定の増加及び有形固定資産の取得による支出」58億94百万円や、「店舗賃借仮勘定、敷金及び保証金等の増加による支出」7億78百万円といった資金減少要因があったこと等によるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は5億95百万円(前年同期は34億60百万円の支出)となりました。

 これは「短期借入金の返済による支出」40億円や、「長期借入金の返済による支出」39億39百万円、「配当金の支払額」4億57百万円、「リース債務の返済による支出」3億69百万円といった資金減少要因があった一方、「長期借入れによる収入」42億円や、「短期借入れによる収入」40億25百万円といった資金増加要因があったこと等によるものであります。

③生産、受注及び販売の実績

 当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法(直営販売形態)及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品等の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食を販売する方法(外部販売形態)による単一業態での事業を営んでおり、セグメント別生産実績及びセグメント別販売実績を把握しておりません。

 このため、生産実績及び販売実績の記載は、形態別に基づく実績によっております。

a.生産実績

 当社グループは、セントラルキッチン方式により嵐山工場、富士山工場、川島生産物流センター及び六甲生産物流センターにて単一食材(主に、肉類、米類、野菜類、タレ・ソース類)を加工し店舗へ供給する単一業態による生産を行っております。

 当社グループの形態別販売実績合計に対する生産実績は、次のとおりであります。

形態別

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)

金額(千円)

前期比(%)

肉類

11,391,818

98.9

米類

3,134,524

103.9

タレ・ソース類

4,211,234

108.2

野菜類

2,752,546

103.3

その他

3,935,874

121.0

合計

25,425,998

104.5

b.受注実績

 当社グループは、受注活動を行っていないため、該当事項はありません。

c.販売実績

 当社グループは、直営店で最終消費者へ牛めし・定食等を直接販売する方法及びフランチャイズ店並びにその他の取引先へ食材、消耗品の販売を通じて、最終消費者へ牛めし・定食等を販売する方法をとっております。

 このように当社グループは、単一業態で事業を営んでおり、セグメント情報を記載することが困難なため形態別販売実績を記載しております。

ⅰ.形態別販売実績

形態別

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)

前期比

金額(千円)

構成比(%)

比率(%)

国内直営店売上

 

 

 

牛めし定食事業

82,469,252

77.4

113.1

とんかつ事業

15,635,895

14.7

112.6

鮨事業

1,119,156

1.0

121.8

その他

1,182,398

1.1

107.9

小計

100,406,702

94.2

113.0

外部販売売上

 

 

 

食材売上

5,463,198

5.1

115.0

ロイヤルティ等収益

94,777

0.1

63.9

その他売上

633,915

0.6

84.9

小計

6,191,891

5.8

109.7

合計

106,598,594

100.0

112.8

 (注)その他売上の主な内訳

㈱エム・テイ・テイ(修繕・メンテナンス売上等)    69,575千円

㈱エム・エル・エス(クリンリネス事業売上等)    104,713千円

上海松屋餐飲管理有限公司(飲食事業売上)      459,357千円

ⅱ.国内直営店の地域別店舗売上高実績

地域

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)

金額(千円)

構成比(%)

期末店舗数(店)

首都圏

61,027,945

60.8

688

関西圏

17,086,862

17.0

222

東海・北陸圏

7,752,740

7.7

98

中国・四国・九州・沖縄圏

6,506,726

6.5

86

北関東・甲信越圏

4,772,446

4.8

59

北海道・東北圏

3,259,980

3.2

44

合計

100,406,702

100.0

1,197

ⅲ.海外直営店の地域別店舗売上高実績

地域

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)

金額(千円)

構成比(%)

期末店舗数(店)

中華人民共和国上海市

459,357

100.0

8

合計

459,357

100.0

8

  ⅳ.フランチャイズ店の地域別店舗売上高実績

地域

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日 至 令和5年3月31日)

金額(千円)

構成比(%)

期末店舗数(店)

首都圏

291,180

80.5

3

関西圏

70,553

19.5

2

合計

361,734

100.0

5

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する分析等は、以下のとおりとなります。

a.財政状態の分析等

(単位:千円)

 

前連結会計年度(令和4年3月31日)

当連結会計年度(令和5年3月31日)

増減額

総資産

76,955,062

79,697,148

2,742,086

流動資産

25,819,906

26,995,977

1,176,071

固定資産

51,135,155

52,701,170

1,566,014

流動負債

15,468,333

17,209,433

1,741,099

固定負債

20,894,831

21,084,583

189,751

純資産

40,591,896

41,403,131

811,235

自己資本比率

52.7%

52.0%

△0.7%

ⅰ.流動資産

 当連結会計年度の流動資産の残高は269億95百万円となり、原材料及び貯蔵品が8億89百万円減少した一方、現金及び預金が14億88百万円増加、受取手形及び売掛金が5億81百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ11億76百万円増加いたしました。

ⅱ.固定資産

 当連結会計年度の固定資産の残高は527億1百万円となり、新規出店や改装実施、工場生産設備などへの投資による有形固定資産が13億14百万円増加、店舗賃借仮勘定等の投資その他の資産が2億58百万円増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ15億66百万円増加いたしました。

ⅲ.総資産

 上記の結果、当連結会計年度の総資産の残高は796億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億42百万円増加いたしました。

ⅳ.流動負債

 当連結会計年度の流動負債の残高は172億9百万円となり、未払法人税等の減少があった一方、未払金、1年内返済予定の長期借入金等の増加によって前連結会計年度末に比べ17億41百万円増加いたしました。

ⅴ.固定負債

 当連結会計年度の固定負債の残高は210億84百万円となり、長期借入金等の減少があった一方、リース債務等の増加によって前連結会計年度末比1億89百万円増加いたしました。

ⅵ.純資産

 当連結会計年度末における純資産は414億3百万円となり、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ8億11百万円増加となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の52.7%から52.0%となっております。

b.経営成績の分析等

 

前連結会計年度

(自 令和3年4月1日

  至 令和4年3月31日)

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日

  至 令和5年3月31日)

増減額

増減率

(千円)

売上比(%)

(千円)

売上比(%)

(千円)

(%)

売上高

94,472,163

100.0

106,598,594

100.0

12,126,430

12.8

売上原価

32,959,544

34.9

35,862,789

33.6

2,903,245

8.8

販売費及び一般管理費

65,713,052

69.5

69,267,404

65.0

3,554,351

5.4

 内人件費

31,824,492

33.7

34,341,833

32.2

2,517,340

7.9

営業利益又は営業損失(△)

△4,200,433

△4.4

1,468,400

1.4

5,668,833

経常利益

6,398,181

6.8

3,914,262

3.7

△2,483,918

△38.8

特別利益

73,452

0.1

118,105

0.1

44,652

60.8

特別損失

3,366,474

3.6

1,383,612

1.3

△1,982,862

△58.9

税金等調整前当期純利益

3,105,159

3.3

2,648,755

2.5

△456,403

△14.7

親会社株主に帰属する当期純利益

1,105,033

1.2

1,255,139

1.2

150,105

13.6

ⅰ.売上高

 当連結会計年度の売上高は、新型コロナウイルス感染症に対する活動規制の段階的な緩和を受け、国内経済活動が回復傾向となり、加えて積極的な販売促進活動により既存店売上高前年比が110.5%と前年を上回り推移いたしました。また、前年度以降の新規出店等による売上増加分が寄与したこと等により、前期比12.8%増の1,065億98百万円となりました。なお、新規出店及び既存店の改装・新業態の磨き込み・販売促進・生産性向上・外販事業の拡大・お客様の利便性向上等、様々な諸施策に取り組み、売上の向上を図ってまいります。

ⅱ.売上原価

 当連結会計年度の売上原価率は、仕入価格の上昇の影響はあったものの、売上高の増加による固定費の占める割合が低下したこと等により、前連結会計年度の34.9%から33.6%へと改善いたしました。なお、食材の安定的な調達と仕入単価低減のため、仕入先・仕入地域の多様化・分散化による最適化等の他、工場の稼働率の向上、自動化・機械化による効率化等、原価率適正化を図ってまいります。

ⅲ.販売費及び一般管理費

 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は692億67百万円となり、前連結会計年度の657億13百万円から35億54百万円増加いたしました。また、売上高に対する比率は、前連結会計年度の69.5%から65.0%と改善しております。この主な要因は、経済活動の活性化による採用環境の激化によりパート・アルバイトの採用コスト上昇等の増加要因があったものの、売上高の増加による生産性向上等によるものであります。なお、経費適正化へ向けた様々な諸施策を継続的に推進し、全社的な経費適正化を図ってまいります。

ⅳ.営業利益、経常利益

 これらの結果、当連結会計年度の営業利益は14億68百万円(前期は営業損失42億円)と前連結会計年度から改善されたものの、経常利益は39億14百万円(前期は経常利益63億98百万円)となりました。この主な要因は、助成金等収入の減少によるものであります。

ⅴ.特別損益、税金等調整前当期純利益

 当連結会計年度の特別利益は、収用補償金等で1億18百万円となり、前連結会計年度の73百万円から44百万円増加いたしました。また、当連結会計年度の特別損失は、減損損失等で13億83百万円となり、前連結会計年度の33億66百万円から19億82百万円減少いたしました。

 これらにより、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は26億48百万円となり、前連結会計年度の税金等調整前当期純利益31億5百万円から4億56百万円減少いたしました。

ⅵ.親会社株主に帰属する当期純利益

 法人税等調整額△38百万円計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は12億55百万円となり、前連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益11億5百万円から1億50百万円増加いたしました。

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析におきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 当社グループにおける主な資金需要は、将来の事業展開や経営基盤強化のための新規出店や既存店舗の改装及び生産設備の増強等によるものであります。これらの設備投資資金は、内部留保金を重点配分するとともに、金融機関からの借入金により充当しております。なお、借入金のうち、短期借入金は主に営業取引に係る資金調達であり、長期借入金は主に設備投資に係る資金調達であります。

 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高から、1年以内の債務の返済に必要な流動性を確保しているものと認識しております。

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成におきましては、当社グループにおける過去の実績や将来の計画等を踏まえて合理的に見積りを行っておりますが、実際の結果は、将来事象の結果に特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。

 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)フランチャイズ契約

項目

タイプⅠ

タイプⅡ

フランチャイジーとの
加盟契約

 

 

(イ)契約の名称

牛めし松屋フランチャイズ契約

松屋フランチャイズ加盟契約

(ロ)契約の本旨

本部の許諾による牛めし定食店経営のためのフランチャイズ契約関係を形成すること。

松屋フランチャイズチェーンのもと、顧客の欲求に真摯に応えることを通じて、地域及び社会に貢献する。この目的の達成の為に、相互の信頼関係を維持するための契約。

(ハ)契約の期間

契約締結日より5年

開店日より3年~5年

(ニ)契約の更新

契約期間満了の120日前までに契約更新の意思表示を行い、新たに契約を締結する。

契約期間満了の6ヶ月前までに契約更新の意思表示を行い、契約を締結する。

(ホ)登録商標、マークの使用、ノウハウの提供に関する事項

本部は加盟者との契約が存続する間は、本部が開発し所有している商標、サービスマーク、ロゴタイプ、意匠等の標章を使用することを許可する。また、加盟者に対し、店舗のデザイン、レイアウト、看板並びに品質管理、販売方法、サービス技術など、フランチャイズ・システムのノウハウを提供する。

同左

(ヘ)加盟に際し、徴収する加盟金、保証金、その他金銭に関する事項

 

 

加盟金

一律     150万円

一律    100万円

預託保証金

一律     75万円

      100万円~300万円

ロイヤルティ

売上高の 5%相当額

総売上高の 1%相当額

広告分担金

売上高の 1%相当額

総売上高の 1%相当額

 

 

6【研究開発活動】

 当連結会計年度の研究開発費の総額は3百万円であり、新食材の購入代金や新食材品質検査費用等を研究開発費として計上しております。