第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループは、「ものづくりを通じて豊かな社会を創造しよう」を経営理念とし、そのために、「ステークホルダーとの信頼構築に努め、品質・価格・納期により顧客満足を提供する」「法令遵守に留まらず、社会貢献・環境保全・安全への配慮を心掛け、業務効率と改善を図り健全経営に努める」ことを経営方針としております。

当社グループは、今後とも自動車部品、機構品部品、物流産業資材等の自社製品の成形分野を中心として企業活動を推進してまいります。

国内では、主要顧客である自動車関連企業向けの取引が大半を占めております。その中で自動車部品関連をさらに伸ばしつつ、自社製品の大幅な売上拡大を目指しております。当社の得意技術をお客様へ提案しながら受注拡大に向け営業活動を進めてまいります。

また、生産性を高めるために全社横断的に編成した生産革新チームによる省力・省人化、自動化等の取り組みを引き続き積極的に推進してまいります。

中国では、経費削減に努めながら、売上回復、収益改善を推進しております。中国国内の日系企業向け成形品の受注獲得のため、日本国内の営業・技術部門との連携を強化してまいります。また、中国国内での金型発注窓口としての機能強化を進めてまいります。

アメリカでは、既存顧客の更なる深耕及び新規顧客の開拓による売上拡大に引き続き注力してまいります。北米地域における欧米系企業向け成形品の受注に関しても、日本国内の営業・技術部門と連携を強化し、さまざまな産業分野の顧客ニーズに応える提案型営業を積極的に行い、受注拡大に向け営業活動に注力してまいります。また、メキシコ第二工場の本格稼働を機に、北米地域における事業拡大をより一層進めてまいります。

内部統制につきましては、すべてのステークホルダーから信頼される企業であり続けるために、企業倫理の重要性を認識し、経営の健全性、経営の意思決定と業務執行の透明性・公正性を保持すべく、コーポレートガバナンスの充実及びコンプライアンスの強化に努めてまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

 当社はプラスチック成形業を営む中で、持続可能な社会の実現を目指し、地球環境保全に貢献する企業として、以下のように環境マネジメントに取り組んでおります。

 1.環境パフォーマンスの向上に向け、環境マネジメントシステムを継続的に改善する。

 2.カーボンニュートラルに向け、省エネルギーへの取組、廃棄物排出量の低減及びプラスチックの再資源化を

   推進する。

 3.材料・塗装・溶剤等の適正管理を行い、周辺の環境汚染や健康被害を予防する。

 4.環境関連法令及び、利害関係者の要求事項について、公正に対応する。

 

本方針に掲げる事項を全従業員が認識し、6S4Kを実践することでこれらを実現してまいります。

 6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法)

 4K(決められたことを・基本通りに・キチンと・継続してやる)

 

 具体的には、社長及び取締役を含む経営メンバーによる各工場への6S4K巡回を定期的に行い、監督、指導をおこなっております。

 

(2)戦略

 当社における、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、当社の課題を「全社員における女性比率の向上」「女性管理職の登用を目標とする幹部人材の育成」の2点と位置づけ、女性が活躍できる環境の構築がダイバーシティの推進ひいては企業価値の向上に資するとの認識から意識・風土の改革能力開発の充実ワーク・ライフ・マネジメントの推進について取組んでおります

 

(3)リスク管理

 当社では全社的リスク管理体制として戦略や事業目的の達成に影響を及ぼす可能性のある事象(プラス・マイナス双方を含む)をリスクと認識し組織全体として適切に管理する仕組み・プロセスを構築しています当社グループの受容できるリスク量への考え方(リスク選好)を明確化したうえで 網羅的にリスクを識別し影響度予見可能性発生確率等の観点からリスクの定性・定量的な評価を行い回避低減移転受容等の観点から対策を検討しています

 具体的には、毎年社内全部署においてリスク及び機会について、その内容・影響の大きさ・取り組みの難度等を設定し、四半期毎に達成状況を報告することを継続して実施しております。

 

(4)指標及び目標

 当社では、上記「(2)戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について次の指標を用いております。当該指標に関する目標は、次のとおりであります。また、当該指標に関する実績は、第一部第1の5「従業員の状況」に記載しております。

指標

目標

労働者の男女の賃金の差異

2028年3月31日までに72.0%を達成

 

3【事業等のリスク】

 当社グループは、自動車部品、物流産業資材及び機構品部品並びに金型の製造・販売を主な事業内容として活動を行っております。また、地域的にもグローバルな事業展開を行っております。

 従いまして、当社グループの業績は多岐にわたる変動要因の影響を受ける可能性があります。

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。

 なお、本文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断して記載した事項であります。また、本記載は、将来発生しうる全てのリスクを必ずしも網羅したものではありません。

 

(1)事業展開とリスク

当社グループは子会社を含め国内6工場でプラスチック成形品の生産を行っており、自動車部品については自動車メーカーなど、物流産業資材については物流業などの国内の需要動向に左右されることがあります。また、天昇塑料(常州)有限公司及び三甲アメリカコーポレーション、三甲プラスチックスメキシココーポレーション、TMCロサリートでは、プラスチック成形品の生産・販売を行っておりますが、現地の需要動向、法規制やインフラ(電力、水、輸送等)、治安の悪化、労働争議など様々なリスクが存在しています。

地域の情勢については、定期的な会議だけでなく、随時情報収集に努めておりますが、国内および海外の景気動向や競争状況、カントリーリスク等から所期の成果を挙げられない可能性があります。

 

(2)原材料価格の変動

原材料仕入れにあたっては、コスト削減に努めておりますが、昨今、原油や樹脂素材価格が上昇するなど、不安定な状況となっております。原材料価格を適正に製品価格に反映することは、営業施策の最重要課題として取り組んでおりますが、販売状況によっては製品価格へ転嫁できないリスクが存在します。

 

(3)資金調達リスク、金利及び為替変動の影響

当社グループは製造業であり、将来にわたって必要な設備を新規あるいは更新のために投資する必要があります。現状、金融機関との関係は良好で、必要資金は問題なく調達できております。ただし、金利上昇は当社グループの業績に影響を与え、財務状況を悪化させる可能性があります。なお、当社グループは自国内での仕入れ販売が大半であり、為替の影響は限定的と認識しております。

 

(4)債権管理

当社グループは、関係会社や取引先に対して売掛金や貸付金等の債権を有しております。与信先については、定期的な見直しを実施し、業況に十分に注意して必要に応じて債権回収に努めておりますが、場合によっては回収リスクが顕在化する可能性があります。

 

(5)特定の取引先への依存に係るもの

当社グループの売上高の約50%は日系自動車メーカーであり、半導体不足等により、主要納入先の自動車生産台数の減少の場合に、当社製品納入の継続が困難となるリスクがあり、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。自動車分野の売上を維持拡大させてゆく一方、物流産業資材や機構品部品分野の売上をさらに増加させることを推進し、特定分野向け売上構成を要因とした当社への影響を縮小させることに努めてまいります。

 

(6)技術革新による影響について

当社グループの主要製品であります自動車部品は、技術力に支えられたものであり、継続的にお客様に供給されうる製品と認識しております。また、技術や需要は急速な変化があり、技術・製品開発力や販売ルートの確保には、その性質から当然に不確実性があり、多様なリスクを伴います。当社グループは、工場単位での顧客との共同開発や自社独自の新製品開発だけでなく、全社横断的にアイデア公募を実施するなど推進しております。しかしながら、技術・製品開発力や販売力において競争力を維持できない場合には、将来の成長性、収益性を低下させ、当社の業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)法的規制

当社グループの生産活動においては、環境・リサイクル関連法などの法的規制を受けております。各工場にはそれぞれの規制に対する法的資格取得者を配置し、規制遵守に努めておりますが、これらの規制を遵守できなかった場合、一時的に操業停止等の罰則や法的手続きの当事者となる可能性があります。

 

(8)三甲株式会社との取引

当社に対して間接的に議決権の33.6%を保有している三甲株式会社とは、商品及び原材料の仕入取引、成形品及び金型の販売取引などを市場価格を勘案し交渉の上決定して、安定継続的に行っております。三甲株式会社との仕入取引及び売上取引は、取引関係が継続困難になった場合や、両社での供給製品の需要動向によっては、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。

 

(9)重要な訴訟

現時点において、将来の業績に重大な影響を及ぼすと思われるような損害賠償の請求や訴訟の提起を受けている事実はありません。しかしながら、製品の不具合、有害物質の発生その他様々な事由で訴訟その他の請求が提起される可能性があり、その内容によっては当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)災害に係るもの

当社グループの工場等の拠点のいずれかが大規模地震や風水害等の災害発生により被害を受けた場合、一時的に操業を停止する等、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは地震等の被害対策規程を作成し対応を定めております。

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

 

(1)経営業績

当連結会計年度における我が国経済は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気の持ち直しが見られました。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。このような状況下、当社グループは引き続き売上拡大に向け営業強化を図るとともに工程改善、生産効率の向上及び原価低減に取り組んでまいりました。

当連結会計年度の業績は、売上高238億99百万円(前連結会計年度194億49百万円、22.9%増)となりました。

損益面におきましては、売上高の増加に伴い、売上総利益率は増加しました。また、販売費及び一般管理費の削減に取り組み、売上高に占める割合は減少したことにより、営業利益は6億4百万円(前連結会計年度2億25百万円、167.8%増)となりました。

経常損益につきましては、営業外収益に為替差益93百万円、受取補償金25百万円、営業外費用に支払利息43百万円を計上したこと等により、経常利益は7億52百万円(前連結会計年度3億55百万円、111.8%増)となりました。

最終損益につきましては、特別利益に三重工場及び埼玉工場に関しての補助金収入45百万円、特別損失に当該補助金に係る固定資産圧縮損45百万円、法人税等合計1億89百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は6億12百万円(前連結会計年度2億46百万円、148.7%増)となりました。

 

セグメントごとの状況は、以下のとおりであります。

日本成形関連事業

日本成形関連事業では、納入先である自動車メーカーの完成車工場で操業停止や減産が引き続き実施されているものの、ウィズコロナの下で各種政策の効果もあり、生産量は回復傾向にあります。また、2021年7月より連結子会社とした竜舞プラスチック株式会社の売上も寄与しております。この結果、売上高192億90百万円(前連結会計年度比18.9%増)、セグメント利益4億23百万円(前連結会計年度セグメント損失70百万円)となりました。

中国成形関連事業

中国成形関連事業では、主要顧客からの受注が大幅に増加したことに加え、利益率の高い製品の受注も 好調に推移しました。この結果、売上高7億29百万円(前連結会計年度比51.1%増)、セグメント利益71百万円(前連結会計年度比119.1%増)となりました。

アメリカ成形関連事業

アメリカ成形関連事業では、半導体の供給不足は続いているものの、家電等の生産量は回復傾向にあります。一方で、メキシコ第二工場新設に伴う先行経費を計上していることから、コストは増加しております。この結果、売上高35億92百万円(前連結会計年度比46.0%増)、セグメント損失1億32百万円(前連結会計年度セグメント利益36百万円)となりました。

不動産関連事業

不動産関連事業は、相模原市の土地・建物、二本松市所在の土地から構成されております。売上高2億87百万円(前連結会計年度比0.2%減)、セグメント利益2億33百万円(前連結会計年度比2.7%増)となりました。

 

(2)財政状態

(資産)

当連結会計年度末の総資産は、275億59百万円(前連結会計年度末比62億40百万円増)となりました。

流動資産は、現金及び預金54億99百万円(前連結会計年度末比14億96百万円増)、受取手形及び売掛金、電子記録債権が51億26百万円(前連結会計年度末比4億17百万円増)、棚卸資産が20億37百万円(前連結会計年度末比4億15百万円増)となったこと等により、130億83百万円(前連結会計年度末比24億38百万円増)となりました。

固定資産は、有形固定資産137億28百万円(前連結会計年度末比36億50百万円増)、投資その他の資産6億78百万円(前連結会計年度末比1億84百万円増)等により144億75百万円(前連結会計年度末比38億1百万円増)となりました。

(負債)

負債合計は、180億37百万円(前連結会計年度末比48億8百万円増)となりました。

流動負債は、支払手形及び買掛金、電子記録債務が63億32百万円(前連結会計年度末比10億14百万円増)、1年内返済予定の長期借入金が14億81百万円(前連結会計年度末比75百万円減)、未払金が13億84百万円(前連結会計年度末比11億33百万円増)等により、111億5百万円(前連結会計年度末比21億1百万円増)となりました。

固定負債は、長期借入金が60億41百万円(前連結会計年度末比28億18百万円増)等により69億31百万円(前連結会計年度末比27億7百万円増)となりました。

(純資産)

純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上、為替換算調整勘定の変動等により95億21百万円(前連結会計年度末比14億31百万円増)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末と比べ14億96百万円増加し、55億71百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは26億67百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7億67百万円、減価償却費18億93百万円、仕入債務の増加8億23百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは41億95百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出41億22百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは28億円の収入となりました。これは主に、長期借入による収入44億34百万円、長期借入金の返済による支出17億6百万円等によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、連結会計年度ごとに業績目標を立案し開示しております。当連結会計年度における業績目標に対する達成状況は以下のとおりであります。

 

業績目標

(百万円)

実績

(百万円)

計画比

(%)

売上高

24,000

 

23,899

 

△0.4

営業利益

600

(2.5%)

604

(2.5%)

0.8

経常利益

540

(2.3%)

752

(3.1%)

39.4

親会社株主に帰属する

当期純利益

350

(1.5%)

612

(2.6%)

74.9

注 ( )内は、売上比率であります。

 

当連結会計年度の実績につきましては売上高は概ね計画通り推移しました利益面におきましては製造原価低減経費削減為替レートが円安傾向に推移したことの結果経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は業績目標を上回る実績となりました

また、当社グループは、財務体質の健全化及び強化を図ることを第一の目標として取り組んでおります。今期につきましては、メキシコ工場建設のための三甲アメリカコーポレーションの借入実行等で有利子負債が増加し、自己資本比率は低下しました。今後、安定した業績を維持継続することで、自己資本比率の向上、得られた営業キャッシュ・フローによる効率的な設備投資、有利子負債の削減等により財務体質の健全化に向けて努めてまいります。有利子負債、自己資本比率の推移は以下のとおりであります。

 

第93期

第94期

第95期

第96期

第97期

有利子負債(百万円)

3,527

3,327

4,293

5,274

7,845

自己資本比率(%)

36.6

38.8

39.0

33.1

28.8

 

生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

日本成形関連事業

19,018

114.8

中国成形関連事業

806

158.8

アメリカ成形関連事業

3,762

154.3

合計

23,586

120.9

(注)金額は販売金額によっております。

 

(2)受注実績

 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高

受注残高

金額(百万円)

前年同期比(%)

金額(百万円)

前年同期比(%)

日本成形関連事業

18,633

108.3

1,545

75.7

中国成形関連事業

808

163.0

78

197.1

アメリカ成形関連事業

3,472

137.3

77

37.9

合計

22,914

113.3

1,701

74.4

 

(3)販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

日本成形関連事業

19,290

18.9

中国成形関連事業

729

51.1

アメリカ成形関連事業

3,592

46.0

不動産関連事業

287

△0.2

合計

23,899

22.9

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(百万円)

割合(%)

販売高(百万円)

割合(%)

株式会社SUBARU

4,020

20.7

4,900

20.5

三甲株式会社

2,017

10.4

1,926

8.1

 

経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営業績、(2)財政状態」に記載のとおりであります。

当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

当期に三甲プラスチックスメキシココーポレーションの生産能力を拡大するための工場増設を行いました。人材の採用を積極的に行い、増産投資だけでなく、製造設備入れ替えの更新投資も積極的に進めてまいります。

当社グループは、国内5工場、国内子会社1社、海外子会社4社の稼働率を高めるため自動車部品、物流産業資材、機構品部品の各分野の売上バランスに留意しながら、受注活動に注力してまいります。なお、当社グループの主力事業であります自動車部品は、自動車業界の半導体供給不足の影響による顧客の生産計画の変更により大幅に受注が減少する可能性があります。

経済構造が激しく変化し、社会のニーズが多様化するなかで持続可能な企業として、生産現場のコスト削減、生産性アップを図り収益改善に努めながら、営業力の強化、品質保証体制の見直し、コスト構造改革等により、稼ぐ力の強化及び資本効率の改善に取り組んでまいります。

 

前期と当期の実績値

 

 

(単位:百万円)

 

2022年3月期

2023年3月期

対前期比

(%表示は対前期増減率)

実績

実績

売上高

19,449

23,899

22.9%

営業利益

225

604

167.8%

経常利益

355

752

111.8%

親会社株主に帰属する

当期純利益

246

612

148.7%

自己資本利益率

3.6%

8.2%

4.6ポイント増

1株当たり当期純利益

14.47円

35.99円

21.52円増

 

セグメント情報の概要

 

(単位:百万円)

 

売上高

日本成形

関連事業

中国成形

関連事業

アメリカ成形

関連事業

不動産

関連事業

当連結会計年度

19,290

729

3,592

287

前連結会計年度

16,218

482

2,461

287

増減率

18.9%

51.1%

46.0%

△0.2%

 

 

セグメント利益

日本成形

関連事業

中国成形

関連事業

アメリカ成形

関連事業

不動産

関連事業

当連結会計年度

423

71

△132

233

前連結会計年度

△70

32

36

227

増減率

119.1%

2.7%

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループは、事業運営上必要な資金を確保するとともに、経済環境の急激な変化に耐えうる流動性を維持することを基本方針としております。また、運転資金及び設備投資資金については、営業活動によって得られたキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入を基本としております。

当社は、安定した資金調達を維持する為に有利子負債の縮小化により財務体質の健全化を図るとともに、国内金融機関からの借入について相対での借入枠を十分確保しております。また、当座貸越契約を締結し流動性を確保しております。

当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は78億45百万円(前連結会計年度末52億74百万円)となりました。

 

キャッシュ・フローの指標

 

 

 

 

2021年3月度

2022年3月度

2023年3月度

自己資本比率(%)

39.0

33.1

28.8

時価ベースの自己資本比率(%)

53.3

27.1

19.8

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

4.1

2.2

2.9

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

29.9

59.0

61.1

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

※株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。

※有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。

 

(3)重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成は連結財務諸表に影響を与える見積り及び仮定を必要とし、経営者はこれらの見積り及び仮定について過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実績はこれらと異なる可能性があります。

 

(繰延税金資産の回収可能性)

当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を判断するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もっておりますが、将来の課税所得の見積り額に変更が生じた場合、繰延税金資産が増額又は減額され、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

重要な会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」及び「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)当社は、三甲株式会社との間で1998年10月15日付の企業提携契約を締結し1999年4月15日付で人事交流、当社物流資材製品の販売、当社への金型発注・成形委託等における業務提携で合意しております。

 

(2)当社は、相模原工場跡地に物販店舗を建設し、株式会社アイリスプラザ(旧株式会社ユニリビング)との間で2003年1月23日付をもって当該建物賃貸借契約を締結しております。

 

 

6【研究開発活動】

当社の経営理念であります「ものづくりを通じて豊かな社会を創造しよう」を目指し、お客様から信頼・評価される「製品」を開発すべく研究を日々積み重ねております。研究開発体制は、当社グループの特徴であります金型設計から成形、加工部門までの一貫生産体制を最大限生かせるよう各部門が緊密な連携・協力体制の下、活動を進めております。

当社グループは日本成形関連事業において研究開発活動を実施しております。技術部門では、お客様の開発部門と緊密な連携・協力関係を保ち、製品設計段階からお客様への積極的な提案活動を行っており最新の成形技術・塗装技術等の取得に向け、日々情報収集に力を注いでおります。

当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は3百万円であります。