第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

宝飾品を通じて、人類の高い文化生活に貢献するために、広く世界に市場を求め、人間性豊かな理想の会社を築き、永遠の繁栄を図ることを経営の理念としております。

また、社業を通じて、株主・取引先・社員の最大多数の最大幸福の実現を目指し、社員一人一人が誠実に働くことを経営の基本方針としております。

 

(2)目標とする経営指標

グループ内事業部門単位別損益管理制度のもと、常に収益力、キャッシュ・フローの改善、資産の効率運用を第一義的に考えており、効率性を計る指標としてフリー・キャッシュ・フロー及び売上高経常利益率を重視して、安定した収益確保により株主価値の向上を目指しております。

 

(3)経営環境

現在の経済環境としては、我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限や経済活動に影響する制限も緩和され、回復の方向へと持ち直しつつありましたが、感染の再拡大を警戒した自主的な行動制限は完全にはコロナ前には戻っておらず、また、ウクライナ情勢の長期化による世界的な資源・原材料価格高騰とともに、急激な円安による物価上昇が引き起こされるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループのおかれたジュエリー業界におきましても、新型コロナウイルス感染症対策による制限が緩和されたことで、営業活動が回復に向かいましたが、感染の再拡大を警戒した自主的な行動制限や物価上昇の影響など、先行きの不透明な状況が続いております。

このような環境の下、当社グループは、富裕層マーケットをコアとする販売チャネルや商品ブランドに重点的に経営資源を投下する「選択と集中」の方針のもと、収益性や社員の生産性を高め、各経営指標を改善し、財務基盤の安定化とキャッシュ・フローを重視した経営を行ってまいります。

 

(4)経営戦略

 グループ経営ビジョン

(ⅰ)事業規模の維持と収益力の向上による新規事業の育成

既存の事業部門については、事業規模の拡大よりも収益力の向上を重視し、生み出したキャッシュ・フローでの新規事業の育成を目指す。グループ各社に求められる役割の明確化とグループ内での補完関係を強化し、相乗効果が発揮できるグループ企業群としての収益性向上を目指す。

(ⅱ)差別化戦略による競争優位性の確立

グループ会社の既存事業部門としての、宝飾店向け卸売事業、百貨店向け卸売事業、小売専業の子会社、地金系商材を中核とした宝飾品卸売事業会社、またOEM(Original Equipment Manufacturing)対応等メーカー機能を有する生産事業部門および生産事業会社、それぞれの特性、強みを活かし、各販売チャネルを通じて提供する商品ブランドやサービスの質的向上による差別化を促し、取引先や消費者から信頼・支持され、社会から必要とされる企業集団を目指す。

また、消費者購買行動の変化に対応し、それぞれの販売チャネルに対して独自性があり差別化できる自社ブランド群の再構築に取り組み、業界競合環境の中での競争優位性を確固たるものとする。

(ⅲ)景気変動に左右されない強い収益基盤の確立

・グループ会社全社が経常利益の黒字を確保するため、グループ会社各社がそれぞれの収益性指標ならび生産性指標を定め、各社の特性・強みを活かした営業戦略を確実に実行する。

・「選択と集中」の考え方を基軸とし、生産性の向上、ローコストオペレーションを目指した業務改革を実施し、収益基盤の安定化再構築を図る。

(ⅳ)働き甲斐のある企業グループに変容

働き方に対する社会の考え方の変化や、人材市場の現状に適合する労働環境、新たな人事制度を整備し、かつ過去10年間で大きく変容した当社グループの業容にマッチするHRM(Human Resouce Management)を実践することにより、従業員にとって、満足感・公平感が高く、働き甲斐があり、ロイヤリティの高い企業集団となることを目指す。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

新型コロナウイルス感染症の影響は静まるものの、インフレ動向やウクライナ情勢などの地政学的なリスクの、先行きの不透明な状況が続いており、厳しい経営環境が続くものと思われます。

この様な状況を踏まえ、百貨店等の富裕層向け商品の充実を図るとともに、ナガホリグループ販売商品の内製化や事業提携先との取引深耕の推進による収益力の強化を図ってまいります。また、自社ブランド商品の販売促進や直営店の出店によるさらなる販売増やOEM(Original Equipment Manufacturing)販売の強化とともに、販管費等の効率化による収益力向上に取り組んでまいります。

中期経営計画において掲げております『ブランド強化』につきましては、『NADIA』をはじめとする自社ブランド商品や海外ブランドの世界観を演出し、ブランド認知度の向上と販売を強化する目的で「Maison de NADIA」と「スカヴィア帝国ホテル店」を開店いたしました。両店舗の運営により、より高い収益力の構築を図ってまいります。

また『販売チャネル強化』『ブランド強化』により、より高い収益力を構築するため、百貨店等の富裕層向けやチェーン店・専門店向けなどそれぞれの販売チャネルにおける商品充実策として、『NADIA』をはじめとする自社ブランド商品の強化や新規海外ブランドの導入を行い、既存販路の深耕と並行してEコマースや海外販路などの販売強化を行います。社内においては次期基幹システム導入を見据え、業務フローを見直し、新体制の構築を図ることで生産性の向上を図ります。

グループ戦略については、グループ会社各社がそれぞれの収益性指標ならび生産性指標を定め、各社の特性・強みを活かした営業戦略を確実に実行してまいります。具体的には、製造から販売までの機能を持つナガホリグループ各社の強みを生かし、販売商品の内製化や事業提携先との取引深耕をさらに進めることで、魅力ある商品をより効率的に提供できるよう、体制強化を図ってまいります。また、グループ内で企業活動に適応した人員政策を戦略的に展開します。あわせて安定的な収益を目指した貸ビル事業の強化を図り、グループの持続的成長を可能とする事業基盤の強化を進めてまいります。

これら各種施策・計画を継続的に実施することで、企業価値の向上及び持続的な成長、株主利益の確保・向上に努めてまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

当社は、中長期的な企業価値の向上の観点から、サステナビリティをめぐる課題を極めて重要な経営課題と認識しております。

2022年度からの中期経営計画では、当社のサステナビリティに関する取組みや、人的資本・知的財産等への経営資源の配分を進めることで企業価値向上に努めております。

定例的な取締役会への報告等を通じて業務・計画の進捗状況を確認し、実効的な監督を行ってまいります。

詳細は、当社ホームページ掲載の「中期経営計画(To the next Growth)」をご参照ください。

 

(2)戦略

環境問題

当社主要3拠点で使用する電力は、実質的に再生可能エネルギーで賄っております。関係会社において2014年1月より開始した太陽光発電事業は一般家庭の300戸分に相当する発電能力があり、グループ主要3拠点で使用する電気量を上回るボリュームになっております。引き続き、自然エネルギーの利用・普及を促進してまいります。

 

人材の多様性・育成

お取引先さまより支持される存在を目指し、各事業分野で専門性の高い人材の発掘・育成を念頭に入れた起用を柔軟に行います。また、仕事と子育ての両立を図るべく、育休等の取得推進かつ育休復職者に対する時短勤務等の運用が柔軟に行える社内環境に整備し、人材の多様性、女性活躍の機会を積極的に進めてまいります。

 

人権尊重・腐敗防止

透明なダイヤモンド取引の世界的な枠組み「SoW(システム・オブ・ワランティ)」の推進に賛同しております。当社は、TDE(東京ダイヤモンドエクスチェンジ)に加盟する企業として、WDC(ワールドダイヤモンドカウンシル)が推進するSoWに賛同しています。当社商品に使用するダイヤモンドは、紛争への資金提供などに関与しない供給先より購入しています(キンバリープロセスの遵守)。

また、SDGsで定められている17の目標に沿って、WDCではSoWをアップデートする形で、紛争ダイヤモンド問題だけでなく、人権と労働者の権利、腐敗防止、アンチマネーロンダリング、ジェンダー平等、差別の廃止などの原則に従って取り扱われたダイヤモンドであることを保証する新たな連鎖の仕組みSoW 2nd Editionが提唱され、ダイヤモンドを取り扱う業界の全てのステージに対して推進することになり、当社での推進に賛同し、実践に努めております。

詳細は、当社ホームページ掲載の「中期経営計画(To the next Growth)」をご参照ください。

 

(3)リスク管理

環境問題や多様性におけるリスクや機会について、事業上の問題や課題に対して取締役会での協議、またステークホルダーから要望・期待等を踏まえ、適切に判断して参ります。なお当社はリスク管理を経営上の重要な活動と認識各種のリスクに対応すべくリスク管理規定に基づきリスク管理体制を整備しております

詳細につきましては「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」をご参照ください。

 

(4)指標及び目標

当社としては、サステナビリティへの取組み及び人的資本や知的財産への投資等は、持続的な成長・企業価値向上のために重要であるとの認識のもと、引続き、積極的・能動的に取組んでまいります。

女性社員数の多い当社としては、女性が管理職として活躍できる雇用環境の整備を行うため、定期的なフォローアップや研修等による意識改革、適材適所となり得る配置替え等も行い、グループ全体の本部・店舗マネジメントに従事する者の内、女性労働者の割合を現在39.7%から40%以上への引上げを目標に掲げております。

詳細については女性の活躍・両立支援総合サイトにおける女性活躍推進法に基づく当社の公表データを参照下さい。

 

3【事業等のリスク】

当社グループの経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)事業内容について

当社グループ売上高の約99%を占める宝飾事業においては、消費者の節約志向や激しい企業間競争といった厳しい事業環境の中、富裕層への高額品販売やインバウンド売上等による堅調な販売動向に支えられていたものが、新型コロナウイルス拡散が緩和の方向に向かってきたものの今後の動向は未だ不透明であり、ウクライナ情勢の長期化による世界的な資源・原材料価格高騰とともに、急激な円安による物価上昇が引き起こされるなど、さらに厳しい事業環境となっております。

当社グループは、様々な年齢層にマッチしたジュエリーを提供し、かつ、販売形態も百貨店向け卸売事業、従来型卸売事業、直営小売事業、あるいは他社のOEM生産等多岐に亘っており、外部経済環境、宝飾品業界の動向および顧客の嗜好等の外的要因の短期変化にも即応すべく顧客満足度の高い自社商品やブランドの開発により優位性、グループ事業全体のシナジー効果を高め、あらゆる角度から売上増大、収益の確保に努めております。

(2)販売費及び一般管理費について

ジュエリーの販売活動においては、ある程度の販売費(広告宣伝費、催事の会場費・マネキン費、ライセンスブランド商品のロイヤリティ等)が売上獲得のため必要でありますが、販売費と売上高の適正なバランスを維持し、利益率向上のため、販売費及び一般管理費の効率的な支出となるよう取り組んでおります。

(3)貸倒債権の発生リスクについて

安定的な収益確保のためには、売上高の増大、販管費の節減のほかに貸倒債権発生の防止が重要な要素となっており、取引分散度を高めるとともに、与信管理の徹底に取り組んでおります。

(4)為替相場、地金相場の変動リスクについて

当社グループの取引高の内、約22億円が輸出入取引(ダイヤモンド、色石等)となっており、通貨はUSドル建、ユーロ建です。

(5)有利子負債依存度について

当社グループは、営業活動の運転資金につき、一部は自己資本で賄っており、残りは銀行借入等により調達しております。総資産額に占める有利子負債の割合は、直近では約39.6%となっており、当社グループの経営成績は将来の金利変動により影響を受ける可能性があります。

有利子負債依存の状況は、次のとおりであります。

 

令和3年3月期

令和4年3月期

令和5年3月期

総資産(百万円)

23,607

23,863

24,174

有利子負債(百万円)

9,267

9,450

9,433

有利子負債依存度(%)

39.3

39.6

39.0

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限や経済活動に影響する制限も緩和され、回復の方向へと持ち直しつつありましたが、感染の再拡大に対する自主的な行動制限や、ウクライナ情勢の長期化による世界的な資源・原材料価格高騰とともに、急激な円安による物価上昇が引き起こされるなど、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

ジュエリー業界におきましても、新型コロナウイルス感染症対策による制限が緩和されたことで、営業活動が回復に向かいましたが、感染の再拡大に対する自主的な行動制限や物価上昇の影響など、先行き不透明な状況が続いております。

このような環境の下、当社グループは、富裕層マーケットをコアとする販売チャネルや商品ブランドに重点的に経営資源を投下する「選択と集中」の方針のもと、感染症対策を施した環境での自社催事や顧客催事等の販売活動に取り組みました。また、グループ会社で展開する直営小売事業の収益力改善が成果を出し、海外からの引き合いの活発化への対応を行うなど収益確保に努めました。さらに、財務の安定のため当座貸越契約締結による財務基盤強化、インターネット販売等のITツールを活用した営業促進、自社ブランドの販売促進等に取り組みました。

この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は176億73百万円(前年同期比4.4%増加)、営業利益は5億47百万円(同89.9%増加)、経常利益は5億37百万円(同112.5%増加)と予想を上回る黒字を確保しましたが、リ・ジェネレーション株式会社その他の複数の株主らが、ほぼ同時期に当社株式を急速かつ大量に買い集めている状況を踏まえた緊急対応及び同社が開催を請求したことを契機として本年3月に開催した当社臨時株主総会、並びに、令和4年6月に開催した当社定時株主総会でご承認を頂きました当社株式の大規模買付行為等への対応方針に基づき、マイルストーンマネジメント株式会社が提出した大規模買付行為等趣旨説明書に対する対応等、関連する対応等に係るアドバイザリー費用3億57百万円を特別損失に計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円(同62.9%減少)となりました。

セグメント別に見ますと、宝飾事業におきましては売上高は175億48百万円(前年同期比4.5%増加)、セグメント利益4億69百万円(同126.0%増加)となりました。貸ビル事業におきましては売上高(外部顧客)は81百万円(同0.1%減少)、セグメント利益58百万円(同1.7%増加)となりました。太陽光発電事業の売上高は43百万円(同7.4%減少)、セグメント利益19百万円(同15.5%減少)となりました。

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億10百万円増加し、241億74百万円となりました。このうち、流動資産は4億77百万円増加し、172億22百万円になり、固定資産は1億67百万円減少し、69億51百万円になりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2億41百万円増加し、120億45百万円となりました。このうち、流動負債は4億41百万円増加し、105億53百万円になり、固定負債は2億円減少し、14億92百万円になりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ68百万円増加し、121億28百万円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、短期借入金の増加による収入や税金等調整前当期純利益1億80百万円(前年同期2億71百万の利益)等の増加要因とともに、長期借入金の返済や固定資産の取得による支出等による減少要因があったことにより、前連結会計年度末に比べ25百万円減少し、35億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果支出した資金は20百万円(前期は6億70百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却費1億87百万円及び仕入債務の増加額84百万円等の収入があった一方、棚卸資産の増加額2億88百万円、売上債権の増加額2億16百万円及び法人税等の支払額122百万円等の支出があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は47百万円(前期は2億59百万円の支出)となりました。これは主に、保険積立金の払戻による収入1億9百万円等の収入があった一方、有形固定資産の取得による支出43百万円等の支出があったことによるものであります。

 

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は52百万円(前期は1億38百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の純増額1億18百万円の収入があった一方、長期借入金の返済による支出1億15百万円等の支出があったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

 当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前期比 (%)

宝飾事業

3,861,436

162.0%

 (注) 金額は、販売価格によっております。

 

b. 受注実績

 当連結会計年度における受注実績を示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前期比 (%)

宝飾事業

1,319,488

106.2%

 (注) 当社グループは見込生産の他、他社よりのOEM受注による生産を行っております。

 

c. 販売実績

 当連結会計年度における販売実績(外部顧客)をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

売上実績の内訳

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 令和3年4月1日

至 令和4年3月31日)

当連結会計年度

(自 令和4年4月1日

至 令和5年3月31日)

増減

金額

(百万円)

百分比

(%)

金額

(百万円)

百分比

(%)

金額

(百万円)

増減比

(%)

宝飾事業計

16,798

99.2

17,548

99.2

750

4.5

貸ビル事業

81

0.5

81

0.5

△0

△0.1

太陽光発電事業

47

0.3

43

0.3

△3

△7.4

売上高合計

16,927

100.0

17,673

100.0

746

4.4

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自  令和3年4月1日

至  令和4年3月31日)

当連結会計年度

(自  令和4年4月1日

至  令和5年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

株式会社 ドン・キホーテ

2,246

13.3

1,763

10.0

株式会社 そごう・西武

1,281

7.6

1,395

7.9

株式会社 ヴァンドームヤマダ

1,121

6.6

1,373

7.8

株式会社 髙島屋

822

4.9

873

4.9

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。

この連結財務諸表の作成におきましては、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

② 財政状態の分析

 過去3期間の連結貸借対照表は下記のとおりとなっております。

 

令和3年

3月期

令和4年

3月期

令和5年

3月期

 

 

令和3年

3月期

令和4年

3月期

令和5年

3月期

流動資産

(百万円)

16,652

16,744

17,222

 

流動負債

(百万円)

9,853

10,111

10,553

固定資産

(百万円)

6,954

7,118

6,951

 

固定負債

(百万円)

1,793

1,692

1,492

繰延資産

(百万円)

 

純資産合計

(百万円)

11,960

12,059

12,128

合計
(百万円)

23,607

23,863

24,174

 

合計

(百万円)

23,607

23,863

24,174

(流動資産)

当連結会計年度末の流動資産の残高は172億22百万円となり、前連結会計年度末と比較し4億77百万円の増加となりました。この主な要因は、受取手形及び売掛金が2億19百万円及び商品及び製品が2億28百万円増加したことによるものであります。

(固定資産)

当連結会計年度末の固定資産残高は69億51百万円となり、前連結会計年度末と比較し1億67百万円の減少となりました。この主な要因は、有形固定資産が1億71百万円減少したことによるものであります。

(流動負債)

当連結会計年度末の流動負債額は105億53百万円となり、前連結会計年度末と比較し4億41百万円の増加となりました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が96百万円及び短期借入金が1億18百万円増加したことによるものであります。

(固定負債)

当連結会計年度末の固定負債は14億92百万円となり、前連結会計年度末と比較し2億円の減少となりました。この主な要因は、長期借入金が1億15百万円減少したことによるものであります。

(純資産)

当連結会計年度末の純資産は121億28百万円となり、前連結会計年度末と比較し68百万円の増加となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益60百万円及び剰余金の配当30百万円によるものであります。

 

③ 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(グループの経営成績に重要な影響を与える要因)

当社グループの経営に影響を与える要因としては、景気・世界経済の動向・株式市場といった外部経済環境、宝飾業界の動向、各消費者層の消費動向及び消費税率引上げ等による消費者の心理的な影響、消費の多様化の状況、インバウンド需要の動向、為替相場・地金相場の変動が挙げられます。

これらの要因を踏まえ当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討につきましては、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」の「①財政状態及び経営成績の状況」及び「③生産、受注及び販売の実績」をご参照ください。

 

 

④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a. キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、短期借入金の増加による収入や税金等調整前当期純利益1億80百万円(前年同期2億71百万の利益)等の増加要因とともに、長期借入金の返済や固定資産の取得による支出等による減少要因があったことにより、前連結会計年度末に比べ25百万円減少し、35億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果支出した資金は20百万円(前期は6億70百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却費1億87百万円及び仕入債務の増加額84百万円等の収入があった一方、棚卸資産の増加額2億88百万円、売上債権の増加額2億16百万円及び法人税等の支払額122百万円等の支出があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は47百万円(前期は2億59百万円の支出)となりました。これは主に、保険積立金の払戻による収入1億9百万円等の収入があった一方、有形固定資産の取得による支出43百万円等の支出があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は52百万円(前期は1億38百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の純増額1億18百万円等の収入があった一方、長期借入金の返済による支出1億15百万円等の支出があったことによるものであります。

 

 

(キャッシュ・フローの指標)

 

令和3年3月期

令和4年3月期

令和5年3月期

自己資本比率

50.7%

50.5%

50.2%

時価ベースの自己資本比率

11.1%

34.7%

68.1%

 自己資本比率:自己資本/総資産

 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

 

b. 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金及びリース取引で調達しております。

令和5年3月31日現在、借入金の残高は短期借入金87億88百万円、長期借入金の残高は5億62百万円、また、リース債務の残高は81百万円であります。

 

5【経営上の重要な契約等】

ブランド使用に関する契約

契約会社名

相手方の名称

国名

対象商品

契約内容

契約期間

(株)ナガホリ

(株)TSI

日本

ジュエリー(日本)

商標権使用許諾
「PINKY&DIANNE」

令和4年9月1日から

令和5年8月31日まで

 (注) 上記については商標権使用料として売上高の一定率を支払っております。

 

6【研究開発活動】

当社グループでは、当社宝飾事業において生産事業部「アトリエ・ド・モバラ」及び連結子会社のソマ(株)が研究開発活動を行なっております。当連結会計年度における主な研究開発活動としては、

①鋳造製品の原型製作の研究開発

②ジュエリー全体のデザインの幅を広げる石留技法の研究開発

③鋳造製品の新規デザイン開発

④デザインネックレス・カットリングの新製品開発

⑤ネックレス留め具の新機構開発

を行いました。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は34百万円であります。