第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループは、わが国税理士・公認会計士事務所とその顧問先企業のために最適な経営システム及び経営ノウハウを開発し、これを普及(コンサルティング・セールス)するとともに経営情報サービスを行います。これにより、わが国税理士・公認会計士事務所とその顧問先企業の経営革新を推進し、もって職業会計人の社会的地位の向上と顧問先企業を中心とする中堅・中小企業の繁栄に寄与し、ひいては日本経済の発展に貢献することを経営の基本方針としております。

 

(2)中期的な経営戦略

当社グループは、コロナ禍におけるデジタル化の急速な進展の下、既存ERP事業の進化・ビジネスモデルの変革と新規事業によるイノベーション創出を実現するための戦略として、2021年度から2025年度の5カ年を対象期間とする「中期経営計画 Vision2025」を策定し、2021年5月13日に公表しました。

当社グループの継続的な企業価値向上を実現するために、次の項目を2025年度のありたい姿として掲げて事業活動を推進してまいります。

 

① 2025年度におけるありたい姿

<既存ERP事業領域>

デジタルマーケティングを取り込みサブスクモデル比率を高め、安定収益源確保・継続的成長を実現

<新規事業領域>

デジタル・非対面時代に誰もが簡単にDXを実現できる統合型DXプラットフォーム国内No.1

 

※DX:デジタルトランスフォーメーションの略

 

② 経営目標

 

2025年度目標

売上高

550億円

経常利益

125億円

ROE

20.0%超

 

③ 基本戦略

1.会計事務所ネットワークNo.1戦略

製品の機能を強化し、新たな業務効率化ソリューションを提供することで、会計事務所ネットワークNo.1を実現します。さらに会計事務所の付加価値向上、新たなビジネス創出に貢献します。

 

2.中堅・中小企業向け総合ソリューション・ビジネス戦略

中堅・中小企業のDX化に向けた経営課題に応えるサービス領域を拡大し、コンサルティングにより価値創造を最大化し、総合的なソリューション・ビジネスを展開します。

 

3.統合型DXプラットフォーム戦略(新規事業領域)

中小企業・小規模事業者の誰もが簡単にDXを実現できる統合型DXプラットフォームを構築し、日本企業に成長と活力を与えます。

 

4.クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換

クラウド化を進め、継続的に顧客課題を解決し、顧客生涯価値を向上させます。サブスク比率を高め、売上の安定化、収益率向上、サービスの高度化を追求します。

 

5.グループ連携強化によるグループ会社の独自成長促進

専門分野に特化した高いコンサルティング力と独自のテクノロジーを活かし、MJSグループにおけるシナジー最大化を図り、総合的なソリューション力を高めます。グループの組織再編と運営体制の最適化を図り、各社が自立して業績拡大することを目指します。

 

6.戦略実現を加速する人材力・経営基盤強化

With/Afterコロナ時代を踏まえ、人材投資を加速させ、働きやすい職場環境を実現します。新しい働き方に対応する経営・業務の基盤を構築します。

 

(3)経営環境

当社グループは、「会計事務所とともに中小企業の発展に貢献する」ことを使命として、会計事務所における事務所経営の最適化やその顧問先である中小企業の業務改善を多彩な経営システムの提供を通して支援しております。

また、中堅・中小企業に対しては、財務・会計システムを中心とするERP(統合業務)システムを活用したソリューションビジネスを展開し、企業における経営資源の全体最適化や経営情報の可視化による迅速な意思決定、全社的な業務改革等を支援しております。

会計事務所業界においては、大型税理士法人の台頭やインターネット等を利用した積極的な広告宣伝活動、顧問料の低価格化をはじめ、事務所間の競争が激化しており、また、開業税理士の高齢化による事業承継も事務所経営における課題の一つになっております。一方、中堅・中小企業においては、少子高齢化、採用難による人手不足や経営者の高齢化による事業承継問題、デジタル化の遅れ等による労働生産性の伸び悩み、グローバル経済への対応など、経済・社会構造の変化への柔軟な対応が大きな経営課題となっております。また、ITの進展に伴い、経営の全体最適化やBPR(業務プロセス改革)による生産性の向上、テレワークをはじめとする従業員の働き方改革、内部統制・ガバナンスの強化、BCP(事業継続計画)対策等に加え、DX領域の技術を活用したイノベーションの創出やビジネスモデルの転換など、持続的な成長を遂げるための企業戦略とITの融合が求められております。

今後の国内経済の見通しにつきましては、不安定な国際情勢や世界的な金融引締め、物価上昇などにより先行き不透明なものの、With/Afterコロナの中で各種政策の効果により景気が持ち直していくことが期待されます。また、前述の通り、中堅・中小企業においては、IT化・DX推進による業務プロセスの改善やビジネスモデル変革への取り組みが拡大し、IT投資への需要が一層高まると期待されるため、当社グループにおけるビジネス環境は改善傾向にあります。

当社グループは、長年に亘る経済社会の構造的な問題や業界内での競争環境、ITの進展に伴う大きな時代の変化に対して、地域経済を支える会計事務所や中堅・中小企業が柔軟に対応し、また積極的な変革を遂げることを支援してまいります。当社グループの経営方針を全うし、社会的な使命を果たすとともに、これら時代の変化を大きな事業機会と捉え、お客様の持続的な成長を支援してまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループのお客様である会計事務所や中堅・中小企業は、「(3)経営環境」に記載のとおり、経済・社会構造の変化や業界内での競争環境、ITの進展に伴う大きな時代の変化の中で柔軟な対応を迫られており、当社グループの製品・サービスへのニーズも高度化・多様化しております。このような中、お客様に対して、最適な経営システム及び経営ノウハウ、経営情報サービスを開発・提供し続けること、そのための強固な経営基盤を構築することが経営の最重要課題と捉えています。

具体的には、「(2)中期的な経営戦略」に記載しております「中期経営計画 Vision2025」における基本戦略として掲げている6項目について、継続的に実行してまいります。このような取り組みを通して、2025年度の経営目標の達成に向けて邁進してまいります。

また、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております「サステナビリティ経営」を推進する上において、サステナビリティ基本方針に基づく、9つのマテリアリティに取り組んでまいります。すべてのステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう、今後も企業価値向上に向けて一層努力してまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)サステナビリティ経営についての考え方

当社グループの事業は、日本の経済・社会を支える中小企業の経営課題を解決し、その成長・発展に寄与することを目的としています。そして、中小企業の発展が、多くの雇用を創出して地域経済を活性化します。まさに当社グループは日本社会の持続的な成長に貢献する企業を目指して経営活動を行っています。

今後も、最新テクノロジーを活用したイノベーションの創出に挑戦し続け、社会の課題解決に繋がる事業活動を推進するとともに、新たな価値創造を重ねることで継続的な企業価値の向上を目指してまいります。

 

<サステナビリティ基本方針>

私たちは、企業理念のもと、税理士・公認会計士事務所と共に、中小企業の成長・発展を支援し、また、中小企業のサステナビリティ経営を推進することで、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指します。

1.DX推進による地球環境への貢献

2.会計事務所と中小企業の経営革新、成長・発展を支援

3.多様なプロフェッショナル人材が活躍する働きがいのある職場づくり

4.健全成長のためのガバナンスの強化

 

(2)マテリアリティ(重要課題)とSDGsについて

当社グループは、持続可能な社会の実現に貢献する企業であり続けるために、ステークホルダーにとっての重要度と当社グループ事業にとっての重要度の2軸で取り組むべき課題を分類し、特に優先して取り組むべき9つのマテリアリティを特定しています。また、特定したマテリアリティとSDGs(持続可能な開発目標)との関連付けをしています。

 

マテリアリティ(重要課題)

貢献するSDGs

 1.DX推進による地球環境への貢献
1-1 事業活動を通じたDX推進による環境負荷の軽減

 

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 2.会計事務所と中小企業の経営革新、成長・発展を支援
2-1 高品質で安定したERP製品・経営情報サービスの提供
2-2 DXを促進させるイノベーティブな新規事業への取り組み
2-3 会計事務所との協業・共創の推進
2-4 知的資本の蓄積

 

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 3.多様なプロフェッショナル人材が活躍する働きがいのある職場づくり
3-1 人材の確保と育成、成長機会の創出
3-2 ダイバーシティーと働き方改革の推進

 

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 4.健全成長のためのガバナンスの強化
4-1 コーポレート・ガバナンスの徹底
4-2 情報セキュリティの徹底

 

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(3)サステナビリティ経営のマテリアリティにおける取り組み

各マテリアリティにおける取り組みの詳細につきましては、当社ホームページをご覧ください。

 

1.DX推進による地球環境への貢献

1-1 事業活動を通じたDX推進による環境負荷の軽減

・事業活動を通じた環境負荷の軽減

・社内の取り組みによる環境負荷の軽減

(https://www.mjs.co.jp/outline/sustainability/materiality1/)

 

2.会計事務所と中小企業の経営革新、成長・発展を支援

2-1 高品質で安定したERP製品・経営情報サービスの提供

・顧問先企業への経営指導・経営支援ソリューションを会計事務所に提供

・中堅・中小企業向け総合ソリューション・ビジネスを展開

2-2 DXを促進させるイノベーティブな新規事業への取り組み

・統合型DXプラットフォーム事業の展開

2-3 会計事務所との協業・共創の推進

・ミロク会計人会の活動

・税経システム研究所の活動

・多彩な研修・セミナー

2-4 知的資本の蓄積

・研究開発活動について

・知的財産について

(https://www.mjs.co.jp/outline/sustainability/materiality2/)

 

3.多様なプロフェッショナル人材が活躍する働きがいのある職場づくり

3-1 人材の確保と育成、成長機会の創出

・多様な人材の採用

・プロフェッショナル人材の育成・教育

・自己啓発の支援

3-2 ダイバーシティと働き方改革の推進

・ダイバーシティの推進

・働き方改革とワーク・ライフ・バランスの推進

(https://www.mjs.co.jp/outline/sustainability/materiality3/)

 

4.健全成長のためのガバナンスの強化

4-1 コーポレート・ガバナンスの徹底

・コーポレート・ガバナンスの徹底

4-2 情報セキュリティの徹底

・製品・サービスのセキュリティについて

・情報セキュリティの管理体制について

(https://www.mjs.co.jp/outline/sustainability/materiality4/)

 

(4)サステナビリティ経営におけるガバナンスについて

①ガバナンス

当社グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に向けて、サステナビリティ基本方針を制定し、また、9つのマテリアリティを特定して2022年5月に公表しました。そして、サステナビリティ経営の推進を目的に、サステナビリティ委員会を設置し、当委員会で検討・協議した方針や課題等を、経営会議及び取締役会へ付議または報告し、取締役会はこのプロセスを定期的に監督し、必要に応じて対応の指示を行っています。

 

②サステナビリティ委員会の役割及び構成

サステナビリティ経営における重要事項の協議、及び各種取り組みを推進する組織として、代表取締役社長を委員長、取締役副会長を副委員長とし、関係部署の担当執行役員・部門長をメンバーとするサステナビリティ委員会を取締役会の下に設置しています。本委員会は原則、年2回開催され、サステナビリティに関する方針・マテリアリティの設定・見直し及びKPIの設定・進捗管理、活動結果の評価と評価に基づく次年度の目標・取り組み等について協議しています。

 

③取締役会による監督体制

取締役会は、年1回以上、サステナビリティ経営に関する方針・マテリアリティの見直し等について審議します。また、年2回、サステナビリティ委員会より活動報告を受け、モニタリングし、新たに設定した施策や目標・進捗等を監督し、必要に応じて対応の指示を行います。

 

(5)リスク管理

サステナビリティ経営における9つのマテリアリティは、当社グループの事業への影響(事業性)とステークホルダーへの影響(社会性)の2軸から評価を行い選定しています。さらに、各マテリアリティにおいて、機会・リスク分析を行い、それに基づく中長期的なありたい姿を設定し、その実現のための具体的な対応方針や取り組み施策を協議し決定しています。

これらの決定及び定期的な見直しを行うプロセスは、上記のガバナンスに記載のとおりです。

 

なお、当社グループはTCFDに基づく開示等は行っておりませんが、今後、気候変動に関わるリスク及び機会が当社グループの事業活動や収益等に与える影響について必要なデータの収集と分析を行ったうえで、評価・開示について検討してまいります。

 

(6)人的資本に関する「戦略」並びに「指標及び目標」について

①多様性の確保に向けた人材育成方針、社内環境整備方針

人材育成方針としては、当社での活動を通して、社員一人ひとりが相互互恵・相互扶助の精神、社会道徳、コンプライアンス、コモンセンス等を学び、主体性、コミュニケーション能力等を高めながら、人間力を磨くことにより、社会に通用する立派な人格を錬成することとしております。

また、社内環境整備方針としては、多様なスキル・経験・価値観を持った意欲と能力のある社員が公正に評価され、社員一人ひとりがお互いを認め合い、個々の能力を最大限発揮できるような制度を充実させるとともに、多様な人材の活躍を価値創造につなげるために、個々のワーク・ライフ・バランスの実現や、すべての社員がパフォーマンスを発揮できるような職場環境を作ることで仕事の生産性向上と生活の質の向上を実現することとしております。

当社の人材育成及び多様性支援に関する取り組みにつきましては、当社ホームページをご覧ください。(https://www.mjs.co.jp/outline/sustainability/materiality3/)

 

②多様性の確保についての考え方

当社は、多様性を踏まえた人材の活用は会社の持続的成長のために不可欠であると考え、採用・登用・能力開発等を積極的に行うとともに、実力や成果に応じた評価を行っております。また、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等で特に制限は設けておりません。

<多様性の確保の自主的かつ測定可能な目標>

女性の管理職への登用においては、2025年度に管理職に占める女性社員の割合を15%超にすることを目指しております。外国人・中途採用者の管理職への登用においては多様性の確保に配慮しておりますが、当社は国内事業のみであり、外国人社員が限られることや中途採用者はすでに十分な管理職が存在することから、管理職への登用目標等は設定しておりません。

<多様性の確保の状況>

a.既に女性の執行役員がおり、2023年6月には女性の社外取締役も就任しております。なお、女性・中途採用者の管理職への登用についても、現時点で多数の実績があります。

b.2023年4月より育児と仕事の両立支援の一環として、育児短時間勤務の可能期間を小学校第3学年修了前までとしていたものを小学校第6学年修了前までに延長しました。

c.2023年4月より人事考課、業績考課の対象期間を見直し、中途採用者、休職者、育児短時間勤務者等評価期間の一部が欠けた社員でも考課による給与改定、賞与の支給をすることとしました。

d.2023年4月よりコース別人事制度を改定し、当社におけるキャリア形成の選択肢を広げることとしました。

 

人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりです。

指標

目標

実績(当連結会計年度)

管理職に占める女性労働者の割合

2026年3月までに15%

11.6%

男性労働者の育児休業取得率

2026年3月までに30%

11.9%

労働者の男女の賃金の差異

80.2%

なお、上記に記載した、人的資本に関する「戦略」並びに「指標及び目標」については、現時点における当社の戦略、指標及び目標を記載しております。今後、各グループ会社とも連携して重要課題に取り組んでまいります。

 

すべてのステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう、今後も企業価値向上に向けて一層努力してまいります。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 市場環境等のリスク

当社グループは、全国の会計事務所に対し、財務・会計システムの開発、販売及び経営情報サービス等を提供しております。会計事務所マーケットに関しましては、税理士法人・大型事務所の台頭や所長の高齢化に伴う事業承継問題などにより会計事務所の統廃合が進み、マーケット自体が縮小する可能性があります。また、業務用ソフトウェア業界において、コンピュータ技術の革新やビジネスモデルの変革などにより予想を超える価格競争等が激化する可能性があります。いずれの場合も当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

当社グループは、会計事務所とともに中小企業の発展、繁栄に寄与することを経営方針に掲げ、会計事務所における顧問先企業への付加価値拡大や適切な事業承継支援により、会計事務所の事務所経営を支援しております。また、最新テクノロジーやDXを含むビジネスモデルの変革等の調査研究を継続し、さらにBPRによる生産性向上やコスト競争力の強化に引き続き取り組んでまいります。

 

(2) 開発ソフトウェアの品質や知的財産権に関するリスク

当社グループが提供する製品・サービスにおいて、システム不具合が発生した場合や急速な技術革新への対応が遅れた場合、または各種法制度改正への対応の遅延や不備があった場合、さらに第三者の知的財産権を侵害した場合、その状況に応じて、お客様や第三者からの損害賠償請求やIT企業としての信用失墜等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

これらに対応するために、当社におきましては、「ISO 9001(品質マネジメントシステム)」に基づく徹底した品質管理体制の下でソフトウェア開発を行っており、また、最新テクノロジーの動向調査や各種法制度改正、知的財産権の侵害等に関しては、専門組織や外部機関を通して細心の注意を払い情報収集、調査を継続的に行っております。

 

(3) 開発ソフトウェアの収益性に関するリスク

当社グループは、市場競争力を強化・維持するためのソフトウェア開発を継続的に行っており、その開発原価の一部を固定資産として計上しておりますが、市場環境の変化や急速な技術革新等により、開発方針や要件定義の変更等の必要性が生じ、当初の計画通りの収益獲得が見込めなくなった場合には、追加の減価償却等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、このリスクに対応するために、市場調査・分析によるお客様ニーズに即した製品開発、緻密な原価管理による開発コストの抑制等を実施しております。

 

(4) 人材に関するリスク

当社グループが属するソフトウェア業界及び情報サービス業界における最大の財産は「人材」であり、優秀な人材の確保・育成は今後の経営基盤を維持・拡大するうえで不可欠であります。同業界においては、若手を中心に人材の流動化が進んでおり、計画通りに人材を確保できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

当社においては、優秀な人材の獲得・育成のため、中期的な視点で新卒採用や即戦力となるキャリア採用を実施し、社員がより高度なスキルを習得できるよう、社内研修制度の充実や社外研修受講の積極推奨、資格取得者への報奨金制度を実施しております。また社員の働く環境の継続的な改善や働き方改革にも積極的に取り組み、社員満足度の向上に努めてまいります。

 

(5) 情報セキュリティにおけるリスク

当社グループは、お客様の情報システムを構築するにあたり、お客様の情報資産をお預かりすることがありますので、情報管理やセキュリティ管理は、企業の信頼に直結する重要な事項であります。万が一、コンピュータウイルスによる感染やサイバー攻撃等の外部からの不正アクセス、自然災害の発生等により、これらの情報が漏洩した場合には、お客様からの損害賠償請求やIT企業としての信用の失墜等が当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このため、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の認証を取得し、社員等を対象とした定期的な教育等の情報管理の強化・徹底を行っており、また情報・ネットワーク機器のセキュリティ対策を講じています。

 

(6) 災害等によるリスク

当社グループは、全国に営業・サポート拠点を配置しております。地震等の自然災害やテロにより社会インフラや当社グループの主要な事業所等が壊滅的な損害を被った場合、その対応に相応の費用を要することになります。また、新型コロナウイルス感染症のようなパンデミックの発生等により、従業員やお客様、取引先の多くが安全確保・健康維持のために行動が制限され、或いはお客様の経営状況の悪化によりIT投資計画を変更されること等が想定されますが、その場合には当社グループの製品・サービス提供等の事業活動に大きな影響が生じるため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、これらのリスクに対応するため、お客様や従業員の安否確認・安全確保、社内業務復旧、顧客対応等の観点から災害対策マニュアルの策定や継続的な見直しを行っており、災害発生時のシミュレーション訓練なども実施しております。また、感染症対策として、従業員によるテレワーク環境の整備、支援をはじめ、働き方改革を段階的に実行してまいります。

 

(7)M&Aに関するリスク

当社グループは、成長戦略の柱の一つとして、シナジー発揮が期待される企業に対するM&Aの実施による事業拡大を積極的に進める方針でおります。企業買収時に発生するのれんについては、その超過収益力の効果が発現すると見積られる期間にわたり償却を行い、各連結会計年度末におけるのれんの金額は、将来の収益力を適切に反映しているものと判断していますが、事業環境の変化等により、対象となる事業において将来の収益力が低下した場合、減損損失の計上により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、M&A実施の際には、対象企業の財務内容や契約関係等に関して十分なデューデリジェンスを行い、本リスクの低減を図っております。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績

当連結会計年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和などにより社会経済活動の正常化の動きが見られたものの、原材料や物価の高騰、さらに金融資本市場の変動等による経済活動への影響が懸念され、先行き不透明な状況で推移しました。

ソフトウェア業界及び情報サービス業界においては、企業における人手不足やテレワークをはじめとする働き方改革への対応、業務プロセスのデジタル化の環境整備が進むなど、IT投資需要は高まっております。

 

当社グループは、このような経営環境の下、販売力や製品・サービス力の向上による既存顧客との関係維持、満足度向上を図るとともに、新規顧客の開拓による顧客基盤の拡大とこれらに伴うサービス収入の増大、収益基盤の強化に努めました。また、クラウドサービスの拡販に加え、オンプレミス製品の提供形態を、一括で売上が計上される売切り型から利用期間に応じて売上計上されるサブスクリプション型へ移行を進めており、クラウド・サブスク型ビジネスモデルへの転換に伴う更なる収益性の改善を目指しております。

販売面では、当期より新イメージキャラクターにホラン千秋さんを起用し、テレビCMをはじめ、新たなプロモーション活動を行いました。また、改正電子帳簿保存法やインボイス制度対応、セキュリティ対策など、お客様の関心の高い分野のオンラインセミナー・研修会の開催、各種イベントへの出展など、積極的な販売促進活動を行いました。さらに、デジタルマーケティングやオンライン商談ツールを活用しつつ、全国主要都市にある直接販売網の強みを活かし、地域に根差した営業・サポート活動を展開しました。多くのお客様に主力のERP製品や各種サービスを訴求するとともに、IT導入補助金を活用しつつ、お客様に最適な製品・サービスを提供し、IT化、DX推進による業務効率化、生産性向上を支援しました。併せて、2022年4月にソリューション支社を4支社新設し、中堅・中小企業向けのソリューションビジネス体制を強化しました。

開発面では、中堅企業向けERPシステム「Galileopt DX」を開発し、提供を開始しました。また、クラウド型電子契約サービス『MJS e-ドキュメントCloudサイン』の提供を開始し、当社のERPシステムや証憑書類をデータセンターに保存するクラウドサービス『MJS e-ドキュメントCloudキャビネット』等と併せてご利用いただくことで、改正電子帳簿保存法への対応に加え、業務効率化を実現します。さらに、国際標準規格「Peppol」に準拠した電子インボイスの送受信に対応するクラウドサービス『MJS e-Invoice』を開発し提供を開始しました。

当社グループが提供する多彩なERP製品・各種クラウドサービスにおいて、改正電子帳簿保存法やインボイス制度などの法制度改正への対応を確実に行うとともに、多様な他社製品とのAPI連携を実現するなど、お客様ニーズに即した機能改良を継続して行い、新たな付加価値の提供に努めました。また、子会社のトライベック株式会社が、中小企業支援プラットフォーム「Hirameki 7(ヒラメキセブン)」を開発し、2022年7月よりサービスを提供しております。当社グループの新規事業である統合型DXプラットフォーム事業としてサービスを開始し、今後さらにサービスやコンテンツを充実させる計画です。

当社グループは、「中期経営計画 Vision2025」に掲げた「既存ERP事業の進化・ビジネスモデルの変革と新規事業によるイノベーション創出」を実現するための基本戦略に基づいて、継続的な企業価値の向上を目指します。

 

このような事業活動により、中堅・中小企業向けの主力ERP製品を中心にソフトウェア売上が増加し、併せて新規顧客へのシステム導入に伴うソフトウェア保守収入が伸長しました。さらにクラウドサービスの利用社数の増加に加え、ERP製品の一部サブスクリプション型での提供によりソフトウェア使用料収入が伸長し、ストック型の安定的なサービス収入が大きく増加しました。この結果、当連結会計年度における経営成績は次のとおりとなりました。

売上高は、41,461百万円(前年同期比13.3%増)、営業利益6,084百万円(前年同期比27.0%増)、経常利益5,839百万円(前年同期比22.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,767百万円(前年同期比16.6%減)となりました。

 

当連結会計年度の品目別の売上高は以下のとおりであります。

(システム導入契約売上高)

 ハードウェア売上高は、前年同期比26.7%増の3,939百万円、ソフトウェア売上高は、前年同期比11.2%増の13,802百万円となりました。ユースウェア売上高は、前年同期比25.4%増の5,904百万円となりました。

 この結果、システム導入契約売上高の合計は、前年同期比16.8%増の23,646百万円となりました。

 ※「システム導入契約売上高」は、システム導入契約時の売上高の合計として、ハードウェア、ソフトウェア、ユースウェア(システム導入支援サービス等)の売上高から構成されております。

(サービス収入)

 会計事務所向けの総合保守サービスであるTVS(トータル・バリューサービス)収入は、前年同期比0.6%増の2,534百万円となりました。ソフト使用料収入は、顧問先企業向けの低価格なソフト使用料収入の伸長やサブスクリプションモデルの採用等により、前年同期比41.6%増の3,934百万円となりました。企業向けのソフトウェア運用支援サービス収入は、新規顧客の保守契約の増加により、前年同期比1.6%増の5,684百万円となりました。ハードウェア・ネットワーク保守サービス収入は、前年同期比0.9%増の1,518百万円、サプライ・オフィス用品は、前年同期比3.9%減の582百万円となりました。

 この結果、サービス収入の合計は、前年同期比9.6%増の14,255百万円となりました。

 ※「サービス収入」は、主に継続的な役務の対価となる安定的な収入として、ソフトウェア運用支援サービスやハードウェア・ネットワーク保守サービス、ソフト使用料収入、サプライ・オフィス用品等の売上高から構成されています。

 

 売上高前年同期比較

(単位:百万円、%)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前年同期比較

 

 

(自  2021年4月1日

(自  2022年4月1日

 

 

   至  2022年3月31日)

   至  2023年3月31日)

 

 

売上高

構成比

売上高

構成比

増減額

前期比

 

ハードウェア

3,110

8.5

3,939

9.5

828

26.7

 

ソフトウェア

12,416

33.9

13,802

33.3

1,386

11.2

 

ユースウェア

4,709

12.9

5,904

14.2

1,194

25.4

システム導入契約売上高

20,236

55.3

23,646

57.0

3,409

16.8

 

TVS

2,517

6.9

2,534

6.1

16

0.6

 

ソフト使用料

2,778

7.6

3,934

9.5

1,156

41.6

 

ソフトウェア運用支援サービス

5,596

15.2

5,684

13.7

88

1.6

 

ハードウェア・ネットワーク保守サービス

1,505

4.1

1,518

3.7

13

0.9

 

サプライ・オフィス用品

606

1.7

582

1.4

△23

△3.9

サービス収入

13,004

35.5

14,255

34.4

1,250

9.6

その他

3,356

9.2

3,559

8.6

203

6.1

合計

36,597

100.0

41,461

100.0

4,863

13.3

 

b.財政状態

(資産)

 当連結会計年度末における流動資産は27,410百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,006百万円増加しました。これは主に現金及び預金が2,586百万円増加したことによるものであります。

 固定資産は18,378百万円となり、前連結会計年度末に比べ692百万円減少しました。これは主に投資その他の資産が624百万円減少したことによるものであります。

 繰延資産は5百万円となり、前連結会計年度末に比べ7百万円減少しました。

 この結果、総資産は、45,793百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,306百万円増加しました。

(負債)

 当連結会計年度末における流動負債は20,868百万円となり、前連結会計年度末に比べ11,494百万円増加しました。これは主に1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債が11,007百万円増加したことによるものであります。

 固定負債は149百万円となり、前連結会計年度末に比べ11,333百万円減少しました。これは主に転換社債型新株予約権付社債が11,018百万円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、21,018百万円となり、前連結会計年度末に比べ161百万円増加しました。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は24,775百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,145百万円増加しました。これは主に当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益3,767百万円の計上や配当1,343百万円の実施により、利益剰余金が2,424百万円増加したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は53.0%(前連結会計年度末は51.0%)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ2,522百万円増加し、19,171百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、7,157百万円の収入(前年同期は6,202百万円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益5,737百万円、減価償却費2,873百万円がそれぞれキャッシュ・フローの増加要因となり、棚卸資産の増加額465百万円、法人税等の支払額2,392百万円がそれぞれキャッシュ・フローの減少要因となったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、2,856百万円の支出(前年同期は1,488百万円の支出)となりました。これは主として、投資有価証券の売却による収入584百万円がキャッシュ・フローの収入となり、無形固定資産の取得による支出2,920百万円、有形固定資産の取得による支出301百万円がそれぞれキャッシュ・フローの支出となったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、1,778百万円の支出(前年同期は5,690百万円の支出)となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出440百万円、配当金の支払1,344百万円がそれぞれキャッシュ・フローの支出となったことによるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループは、単一セグメントであるため品目別に記載しております。

名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

 

ソフトウェア(百万円)

13,802

111.2

(注) 上記の金額は販売価額で表示しております。

 

b.受注実績

当社グループは、一部受託開発を行っておりますが、金額が軽微のため、記載を省略しております。

c.仕入実績

名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

 

ハードウェア(百万円)

3,132

127.4

 

ソフトウェア(百万円)

961

99.1

システム導入契約仕入高(百万円)

4,093

119.4

 

サプライ・オフィス用品(百万円)

298

100.6

サービス仕入高(百万円)

298

100.6

その他(百万円)

0

53.4

 

合計(百万円)

4,392

117.9

(注) 上記の金額は仕入価額で表示しております。

 

d.販売実績

名称

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比(%)

 

ハードウェア(百万円)

3,939

126.7

 

ソフトウェア(百万円)

13,802

111.2

 

ユースウェア(百万円)

5,904

125.4

システム導入契約売上高(百万円)

23,646

116.8

 

TVS(百万円)

2,534

100.6

 

ソフト使用料(百万円)

3,934

141.6

 

ソフトウェア運用支援サービス(百万円)

5,684

101.6

 

ハードウェア・ネットワーク保守サービス(百万円)

1,518

100.9

 

サプライ・オフィス用品(百万円)

582

96.1

サービス収入(百万円)

14,255

109.6

その他(百万円)

3,559

106.1

合計(百万円)

41,461

113.3

(注) 上記の金額は販売価額で表示しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

1)キャッシュ・フローの分析

「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

2)当社グループの資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、仕入商品の購入費用及びソフトウェア製品の保守費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、先端技術を活用した独創的な次世代製品・サービスの開発等によるものであります。

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入による調達を基本としております。また、設備投資、開発資金及び長期運転資金は、金融機関からの長期借入による調達を基本としております。

また、2023年12月には転換社債型新株予約権付社債の償還期限を迎えますが、必要に応じて、資金調達を実施し、償還に備える予定でおります。

当連結会計年度末における借入金、リース債務及び無利息の転換社債型新株予約権付社債を含む有利子負債の残高は12,098百万円となり、前連結会計年度末より、526百万円減少いたしました。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は19,171百万円となりました。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

また、新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、各種政策の効果等により経済・社会活動を大きく制限する事象は発生しないことを前提としておりますが、不安定な国際情勢や世界的な金融引締め、物価上昇などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くという仮定のもと、会計上の見積りを行っております。

 

④経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループが継続的な企業価値の向上を実現するうえで、事業の成長性及び資本の効率性を経営上の重要な判断指標として位置付けており、2021年5月13日に2025年度の経営目標(売上高550億円、経常利益125億円、ROE20%超)を公表しました。

「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中期的な経営戦略」に記載している「中期経営計画 Vision2025」に沿って事業を推進してまいります。

 

当社グループの2025年度の経営目標に対する2022年度実績及び2023年度の計画は、以下のとおりです。

 

 

2022年度実績

2023年度計画

2025年度経営目標

売上高

414億円

416億円

550億円

経常利益

58億円

62億円

125億円

経常利益率

14.1%

14.9%

20.0%超

ROE

16.2%

16.0%

20.0%超

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

6【研究開発活動】

 当社グループは、ITの急速な発展を背景とした経済・社会の変革やITを活用した経営・業務改革のニーズに対応すべく、高度なIT人材の育成に取り組んでいます。また、多様かつ質の高いサービスの実現のため、継続的に研究開発を行っております。具体的には、当社ユーザーであります会計事務所とその顧問先企業を中心とする中堅・中小企業の経理・財務・総務業務に特化した財務・給与・人事等の業務専用システムの開発と、関連するデータベース・開発言語等の調査及び強固なセキュリティ構築を目的とした研究開発に取り組んでおります。

 また、統合型DXプラットフォーム事業などの新たなサービス開発や金融機関との連携強化に対しても積極的に研究開発を行っております。

 研究開発活動は、主に当社の製品開発・サポート本部にて行い、Fintech分野やDXプラットフォームなど一部の研究開発については、連結子会社と共同で研究開発を行っております。

 当連結会計年度における主な研究開発活動は次のとおりであります。

ソフトウェア関連事業

<ハードウェア>

 ①先端ハードウェア技術及び通信技術、仮想環境等の当社製品への応用技術研究

 ②情報漏洩対策・IT資産管理アプライアンス「PCパトロールBOX」の企画・開発

<ソフトウェア>

 ①会計事務所向け統合業務システム「ACELINK NX-Pro」シリーズの機能強化

 ②顧問先向け統合業務システム「ACELINK NX-CE」シリーズの機能強化

 ③企業向け統合業務システム「Galileopt DX」シリーズの機能強化

 ④企業向け統合業務システム「MJSLINK DX」シリーズの機能強化

 ⑤企業向け税務システム「MJS税務DX」の企画・開発

 ⑥税制改正及び法改正に伴う、当社全製品のシステム改良

 ⑦中小・零細企業向け流通パッケージ「ミロクのかんたん!シリーズ」の機能強化

 ⑧社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)に対応した「MJSマイナンバー」「MJSマイナンバーCloud」の機能強化

 ⑨先端ソフトウェア技術の調査及び当社製品の対応

<サービス開発・連携>

 ①小規模事業者向けクラウドサービス「かんたんクラウド」シリーズの企画・開発

 ②企業向けフロントシステム「Edge Tracker」シリーズの企画・開発

 ③顧問先向け記帳ツール「MJSお金の管理」の企画・開発

 ④振込代行クラウドサービス「楽たす」シリーズの企画・開発

 ⑤監査業務支援サービス「MJS AI監査支援」の企画・開発

 ⑥証憑書類保管・電子契約クラウドサービス「MJS e-ドキュメントCloud」の企画・開発

 ⑦電子インボイス送受信・インボイス電子化対応サービス「MJS e-Invoice」の企画・開発

 ⑧遠隔地バックアップサービス「MJSセキュアストレージサービス」の企画・開発

 ⑨中小企業支援プラットフォーム「Hirameki 7(ヒラメキセブン)」の企画・開発

 ⑩次世代ERPシステムの企画・開発

 ⑪AIの利活用の調査・研究

 ⑫仮想通貨等FinTechの調査・研究

 ⑬新たな開発運用手法、開発運用体制等の調査・研究

 ⑭仮想化環境の調査・研究

 当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,057百万円であります。