【要約四半期連結財務諸表注記】

1.報告企業

川崎重工業株式会社(以下、「当社」とする)は日本に所在する企業です。当社の要約四半期連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下、「当社グループ」とする)、並びに当社グループの関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されます。当社グループは、当社を中心として航空宇宙システム事業、車両事業、エネルギーソリューション&マリン事業、精密機械・ロボット事業、パワースポーツ&エンジン事業及びその他事業を営んでいます。

 

2.作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、同第93条の規定により、IAS第34号に準拠して作成しています。

要約四半期連結財務諸表は、2023年8月8日に取締役会により承認されています。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、金融商品及び確定給付負債(資産)等を除き、取得原価を基礎として作成しています。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を切り捨てして表示しています。

 

(4) 重要な会計上の見積り及び判断の利用

IFRSに準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられています。実際の業績はこれらの見積りとは異なる場合があります。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しています。会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した会計期間と将来の会計期間において認識しています。

本要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断は、2023年3月31日に終了した連結会計年度に係る連結財務諸表と同様です。

 

(5) 未適用の公表済み基準書及び解釈指針

要約四半期連結財務諸表の承認日までに新設又は改訂が公表された基準書及び解釈指針のうち、重要な影響があるものはありません。

 

 

3.重要性がある会計方針

当社グループが本要約四半期連結財務諸表において適用する会計方針は、2023年3月31日に終了した連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同様です。

なお、当第1四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積年次実効税率を用いて算定しています。

 

4.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。当社グループは、製品別を基本とするカンパニー制を採用しており、各カンパニーは、委譲された権限の下、国内及び海外における事業活動を展開しています。従って、当社グループは当該カンパニーを基礎とした製品別を基本とするカンパニー別のセグメントから構成されており、「航空宇宙システム」、「車両」、「エネルギーソリューション&マリン」、「精密機械・ロボット」、「パワースポーツ&エンジン」、「その他事業」の6つを報告セグメントとしています。

各報告セグメントの主な事業内容は、以下のとおりです。

 

報告セグメント

主な事業内容

航空宇宙システム

航空機、航空機用エンジン等の製造・販売

車両

鉄道車両、除雪機械等の製造・販売

エネルギーソリューション&

マリン

エネルギー関連機器・システム、舶用推進関連機器・システム、プラント関連機器・システム、船舶等の製造・販売

精密機械・ロボット

油圧機器、産業用ロボット等の製造・販売

パワースポーツ&エンジン

二輪車、オフロード四輪車(SxS、ATV)、PWC「ジェットスキー」、汎用ガソリンエンジン等の製造・販売

その他事業

商業、販売・受注の仲介・斡旋、福利施設の管理等

 

 

 

(2) 報告セグメントに関する情報

報告セグメントの会計方針は、当社の要約四半期連結財務諸表における会計方針と概ね同一です。

当社グループの報告セグメントに関する情報は以下のとおりです。

 

前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)2

連結

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリュー
ション&
マリン

精密機械・

ロボット

パワー
スポーツ&

エンジン

その他事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客からの
売上収益

63,458

26,404

63,514

52,607

126,047

18,311

350,344

350,344

(2) セグメント間の
内部売上収益又は
振替高(注)1

2,727

5

3,455

3,980

148

4,382

14,700

14,700

66,185

26,410

66,970

56,588

126,195

22,694

365,044

14,700

350,344

セグメント利益又は
損失(△)(事業利益
又は事業損失)(注)3

8,929

158

27

1,482

12,883

1,347

6,597

2,004

4,593

金融収益

 

7,512

金融費用

 

1,500

税引前四半期利益

 

10,605

 

(注) 1.セグメント間の内部売上収益又は振替高は市場実勢価格に基づいています。

2.セグメント利益又は損失(事業利益又は事業損失)の調整額△2,004百万円には、セグメント間取引消去△111百万円、セグメントに帰属しない一般管理費等△1,892百万円を含めています。

3.セグメント利益又は損失(事業利益又は事業損失)は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費、持分法による投資利益又は損失、その他の収益及びその他の費用を控除しています。

 

当第1四半期連結累計期間(自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)

(単位:百万円)

 

報告セグメント

調整額

(注)2

連結

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリュー
ション&
マリン

精密機械・

ロボット

パワー
スポーツ&

エンジン

その他事業

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1) 外部顧客からの
売上収益

80,217

43,519

70,765

49,315

143,982

17,540

405,340

405,340

(2) セグメント間の
内部売上収益又は
振替高(注)1

2,403

12

4,927

3,604

207

5,505

16,661

16,661

82,621

43,531

75,692

52,919

144,189

23,046

422,002

16,661

405,340

セグメント利益又は
損失(△)(事業利益
又は事業損失)(注)3

4,650

6

5,860

2,552

14,300

645

13,597

3,343

10,253

金融収益

 

7,859

金融費用

 

3,146

税引前四半期利益

 

14,966

 

(注) 1.セグメント間の内部売上収益又は振替高は市場実勢価格に基づいています。

2.セグメント利益又は損失(事業利益又は事業損失)の調整額△3,343百万円には、セグメント間取引消去△186百万円、セグメントに帰属しない一般管理費等△3,156百万円を含めています。

3.セグメント利益又は損失(事業利益又は事業損失)は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費、持分法による投資利益又は損失、その他の収益及びその他の費用を控除しています。

 

 

5.配当金

前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)

(1) 配当の総額及び1株当たり配当額

決議

配当の総額
(単位:百万円)

1株当たり配当額
(単位:円)

基準日

効力発生日

2022年6月24日

定時株主総会

3,357

20.00

2022年3月31日

2022年6月27日

 

(注) 2022年6月24日定時株主総会の決議による配当金の総額には、業績連動型株式報酬制度により設定された取締役等を受益者とする信託が保有する株式に対する配当金8百万円が含まれています。

 

(2) 基準日が当第1四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第1四半期連結会計期間末後となるもの

該当事項はありません。

 

当第1四半期連結累計期間(自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)

(1) 配当の総額及び1株当たり配当額

決議

配当の総額
(単位:百万円)

1株当たり配当額
(単位:円)

基準日

効力発生日

2023年6月28日

定時株主総会

10,072

60.00

2023年3月31日

2023年6月29日

 

(注) 2023年6月28日定時株主総会の決議による配当金の総額には、業績連動型株式報酬制度により設定された取締役等を受益者とする信託が保有する株式に対する配当金23百万円が含まれています。

 

(2) 基準日が当第1四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第1四半期連結会計期間末後となるもの

該当事項はありません。

 

6.金融商品の公正価値

(1) 公正価値ヒエラルキーのレベル別分類

それぞれのレベルは、以下のように定義付けられています。

レベル1:同一の資産又は負債の活発な市場における(無調整の)相場価格により測定した公正価値

レベル2:レベル1のインプット以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを用いて測定した公正価値

レベル3:重要な観察できないインプットを使用して測定した公正価値

 

公正価値の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれ
ぞれ属するレベルのうち、公正価値の算定における優先順位が最も低いレベルに公正価値を分類しています。

 

 

 

(2) 公正価値の算定方法

金融資産及び金融負債の公正価値の算定方法は以下のとおりです。

 

① 現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、営業債務及びその他の債務、債権流動化に伴う支払債務、短期借入金

短期間で決済されるため、公正価値は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっています。

② デリバティブ

為替予約は報告期間の末日の先物為替相場に基づき算定しています。また、金利スワップは、報告期間の末日における金利を基に将来予測されるキャッシュ・フローを現在価値に割り引いて算定しています。

③ 株式・出資金

活発な市場のある株式等の公正価値は、市場価格に基づいて算定しています。活発な市場のない株式等の公正価値は、原則として、類似会社の市場価格に基づく評価技法等を用いて算定しています。

④ 長期借入金

元利金の合計額を、同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定しています。

⑤ 社債

市場価格に基づいて算定しています。

 

(3) 公正価値で測定する金融商品

公正価値で測定される金融商品を評価方法ごとに分析した表は、以下のとおりです。公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替の有無は、報告期間の末日ごとに判断しています。前連結会計年度及び当第1四半期連結会計期間において、公正価値レベル1とレベル2の間の重要な振替は行われていません。また、公正価値で測定する金融資産は、要約四半期連結財政状態計算書の「その他の金融資産」の流動・非流動に区分して計上しています。同様に、公正価値で測定する金融負債は、「社債、借入金及びその他の金融負債」の流動・非流動に区分して計上しています。

 

① 前連結会計年度(2023年3月31日)

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

株式・出資金

4,665

22,287

26,953

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

3,778

3,778

その他

240

240

資産合計

4,665

3,778

22,527

30,971

負債:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

4,619

4,619

負債合計

4,619

4,619

 

 

 

② 当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

資産:

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

株式・出資金

4,959

24,607

29,566

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

1,798

1,798

その他

241

241

資産合計

4,959

1,798

24,848

31,605

負債:

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

21,476

21,476

負債合計

21,476

21,476

 

 

(ⅰ)評価技法及び重要な観察可能でないインプット

レベル3に分類される活発な市場のない株式等の公正価値については、類似会社の市場価格に基づく評価技法等を用いて算定しています。公正価値の算定に用いる重要な観察可能でないインプットは、株価純資産倍率(0.5倍~2.1倍)及び非流動性ディスカウント(30%)です。公正価値の見積りは、株価純資産倍率の増加(減少)により増加(減少)し、非流動性ディスカウントの増加(減少)により減少(増加)します。

なお、レベル3に分類される金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の公正価値の増減は重要ではありません。

 

(ⅱ)評価プロセス

レベル3の金融商品に係る公正価値の測定は、関連する社内規程に従い実施しており、測定結果については部門管理者の承認を受けています。

 

(ⅲ)レベル3に分類される公正価値測定の期首残高と期末残高の調整表

 

(単位:百万円)

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年6月30日)

期首残高

22,472

22,527

購入

70

利得及び損失

 

 

その他の包括利益 (注)1

△471

2,320

純損益 (注)2

8

1

売却

レベル3からの振替 (注)3

△220

その他

10

△0

期末残高

21,869

24,848

 

(注) 1.要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」に含まれて
います。なお、すべてその他の包括利益に認識したもので、純損益に認識したものはありません。

2.要約四半期連結損益計算書の「金融収益」及び「金融費用」に含まれています。

3.投資先を連結子会社化したことによる振替です。

 

 

(4) 公正価値で測定されない金融商品

公正価値で測定されない金融資産及び金融負債の公正価値及び帳簿価額は、以下のとおりです。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当第1四半期連結会計期間
(2023年6月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

長期借入金

211,080

209,170

210,062

208,937

社債

188,941

185,332

168,948

165,639

金融負債合計

400,021

394,502

379,011

374,576

 

(注) 上記以外の償却原価で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は、帳簿価額と近似しています。なお、上記の償却原価で測定する金融負債の公正価値ヒエラルキーは、借入金はレベル3、社債はレベル2に分類しています。

 

7.収益

当社グループは、注記4.「事業セグメント」に記載の6つの事業を基本として構成しています。その上で、顧客との契約から生じる収益についての理解のため、一部(「航空宇宙システム」、「エネルギーソリューション&マリン」、「精密機械・ロボット」)を、更に製品の種類に基づき区分した形で収益を分解しています。製品の種類別の内訳及び地域別の内訳と報告セグメントとの関連は以下のとおりです。

 

前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)

(1)製品の種類別の内訳

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリューション

&マリン

精密機械

ロボット

パワースポーツ

&エンジン

その他

事業

航空宇宙

45,519

45,519

航空エンジン

17,938

17,938

車両

26,404

26,404

エネルギー・プラント・舶用推進

43,660

43,660

船舶海洋

19,853

19,853

精密機械

32,166

32,166

ロボット

20,440

20,440

パワースポーツ&
エンジン

126,047

126,047

その他事業

18,311

18,311

顧客との契約から
生じる収益

63,458

26,404

63,514

52,607

126,047

18,311

350,344

 

 

 

(2)地域別の内訳

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリューション

&マリン

精密機械

ロボット

パワースポーツ

&エンジン

その他

事業

日本

34,267

14,807

49,113

14,519

10,176

16,561

139,446

米国

18,991

7,970

93

4,354

65,293

80

96,784

欧州

8,488

1,671

4,123

16,366

34

30,684

アジア

0

3,626

3,546

28,044

20,253

1,454

56,927

その他

1,709

9,090

1,565

13,957

179

26,502

顧客との契約から生じる
収益

63,458

26,404

63,514

52,607

126,047

18,311

350,344

 

 

 

当第1四半期連結累計期間(自 2023年4月1日  至  2023年6月30日)

(1)製品の種類別の内訳

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリューション

&マリン

精密機械

ロボット

パワースポーツ

&エンジン

その他

事業

航空宇宙

56,835

56,835

航空エンジン

23,382

23,382

車両

43,519

43,519

エネルギー・プラント・舶用推進

47,941

47,941

船舶海洋

22,823

22,823

精密機械

33,018

33,018

ロボット

16,296

16,296

パワースポーツ&
エンジン

143,982

143,982

その他事業

17,540

17,540

顧客との契約から
生じる収益

80,217

43,519

70,765

49,315

143,982

17,540

405,340

 

 

(2)地域別の内訳

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

報告セグメント

合計

航空宇宙

システム

車両

エネルギー
ソリューション

&マリン

精密機械

ロボット

パワースポーツ

&エンジン

その他

事業

日本

41,870

11,216

46,224

15,136

9,111

15,419

138,978

米国

24,919

28,343

214

4,417

80,039

120

138,054

欧州

12,807

2,655

3,176

23,959

41

42,641

アジア

0

3,958

8,674

25,618

17,313

1,549

57,116

その他

618

12,997

965

13,557

409

28,549

顧客との契約から生じる
収益

80,217

43,519

70,765

49,315

143,982

17,540

405,340

 

 

当社グループの各セグメントにおける主な収益計上方法は以下のとおりです。

 

・「航空宇宙システム」、「車両」、「エネルギーソリューション&マリン」

これらセグメントにおいては、民間航空機向け分担製造品や民間航空エンジン分担製造品などの製品の販売のほか、鉄道車両の製造や各種プラントの建設などの工事契約の実施及びそれらのメンテナンス契約などの役務の提供を行っています。製品の販売については、主に一時点で充足される履行義務のため、原則として物品の引渡日又は検収日に収益を認識しています。工事契約の実施及び役務の提供については、一定の期間にわたり充足される履行義務のため、合理的に進捗度を測定し収益を認識しています。進捗度の測定は、主として発生したコストに基づいたインプット法により行っていますが、メンテナンス契約等の役務の提供や、鉄道車両の製造等の一部の工事契約については、アウトプット法により行っています。

 

「航空宇宙システム」では、当社が参画している民間航空エンジンプログラムに関連して負担する費用の一部について、顧客に支払われる対価として、当該金額を見積もって売上収益から減額しています。また、民間航空エンジンプログラムに関して当社が参画割合に応じて負担する一種の値引きについて、収益認識時に当該値引きの金額を変動対価として見積もって売上収益から減額しています。

 

・「精密機械・ロボット」、「パワースポーツ&エンジン」、「その他事業」

これらセグメントにおける建設機械市場向け油圧機器や各種ロボット、二輪車及び四輪車などの製品の販売については、主に一時点で充足される履行義務のため、原則として物品の引渡日又は検収日に収益を認識しています。

 

8.その他の金融資産

一部の海外LNGタンク建設工事においては、海外下請工事会社の契約不履行等の契約違反により当社は損害(約510億円)を被りました。本事案については、ICC(The International Chamber of Commerce)へ仲裁申立を行っています。なお、本事案は今後仲裁を通じて解決を図っていく予定であり、契約上の権利に基づく金融資産を「その他の金融資産」(非流動)に計上しています。

 

9.1株当たり四半期利益

基本的1株当たり四半期利益及び算定上の基礎は、以下のとおりです。

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

至 2022年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

至 2023年6月30日)

親会社の所有者に帰属する四半期利益(百万円)

5,457

9,089

普通株式の期中平均株式数(千株)

167,471

167,481

1株当たり四半期利益(円)

32.58

54.27

 

(注)1 希薄化後1株当たり四半期利益については、潜在株式が存在しないため記載していません。

2 資本において自己株式として計上されている取締役等を受益者とする信託が保有する当社株式は、1株当たり四半期利益の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めています。

 

10.後発事象

該当事項はありません。

 

 

2 【その他】

1 重要な訴訟事件等

(タイ王国における関税の更正通知受領について)

 タイ王国において、当社の連結子会社であるKAWASAKI MOTORS ENTERPRISE (THAILAND) CO.,LTD.は、タイ国税当局より関税に関する4,029百万バーツの更正通知を受領しました。同社としては、従来当局の指導に沿って関税の申告を行っており、この更正通知の内容は正当な根拠を欠く極めて不当なものであり容認できないことから、タイ王国歳入局不服審判所に不服の申し立てを行いました。
 本件については、同社の主張が認められる方向で進んでいます。

 

(海外LNGタンク建設工事における損害賠償請求について)

 一部の海外LNGタンク建設工事においては、海外下請工事会社の契約不履行等の契約違反により当社が被った損害について、ICC(The International Chamber of Commerce)へ仲裁申立を行いました。なお、仲裁手続きの中で、相手方から当社に対して損害の請求がなされていますが、当社は当該請求の内容は正当な根拠を欠く不当なものであると考えています。当社は、引き続き仲裁手続きを通じて、当社の正当性を主張してまいります。

 

2 その他

(ワシントン地下鉄車両7000系の脱線事故について) 

 2021年10月に米国において、当社の連結子会社であるKawasaki Rail Car, Inc.が供給し、ワシントン首都圏交通局(WMATA: Washington Metropolitan Area Transit Authority)が車両の保守・運行を実施している7000系車両で、脱線事故が発生しました。本件については、現在国家運輸安全委員会(NTSB:National Transportation Safety Board)が原因の調査を行っており、当社グループは、ワシントン首都圏交通局及び国家運輸安全委員会からの要請に従い、現地にて調査に協力していますが、現時点において当該脱線の発生原因は特定されていません。本件の早期解決に向けて、当社グループは引き続き製造メーカーとして、調査に協力していきます。