第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間における新たな事業等のリスクの発生及び前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2事業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。当該変更及び追加箇所については下線で示しております。

 

(重要なリスク)

(1)~(3)①(略)

② のれんの減損リスクについて

当社は、2022年6月に株式会社gambaの全株式を取得し、のれんを連結貸借対照表に計上しております。また、当社は2023年5月12日開催の取締役会において、株式会社アイヴィションの全株式を取得することを決議し、のれんが発生する見込みです。当該のれんについては、同社における将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、今後の事業環境の変化等により、将来の収益性が低下した場合には、当該のれんについて減損損失を計上する必要が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 株式価値の希薄化について

当社は、2023年5月12日開催の取締役会において、AASC P1, L.P.を割当先とする第三者割当による第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の発行を行うことを決議いたしました。当社の発行済株式総数は5,761,000株であり、第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債がすべて行使又は転換された場合、1,432,700株(議決権の数は14,327個)の新株式が発行されることにより、2023年6月30日の当社の発行済株式総数5,761,000株(議決権の数は57,575個)に対して24.87%(議決権の総数に対する割合は24.88%)の希薄化率となることから、株式市場での需給バランスに変動が発生し、株価へ影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、当社といたしましては、今回の資金調達により、既存事業の成長や事業拡大を実現することが、経営の安定及び当社の企業価値の向上につながることになり、中長期的な観点から見れば、既存株主の株式価値向上につながるものであることから、株式価値の希薄化の規模は合理的であると判断しております。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況

① 財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における資産合計は2,510,625千円となり、前連結会計年度末に比べ734,022千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が722,502千円、繰延資産が14,078千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は1,240,360千円となり、前連結会計年度末に比べ616,245千円増加いたしました。これは主に、転換社債型新株予約付社債が500,000千円、契約負債が140,518千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,270,265千円となり、前連結会計年度末に比べ117,776千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益97,939千円を計上したことにより、利益剰余金が増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は50.3%(前連結会計年度末は64.9%)となりました。

 

② 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行となり、社会経済活動の正常化が進む中、設備投資の持ち直しや雇用情勢に改善の動きが見られるなど、緩やかに回復しました。先行きについては、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くことが期待されます。一方、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇や金融資本市場での変動等の影響に十分注意する必要があり、依然として不透明な状況にあります。

当社グループが事業展開するソフトウェア業界におきましては、企業の生産性向上や業務効率化、テレワーク等に関連したシステムへの投資需要拡大が引き続き見込まれます。政府が推進する「働き方改革」への取り組みに加え、在宅勤務やモバイルワーク等テレワークの実施、オフィス勤務とリモートワークを併用したハイブリッド勤務の増加等、「新しい働き方」が定着しつつあります。

 

かかる状況の下、当社は2023年5月にアドバンテッジアドバイザーズ株式会社との間において、事業提携契約を締結するとともに、同社親会社及び同社を含むアドバンテッジパートナーズグループの役職員が間接的に出資するファンドに対して、第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行いたしました。

詳細につきましては、2023年5月12日発表の「事業提携に関するお知らせ」及び「第三者割当により発行される第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の募集に関するお知らせ」をご参照ください。

本事業提携及びファイナンスにより、当社の自己資本充実と財務基盤の健全化・強化を図りながら、同社から得られる経営戦略、事業戦略、人事戦略及びM&A戦略等に関するアドバイスにより経営改革を推し進めることができると考えております。

 

このような状況の中、当社グループは、『仕事をラクに。オモシロく。』というビジョンのもと、『次のいつもの働き方へ。』をミッションに掲げ、オフィスの生産性向上に貢献すべく、企業向けグループウェア製品「rakumo」及び「gamba!」の機能強化及び更なる拡販に注力しました。

販売面においては、各種展示会への出展や販売パートナーとのセミナー実施等、売上増加に向けた関係強化に取り組みました。また、インサイドセールス(電話やメール等を活用したリード獲得)の内製化や、各種マーケティング施策にも積極的に取り組むことで、新たな案件創出に尽力しました。

加えて、クライアントニーズを勘案した既存製品の機能追加・改善や、製品の活用を促すための能動的なオンボーディング施策を実施する等、お客様満足度の向上や解約率の低減にも努めました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高597,646千円(前年同期比15.9%増)、営業利益147,419千円(前年同期比46.4%増)、経常利益143,727千円(前年同期比50.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益97,939千円(前年同期比49.5%増)となりました。

 

当社グループはITビジネスソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりませんが、サービス別の経営成績は、以下の通りであります。

 

(SaaSサービス)

rakumo関連サービスにおいては、2023年6月末のクライアント数は2,397社(2022年12月末比63社増)、ユニークユーザー数は535千人(同33千人増)となりました。

売上増加に向け、自社セミナーを開催した他、Google社や販売パートナー主催のセミナー参加、展示会・カンファレンスイベント等への出展を行いました。また、パートナーの特徴に応じた顧客アプローチを行うことで、販売パートナーとの関係強化に取り組みました。インサイドセールスの内製化による柔軟・迅速な顧客対応の実施や、各種マーケティング施策にも積極的に取り組むことで、新たな案件創出に尽力しております。

加えて、クライアントニーズを勘案した既存製品の機能追加・改善や、製品間連携を訴求したパック製品の販売強化、顧客属性に応じた能動的なサポート・オンボーディング(活用促進)施策を実施することで、新規クライアントの獲得や、ユニークユーザー数及びユーザー1人当たり単価の増加に取り組みました。

また、社内SNS型日報アプリ「gamba!」においても同様に、拡販に努めました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は535,535千円(前年同期比21.0%増)となりました。

 

(ソリューションサービス)

当サ―ビスにおいては、既存顧客への業務支援案件は安定的に推移しましたが、SaaSサービスに関する大型導入支援案件の月ずれ等もあり、当第2四半期連結累計期間の売上高は21,884千円(前年同期比16.9%減)となりました。

 

 

(ITオフショア開発サービス)

当サービスにおいては、既存顧客からのラボ型開発案件は比較的堅調に推移した一方、単発の受託開発については、SaaSサービスに注力したこともあり、前年同期比で減少いたしました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は40,227千円(前年同期比14.0%減)となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ722,445千円増加し、2,106,502千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、284,899千円(前年同期比36.3%増)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益143,727千円、契約負債の増加額140,008千円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、34,648千円(前年同期比43.6%減)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出25,669千円、投資有価証券の取得による支出5,000千円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果得られた資金は、462,335千円(前年同期は10,217千円の使用)となりました。これは主に、転換社債型新株予約権付社債の発行による収入495,052千円によるものであります。

 

(2) 当第2四半期連結累計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

当第2四半期連結累計期間における売上高は597,646千円(前年同期比15.9%増)となりました。サービス別の売上高につきましては「(1) 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況 ② 経営成績の状況」に記載しております。

 

(売上原価及び売上総利益)

当第2四半期連結累計期間における売上原価は213,073千円(前年同期比12.4%増)、売上原価率は35.7%(前年同期は36.8%)となりました。これは主に、製作費、減価償却費、支払手数料が増加したことによるものであります。

この結果、売上総利益は384,573千円(前年同期比17.9%増)となりました。

 

(販売費及び一般管理費並びに営業利益)

当第2四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は237,153千円(前年同期比5.2%増)、売上高販管費率は39.7%(前年同期は43.7%)となりました。これは主に、販売促進費及び広告宣伝費、人件費、のれん償却額が増加した一方、支払手数料、採用費が減少したことによるものであります。

この結果、営業利益は147,419千円(前年同期比46.4%増)となりました。

 

(営業外収益、営業外費用及び経常利益)

当第2四半期連結累計期間における営業外収益は55千円(前年同期は21千円)となりました。また、営業外費用は3,747千円(前年同期は5,137千円)となりました。これは主に、為替差損によるものであります。

この結果、経常利益は143,727千円(前年同期比50.3%増)となりました。

 

(特別利益、特別損失及び親会社株主に帰属する四半期純利益)

当第2四半期連結累計期間における特別利益及び特別損失は発生しておりません(前年同期も発生しておりません)。

この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は97,939千円(前年同期比49.5%増)となりました。

 

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。