当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間においては、一部の地域において弱さが見られるものの、世界景気は緩やかな持ち直しの動きが見られました。しかしながら、資源価格は依然高止まりしているほか、金融引き締めにより欧米の景気減速が懸念される等、先行き不透明な状況が継続しました。
当企業グループを取り巻く事業環境は、エレクトロニクス分野では、半導体産業の調整は長期化傾向にあるものの、SiC半導体をはじめとしたウエハー製造等の対面市場では旺盛な需要が継続しました。また、モビリティー分野では、自動車産業の稼働が回復傾向にあり、一般産業分野においても企業の底堅い設備投資等を背景に需要は堅調に推移しました。
このような状況の中、当企業グループでは、中期経営計画における経営目標の達成に向け、外部環境の変化を機敏に捉えた事業展開を推進するとともに、生産性向上によるコスト競争力の向上、技術革新に追随しうる新製品および高付加価値製品の開発・増強に着手する等、顧客ニーズに真摯に向き合いながら、事業機会を着実に取り込むべく事業を推進してまいりました。加えて、原燃料価格高騰の影響を軽減するべく採算性の確保・維持に向けた取り組みを進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、カーボンブラシ製品の需要が減少したものの、半導体や冶金用途における堅調な需要に加え、円安の影響もあり、売上高は23,712百万円(前年同期比16.8%増)となりました。利益については、一過性の高付加価値品販売の計上に加え、価格転嫁および販売構成差等の影響で限界利益が増加したことにより、営業利益4,610百万円(同51.7%増)、経常利益5,338百万円(同44.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,128百万円(同61.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
日本
半導体用は強い需要に支えられ前年同期を大きく上回り、機械用カーボン分野も好調に推移したほか、工業炉用や連続鋳造用等の冶金用が底堅く推移したこと等により、売上高は12,308百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益は一過性の高付加価値品販売を計上したこともあり4,105百万円(同45.4%増)となりました。
米国
半導体用が好調に推移したほか、連続鋳造用・工業炉用等の冶金用や放電加工電極が堅調に推移したこと等により、売上高は2,068百万円(同37.7%増)、営業利益は152百万円(同316.1%増)となりました。
欧州
カーボンブラシ製品の売上は前年同期を下回ったものの、主力の冶金用が好調に推移したことに加え、半導体用が大幅に伸長したこと等により、売上高は2,426百万円(同28.3%増)、営業利益は98百万円(同4.6%増)となりました。
アジア
カーボンブラシ製品は顧客の生産調整の影響等により大幅に減少し、太陽電池用は選別受注により減少したものの、半導体用が前年同期より増加したことに加え、冶金用等も好調に推移しました。これらの結果、売上高は6,907百万円(同10.7%増)となり、営業利益は一部地域の需要減の影響もあり383百万円(同29.9%減)となりました。
品目別の概況は以下のとおりであります。
特殊黒鉛製品
エレクトロニクス分野は、太陽電池製造用が選別受注により大幅に減少したものの、単結晶シリコン製造用やSiC半導体向けの化合物半導体製造用が大きく伸長したこと等により、前年同期比41.5%増となりました。
一般産業分野は、放電加工電極に加え、連続鋳造用や工業炉用等の冶金用が増加したこと等により、前年同期比20.4%増となりました。
これらの結果、特殊黒鉛製品全体としては、前年同期比27.9%増となりました。
一般カーボン製品
機械用カーボン分野は、主力の軸受・シールリング等が堅調に推移したこと等により、前年同期比8.5%増となりました。
電気用カーボン分野は、顧客の生産調整等により小型モーター用の需要が大幅に減少したこと等により、前年同期比14.7%減となりました。
これらの結果、一般カーボン製品全体としては、前年同期比4.7%減となりました。
複合材その他製品
SiC(炭化ケイ素)コーティング黒鉛製品は、シリコンおよびSiC半導体向けが大幅に伸長したこと等により、前年同期を大きく上回りました。C/Cコンポジット製品は、工業炉用や半導体用の需要が好調だったこと等により、前年同期を上回りました。また、黒鉛シート製品は、自動車用は振るわなかったものの、半導体用や冶金用が堅調に推移したこと等により、前年同期を上回りました。
これらの結果、主要3製品は前年同期比27.0%増となり、複合材その他製品全体としては、前年同期比24.3%増となりました。
②財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,770百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,265百万円減少および受取手形及び売掛金が142百万円減少したものの、棚卸資産が2,523百万円増加、前渡金の増加等により流動資産のその他が262百万円増加、有形固定資産が957百万円増加および投資その他の資産が405百万円増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,160百万円減少いたしました。これは主に電子記録債務が237百万円減少、短期借入金が284百万円減少、賞与引当金が185百万円減少および役員賞与引当金が113百万円減少したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,930百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が2,660百万円増加および為替換算調整勘定が1,165百万円増加したこと等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度に比べ852百万円増加し、12,626百万円となりました。
営業活動の結果、獲得した資金は2,329百万円(前年同期比23.2%減)となりました。これは主に為替差益495百万円(同3.9%増)、棚卸資産の増加額1,962百万円(同78.8%増)、仕入債務の減少額568百万円(前年同期は389百万円の増加)、前渡金の増加等によるその他の減少額469百万円(前年同期は544百万円の増加)および法人税等の支払額1,725百万円(前年同期比80.6%増)等の資金の減少に対し、税金等調整前四半期純利益5,720百万円(同59.7%増)、減価償却費1,644百万円(同7.6%増)および売上債権の減少額595百万円(前年同期は300百万円の増加)等の資金の増加によるものであります。
投資活動の結果、獲得した資金は60百万円(前年同期は2,489百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の預入による支出3,606百万円(前年同期比26.6%減)および有形固定資産の取得による支出2,128百万円(同8.5%減)等の資金の減少に対し、定期預金の払戻による収入5,883百万円(同14.8%増)等の資金の増加によるものであります。
財務活動の結果、使用した資金は1,860百万円(同38.6%増)となりました。これは主に短期借入金の純減額284百万円(前年同期は17百万円の純増額)および配当金の支払額1,466百万円(前年同期比16.5%増)等の資金の減少によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当企業グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当企業グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の当企業グループ全体の研究開発活動の金額は553百万円であります。
その他当企業グループ研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当第2四半期連結累計期間において、著しい変更があったものは、次のとおりであります。
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会社名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定金額 |
着手及び完了予定 |
||
|
総額 (百万円) |
既支払額 (百万円) |
着手 |
完了 |
|||
|
東洋炭素株式会社 詫間事業所 (香川県三豊市) |
日本 |
製造設備の増設 |
674 |
- |
2023年2月 |
2025年1月 (注) |
(注)完了予定年月を2024年12月から2025年1月に変更しております。
当第2四半期連結累計期間において新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
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会社名 (所在地) |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定金額 |
着手及び完了予定 |
||
|
総額 (百万円) |
既支払額 (百万円) |
着手 |
完了 |
|||
|
上海東洋炭素有限公司 (中国 上海市) |
アジア |
製造設備の増設 |
574 |
185 |
2023年3月 |
2024年7月 |
|
TOYO TANSO EUROPE S.P.A. (イタリア ミラノ市) |
欧州 |
製造設備の新設 |
866 |
202 |
2023年5月 |
2025年3月 |
|
東洋炭素㈱ 生産技術センター (香川県観音寺市) |
日本 |
研究開発設備 |
636 |
- |
2023年7月 |
2025年3月 |
(7)生産、受注及び販売の実績
生産実績
当第2四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
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|
金額(百万円) |
前年同四半期比(%) |
|
|
日本 |
12,632 |
118.7 |
|
米国 |
2,148 |
142.7 |
|
欧州 |
2,504 |
134.3 |
|
アジア |
7,571 |
118.3 |
|
合計 |
24,856 |
121.8 |
(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
受注実績
当第2四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
|||
|
受注金額 (百万円) |
前年同四半期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同四半期比 (%) |
|
|
日本 |
12,265 |
120.1 |
8,745 |
134.2 |
|
米国 |
2,883 |
132.7 |
4,097 |
133.7 |
|
欧州 |
2,504 |
111.3 |
1,906 |
147.2 |
|
アジア |
5,768 |
101.7 |
2,261 |
84.4 |
|
合計 |
23,421 |
115.3 |
17,011 |
125.5 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.前四半期以前に外貨建てで受注したもので、当四半期中の為替相場の変動による差異については、当四半期受注金額に含めております。
3.半製品(素材製品)は、主として見込生産であるため、上記の金額には含まれておりません。
4.当第2四半期連結累計期間における受注実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
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品目 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
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|
受注金額 (百万円) |
前年同四半期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同四半期比 (%) |
|
|
特殊黒鉛製品 |
11,983 |
120.7 |
7,887 |
126.9 |
|
一般カーボン製品(機械用カーボン分野) |
2,030 |
101.7 |
1,025 |
104.7 |
|
一般カーボン製品(電気用カーボン分野) |
2,165 |
95.9 |
838 |
75.6 |
|
複合材その他製品 |
7,241 |
118.2 |
7,260 |
138.1 |
|
合計 |
23,421 |
115.3 |
17,011 |
125.5 |
5.欧州および一般カーボン製品(機械用カーボン分野)については内示による受注を含めております。
販売実績
当第2四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
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|
金額(百万円) |
前年同四半期比(%) |
|
|
日本 |
12,308 |
115.5 |
|
米国 |
2,068 |
137.7 |
|
欧州 |
2,426 |
128.3 |
|
アジア |
6,907 |
110.7 |
|
合計 |
23,712 |
116.8 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.当第2四半期連結累計期間の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。
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品目 |
当第2四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
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金額(百万円) |
前年同四半期比(%) |
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|
特殊黒鉛製品 |
11,697 |
127.9 |
|
一般カーボン製品(機械用カーボン分野) |
2,017 |
108.5 |
|
一般カーボン製品(電気用カーボン分野) |
2,102 |
85.3 |
|
複合材その他製品 |
6,745 |
124.3 |
|
商品 |
1,149 |
82.1 |
|
合計 |
23,712 |
116.8 |
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等は行われておりません。