【要約四半期連結財務諸表注記】

1.報告企業

ルネサスエレクトロニクス株式会社(以下「当社」)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり、日本に所在する企業であります。当第3四半期連結会計期間(2023年7月1日から2023年9月30日まで)および当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日から2023年9月30日まで)の要約四半期連結財務諸表は、当社およびその子会社(以下「当社グループ」)で構成されております。当社グループは、半導体専業メーカーとして、各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービスを行っております。当社グループの主な事業内容は、「6.事業セグメント」に記載しております。
 当社グループの2023年9月30日に終了する要約四半期連結財務諸表は、2023年11月2日に代表取締役社長兼CEO 柴田英利および執行役員兼CFO 新開崇平によって承認されております。

 

2.作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨に関する事項

当社グループは、四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同規則第93条の規定を適用しており、当社グループの要約四半期連結財務諸表はIAS第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。

要約四半期連結財務諸表は、連結会計年度の連結財務諸表で要求されているすべての情報が含まれていないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

 

(2) 測定の基礎

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品などを除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3) 機能通貨および表示通貨

当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円(百万円単位、単位未満四捨五入)で表示しております。

 

(4) 表示方法の変更

(要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)

前第3四半期連結累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」に表示しておりました「受取保険金」および「保険金の受取額」は、重要性が増したことによって見直しを行い、当第3四半期連結累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローに独立掲記をしております。

この結果、前第3四半期連結累計期間の連結キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローの「受取保険金」△1,455百万円、「保険金の受取額」1,455百万円を独立掲記するとともに、「小計」415,525百万円を414,070百万円に変更しております。

 

3.重要な会計方針

当社グループが本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、次の項目を除き、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。

なお、当第3四半期連結累計期間の法人所得税は、年間の見積実効税率に基づいて算定しております。

 

 国際会計基準第12号「法人所得税」(以下「IAS第12号」)の改訂

当社は、第2四半期連結会計期間より「国際的な税制改革-第2の柱モデルルールに関する基準」(IAS第12号の改訂)を適用しております。本改訂IAS第12号における例外規定に基づき、経済協力開発機構が公表した第2の柱モデルルールを導入するために制定または実質的に制定された税制により生じる法人所得税に係る繰延税金資産および繰延税金負債は認識しておりません。

 

会計方針の追加

当社は、当第3四半期連結会計期間に新たな貸付取引を開始し、以下の会計方針を選択しました。

金融商品の取引価格が取引開始時の公正価値と異なり、その公正価値が観察不能なインプットを用いて算定される場合には取引価格と公正価値の差額は繰り延べられ、契約期間にわたって定額法で償却したとき、または、当該金融商品の認識を中止したときに純損益に認識しております。

 

 

4.重要な会計上の見積り及び判断

当社グループは、要約四半期連結財務諸表の作成において、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積りおよび仮定を用いております。これらの見積りおよび仮定は、過去の経験および利用可能な情報を収集し、決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら、その性質上、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直しております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間および将来の期間において認識しております。

本要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断は、原則として前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様であります。

 

5.連結の範囲に関する事項

第1四半期連結会計期間に、清算による消滅により2社を連結の範囲から除外しております。

第2四半期連結会計期間に、Panthronics AG(以下「Panthronics社」)の株式取得により新たに1社を連結の範囲に含めております。また、清算による消滅などにより4社を連結の範囲から除外しております。

当第3四半期連結会計期間に、買収により新たに1社を連結の範囲に含めております。また、清算による消滅などにより3社を連結の範囲から除外しております。

 

 

6.事業セグメント

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社の取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっております。

当社グループは、「自動車向け事業」および「産業・インフラ・IoT向け事業」から構成されており、セグメント情報はこれらの区分により開示しております。自動車向け事業には、自動車のエンジンや車体などを制御する半導体を提供する「車載制御」と、車内外の環境を検知するセンサリングシステムや様々な情報を運転者などに伝えるIVI・インストルメントパネルなどの車載情報機器に半導体を提供する「車載情報」が含まれております。当事業において、当社グループはそれぞれマイクロコントローラ、SoC、アナログ半導体およびパワー半導体を中心に提供しております。産業・インフラ・IoT向け事業には、スマート社会を支える「産業」、「インフラストラクチャー」および「IoT」が含まれております。当事業において、当社グループはそれぞれマイクロコントローラ、SoCおよびアナログ半導体を中心に提供しております。加えて、当社の設計および生産子会社が行っている半導体の受託開発、受託生産などを「その他」に分類しております。

 

(2) 報告セグメントに関する情報

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は「3.重要な会計方針」における記載と同一であります。報告セグメントに関する情報として、外部顧客への売上収益のほか、セグメント売上総利益、ならびにセグメント損益であるセグメント営業利益を開示しております。

セグメント売上総利益ならびにセグメント営業利益は、経営者が意思決定する際に使用する社内指標であり、IFRSに基づく売上収益、売上総利益および営業利益から、企業結合に関連する無形資産および有形固定資産の償却費、株式報酬費用、その他非経常的な項目を除いたものであります(調整2)。その他非経常的な項目には、企業買収関連費用や当社グループが控除すべきと判断した一過性の利益や損失が含まれます。その他非経常的な項目のうち、各報告セグメントが負担すべきと判断したものなどについては、各報告セグメントのセグメント売上総利益およびセグメント営業利益に含めております(調整1)。なお、当社の取締役会はグループ内取引を消去した後の業績を用いて評価していることから、セグメント間の振替高はありません。

当社グループの報告セグメントごとの情報は次のとおりであります。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日

(単位:百万円)

 

 

報告セグメント

その他

調整1

合計

調整2

連結

自動車

産業・

インフラ・

IoT

外部顧客への売上収益

475,438

627,014

8,921

1,111,373

1,333

1,110,040

セグメント売上総利益

242,610

398,502

2,478

479

644,069

8,322

635,747

セグメント営業利益

166,568

251,509

2,478

3,139

423,694

95,756

327,938

金融収益

 

649

金融費用

85,489

税引前四半期利益

243,098

(その他の損益項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

31,990

28,066

60,056

77,842

137,898

 

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年1月1日 至 2023年9月30日

(単位:百万円)

 

 

報告セグメント

その他

調整1

合計

調整2

連結

自動車

産業・

インフラ・

IoT

外部顧客への売上収益

513,956

586,032

7,786

1,107,774

292

1,107,482

セグメント売上総利益

269,217

361,433

2,842

177

633,315

2,484

630,831

セグメント営業利益

179,648

204,659

2,842

1,034

386,115

67,587

318,528

金融収益

 

31,672

金融費用

6,569

税引前四半期利益

343,631

(その他の損益項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

29,657

30,070

59,727

77,622

137,349

 

 

前第3四半期連結会計期間(自 2022年7月1日 至 2022年9月30日

(単位:百万円)

 

 

報告セグメント

その他

調整1

合計

調整2

連結

自動車

産業・

インフラ・

IoT

外部顧客への売上収益

157,781

226,811

3,022

387,614

482

387,132

セグメント売上総利益

77,717

142,147

841

201

220,906

945

219,961

セグメント営業利益

49,676

91,445

842

871

142,834

24,901

117,933

金融収益

 

259

金融費用

22,517

税引前四半期利益

95,675

(その他の損益項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

10,562

9,961

20,523

27,452

47,975

 

 

当第3四半期連結会計期間(自 2023年7月1日 至 2023年9月30日

(単位:百万円)

 

 

報告セグメント

その他

調整1

合計

調整2

連結

自動車

産業・

インフラ・

IoT

外部顧客への売上収益

176,314

200,735

2,342

379,391

379,391

セグメント売上総利益

93,099

126,315

548

154

219,808

257

219,551

セグメント営業利益

59,895

71,893

548

44

132,292

34,286

98,006

金融収益

 

9,164

金融費用

4,150

税引前四半期利益

103,020

(その他の損益項目)

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費及び償却費

10,241

10,029

20,270

26,664

46,934

 

 

(3) 製品及びサービスに関する情報

製品及びサービスの区分が報告セグメントと同一であるため、記載を省略しております。

 

 

(4) 地域に関する情報

外部顧客への売上収益の地域別内訳は、次のとおりであります。

第3四半期連結累計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

日本

290,156

 

291,978

中国

308,941

 

266,116

アジア(中国除く)

240,346

 

229,048

欧州

167,474

 

197,652

北米

98,624

 

118,269

その他

4,499

 

4,419

合計

1,110,040

 

1,107,482

 

 

第3四半期連結会計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

至 2023年9月30日)

日本

92,426

 

90,317

中国

112,158

 

94,486

アジア(中国除く)

84,151

 

79,578

欧州

60,092

 

69,032

北米

36,679

 

44,435

その他

1,626

 

1,543

合計

387,132

 

379,391

 

 (注)売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。

 

 

7.企業結合

 前第3四半期連結累計期間および当第3四半期連結累計期間に行った企業結合は以下のとおりであります。

  なお、個別にも全体としても重要性が乏しい企業結合については記載を省略しております。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日

 

   (Dialog Semiconductor Plc)

 前々連結会計年度末においては、取得日時点における識別可能資産および負債の特定ならびに公正価値の算定が未了であり、取得原価の配分が完了していなかったため、前々連結会計年度末時点において入手可能な合理的な情報等に基づき暫定的な会計処理を行っておりました。前第1四半期連結会計期間において、確定した取得原価の配分額に基づき、発生したのれんの金額を次のとおり修正しております。

 

取得日(2021年8月31日)における取得資産および引受負債の公正価値

                                          (単位:百万円)

修正科目

のれん修正金額

のれん(修正前)(注)1

519,618

棚卸資産

316

有形固定資産

△2,531

無形資産 (注)2

△146,963

その他(非流動資産)

△125

その他(流動負債)

△1,458

その他の金融負債

345

繰延税金負債

29,731

その他(非流動負債)

△763

修正金額合計

△121,448

のれん(修正後)(注)1

398,170

 

 

    (注)1 当社とDialog Semiconductor Plc(以下「Dialog社」)とのシナジーにより期待される将来の超過収益力を反映したものであります。なお、税務上損金算入可能と見込まれるのれんの額はありません。

      2 無形資産への配分額のうち主なものは技術資産であり、当該無形資産の公正価値は超過収益法を用いて、将来事業計画、割引率などの仮定に基づいて測定しております。

 

 なお、Dialog社は、2021年9月14日付でDialog Semiconductor PlcからDialog Semiconductor Limitedに商号変更しました。

 

(Celeno Communications Inc.)

 前々連結会計年度末においては、取得日時点における識別可能資産および負債の特定ならびに公正価値の算定が未了であり、取得原価の配分が完了していなかったため、前々連結会計年度末時点において入手可能な合理的な情報等に基づき暫定的な会計処理を行っておりました。前第2四半期連結会計期間において、確定した取得原価の配分額に基づき、発生したのれんの金額を次のとおり修正しております。なお、前第2四半期連結累計期間において取得対価の調整をしております。

 

取得日(2021年12月20日)における取得資産および引受負債の公正価値

                                          (単位:百万円)

修正科目

のれん修正金額

のれん(修正前)(注)

34,193

棚卸資産

166

無形資産

△18,644

繰延税金負債

409

取得対価の調整(現金)

26

修正金額合計

△18,043

のれん(修正後)(注)

16,150

 

 

(注) 当社とCeleno Communications Inc.(以下「Celeno社」)とのシナジーにより期待される将来の超過収益力を反映したものであります。なお、税務上損金算入可能と見込まれるのれんの額はありません。

 

 なお、Celeno社は、2023年9月29日付でCeleno Communications Inc.からRenesas Semiconductor Design US Inc.に商号変更しました。

 

当第3四半期連結累計期間(自  2023年1月1日 至  2023年9月30日

 

(Celeno Communications Inc.)

 条件付対価は、Celeno社の今後の製品開発、量産の進捗に応じて合意されたいくつかの条件(マイルストン)を特定の期限までに充足した場合にそれぞれに対して支払われるものであり、契約上、最大で45百万米ドルを支払う可能性があります。

 条件付対価の公正価値は、Celeno社に支払う可能性がある金額について、その発生確率を加味した現在価値で算定しております。

 条件付対価の公正価値のヒエラルキーのレベルは、レベル3になります。レベル3に分類した条件付対価の期首残高から期末残高への調整表は次のとおりであります。

                                            (単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

4,681

1,265

 期中決済額

△40

 公正価値の変動

△2,118

△1,235

 為替換算差額

946

10

期末残高

3,509

 

 また、条件付対価に係る公正価値変動額のうち、貨幣の時間的価値の変動に基づく部分を「金融費用」に計上するとともに、貨幣の時間的価値以外の変動に基づく部分を「その他の収益」または「その他の費用」に計上しております。前第3四半期連結累計期間は公正価値の変動などにより、その他の収益が2,371百万円、金融費用が253百万円発生しており、当第3四半期連結累計期間は公正価値の変動などにより、その他の収益が1,242百万円、金融費用が7百万円発生しております。

 

(Steradian Semiconductors Private Limited)

  前連結会計年度末においては、取得日時点における識別可能資産および負債の特定ならびに公正価値の算定が未了であり、取得原価の配分が完了していなかったため、前連結会計年度末時点において入手可能な合理的な情報等に基づき暫定的な会計処理を行っておりました。第1四半期連結会計期間において、確定した取得原価の配分額に基づき、発生したのれんの金額を次のとおり修正しております。なお、第1四半期連結累計期間において取得対価の調整をしております。

 

取得日(2022年10月17日)における取得資産および引受負債の公正価値

                                          (単位:百万円)

修正科目

のれん修正金額

のれん(修正前)(注)

7,609

無形資産

△1,593

繰延税金負債

264

取得対価の調整

88

修正金額合計

△1,241

のれん(修正後)(注)

6,368

 

 

    (注) 当社とSteradian Semiconductors Private Limited(以下「Steradian社」)とのシナジーにより期待される将来の超過収益力を反映したものであります。なお、税務上損金算入可能と見込まれるのれんの額はありません。

 

 比較情報として開示している前連結会計年度の要約四半期連結財政状態計算書を遡及的に修正しており、この影響により主にのれんが1,182百万円減少し、無形資産が1,401百万円増加しております。
 また、前第3四半期連結累計期間の要約四半期連結損益計算書および要約四半期連結包括利益計算書に与える影響はありません。

 

 

 条件付対価は、Steradian社の今後の製品開発、量産の進捗に応じて合意されたいくつかの条件(マイルストン)を特定の期限までに充足した場合にそれぞれに対して支払われるものであり、契約上、最大で11百万米ドルを支払う可能性があります。

 条件付対価の公正価値は、Steradian社に支払う可能性がある金額について、その発生確率を加味した現在価値で算定しております。

 条件付対価の公正価値のヒエラルキーのレベルは、レベル3になります。レベル3に分類した条件付対価の期首残高から期末残高への調整表は次のとおりであります。

                                        (単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

1,078

 為替換算差額

137

期末残高

1,215

 

 

(Panthronics AG)

   企業結合の概要

  当社は、完全子会社を通じて2023年6月1日にオーストリアに本社を置く半導体会社であるPanthronics社の株式すべての取得を完了し、Panthronics社を完全子会社化しました。

 

(a) 被取得企業の名称および説明

  被取得企業の名称    Panthronics AG

  事業の内容          NFC(Near-Field Communication:近距離無線通信)等半導体の開発および販売

 

(b) 取得日

          2023年6月1日(中央ヨーロッパ夏時間)

 

(c) 企業結合の主な理由

オーストリアに本社を置くPanthronics社は、高性能なNFCチップセットやソフトウエアを提供しております。NFCは、デジタル化する経済の中で欠かせない存在となっており、日常生活においても随所で活用されております。例えば、モバイル決済端末(mPoS)や非接触型決済に代表されるフィンテック、IoT、アセットトラッキング、そしてワイヤレス給電に用いられる事例が近年増加しております。優秀なNFCチップセットやソフトウエア開発部隊を擁するPanthronics社を買収することで、当社はNFC技術を内製化できるようになり、成長著しいNFCの市場機会や顧客ニーズを機敏に捉えられます。

また、当社の広範な製品ポートフォリオや、MCU(マイクロコントローラ) / MPU(マイクロプロセッサ)のセキュリティ機能とPanthronics社のNFC技術を組み合わせることで、当社の幅広いお客様に対し、迅速に市場投入できる、革新的なNFCシステムソリューションを数多く提供できるようになります。

 

(d) 被取得企業の支配を獲得した方法

当社の完全子会社を通じた現金を対価とする株式取得

 

② 取得対価およびその内訳

 

 

(単位:百万円)

対価

 

金額

現金

 

9,801

条件付対価

 

2,794

合計

A

12,595

 

 

 当該企業結合に係る取得関連費用は194百万円であり、当第3四半期連結累計期間において全額を「販売費及び一般管理費」に計上しております。

 

 

③ 取得資産および引受負債の公正価値ならびにのれん

 

 

(単位:百万円)

 

 

支配獲得日
 (2023年6月1日)

流動資産

 

 

 現金及び現金同等物

 

63

 営業債権及びその他の債権 (注)2

 

662

 棚卸資産

 

152

 その他

 

44

 流動資産合計

 

921

 

 

 

非流動資産

 

 

 有形固定資産

 

35

 無形資産

 

20

 その他の金融資産

 

9

 非流動資産合計

 

64

 資産合計

 

985

 

 

 

流動負債

 

 

 営業債務及びその他の債務

 

360

 社債及び借入金

 

1,893

 その他

 

1,210

 流動負債合計

 

3,463

 

 

 

 

非流動負債

 

 

 非流動負債合計

 

 負債合計

 

3,463

 

 

 

純資産

 B

△2,478

 

 

 

のれん (注)3

 A-B

15,073

 

 

(注)1  当第3四半期連結会計期間末において、取得日時点における識別可能資産および負債の特定ならびに公正価値の算定が未了であり、取得原価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な合理的な情報等に基づき暫定的な会計処理を行っております。そのため、現時点においては、有形固定資産等の再評価や無形資産等の追加認識は行っておらず、取得対価と取得日に受け入れた資産および引き受けた負債の純額との差額を暫定的に全額のれんに計上しております。なお、無形資産については暫定的にPanthronics社の簿価で計上しております。

    2  契約金額の総額は公正価値と同額であり、回収不能と見込まれるものはありません。

    3  当社とPanthronics社とのシナジーにより期待される将来の超過収益力を反映したものであります。なお、税務上損金算入可能と見込まれるのれんの額はありません。

 

④ 子会社株式の取得による支出

 

 

(単位:百万円)

科目

 

金額

現金による取得対価

 

9,801

支配獲得時に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物

 

△63

子会社の取得による現金支払額(純額)

 

9,738

 

 

   なお、取得対価は、運転資本の変動などに応じた価格調整により変動する可能性があります。

 

⑤ 企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の連結損益計算書に与える影響額(非監査情報)

 仮にPanthronics社の取得日が当第3四半期連結累計期間の期首に実施された場合にそれが当第3四半期連結累計期間の売上収益と当四半期利益に与える影響額は重要性が乏しいため、プロフォーマ情報を記載しておりません。

 

⑥ 被取得企業の収益および純損益

 当第3四半期連結累計期間において、取得日から当第3四半期連結会計期間末までのPanthronics社の売上収益および当四半期損益が連結財務諸表に与える影響額は重要ではありません。

 

 

⑦ 条件付対価

 条件付対価は、Panthronics社の今後の製品開発、量産の進捗に応じて合意されたいくつかの条件を特定の期限までに充足した場合にそれぞれに対して支払われるものであり、契約上、最大で61百万米ドルを支払う可能性があります。

 条件付対価の公正価値は、Panthronics社に支払う可能性がある金額について、その発生確率を加味した現在価値で算定しております。

 条件付対価の公正価値のヒエラルキーのレベルは、レベル3になります。レベル3に分類した条件付対価の期首残高から期末残高への調整表は次のとおりであります。

                                             (単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

期首残高

 企業結合による増加

2,794

 為替換算差額

208

期末残高

3,002

 

 

 

 

8.営業債権及びその他の債権

営業債権及びその他の債権の内訳は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年12月31日)

 

当第3四半期
連結会計期間
(2023年9月30日)

受取手形及び売掛金

158,242

 

198,154

未収入金

4,538

 

6,475

損失評価引当金

△157

 

△452

合計

162,623

 

204,177

 

(注)営業債権及びその他の債権は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

 

9.営業債務及びその他の債務

営業債務及びその他の債務の内訳は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2022年12月31日)

 

当第3四半期
連結会計期間
(2023年9月30日)

買掛金

105,362

 

97,730

未払金

41,206

 

51,169

電子記録債務

13,940

 

15,723

返金負債

65,815

 

95,297

合計

226,323

 

259,919

流動負債

222,941

 

259,418

非流動負債

3,382

 

501

 

(注)営業債務及びその他の債務は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

 

10.社債及び借入金

(1) 社債

前第3四半期連結累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日

該当事項はありません。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年1月1日 至 2023年9月30日

該当事項はありません。

 

(2) 借入金

前第3四半期連結累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日

当社は、2022年4月に、2019年1月15日付コミットメントライン設定契約に基づいて、㈱三菱UFJ銀行、㈱みずほ銀行、三井住友信託銀行㈱を借入先とする50,000百万円の短期借入を実行し、2022年7月に全額返済しました。

また、2022年6月に、2022年6月28日付のタームローン契約(総借入額:200百万米ドル、借入実行日:2022年6月30日、最終返済日:2027年6月30日、借入先:バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店)および2022年6月30日付のタームローン契約(総借入額:20,000百万円、借入実行日:2022年6月30日、最終返済日:2027年6月30日、借入先:㈱三菱UFJ銀行)を締結し、これらの契約に基づいて、2022年6月30日に総額47,096百万円の借入を実行しました。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年1月1日 至 2023年9月30日

該当事項はありません。

 

 

11.資本金及びその他の資本項目

前第3四半期連結累計期間(自 2022年1月1日 至 2022年9月30日

当社は、2022年4月27日付の取締役会決議に基づき、2022年4月28日から2022年5月31日までの期間において、公開買付けの方法により自己株式の取得を行い、自己株式168,067,250株を取得しました。これにより、自己株式は200,000百万円増加しております。

この結果、前第3四半期連結会計期間末において、自己株式は200,011百万円となっております。

 

当第3四半期連結累計期間(自 2023年1月1日 至 2023年9月30日

当社は、2023年2月9日付の取締役会決議に基づき、2023年2月10日から2023年3月10日までの期間において、公開買付けの方法により自己株式の取得を行い、自己株式40,453,107株を取得しました。これにより、当第3四半期連結累計期間において自己株式が50,000百万円増加しております。また、ストック・オプションの行使およびリストリクテッド・ストック・ユニット(RSU)の権利確定に基づく自己株式の処分などを行い、当第3四半期連結累計期間において自己株式は14,772,356株減少しました。これにより、自己株式は17,579百万円減少しております。

この結果、当第3四半期連結会計期間末において、自己株式は224,592百万円となっております。

 

12.売上収益

売上収益はすべて外部顧客との契約から生じたものであります。また、外部顧客との契約から認識した売上収益の分解は、「6.事業セグメント (2)報告セグメントに関する情報、(4)地域に関する情報」に記載しております。

 

13.販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費の内訳は、次のとおりであります。

第3四半期連結累計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

 至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

 至 2023年9月30日)

研究開発費

149,656

 

172,555

減価償却費及び償却費

81,894

 

81,865

従業員給料手当

49,308

 

58,630

退職給付費用

1,717

 

2,772

その他

27,301

 

26,913

合計

309,876

 

342,735

 

 

第3四半期連結会計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

 至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

 至 2023年9月30日)

研究開発費

53,026

 

61,091

減価償却費及び償却費

28,985

 

28,208

従業員給料手当

16,904

 

20,451

退職給付費用

643

 

815

その他

9,574

 

10,541

合計

109,132

 

121,106

 

(注)販売費及び一般管理費に研究開発費が含まれております。なお、研究開発費の主な内訳は、研究開発に係る外注費、従業員給料手当、減価償却費及び償却費、材料費であります。

 

 

14.その他の収益

その他の収益の内訳は、次のとおりであります。

第3四半期連結累計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

受取保険金(注)1

1,455

 

30,621

固定資産売却益(注)2

9,200

 

1,243

その他

5,024

 

4,752

合計

15,679

 

36,616

 

 

第3四半期連結会計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

至 2023年9月30日)

固定資産売却益(注)2

8,675

 

544

違約金収入

 

518

その他

797

 

635

合計

9,472

 

1,697

 

(注)1 当第3四半期連結累計期間において計上された受取保険金は、2021年3月19日に当社連結子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング㈱の那珂工場で発生した火災に伴う保険金の受取額などであります。なお、この保険金には、火災により被害を受けた際の逸失利益に対する受取額が含まれております。

2  前第3四半期連結累計期間および前第3四半期連結会計期間において計上された固定資産売却益は、2022年6月30日付で集約を完了した当社連結子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング㈱の山口工場の売却に伴うものなどであります。

 

15.その他の費用

その他の費用の内訳は、次のとおりであります。

第3四半期連結累計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

事業構造改善費用

3,095

 

1,739

減損損失(注)

7,132

 

1,532

その他

3,385

 

2,913

合計

13,612

 

6,184

 

 

第3四半期連結会計期間

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

至 2023年9月30日)

減損損失

1,371

 

709

事業構造改善費用

662

 

569

その他

335

 

858

合計

2,368

 

2,136

 

(注)前第3四半期連結累計期間において計上された減損損失は、主に、仕掛中の研究開発資産の開発中止によるものであります。

 

 

16.1株当たり利益

親会社の普通株主に帰属する基本的1株当たり四半期利益および希薄化後1株当たり四半期利益は、次のとおりであります。

(1) 基本的1株当たり四半期利益

第3四半期連結累計期間

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する    親会社の普通株主に帰属する四半期利益 (百万円)

185,148

 

271,134

 

 

 

 

期中平均普通株式数 (千株)

1,888,006

 

1,776,811

 

 

 

 

基本的1株当たり四半期利益 (円)

98.07

 

152.60

 

 

第3四半期連結会計期間

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

至 2023年9月30日)

基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する    親会社の普通株主に帰属する四半期利益(百万円)

74,711

 

75,329

 

 

 

 

期中平均普通株式数 (千株)

1,787,831

 

1,769,034

 

 

 

 

基本的1株当たり四半期利益 (円)

41.79

 

42.58

 

 

 

(2) 希薄化後1株当たり四半期利益

第3四半期連結累計期間

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する    親会社の普通株主に帰属する四半期利益(百万円)

185,148

 

271,134

四半期利益調整額 (百万円)

 

希薄化後1株当たり四半期利益の計算に使用する   四半期利益 (百万円)

185,148

 

271,134

 

 

 

 

希薄化前の期中平均普通株式数 (千株)

1,888,006

 

1,776,811

普通株式増加数

 

 

 

 新株予約権 (千株)

22,628

 

12,501

  事後交付型株式ユニット (千株)

13,870

 

22,326

希薄化後の期中平均普通株式数 (千株)

1,924,504

 

1,811,638

 

 

 

 

希薄化後1株当たり四半期利益 (円)

96.21

 

149.66

 

 

第3四半期連結会計期間

 

前第3四半期連結会計期間

(自 2022年7月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結会計期間

(自 2023年7月1日

至 2023年9月30日)

基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する    親会社の普通株主に帰属する四半期利益(百万円)

74,711

 

75,329

四半期利益調整額 (百万円)

 

希薄化後1株当たり四半期利益の計算に使用する   四半期利益 (百万円)

74,711

 

75,329

 

 

 

 

希薄化前の期中平均普通株式数 (千株)

1,787,831

 

1,769,034

普通株式増加数

 

 

 

 新株予約権 (千株)

17,672

 

10,098

 事後交付型株式ユニット (千株)

10,798

 

21,807

希薄化後の期中平均普通株式数 (千株)

1,816,301

 

1,800,939

 

 

 

 

希薄化後1株当たり四半期利益 (円)

41.13

 

41.83

 

 

 

17.株式報酬

当社は、2021年4月よりリストリクテッド・ストック・ユニット(RSU)およびパフォーマンス・シェア・ユニット(PSU)を導入しております。当第3四半期連結累計期間において付与したRSUおよびPSUは、次のとおりであります。

 

RSUを付与する日

2023年1月16日

付与対象者の区分および人数

当社および子会社従業員 144名

権利確定条件

RSU

期間経過(付与日から1年、2年、3年経過時にそれぞれ3分の1確定)

ユニット数

RSU

1,412,400

 

(注) 1 権利確定時に、確定したユニット数に対応した当社普通株式(1ユニット当たり1株)を交付します。株式交付時に付与対象者からの払込みはありません。

2 RSUの公正価値は1,255.0円であり、付与日の当社株価に基づき算定しております。

 

RSUおよびPSUを付与する日

2023年4月11日

付与対象者の区分および人数

社外取締役         2名

当社執行役員        11名

当社および子会社従業員 5,837名

権利確定条件

RSU

期間経過(付与日から1年、2年、3年経過時にそれぞれ3分の1確定)

PSU

業績により確定(業績達成に応じて付与日から3年経過時に一括確定)

ユニット数

RSU

12,338,700

PSU

1,833,600

合計

14,172,300

 

(注) 1 権利確定時に、確定したユニット数に対応した当社普通株式(1ユニット当たり1株)を交付します。株式交付時に付与対象者からの払込みはありません。

2 PSUは支給されたユニット数を基礎に、3年間における当社の株式総利回りの伸長率等に応じて定められた一定の係数に従ってユニット数を確定します。

3 RSUの公正価値は1,830.5円であり、付与日の当社株価に基づき算定しております。

4 PSUの公正価値は2,651.6円であり、一定期間の当社株価と株価指数の伸長率を比較した結果により、付与数の実現率を公正価値に反映しております。

 

RSUを付与する日

2023年7月14日

付与対象者の区分および人数

当社および子会社従業員 243名

権利確定条件

RSU

期間経過(付与日から1年、2年、3年経過時にそれぞれ3分の1確定)

ユニット数

RSU

1,101,300

 

(注) 1 権利確定時に、確定したユニット数に対応した当社普通株式(1ユニット当たり1株)を交付します。株式交付時に付与対象者からの払込みはありません。

2 RSUの公正価値は2,697.5円であり、付与日の当社株価に基づき算定しております。

 

18.金融商品

(1) 公正価値の算定方法

金融商品の公正価値の算定方法は、次のとおりであります。

(a) 現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権

 これらは主に短期間で決済されるものであるため、公正価値は帳簿価額と近似しております。

(b) 営業債務及びその他の債務

短期で満期が到来する営業債務及びその他の債務については、公正価値は帳簿価額と近似しております。短期で満期が到来しない営業債務及びその他の債務の公正価値は、新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しており、レベル2に分類しております。

(c) 有価証券

活発な市場における同一銘柄の市場価格が入手できる場合は、当該市場価格を使用して公正価値を測定しており、レベル1に分類しております。市場価格が入手できない場合の公正価値は、主として純資産に基づく方式(株式発行会社の純資産に基づき、必要に応じて時価修正を加えて算出する方法)などにより測定しており、レベル3に分類しております。

(d) 貸付金

貸付金の公正価値は、信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しており、レベル3に分類しております。

(e) 長期借入金

長期借入金の公正価値は、元利金の合計額を、新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しており、レベル2に分類しております。

(f) デリバティブ取引

為替予約、通貨オプションおよび通貨スワップについては、取引先の金融機関から提示された価格等に基づいて算定しており、レベル2に分類しております。また、観察不能なインプットを使用して評価した場合はレベル3に分類しております。

(g) 社債

社債の公正価値は、公表されている市場価格を参照して算定しており、レベル2に分類しております。

(h) 条件付対価

企業結合による条件付対価は、適切な評価技法を用いて将来の支払額について、その発生確率を加味した現在価値により算定しており、レベル3に分類しております。

(i) その他の金融資産、その他の金融負債

償却原価で測定する3ヶ月超の定期預金、長期未収入金、敷金または預り保証金は、レベル2に分類しております。なお、公正価値は帳簿価額と近似しているため、注記を省略しております。

 

(2) 公正価値で測定する金融商品のレベル別分類

金融商品の公正価値ヒエラルキーは、レベル1からレベル3までを次のように分類しております。

レベル1: 活発な市場における公表価格により測定された公正価値

レベル2: レベル1以外の観察可能なインプットを直接または間接的に使用して算出された公正価値

レベル3: 観察可能な市場データに基づかないインプットを含む、評価技法から算出された公正価値

 公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期末日に発生したものとして認識しております。

 

① 償却原価で測定する金融商品

償却原価で測定する金融商品の帳簿価額と公正価値は、次のとおりであります。なお、公正価値で測定する金融商品および帳簿価額と公正価値が極めて近似している金融商品については、次の表には含めておりません。また、リース負債については、次の表には含めておりません。

 

前連結会計年度(2022年12月31日

                                                                                   (単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融負債

 

 

 

 

 

借入金

577,154

575,563

575,563

社債

178,589

178,589

178,589

未払金

41,206

40,941

40,941

合計

796,949

795,093

795,093

 

 

当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)                                          

                                                                                   (単位:百万円)

 

帳簿価額

公正価値

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融負債

 

 

 

 

 

借入金

491,179

487,661

487,661

社債

201,513

201,513

201,513

未払金

51,169

51,110

51,110

合計

743,861

740,284

740,284

 

 

 

 

② 公正価値で測定する金融商品

公正価値ヒエラルキーのレベルごとに分類された、経常的に公正価値で測定する金融資産および金融負債の内訳は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2022年12月31日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

21,945

21,945

投資信託

5,900

5,900

非上場株式

4,134

4,134

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

 

 

 

 

上場株式

1,091

1,091

非上場株式

5,524

5,524

合計

6,991

21,945

9,658

38,594

 

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

8,342

8,342

条件付対価(注)

2,528

2,528

合計

8,342

2,528

10,870

 

 

当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

39,293

39,293

投資信託

7,813

7,813

非上場株式

4,688

4,688

貸付金

147,480

147,480

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産

 

 

 

 

上場株式

871

871

非上場株式

7,269

7,269

合計

8,684

39,293

159,437

207,414

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

33,353

33,353

条件付対価(注)

4,217

4,217

合計

33,353

4,217

37,570

 

(注)詳細は、「7.企業結合」をご参照ください。

 

 

③ レベル3に分類された金融資産および金融負債の増減は、次のとおりであります。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

金融資産

 

 

 

期首残高

8,599

 

9,658

当期の利得または損失合計

△728

 

4,623

純損益(注)1

△2,866

 

△1,893

 その他の包括利益(注)2

2,138

 

6,516

購入

2,597

 

145,147

決済

△115

 

その他

 

9

期末残高

10,353

 

159,437

 

報告期間末に保有している資産について純損益に計上された当期の未実現損益の変動(注)1

△2,866

 

△1,893

金融負債

 

 

 

期首残高

4,681

 

2,528

当期の利得または損失合計

△1,163

 

 △881

純損益(注)3

△1,163

 

△881

その他の包括利益

 

決済

 

△224

企業結合による取得

193

 

2,794

期末残高

3,711

 

4,217

報告期間末に保有している負債について純損益に計上された当期の未実現損益の変動(注)3

996

 

345

 

(注) 1  純損益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであり、金融収益及び金融費用に含まれております。

2 在外営業活動体の換算差額およびその他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産に関するものであり、要約四半期連結包括利益計算書上の「在外営業活動体の換算差額」または「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する資本性金融資産」に表示しております。

3 純損益を通じて公正価値で測定する金融負債に関するものであり、金融費用、その他の費用およびその他の収益に含まれております。

4  レベル3に分類されている金融商品は、非上場株式、貸付金および企業結合による条件付対価により構成されております。非上場株式は、主にファンドへの出資であり、評価技法としては純資産価値により公正価値を算定しております。貸付金は、満期までの期間および信用リスクを加味した利率を基に、将来予測されるキャッシュ・フローを現在価値に割り引いて公正価値を算定しております。また、条件付対価の公正価値は、開発マイルストンの達成される可能性や貨幣の時間的価値を考慮して公正価値を算定しております。公正価値測定結果については、適切な権限者がレビュー、承認しております。なお、これらの見積りには不確実性を伴うため、重大な観察可能でない開発マイルストンの達成される可能性が高くなった場合、公正価値は増加するなどの影響があります。

 

 

④ 期首および期末において純損益にまだ認識していない差額の総額およびこの差額の変動は、次のとおりであります。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間

(自 2022年1月1日

至 2022年9月30日)

 

当第3四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年9月30日)

金融資産

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

貸付金

 

 

 

期首残高

 

当期の利得または損失合計

 

527

純損益

 

△1,066

その他の包括利益

 

1,593

購入

 

44,980

期末残高

 

45,507

 

 

 

19.偶発債務

当社グループは、グローバルに事業活動を展開しており、様々な国や地域で訴訟、仲裁の申し立て、規制当局の調査その他の法的手続の当事者になる可能性があります。

当社グループが現在当事者となり、または今後当事者となる可能性のある法的手続について、その解決には相当の時間、費用などを要する可能性があり、結果を予測することは困難ですが、その結果が、当社グループの事業、業績、財政状態、キャッシュ・フロー、評判および信用に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、国際会計基準第37号「引当金、偶発債務及び偶発資産」の第92項に従い、当社グループの立場が不利になる可能性があるため、これらの法的手続に関する詳細な内容は開示しておりません。

当社グループは、合理的に見積りが可能な限りにおいて、以下に記載する事案のいくつかについて訴訟損失引当金を計上しております。また、以下に記載する事案以外にも他社との訴訟や損害賠償請求案件などの支払に備えた訴訟損失引当金を計上しております。

 

(特許侵害およびトレード・シークレットの不正使用等に関する民事訴訟)

当社米国子会社は、2008年11月、米国テキサス州東部地区連邦地方裁判所(以下「第一審裁判所」)において特許侵害およびトレード・シークレットの不正使用等に関連して、他社から民事訴訟を提起されました。2016年6月の第一審裁判所判決に対し、米国連邦巡回控訴裁判所(以下「第二審裁判所」)に控訴し、2018年7月、第二審裁判所は、第一審裁判所の判決による賠償額を取り消し、第一審裁判所での再審理を命じました。再審理を経て2022年3月、第一審裁判所は48.3百万米ドルの賠償を命ずる判決を出しております。その後、2022年8月に当社米国子会社は第二審裁判所に控訴しております。

 

(環境汚染問題に関する請求)

当社台湾子会社は、事業承継元の会社が過去に保有していた台湾の工場において生じた環境汚染問題に関連して、損害賠償請求を受けております。

2004年6月以降、当社台湾子会社は、事業承継元の会社が過去に保有していた台湾の工場において生じた環境汚染問題に関する汚染浄化費用ならびに当該工場に勤務していた元従業員等が提起した環境汚染問題に関する集団訴訟における賠償責任および訴訟費用について、他社から損害賠償請求権を留保している旨の通知を受けておりました。当社台湾子会社は当該集団訴訟の被告ではありませんが、2017年12月、上記請求について、当該請求者から当社台湾子会社に対して仲裁の申し立てがなされました。その後当該請求者の要求により仲裁手続は停止されております。

 

20.後発事象

該当事項はありません。

 

 

2 【その他】

(1) 決算日後の状況

特記事項はありません。

 

(2) 訴訟等

「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 19.偶発債務」に記載のとおりであります。