当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(経営成績の状況)
当第2四半期連結累計期間のわが国を含む世界経済は、コロナ禍から経済社会活動の正常化が進んでおり、景気の緩やかな回復が続くことが期待されますが、一方で、中国および欧州経済の減速やウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めに伴う影響等が懸念され、先行きが不透明な状況が続きました。
このような状況のなか、当社グループは、「中長期的な企業価値の向上」と「持続可能な社会への貢献」を両立し、サステナビリティ経営を推進して当社グループを一層発展させるべく、新たに『クレハグループ企業理念』、『クレハビジョン』、2030年度に向けた『経営方針』と「クレハグループ新中長期経営計画『未来創造への挑戦』」を策定し、取組みをしております。
当社グループの当第2四半期連結累計期間は、機能製品事業のリチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂の売上げが減少し、前年同期比で減収減益となりました。
売上収益は前年同期比13.0%減の884億90百万円、営業利益は前年同期比45.3%減の91億48百万円、税引前四半期利益は前年同期比43.3%減の98億59百万円、四半期利益は前年同期比44.4%減の68億28百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比44.2%減の67億97百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
(単位:百万円)
(注) 営業損益の調整額には、報告セグメントに配分していないその他の収支が含まれております。詳細は、要約四半期連結財務諸表注記「5.セグメント情報」に記載しております。
① 機能製品事業
機能樹脂分野では、PPS樹脂およびシェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の売上げは増加しましたが、リチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂およびその他の樹脂加工品等の売上げが減少したことから、この分野での売上げ、営業利益はともに減少しました。
炭素製品分野では、高温炉用断熱材の売上げが増加し、この分野での売上げ、営業利益はともに増加しました。
この結果、本セグメントの売上収益は前年同期比28.1%減の340億2百万円となり、営業利益は前年同期比68.6%減の28億32百万円となりました。
② 化学製品事業
農薬・医薬分野では、農業・園芸用殺菌剤および慢性腎不全用剤「クレメジン」の売上げが減少したことから、この分野での売上げ、営業利益はともに減少しました。
工業薬品分野では、無機および有機薬品類の売上げが増加し、前年同期の営業損失から営業利益となりました。
この結果、本セグメントの売上収益は前年同期比2.4%減の170億98百万円となり、営業利益は前年同期比53.6%減の7億50百万円となりました。
③ 樹脂製品事業
コンシューマー・グッズ分野では、フッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げは前年同期並みでしたが、家庭用ラップ「NEWクレラップ」の売上げは増加し、この分野での売上げ、営業利益はともに増加しました。
業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルムおよび塩化ビニリデンフィルムの売上げが減少し、この分野での売上げは減少しましたが、経費の減少等により営業利益は前年同期並みとなりました。
この結果、本セグメントの売上収益は前年同期比1.4%減の234億44百万円となり、営業利益は前年同期比1.0%増の43億11百万円となりました。
④ 建設関連事業
建設事業では、民間工事の増加により、売上げは増加しましたが、営業利益は前年同期並みとなりました。
この結果、本セグメントの売上収益は前年同期比26.8%増の53億65百万円となり、営業利益は前年同期並みの2億7百万円となりました。
⑤ その他関連事業
環境事業では、産業廃棄物処理の増加により、売上げは増加しましたが、営業利益は減少しました。
運送事業では、売上げ、営業利益はともに減少しました。
病院事業では、売上げは減少し、営業損失は増加しました。
この結果、本セグメントの売上収益は前年同期比3.8%減の85億78百万円となり、営業利益は前年同期比22.2%減の10億79百万円となりました。
(財政状態の状況)
当第2四半期末の資産合計につきましては、前期末比95億96百万円増の3,060億円となりました。流動資産は、営業債権及びその他の債権が増加した一方で、現金及び現金同等物等ならびに棚卸資産が減少したこと等により、前期末比20億42百万円減の1,189億52百万円となりました。非流動資産は、有形固定資産ならびにその他の金融資産が増加したこと等により、前期末比116億38百万円増の1,870億48百万円となりました。
負債合計につきましては、前期末比51億35百万円増の847億65百万円となりました。これは、営業債務及びその他の債務が減少した一方で、有利子負債が借入金等の増加により前期末比64億29百万円増の327億4百万円となったこと等によるものです。
資本合計につきましては、前期末比44億60百万円増の2,212億35百万円となりました。これは、自己株式の取得を64億52百万円、剰余金の配当を28億30百万円実施した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益を67億97百万円計上するとともに、為替市場での円安の影響によりその他の資本の構成要素が増加したこと等によるものです。
営業活動によるキャッシュ・フローは72億27百万円の収入となり、前年同期に比べ14億35百万円収入が減少しました。これは、棚卸資産が減少した一方、税引前四半期利益が減少したこと等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは75億71百万円の支出となり、前年同期に比べ26億97百万円支出が増加しました。これは、前年同期に発生した持分法で会計処理されている投資の売却による収入が、当第2四半期連結累計期間に発生しなかったこと等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは34億25百万円の支出となり、前年同期に比べて33億99百万円支出が減少しました。これは、自己株式の取得による支出が増加した一方、長期借入れによる収入が発生したこと等によるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第2四半期末残高は、前期末に比べ23億41百万円減少し298億64百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間において新たに発生した事業上および財務上の対処すべき課題はありません。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3,176百万円です。
当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりです。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。