第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第14期

第15期

第16期

第17期

第18期

決算年月

2019年8月

2020年8月

2021年8月

2022年8月

2023年8月

売上高

(千円)

1,165,474

4,476,307

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

1,506,062

133,385

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

1,834,218

114,126

包括利益

(千円)

1,834,218

113,661

純資産額

(千円)

1,431,379

2,163,165

総資産額

(千円)

4,041,016

4,401,658

1株当たり純資産額

(円)

138.43

180.07

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

252.06

10.65

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

10.48

自己資本比率

(%)

34.8

48.5

自己資本利益率

(%)

6.4

株価収益率

(倍)

76.11

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

218,221

561,862

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

194,094

87,636

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

96,721

80,727

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,094,332

1,490,946

従業員数

(人)

182

173

(外、平均臨時雇用者数)

(-)

(-)

(-)

(25)

(6)

 

(注) 1.第17期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2.従業員数は、当社グループから他社への出向者を除き、他社から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。また、第17期の臨時従業員数は、「契約社員、パートタイマー、人材会社からの派遣社員及び業務委託者」の年間の平均人員を( )外数で記載しており、第18期より臨時従業員数は、「契約社員、パートタイマー」の年間の平均人員を( )外数で記載しております。

3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第17期の期首から適用しており、第17期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

4.第17期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

5.第17期の自己資本利益率については、親会社株主に帰属する当期純損失が計上されているため、記載しておりません。

6.第17期の株価収益率については、1株当たり当期純損失のため記載しておりません。

7.第17期の親会社株主に帰属する当期純損失は、保有する関係会社株式の市場価格の著しい低下が見られたため、減損処理を実施し、通常の事業損失に加えて、持分法のれん相当額を持分法による投資損失として計上したこととソフトウエア等の減損損失を計上したことによるものであります。

8.2022年6月1日(みなし取得日2022年6月30日)に行われた株式会社バリューデザインとの企業結合に係る暫定的な会計処理が第18期連結会計年度に確定しており、第17期の関連する主要な経営指標等については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額によっております。詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (企業結合等関係)」に記載しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第14期

第15期

第16期

第17期

第18期

決算年月

2019年8月

2020年8月

2021年8月

2022年8月

2023年8月

売上高

(千円)

1,042,777

1,201,078

1,461,352

1,165,474

1,004,040

経常利益又は経常損失
(△)

(千円)

111,841

142,139

280,056

174,827

202,638

当期純利益又は
当期純損失(△)

(千円)

114,791

143,962

229,211

1,679,085

204,699

持分法を適用した場合
の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

331,500

331,500

661,664

694,695

1,001,772

発行済株式総数

(株)

56,853

56,853

6,262,500

10,155,763

11,848,563

純資産額

(千円)

276,658

420,621

1,310,112

1,586,513

1,876,265

総資産額

(千円)

555,554

1,054,892

3,386,994

3,462,645

3,142,201

1株当たり純資産額

(円)

48.66

73.98

209.20

153.71

155.86

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり
中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益
又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

20.19

25.32

37.34

230.74

19.11

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

33.92

自己資本比率

(%)

49.8

39.9

38.7

45.1

58.8

自己資本利益率

(%)

52.4

41.3

26.5

株価収益率

(倍)

33.48

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

145,973

416,770

46,595

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

63,210

42,808

2,510,686

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

42,974

74,253

2,324,436

現金及び現金同等物の
期末残高

(千円)

252,132

700,347

560,693

従業員数

(人)

75

84

96

85

59

(外、平均臨時雇用者数)

(13)

(11)

(12)

(13)

(4)

株主総利回り

(%)

38.6

64.9

(比較指標:東証マザーズ指数)

(%)

(-)

(-)

(-)

(70.7)

(72.5)

最高株価

(円)

3,905

1,364

862

最低株価

(円)

1,014

381

273

 

(注) 1.第14期及び第15期の持分法を適用した場合の投資利益については、当社は関連会社を有していないため記載しておりません。また、第16期の持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社を有しておりますが、持分法を適用した場合の投資損益がないため記載を省略しております。

2.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため記載しておりません。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第14期及び第15期の潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であったため、期中平均株価が把握できませんので記載しておりません。また、第17期及び第18期については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

4.当社は、2020年11月19日に東京証券取引所マザーズに上場したため、第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、新規上場日から第16期の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.第17期及び第18期の自己資本利益率については、当期純損失が計上されているため、記載しておりません。

6.第14期及び第15期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載しておりません。また、第17期及び第18期の株価収益率については、1株当たり当期純損失のため記載しておりません。

7.当社は、2020年9月2日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っておりますが、第14期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

8.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であります。また、第17期までの臨時従業員数は、「契約社員、パートタイマー、人材会社からの派遣社員及び業務委託者」の年間の平均人員を( )外数で記載しており、第18期より臨時従業員数は、「契約社員、パートタイマー」の年間の平均人員を( )外数で記載しております。

9.第17期の当期純損失は、関係会社株式評価損及びソフトウエア等の減損損失を計上したことによるものであります。

10.第14期から第16期の株主総利回り及び比較指標については、当社株式が2020年11月19日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。第17期及び第18期の株主総利回り及び比較指標については、第16期末日の株価を基準に算定しております。

11.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所マザーズにおけるものであり、2022年4月4日以降は東京証券取引所グロース市場におけるものであります。なお、2020年11月19日をもって東京証券取引所マザーズに株式を上場したため、それ以前の株価については該当事項がありません。

12.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第17期の期首から適用しており、第17期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

13.第17期より連結財務諸表を作成しているため、第17期以降の持分法を適用した場合の投資利益、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー及び現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。

 

 

2 【沿革】

 

2006年8月

キャッシュレスサービス事業を目的として、東京都品川区において株式会社レピカ(資本金1,000万円)を設立、「レピカシステム(現 point+plus)」サービスを開始

2007年4月

本社を東京都港区に移転

2007年12月

メッセージングサービス事業「repicaメールソリューション(現 araraメッセージングソリューション)」の提供開始

2008年9月

プライバシーマーク認証取得(登録番号第10823049(06)号)

2010年10月

AR事業(注1)を目的とし、完全子会社としてアララ株式会社を設立

2012年1月

開発技術力の強化を目的とし、株式会社VARCHAR(現 株式会社SYSTEM CONCIERGE)の株式51%を取得し、子会社化

2013年8月

株式会社VARCHAR(現 株式会社SYSTEM CONCIERGE)の株式49%を取得し、完全子会社化

2013年10月

KLab株式会社よりメール配信システム「ACCELMAIL」とデータセキュリティサービス事業である個人情報検出ソフト「P-Pointer」の事業譲渡を受け、当社で提供を開始

2014年11月

キャッシュレスサービス事業の推進を目的とし、株式会社デンソーウェーブと協業契約を締結

2016年4月

完全子会社のアララ株式会社を吸収合併し、商号を株式会社レピカからアララ株式会社に変更

2018年4月

株式会社VARCHAR(現 株式会社SYSTEM CONCIERGE)の全株式を売却し、非子会社化

2020年9月

キャッシュレスサービス事業におけるチャージバックシステム(注2)の顧客店舗等への提供を目的として東芝テック株式会社と業務提携契約締結

2020年11月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

2021年8月

株式会社バリューデザインの株式33%を取得し、持分法適用関連会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行

2022年6月

株式会社バリューデザインを株式交換により完全子会社化

2023年1月

キャッシュレスサービス事業を会社分割により、当社の連結子会社である株式会社バリューデザインへ承継

2023年4月

株式会社CARTA HOLDINGSと資本業務提携契約を締結

2023年10月

ソリューション事業の分社化を目的にアララ分割準備株式会社を設立

 

(注) 1.ARとは、Augmented Realityの略で、一般的には拡張現実と訳され、実在する風景に、バーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張することを指します。

2.チャージバックシステムとは、エンドユーザーが特定メーカーの商品を購入すると、当該メーカーの販売促進費を原資とした電子マネーが当該エンドユーザーに付与される当社システムを指します。

3.2024年3月1日を効力発生日として、当社は持株会社への移行を予定しており、商号をアララ株式会社からペイクラウドホールディングス株式会社への変更を予定しております。また、同時にアララ分割準備株式会社は、アララ株式会社へ商号の変更を予定しております。

4.2024年3月1日を効力発生日として、株式会社クラウドポイントとの株式交換による経営統合を予定しております。

 

 

3 【事業の内容】

事業の概要

当社グループは、当社と、連結子会社である株式会社バリューデザイン、VALUEDESIGN SINGAPORE PTE.LTD.、VALUEDESIGN(THAILAND)CO.,LTD.、VALUEDESIGN(MALAYSIA)SDN.BHD. 及びValueDesign Service Pvt Limitedで構成されており、「アイディアとテクノロジーで世界をもっとハッピーに」というミッションのもと、子供の頃、憧れていた未来の姿、まだ見ぬ未来の姿を想像し、創造し、便利で楽しく、ドキドキ・ワクワクするサービスを提供していくために事業を展開しております。

 

当社グループは、BtoBtoCを中心としたSaaS型(注1)販促ソリューションを提供しており、下記の2つの事業に区分されます。以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。

(a)独自Pay(注2)を導入したい地域密着のスーパーマーケット、飲食店等を顧客とした「キャッシュレスサービス事業」

(b)高速メール配信サービス「アララメッセージ」の開発・提供、個人情報検出・管理ソリューション「P-Pointerシリーズ」の開発・提供、Instagram及びFacebookで使用可能なARカメラエフェクト、ARプラットフォームアプリ「ARAPPLI」、及びAR施策に関わる企画・開発・提供を含む「ソリューション事業」

 

各事業につきましては、顧客との契約が継続する限りにおいて、主に安定的に収益を獲得できるリカーリングビジネス(注3)であることが、収益構造上の特徴となっております。顧客との価値の共創を通じて、様々なITサービスを生み出し、進化させ、顧客にとって、長期的に使い続けたいサービスとなることが、ミッション達成の近道と考えております。

(注) 1.SaaS型とは、Software as a Serviceの略で、提供者側で稼働しているソフトウエアを、インターネット等のネットワーク経由で、利用者がサービスとして利用する状況を指します。

2.当社グループの顧客であるスーパーマーケット、小売店や飲食店等の店舗やeコマースサイトを展開する企業が、自社で発行する電子マネー、いわゆるハウス電子マネーや独自に展開する決済手段を2022年3月に独自Payと定義しました。

3.リカーリングビジネスとは、1つの商品を販売して取引が完了する従来のビジネスモデルではなく、顧客と継続して取引を行うシステムを構築することで、繰り返し利益を得ることができるビジネスモデルを指します。

 

それぞれの事業内容は、以下のとおりであります。

① 「キャッシュレスサービス事業」

当社グループの顧客である店舗や企業向けに、エンドユーザーが利用する独自PayやポイントをSaaS型の「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」にて提供しております。

当社グループの顧客が、「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」を活用し、自らが電子マネーの決済事業者となることで、クレジットカードやいわゆる「〇〇Pay」等の他社運営の決済手段とは異なり、エンドユーザーが電子マネーにチャージする際のインセンティブ付与や支払時のポイント付与等の設定を自由に行うことができ、再来店客の増加、エンドユーザーの愛着及び信頼向上に繋げることができます。

また、「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」の付加サービスとして、「アララキャッシュレス」では、エンドユーザーのキャッシュレスサービス利用時に蓄積された履歴をもとに顧客がメッセージングサービスを活用し、エンドユーザーと最適なコミュニケーションを取ることができる統合型販促ソリューションサービスを展開しております。さらに、スーパーマーケット等でエンドユーザーが独自Payにて特定メーカーの商品を購入した情報を販売時点情報管理システムから即座に得ることで、そのエンドユーザーにメーカーの販売促進費を原資とした電子マネーを付与するチャージバックシステムを東芝テック株式会社と共同で開発しております。更に、「バリューカードサービス」の周辺サービスや決済データを用いたデジタルマーケティングサービス領域では、銀行口座からの支払いが可能なコード決済サービス「Bank Pay」との接続による、銀行口座からの電子マネーチャージや、従来は応募にハガキを利用していたレシート販促キャンペーンをデジタル化したインスタントウィンサービス等、独自Pay利用促進・付加価値向上のための新サービスの開発・提供を継続的に実施しております。

 

(主な関係会社)株式会社バリューデザイン

「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」の主な利用例

業種

エンドユーザーのサービス利用シーン例

顧客のサービス利用目的

地域密着のスーパーマーケット

スーパーマーケットで小銭を使わず、支払いが可能なため、すぐに会計が済ませられる。さらに、スーパーマーケットのポイントも貯まる。

前受金獲得によるキャッシュ・フロー良化。レジ通過時間の短縮による時間当たりの売上増加。

飲食店

カフェで、コーヒーチケット代わりに独自Payが利用可能で、かつチャージ額に一定金額が上乗せされて利用することができる。

例:3,000円チャージで3,150円分が使える。店舗のキャンペーン情報等をメールで受信し、商品を独自Payで購入できる。

前受金獲得によるキャッシュ・フロー良化。再来店客の確保による安定した売上基盤の構築。情報発信による来店増で売上増加。

 

 

「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」の主な機能

機能

機能概要

電子マネー機能

顧客自らが電子マネーの決済事業者となり、店舗でエンドユーザーが会員カードやスマートフォンを利用して電子マネーを使う事ができる機能であります。エンドユーザーはウェブサイトやアプリ内のマイページで決済履歴や残高の確認が可能であります。

ポイント機能

顧客自らがポイント発行者となり、エンドユーザーが購入した際にポイントを付与することで、リピーターの増加を促進する機能であります。

販売促進機能

来店頻度、支払額情報等の履歴から独自Payやポイントを所有する対象のエンドユーザーを顧客が特定し、販売促進を目的としたプレミアムバリュー(注)やポイントを一括で提供する機能であります。付与するタイミングは、チャージ時、決済時等が設定可能であります。

エンドユーザーの直近来店日時、来店頻度、支払った金額等をもとに、ゴールドランク、シルバーランク等のランクづけを行い、ランクに応じてポイント付与率を変える等、優良なエンドユーザーを差別化することができる機能であります。

顧客が定めた任意の日時・曜日にキャンペーンとして、エンドユーザーのチャージする電子マネー額に対してポイントを付与する機能であります。キャンペーン対象とする店舗も任意で設定可能であります。

 

(注) プレミアムバリューとは、エンドユーザーが所有するハウス電子マネー残高に、顧客が付与する上乗せ金額を指します。

 

a.「キャッシュレスサービス事業」に関連する市場環境について

資金決済に関する法律が2010年4月に施行されて以降、前払式支払手段(注1)の登録及び届出発行者数は2011年3月末には1,806者でしたが、2023年3月末には2,037者(注2)となりました。第三者型が2011年3月末の1,117者から発行事業の廃止等に伴い減少しているものの、主に独自Payを発行する店舗や企業が分類される自家型前払式支払手段(注3)の届出数は同689者から毎年増加を続けており、自家型の届出者数は2019年3月末に第三者型前払式支払手段(注4)の登録数を初めて上回り、2020年3月末には、1,000者を超えております。また、媒体別発行額におきましても、IC型の発行額が2020年3月末から6千億円減少する中、当社グループの「アララキャッシュレス」及び「バリューカードサービス」が属するサーバ型前払式支払手段(注5)の発行額が2023年3月末には約13兆7千億円となり、IC型の発行額を超えて最も高い金額となっております。

(注) 1.前払式支払手段とは、あらかじめお金を払っておいて、買い物のときに決済する商品券やプリペイドカードを指します。

2.出典:一般社団法人日本資金決済業協会2023年11月掲載「第25回発行事業実態調査統計」

3.自家型前払式支払手段とは、自社が提供する商品等に利用可能な前払式の決済手段を提供するサービスをいいます。

4.第三者型前払式支払手段とは、発行者以外の店舗等で利用することが可能な前払いの決済サービスをいいます。

5.サーバ型前払式支払手段とは、金額情報がエンドユーザーの手もとになく、発行者もしくは発行者がシステムを委託する企業のサーバで管理されている前払式支払手段のことを指します。

 

b.「キャッシュレスサービス事業」の売上構成について

サービス提供に関わる基本的な売上は、リカーリングビジネスによる売上と一時的な売上によって構成されております。

リカーリングビジネスによる売上

月額利用料:ポイント機能や販売促進機能のサービス利用料

決済手数料:顧客ごとに定めた条件・料率及び独自Payの決済金額に応じた手数料

一時的な売上

システム導入に係る初期費用並びにカード制作及びチャージ機等の物品販売

c.サービスの提供・販売方法について

サービス提供方法については、基本的に下記の2つのルートにて行っております。

顧客へサービスを直接提供・販売

サービス提供のための顧客との契約締結及び顧客からの債権回収を行う代理店経由の提供・販売

 

② 「ソリューション事業」

ソリューション事業の売上高の70%以上を占めるメッセージングサービスについて記載いたします。適切なタイミングで、電子メールを一時に大量に配信したい企業・団体(主要顧客:運輸業、金融機関、情報通信業、地方公共団体等)を対象に、メッセージングサービスを提供する事業であります。主にSaaS型にてサービスの提供をしております。顧客にとって下記のような業務上不可欠で様々な情報配信ニーズにお応えしております。

 

(主な関係会社)当社

<メッセージングサービスの利用例>

業種

顧客のサービス利用目的

航空会社

予約情報に合わせ、搭乗口のお知らせ、搭乗口変更のお知らせ、運航状況に関するお知らせ等

証券会社

株式等の売買の約定通知

銀行

口座開設者を対象に金融サービスに関連する通知やセキュリティの注意喚起のお知らせ等

データマーケティング事業会社

データマーケティングツールの分析結果に合わせ、最適な対象者へ自動的に情報を配信

eコマースサイト事業会社

注文完了メールを自動配信

地方自治体

河川や土砂災害の危険情報を配信

 

 

<メッセージングサービスの主な機能>

機能

機能概要

アララメッセージ(注1)

顧客の基幹システム等の外部システムと自動連携したメール配信をAPI(注2)で実現する機能を備えております。また、ターゲティングメール配信からメール配信後の効果測定まで行うことが可能な、集客につながるメールマーケティング機能や文字色の調整や画像・動画を差し込めるHTMLメールを手軽に作成できる機能を備えております。

メールの遅延解消及び配信エラー率を低減(注3)し、メール配信を実現できます。

 

 

本サービスは、1つの統合システムとしての提供も可能ですが、メール配信自動連携API、メール配信管理システム及び高速メール配信エンジンの3つのパーツで構成されており、顧客ニーズによって、それぞれ単独での使用も可能となっております。メールを配信するシステムとして、様々な顧客のサービスやシステムと連携し、業務フローに組込まれ、人の手を介さず、自動的にメール配信を行っているケースもあります。

(注) 1.2021年11月に「repica auto-mail」「repica editor」「repicasender」を「アララメッセージ」に名称変更及び統合メッセージングサービスとして提供しております。

2.APIとは、あるコンピュータプログラム(ソフトウエア)の機能や管理するデータ等を、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式等を定めた仕様のことを指します。

3.エラー率を低減とは、不達としてエラー検知される割合が、全送信数の3%以下となることと定義しております。

 

a.メールの市場ニーズについて

総務省提供「電気通信事業者10社の全受信メール数と迷惑メール数の割合(2023年3月末時点)」によりますと、迷惑メールを除いた受信数は、増加傾向で推移しております。


出典:総務省発表「電気通信事業者10社の全受信メール数と迷惑メール数の割合(2023年3月末時点)」を基礎に当社グループにて作成

 

b.「メッセージングサービス」の売上構成について

サービス提供に関わる基本的な売上は、リカーリングビジネスによる売上と一時的な売上によって構成されております。

リカーリングビジネスによる売上

SaaS型:メールアドレス数に応じた月額固定のサービス利用料及び月間の配信通数に応じたサービス利用料

オンプレミス型(注):年間ライセンス料

(注) オンプレミス型とは、サーバやソフトウエア等の情報システムを顧客が管理する設備内に設置し、運用することを指します。

一時的な売上

システム導入に係る初期費用

c.サービスの提供・販売方法について

サービス提供方法については、基本的に下記の3つのルートにて行っております。

顧客へサービスを直接提供・販売

サービス提供のための顧客との契約締結及び顧客からの債権回収を行う代理店経由の提供・販売

サービス連携パートナー経由の提供・販売(注)

(注) 「メッセージングサービス事業」の場合、当社グループサービスとサービス連携パートナーが提供するマーケティングツール等を統合し、顧客へ提供している販売手法を指します。

 

当社グループの主な事業における事業系統図は、下記のとおりであります。

[事業系統図]

 


 

 

4 【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

主要な事業

の内容

議決権の

所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社バリューデザイン(注)3、5

東京都中央区

100,000千円

キャッシュレス

サービス事業

100.0

役員の兼務2名

VALUEDESIGN SINGAPORE PTE.LTD.

シンガポール共和国

460千

シンガポールドル

キャッシュレス

サービス事業

100.0

(100.0)

当社の子会社サービスを同国で提供しております。

役員の兼務1名

VALUEDESIGN(THAILAND)

CO.,LTD.

タイ王国

バンコク

13,000千

タイバーツ

キャッシュレス

サービス事業

100.0

(100.0)

当社の子会社サービスを同国で提供しております。

VALUEDESIGN(MALAYSIA)

SDN.BHD.

マレーシア

クアラルンプール

1,800千

マレーシアリンギット

キャッシュレス

サービス事業

100.0

(100.0)

当社の子会社サービスを同国で提供しております。

ValueDesign Service

Pvt Limited

インド共和国

バンガロール

87,480千

インドルピー

キャッシュレス

サービス事業

100.0

(100.0)

当社の子会社サービスを同国で提供しております。

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.「議決権の所有割合」欄の(内書)は間接所有であります。

3.特定子会社に該当しております。

4.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

5.株式会社バリューデザインについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

※ 主要な損益情報等(2023年8月期)

① 売上高      3,520,231千円

② 経常利益      533,357千円

③ 当期純利益     505,636千円

④ 純資産額     1,512,946千円

⑤ 総資産額     2,281,110千円

なお、株式会社バリューデザインは、決算期変更により、2022年7月1日から2023年8月31日までの14ヶ月間の損益情報等となっております。

 

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年8月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

キャッシュレスサービス事業

114

(2)

ソリューション事業

32

(2)

報告セグメント計

146

(4)

全社(共通)

27

(2)

合計

173

(6)

 

(注) 1.従業員数は、当社グループから他社への出向者を除き、他社から当社グループへの出向者を含む就業人員数であり、臨時従業員数(契約社員、パートタイマー)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、当社グループの特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年8月31日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

59

(4)

34.9

5.0

5,304

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

ソリューション事業

32

(2)

全社(共通)

27

(2)

合計

59

(4)

 

(注) 1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数であり、臨時従業員数(契約社員、パートタイマー)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、当社の特定のセグメントに区分できない管理部門等に所属しているものであります。

3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4.従業員数(臨時従業員数を含む)が前事業年度から35名減少しておりますが、主な要因は、2023年1月1日効力発生の吸収分割により「キャッシュレスサービス事業」を連結子会社である株式会社バリューデザインへ承継したためであります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に占める

女性労働者

の割合(%)

(注)1、2

男性労働者の

育児休業

取得率(%)

(注)1、3

労働者の男女の賃金格差(%)

(注)1、2

全労働者

正規雇用
労働者

パート・

有期労働者

20.0

100.0

66.5

79.0

54.1

 

(注)1.当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではありませんが、参考情報として一部の指標を任意開示しております。また、当社の人的資本に関する考え方や取組みについては「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。

2.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)に基づき算出したものを記載しております。

3.「育児休暇、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものを記載しております。

4.当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員を前提に算出しております。