第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営の基本方針

 当社グループは「オペレーションから解放し、創造的業務への後押し」をミッションに掲げ、給与計算までの自動化を実現するサービスと人時生産性向上に役立つデータ分析機能の開発をしております。

 上記のミッションの実現に向け、優秀な人材の確保、育成や組織体制の整備にも注力しております。

 

(2)経営環境

 我が国は、少子高齢化の影響により労働人口は減少傾向にあり、また、労働生産性はOECD加盟国38カ国のうち27位となるなど社会的課題に直面しております。当社グループの属する市場は、働き方改革関連法施行によりきめ細やかな労務管理が求められ、また、労働環境の変化により企業がDX化を加速させ、労務管理のシステム化が進んでおります。その状況下で、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用された建設業・運輸業・医療分野などを中心により高度な勤怠管理システムへの乗り換えニーズが発生するなど、依然として勤怠管理システムの導入ニーズは高いと考えております。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

① 組織体制の整備

 当社グループの継続的な事業成長の実現に向けて、多様なバックグラウンドをもった優秀な人材を採用し、強い組織体制を整備することが重要であると認識しております。積極的な採用活動を推進していく一方で、従業員が中長期にわたって活躍しやすい環境の整備、人事制度の構築やカルチャーの推進等を進めてまいります。また、コロナ禍を機に組織を大幅に変革し、部・課制のような機能別組織ではなく、顧客への価値提供など事業目的に応じたプロジェクトに細分化する当社独自のプロジェクト制を導入しその運営を軌道に乗せ、更なる成長を促進してまいります。

 

② 情報管理体制の強化

 当社グループは、提供するサービスに関連して多くのユーザー企業の機密情報や個人情報を取扱っております。これらの情報資産を保護するため、専任の情報セキュリティチームを設置しております。また情報セキュリティ基本方針を定め、この方針に従って情報資産を適切に管理、保護しております。今後も社内教育・研修の実施のほか、システムの強化・整備を実施してまいります。

 

③ 新規事業の展開

 現在、当社グループの収益の大半が「KING OF TIME」のSaaSサービスから成り立っております。今後も継続的な事業成長の実現に向けて、既存サービスの伸長に加えて、有償のプレミアムサポート、パートナーサービスの販売、給与計算のBPOサービス、「KING OF TIME電子契約」等の新規事業の展開を積極的に行っていきます。こうした新規事業の展開に伴い当社の中期経営計画(2023年度~2027年度)の前半は「KING OF TIME電子契約」等のシステム開発投資が先行するものの、2025年度以降は先行投資が一巡し、新規事業による収益を取り込める見通しです。

 

④ 課金方法の変更

 当社グループは、「KING OF TIME」のSaaSサービスについて、現在打刻ベース(サービスの利用に応じた課金)にて請求しておりますが、人事労務と給与の機能拡張に伴い、2024年3月期から登録ベース(契約に基づいた課金)へ段階的に変更させて頂く予定です。この変更に伴い、既存顧客の平均的な課金ID数は約2割増加すると見込んでおります。

(変更予定時期)

2023年10月    直販の新規顧客(変更実施済)

2024年4月    販売店の新規顧客(変更実施済)

2025年4月    直販と販売店の既存顧客

2025年10月頃  OEMの既存・新規顧客

 

 

⑤ ソフトウエアの資産計上

 当社グループは、2024年3月期から将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた支出「KING OF TIME電子契約」をソフトウエアとして資産計上しております。このため該当する開発プロジェクトの運営管理のルールを定め、定期的に取締役会へ報告するなどの管理体制を強化しております。

 

⑥ サステナビリティへの取組

 当社グループは、お客様・株主・取引先・従業員などのステークホルダーとともに企業活動や事業を通じた社会課題の解決やサステナブルな社会の構築に積極的な役割を果たすことが重要と考えております。しかしながら、サステナビリティに関する重要な指標の目標値については、社内における各指標の評価データが整うことに並行して段階的に設定していく方針です。

 

(4)今後の成長戦略

 当社グループは、継続して成長し続けるために、「KING OF TIME」にて勤怠管理から給与計算までを1ユーザー300円の「ワンプライス戦略」により市場競争力のある価格にてシェア拡大を行ってまいります。

 「KING OF TIME」の価格面の特徴は、「月額1人300円」のワンプライスで、全ての機能が利用できることです。勤怠管理以外にも人事管理やデータ分析、給与計算なども、全てワンプライスの中でご利用頂けます。ワンプライス300円は、リリース当時から守り続けており、お客様が求める機能・品質を安価な価格にて提供し続けることがお客様への価値提供に繋がると考えております。

 

 

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 また、当社グループにおいては、事業拡大の根幹をなす“TOP3 コンセプト”を定めております。具体的には、①TOPコストパフォーマンス、②TOPセールスチャネル、③TOPパートナーシップであり、企業の生産性改善をもとにした「お客様の飛躍的な労働生産性向上」を目指しております。

 

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 当社グループの成長戦略は、顧客当たり売上高の向上を図ることです。具体的な内容としては、以下のとおりであります。

 

 

① 顧客基盤の更なる拡大

 当社では、有力パートナーとの関係構築により導入企業数の増加、網羅的なサービスの提供を継続し、顧客基盤を盤石なものとするための施策を行ってまいります。

a.新規顧客獲得

2023年9月分の労働力調査によれば日本の就業者数は6,787万人いるものの、勤怠管理SaaS(注1)の販売数量は1,090万IDに留まっており(注2)、また当社の利用ID数は4%程度に過ぎません。これはアナログな勤怠管理を行っている理由もあると考えられるため、市場の成長余地は依然として大きく見込まれます。

注1)SaaSとは「Software as a Service」の略称で、サービスとしてのソフトウェアをインターネットを経由して提供するクラウドサービスのことを指します。

注2)㈱富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2023年版」による推計値

b.KOTサービス営業強化施策

販売パートナー及びOEMパートナーの開拓と育成することに加え社会保険労務士や税理士などの士業ネットワークの構築

c.パートナーサービスの連携強化

パートナーサービス(当社サービスと親和性のある人事管理システムや給与システム等の他社SaaSサービス)との密連携による顧客への付加価値提供。PKG連携ツール(他社SaaSサービスを「KING OF TIME」に連携させるために必要となるデータ変換ツール)の充実

 

② 顧客体験の更なる向上

 当社グループでは、導入企業の生産性向上に貢献するサービスとして優位性を確立してまいります。具体的には、勤怠管理だけではなく人事労務・給与計算など提供するサービスの範囲を広げていくこと、勤怠管理から給与計算までのプロセスを自動化すること、サービスで蓄積されたデータを利活用してのデータ分析等により、日々のオペレーションからの解放を通じて、創造的業務に時間を割けるよう支援する体制を整備してまいります。

 

③ 新しい付加価値の提供

 顧客満足度を最大限に引き出すため、蓄積された勤怠管理データを活用し、顧客毎に最適な付加価値を提供していきます。各サービスの概要は、以下のとおりであります。

 

[給与計算BPOサービス]

 給与計算関連の集計作業をアウトソーサーとして受託。「KING OF TIME」シリーズでは集計機能の自動化・標準化が進んでいるため、従来のアウトソーサーよりもローコストでサービス提供可能

 

[パートナーサービス]

 「KING OF TIME」シリーズとシナジーのある外部サービスを当社が販売代理店となりシームレスに提供。全従業員が毎日利用する勤怠管理システムの特性を活かし、「KING OF TIME」がポータルとなり、パートナーサービスと連携

 

[KING OF TIME電子契約]

 入社手続きに必要となる雇用契約書の電子化を提供する有償オプションサービス。全ての帳票にタイムスタンプが押し放題。契約書を紙での取り扱いから電子への取り扱いへ切り替えることを後押し

 

[プレミアムサポート]

 「KING OF TIME」導入済の顧客に対して提供する有償サービス。個社ごとの複雑な要望や、継続的なコンサルティングニーズへ対応。同時に、上記パートナーサービス、給与計算BPOへの足掛かり

 

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④ グローバル基準のクラウドサービスを東南アジア圏へ展開

 グローバル基準の勤怠管理を中心としたHRクラウドサービスを、現地においても高コストパフォーマンスで提供することにより、東南アジア圏のHR市場へ展開してまいります。なお、2022年8月においてタイに現地法人を立ち上げ、日系企業への導入を足がかりにKOTサービスを順次展開しております。新市場の開拓となるため投資が先行しますが、長期的には日本と同等、もしくは同等以上のビジネスになることを目標としております。

 

 

 上記を前提として、当社グループでは「KING OF TIME」を企業の人時生産性向上を実現するマルチソリューションベンダーへと進化させてまいります。

 KOTサービスは、

・全従業員が

・毎日使うサービスであり、

・SaaS利用、DX化(注3)の入口として適しているサービスです。

 この優位性を活かし、顧客とパートナーをつなぐプラットフォームになりたいと考えます。

 このプラットフォームを広めることにより、HR領域全般にまたがる、マルチソリューションベンダーになります。

 このプラットフォームを「サブスクリプションマネジメントプラットフォーム」、通称SMPと名付け、「KING OF TIME」を入口として顧客に必要なサービスを販売・サポートしていきます。

 顧客が利用中のサービスからも、厚みを増したデータを収集・分析し、人時生産性向上に繋がる気付きも提供していきます。

注3)DXとは、「Digital Transformation」の略称で、デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し、新たなデジタル時代にも十分に勝ち残れるように自社の競争力を高めていくことを指します。

 

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(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、基幹サービスであるKING OF TIMEの経営成績を把握することを目的として、単体ベースの売上高、KOT SaaS売上(「KING OF TIME」による月額利用料)、営業利益、人件費、外注費、販売促進費を重要な客観的な指標と捉えております。

 また、2024年3月期の当社連結売上高の87.6%が単体のKOT SaaS売上であるため、経営上の目標の達成状況を判断するための指標として、ARR、月次換算解約率、利用社数、利用ID数、課金ID数を重要な経営指標と捉えております。これらの指標につきましては今後も継続的に増加させるよう努めてまいります。

 

(単体の年度ベース)

 

2020年

3月期

2021年

3月期

2022年

3月期

2023年

3月期

2024年

3月期

売上高(百万円)

2,473

2,914

3,498

4,160

5,016

KOT SaaS売上(百万円)

1,998

2,526

3,111

3,684

4,411

営業利益(百万円)

572

767

572

362

576

人件費(百万円)

753

1,010

1,324

1,615

1,882

外注費(百万円)

300

337

607

965

915

販売促進費(百万円)

115

80

128

173

310

 

(単体の四半期ベース)

 

2023年3月期

2024年3月期

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

KOTSaaS売上高(百万円)

872

902

938

970

1,032

1,076

1,127

1,174

 

(単体のKPI)

 

2020年

3月期

2021年

3月期

2022年

3月期

2023年

3月期

2024年

3月期

ARR(百万円)

2,257

2,784

3,343

3,950

4,792

月次換算解約率(%)

0.18

0.24

0.22

0.25

0.27

利用社数

23,567

29,254

39,616

46,666

54,596

利用ID数(千個)

1,730

2,038

2,330

2,767

3,309

課金ID数(千個)

1,196

1,446

1,709

2,024

2,440

 

※1 ARR(Annual Recurring Revenue):毎年安定的に得ることができる1年分の収益額

(対象決算期の期末月のKOTSaaS売上高を12倍することにより算出)

※2 月次換算解約率:年次解約率の月次換算値。年次解約率は、調査対象月の1年前に請求があり、調査対象月に請求のない企業を調査対象月までの1年間に解約した企業とみなし、“解約企業の調査対象月の1年前の請求ID数”÷“調査対象月の1年前の全企業の請求ID数”により算出。

※3 利用社数:調査対象月において直近1年間に打刻履歴のある企業数。

※4 利用ID数:調査対象月において直近1年間に打刻履歴のあるID数。

※5 課金ID数:調査対象月において請求対象となる打刻履歴のあるID数。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

サステナビリティに関する方針、重要事項については、取締役及び役職者(マネジメント)により構成されるマネジメントミーティングや、取締役会にて協議・決定することとしております。

 

(2)戦略

当社グループは「お客様の飛躍的な労働生産性向上を目指す」ことを目的として「ヒューマン(人財)」と「テクノロジー(IT)」と「データ」の力で、お客様の労働生産性向上の役に立ち、社会全体の生産性向上の役に立つために新たな「価値の創造」をし続けることをパーパスと位置づけております。当社グループは、当該パーパスを実現するため、お客様・株主・取引先・従業員などのステークホルダーとともに企業活動や事業を通じた社会課題の解決やサステナブルな社会の構築にプロアクティブな役割を果たすことが重要と考えています。

ガバナンス及びリスク管理を通して識別された当社グループにおける重要なサステナビリティ項目と主な取り組みは以下のとおりです。

 

(事業に関する重要項目)

1)技術革新とサービス開発

  新たな技術、新たなマネタイズの機会への積極的投資

2)情報セキュリティ強化

  ISMSの枠組みに沿ったセキュリティ体制の構築・強化

3)BCP対策の推進

  データの二重管理プラスDRサイトによるバックアップ

4)ノウハウ蓄積

  業務のマニュアル化・DX化

 

(企業活動に関する重要項目)

1)人財の採用と教育・成長

  全社員向けとしてコンプライアンス系やセキュリティ系、リーダー向けとしてMBA系の研修を実施

2)人財の多様性確保

  グローバルな採用、日本語研修制度(KING OF TIME人事労務の国籍ベース)

3)柔軟な働き方

  フレックスタイム制の導入(一部技術職)、リモートワークの活用

4)ガバナンスの周知徹底

  任意の指名・報酬委員会設置による透明性、客観性、公平性の強化

  内部通報制度設置によるコンプライアンス対策の強化

 

(3)リスク管理

当社グループは、代表取締役社長を委員長とするリスク・コンプライアンス管理委員会を設置し、当社の業務執行上のリスクを優先順に列挙し、リスク毎にリスク管理者を配置すると同時にリスク評価を四半期毎に実施しております。同委員会のリスク評価の結果を受けて、リスクを低減させる諸施策を実施、さらに重要インシデント発生後は同委員会メンバーを中心に危機管理体制を構築することとしております。

また、サステナビリティ関連のリスク及び機会についても、同委員会にて評価、管理することとしております。

 

(4)指標及び目標

当社グループの企業カルチャーは以下の特徴があります。

「お客様と共に考え行動すること」

「人時生産性を常に意識し考え行動すること」

「スピードを常に意識し考え行動すること」

「常に学び、自分自身を向上させ続けること」

「多様性を受けて、チームワークを重視すること」

このような背景から当社グループは、社員の生産性向上と共にダイバーシティとインクルージョンを推進することが重要と考えております。当社グループが重要と考えている指標及び各期の実績値は以下のとおりです。なお、指標の目標値は今後設定する予定です。

区分

指標

2023年3月期

2024年3月期

多様性

女性の管理職割合

14%

15

多様性

女性従業員比率

45%

45

多様性

外国人比率

4%

3

多様性

男性の育休取得率

75%

88

多様性

産休育休復帰率

100%

100

継続性

退職率

6%

7

継続性

リモートワーク比率

86%

81

継続性

地方居住者率(注)2

29%

29

継続性

有給消化率

85%

90

継続性

健康診断受診率

95%

95

(注)1.子会社における情報収集体制が未整備のため、上記指標は単体ベースとなります。

2.通勤圏(一都三県)外に居住する社員の割合

 

3【事業等のリスク】

 当社グループの事業活動に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。

 また、以下の記載は当社グループの事業もしくは当社株式への投資に関連するリスクを完全に網羅するものではありません。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

 

 ① システムトラブルについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループは、クラウド上の汎用IaaS(Infrastructure as a Service)上に各種サービスのソフトウェアを構築し運用しております。当社グループにおいては、顧客へのサービス提供が妨げられるような障害を回避すべく、定期的なバックアップやシステムの多重化などの防止策を実施しています。しかしながら、当該IaaS及び各種サービスのソフトウェアにおいて災害、ハッキングなどの外的攻撃やソフトウェアの不具合、その他予測できない重大な事象が発生することにより、当社グループのサービス運営に障害が生じる可能性があります。その場合には、当社グループの事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

 ② 重大な不具合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループが提供する各種サービスは、企画、開発から保守に至るまでの標準プロセスを規定しており、リリース前に、たとえばシステムの脆弱性診断テストを必須とするなど、品質チェックを実施しておりますが、リリース後に重大な不具合(バグ等)が生じ、想定外のコスト発生や信用の失墜、損害賠償責任が発生した場合、当社グループの事業活動及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 ③ 情報管理体制について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループは、個人情報や顧客企業の機密情報を扱っているため、機密情報管理についてはISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得し、個人情報管理についてはPマーク認証を取得・維持するなど情報セキュリティ管理体制を構築、強化してきております。しかしながら、万が一、機密情報や個人情報が漏洩した場合、当社グループの社会的信用が失墜するとともに損害賠償等の費用負担が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ④ 内部管理体制の構築について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループは、業容拡大に備え、継続してコンプライアンス体制など内部管理を強化するため、リスク・コンプライアンス管理委員会においてリスク毎に管理者を設置、評価、予防的措置を実施し、また、内部監査により内部統制の問題点の早期発見・解決に努めております。しかしながら、急速な事業拡大により、内部管理体制の構築が追い付かないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑤ 経営環境の変化について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループの主力事業は、勤怠管理を中心とした企業活動にとって必須の機能を提供しています。国内外の景気動向、地政学的リスク、感染症の流行等を理由として契約解除されるサービスではないため安定的な収益を見込んでおりますが、長期的には、顧客の投資マインドが縮減し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、大幅な勤怠管理に関わる法改正、勤怠管理を必要としない成果管理主義型の働き方が浸透した場合、高性能AIによる従来とは全く異なる勤怠管理手法の出現などにより、現状の勤怠管理ニーズが減少し、上記と同様に当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、最新の市場動向や技術動向に関する情報を把握できる体制を整え、こうした環境変化を分析の上対応できる優秀な人材の確保及び教育に努めております。

 

 ⑥ 競合について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループの主力事業は、基礎的なシステム開発は容易であり、また特段の許認可を要しないなどの理由から新規参入は比較的容易な分野です。しかしながら、我が国の複雑な労働法規が存在するため、当社グループと同等のサービスの提供を可能にするシステムの開発やノウハウの蓄積を実現するシステムを構築し、短期間で当社グループと同等程度に市場からの信頼を獲得することは困難であろうと考えております。 今後、資本力、マーケティング力、幅広い顧客基盤、高い知名度や専門性を有する企業などが当社グループの事業領域に新規参入し、また事業規模を拡大すれば、競争の激化による顧客流出やそれに対処するための様々なコストの増加などが、当社グループの事業、業績又は財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループは、他社との差別化のため新機能の開発を継続し、また、既存サービスに新サービスを付加するなど競争力の維持に努めております。

 

 ⑦ 特定の製品に依存していることについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループの売上は「KING OF TIME」とその関連サービスで構成されており、勤怠管理SaaS事業の単一事業となっております。国内の少子化や人口減少により、生産性向上のための「働き方改革市場」領域におけるシステムの刷新需要の成長傾向は継続するものと見込んでおり、また、勤怠管理以外の課金の機会、たとえば電子契約サービスの導入などを予定しておりますが、勤怠管理市場の成長が鈍化するような場合、事業環境の変化等への対応が適切でない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑧ 自然災害について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大)

 当社グループの主要な拠点は東京にあります。東京において甚大な地震・風水害等の自然災害が発生し、施設に影響が生じ、事業を中断せざるを得ない状況となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。また、当社グループはこのような自然災害等に備えてリモートワークを導入し地域的なリスク分散を図り、主な損害には保険を付保しておりますが、損害額が保険金額を上回る場合には当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。

 

 ⑨ 新規事業・サービスについて(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中)

 当社グループは、今後も事業規模の拡大と収益源の多様化を実現するために、事業シナジーを活用した新規事業・サービスに取組んでいく方針であります。新規事業・サービスについては、企画段階・開発段階にてモニタリング等を実施することでリスクの低減を行っておりますが、不確定要素が多く存在する可能性があり、新規事業・サービスの展開が予想通りに進まない場合あるいは計画が大幅に遅延する場合は、追加の費用計上や減損処理などが生じ、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 なお、当社グループは、2023年3月期から2025年3月期を「KING OF TIME」の機能拡張の先行投資期間と位置づけ、給与計算サービスの開発・機能強化、電子契約サービスの開発等を行っております。

 

 ⑩ ソフトウェア資産の減損について(発生可能性:中、発生時期:3年以内、影響度:中)

 当社グループは、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められた支出をソフトウェアとして資産計上しております。このソフトウェアについて、事業計画の重要な変更、使用状況の変更により当初見込んでいた収益獲得又は費用削減効果が大幅に損なわれ、減損が必要となる場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑪ 資金使途について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:中)

 株式上場時における公募増資による資金の使途については、新たなサービス創出のためのシステム開発投資、マーケティング費用や海外市場開拓投資に充当する予定です。しかしながら、経営環境の急激な変化や、これに伴う経営戦略の見直しにより、投資による期待通りの効果が上げられなくなる可能性があり、このような場合、将来の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、市場環境の変化により、当初の計画を変更し、調達資金を上記以外の目的で使用する可能性があり、その場合には、速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。

 

 ⑫ 海外子会社について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:小)

 当社グループは、海外子会社を3社(シンガポール、タイ、スリランカ)有しており、現在は当社のシステム開発受託業務を中心に事業を行っておりますが、現地の法令、制度・規制、社会情勢等のカントリーリスクが顕在化し、円滑な事業展開を行うことが困難になった場合、当社グループの経営成績及び事業活動に影響を与える可能性があります。また、2022年8月にタイに設立した現地法人(Human Technologies(Thailand) Co., Ltd.)は、HRクラウドサービスを東南アジア圏へ展開するという新市場の開拓の役割を担っており、市場調査やシステム開発などの投資が先行することから、2024年3月期の単体決算において関係会社株式の減損処理の結果、子会社株式評価損71,706千円を計上しましたが、今後も新市場開拓計画の遅延などにより減損処理の可能性があります。なお、スリランカ法人については、2022年春以降の深刻な経済危機を受けて、全従業員をシンガポール法人との業務委託契約に切り替えるなどの対応を行い、一時的に休眠会社となっております。

 

 ⑬ 人材の確保について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社グループは、新規事業の展開や質の高いサービスの安定稼働や競争力の向上には、エンジニアを中心に優秀な人材を継続的に採用するとともに、成長ポテンシャルの高い人材の採用及び既存社員の人材開発に努めていく必要性を認識しております。そのため、採用目的の専属チームを組成し、働きやすい条件を整え、採用ホームページを通じて社内の様子を積極的に情報発信するなどと並行して継続的な人材育成や定着率向上に向けた各種施策を行っております。しかしながら、当社グループの採用基準を満たす優秀な人材の確保や人材育成が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑭ 風評リスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社グループのサービスや役職員に対して根拠のない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、当社グループの社会的信用が失墜し、業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、サービス品質維持に努めるとともに、役職員に対する情報管理やコンプライアンスに関し、定期的研修を実施するなど、周知徹底を行い、経営の健全性、効率性及び透明性の確保を図っております。

 

 ⑮ 知的財産権に係る方針について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社グループが事業を推進するに際して、第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう考慮し、知的財産に関する社内研修の実施や弁護士に随時相談する体制の構築などの対策を行っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があり、実際に当該事象が発生した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑯ 販売店を通じた新規契約の獲得について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社グループは、直販、販売店とOEMの3つの販売チャネルを構築しており、また、課金IDベースにおけるシェアはそれぞれ約36%、約20%、約44%となっており(2024年3月末)、販売店とOEM先とは良好な関係を構築・維持しております。しかしながら、販売店とOEM先との関係が悪化した場合あるいは販売店とOEM先の財政状態が悪化した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑰ 訴訟について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 本書提出日現在において、重大な訴訟を提起されている事実はございません。しかしながら、取引先から当社グループが提供するサービスの不備、システム不具合、個人情報の漏洩等により、訴訟を受けた場合には、当社グループの事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑱ 法令等の改正に伴うシステム改修について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社グループは、「KING OF TIME」とその関連サービスで構成されていることから、労働関係法規の改正に合わせて最新のサービスを顧客に提供しております。当該改正等の周知期間が短いケースや複雑なシステム改修を強いられる場合は、対応の遅延やシステム改修の費用が嵩み、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑲ 大株主について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:小)

 当社の代表取締役会長である恵志章夫は、自身の資産管理会社であるニューホライズン㈱の所有株式数を含めると保有比率は49%であり、本書提出日現在で当社の大株主であります。同氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針としております。当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同氏の株式が急激に増減した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態の状況

(資産)

 当連結会計年度末における流動資産は4,209,978千円となり、前連結会計年度末に比べ1,617,454千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,480,118千円増加、売掛金が103,187千円増加したこと等によるものであります。固定資産は677,391千円となり、前連結会計年度末に比べ289,286千円増加いたしました。これは主にソフトウエア仮勘定が276,330千円増加したこと等によるものであります。

 この結果、総資産は、4,887,369千円となり、前連結会計年度末に比べ1,906,741千円増加いたしました。

(負債)

 当連結会計年度末における流動負債は995,602千円となり、前連結会計年度末に比べ28,524千円減少いたしました。これは主に短期借入金が180,000千円減少、未払費用が74,718千円増加、未払金が71,438千円増加したこと等によるものであります。固定負債は前連結会計年度末に比べ21,905千円減少し、残高はありません。これは長期借入金が21,905千円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、995,602千円となり、前連結会計年度末に比べ50,429千円減少いたしました。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産合計は3,891,767千円となり、前連結会計年度末に比べ1,957,170千円増加いたしました。これは主に東京証券取引所グロース市場への上場に伴う新株発行により、資本金が840,731千円増加、資本剰余金が840,731千円増加したこと等によるものであります。

 

② 経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の緩和による経済活動の正常化に伴い、景気は緩やかな持ち直しの動きがみられたものの、緊迫化する世界情勢や資源・原材料価格上昇、円安進行や物価高騰、世界的な金融引き締めの影響など先行きに不透明な状況が継続しました。

 当社グループが属する勤怠管理市場においては、2024年4月に「働き方改革関連法」の適用猶予事業に時間外上限規制の適用、同10月に予定されている被用者保険の適用拡大(厚生年金保険法・健康保険法)に加え、「人的資本」における「健康・安全」に関する情報開示の充実など、勤務管理を適正に行い働き方を見える化し、コンプライアンスを遵守すると共に、多様な従業員の個性を活かしてエンゲージメントを向上させる取り組みの実践に向けて、勤怠データの活用がこれまで以上に重要性を増しています。

 このような環境下において、当社グループは「人時生産性をお客様と共に考える」を企業理念に掲げ、「オペレーションから解放し、創造的業務への後押し」をミッションとし、勤怠管理を中心に「給与計算の自動化」の実現を目指し、経営資源を集中しサービスの提供を行っております。

 当連結会計年度において、働き方改革の進展やDX化の需要を取り込み、直接販売と間接販売がともに好調だったためKOT SaaS売上は堅調に増加いたしました。

 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高5,034,954千円(前年同期比19.2%増)、営業利益519,983千円

(同58.3%増)、経常利益500,942千円(同53.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益335,431千円(同41.2%増)となりました。

 なお、当社グループは勤怠管理SaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しておりま

す。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、本項目において「資金」という。)については、前連結会計年度末に比べ1,480,118千円増加し、3,324,087千円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は398,077千円(前年同期は257,011千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益500,942千円、法人税等の支払額149,691千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は285,915千円(前年同期は41,538千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出267,702千円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は1,356,098千円(前年同期は17,267千円の支出)となりました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う株式の発行による収入1,666,068千円、短期借入金の返済による支出180,000千円等によるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。

b.受注実績

 当社グループが提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績を事業別に示すと、次のとおりであります。なお、当社グループは、勤怠管理SaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

事業の名称

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

勤怠管理SaaS事業(千円)

5,034,954

119.2

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

 当連結会計年度の売上高は、5,034,954千円(前年同期比19.2%増)となりました。

 売上高の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

(売上原価、売上総利益)

 当連結会計年度の売上原価は、1,617,236千円(前年同期比32.1%増)となりました。

 主な要因は、積極的な人材採用による人件費の増加等によります。

 この結果、売上総利益は3,417,718千円(前年同期比13.9%増)となりました。

(販売費及び一般管理費、営業利益)

 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,897,734千円(前年同期比8.5%増)となりました。

 主な要因は、顧客基盤拡大のためのWebマーケティング費用の増加等によります。この結果、営業利益は、519,983千円(前年同期比58.3%増)となりました。

(営業外収益、営業外費用及び経常利益)

 当連結会計年度において、営業外収益は16,668千円、営業外費用は35,709千円発生しました。

 主な要因は、補助金収入11,104千円、株式交付費15,393千円や上場関連費用14,147千円等が発生したことによるものです。この結果、経常利益は、500,942千円(前年同期比53.9%増)となりました。

(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)

 当連結会計年度において、特別損益の発生はありませんでした。税金費用(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)を165,511千円計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益335,431千円(前年同期比41.2%増)となりました。

 

 なお、財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、当社の実態等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。

 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものは次のとおりであります。

(繰延税金資産の回収可能性)

 当社は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について、繰延税金資産を計上することとしております。繰延税金資産の回収可能性はその見積りの前提とした条件や、企業分類の妥当性、将来の課税所得の十分性、将来減算一時差異の解消見込年度のスケジューリング等に依存します。課税所得の見積りは将来の事業計画を基礎としており、著しい経営環境の悪化等はないと判断しておりますが、変更が生じた場合、繰延税金資産の計上額に影響する可能性があります。

 

③ 資本の財源及び資金の流動性

 当社の運転資金需要のうち主なものは、従業員の給与手当のほか、販売費及び一般管理費のブランディング強化のためのマーケティング費用であります。当社は、事業運営上必要な資金を安定的に確保するために、必要な資金は自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等でバランスよく調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位については、調達時期における資金需要の額、用途、市場環境、調達コスト等を勘案し、最適な方法を選択する方針であります。

 

④ 経営成績に重要な要因を与える要因について

 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

⑤ 経営者の問題意識と今後の方針

 経営者の問題意識と今後の方針に関しては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。