当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、電話帳や地域情報誌の発行単位となっている、それぞれの地域への貢献を経営理念として謳っており、当社グループにとっての利益とは、地域社会のコミュニケーションを促進することによって築き上げられた、お客さまやコミュニティ全体との信頼関係がもたらす成果であって、まさに公共的な使命を果たした結果として実現するものであると考えております。
地域密着型のメディアやソリューションを提供することにより、地方創生に貢献し、当社グループが存続・発展し続け、企業価値を向上させてゆくことこそ、株主のみなさまをはじめ、あらゆるステークホルダーのみなさまに対する最大の貢献であると信じております。
(2)経営環境、経営戦略および事業上の優先的に対処すべき課題
日本は人口が減少し、少子高齢化が進んでおりますが、その問題に拍車をかけているのが東京一極集中であり、日本の再成長を阻む大きなリスクと思われます。進学や就職で地方の若者が東京へ移住して東京一極集中が過度に進むと、東京ブラックホール化という形で地方が消滅し、いずれ東京も超高齢化して、国家の衰退へと向かいます。東京も繁栄し地方も豊かで健全なサステナブルな国家にしていくには、東京一極集中から地方分散多極化をはかるべきで、地方創生による産業振興こそが日本再生の打開策の根幹となります。
地方の課題は、経済の衰退と財政の逼迫です。これまで地方経済は、公共事業と企業誘致を柱に国や大企業に依存してきましたが、国は財政難から公共事業を削減し、大企業はグローバルな事業展開の中で、地方の工場を海外に移転するため閉鎖・縮小してきました。その結果、地方経済は停滞を余儀なくされ、財政にも大きな影響を及ぼしています。
地方創生といった未知への挑戦は、自治体だけでは容易ではありません。民間活力を導入し、地域を挙げて地方創生に取り組む体制を構築しなければなりません。官と民の協働こそが、地方創生を実現できる唯一の解といえます。
当社グループは、官民協働という発想が浸透していなかった頃から、地方自治体に官民協働事業を提案し、平成18年(2006年)にプロモーションの面から地方創生を支援しようと官民協働型行政情報誌『わが街事典』発行事業をスタートさせました。行政と民間企業は文化も風土も発想も異なりますが、この相容れぬ異分子同士が結合することで、うまく化学反応すれば、思わぬイノベーションが起こることがあります。その発想で取り組めば、産業振興が実現し、地方経済が活性化し、地方財政も再建できると考えました。現在、全国約1,700の基礎自治体のうち、1,000を超える自治体との協働発行が実現しております。
さらに、当社グループは、地方創生支援事業のデジタル化を目的として、官民協働の理念に加え、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を促進して、地方自治体や地域事業者のプロモーションやDX化を支援し、地方創生に取り組んでおります。そのひとつがデジタルサイネージによる地域コミュニティメディア事業『わが街NAVI』で、令和5年(2023年)2月には、官民協働で200箇所の設置を実現しております。
また、令和4年(2022年)2月に官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』の運営を開始し、地方自治体や地域事業者の新たな情報発信の場所を提供しております。
サステナブルな地域社会を実現するため、官民協働およびDX推進により、地方自治体や地域の事業者に向けた多種多様なサービスで地方創生をトータルプロデュースする「地方創生プラットフォーム企業」を目指してまいります。
あわせて、利益を確保する体制を構築するため、人的資本への投資により、ひとりひとりの社員の能力や生産性を高めるとともに、一層の原価低減、経費削減に取り組んでまいります。また、コンプライアンスの徹底を経営上の最重要課題と位置付け、ガバナンス体制のより一層の充実をはかってまいります。
さらに、当社グループの事業とシナジー効果が期待される企業とのアライアンスやM&Aを検討、実施し、事業領域の拡大をはかり、当社グループの企業価値向上に努めてまいります。
これらの施策により、連結売上高、連結経常利益の増加を目指してまいります。
セグメント別の対処すべき課題は次のとおりであります。なお、翌連結会計年度より「メディア事業」は、当社グループが提供する広告媒体は、当社グループが独自に開発した情報発信型のメディアが大部分を占めていることから「情報メディア事業」に、「ICT事業」はDXを推進することにより、地方創生支援に資する事業をおこなうことを明確にするため「DXサポート事業」に改称いたします。また、主要製品・サービスの内容は「第1 企業の概況 3 事業の内容」もご参照下さい。
①情報メディア事業
情報メディア事業におきまして、行政情報誌『わが街事典』は、平成19年(2007年)大阪府和泉市にて第1号を発刊し、以来17年で1,100自治体を超える勢いで推移しております。地方創生に貢献すべく、官民協働の理念に則り、行政と地域事業者と市民をつなぐ新たな媒体として築き上げてまいりました。
この官民協働事業は、地方創生を推進する取り組みとして地域社会から期待されており、今後事業の理念の定着をはかるべく、既存発行自治体との改訂版の発行、新規発行自治体の開発に尽力してまいります。さらに超スマート社会に対応すべく、DXを活用した行政情報誌として、高度化をはかり、常に時代に即したメディアへと進化してまいります。また、地域の子育て支援のための子育て情報誌や、空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌など、自治体のニーズに即したジャンル別行政情報誌の発行にも取り組んでまいります。
当社創業以来約70年に亘って地域社会に根付いている50音別電話帳『テレパル50』につきましては、引き続き行政情報の拡充、特集企画の掲載などコンテンツを強化し、コミュニティツールとしての機能をさらに向上するとともに、Googleビジネスプロフィール『わが街Mapping』とのメディアミックスなど、プロモーション支援に取り組んでまいります。
全国の自治体庁舎やイオンモール、ゆめタウン等の大型商業施設などに設置するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、自治体のシティプロモーション支援およびデジタル化と地域事業者のプロモーション支援に向けて、拡大強化してまいります。
令和4年(2022年)2月より開始したシティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、行政情報に加え、イベント情報、お得情報、求人情報、地域のSNS情報など、日常生活で利用される利便性の高いリアルな情報を発信する自治体公認準オフィシャルサイトであり、自治体に対し開設を提案してまいります。
あわせて、広告集稿DX化により営業効率を高め、生産性向上に努めてまいります。
②DXサポート事業
DXサポート事業は、自治体および地域事業者のDX化を支援する取り組みを推進してまいります。
自治体向けサービスとして、AIチャットボットによる住民サービスの向上などにより、自治体のシティプロモーションを支援してまいります。
地域事業者向けにはGoogleビジネスプロフィール『わが街Mapping』等の販売に努め、事業者のDX化支援を強化し、地域経済の活性化や効率化を促進してまいります。
eコマース系サービスにつきましては、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』等の物品販売サイトの運営をおこなっており、特に『わが街とくさんネット』は、地域の特産品生産者が特別なノウハウを持たずとも、eコマース市場で販売できるよう、事業者支援をおこない新しい販売チャネルでの販路拡大を支援し、地域経済の活性化に貢献してまいります。また、ふるさと納税支援事業は『わが街ふるさと納税』によるふるさと納税の利用促進や、自治体へのコンサルティング拡充により強化をはかってまいります。
株式会社ベックにおけるシステム開発支援、株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・制作も、顧客および受注の拡大に取り組んでまいります。
③ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきましては、利便性の高いサービスを安価で提供することにより、事業者のコスト削減に貢献し、ひいては地域社会の活性化に貢献してまいります。
DMソリューション事業は、既存の顧客の取引拡大、新規販路の獲得により、取り扱い数の拡大をはかるとともに、当社グループの営業ネットワークの活用により、地方自治体や地域団体など新規顧客を開拓してまいります。また、小型小荷物等配送サービスの取り扱いなど、事業領域の拡大もはかってまいります。
ポスティング事業につきましては、大手クライアントの開拓など、ポスティング領域の拡大をはかってまいります。
④ヘルスケア事業
ヘルスケア事業におきましては、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士への、歯科医療機械器具・歯科材料の販売の拡大や、歯科医新規開業プランニングやアフターサービス、メンテナンスに積極的に取り組んでまいります。
⑤投資事業
投資事業につきましては、所有不動産の賃料収入に加え、金融商品の運用により収益向上をはかってまいります。さらに、地域の中小事業者の事業承継を支援する取り組みも研究してまいります。
(3)財務上の優先的に対処すべき課題
当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和6年3月31日現在、短期借入金の残高は、50百万円であります。
令和6年3月31日現在、長期借入金の残高は1年以内の返済予定額2億35百万円を含めて31億92百万円であります。これは、令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、複数の金融機関より調達したものであります。
当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を確保し、グループ全体の更なる成長に引き続き努めてまいります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、事業を継続・発展させてゆく上で、収益の源泉となる連結売上高、ならびに経営にともなう通常のコストを差し引いたあとの収益性を判断するため、連結経常利益を重要視しております。
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、東京一極集中による地方の衰退が課題となるなか、地方創生支援をマテリアリティ(重要課題)のひとつと捉え、官民協働で地方創生支援事業に取り組み、地域住民の生活を豊かにするサステナブルな地域社会の創造を目的としており、当社グループが地方創生支援事業を推進することにより企業価値を高め、社会貢献とビジネスを両立させ、地域社会と当社グループをサステナブルに発展させてまいります。
(1)ガバナンス
当社グループは、各種会議体や職制を通じて、当社グループのサステナビリティに関連するリスク及び機会を把握し、必要に応じて取締役会へ報告します。取締役会は当該報告を受け、当社グループのサステナビリティに関するリスク及び機会に関する対応方針及び計画等について議論・監督を行います。当社グループのコーポレート・ガバナンス体制は「
(2)リスク管理
代表取締役社長は、各種会議体や職制を通じて、サステナビリティに関するリスク及び機会を特定いたします。その体制は「
(3)戦略
人的資本に関する戦略
①人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針
当社グループは、「官民協働でイノベーションを創出し持続可能な地域社会を実現する」というパーパスを掲げ、地方創生支援事業に取り組んでおります。当社グループが持続的な成長を確保するためには、多様な視点や価値観を尊重した人材育成が重要であると考えております。人材を資本として捉え、教育や研修、日々の業務等を通じて、個々人の能力や経験、意欲を向上・蓄積し、自律性の高い人材へと育成すると共に、内外の優秀な人材の登用・確保にも力を入れ、付加価値を創造する源泉として活用してまいります。
さらに、デジタル技術の革新により、新しい価値を生み出すイノベーション、デジタル・トランスフォーメーション(DX)があらゆる分野で起きており、当社グループの経営理念の実現や取り巻く環境に対応するため、DX教育やDX人材の登用も進めてまいります。
②社内環境整備に関する方針
上記「①人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針」を実現するための社内環境整備に関する方針は次のとおりであります。
a.人材の採用及び維持に関する方針
当社グループのサステナビリティを実現するための人員の確保
・新卒社員の採用
・キャリア採用
・DX人材採用
b.多様性の確保に関する方針
多様な視点や価値観を尊重した人材育成が重要と考え女性やシニア、障害者の積極的な登用
・女性、女性管理職の登用
・シニアの活用
・障害者の雇用
c.人材育成に関する方針
当社グループのパーパス実現に向け、多様性を尊重した、自律型人材の育成
・個々に適した育成(数値化された社員の能力・特性を基に実施(1on1ミーティング))
・育成能力の向上(マネジメント研修の強化)
d.従業員の安全及び健康に関する方針
従業員の心身の健康管理
・ストレスチェックの実施
・感染症等の感染リスクの軽減
e.ワークライフバランス推進
・育児・介護休業法に基づく育児休業等、雇用保険法に基づく育児休業給付、労働基準法に基づく産前産後休業等利用可能な両立支援制度の利用促進
・育児・介護・配偶者の転勤などによる退職者の再雇用制度の検討
・企画・事務部門における在宅勤務実施
(4)指標及び目標
人的資本に関する戦略に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績は次のとおりであります。なお、提出会社においては、具体的な取組、指標のデータ管理をおこなっておりますが、当社グループに属する全ての会社ではおこなわれていないため、連結会社ベースでの開示が困難であります。従って、指標に関する目標及び実績は、当社グループにおける主要な事業を営む提出会社のものを記載しております。
a.継続的な人材の採用及び維持
・次年度新卒採用予定者の総数
b.多様性の確保
・次年度新卒採用予定者における女性の比率を50%以上とする。
・正社員に占める女性社員の比率を40%以上とする。
・障害者雇用率について民間企業に求められる法定雇用率2.5%を満たす。
c.従業員の安全及び健康に関する方針
・ストレスチェック受診率100%を維持する
〇主な指標(目標及び実績)
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令和5年度実績 |
目標 |
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有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、以下の事項は当社グループに関する全てのリスクを列挙したものではありません。
1.当社グループの事業内容について
(1)経営上の重要な契約について
経営上の重要な契約として、下記に記載の契約があります。
①メディア事業
当社は、当社の主要な事業であるメディア事業における電話帳の電話番号情報データに関して、下記のとおり西日本電信電話株式会社と「番号情報データベース利用に係る利用契約」を締結して、電話帳発行地区における最新の電話番号情報のオンラインによる提供を受けております。
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契約会社名 |
相手方の名称 |
契約の内容 |
契約年月日及び期間 |
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株式会社 サイネックス (当社) |
西日本電信電話株式会社 |
番号情報データベース (TDIS)の利用契約(注) |
平成13年7月18日契約 自 平成13年7月19日 至 平成14年3月31日 以降1年ごとの自動更新 |
(注)番号情報データベースシステム(TDIS=Telecom Directory Information Systemの略)とは、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社等の電気通信事業者が保有する電話番号情報を、電話帳発行事業者・番号案内事業者等が同一の条件で利用できるようにするために、各事業者の要望を踏まえ、西日本電信電話株式会社が設置・運営するものであります。
上記契約では、当社グループが情報流出防止のための措置を講ずること等「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(令和4年3月31日個人情報保護委員会・総務省告示第4号)」の遵守を義務付けられており、契約解約事由は下記のとおりであります。
イ.当社が、正当な理由によらないで本契約の全部もしくは一部を履行しないとき
ロ.当社の責に帰すべき理由により、当社が契約を履行する見込がないと認められるとき
ハ.当社が、第三者より差押え、仮差押え、仮処分、競売の申請、租税公課の滞納による差押えまたは支払いの停止処分を受けたとき
ニ.当社が、「個人情報保護ガイドライン等」(「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(平成10年郵政省告示第570号)」等の法令)に違反したまたは違反する恐れがあるとき
ホ.当社が利用する契約者の番号情報の取り扱いにあたって、以下に掲げる事項を遵守せず、または遵守しない恐れがある場合
・当社は、契約者の番号情報の提供を受けた場合には、当社の取得済の番号情報を遅滞なく修正すること
・当社は、登録事業者の契約者の権利利益を不当に害しないこと(50音別電話帳の掲載事項を電磁的記録その他の方法により調整したものを提供する場合にあっては、50音別電話帳と同等の態様(逆検索機能(契約者の氏名または名称(契約者回線番号の終端のある場所等を指定する場合を含む)を指定して契約者回線番号を検索する機能をいう)およびダウンロード機能(具体的な契約者の氏名または名称を指定することなく契約者回線番号等を抽出することをいう)を利用できないよう技術的に必要な措置を講ずること)とすること)
・当社は、自ら(他事業者に業務を委託する場合を含む)電話帳掲載または番号案内をおこなう目的のためだけにTDISに登録された番号情報を利用すること
・その他「個人情報保護ガイドライン等」を遵守すること
当社グループでは、情報漏えい防止策として、取扱作業マニュアルを定め作業従事者に対し教育を実施するとともに、指紋認証や社員証カード等による入退室管理、サーバの常時施錠をおこなっており、現時点までにおいて、情報管理に関する事故やトラブルは、発生しておりません。しかし、今後情報管理に関して何らかの問題が生じ、契約を解除された場合には、電話帳を発行することが不可能となり、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
他方、当該データを利用して当社が発行する50音別電話帳に記載される個人データについては、「個人情報の保護に関する法律施行令(平成15年政令第507号 最終改正 令和6年政令第22号)」において、個人情報取扱事業者の義務は課されない旨規定されております。
②ロジスティクス事業
株式会社エルネットのDMソリューション事業において、日本郵便株式会社と、株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールやゆうパケットとする荷物の運送業務の委託に関する契約を締結しております。本契約が解除された場合、顧客から受託したゆうメールやゆうパケットとする荷物を発送することができなくなり、株式会社エルネットの経営や、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。現在の契約内容は次のとおりであります。
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契約会社名 |
相手方の名称 |
契約の内容 |
契約年月日及び期間 |
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株式会社 エルネット (連結子会社) |
日本郵便株式会社 |
株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールとする荷物の運送業務の委託に関する契約 |
令和6年3月28日契約 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日 |
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株式会社 エルネット (連結子会社) |
日本郵便株式会社 |
株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうパケットとする荷物の運送業務の委託に関する契約 |
令和5年5月12日契約 自 令和5年5月15日 至 令和6年5月14日 以後1年ごとの自動更新 |
(2)知的財産権について
当社は提供する製品・サービスについて商標権を取得しております。また、他者の知的財産権を侵害しないよう社内のチェック体制整備に努めており、過去において、知的財産権侵害に係る損害賠償や使用差止め等の訴えを起こされた事実はありません。しかしながら、特許権、実用新案権、商標権、著作権等の知的財産権が、当社のおこなっている事業にどのように適用されるのか全てを正確に想定するのは困難であり、第三者の知的財産権を侵害した場合には、当社の事業展開および経営成績に影響が生じる可能性があります。
(3)官民協働事業における地方自治体との協定について
当社は、行政情報誌『わが街事典』をはじめとする地方自治体との官民協働事業を積極的に展開するにあたり、地方自治体と地域活性化に貢献することを目的として協定を締結しておりますが、協定に定めのない事態等の発生や、協定の目的とする事項が履行されない場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
2.ICTを活用した新規事業の取り組みについて
当社グループでは、Society5.0や通信5Gなど、あらゆる分野で生じているデジタル・トランスフォーメーション(DX)に対応すべく、各事業の収益性と将来性との兼ね合いを総合的に勘案・検討しながら、最適な事業ポートフォリオを構築するための取り組みを進めております。
メディア事業の主力商材である官民協働型の行政情報誌『わが街事典』および50音別電話帳『テレパル50』の発行事業に加えて、官民協働によるデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、ICTを活用した新規事業の拡大に努めております。
しかしながら、メディア事業に比べ収益性の低い、ICTを活用した新規事業が高い収益性を生み出すまでには時間を要する可能性があり、結果として当社グループ全体の利益率が低下し、財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。
3.原材料の市況変動の影響について
当社のメディア事業における出版物は、印刷用紙を原材料として使用しております。ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、紙の市況が上昇しており、コスト削減等で吸収しておりますが、今後、市況がさらに高騰した場合には、原材料費の上昇を押さえられず、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
4.当社を取り巻く事業環境について
スマートフォンやタブレット等のデバイスの進化・多様化の追い風を受けて、検索連動型広告をはじめ、情報媒体としてインターネットの利用が一般化しており、当社もそのような環境変化に対応するために、インターネット上において、他社との提携により広告商材の提供や、自治体向けAIチャットボット、行政情報誌『わが街事典』を電子書籍として閲覧できる体制をとるなど、インターネット上のウェブプロモーションにも注力しております。しかしながら、スマートフォンやタブレット等の利用拡大により、メディア事業において、紙媒体による出版物の利用頻度が減少し売上高が減少するなど、当社の経営成績、今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
5.法的規制について
(1)個人情報の保護に関する法律について
当社グループは、番号情報データベースシステム(TDIS)以外にICT事業や、ロジスティクス事業のDMソリューション事業において登録顧客情報や荷受人等の個人情報を取り扱っており、個人情報保護法が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。社内での個人情報の取扱い、管理についてルール化し、役職員の教育をおこない、その徹底をはかっております。
しかしながら、外部からの侵入者や当社関係者の故意または過失によりユーザーの個人情報が流出する等の問題が発生した場合には、当社への損害賠償請求や信用の低下により、当社の事業および財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)その他法的規制について
当社グループのメディア事業や、ICT事業における広告掲載やeコマースサイト、ロジスティクス事業、ヘルスケア事業および投資事業においては、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(不正アクセス禁止法)、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定電子メール法)、「旅行業法」、「特定商取引に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「食品衛生法」、「健康増進法」、「医療法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)、「毒物及び劇物取締法」、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)」等の各種法令や、監督官庁の指針、ガイドライン等による規制を受けております。
こうした法令の制定や改正、監督官庁による許認可の取消または処分、新たなガイドラインや自主的ルールの策定または改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受け、または既存の規制が強化された場合には、当社グループの事業、業績に影響を及ぼす可能性があります。
6.システム障害について
当社グループが提供するICTを活用したサービスについて、品質管理に努めているものの、誤作動やバグ(瑕疵)等が生じた場合、損害賠償責任が発生する可能性があり、当社の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、そのような場合には、当社の信用が低下し、当社の事業および経営成績に影響を与える可能性があります。
7.電子データのセキュリティについて
(1)メディア事業
メディア事業におきましては、データ漏洩を防止するため、社員教育の徹底をおこなうとともに、システムアクセス時のパスワードの設定、サーバへのアクセスリストの履歴管理により、不正アクセスの防止と不正発見にも努め、またTDISデータ処理室に、社員証カード等による入退室管理システムを設置し、入退室管理並びに履歴管理を実施、さらに夜間・休日は警備会社と契約し、ビル全体の入退室管理をおこなっております。しかし、万一データの漏洩が発生した場合は、前掲(1.(1)経営上の重要な契約について)記載の「番号情報データベース(TDIS)の利用契約」により、データの提供を停止されるおそれがあるほか、当社の信用が低下し、財政状態、経営成績、今後の事業展開に大きな影響を与える可能性があります。
(2)ICT事業
当社グループが運営するウェブサイト運営上、メールマガジンの発信等のため、個人情報のデータベースを構築しております。現在まで個人情報の流出による問題は発生しておりませんが、外部からの不正な手段により、当社システム内への侵入等の犯罪や、役職員の過誤等によって、当社システム内の重要なデータが消去される、あるいは、外部に流出する恐れがあります。これらの障害が発生した際には、当社に直接的・間接的な損害が生じ、財政状態が悪化する可能性があり、当社の事業に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3)ロジスティクス事業
株式会社エルネットにおけるDMソリューション事業において、ダイレクトメールにかかる荷受人の個人情報を電子データにて保有しております。株式会社エルネットはプライバシーマークを取得して、個人情報が漏洩しない体制を整えておりますが、万一個人情報が漏洩した場合には、信用失墜により、株式会社エルネットの経営、当社グループの財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。
8.大規模災害について
当社は、大阪市に本社を、三重県松阪市に第二本社機能を持つ製造拠点を、また北海道から沖縄までの36都道府県に営業拠点を配置しております。いずれかの地域において大規模災害が発生した場合、当社設備の損害や停電、システム障害などにより、業務遂行上、多大な影響を受け、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
9.M&Aについて
当社グループは、M&Aにより既存事業や新規事業の積極的な拡大に取り組んでおります。M&Aにあたっては、対象企業の財務・法務・労務・事業等について事前にデューデリジェンスをおこない、リスクを吟味し収益力を分析したうえで決定いたしますが、対象企業における偶発債務の発生や未確認債務の判明等、事前の調査によって把握できない問題が生じた場合や、事業計画が予定どおり進捗しない場合には、のれんの減損処理をおこなう必要が生じるなど、当社の業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
10.不動産価値の低下について
当社グループは、投資事業において賃貸用不動産を保有しておりますが、不動産市況の悪化による賃料水準の低下や空室率の上昇などにより、事業用不動産に対する減損処理が必要となった場合、評価損等の発生によって、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
11.労務関連法規の改正等について
当社グループは、700人を超える従業員を雇用しており、労働関係法令を遵守するとともに、従業員を人的資本と捉え、労働意欲を引き出すべくさまざまな施策を実施しておりますが、政府主導の働き方改革により、法改正の検討や法執行の強化がおこなわれており、これらの法規制への対応により新たな費用の支出や事業の見直しが必要となるなど、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
12.資金調達による金利変動について
当社は、令和3年3月期(第56期)において、新本社ビルの建設資金ならびに新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、長期借入金3,650百万円を調達しております。資金調達に際しては、借入時点での金利水準により経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、借入期間は10年から20年、概ね固定金利での借入とし、借入時に債務をほぼ確定させますので、金利変動による影響は限定的であります。
13.新型コロナウイルスなど感染症について
令和5年5月に「2類相当」から「5類」に移行した新型コロナウイルス感染症につき、当社としては、引き続き、マスクの着用やこまめな手洗い・消毒、テレワークの実施など、顧客および役職員の安全を第一に考えた対応をとっておりますが、今後新型コロナウイルスの変異種を含むさらなる感染拡大が生じたり、新たな別の感染症が発生した場合、事業遂行上、多大な影響を受け、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
14.気候変動対応について
昨今、気候変動(地球温暖化)に対する対応が世界的に広がりを見せております。その対応に係る調査コスト等の発生、さらに原材料費高騰や外部支払費用のアップ、CO2削減義務の強化に伴う諸設備対応、化石燃料の価格上昇による製造原価や販売管理費の増加などによって、当社グループの経営状況に影響をもたらす可能性があります。また気候変動対応に関する顧客からの要望に応えられないことによる信用失墜や、取組み不足との投資家判断によるイメージダウンを招く可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度において当社グループは、地域社会への貢献という経営理念に基づき、地方自治体や地域事業者のパートナーとして、広報やプロモーションを通じてサポートいたしました。また、官民協働による行政情報誌『わが街事典』の発行やデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、地方創生プラットフォーム構想により、様々な分野で地方創生支援事業に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績は、メディア事業における行政情報誌『わが街事典』の発行やデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置が順調に推移し、また、ロジスティクス事業におけるDMソリューション事業の取引拡大もあり、売上高は対前期比7.7%増の153億90百万円、営業利益は対前期比4.2%増の5億4百万円、経常利益は営業外の収益もあり対前期比9.8%増の6億3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、対前期比20.7%増の3億77百万円となりました。
個別決算の業績につきましては、売上高は対前期比3.7%増の88億40百万円、営業利益は対前期比10.1%増の4億59百万円、経常利益は対前期比16.0%増の5億67百万円、当期純利益は対前期比30.7%増の3億75百万円となりました。
財政状態につきましては、当連結会計年度末における総資産は、149億42百万円となり、前連結会計年度末比5億15百万円の増加となりました。その主な要因は、売掛金の増加額2億17百万円、現金及び預金の増加額1億59百万円、保険積立金の増加額76百万円、リース資産の増加額67百万円等によるものであります。
負債は70億82百万円となり、前連結会計年度末比1億64百万円の増加となりました。その主な要因は、買掛金の増加額1億21百万円、前受金の増加額76百万円、リース債務の増加額76百万円(1年内返済予定のもの含む)等に対し、長期借入金の減少額1億70百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は78億59百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比0.6ポイント上昇し52.6%となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。
a.メディア事業
メディア事業におきまして、官民協働による行政情報誌『わが街事典』は、既存発行自治体との改訂版の発行に取り組むとともに、新規発行自治体の開発に努め、埼玉県所沢市や三重県津市などで改訂版を発行するとともに、埼玉県久喜市や愛知県刈谷市などで新たに発行するなど、当連結会計年度において、206の市区町村と共同発行した結果、事業開始以来の共同発行自治体数は通算1,090、同じく改訂版を含めた発行版数は通算2,572、同じく発行部数は通算約1億3,000万部となりました。また、ジャンル別行政情報誌は、地域の子育て支援のための子育て情報誌や空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌などの発行を拡大いたしました。50音別電話帳『テレパル50』は、引き続き行政情報や特集企画を掲載した電話帳の発行を進めました。
地域のデジタル・トランスフォーメーションを官民協働で促進するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、当連結会計年度において、大分県大分市と協働でイオンパークプレイス大分に設置、また福岡県飯塚市と協働でゆめタウン飯塚に設置するなど大型商業施設61箇所に設置するとともに、福岡県筑紫野市、長崎県松浦市の庁舎内や秋田県三種町の砂丘温泉ゆめろんなどの自治体関連施設11箇所に設置した結果、当連結会計年度合計72箇所、事業開始以来通算277箇所となりました。
官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、当連結会計年度において新たに三重県津市、山形県新庄市と構築に関する協定を締結し、山口県下関市と『わが街ポータルしものせき(通称「しもしもっ!」)』、青森県三沢市と『わが街ポータルみさわ(通称「みーなび」)』、沖縄県石垣市と『わが街ポータルいしがき(通称「じょーとーいしがき」)』を各々公開し、令和4年2月の事業開始以来、通算13自治体と協定を締結し、11自治体の『わが街ポータル』を公開いたしました。
以上の結果、メディア事業の外部顧客への売上高は対前期比7.9%増の72億12百万円、セグメント利益は対前期比8.7%増の12億81百万円となりました。
b.ICT事業
ICT事業におきまして、自治体向けサービスや地域のプロモーション支援、eコマース事業の拡大に取り組みました。
自治体向けとして、住民から自治体への質問に対しAIが自動応答するAIを活用した総合案内サービス『AIチャットボット』の導入を進めており、事業開始以来の契約自治体数は通算117となりました。
eコマース事業では、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』は、納期の短縮や販路の拡大を進めました。ふるさと納税支援事業は、契約先自治体に対し、当社ならではの提案でオリジナルな返礼品の選定、開拓、企画等に取り組み、ふるさと納税寄付額の向上に寄与いたしました。
民間企業向けサービスでは、Googleビジネスプロフィール『わが街Mapping』の販売に取り組むとともに、子会社株式会社ベックによるシステム開発支援、令和5年5月に連結子会社化した株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・開発・制作も展開いたしました。
以上の結果、ICT事業の業績は、株式会社スマートバリューとの事業提携解消によるCMS型ホームページ再構築等サービス販売の縮小もあり、外部顧客への売上高は対前期比6.6%減の19億94百万円となり、セグメント利益は対前期比44.0%減の90百万円となりました。
c.ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきまして、DMソリューション事業は、新規の代理店獲得や既存顧客の取引拡大に努め、また、他社メール便サービス終了にともなう流入もあり、ポスティング事業も既存顧客との紐帯強化に努めた結果、外部顧客への売上高は対前期比18.6%増の51億83百万円、セグメント利益は対前期比20.4%増の52百万円となりました。
d.ヘルスケア事業
ヘルスケア事業におきまして、歯科医師向けの歯科医療機械器具・歯科材料の販売に努めましたが、当連結会計年度は新規開業支援案件が前連結会計年度に比べ減少したため、外部顧客への売上高は対前期比10.1%減の9億21百万円、セグメント利益は、対前期比28.3%減の20百万円となりました。
e.投資事業
投資事業におきまして、当社の不動産賃貸収入による外部顧客への売上高は対前期比2.7%減の79百万円、セグメント利益は対前期比0.9%増の52百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が6億18百万円(対前期比15.6%増)得られたものの、有形固定資産の取得による支出2億51百万円、長期借入金の返済による支出2億35百万円、法人税等の支払額2億30百万円等により、前連結会計年度末に比べ1億62百万円増加し、当連結会計年度末には47億61百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は5億78百万円(対前期比0.3%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益6億18百万円、減価償却費2億17百万円、仕入債務の増加額1億18百万円等の収入に対し、法人税等の支払額2億30百万円、売上債権の増加額2億9百万円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1億17百万円(前期は89百万円の収入)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出9億52百万円、投資有価証券の取得による支出5億34百万円、有形固定資産の取得による支出2億51百万円等の支出に対し、定期預金の払戻による収入9億55百万円、投資有価証券の償還による収入6億60百万円等の収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億49百万円(対前期比9.0%増)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2億35百万円、配当金の支払額69百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産及び仕入実績
当連結会計年度の生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
前期比(%) |
|
メディア事業 |
1,913,153 |
122.7 |
|
ICT事業 |
1,395,419 |
95.0 |
|
ロジスティクス事業 |
5,092,352 |
118.7 |
|
ヘルスケア事業 |
801,300 |
89.3 |
|
投資事業 |
26,416 |
97.2 |
|
合計 |
9,228,643 |
111.9 |
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
|||
|
受注高(千円) |
前期比(%) |
受注残高(千円) |
前期比(%) |
|
|
メディア事業 |
6,873,831 |
96.1 |
1,748,188 |
82.0 |
|
ICT事業 |
1,984,504 |
92.5 |
219,530 |
95.5 |
|
ロジスティクス事業 |
5,183,466 |
118.6 |
- |
- |
|
ヘルスケア事業 |
921,249 |
89.9 |
- |
- |
|
投資事業 |
79,283 |
97.3 |
- |
- |
|
合計 |
15,042,336 |
101.8 |
1,967,719 |
83.3 |
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (千円)
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日) |
前期比(%) |
|
メディア事業 |
7,212,131 |
107.9 |
|
ICT事業 |
1,994,854 |
93.4 |
|
ロジスティクス事業 |
5,183,466 |
118.6 |
|
ヘルスケア事業 |
921,249 |
89.9 |
|
投資事業 |
79,283 |
97.3 |
|
合計 |
15,390,986 |
107.7 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.販売実績が総販売実績の10%以上の相手先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当連結会計年度の経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が153億90百万円(対前期比7.7%増)、営業利益は5億4百万円(対前期比4.2%増)、経常利益は6億3百万円(対前期比9.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億77百万円(対前期比20.7%増)と、前連結会計年度に比べ増収増益となっております。
(売上高の変動要因)
売上高は対前期比7.7%増の153億90百万円となりました。ロジスティクス事業やメディア事業の売上貢献によるものです。ロジスティクス事業では、㈱エルネットのDMソリューション事業、メディア事業では従来の紙媒体ばかりでなく、デジタルサイネージ「わが街NAVI」等も堅調なためです。
(営業利益の変動要因)
販売費及び一般管理費は、対前期比2.4%増の56億81百万円となりました。
主として、売上増の影響によるものであります。
売上高及び営業利益の詳細及びセグメント別状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。
(経常利益の変動要因)
営業外収益は対前期比16.3%増の1億30百万円、営業外費用は対前期比32.6%減の31百万円となりました。営業外収益の増加は主に、前期は多額の保険解約返戻金が計上されたものの、それを上回る為替差益や複合金融商品評価益が計上されたためです。営業外費用の減少は主に、複合金融商品評価損の減少の影響によるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益の変動要因)
特別利益は対前期比660.9%増の17百万円、特別損失は対前期比87.9%減の2百万円となりました。特別利益の増加は固定資産売却益の増加によるものであります。特別損失の減少は主に、減損損失の減少によるものであります。
b.当連結会計年度の財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比5億15百万円の増加となり、149億42百万円となりました。その主な要因は、売掛金の増加額2億17百万円、現金及び預金の増加額1億59百万円、保険積立金の増加額76百万円、リース資産の増加額67百万円等によるものであります。
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末比1億64百万円の増加となり、70億82百万円となりました。その主な要因は、買掛金の増加額1億21百万円、前受金の増加額76百万円、リース債務の増加額76百万円(1年内済予定のもの含む)等に対し、長期借入金の減少額1億70百万円(1年内返済予定のもの含む)等によるものであります。
なお、純資産は78億59百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比0.6ポイント上昇し、52.6%となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
b.資本の財源および資金の流動性についての分析
イ.資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料費および外注費などの売上原価、給与および賞与、交通費、賃借料などの販売費及び一般管理費の営業費用および法人税等の支払いによるものであります。
設備投資資金につきましては、生産能力の拡大と効率化をはかるため、生産設備と業務管理システムの更新を、キャッシュ・フローの動向を考慮しながら、継続的におこなっていく予定であります。
戦略投資資金につきましては、機動的、タイムリーに実施するために手元流動性を重視し、且つ、金融機関からの調達も視野に入れた財務政策を採っております。
機動的な資本政策として自己株式を取得することがあり、当該取得に係る資金需要が発生する可能性があります。
ロ.財政政策
当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和6年3月31日現在、短期借入金の残高は50百万円であります。
令和6年3月31日現在、長期借入金の残高31億92百万円であります(1年内返済予定のもの含む)。これは主に、令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、金融機関から調達したものであります。
当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により、当社グループの成長を維持するため将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を調達することが可能と考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
④今後の見通し等について
今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。重要な資本的支出の予定及びその資金の調達源等につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画(1)重要な設備の新設、拡充、改修」に記載のとおりであります。
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契約会社名 |
相手方の名称 |
契約の内容 |
契約年月日及び期間 |
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株式会社 サイネックス (当社) |
西日本電信電話株式会社 |
番号情報データベース(TDIS)の利用契約(注) |
平成13年7月18日契約 自 平成13年7月19日 至 平成14年3月31日 以降1年ごとの自動更新 |
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株式会社 エルネット (連結子会社) |
日本郵便株式会社 |
株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールとする荷物の運送業務の委託に関する契約 |
令和5年3月28日契約 自 令和5年4月1日 至 令和6年3月31日 |
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株式会社 エルネット (連結子会社) |
日本郵便株式会社 |
株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールとする荷物の運送業務の委託に関する契約 |
令和6年3月28日契約 自 令和6年4月1日 至 令和7年3月31日 |
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株式会社 エルネット (連結子会社) |
日本郵便株式会社 |
株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうパケットとする荷物の運送業務の委託に関する契約 |
令和5年5月12日契約 自 令和5年5月15日 至 令和6年5月14日 以後1年ごとの自動更新 |
(注)番号情報データベースシステム(TDIS=Telecom Directory Information Systemの略)とは、東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社等の電気通信事業者が保有する電話番号情報を、電話帳発行事業者・番号案内事業者等が同一の条件で利用できるようにするために、各事業者の要望を踏まえ、西日本電信電話株式会社が設置・運営するものであります。
該当事項はありません。