当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している偶発事象に関するリスクが発生しています。
詳細については、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項 (中間連結貸借対照表関係) 3 偶発債務」をご参照ください。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
1)経営成績
当社が販売しております機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取された方において、腎疾患等が発生されましたことについて、数多くの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、心より深くお詫び申し上げます。現在、原因究明に対して真摯に対応させていただいている最中ではございますが、再発防止に向けた徹底的な品質管理体制の構築を行い、信頼回復に全力をあげて取り組んでまいります。
当中間連結会計期間における当社グループをとりまく経営環境は、新型コロナウイルス感染症の落ち着きに伴って多くの国で経済活動が再開し、国・地域を越えた移動も増加傾向にある中、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇に伴う消費低迷の懸念や、地政学リスクの高まりなど、先行きが不透明な状況が続きました。
その結果、売上高は73,136百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益は9,471百万円(前年同期比9.0%減)、経常利益は10,434百万円(前年同期比6.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,436百万円(前年同期比81.7%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
国内事業
当事業では、お尻などのブツブツ治療薬「ヒプキュア」や、香りで気持ちを整えることを目指して調香した機能性芳香剤「Sawaday+ &Emotion(サワデーアンドエモーション)」、10大悪臭に効く香りでごまかさない無香料の消臭剤「消臭元ZERO(ゼロ)」や、過敏になった気管を正常化することで、「長引く咳」を治療する漢方薬「ゴホナース」など、今年春に15品目の新製品を発売し、売上に貢献しました。
また、訪日外国人数の増加に伴い、インバウンド需要も増加し、売上に貢献しました。
しかしながら、紅麹関連製品の自主回収の影響で、特にサプリメントを含む食品カテゴリーが苦戦し、ヘルスケアが減収となりました。また、紅麹関連製品の自主回収を発表しました2024年3月22日以降、国内は全製品の広告を停止しており、好調だった日用品の売上も減速しました。また、通販においては、定期購入の解約が増えた影響で減収となりました。
その結果、売上高は56,751百万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は9,784百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では2,425百万円、当中間連結会計期間では2,012百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
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前中間連結会計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年1月1日 至 2024年6月30日) |
増減 |
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金額(百万円) |
金額(百万円) |
金額 |
増減率 |
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ヘルスケア |
30,919 |
29,823 |
△1,096 |
△3.5 |
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日用品 |
21,233 |
21,471 |
237 |
1.1 |
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カイロ |
1,777 |
709 |
△1,068 |
△60.1 |
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通販 |
3,837 |
2,735 |
△1,101 |
△28.7 |
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合計 |
57,767 |
54,739 |
△3,028 |
△5.2 |
国際事業
当事業では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで、売上拡大に努めました。
米国では、サプリメント・一般医薬品を販売しているFocus社を2023年10月に買収し、それによる売上貢献がありました。また、為替変動の影響による売上の増加も寄与し、増収となりました。
中国では、国内と同様に広告を停止している影響で、減収となりました。
東南アジアでは、主力の「熱さまシート」と「アンメルツ」が好調に推移し、円安による為替変動の影響による売上の増加も寄与し、増収となりました。
その結果、売上高は18,965百万円(前年同期比14.4%増)、セグメント損失は491百万円(前年同期はセグメント利益869百万円)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では1,033百万円、当中間連結会計期間では824百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
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前中間連結会計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年1月1日 至 2024年6月30日) |
増減 |
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金額(百万円) |
金額(百万円) |
金額 |
増減率 |
|
米国 |
4,663 |
6,919 |
2,255 |
48.4 |
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中国 |
5,512 |
4,866 |
△646 |
△11.7 |
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東南アジア |
3,810 |
4,443 |
633 |
16.6 |
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その他 |
1,550 |
1,910 |
359 |
23.2 |
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合計 |
15,538 |
18,140 |
2,602 |
16.7 |
その他
その他には、運送業、合成樹脂容器の製造販売、不動産管理、広告企画制作等を含んでおり、各社は独立採算で経営し、資材やサービス提供についてその納入価格の見直しを適宜行いました。
その結果、売上高は3,310百万円(前年同期比4.6%減)、セグメント利益は177百万円(前年同期比36.6%減)となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は前中間連結会計期間では3,149百万円、当中間連結会計期間では3,053百万円となっております。
2)財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べ5,219百万円減少し、262,254百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少(19,472百万円)、受取手形及び売掛金の減少(17,868百万円)、商品及び製品の増加(8,098百万円)、建物及び構築物の増加(20,364百万円)、投資有価証券の増加(1,117百万円)等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ10,136百万円減少し、52,520百万円となりました。主な要因は、未払金の減少(7,888百万円)等によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4,917百万円増加し、209,734百万円となり、自己資本比率は79.7%となりました。主な要因は、利益剰余金の減少(2,875百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(912百万円)、為替換算調整勘定の増加(6,680百万円)等によるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは5,522百万円(前年同期は7,246百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が2,255百万円、減価償却費が3,149百万円、製品回収関連損失引当金の増加額が3,603百万円、売上債権の減少額が18,942百万円、棚卸資産の増加額が7,492百万円、仕入債務の減少額が2,604百万円、未払金の減少額が5,921百万円、法人税等の支払額が4,013百万円あったためです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは△14,879百万円(前年同期は△8,083百万円)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が17,192百万円、定期預金の払戻による収入が24,341百万円、有形固定資産の取得による支出が21,729百万円あったためです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは△4,438百万円(前年同期は△4,061百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額が4,310百万円あったためです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は、前連結会計年度末より12,518百万円減少し、47,172百万円となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社が販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」を摂取された複数のお客様が腎疾患を発症されているとの報告を受け、本製品及びそれに使用している紅麹原料(自社製造)の成分分析を行った結果、一部の紅麹原料に当社の想定しない成分が含まれていることが判明しました。現在、当社グループ及び当社グループの取引先様において、お客様の健康被害が拡大することを防ぐため、紅麹関連製品の回収を進めております。
2024年5月28日、厚生労働省により、当社の想定しない一部の成分において腎毒性が確認されたことが発表されております。現在、厚生労働省及び国立医薬品食品衛生研究所のご協力を得ながら、引き続き原因究明に向けて取り組んでおります。
また、当社は2024年4月26日に発表いたしましたとおり、本件事案における一連の当社対応につき、取締役会が主導的に調査し、事後的検証を行う方針を決定し、客観的な事実の調査を事実検証委員会に委嘱することといたしました。同年7月22日付で事実検証委員会から提出された調査報告書にて、事実検証委員会より本件事案における一連の当社対応について、客観的な分析結果をご提示いただいております。
当社が本件事案への適切な対応を行いえなかったことにつき、被害者の方々、お客様、取引先様、株主様、その他のステークホルダーの皆様方に心より深くお詫び申し上げます。
これらを受け、今後、当社は次の取り組みを進めることにより、当社の信頼回復と再建に向けて、全社一丸となって努めてまいります。
①被害者の方々への謝罪と補償
最優先の取り組みとして、紅麹関連製品によって健康被害を生じさせてしまった方々に対し、誠実に謝罪と補償を行ってまいります。
②品質安全確認と再発防止
本件事案により、直接の被害を被られた皆様だけでなく、すべてのお客様にご不安とご心配をおかけし、かつ、紅麹や機能性表示食品に対する不安をも生じさせてしまいました。現在、厚生労働省及び国立医薬品食品衛生研究所が行っている原因究明に協力するとともに、当社においても部門横断的に品質安全確認と再発防止の検討を進めております。
③コーポレートガバナンスの抜本的改革
当社の信頼回復と経営再建のため、今般の危機管理対応における失敗を教訓として、その根本的原因にまで遡り、コーポレートガバナンスの抜本的改革の検討を進めてまいります。
④企業理念、企業風土の見直し
お客様の健康と安全を第一に考える意識の徹底を含めて、企業理念、企業風土の見直しを行います。
⑤従業員との対話
今般の最大の問題は危機管理における経営のリーダーシップの失敗にあり、これにより、従業員の会社に対する信頼をも損なわせてしまいました。従業員が経営に対する信頼、安心、モチベーションを保てるよう、対話に努めてまいります。
⑥法規制への適合性確認
取締役会による事後検証においては、法規制への適合性確認も行うことを目的としておりました。いまだ継続中の原因究明の推移も踏まえながら、今後も真摯に検討を続けてまいります。
(4)経営方針・経営戦略等
当社は2024年7月23日開催の臨時取締役会において、代表取締役の異動を決定いたしました。現在、新たな経営体制の下、今後の経営方針・経営戦略を策定中でございます。
(5)研究開発活動
当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様の潜在的ニーズを掘り起こし、今までにない付加価値のある新製品を提供することで、お客様の生活を豊かにしていくことが使命と考えております。
当中間連結会計期間のグループ全体の研究開発費は4,144百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)主要な設備
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会社名 |
所在地 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定額 (百万円) |
資金調達方法 |
着手年月 |
完了予定年月 |
完成後の増加能力 |
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小林製薬㈱ |
宮城県黒川郡大和町 (注)1 |
国内事業 |
工場 増設 |
23,965 |
自己 資金・ 補助金 |
2022年6月 |
2025年3月 (注)2 |
(注)3 |
(注)1.当該設備は、連結子会社である仙台小林製薬㈱に賃貸する予定であります。
2.前連結会計年度の設備の新設の計画において、完了予定年月を2024年4月としておりましたが、2025年3月に変更しております。なお、建屋については2024年4月に完成いたしました。製造設備の本稼働時期については、2025年3月を予定しております。
3.本工場は、国内グループ会社の生産移管や国際市場の需要拡大を取込めるだけの能力設計をしており、完成後は現有能力のおよそ2倍程度となります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。