当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
<東リグループ経営理念>
私たちは「信頼」を糧として新たな価値を創造し、世界の人々の心豊かな空間環境づくりに貢献します。
<東リグループバリュー>
1.「確かな品質と技術」を信頼に繋げる。
2.「お客様目線のモノづくり」で共創の精神を貫く。
3.「グローバルな進化」を目指す。
<東リグループ経営理念>は企業グループとしての使命・あるべき姿を掲げています。
<東リグループバリュー>は、事業活動において大切にすべき価値観・ものさし(基準)を示しています。
経営理念のもと、「モノづくり」企業として、常に「品質と技術」に裏付けられた事業活動を実践し、お客様目線とグローバル視点をその中心に据えて、企業価値向上に取り組んでおります。また、法令を遵守することはもちろん、地球環境保全にも配慮するなど社会に対する責任を果たすべく、良識ある健全な企業活動に徹し、世の中から信頼され期待される企業グループを目指しております。
(2) 目標とする経営指標
|
重点目標指標 |
2028年3月期まで |
2031年3月期まで |
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連結売上高 |
1,130億円以上 |
1,200億円以上 |
|
連結営業利益 |
50億円以上 |
60億円以上 |
|
ROE(自己資本当期純利益率) |
8.0%以上 |
10.0%以上 |
|
CO2排出量(スコープ1・2)※1 |
- |
30%以上削減(2020年度比) |
|
リサイクル率 ※2 |
88.5%以上 |
90%以上 |
|
産業廃棄物排出量 ※3 |
58%以上削減(2019年度比) |
60%以上削減(2019年度比) |
※1 スコープ1:東リグループの燃料使用にともなう直接排出
スコープ2:東リグループが他社から購入した電気の使用にともなう間接排出
※2 リサイクル率:東リグループ国内主要生産拠点・東リ物流㈱および本社の排出物に占める
グループ内リサイクル+有価リサイクルの割合
※3 産業廃棄物排出量:東リグループ国内主要生産拠点・東リ物流㈱および本社の排出物のうち、
グループ内リサイクル+有価リサイクル以外の排出物
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、2030年度のあるべき姿として長期ビジョン<TOLI VISION 2030>を掲げ、その実現に向けた第Ⅱフェーズとなる中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」を推進しております。「SHINKA Plus ONE 2.0」は
<TOLI VISION 2030>の実現に向けた“さらなる進化への挑戦”フェーズと位置付け、前中期経営計画「SHINKA Plus ONE」で実行した投資効果の最大化と共に、新たな成長戦略を展開し、東リグループの持続的成長(バリューアップ)を目指してまいります。
詳細はこちらをご覧ください。
(https://www.toli.co.jp/ir/plan/)
(4) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループを取り巻く経営環境は、中長期的な国内建設市場の縮小リスクが鮮明となりつつある中、競争環境の激化がさらに加速していくものと予想されます。当社グループは、中長期的な事業成長に向けて優先的に取り組むべき対処すべき課題を次のように認識しております。
<国内人口減少・少子高齢化>
製品競争力の強化
国内建設市場の中長期的な縮小に対し、当社グループの競争優位性を高めることが最重要課題の一つです。機能性強化に向けた要素技術研究やさらなる製造原価低減に向けた設備投資などに積極的に取り組み、お客様に選ばれる製品開発を通じて、インテリア製品の競争力を強化してまいります。
事業領域の拡大
持続的成長の実現に向けて、既存事業のさらなる強化とともに、次代を支える新たな事業領域への挑戦は欠かすことができません。ユーザー視点でのニーズの深掘りや産学官連携による研究開発を推進することで、新たな成長のタネを数多く創出し、事業ポートフォリオの多様化に努めてまいります。
グローバル事業の推進
当社グループの成長において、グローバル事業の質的量的拡大は重要なキーポイントとなります。カントリーリスク・事業採算性を十分検証した上で、北米や中国に拠点を構えるグループ販売会社を中心にグローバル販売網の拡充を図るとともに、ビニル床タイル合弁事業を展開する江蘇長隆装飾材料科技有限公司(中国)での技術開発力を高め、グローバル市場における「JAPAN TOLI」ブランドの存在感を高めてまいります。
<原材料調達環境の変化>
サプライチェーンマネジメントの推進
当社グループは原材料調達から製造・販売に至るまで幅広いサプライチェーンを構築しており、サプライチェーンの最適化は重要課題の一つです。在庫量の最適化やリードタイムの短縮をはじめとした取り組みに加え、サプライチェーン全体において市場の変化に迅速に対応すべく、リスク管理の強化にも努めてまいります。
<社会的課題に対する意識の高まり>
ESG経営の推進
「東リグループ経営理念」・「東リグループESG基本方針」を制定し、E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)経営を推進しております。あらゆる事業活動においてESG への取り組みを強化し、経済的価値と社会的価値の両立を目指しております。当社グループの企業価値向上を持続可能な社会の実現に繋げてまいります。
コーポレート・ガバナンスの強化
持続的な企業価値の向上を目指すためには、適正なコーポレート・ガバナンスの確保が重要と認識しております。より一層のガバナンス強化を図ることで経営の透明性、客観性の向上に努めてまいります。
<気候変動リスクの高まり>
安心・安全のモノづくり
主要原材料に各種化学物質を取り扱うメーカーの責任として、安心・安全のモノづくりを推進しております。環境・化学物質に関する諸法規・諸規制を遵守するとともに、品質不正・改ざん等の未然防止体制、及び適正な情報提供体制を構築し、お客様に安心・安全をお届けする取り組みに努めてまいります。
事業活動における地球環境保全への取り組み
心豊かな住空間づくりに貢献する企業グループとして、地球環境保全は重要な企業責任と認識しています。長期的な環境負荷低減目標(CO₂排出量削減、リサイクル率向上、産業廃棄物排出量削減)を掲げ、産業廃棄物削減に向けたリサイクル技術の確立などに取り組み、サーキュラーエコノミー型の事業活動の構築を目指しています。そして、統合報告書やホームページなどを通じて、気候変動に対する取り組み状況や結果についても積極的に開示してまいります。
BCP(事業継続計画)の推進
近年、大規模な自然災害や感染症・伝染病等の流行などが、事業活動に影響を及ぼすリスクが高まっております。様々なリスクに対してBCP(事業継続計画)に基づくリスクマネジメント強化に取り組んでまいります。
<労働人口の減少>
人材の確保
少子高齢化や働き方の多様化などを背景に労働市場の流動化が進む中、人材の質的量的確保は重要課題です。多様化する社員の働き方に柔軟に対応し、個人の能力を最大限に高める「TOLIワークスタイル」の実現に向け、人事制度の見直しや職場の環境整備を進めてまいります。また、当社グループでは、建設業界における深刻な人手不足に対して、国内代理店向け技能士育成支援制度を継続的に推進し、建設インテリア業界への入職を支援しております。
物流体制の再構築
物流業界の労働時間規制により、物流体制の再構築は喫緊の課題です。原材料調達からお客様への配送に至る物流体制の最適化を目指し、運行便の見直しや在庫拠点の拡充等を図り、適切なサプライチェーンマネジメントを推進してまいります。
<サイバー攻撃の高度化>
情報セキュリティの強化
近年、サイバー攻撃の脅威が増大していることから、システム障害により事業活動が停止するリスクや、重要機密情報が漏洩するリスクが高まっております。閉域網での基幹システムの運営や標的型攻撃メールに対する予防訓練の実施などを通じて、役員社員のITリテラシー向上やリスク管理体制の強化を図ってまいります。
当社グループは、百年を超える歴史の中で紡がれたさまざまなステークホルダーのみなさまとの「信頼」を“最も大切にすべき会社の資産”と位置づけ、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)に対する取り組みに注力しています。
とりわけ、モノづくり企業の責任として、環境負荷低減をはじめとする社会貢献に繋がるさまざまな技術を磨き、世界に通じる確かな品質と技術に立脚した事業活動を推進し、世界の人々の心豊かな空間環境づくりに貢献することを目指しています。
≪ESG基本方針≫
当社グループは、企業のサステナビリティに対する取り組み方針を明確にし、すべての事業活動においてE(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)への積極的な取り組みを推進します。
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地球環境 |
地球環境保全を人類共通の重要な課題と認識し、事業活動において環境負荷低減に取り組み、持続可能な社会への貢献を目指します。 |
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人権 |
全ての人権の重要性を認識し、事業活動における人権尊重の実践を目指します。 |
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雇用・労働 |
雇用の確保・創出と安全で働きやすい職場環境づくりを目指します。 |
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事業活動 |
公正・平等な事業活動を推進し、全てのステークホルダーとのより良い信頼関係の構築を目指します。 |
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品質 |
確かな品質と技術をもとにお客様目線のモノづくりを推進し、安心・安全な商品とサービスの提供を目指します。 |
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社会貢献 |
社会との共創の実現に向けて、より一層の自主的な活動を推進し、社会の発展に貢献することを目指します。 |
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企業統治 |
企業倫理の重要性を認識し、ガバナンスの有効性を確保する仕組みづくりを積極的に推進することにより、健全で透明性の高い企業経営を目指します。 |
(1)サステナビリティ全般に関するガバナンス及びリスク管理
当社グループは、ESG活動の推進力向上とリスクマネジメントを目的として、代表取締役社長を委員長とする「ESG委員会」を設置すると共に、下部組織として実務を管掌する実行責任者(事業本部、営業本部、管理本部に所属する執行役員の中から各1名)で構成する「ESG実行委員会」を配し、基本方針策定や活動総括、重要課題(マテリアリティ)の特定など、ESG経営の推進に向けた体制を構築しています。
≪ESG推進体制(リスクマネジメント推進体制)≫
≪マテリアリティの特定≫
マテリアリティは、経済的価値の拡大のみならず、社会的価値拡大との両立を図り、持続可能な社会の実現に向けて、優先的に取り組む重要課題です。事業活動を通じて、ステークホルダーとの信頼関係を構築し、これらの重要課題の達成を目指していきます。
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<特定したマテリアリティ> |
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<実現したい世界> |
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1.高付加価値商品の開発 |
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・インテリアを通じた心豊かな空間環境づくりの実現 |
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2.安心・安全な商品・サービスの提供 |
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・地球環境保全への貢献と社会課題の解決 |
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3.持続的な地球環境保全への貢献 |
・健康的な活躍と豊かなライフスタイルの実現 |
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4.活力あふれる職場環境づくり |
・持続的な企業価値の向上と安定的な還元 |
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5.健全で透明性の高いガバナンス体制の構築 |
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(2)戦略
①中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」
「SHINKA Plus ONE 2.0」では、①インテリア事業、②グローバル事業、③建材その他事業の3つの新しい事業セグメントに基づく実行戦略と、バリューアップを支える経営基盤の強化(④バリューアップドライバー戦略)を図り、事業ポートフォリオのバリューアップによるサステナブルな成長を目指してまいります。
※詳細は、「
②気候変動対策
当社グループは、2022年度にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同を行い、グループ全体でのCO₂排出量(スコープ1・2)削減目標を掲げ、環境負荷低減活動に取り組んでおります。
地球環境保全に向けて、当社グループではモノづくり企業として、産業廃棄物排出量削減による環境負荷低減に注力しており、長きにわたり、廃棄された農業用ビニルや工場内端材を原材料の一部として再利用することに取り組んでおります。近年では、「TOLI完全循環型リサイクルシステム」による使用済みタイルカーペットのリサイクルにも注力し、産業廃棄物排出量の削減とサプライチェーン全体におけるCO₂排出量の抑制に取り組んでおります。
引き続き、持続的な地球環境保全への貢献を重要課題のひとつと位置づけ、さらなる環境負荷低減活動に取り組むとともに、その結果について積極的に情報開示を行い、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
③人的資本
<人材育成方針>
当社グループは、「社員の成長と幸福を実現し、会社の発展及び社会に貢献する」という人材育成理念のもと、成長し続ける人材の育成を目指していきます。経済的、社会的目的を達成するためにも、社員を人的資本である「人財」と位置づけ、投資・育成に積極的に取り組んでおります。
1 社員が「成長し幸福を追求する」という目的を達成することを、敬意・尊重をもって支援します。
2 社員がパフォーマンスをより高め、能力を発揮するためのマネジメントを推進します。
3 社員一人ひとりの能力やスキル向上を育む研修制度と、組織力を高める計画的ジョブローテーションの推進を図り、成長機会の創出に努めます。
<社内環境整備方針>
当社グループは、人権を尊重し、安心・安全の働きやすい職場環境づくりに向けて、「TOLIワークスタイル」基本方針を掲げ、ワークライフバランスを推進しております。ダイバーシティマネジメントの推進や柔軟な働き方の提供、健康増進などを通して、従業員が活き活きと仕事に取り組める環境整備・制度設計に努めております。
「TOLIワークスタイル」基本方針
1 全ての社員が心身ともに健康で活き活きと仕事に取り組める環境をつくる。
2 ワークライフバランスの充実と生産性向上の両立を目指す。
3 会社組織と社員の「共創の精神」を推進力とする。
(3)指標及び目標
①環境負荷低減
地球環境保全を人類共通の重要な課題と認識し、事業活動において環境負荷低減に取り組み、持続可能な社会への貢献を目指します。
|
開示事項 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
2027年度 (目標) |
2030年度 (目標) |
|
リサイクル率 |
79.2% |
84.2% |
87.9% |
88.5%以上 |
90%以上 |
|
産業廃棄物排出量 (2019年度比) |
20.5%削減 |
45.9%削減 |
57.9%削減 |
58%以上削減 |
60%以上削減 |
|
CO2排出量(スコープ1・2) (2020年度比) |
2.5%増加 |
6.9%増加 |
算定中 |
- |
30%以上削減 |
|
CO2排出量(スコープ1~3) (2020年度比) |
15.5%削減 |
15.5%削減 |
算定中 |
- |
- |
②ダイバーシティ
事業環境の変化に柔軟に対応するべく、組織の多様化に向けて、女性も活躍する環境づくりや障がい者雇用の継続的な取り組みなど、社員の能力や働き方の多様性が成長に繋がるよう、ダイバーシティマネジメントの推進に取り組んでおります。なお、障がい者雇用率(単体)の目標は
|
開示事項 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
女性従業員比率 (全社員)(単体) |
27.7% |
28.9% |
30.4% |
29.3% |
|
|
|
1.9% |
1.9% |
2.1% |
2.3% |
|
③働き方
多様化する社員の働き方に柔軟に対応し、個人の能力を最大限に高めるため、柔軟な勤務体系の整備や、一人一人に合ったキャリアプランの実現に向けた制度づくりに注力し、「TOLIワークスタイル」の実現に向けた取り組みを進めております。
|
開示事項 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
ストック有給休暇(注) 延べ利用日数(単体) |
660日 |
895日 |
835日 |
438日 |
|
|
ストック有給休暇(注) 利用人数(単体) |
41人 |
66人 |
75人 |
40人 |
|
(注)ストック有給休暇とは、2年間未使用であった年次有給休暇を最大100日まで積み立てることができる制度
④人材育成
当社は、チャレンジ精神に富み、自律した人材が成長し続ける環境づくりと、社員が自由闊達に意見を出し合い、トライする文化と風土の醸成を目指し人材育成に取り組んでおります。なお、社員一人当たり研修投資額(単体)の目標は
|
開示事項 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
社員一人当たり 研修投資額(単体) |
35,404円 |
33,826円 |
33,986円 |
39,692円 |
|
|
公募型教育の実施 (単体) |
- |
107人 |
67人 |
55人 |
|
|
計画的ジョブローテーションでの成長機会の提供 (単体) |
64人 |
82人 |
56人 |
77人 |
|
⑤労働力の確保
性別、年齢、国籍や経歴等を問わず、多様な人材を採用・登用することで「東リの使命と価値観」を共有しながら経営理念の実現を目指します。
|
開示事項 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
|
新卒 採用者数 (単体) |
男性 |
13人 |
21人 |
22人 |
18人 |
15人 |
|
女性 |
14人 |
13人 |
5人 |
12人 |
9人 |
|
|
合計 |
27人 |
34人 |
27人 |
30人 |
|
|
|
キャリア 採用者数 (単体) |
男性 |
6人 |
6人 |
5人 |
12人 |
16人 |
|
女性 |
9人 |
8人 |
12人 |
23人 |
16人 |
|
|
合計 |
15人 |
14人 |
17人 |
35人 |
|
|
⑥従業員エンゲージメントの向上
従業員の経営参画機会の創出やトップとのミーティングを通じて従業員とのエンゲージメント向上を図り、従業員のモチベーション維持や離職率の改善を目指します。また、2023年7月には東リ単体従業員を対象としてエンゲージメントサーベイを実施し、エンゲージメントレベルの把握と対策に取り組みました。
|
開示事項 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
2024年度 |
|
TOPミーティング(注)1 参画者延べ人数(単体) |
56人 |
58人 |
80人 |
53人 |
|
|
|
10人 |
36人 |
13人 |
12人 |
|
(注)1 TOPミーティングとは、技術スタッフミーティングや昇格者ミーティング、外国籍社員ミーティング等、相互ディスカッション形式にて、中堅・若手社員が日常業務における課題や意見などを社長に直接伝える機会を意図したミーティング。
(注)2 NexTプロジェクトとは、2021年3月期より開始した、従業員が事業運営に関わる重要テーマを経営層に提案する(自薦他薦を含む)組織横断型プロジェクト。経営層はプロジェクトからの提案内容を各重要施策に反映する。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、記載内容のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の下期偏重
当社グループの経営成績は、年度末竣工物件での受注等により下半期に偏る傾向があります。最近2連結会計年度の上半期及び下半期の経営成績の推移は以下のとおりとなっております。
|
(連結) |
(単位:百万円) |
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|
2024年3月期 |
2025年3月期 |
||||
|
|
上半期 |
下半期 |
通期 |
上半期 |
下半期 |
通期 |
|
売上高 |
46,448 |
56,021 |
102,470 |
47,418 |
58,290 |
105,709 |
|
(構成比) |
45.3% |
54.7% |
100.0% |
44.9% |
55.1% |
100.0% |
|
売上総利益 |
13,488 |
16,427 |
29,915 |
13,668 |
16,990 |
30,659 |
|
(構成比) |
45.1% |
54.9% |
100.0% |
44.6% |
55.4% |
100.0% |
|
営業利益 |
1,304 |
3,673 |
4,978 |
1,012 |
3,364 |
4,376 |
|
(構成比) |
26.2% |
73.8% |
100.0% |
23.1% |
76.9% |
100.0% |
(2) 原材料の仕入価格の変動
当社グループで生産する製品の原材料は、その多くが石油化学製品であり、仕入価格は原油市況や為替動向と深く関係しております。需給バランスの変化や地政学リスク等に起因した原油価格の高騰、為替変動等により、原材料価格が上昇した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。原材料価格の変動については、取締役会・経営会議等において定期的な報告及び確認を行い、適宜利益改善策を検討しております。
(3) 販売価格の動向
当社グループで販売する製品の多くは、他社製品との熾烈な競合状態にあります。従って、市場価格の動向により当社グループ製品の販売価格が下落したり、販売量が減少する場合、売上高・利益が減少する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。販売価格動向については、取締役会・経営会議等において競合状況、並びに需要と実勢価格のバランスについて精査しております。また、販売価格の階層別管理等を徹底し、売上・利益目標の管理に努めております。
(4) 貸倒れリスク
当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、貸倒引当金を計上しております。しかしながら、重要な取引先が破綻した場合、貸倒引当金を大幅に超える貸倒損失が発生する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、与信管理制度のもと取引先別に取引限度額を設定する等、与信リスクを軽減させるための対応策をとっております。
(5) 研究開発
当社グループは、将来にわたる競争力強化のため、新素材、新加工技術等の基礎研究を行っております。しかしながら、研究開発活動はその性格から、成果が不確実なものであるため、十分に競争力のある新製品を開発できない可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。重要な研究開発案件については、取締役会・経営会議等において投資の審議を行うとともに、開発状況の進捗報告を定期的に実施し、事業等へのリスク軽減に努めております。
(6) 環境負荷低減に向けた規制
当社グループは、原材料として各種の化学物質を取り扱っており、国内外の環境負荷低減に向けた規制等を遵守して、事業活動を行っております。しかしながら、これらの規制強化等により、多額の対応コストの発生や事業活動が制限される等の事態が生じる可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは環境負荷低減に向けた規制に関する法令を遵守するとともに、情報の早期把握に努め、リスクを最小限にする取り組みを進めております。
(7) 固定資産の減損リスク
当社グループが保有する固定資産については着実な事業展開により収益をもたらしていますが、経営環境の著しい悪化により、事業の収益性が低下した場合や、市場価格が著しく下落した場合等には、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 株価の大幅な下落
当社グループは、市場性のある株式を保有しております。株価が大幅に下落した場合、保有する株式に評価損が発生する等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。保有する株式については、取締役会・経営会議等において保有意義や株価等の点検を定期的に実施しております。
(9) 退職給付債務及び退職給付費用
当社グループは、従業員の退職給付債務及び費用について、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて計算を行っております。このため、実際の金利水準の変動や年金資産の運用利回りが悪化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、年金資産については、その運用状況を定期的にモニタリングすることを通じ、積立金の適切な運用環境の整備に努めております。
(10) 自然災害
当社グループは、国内に多くの事業拠点を保有しております。大規模な自然災害の発生により、生産・物流設備や情報システム等が多大な被害を受けた場合、生産活動の停止や多額の復旧費用の発生等、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは災害リスクに対する事業継続計画を立案し、全方位的な点検を継続的に実施しております。事業継続計画に則り、現在、生産・物流施設を中心とした災害リスク対策を進行しております。
(11) 疫病の発生・蔓延
当社グループは疫病の発生・蔓延により需要が変化し、売上高が減少する可能性があります。また、長期化した場合は生産及びサプライチェーンへの影響が懸念されます。疫病拡大が懸念される場面では、訪問による営業活動の自粛や在宅勤務等により拡大防止に努める一方、事業継続計画に則り業務品質やお客様への対応を維持するための方策を推進してまいります。
(12) システム障害
当社グループのホームページや基幹システムに対してサイバー攻撃等を受けた場合、システム障害により事業活動が停止することや、重要機密が漏洩する可能性があります。近年、サイバー攻撃の脅威が増大していることから、閉域網の構築やWEBサイトの閲覧制限等の防御力を強化するとともに、「情報セキュリティポリシー」の策定や標的型攻撃メール訓練の実施など、役員社員のリテラシー向上を推進しております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や企業業績の回復などを背景に緩やかな回復基調となりました。一方で、さまざまな社会情勢を背景とする物価上昇などにより個人消費は力強さに欠け、年度後半には米国の通商政策による混乱など、依然として先行きが見通せない状況となっております。
当社グループの事業と関連性の深い建設業界では、大阪・関西万博の開催が控える中、訪日外国人客数の回復による店舗・宿泊施設向け需要や職場環境の改善志向を背景とするオフィスリニューアル需要が堅調に推移しました。一方、建設コストの高止まりや人手不足による供給制約などが相俟って、住宅・非住宅を問わず建築着工量は弱含みで推移し、今後の需要動向も楽観の許されない状況となっております。
このような経営環境の下、当社グループは長期ビジョン<TOLI VISION 2030>の実現に向けた4ヶ年(2022年3月期~2025年3月期)の中期経営計画『SHINKA Plus ONE』を推進しました。『SHINKA Plus ONE』では、3大設備投資案件(カーペット用ナイロン紡糸設備・タイルカーペットリサイクルプラント・広化東リフロア新3号ライン)を中心とする成長戦略を展開し、新製品開発力の強化並びに製造原価の低減、安定供給体制の構築、環境負荷低減への取り組みなど、様々な実行戦略を推進いたしました。その結果、最終年度となる当期は、中期経営指標の全5項目(連結売上高1,000億円以上、連結営業利益40億円以上、連結ROE7.0%以上、リサイクル率85%以上、産業廃棄物排出量40%以上削減 ※2019年度比)を達成しました。一方で、減価償却費を上回るコストダウンの実現や国内市場におけるシェアの向上、グローバル事業の拡大など、『SHINKA Plus ONE』において達成途上にあるテーマは、2026年3月期よりスタートする新中期経営計画『SHINKA Plus ONE 2.0』においてその取り組みを深め、さらなる進化を目指してまいります。
これらの結果、当連結会計年度における連結売上高は105,709百万円(前期比3.2%増)となりました。利益面では、製造原価の低減や販管費の縮減に努めてまいりましたが、各種原材料価格の上昇、並びに人件費や製品の大型改廃に伴う販売促進費の増加などにより、営業利益は4,376百万円(前期比12.1%減)、経常利益は4,665百万円(前期比11.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,507百万円(前期比4.9%減)となりました。
<プロダクト事業>
プロダクト事業におきましては、当期に新発売した高付加価値製品を中心に販促活動に注力いたしました。また、各種原材料価格や物流費の上昇などを背景に一部製品の上代価格改定(2024年12月)を実施し、収益改善にも努めました。
ビニル系床材では、当期に発売したワックスメンテナンスが長期間不要なビニル床シート見本帳「シートコレクションNW」や広化東リフロア新3号ラインを活用した防滑性ビニル床シート「NS800 ファイン・インレイド」(特許取得)を中心とした販促活動に注力いたしました。また、ピールアップ施工で既設の床に「重ねて貼れる」当社独自の住宅用床タイル「クラシアルタイル」を2024年12月に新発売するなど、ビニル系床材全体の売上高は前年を上回る結果となりました。
カーペットでは、大型設備投資(ナイロン紡糸設備・タイルカーペットリサイクルプラント)を活用した環境配慮型タイルカーペット「GA-3600 サスティブバック」や、中・高級グレードのロールカーペットが年度を通じて好調に推移したことに加え、7月に発売したグラフィックタイルカーペット「GXシリーズ」を中心とする販促活動に注力した結果、カーペット全体の売上高は前年を上回りました。
壁装材では、機能性を拡充した汎用タイプビニル壁紙「東リウォールVS」や全点不燃認定壁紙「DECOPOWER」などの主力シリーズを刷新しました。また、5月に発売した上質な空間を提供する新ブランド見本帳「TOLI GRAND WALL COLLECTION(TOLIグランウォールコレクション)」がお客様から高い評価を頂くなど、壁装材市場における競争力を高めた結果、壁装材全体の売上高は前年を上回りました。
カーテンでは、住宅向けカーテン「フフル」や教育・医療施設向けカーテン「コントラクトカーテン」の販促活動に注力しましたが、オーダーカーテン需要が弱含みで推移し、売上高は前年を下回りました。
これらの結果、プロダクト事業の売上高は63,905百万円(前期比2.4%増)、セグメント利益は2,942百万円(前期比16.9%減)となりました。
<インテリア卸及び工事事業>
インテリア卸及び工事事業では、国内建設業における時間外労働上限規制の適用や高止まりする建設コストへの対応など、生産性の向上と質の高いサービスへのニーズが高まる中、仕入れ価格の上昇に応じた販売価格への転嫁を進めつつ、東リブランド新製品を中心とするきめ細かい商品提案に注力し、売上高は前年を上回りました。
東璃(上海)貿易有限公司では、中国経済の低迷が長期化する中、各エリア代理店との連携や提案営業の強化に注力いたしました。住宅着工床面積の低迷や住宅価格が継続的に下落するなど厳しい市場環境が続きましたが、当期(2024年1月~12月)における同社の売上高は前年並みを維持しました。
また、北米市場の売上拡大を目指して7月に営業を開始した米国現地法人「TOLI North America Corporation」では、従来の東部・中部エリアに加えて西部エリアでの代理店開拓を推進し、北米市場におけるTOLIブランドの浸透に注力いたしました。
これらの結果、インテリア卸及び工事事業の売上高は68,121百万円(前期比2.1%増)、セグメント利益は2,241百万円(前期比14.8%増)となりました。
(注)セグメントの業績は、セグメント間の取引を含めて表示しております。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ1,434百万円減少し、8,026百万円(前期末9,460百万円)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,469百万円の収入(前期 5,288百万円の収入)となりました。仕入債務の減少及び棚卸資産の増加等により、前期に比べ収入が減少しております。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、4,769百万円の支出(前期 3,895百万円の支出)となりました。有形固定資産の取得による支出の増加等により、前期に比べ支出が増加しております。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、842百万円の収入(前期 1,567百万円の支出)となりました。借入れによる収入の増加等により、前期の支出から収入へと転じております。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
対前期増減率(%) |
|
プロダクト事業 |
52,694 |
5.0 |
|
インテリア卸及び工事事業 |
- |
- |
|
合計 |
52,694 |
5.0 |
(注)金額は販売価格によっております。
b.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
対前期増減率(%) |
|
プロダクト事業 |
7,336 |
9.7 |
|
インテリア卸及び工事事業 |
58,256 |
1.5 |
|
内部取引消去 |
△26,229 |
△1.1 |
|
合計 |
39,364 |
4.9 |
(注)1 金額は仕入価格によっております。
2 セグメント間の取引を含めて表示しております。
c.受注実績
各事業は概ね見込生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
対前期増減率(%) |
|
プロダクト事業 |
63,905 |
2.4 |
|
インテリア卸及び工事事業 |
68,121 |
2.1 |
|
内部取引消去 |
△26,316 |
△1.2 |
|
合計 |
105,709 |
3.2 |
(注)セグメント間の取引を含めて表示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
<資 産>
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ193百万円減少し、52,734百万円となりました。これは主に、仕入債務の支払や有形固定資産の取得による支出に伴う現金及び預金の減少等によるものです。固定資産は、前連結会計年度末に比べ3,407百万円増加し、41,329百万円となりました。これは主に、製造設備増強に伴い建設仮勘定や建物及び構築物が増加したことによるものです。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,213百万円増加し、94,063百万円となりました。
<負 債>
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,304百万円減少し、32,761百万円となりました。これは主に、仕入債務の支払等に伴う支払手形及び買掛金の減少によるものです。固定負債は、前連結会計年度末に比べ1,901百万円増加し、12,924百万円となりました。これは主に、長期借入金が増加したことによるものです。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ597百万円増加し、45,685百万円となりました。
<純資産>
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,616百万円増加し、48,377百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものです。
b.経営成績の分析
<売上高>
当連結会計年度における売上高は、新設住宅着工戸数が弱含みで推移したことにより、新築住宅市場では販売数量ベースでやや厳しい状況が続きました。一方、旺盛なインバウンド需要を背景とする店舗・宿泊施設や、職場環境の改善志向によるオフィスリニューアルなどが好調に推移いたしました。そのような中、ビニル系床材やカーペット分野を中心として新製品を発売し、新製品発表会を始めとする対面での販促活動に注力したことに加え、2024年12月に一部製品の上代価格改定を実施したことにより売上高は伸長いたしました。
<利 益>
利益面につきましては、当社グループの主要な原材料である塩ビ樹脂やナイロン原糸をはじめとする各種原材料価格やエネルギーコストの高止まり状況が続き、サプライチェーン全体における労務費が上昇するなど、事業活動におけるコスト上昇圧力がより強まることとなりました。そのような中、製造原価の低減、高付加価値製品や新製品を中心とする販促活動、一部製品の上代価格改定などにより収益改善に努めました。一方、減価償却費の上昇に加え、人手不足を背景とする物流コストの上昇や大型製品改廃に関わる販売促進費、人的投資にかかる人件費など、さまざまなコストが増加した結果、利益面では前年を下回りました。
なお、セグメント別の売上高及びセグメント利益の概況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
<今後の見通し>
今後の見通しにつきましては、国内経済は緩やかな回復が期待される一方、継続的な物価上昇による個人消費への影響に加え、米国の通商政策や国際金融市場の動向等が経済社会全体へ与える影響は大きく、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
また、当社グループの事業環境は、住宅・非住宅共に新設の建築着工量は力強さに欠け、高止まりを続ける原材料価格やさまざまなコスト上昇圧力など、収益環境は依然楽観の許されない状況が続くと認識しております。
そのような中、新中期経営計画の初年度にあたる2026年3月期は、新製品を中心とする販促活動を推進し、インテリア事業のシェアアップによる売上拡大を目指してまいります。一方、利益面では、大型設備投資による製造原価低減や上代価格改定による収益改善を図るものの、一時的な減価償却費の上昇や大型の新製品改廃に伴う販売促進費、人的資本への投資など、成長戦略の実行に伴うさまざまな費用の増加を見込んでおります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標は次のとおりであります。
|
|
2022年3月期 |
2023年3月期 |
2024年3月期 |
2025年3月期 |
|
自己資本比率 (%) |
47.5 |
47.9 |
50.0 |
51.1 |
|
時価ベースの自己資本比率 (%) |
16.7 |
19.4 |
27.2 |
29.2 |
|
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 (年) |
1.8 |
2.5 |
1.7 |
4.9 |
|
インタレスト・カバレッジ・レシオ (倍) |
81.5 |
56.5 |
82.2 |
34.4 |
(注) 自己資本比率 : 自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 : 株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 : 有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ : 営業キャッシュ・フロー/利払い
1. 各指標は、何れも連結ベースの財務数値により計算しております。
2. 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3. 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主要な資金需要は、運転資金及び設備投資資金等であり、これらの資金調達は、主に営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入により行っております。また、当社と一部の関係会社は、CMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を通じて当社グループ企業相互間で余剰・不足資金を融通し、資金の効率化を図っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
該当事項はありません。
当社グループの研究開発活動は、市場ニーズに対応した新製品の開発、生産技術の開発、新素材・新加工技術の基礎研究などをテーマに当社の研究開発部門が主体となり行っております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は
各製品群に関わる研究開発活動の状況は以下のとおりであります。
ビニル床タイルでは、2024年12月に簡単リフォーム床材「クラシアルタイル」を新発売しました。賃貸住宅の入退去工事に最適な新しい住宅用床タイルで、自然由来の炭酸カルシウムを主成分とする“Solid Core”層により、既存の床に重貼りが可能で、適度な硬さでフラットに仕上がります。カッターで切り目を入れて簡単にカットすることができ、ピールアップ形接着剤で施工可能です。また、豊富な色柄と対応副資材をラインアップしており、様々な住空間にマッチした商品を取り揃えております。
ビニル床シートでは、2024年7月に「シートコレクション CF 2024-2027」を発売しました。トレンドを反映したデザインに加えて、抗ウイルス性能や抗菌・防カビ性能を有し、住宅をはじめ各種施設などの多様な用途で使用可能な商品となっております。2024年10月には定期的なワックスメンテナンスが不要なビニル床シートのNWシリーズを収録したサンプル帳「シートコレクション NW 2024-2027」を発売しました。トレンドを反映した新柄・新色を加え、多彩な商品を掲載しております。2024年12月にはマンションの開放廊下やバルコニーを主な用途とする屋外対応の防滑性ビニル床シート「NSシート NS800」の新柄を発売しました。新アイテムの「NS800 ファイン・インレイド」は、複数色の微細なチップの組合せによる奥深い色調表現と、表面の凹凸加工による質感、光の陰影表現の組合せが特長の独自性に富んだ意匠であり、特許を取得しました。また、同じく新アイテムの「NS800 ホライゾンウッドⅡ」は、よりリアルな木目になるように色柄を刷新しました。
カーペット関連では、「GXシリーズ」に、1000mm×1000mmの躍動感あるデザインで花々が咲き誇る情景を明るく上品な色合いで表現した「GX-6250L ブレスフローラ」、穏やかな水面から波立つまでの変化を同色異柄で展開した「GX-4400 アクアルーチェ」、複雑な変化を持つ岩肌の表情からインスピレーションを得たデザインの「GX-4800 フォギーロック」、紙を幾重にも折り重ねた様を繊細な色変化で表現した「GX-3250 フォルドシェイプ」、空から見た街の風景を抽象的に表現した「GX-3450 プラッドウェイ」、花崗岩からインスピレーションを得たデザインの「GX-7650 グラナストーン」などを発売しました。「GA-3600 サスティブバック」では、無地調でありながらパイルの凹凸感や糸のミックス感による上質な意匠が特長の「グレイスフィールド」を新たに追加しました。住宅向けタイルカーペット「ファブリックフロア」では、ファブリックフロアシリーズ最高クラスの遮音性能を実現した「アタック8000 サウンドカット」、心の底から寛げるような柔らかい質感にこだわった「アタック1100 スフレニット」カットパイルと目の詰まったループパイルによる表情豊かなテクスチャーが特長の「スクエア4500 ステラクロス」をラインアップしております。
カーテン関連では、2025年6月改廃予定の住宅向けオーダーカーテンの見本帳「fuful(フフル) 2025-2027」の新柄・新色を開発しました。前作に引き続き、ユーザーにインテリアファブリックを選ぶ楽しさをお届けする、バリエーション豊かなラインアップ及びニーズの高い遮光機能品や防炎機能品も充実した内容となります。
壁装材関連では、汎用タイプの「東リウォールVS」と不燃壁紙市場を中心としたコントラクト向けの「DECOPOWER」を発売しました。「東リウォールVS」では、傷が付きにくい表面しっかりタイプを中心に、撥水コートタイプ、抗菌タイプを取り揃え、機能性を拡充しました。また、トレンドの落ち着いた色調のカラーも充実させました。「DECOPOWER」では、これまでの「POWER1000」から一新して収録品全点を不燃認定壁紙として、不燃市場での競争力の向上を図りました。また、施工性に配慮した壁紙として厚みのある壁紙、ストレッチ性のある壁紙を拡充させたほか、機能性壁紙としてビニル壁紙の中で最も表面強度が強いスーパーハードタイプを取り揃えました。さらに、マテリアル柄といった大理石やコンクリートの柄、厚みのある木目柄なども収録し、より市場ニーズに対応したサンプル帳へと進化しました。