第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループは、1941年の創業以来、空気調和・給排水衛生・電気設備工事を中心にした建築設備全般における、質の高い設計・施工管理・メンテナンスサービスを追求してきました。

当社グループの仕事は、建物に空気・水・電気という命を吹き込み、誰もが過ごしやすく居心地の良い環境を形にすることです。それは同時に、やがてその場所で紡がれていく人々の暮らしや人生、ひいては街や地域の活気そのものを下支えするということでもあります。だからこそ、安全・快適という当たり前を永続的にお届けするために、一つひとつの業務に心を込めて手を尽くしていく。「たてものを、いきものに」というブランドステートメントは、そんな当社グループの大切にする価値観や姿勢の表明になります。

今まで以上にお客さまに信頼され、選ばれる「総合たてものサービス企業」へと飛躍を目指し、時代とともに多様化する社会的ニーズに対応した幅広い付加価値を提供してまいります。

 

 

(2)経営戦略等

当社グループは、長期経営ビジョン「LIVZON DREAM 2030」を実現するため、2025年までの前半を示した中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」を策定しております。

「1st half!」の位置づけとしては、『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』を目標として掲げ、基本方針として①基盤事業の深耕、②成長への投資、③経営基盤の整備を実現するために、以下を重点項目として取り組んでまいります。

① 基盤事業の深耕

・高付加価値セグメントへの資源配分

・競争力の強化

・生産性の向上

② 成長への投資

・デジタライゼーション・DXへの投資

・事業ポートフォリオ拡充への投資

・新規成長分野への投資

③ 経営基盤の整備

・人財の確保・育成

・ガバナンスの強化

・資本効率の向上

当社グループは、「LIVZON DREAM 2030」で掲げた2030年までの目指す姿「総合たてものサービス企業」に向けて、2021年から2025年までを「1st half!」、2026年から2030年までを「2nd half!」と位置づけ、それぞれの経営計画を実行してまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」において、営業利益率5.0%以上、また、ROEは8.0%以上を維持することを掲げております。

 

(4)経営環境

当社グループを取り巻く経営環境は、建設需要は堅調に推移しているものの、資機材や労務費の高騰、建設従事者の不足、人材の高齢化など、引き続き不透明な状況が続いております。

中長期的には「LIVZON DREAM 2030」で掲げた「総合たてものサービス企業」を目指すため、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」を実行、「1st half!」の目標である『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』を進めております。また、サステナビリティ分野においては、ESGを含めた重要な経営課題の解決に向けて取り組んでまいります。

 

 

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

建設投資は、今後も堅調に見込まれる一方で、資機材や労務費の高騰、建設従事者の不足、人材の高齢化、デジタル化やサステナビリティ分野における経営環境や事業環境は大きく変化しております。

これらの課題に対し、原価管理、工程管理及び品質管理の精度向上、働き方に対する社内制度の変革や社員の生産性向上に向けた意識改革を進めてまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は下記のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)基本方針

建物は、さまざまな設備が備わることで初めてその機能を発揮します。当社グループのブランドステートメント「たてものを、いきものに」は、「建物に命を吹き込む」活動が建物を使う人々の経験・価値を豊かにし、建物の持続可能性の向上に貢献していくというコミットメントを表現しております。

長期経営ビジョンの目指す姿「総合たてものサービス企業」を実現するためには、変化する事業環境に対応するだけではなく、積極的な事業を通じた社会・環境課題解決に取り組むことが不可欠と考えております。そのため、当社グループではサステナビリティを企業経営の根幹に位置づけ、取締役会の責任の下で取り組みを進めております。

 

(2)ガバナンス

当社グループは、取締役会にてサステナビリティ推進の監督責任を担い、経営会議ならびに代表取締役社長執行役員を委員長とするESG経営推進委員会がESG経営を推進しております。取締役会では、経営に関する重要事項の決定及び業務執行に関する重要事項を決定し、経営会議ではESG経営推進委員会で議論された内容が付議・報告され、それに対する委員会への指示や取締役会への報告を行っております。ESG経営推進委員会では、全社のESG経営についての方向性や戦略を議論しております。また、毎月実施している全社部門長会議にて、本部・部門・グループ会社へ決定事項やESG経営に関する進捗、全社方針について周知・共有を行っております。

2024年度のESG経営推進委員会では、統合報告書作成、サステナビリティ機会・リスクの選定、重要な経営課題などについて、全16回に渡り議論してまいりました。

 

[サステナビリティ推進体制図]

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(3)リスク管理

当社グループは、目指す姿「総合たてものサービス企業」の実現のためにサステナビリティリスクの管理を必須事項として認識しております。全社的なリスクは、取締役専務執行役員を委員長とする内部統制委員会が評価・管理し、その中のサステナビリティに関するリスク・機会については、ESG経営推進委員会が対応方針の検討とモニタリングをしております。

 

(4)戦略及び指標と目標

[重要な経営課題]

当社グループは、次期中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 2nd half!(2026~2030年度)」において取り組むべき重要な経営課題を特定しました。

また、重要な経営課題それぞれについて主幹チームを組成し、指標と目標、取り組みの検討を開始しました。

課題の特定プロセスは以下のとおりです。

ステップ1 SASBの業種別重要課題(Engineering & Construction Services)やGRIスタンダードなどの国際的な開示基準で指定されている主要なESG課題に加え、同業他社10社の重要課題を参考に、27項目の重要課題候補を抽出しました。

ステップ2 当該27項目の重要度評価を目的として当社グループのステークホルダー合計107名に対してアンケートを実施し、各課題に対して「当社が2030年までに優先的に経営資本を割いて取り組むべきか」の5段階評価を行いました(回答率100%)。

ステップ3 回答者を「企業価値に与える影響が大きなグループ(社内外の経営陣、機関投資家)」と「ステークホルダーへの提供価値に与える影響が大きなグループ(従業員、顧客、協力会社やサプライヤー等の取引先)」の2つに分類し、縦軸と横軸に回答結果に基づきマッピングを行いました。

ステップ4 作成したマップをもとに、経営陣へのヒアリングやESG経営推進委員会での議論を踏まえ、企業価値への影響や戦略との整合性の観点から、6つの重要な経営課題に整理・統合しました。

長期経営ビジョン「LIVZON DREAM 2030」実現のために、2026~2030年度に取り組むべき重要な経営課題は以下の6つです。うち2つは当社グループの事業を通じたステークホルダーへの価値創造に関する課題であり、4つはその価値創造を支える全社的な取組に関する課題として整理しております。

 

0102010_002.png

 

 

設備工事業の強みを活かした環境・社会課題の解決

 

リスク

・社会課題とともに新たに生まれる市場への参入が遅れ、競争に負ける

 

 

・気候変動や地方過疎化などの課題が放置されることで市場が縮小する

 

機会

・猛暑日・熱帯夜の増加の一方、脱炭素ニーズがあることで、高度な設備技術へのニーズが生まれる

 

 

・人口の高齢化等により住居・建物に特殊な設備・施工が求められる

 

目指す姿

全ての人が健やかに生きられる社会を守り、自社の事業環境を持続的に保全するため、空調衛生設備技術や豊富な施工経験を活かし、気候変動、資源の枯渇、高齢化、地方過疎化等の環境・社会課題の解決に取り組みます。

「たてもの」を軸とした新たな顧客価値の創造

 

リスク

・既存のビジネスモデルや技術が陳腐化し、収益性が低下する

 

 

・サブコン業界における差別化要素を喪失、価格競争に巻き込まれる

 

機会

・個人の価値観の変化や新技術の開発により、「たてもの」に関する新たな市場やニーズが創出される

 

目指す姿

基盤事業の専門性と、AI/IoT技術の活用、新工法・施工技術の開発、業務提携・M&A等を組み合わせ、また、当社の強みである丁寧なヒアリングと顧客ニーズの体現力、海外拠点の資本を活かし、大成温調ならではの「たてもの」を起点とした新たな価値を創造します。

競争力とエンゲージメントが高い組織づくり

 

リスク

・労働人口に対し、設備業界の労働需要は増加し、慢性的に人が不足する

 

 

・生産性が低いために、迅速なニーズ対応や効率的な技術開発ができず競争性を失う

 

機会

・人財育成や福利厚生への投資により、優秀な人財の定着・獲得ができる

 

 

・IT技術の積極活用により生産性向上やノウハウの脱属人化が進展する

 

目指す姿

従業員の能力開発とリーダー育成への投資、及び技術の伝承や生産性向上のための仕組みづくりを急務とし、また、多様な人財が長く活躍できるよう、人権尊重、柔軟な働き方、成長機会の拡充、風土改善等を通じ、組織の競争力とエンゲージメントを高めます。

お取引先との共存共栄のパートナーシップの推進

 

リスク

・業界全体の人手不足と労働環境改善の停滞により協力関係が破綻する

 

 

・サプライチェーン全体がサステナビリティ対応遅れにより取り残される

 

機会

・連携強化やIT技術導入により労働生産性・安全衛生が向上する(図面の授受・受発注の簡易化、現場監督の省力化、工数管理の精緻化等)

 

 

・サプライチェーン全体のコストや環境負荷が下がり、ともに競争優位性を構築できる

 

目指す姿

パートナー企業や調達先の皆さまとの公正な取引を徹底し、現場の安全衛生の向上に努めます。また、継続的な対話や協働を通じて信頼関係強化や知見共有を行い、将来にわたって共存共栄のパートナーシップを実現します。

多様化するリスクに対する強靭性の向上

 

リスク

・IT技術高度化によりサイバー攻撃や情報漏洩等、セキュリティリスクが上がる

 

 

・気候変動起因の災害、健康被害、サプライチェーン寸断リスクが上昇し、財務的な損失を被る

 

機会

・労務、法務、会計、ESG等のリスクを統合的に管理することにより重大な損失を回避し、有事における被害を最小化できる

 

目指す姿

現場の労働安全衛生や長時間労働、災害時のBCP、資材高騰という建設業特有のリスクだけでなく、気候変動、自然災害、人権、サイバーセキュリティ等、事業環境の変化とともに浮上するリスクを管理し、対応する能力を高めます。

飛躍的な成長を支える経営基盤の確立

 

リスク

・投資家要請や法令改正への対応の遅れ、開示・対話不足により、レピュテーションの毀損や資本コスト増加に繋がる

 

機会

・経営基盤安定により、投資家だけでなく従業員や取引先の信頼も向上する

 

 

・財務基盤が整い、事業のボラティリティが減ることで将来見通しが立ちやすく積極的な投資が可能になる

 

目指す姿

事業環境の変化やステークホルダーからの要請に対応し、さらに「総合たてものサービス企業」への進化を下支えするため、資本効率の向上や、内部統制の強化、財務・非財務の情報開示等を通じて、透明性と倫理性の高い経営基盤を築きます。

 

[気候変動への対応]

(1)基本方針

当社グループは、2022年11月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同しており、気候変動に関連した情報開示の拡充を積極的に推進してまいります。また、再特定した重要な経営課題においても、気候変動への対応、及びバリューチェーン全体での環境負荷低減活動や環境に配慮したサービスの創出に取り組み、持続可能なより良い社会の実現に向けた事業活動を推進していくことを掲げております。

 

(2)戦略

当社グループは、上記の基本方針に基づき様々な活動に取り組んでおります。2023年度よりカーボンニュートラルの実現に向けた第一歩として、各拠点の電気及びガス使用量を集計し、国内事業拠点における温室効果ガス排出量(スコープ1、2)を算出し、統合報告書にて開示をしております。

 

主な取り組み

自社の環境負荷低減・変化への対応

・自社のエネルギー使用量及びGHG排出量の算出(スコープ1、2)

・自社のGHG排出量削減(本社照明LED化、ペーパーレス推進など)

・産業廃棄物の適正処理と資源循環

・オフサイト施工の推進(気候変動による労働環境の変化に対応する取り組み)

・DXを活用した生産性向上(気候変動による労働環境の変化に対応する取り組み)

・熱中症対策(空調服の支給等)

・感染症対策

お客様への環境価値提供

・お客様への省エネ提案(設備診断、LCC算定、熱流体シミュレーションなど)

・施工案件でのZEB認証取得

・メガソーラ発電の運営

 

[人的資本に関する事項]

(1)基本方針

当社グループは、「エンゲージメントが高い組織づくり」を目標とし、人財育成を企業価値向上の中核に掲げております。

 

(2)戦略

近年、AIやロボティクスの進展により、業務の効率化や品質の標準化が急速に進む中、従来は差別化要因であった技術そのものだけでは、競争優位を確立することが難しくなっております。

こうした環境の変化を受け、これまでに蓄積してきた高い技術力を基盤としつつ、人を競争力の源泉と位置付けております。多様な人財が持つ専門性や創造性を最大限に発揮できるよう、公正な評価報酬、充実した教育制度、キャリア支援、柔軟な働き方の推進、健康管理体制の整備を通じて、従業員の働きがいを高める企業風土の醸成を目指し、人的資本に関する方針を以下のとおり定めております。

 

①採用と評価

<多様性を尊重した職場づくり>

年齢・性別・国籍などのバックグラウンドが異なる多様性を尊重しつつ、知識、能力や経験の多様性も重視した採用をしております。

また従業員が互いに遠慮なく意見を言える、心理的安全性の高い職場づくりに努めております。

○主な採用形式

・新卒採用

・キャリア採用

・障害者採用

・リファラル採用

 

<納得感がある人事制度の運用>

年齢やこれまでの経歴などに関係なく、従業員一人ひとりの仕事内容に応じて適切な処遇となるように、経営戦略と連動した、透明性・自律性・客観性を重視した育成型人事制度をコンセプトにしております。実力評価を徹底することで処遇に関する従業員の納得感を高め、優秀な人財の維持・獲得を図っております。

 

②人財育成

<教育制度>

当社グループは、人財育成に要する支出を将来の持続的成長に向けた重要な「投資」と位置付けております。そのため、経営方針の実現や中期的な経営戦略の遂行を見据え、全社共通・機能別・職層別の多層的な視点から、人財の能力向上に役立つ研修体系を構築・運用しております。

○主な教育制度

・技術力強化を目的とした技術教育

・ガバナンス強化を目的とした内部統制教育

・キャリアステージに応じた年次研修

・階層ごとの役割期待に応じた階層別研修

 

<サクセッションプラン策定>

切れ目ない事業継続のためには、責任と権限の空白を排除する必要があります。そのため重要ポストを担うための後継者についてはサクセッションプランを策定し、必要なスキル・経験を積むための育成プログラムを実施しております。

 

<自律的なキャリア形成支援>

いわゆる「人生100年時代」を迎える中、従業員一人ひとりが自身のキャリアに主体的に向き合い、市場価値の向上に取り組むことが重要となっております。当社グループでは、このような時代背景を踏まえ、学ぶ意欲のある従業員に対して多様な学習機会を提供し、自律的なキャリア形成を積極的に支援しております。具体的には、自己学習環境の整備や、資格取得を推奨する制度設計などを通じて、従業員が継続的にスキルを高められる環境づくりを推進しております。

 

③ウェルビーイング・従業員エンゲージメント

<ウェルビーイングの推進>

当社グループは、すべての従業員の心身の健康が不可欠であるとの考えのもと、従業員が健康で活き活きと働き、仕事と生活の両立を実現できる職場環境づくりを推進しております。健康的な職場環境の整備として、定期健康診断の実施や運動促進などを通じて、従業員の健康維持・増進に努めるとともに、ヘルスリテラシー向上のための情報提供や支援をしております。

また、柔軟な働き方の実現に向けては、フレキシブルに勤務時間が選択できる制度の導入やリモートワークの活用、長時間労働の是正など、ワークライフバランスを支える制度の充実を図っております。加えて、メンタルヘルス相談窓口の設置や研修の実施により、精神的な健康にも配慮した取り組みを進めるほか、1on1ミーティングやランチミーティングなどを通じて心理的安全性とコミュニケーションの活性化にも注力しております。これらの施策を通じて、従業員の健康と幸福を追求します。同時に、生産性の向上、離職率の低下、労働力の確保を図り、最終的には企業価値の向上を目指しております。

○主な制度

・勤務形態を選択できるテレワーク勤務・時差通勤勤務

・年次有給休暇が柔軟に取得できる時間単位で取得可能な有給休暇

・介護休暇及び看護休暇(年間10日の有給休暇)

・失効した年次有給休暇を最大80日積立て可能な「特別療養休暇」制度

・地域採用のエリア職を廃止し全社員を総合職とした給与体系一本化(2024年度より適用)

・シニア層活躍の場を広げる定年年齢を60歳から65歳に引き上げ(2024年度より適用)

 

<従業員エンゲージメントの向上>

当社グループは、従業員の満足度やエンゲージメントを高めることが、企業価値や業績の向上に繋がると考えております。そのため、年1回の従業員エンゲージメントサーベイを実施し、定量的かつ定性的なデータを基に従業員の状況を可視化しております。

従業員エンゲージメントサーベイの結果を基に、改善のアクションプランを策定し、従業員のエンゲージメント向上に向けた取り組みを進めております。

 

<次世代育成支援・女性活躍支援>

次世代育成支援として、従業員の仕事と子育ての両立を図るための働きやすい環境の整備や、子育てをしていない従業員も含めた多様な労働条件の整備などに取り組んでおります。

また、女性活躍支援として、女性従業員の個性と能力が十分に発揮できる働きやすい環境の整備を推進し、人財確保や定着、社員のモチベーション向上に取り組んでおります。

 

次世代育成支援対策推進法及び女性活躍推進法に基づく行動計画

計画期間

 ~2027年3月31日

目標1

<次世代育成支援対策推進法>

 男性社員の育児休業取得率を80%以上とする。

目標2

<次世代育成支援対策推進法>

 育児・介護の事情により就業に制限がある社員が家庭と職業を両立し、やりがいを持って継続就業できるように就業支援制度を整備する。

目標3

<次世代育成支援対策推進法>

 社員1人あたりの法定時間外労働の月平均時間を60時間未満とする。

目標4

<女性活躍推進法>

 女性の採用人数を毎年度3名以上とする。

 

(3)人的資本 主な指標

項  目

 

2023年3月期

2024年3月期

2025年3月期

2030年目標

新入社員研修日数

 

86 日

112 日

113

120

1級管工事施工管理技士数

 

350 人

354 人

347

360

女性管理職比率

※1

2.3 %

3.2 %

4.5

5.0

定期健康診断受診率

 

95.7 %

98.7 %

100.0

100.0

有給休暇平均取得日数

 

11.2 日

13.2 日

13.2

15.0

障がい者雇用率

 

2.48 %

2.53 %

2.42

法定雇用率を達成

男性労働者の育児休業取得率

 

36.4 %

50.0 %

80.0

100.0

エンゲージメントスコア

※2

46.8

55.0

 

※1 全従業員(有期雇用含む)に対する女性従業員比率は16.54%と低く、管理職の候補となる女性社員数は少ないが、教育やサポートを通じ育成を継続。

※2 エンゲージメントスコアとは、会社と従業員間の関係性を表す指標で、リンクアンドモチベーション社のサービスを利用してスコア化したもの。

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の適時適切な対応に努める所存であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、当社グループの事業に関連するリスクを全て網羅するものではありません。

 

 

リスク

内容

対策(一部)

1

建設市場の変動リスク

国内外の経済情勢の影響により、公共投資や民間企業の投資動向が変動し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・『LIVZON DREAM2030』の機能戦略、地域戦略、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の推進

・総合たてものサービス企業を目指しグループ総合力の拡充

・営業力拡充による顧客基盤の拡大

2

売掛債権の回収リスク

取引先の倒産、信用不安等により売掛債権が回収不能となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・多面的な与信管理の実施(取引先の信用調査、債権管理表の運用 等)

3

不採算工事発生リスク

想定外の不採算工事の発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

→長工期工事における工事原価の変動、素材・原材料価格やエネルギー価格の上昇等による資機材費の高騰、繁忙期の重複等による労務費の高騰、工事途中での設計変更、予定工期のずれ 等

・「重要工事物件管理表」等による原価発生のモニタリング

・実行予算見直し等による適時適切な個別原価管理

・原価圧縮の工夫

・価格改定条項の交渉

4

資機材調達のリスク

需給関係等により、資機材の調達が遅延した場合、全体工期が遅れるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・購買体制の強化

・調達先の多様化

・早期発注の工夫

5

新規事業やM&Aのリスク

新規事業投資ならびにM&A等の実行により、各種リスクが顕在化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

→偶発債務の事後判明、シナジー発揮や経営の困難性、事業計画の計画未達、のれん減損、株式評価損 等

・事業計画の精査

・財務や法務デューデリジェンスの実施

・統合作業(PMI)の速やかな実施

6

海外活動におけるリスク

海外市場における景気、為替変動、政治情勢等の変動及び法規制の改正等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・将来性・多様性・バランス重視の海外事業投資の実行

・海外事業本部による海外子会社の経営管理及びリスク管理

7

建設業従事者の不足のリスク

当社グループや協力会社の工事従事者不足等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

→工事従事者の高齢化、熟練技術者及び熟練技能工の不足 等

・若年者の継続的な求人及び教育

・ダイバーシティの視点に立った幅広い人材の活用

・協力会社も含む教育機会の提供や新規開拓等による技術力のある人材の確保

・アウトソーシングの活用

・業務生産性向上のための積極投資

 

 

 

リスク

内容

対策(一部)

8

資産保有によるリスク

保有資産に時価の変動等による減損処理の必要性が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

→事業用及び賃貸用不動産としての不動産、有価証券 等

・保有資産について保有意義や資産健全化の点から定期的な評価と評価結果に応じた売却等の適時適切な判断

9

重大事故や契約不適合等によるリスク

設計及び施工の段階において、重大な災害・品質事故発生に伴い、業務の中断及び是正工事、契約不適合等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・設計段階における検証、妥当性の確認体制構築

・協力会社と緊密に連携した定期的な災害・品質事故防止教育及び検査・巡回の実施

10

重要な訴訟等におけるリスク

重要な訴訟等が提起された場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・顧問弁護士等との協議による適時適切な対応

11

法的規制等におけるリスク

国内外の各種法規制において制定や改正が行われた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

→建設業法、会社法、金融商品取引法、法人税法、独占禁止法、労働安全衛生法、労働基準法等の法令、品質に関する基準、環境に関する基準、会計基準 等

・制定・改正された法令及び社内規定に対し積極的かつ適正に対応遵守

・法令遵守に対応するための必要な折衝

・内部統制教育等の社内教育の実施

・内部通報制度の周知徹底

12

情報管理及び情報システムのリスク

サイバー攻撃など保護すべき情報が漏洩した場合や、予期しない不正なアクセスなど情報システム技術に十分対応できない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・業務の効率性及び正確性を確保するための情報システムの充実

・情報管理に関する社内教育の実施

・標的型攻撃メール訓練の実施

・第三者による脆弱性診断の実施

・通信環境のセキュリティ強化としてVPNからゼロトラストへの移行を実施

13

感染症に関するリスク

新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症拡大や長期化により、取引先の発注調整、工事の中断等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。

・感染症に対する日常予防の徹底

・WEB会議の実施

・勤務形態の多様化(テレワークや時差出勤)

・社員の体調報告、ワクチン接種の奨励等の感染症拡大防止策を継続実施

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経営成績

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中、個人消費やインバウンド需要など、景気はゆるやかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な国際情勢や資源・エネルギー及び原材料価格の高騰、円安や物価上昇による国内景気への影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

建設業界におきましては、公共事業の建設投資や大都市圏の再開発、倉庫や工場といった民間の設備投資など堅調に推移しているものの、資機材や労務費の高騰、建設従事者の不足などによる収益の伸び悩みが懸念されます。

こうした状況の中、当社グループは、中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」の3つの基本方針①基盤事業の深耕、②成長への投資、③経営基盤の整備を推進し、『コア事業の収益性改善』と『成長のための土台作り』を進めております。

この結果、当連結会計年度の受注高は前連結会計年度比4.0%増の636億1百万円となり、売上高は前連結会計年度比2.4%増の625億2百万円となりました。

次に利益面につきましては、営業利益は前連結会計年度比3.3%増の31億15百万円、経常利益は前連結会計年度比12.9%増の34億83百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比26.7%増の24億87百万円となりました。

当社グループは、主に設備工事事業を営んでおり、国内においては当社及び温調エコシステムズ株式会社等が、海外においては米国及び中国等の各地域をALAKA'I MECHANICAL CORPORATION(米国)、大成温調建築工程(上海)有限公司(中国)及びその他の現地法人が、それぞれ担当しております。

現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、各地域において包括的な戦略を立案し、事業活動を行っております。

当社グループは主として設備工事事業を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「中国」及び「オーストラリア」の4つを報告セグメントとしております。

また、温調エコシステムズ株式会社においては設備工事事業のほか、冷暖房機器等の販売を事業として行っております。

報告セグメントの業績は次のとおりであります。

「日本」におきましては受注高は519億48百万円となり、売上高は473億86百万円、セグメント利益は24億85百万円となりました。

「米国」におきましては受注高は83億17百万円となり、売上高は123億41百万円、セグメント利益は5億29百万円となりました。

「中国」におきましては受注高は33億2百万円となり、売上高は27億41百万円、セグメント利益は1億29百万円となりました。

「オーストラリア」におきましては受注高は32百万円となり、売上高は32百万円、セグメント利益は6百万円となりました。

 

② 財政状態の分析

(流動資産)

当連結会計年度末における流動資産残高は306億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億48百万円減少しております。その主な要因は、受取手形・完成工事未収入金等が21億5百万円、電子記録債権が4億21百万円、流動資産のその他が2億99百万円、有価証券が1億99百万円、原材料が1億7百万円それぞれ減少し、現金及び預金が18億58百万円増加したこと等によるものです。

(固定資産)

当連結会計年度末における固定資産残高は157億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ18億88百万円増加しております。その主な要因は、投資有価証券が5億22百万円、無形固定資産のその他が4億44百万円、投資その他の資産のその他が3億95百万円、退職給付に係る資産が2億66百万円、建設仮勘定が2億48百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 

(流動負債)

当連結会計年度末における流動負債残高は182億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億7百万円減少しております。その主な要因は、電子記録債務が支払サイトの短縮化により43億88百万円減少し、短期借入金が27億円増加したこと等によるものであります。

(固定負債)

当連結会計年度末における固定負債残高は5億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億33百万円増加しております。その要因は、その他が70百万円、繰延税金負債が62百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産残高は276億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ19億14百万円増加しております。その主な要因は、利益剰余金が8億91百万円、為替換算調整勘定が6億14百万円それぞれ増加し、自己株式が5億9百万円減少したこと等によるものです。

 

③ キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ19億61百万円増加し、当連結会計年度末には126億22百万円(前連結会計年度比18.4%増)となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は5億60百万円(前連結会計年度は30億6百万円の獲得)となりました。

これは主に税金等調整前当期純利益の計上33億90百万円及び売上債権の減少29億43百万円が資金の増加要因となり、仕入債務の減少48億66百万円及び法人税等の支払6億53百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は1億13百万円(前連結会計年度は7億67百万円の使用)となりました。

これは主に有形固定資産の取得による支出4億72百万円及び無形固定資産の取得による支出3億92百万円が資金の減少要因となり、有形固定資産の売却による収入7億3百万円が資金の増加要因となったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は11億39百万円(前連結会計年度は32億24百万円の使用)となりました。

これは主に短期借入れによる収入54億円が資金の増加要因となり、短期借入金の返済による支出27億円及び自己株式の取得による支出15億30百万円が資金の減少要因となったことによるものであります。

 

 

④ 生産、受注及び販売の状況

ア.受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

日本(千円)

51,948,521

113.4

米国(千円)

8,317,143

61.5

中国(千円)

3,302,984

193.0

オーストラリア(千円)

32,407

40.4

報告セグメント計(千円)

63,601,057

104.0

その他(千円)

合計(千円)

63,601,057

104.0

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

イ.売上実績

当連結会計年度の売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

日本(千円)

47,386,381

104.7

米国(千円)

12,341,856

95.4

中国(千円)

2,741,557

98.6

オーストラリア(千円)

32,407

40.4

報告セグメント計(千円)

62,502,203

102.4

その他(千円)

合計(千円)

62,502,203

102.4

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、「生産の状況」は記載しておりません。

3.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先の売上高及びその割合は、次のとおりであります。

前連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)

該当事項はありません。

当連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)

㈱フジタ  6,501,047千円  10.4%

 

なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。

a.受注工事高、完成工事高、繰越工事高及び施工高

第73期(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

工事別

前期繰越工事高

(千円)

当期受注工事高

(千円)

(千円)

当期完成工事高

(千円)

次期繰越工事高

(千円)

 

 

 

 

 

 

新築工事

29,612,567

21,884,742

51,497,309

20,018,655

31,478,654

改修・保守修理等

7,602,319

21,388,250

28,990,570

22,137,848

6,852,721

37,214,887

43,272,992

80,487,880

42,156,503

38,331,376

 

第74期(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)

工事別

前期繰越工事高

(千円)

当期受注工事高

(千円)

(千円)

当期完成工事高

(千円)

次期繰越工事高

(千円)

 

 

 

 

 

 

新築工事

31,478,654

25,239,735

56,718,390

22,707,067

34,011,323

改修・保守修理等

6,852,721

21,797,312

28,650,034

20,634,656

8,015,378

38,331,376

47,037,048

85,368,425

43,341,723

42,026,701

 

 (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の更改により請負金額に変更のあるものについては、当期受注工事高にその増減額が含まれております。したがって、当期完成工事高にも係る増減額が含まれております。

2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致しております。

3.当期受注高及び当期売上高としては、上記当期受注工事高及び当期完成工事高のほかにその他の売上高に係るものがあり、その内訳は次のとおりであります。

区分

第73期

第74期

不動産賃貸事業(千円)

98,141

94,785

その他の事業(千円)

58,511

25,300

計(千円)

156,652

120,085

 

b.受注工事高の受注方法別比率

 工事受注方法は特命と競争に大別されます。

期別

区分

特命(%)

競争(%)

計(%)

第73期

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

新築工事

6.8

93.2

100.0

改修・保守修理等

34.3

65.7

100.0

第74期

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

新築工事

13.3

86.7

100.0

改修・保守修理等

43.7

56.3

100.0

 (注)百分比は請負金額比であります。

 

 

c.完成工事高

期別

区分

官公庁(千円)

民間(千円)

計(千円)

第73期

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

新築工事

5,380,452

14,638,202

20,018,655

改修・保守修理等

4,691,153

17,446,694

22,137,848

10,071,605

32,084,897

42,156,503

第74期

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

新築工事

2,093,535

20,613,531

22,707,067

改修・保守修理等

4,135,824

16,498,831

20,634,656

6,229,359

37,112,363

43,341,723

 (注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。

第73期の完成工事のうち請負金額が8億円以上の主なもの

・品川区

品川区立総合区民会館 大規模改修機械設備工事

・㈱熊谷組

MEGAドン・キホーテ成増店 空調設備工事

・川崎市

川崎市新本庁舎超高層棟 衛生設備工事

・大成建設㈱

世田谷区本庁舎等 1期西空調設備工事

・石川建設㈱

SUBARU北本工場 機械設備工事

第74期の完成工事のうち請負金額が8億円以上の主なもの

・㈱竹中工務店

大阪けいさつ病院 空調設備工事

・リンテック㈱

リンテック株式会社熊谷工場 第3フィルム棟増築工事

・㈱フジタ

ロジクロス名古屋みなと 空調衛生設備工事

・㈱フジタ

テクノ・ラボ大阪 機械設備工事

・大和ハウス工業㈱

PRIME GATE UMEDA 空調衛生設備工事

2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。

前事業年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)

 該当事項はありません。

当事業年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)

 ㈱フジタ  6,501,047千円  15.0%

 

d.手持工事高(2025年3月31日現在)

区分

官公庁(千円)

民間(千円)

計(千円)

新築工事

8,018,300

25,993,022

34,011,323

改修・保守修理等

1,067,170

6,948,207

8,015,378

9,085,471

32,941,230

42,026,701

 (注)手持工事のうち請負金額が19億円以上の主なものは次のとおりであります。

・㈱フジタ

日本医科大学武蔵小杉C街区計画 空調衛生設備工事

2028年2月完成予定

・㈱竹中工務店

シマノ堺本社ビル 給排水衛生空調設備工事

2025年12月完成予定

・㈱フジタ

(仮称)SGリアルティ新砂計画 空調衛生設備工事

2025年12月完成予定

・㈱フジタ

葛飾区東金町一丁目西地区第一種市街地再開発事業

空調給排水設備工事

2025年7月完成予定

・ファーストコーポレーション㈱

(仮称)千葉駅東口西銀座B地区整備事業

空調衛生設備工事

2026年12月完成予定

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産・負債及び収益・費用の計上に関しましては見積りによる判断を行っております。見積り及び判断については、過去の実績や状況に基づき合理的に継続して評価・検討を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なることがあります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

 

② 財政状態の分析

「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要② 財政状態の分析」に記載のとおりであります。

 

③ 経営成績の分析

「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要① 経営成績」に記載のとおりであります。

 

④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。

当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、工事原価、販売費及び一般管理費などの営業費用によるものです。投資資金需要の主なものは、設備投資、システム投資、子会社株式の取得などによるものであります。

当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性を安定的に確保する財務体制を維持することを基本としており、運転資金、設備投資資金、投融資資金については、自己資金、借入金により調達しております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は2,768百万円、現金及び現金同等物の残高は12,622百万円となっております。

 

⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について

当社グループでは、5ヵ年の中期経営計画「LIVZON DREAM 2030 1st half!」において、営業利益率5.0%以上、また、ROEは8.0%以上を維持することを掲げております。

次期指標につきましても、営業利益率5.0%以上、また、ROEは8.0%以上を掲げてまいります。

 

5【重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6【研究開発活動】

当社技術本部、技術統括部、技術・BIM推進部を核とした研究開発部門は、環境負荷の少ない快適な環境づくりを追求し、設備工事事業を通じて、省エネルギーシステム開発を中心に取り組んでまいりました。また、空調設備システムの性能評価・改善方法並びにエネルギー消費量の分析技術についての研究を行っております。これらの成果は設備の省エネルギー対策、節電・省エネルギー改修提案またはリニューアル設計技術に応用することに寄与しております。

当連結会計年度における研究開発費は13百万円であります。また、当連結会計年度の主な研究開発活動は以下のとおりです。

 

(1)熱流体シミュレーションの活用による最適設計手法

大空間または特殊空調などの設計施工時において、室内の温度や気流などをシミュレートすることにより、その設備性能や室内温熱環境を予測・評価するエンジニアリング支援ツールとして活用しております。事前に様々な設計案に対するシミュレーション結果を比較検討して最適なシステムを選択するとともに、工事竣工後の現地計測値とシミュレーション予測を比較評価して、さらに解析精度を向上し、品質の高い設計・施工に活用しております。

 

(2)省エネルギー改修提案技術、及びCO排出削減提案の手法

空調・換気システムの運転状態におけるエネルギー消費量及び、屋外・屋内の空気温湿度などの状態を集約した中央監視データや、エネルギー消費量のエビデンスとなりうるエネルギー購買伝票等の実績値などを分析することにより、事業所全体の年度間のエネルギー消費量及びCO排出量の傾向や特徴を捉え、さらに、個々の機械設備のエネルギー消費量を分析・把握し、省エネルギー改修提案・CO排出量削減提案・省エネルギー対策・地球温暖化対策に活用しております。

 

(3)トイレ空間のにおいの制御手法に関する研究

トイレ内で発生するにおいを効率的に除去が可能な「高効率換気システムの開発」、及びトイレ内の臭気物質を特定しアンタゴニスト化合物(感覚的消臭)を検討する2つの手法により、トイレ空間の「においの制御手法」に関する研究を5ヶ年計画で進めております。

 

(4)ARを活用した現場確認用アプリの開発

AR機能を用いて図面データを確認できるアプリの開発を行い、社内において試用版アプリを配布し、現場での図面説明・施工箇所のチェック・現場調査など、様々な場面でのアプリ活用により、その評価や改善点などの確認を行っております。

 

なお、不動産賃貸事業及びその他の事業において研究開発活動は行っておりません。