第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

1.経営方針

(1) ブルドックグループの基本方針

①企業目的:自然の恵みのおいしさで、食の幸せを世界に広げるブルドックグループ

②事業領域:ソース事業領域をたれ・ドレッシング類まで広げていくとともに、原材料(香辛料・酢)を活かした事業や、外食店などにも可能性を求めていきます

③経営理念:「幸福感を味わえる商品の提供」

・幸福感とは全ての方が元気に暮らすことと考えます

・品質を第一に「安全・安心・信頼」できる企業を目指します

・新しい価値を創出し、ホッとするおいしさ、今までにない楽しさを提供する企業を目指します

以上のブルドックグループの基本方針をもとに企業コンセプトを「自然の力とおいしさで、食の幸せと健康をサポートする企業を目指します」とし、企業スローガンを「食の幸せのとなりに」としております。

 

               ブルドックグループのあるべき姿


 

2.対処すべき課題等

(1) 長期ビジョン

ルドックグループでは、2022年に「Sauce」を極める世界ブランドに成長することを戦略の方向性として、「ブルドックグループ長期ビジョン『BGI 2032』Bull-Dog Global Innovation 2032 ~ソースのしあわせを、もっともっとカラフルに~」を策定いたしました。2032年度を最終年度とする長期ビジョンでは、「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念としております。この理念を実現するために、当社グループが社会に果たすべき使命(Mission)を「世界のSauceを創造するブルドックグループ」とし、あるべき姿(Vision)を「Sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」、そのためのブルドックグループ社員としての価値判断基準(Value)を「ひとりひとりに食のこだわりを届ける」といたしました。


 

期ビジョン『BGI 2032』では、国内戦略、海外戦略、VC戦略を基本戦略の3テーマとして、2032年度までに下記のSTEP1、STEP2、STEP3の3つのステップを順次進め、3テーマを達成してまいります

 

<シナリオステップ>


 

(2) 対処すべき課題

2023年度から始まる第11次中期経営計画「B-Challenge2025」を策定し、以下の基本戦略3テーマ(国内戦略、海外戦略、VC戦略)を実行しております。


ブルドックグループ第11次中期経営計画B-Challenge2025より

 

2025年度は、第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の最終年度になります。基本戦略3テーマにおける重要課題は以下のとおりであります。

 

国内戦略:国内市場におけるリーディングカンパニーの地位確立

消費者の節約志向と価値志向の二極化が進み、消費者ニーズのさらなる多様化が想定され、東西にわたるグループ各社のブランドの特性を活かした商品の拡充、家庭用市場におけるシェアを伸ばすことにより、売上及び利益の拡大を図ります。業務用市場においては、TATEBAYASHIクリエイションセンターの生産対応力を最大限に活かし、伸長する外食企業、原料加工ユーザー、スーパー惣菜のニーズを捉えた商品提案やメニュー提案を行い、一層の売上及び利益の拡大に取り組みます。

 

② 海外戦略:長期を見据えた海外進出モデル確立

長期を見据え海外進出モデル確立に向けた取り組みを実施します。進出対象候補としているベトナムを中心とするアジア地域の消費者ニーズに応える事業モデルの実現をめざし、現地調査に加えて、アライアンス先の探索を加速させ、シナリオの具体化を進めます

 

③VC戦略:持続的成長を実現するための経営変革

サステナブルバリューチェーンの実現に向けて、目標の具体的な推進と事業展開を両立させてまいります。昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンターの生産性の更なる向上を最重要の課題と位置づけ、業務改革、設備改良などにより生産対応力を増強してまいります。また、販売、管理のDXの推進、AIの積極的な導入、専門人財の育成などにより、社員ひとりひとりが活躍できる環境づくりを進め、生産性の大幅な向上を目指してまいります。財務戦略においては、2024年7月に開示しました「資本コストや株価を意識した具体的な取り組み」の更なる推進を図るべく、株主還元、政策保有株式等の削減、戦略投資に取り組んでまいります

 

2025年度における連結経営目標は売上高155億円を予想しております。また、昨年稼働したTATEBAYASHIクリエイションセンター設備の減価償却費や原材料高騰の影響を考慮し、営業利益4億円、投資有価証券の売却等により経常利益10億円、親会社株主に帰属する当期純利益20億円を予想しております。

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) サステナビリティ方針

当社グループは、「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念としております。この理念を実現するために、当社グループが社会に果たすべき使命(Mission)を「世界のSauceを創造するブルドックグループ」とし、あるべき姿(Vision)を「Sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」としています。「幸福感を味わえる商品」を提案し、人々の「食の幸せ」に寄り添いつづけることがサステナビリティの原点と考え、「おいしさを届ける」「安全・安心を届ける」「高品質を届ける」の3点を当社グループのゆるぎない価値(Value)、すなわち価値判断基準として社会、経済、環境の課題解決に取り組み、当社グループの持続的成長と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

具体的には、人権方針、人財育成方針、環境方針、食品安全および品質方針を制定し、サステナビリティ経営に努めております。なお、気候変動への対応に関しては、環境方針において「温室効果ガス排出量の削減を継続的に推進する」としており、今後積極的に取り組んでまいります。2025年3月には「サプライヤーとの信頼関係を強化・深耕し、原料の調達と持続可能な社会の実現に貢献すること」を目指した原料調達方針を策定し、ホームページで開示しました。

 

 

(2) サステナビリティに関する取組

当社グループではサステナビリティ方針に基づいた、SDGs宣言「幸福感を味わえる商品の提供を通じて、未来の笑顔とすべての人の健康に貢献します」を行い、「安全・安心な商品開発」「多様性を尊重した人財の活用」「気候変動の緩和」「持続可能な原材料の調達」「資源循環の推進」を重要活動テーマとし、具体的なアクションプランと目標値を掲げた以下のSDGsゴールを達成するために取り組んでおります。

なお、2025年3月には安全・安心な原料の調達、公正かつ透明な取引、人権・労働慣行の尊重、環境への配慮、法令・倫理の遵守、サプライヤーとの共創と相互繁栄を目指した原料調達方針を策定し、ホームページで開示しました。今後、サプライヤーとの協力関係をより強固なものとし「サステナブル・バリューチェーンの実現」による持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

SDGsゴール

重要活動テーマ

主な活動

具体的なアクションプラン(詳細)

目標値

 


安全・安心な

商品開発

安全、安心な商品を通じて健康や栄養を意識した食シーンを提案

①国際的な食品安全システム(FSSC22000)の手法または準ずる基準を取り入れた商品管理および商品開発の維持・継続

 

②ぶるキッチン等(注)を通じて健康や栄養を意識した献立メニュー提案

 

③健康や栄養に貢献する商品の開発

2030年度目標

①全グループで検討・推進

②ホームページのサイトで毎月更新

③全カテゴリーにラインナップ

 


多様性を尊重した

人財の活用

誰もが働きやすい職場づくり

サプライヤー等を含めた人権方針の策定・開示

人権やダイバーシティ&インクルージョンの理解・浸透

2024年度目標(達成済)

人権方針の策定・開示

社員力最大化のための能力開発

人財育成方針の策定

CG方針で開示

2023年度目標(達成済)

人財育成方針の策定・開示

 


気候変動の緩和

生産段階におけるCO2排出量削減

購入電力のうち一部を太陽光発電

メタンガス発電等へのシフトによるCO2排出量削減

2025年度目標

△6%(2013年度比)

2030年度目標

△46%(2013年度比)

 

※当社のみの目標、グループ各社は別途設定する

再生可能エネルギーの利用

高効率設備(ボイラー等)

排熱回収設備(ボイラー等)

EV車+ハイブリッド車

効率生産(稼働時間短縮)

効率配送・調達

再生エネルギー使用

 


持続可能な

原材料の調達

人権、労働、環境に配慮したサプライチェーンの取り組み

原料調達方針の策定・開示(人権、労働、環境)

2024年度目標(達成済)

原料調達方針の

策定・開示

原料調達方針に基づく調達

2025年度目標

100%

 


資源循環の推進

サステナブルパッケージへの切り替え

環境配慮素材の採用

2025年度目標

50%

2030年度目標

80%

3Rの推進

ワンウエイプラスチック使用量削減

2025年度目標

15%

2030年度目標

30%

ペーパーレス化による廃棄物削減

2025年度目標

20%

フードロスの削減

製品廃棄の削減

2025年度

ナショナルブランド全商品

製品廃棄量ゼロ

ソース類は1年以上の賞味期間をめざす

2025年度

100%(主力商品)

 

(注)ぶるキッチンについては、特設サイトを参照(https://bull-kitchen.com/)

 

(3) ガバナンス

サステナビリティに関するガバナンスを維持するために取締役会の諮問機関であるサステナビリティ委員会を設置しております。具体的には、当社グループ各部門がサステナビリティ関連のリスク及び機会を識別、評価し、サステナビリティ委員会は、各部門の実施結果について報告を受け、監督することとしています。委員会は代表取締役社長執行役員を委員長とし、独立社外取締役2名と執行役員2名、部長1名の計6名で構成しております。2024年度は委員会を2回開催し、CO2の削減をはじめとする関連業務の執行状況を監督しております。当社グループのサステナビリティに関するガバナンス体制は、下図のとおりです。

 


(4) 戦略及びリスク管理

① サステナビリティ全般に関する戦略

当社グループの経営理念である「幸福感を味わえる商品の提供」の大前提は、「安全・安心な商品の提供」であり、「安全・安心な商品開発」は後項③リスク管理に記載のとおり、経営理念を実現するための最大の機会であり、またリスクでもあります。当社グループでは、2032年までの目指すべき未来を具現化した長期ビジョン「Bull-Dog Global Innovation 2032」を策定し、基本戦略の3テーマ(国内戦略・海外戦略・VC戦略)を掲げました。特にサステナビリティのリスクと機会の重要項目である「安全・安心な商品開発」は、堅固なバリューチェーン(VC)なくしては実現しないものであります。そのため基本戦略のテーマの一つにVC戦略を掲げております。そして当社グループの持続的成長とサステナビリティへの貢献を実現するための経営変革にVC全体で取り組むものとし、利益追求だけではなくSDGsや環境への対応も配慮してグループミッションである「世界のSauceを創造するブルドックグループ」を実現してまいります。2023年度から2025年度までの第11次中期経営計画=B-Challenge2025では、基本戦略「持続的成長を実現するための経営変革」の重点戦略として「サステナブル・バリューチェーンの実現(新たな成長を見据えた体制の見直しと変革)」を策定しております。当社グループの企業活動におけるGHGの削減はもちろんのこと、当社グループを含むバリューチェーンの上流から下流までの全体で社会の公器としてサステナビリティの実現を目指しております。

 

 

サステナブル・バリューチェーンの実現(新たな成長を見据えた体制の見直しと変革)


 

② 人的資本に関する戦略

ブルドックグループ「B-Challenge2025」で掲げている重点戦略の1つに、「企業価値を最大化させるための経営資源の戦略投資」があります。ブルドックグループでは、この重点戦略を実行するための人的資本に関する戦略を策定しました。

イ.人財育成方針

経営理念である「新しい価値を創出し、ホッとするおいしさ、今までにない楽しさを提供する企業を目指します」を実現するために、時代の変化に応じて新しい価値を創出できる人財を育成します。

ロ.人財戦略

人財を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出し、社員一人ひとりが新しい変化に挑戦して自律的に成長し、さらに協働を通してお互いを高め合っていけるような人財戦略に取り組みます。

<育成>

当社グループを取り巻く環境変化への対応と自らがおかれた役割を実行するため、スキル面の強化だけでなく、個人の意識の醸成を目的とした様々な育成機会を設定します。

ⅰ.社内教育システムの強化に対する取り組み

人財育成のための教育システムを構築し、スキルを発掘、深耕するための取り組みを実施します。特に今後重要となる商品開発、マーケティング・セールス機能の強化を図ります。

ⅱ.専門性の強化

積極性や変化に対応できる柔軟性を身に付け、自律して活躍できる人財を育成し、人財価値の向上を図ります。また、社員一人ひとりがプロフェッショナルとして高い専門性を発揮するために必要な専門知識・スキルを習得することを目指します。

a.全社員を対象にコンプライアンスやハラスメント等について周知徹底し、自己啓発テーマについても各人が選択して自由に取り組めるような環境を提供します。

b.会社が求める業務に精通した専門人財を育成するために、外部の専門機関等の研修を受講する等、担当業務のプロを育て、自部門へスキルの水平展開を行い、部門全体のレベルアップを目指します。

ⅲ.リカレント教育の強化

高齢化社会、定年年齢の引き上げに向けたリカレント教育の強化を行い、社内人財の継続的な育成を図ります。

 

 

<ダイバーシティ&インクルージョンの推進>

多様性を尊重し、社員が仕事に取り組みやすく、やりがいを持って活躍できるために必要な職場の環境整備と制度の見直しを実施します。

ⅰ.社員が仕事に取り組みやすい職場づくり

a.多様性に配慮した安全で清潔な社屋の整備、DX化の推進による業務の効率化、相談しやすい窓口対応等、社員が安心して業務に取り組むことができるよう職場の環境整備を進めます。

b.離職率ゼロを目指し、処遇面と職場環境面の両方からの課題解決に取り組みます。

ⅱ.社員が活躍できる職場づくり

a.有給休暇を取得しやすくする取り組みの他、男性が育児休業を取得しやすくする等、待遇の改善に繋がる人事制度へ改正します。

b.適時実施している面談を有効活用し、上司が部下の目指すべき目標を明確化することにより、上司がメンバーを同じ方向に導き、一体となって目標達成を目指します。

c.社員がブルドックグループそして社会に貢献し、経営理念である「新しい価値を創出し、ホッとするおいしさ、今までにない楽しさを提供する企業を目指します」としていることを実感することができる仕組みを作ります。

その一環として、工場等ものづくり現場での体験などを通じて、その体験が自分の業務及び会社の業務に対して新たな価値として変換される場を創出します。

 

<採用>

人財育成を進める過程で外部の新しい考え方を取り入れ、育成と両輪となって相乗効果を高めることを目的とした採用活動を行います。

ⅰ.求める人物像

“新しい知恵”“勇気”“行動力”を持ち、将来の当社グループの成長を担う人財を採用します。具体的には、課題発見、解決力を持ち、主体的に行動できる人財や変化を捉えて逃さず、先を考えて行動できるスピードを持つ人財を採用します。

ⅱ.採用ターゲット

今後の海外戦略の展開を見据え、グローバルな環境で活躍できる人財やDX、海外、マーケティング機能を強化するための専門人財を採用します。

ⅲ.新しい採用活動

入社3年目、4年目の若手社員が、ともにブルドックグループで活躍し、成長したいと思える人財を採用するために、採用活動を担当し、採用決定に至るまでの一連の活動に責任をもって行っていきます。

 

リスク管理

当社グループでは、気候変動リスクをはじめとするサステナビリティに関するリスクと機会を各業務執行部門が抽出し分析しております。リスクと機会の分析は、抽出したリスクと機会の各項目について社会環境や当社グループの経営成績等に対する影響を大・中・小の3段階で評価し、評価が中以上のものを当社に影響を及ぼすリスクと機会としました。当社グループの経営理念である「幸福感を味わえる商品の提供」は当社グループのサステナビリティの原点であり、「安全・安心な商品開発」を第一に掲げました。以下「戦争や社会問題等による農地被災、輸送障害」、「気候変動リスク」を重要なリスクと機会として選定いたしました。選定したリスクと機会に基づき、前述の(2)サステナビリティに関する取組で掲げた具体的なアクションプランを実行してまいります。

 

No.

種別

当社に影響を及ぼすサステナビリティリスクおよび機会

リスク

機会

財務インパクト

社会

安全・安心な商品開発

 

売上の拡大

 

持続的な商品供給不能による売上減少

戦争や社会問題等による農地被災、輸送障害

 

原料供給不足、原料価格上昇

環境

気候変動リスク

(TCFDに基づいたリスク分析は次ページの表を参照)

 

原料供給不足、原料価格上昇

 

 

また、当社グループでは、気候変動に関するリスクに関しては、TCFDに基づいたシナリオ分析を行っております。分析はTCFDに基づき1.5℃と4℃の2種類のシナリオで分析いたしました。気候変動によるリスクは低炭素経済への移行に関する「移行リスク」と気候変動による物理的変化に関する「物理的リスク」があり、当社グループに影響を及ぼすものを下表のとおり抽出いたしました。抽出したリスクと機会に基づき、前述の(2)サステナビリティに関する取組の「気候変動の緩和」に記載の具体的なアクションプランを実行してまいります。なお、気候変動に関するリスク及び機会が経営上の重要な課題であるとの認識のもと、2022年11月に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明しております。

 

当社に影響を及ぼす具体的リスクおよび機会

シナリオ区分

財務インパクト

移行リスク

①炭素税の導入

1.5℃

原材料価格上昇

②再生エネルギー使用への規制

新設備導入による減価償却費の増加等

③石油系プラスチックの規制 

生分解性プラスチック等の導入による包材価格の上昇

④原油使用の増税・規制

原油価格の上昇

⑤環境原材料への技術シフト

1.5℃

環境配慮型包材の導入による包材価格上昇

4℃

⑥エシカル商品への消費行動変化

4℃

エシカル商品の売上増加

⑦TCFD対応遅延による評判低下

1.5℃

売上減少

4℃

物理的リスク

⑧台風・暴風などによる工場被災

4℃

主力商品の生産停止

⑨気候変動による原料供給不足

1.5℃

主力商品の生産停止

 

1.5℃シナリオ:GHG(Greenhouse Gas、温室効果ガス)排出量削減に向けて厳格な政策的対応が行われ、化石燃料の消費を減少させていき、世界平均気温上昇幅が1.5℃に抑えられるシナリオ。

4℃シナリオ: GHG排出量削減に向けた政策的対応が積極的に実行されず、世界平均気温が4℃上昇するシナリオ。

 

(5) 指標と目標

当社グループでは、サステナビリティの重要活動テーマとして、安全・安心な商品開発を行うことや、持続可能な原料調達を行うこと、気候変動の緩和を掲げております。特に、気候変動リスクの指標として、GHG排出量をCO2換算で算出することとしております。2030年度までに排出量を基準値(2013年度比)の46%までに削減することを中期経営計画で定めております。さらに2050年度にはGHG排出量を0にするように努力してまいります。なお、当社及び連結子会社における人的資本については、「管理職に占める女性労働者の割合」、「男性労働者の育児休業取得率」、および「労働者の男女の賃金の差異」を、「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)に記載しております。また、従業員エンゲージメント調査を毎年度実施しており、その結果を人財戦略・人財育成に反映させてまいります。

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある当社グループのリスクは、以下のようなものがあります。

事業等のリスクは、取締役会で検討・決議したものを、中長期的な会社運営に役立てております。緊急時のリスクは、危機管理委員会が分析し、対策を立案・実行しています。また、サステナビリティ関連のリスクは、サステナビリティ委員会で討議した結果を取締役会に答申しています。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

(1) TCFDに基づいた気候変動についてのリスク

脱炭素社会に向けた取り組みが世界的に喫緊な課題とされております。気候変動により種々の影響がおよぶ可能性があり、当社グループでは「ブルドックグループSDGs宣言」を制定し、TCFDに賛同し、TCFDコンソーシアムに加入しました。TCFDに基づいた気候変動リスクに関しては、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4) 戦略及びリスク管理③リスク管理」をご参照ください。

 

(2) 原材料調達についてのリスク

主力商品であるソースは野菜果実、香辛料などを主要原材料としており、世界各国から原材料を調達しております。ウクライナ戦争や円安による原材料の高騰、原油などのエネルギー費の上昇は、当社原材料調達に影響を及ぼしております。原材料の高騰を受け、当連結会計年度に一部商品の販売価格を改定いたしました。

また、原材料については国際的な需要の拡大による調達競争の激化、地球温暖化に伴う気候変動による供給不足、市況変動による価格の高騰、為替変動の影響、環境規制強化によるプラスチック包材の使用規制など様々なリスクが存在し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは国際情勢・市況情報など原材料調達に係る情報を常に把握し、変化に素早く対応できる体制を構築し、原材料の産地や調達先を分散化することで安定的に原材料を調達できるよう取り組んでおります。

 

(3) 商品品質についてのリスク

当社グループは「幸福感を味わえる商品の提供」を経営理念とし、お客様やご家族のすべての方が元気に暮らせるために品質を第一に「安全・安心・信頼」できる商品、新しい価値を創出しホッとするおいしさと今までにない楽しさを提供する企業をめざしております。近年は食品の安全性や健康に対するお客様の関心も高く、健康被害に及ぶ商品の欠陥(異物混入・ラベル等の表示違い・アレルギー物質混入など)が発生した場合、また商品に欠陥がなくてもSNS等の風評により商品のブランド価値や企業イメージが毀損する可能性があり、その場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは食品安全システム(FSSC22000)の管理手法を取り入れたグループの品質管理体制の拡充、食品安全および品質方針の策定、トレーサビリティ管理の徹底を推進し、またWEBサイトや商品パッケージを通じてのお客様とのコミュニケーションを図り、適時情報開示を実施し、お客様が将来にわたり、安心して当社グループ商品を使っていただけるよう食品安全を最優先に企業活動に取り組んでおります。

 

(4) 人財確保と育成についてのリスク

当社グループは、人財を「資本」として捉え、時代の変化に応じて新しい価値を創出できる人財を育成し企業価値の最大化を目指しております。グローバルな環境で活躍できる人財及びDX、マーケティング機能の強化のための人財を採用し、環境変化に対応する人財の育成と多様な働き方に対応する組織づくりを行ってまいります。

今後、少子高齢化により労働人口が減少し、会社の期待する人財を採用し育成していくことが難しくなるリスクがあります。機械化やDXの活用で対応していきますが、人財採用が困難になり生産に支障をきたし、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(5) 災害・事故等についてのリスク

当社グループは製造拠点、事業所を各地に有しており、地震等の自然災害および火災や事故などの緊急事態による生産設備の重大な被害、工場の操業停止、生産能力低下や設備の毀損、サプライチェーンの寸断による原材料の供給不能などにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、危機管理規程の制定、危機管理委員会によるBCP・リスクマネジメント計画の整備及び定期的な見直しを実施しております。緊急時においてもお客様へ商品を安定的にお届けすることを優先し、環境の変化に柔軟に対応してまいります。また、未知の感染症のパンデミックリスクは市場動向やライフスタイルに変化をもたらす可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) ビジネスモデルの変革についてのリスク

デジタル技術を含む急速な技術革新や社会構造の変化、消費者の価値観・ライフスタイルの変化、新規企業の参入や競合の台頭、法的規制などの様々な外部環境の加速度的な変化への対応が遅れた場合、商品価値の毀損、ブランド価値の低下につながり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループではマーケティング力を強化し、従来のビジネスモデルにこだわらないITを活用した新しい売り方への挑戦、当社グループならではの付加価値を加えた商品開発、「ファンづくり」のための広報活動、SNS等を活用した消費者向けプロモーションの展開などに取り組んでまいります。また、生産・調達・物流部門においてはDX化による生産性向上を推進してまいります。

 

(7) 情報システムについてのリスク

当社グループは多くの業務をコンピューターで処理・管理をしております。近年サイバー攻撃は高度化し一層巧妙となってきており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、重要なシステムの障害や機密情報の流出が発生した場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。情報システムの運用にあたり、コンピューターウイルス対策や情報管理の徹底、基幹業務システムのデータセンターへの委託、ファイアウォールの設置、「情報管理規程」「情報セキュリティ基本方針」等の諸規程を制定し、セキュリティ体制を強化しております。

 

(8) コンプライアンス・訴訟についてのリスク

当社グループは「コーポレート・ガバナンス方針」を策定し、企業価値の向上に努めておりますが、役員や社員によるコンプライアンス違反や不祥事、訴訟の提起、輸出先国や事業展開国における法律違反などが発生した場合、社会的評価や企業価値・イメージの低下によりお客様の信頼を失い、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。環境変化に即応出来るよう執行役員制度を導入するとともに「危機管理委員会」「安全衛生委員会」「内部統制監査委員会」「食品安全推進委員会」を設置しております。また、取締役会は透明性の高い経営の確保のため、監査等委員である取締役を含め、合計7名のうち3名が独立社外取締役で構成されております。役員の指名、報酬等に関する手続きの公正性・透明性・客観性を確保するために「指名報酬委員会」を設置しております。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の概況

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

a.財政状態

前連結会計年度において生産体制再構築に伴う設備投資の支払いが一段落したことに伴い、当連結会計年度においては短期借入金の返済や自己株式の取得に、現金及び預金を充当しております。

(資産の状況)

当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて、12億7千3百万円減少し、324億7千4百万円となりました。

流動資産につきましては、未収消費税等の減少などにより、前連結会計年度末に比べて7億8千6百万円減少し、81億5千3百万円となりました。

固定資産につきましては、有形固定資産の減少などにより、前連結会計年度末に比べて4億8千7百万円減少し、243億2千万円となりました。

(負債の状況)

当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べて、12億5千7百万円減少し、110億2千9百万円となりました。

流動負債につきましては、短期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて10億1千8百万円減少し、46億8千9百万円となりました。

固定負債につきましては、長期借入金の減少などにより、前連結会計年度末に比べて2億3千8百万円減少し、63億3千9百万円となりました。

(純資産の状況)

当連結会計年度末における純資産は、有価証券評価差額金の増加があったものの、自己株式の取得などにより、前連結会計年度末に比べて、1千5百万円減少し、214億4千5百万円となりました。

 

b.経営成績

当連結会計年度においては、雇用や所得環境の改善により、景気は緩やかな回復傾向にあるものの、金利上昇のリスクに加え、米国における政治的分断や中東情勢などの地政学リスクにより、先行き不透明な状況が続いています。食品事業を取り巻く環境は、生活必需品の価格上昇により消費者の生活防衛の意識が益々高まり節約志向は継続しましたが、一方でインバウンドの人流増加等により外食市場は伸長傾向となりました。

このような状況の中、当社グループは第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の、新たな成長に向け掲げている基本戦略3テーマ(国内戦略・海外戦略・VC(バリューチェーン)戦略)の実現に取り組んでまいりました。国内戦略においては、グループ各社のブランドの東西エリアごとの特性、豊富な価格バリエーションを活かした商品の販売活動を進めております。海外戦略およびVC戦略は成長にむけて各施策を進めております。

一方、2024年7月に開示しました「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」にそって、政策保有株式等の売却や自己株式取得を積極的に進めてまいりました。

「家庭用ソース」は、主力商品である「ウスター、中濃、とんかつソース」のうち小容量商品は継続して好調に推移したものの、主力の500ml商品は消費者の生活防衛意識の高まりによる売上の鈍化が影響し、売上高は前年同期比0.7%減の82億2千7百万円となりました。

「業務用ソース」は、好調な外食市場への売上増加に加え、加工食品向け麺類商品の採用が拡大し、売上が伸長いたしました。また、2024年11月から実施している一部商品の値上げの影響もあり、売上高は前年同期比8.6%増の40億2千4百万円となりました。

「家庭用(ソース以外)ドレッシング・たれ等」では、新商品「&ブルドック 素材を味わうドレッシング 黒酢たまねぎ200ml」の店頭への導入が順調に進み、「&ブルドックドレッシング」は好調に推移しました。一方でイカリソースにおいて昨年実施した「野菜のドレス」の販売戦略変更により利益は改善したものの、販売店舗数減少により売上高が減少し、前年同期比12.9%減の11億6千2百万円となりました。

 

「家庭用(ソース以外)その他」は、キャベツの高騰等で「もんじゃ焼材料セット」の使用機会が減少し、売上高は前年同期比7.2%減の5億4千7百万円となりました。

「輸出」は、米国を中心とする現地マーケティング活動強化により現地系量販店などの新規顧客獲得が進んだほか、豪州、東アジアなどでの採用も広がり、売上高は前年同期比15.7%増の5億3千6百万円となりました。

「現地法人(上海)」は、展示会における販路開拓、SNSを活用したプロモーションなどにより、日系企業を中心とする新規採用が進み、売上高は前年同期比18.5%増の1億2千万円となりました。

この結果、売上高は前年同期比0.9%増の146億1千7百万円となりました。昨年稼働開始した「TATEBAYASHIクリエイションセンター」につきましては、追加設備投資や工程改善などにより、徐々に生産能力が向上しており、減価償却費の増加、原材料費高騰の影響はありましたが、営業利益は前年同期比36.2%増の2億2千3百万円となりました。経常利益につきましては、投資有価証券売却益などにより前年同期比28.1%増の8億6千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比328.9%増の6億2千3百万円となりました。

今後は、「家庭用ソース」については、主力レギュラーソースの価値訴求をさらに推進し、またメディアやSNSを活用し店頭においてソース関連メニューの消費喚起を促す提案を進め、消費者のソース需要拡大を図ってまいります。「業務用ソース」「輸出」については、新規顧客の獲得を加速させ、売上を拡大してまいります。

2025年度は第11次中期経営計画「B-Challenge2025」の最終年度となります。グループ各社の力を結集し未来を創る基盤づくりを進めてまいります。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4億7千8百万円増加し、当連結会計年度末は24億5千6百万円となりました。

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、23億3千万円の収入(前連結会計年度は、9千万円の収入)となりました。

これは、主に税金等調整前当期純利益8億6千4百万円、減価償却費11億3千6百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、6億3千5百万円の収入(前連結会計年度は、40億7千6百万円の支出)となりました。

これは、主に投資有価証券の売却による収入5億8千2百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、24億9千1百万円の支出(前連結会計年度は、3千1百万円の収入)となりました。

これは、主に短期借入金の返済による支出10億4千万円、長期借入金の返済による支出6億1千3百万円、自己株式の取得による支出4億1千8百万円によるものです。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

 a.生産実績

当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

ソース類

19,448,921

+15.4

 

(注) 1.上記の金額は販売価格によっております。

2.前連結会計年度において生産体制再構築に伴い生産ラインの休止期間があったため、生産実績は前年同期に比して増加しております。

 

 b.受注実績

当社グループ製品は見込生産であるため、受注生産は行っておりません。

 

 c.販売実績

当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

ソース類

14,617,674

+0.9

 

(注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

加藤産業㈱

2,157,507

14.9

2,252,679

15.4

国分グループ本社㈱

2,300,154

15.9

1,951,189

13.4

三菱食品㈱

1,590,686

11.0

1,541,792

10.6

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の分析

売上高は、「業務用ソース」、「輸出」などが順調に推移し、146億1千7百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。ブランド別売上高は以下の通りです

 

前連結会計年度

(自  2023年4月1日

至  2024年3月31日)

当連結会計年度

(自  2024年4月1日

至  2025年3月31日)

売上の概況

家庭用ソース

8,288百万円

8,227百万円

ブルドック主力ソースの大容量が低調

イカリ主力ソースの商品価値を再訴求し売上伸長

業務用ソース

3,706百万円

4,024百万円

新規顧客獲得及びメニュー提案の実施

価格改定を実施

家庭用(ソース以外)

ドレッシング・たれ等

1,334百万円

1,162百万円

「&Bull-Dog」新商品発売により好調に推移。「野菜のドレス」の販売戦略変更により減少

家庭用(ソース以外)

その他

589百万円

547百万円

キャベツの価格高騰により「もんじゃ焼材料セット」が低調に推移

国内合計

13,917百万円

13,961百万円

 

輸出

463百万円

536百万円

米国、欧州、アジアを中心に好調に推移

各国現地の新規顧客を獲得

現地法人(上海)

101百万円

120百万円

新規顧客獲得、新商品の発売により売上獲得。現地SNS活動を開始

海外合計

564百万円

656百万円

 

合計

14,482百万円

14,617百万円

 

 

営業利益は前年同期比36.2%増の2億2千3百万円となりました。経常利益につきましては、投資有価証券売却益などにより前年同期比28.1%増の8億6千4百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比328.9%増の6億2千3百万円となりました。その結果、1株当たり当期純利益は、46円91銭となりました

 

 b.財政状態の認識

中期経営計画に基づき、企業価値を最大化させるため、約85億円を投資して、商品に関わる機能を集約した「TATEBAYASHIクリエイションセンター」を建設し、2023年12月に完工、稼働を開始しました。

この設備投資は、主に「生産だけでなく、商品に関わる機能を集約し、価値を生み出す旗艦部門」を目指し、環境への配慮、さらなる生産性の向上、持続可能な原材料の調達、新しいことへの挑戦と新しい価値を生み出すためのものであります。当連結会計年度においても、生産性向上のための設備投資を行いましたが、減価償却費を計上したため、有形固定資産は9億4千2百万円減少しております。

株主還元については、中長期的な視点に立った投資やキャッシュ・フローの状況を勘案しつつ、安定配当の基本方針のもと年間35円配当を継続しております。2025年6月26日開催予定の定時株主総会で1株当たり18.00円の期末配当が決議された場合、当連結会計年度における配当性向は、74.6%となります。

当連結会計年度における財政状態の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概況 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載しております。

 

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資金需要及び資金の調達・使途

 a.キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況の分析は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

第11次中期経営計画「B-Challenge2025」で掲げている「戦略投資の実施」「保有株式の削減」「保有資産の活用」「株主還元」により企業価値を最大化させるため経営資源の活用を進めてまいります。

 

 b.資金需要及び資金の調達・使途

当社グループの資金需要は、主に運転資金と設備投資であります。

運転資金は、主に製品を製造するための原材料の購入、製造経費や商品の仕入、人件費、広告宣伝費等の支払に係るものであり、設備投資は、製造設備の更新・拡充に係るものであります。

当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金のほか金融機関からの借入金によりまかなっております。当連結会計年度における設備投資金額は1億7千5百万円、金融機関からの新規借入は3億円であります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 

(1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

5 【重要な契約等】

(固定資産の譲渡)

2024年10月25日開催の取締役会において、固定資産の譲渡について決議し、2024年10月31日付で売買契約を締結しております。なお、2025年5月20日に譲渡いたしました。

詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の(重要な後発事象)をご参照ください。

 

(シンジケートローン契約)

2024年4月1日前に締結されたコミット型シンジケートローン契約については、「企業内容等の開示に関する内閣府令及び特定有価証券の内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」附則第3条第4項により記載を省略しております。

 

 

6 【研究開発活動】

当社グループは「幸福感を味わえる商品の提供」という企業理念を原点に、お客様に新鮮な感動をお届けできる企業として、Sauceを核に新しい価値を提供すべく、原料食品素材の研究、加工技術の研究、製品開発研究を行っております。

 

(1) 原料食品素材の研究

主たる原料の野菜・果実やスパイス・ハーブの配合及び加工条件により、さまざまに変化するSauceの風味について人間の舌と同じメカニズムを持つセンサーを用いて、従来の分析機器では測定できないような味覚を数値化することで、各種原料や工程の変化が味にどのような影響を与えるかを研究し製品開発に応用しております

また、主要原材料価格の高騰に対して、コスト削減の方策の1つとして、同一品質となる原料への代替検討を行っています。

 

(2) 加工技術研究

お客様に安全・安心でおいしいSauceをお届けできるよう、添加物を使用せずに野菜・果実、スパイス、エキス類の甘みや旨みを活かすブレンド技術、スパイス・ハーブの風味を活かす加工技術や、天産物で品質にバラつきが生じやすいトマト等の原料を使用しても安定した品質の商品が生産できる加工技術の深耕に取り組んでいます。

また、食品ロス削減のために一部商品で賞味期間の延長やエネルギー削減に向け生産工程の検討にも取り組んでおります。

 

(3) 生産効率化の研究

「&Bull-Dog素材を味わうDRESSINGシリーズ」では品質は維持しながら生産時間の短縮及びコスト削減等、安全・安心かつ最適で効率的な生産条件の検討を行っております

 

(4) 製品開発研究

常に市場のニーズに対応した製品開発を行っております

2024年8月には東日本エリア限定で本格ソースシリーズ『ブルドック 本格お好みソース300g』『ブルドック 本格たこ焼ソース300g』『ブルドック 本格焼そばソース300g』、『ブルドック かけるデミグラスソース チューブ290g』をリニューアル発売しました

2025年2月には有機JAS認証を受けた野菜・果実を使用した『有機野菜使用のソース200ml』をリニューアル発売、『有機野菜使用のソース 胡麻235g』を新発売しました

更に、長年のソース作りで培った素材のブレンド技術を活かした「&Bull-Dog素材を味わうDRESSINGシリーズ」から2025年2月に『素材を味わうドレッシング 黒酢たまねぎ200ml』を新発売いたしました

業務用商品では、2025年2月に群馬県甘楽郡下仁田町の下仁田かつ丼の会と共同開発した『ブルドック 下仁田かつ丼のたれ1,180g』を新発売しました

他にも専門店様向け及び加工食品メーカー様向け商品を開発しております

 

(4) 研究開発費

当連結会計年度における研究開発費の金額は137百万円となりました。