第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

当社は以下の基本理念のもと、独自の技術と製品を通じて顧客の豊かな生活環境を実現し、株主各位に適切な利益還元を行うことを目指しております。

(基本理念)

目的(存在理由)

社会への貢献

わたしたちは、社会に役立ち、人々の心や暮らしを豊かにし、よって社会に貢献することを目的とします。

基本的価値観(不変の主義)

開拓の精神

わたしたちは、失敗を恐れず、情熱を持って、未開の地(新しい分野)に挑戦することを誇りとします。

不断の努力

わたしたちは、弛みない努力によって、困難に打ち勝ち、目的の実現に至ることを喜びとします。

誠実な意志

わたしたちは、わたしたちを支える人々(※)に対し、揺らぐことのない誠実な意志によって行動します。

※「わたしたちを支える人々」とは、ステークホルダー(お客様、サプライヤー、株主・投資家、従業員とその家族など)を指します。

 

(2)経営戦略等

長期のビジョンとしては、「VISION2050」を設定し、「Mobile Space を世界の常識にし、ハピネスあふれる社会の実現に貢献する」という方針を設定し、活動しております。今後もサーキュラーエコノミーを実現できるモバイルスペースを世界中に提供することで、よりよい社会と地球環境に貢献し、人々のハピネスに繋がると信じ、邁進してまいります。

また、全国に200カ所を超える展示場を設置しており、ホームページなどで製品をご覧になったお客様が実物を体感できるようにするとともに、インターネットやIT技術を活用したデジタルマーケティングと組み合わせ、提案力のある営業体制の構築を進めております。トランクルームについても店舗網の拡充を図るとともに、様々なお客様のニーズに応えるサービス開発に取り組んでおります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、経営状態を総合的に判断するため、売上高粗利率、売上高経常利益率、自己資本比率を指標とし、事業の状態を把握しております。

 

(4)経営環境及び事業上及び財務上の対処すべき課題

職人不足や2024年問題等に起因する労働力の不足などにより、ユニットハウスの供給力が制限され、需要増加等への対応が困難になることが懸念されます。当社はこれに対応すべく、生産工場及び物流センターにおける設備の増強や改善を進め、稼働率向上を図るとともに、組織体制の見直し、採用活動の強化、業務標準化等による業務改善により、生産・供給体制の一層の強化を図っております。

また、資材価格やエネルギー価格の高騰により、原価の高騰や利益の圧迫が懸念されます。製品改良や生産工程の見直しによる製造原価の改善、整備作業の標準化や運搬体制・施工体制の見直しによる物流経費の抑制等、原価低減を推進し、利益確保に努めております。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次の通りであります。

 

(1)ガバナンス

当社グループは、世界の持続可能な開発への寄与と企業の中長期的な成長を実現するため、サステナビリティに関する課題に取り組んでいくことは、最も重要な事項の一つであると認識しており、取締役会がその推進・評価・改善の責任を負っていると考えております。現状では、当社グループのサステナビリティに関するガバナンス体制は、不十分であり、改善の必要があると認識しております。今後は、取締役会が主体となり、適切な計画の立案及び定期的な見直し、並びにリスク管理の評価・監視・統制を実施してまいります。

 

(2)戦略

「サステナビリティ関連のリスク及び機会」に関しては今後、取締役会が主導し、分析を実施することで事業に対する具体的な影響等を把握してまいりますが、現在認識している重要な事項に関して、以下に記載いたします。

①マテリアリティ1:事業による社会課題の解決(資源循環型ビジネスモデルの実現)

リスク

・気候変動に起因する猛暑・豪雨・豪雪等による生産・物流・施工部門における生産性の低下

・鋼材・木材などの資源の使用規制が強化されることによる生産量の減少

・パンデミック・戦争・自然災害等によるサプライチェーンの寸断

・鋼材価格の高騰やリユース性の高い素材への変更によるコストアップ

・脱炭素化への流れが進むことで、炭素税増税等の環境規制強化によるコストアップ

 

機会

・職人不足の状況下において、モバイルスペースを工場生産することで、建築工事における効率化と省人化の実現

・スクラップ&ビルドが一般的な建築業界において、レンタルによる期間限定利用や、販売したモバイルスペースの買取及び再販による、リユース市場の拡大に伴う建築廃材の削減

・モバイルスペースを折りたたむ当社独自の技術による運搬効率の向上と、それに伴う輸送コストの低減

・自然災害・パンデミック・気候変動等の変化が激しい世の中で、モバイルスペースの可変性・移設性・高速施工の強みによる柔軟性のある建物を求めるニーズへの対応

 

②マテリアリティ2:人的資本の拡充

リスク

・人材の多様性の不足による発想の均質化

・社員数減少に伴う供給力・顧客対応力の低下及び、製品開発、事業拡大に向けての活動の遅れ

 

機会

・自社一貫のバリューチェーンを持つことによる多様な職種の人材が活躍できる場の提供

・多様な職種・国籍の人材の価値が衝突し、新たな価値が生まれる環境を醸成することによる競争力強化

・社員が健康で安全かつ安心して働くことができる環境を整備することによるモチベーションと生産性の向上

※当社は、ビジョン2050「モバイルスペースを世界の常識にし、ハピネスあふれる社会の実現に貢献する」を達成するために「人的資本の拡充」は重要であると考えており、実現に必要な組織づくりに取り組んでおります。ビジョン2050を達成するための組織像を見据えたうえで、専門家を交えて、多角的な視点から現状の組織の状況を把握し、課題の整理、方針の策定を進めております。「人的資本の拡充」における対策である人材育成と社内環境整備に関しましては、次に具体的に記載します。

 

 

 

●人材育成方針

組織と個人、双方の能力を高め、人的資本の拡充を図ります。

当社の能力開発制度では、各部門の役割(職務内容定義)及び、役割を遂行するための能力(能力定義)を設定し、その能力を高めていくための教育計画を作成・実施していくことによって、組織の能力向上(技術力・営業力などの向上)を図っております。

さらに、個人が能力を発揮し、出した成果について適切に評価する制度を構築することで、社員一人一人がモチベーションを維持する評価制度への改善を進めております。

また、組織と個人の成長が相乗効果を生み出し、両者の更なる成長に発展する好循環が形成されるよう、制度を改善し「人的資本の拡充」を進めてまいります。

 

社員が学ぶことができる環境を整えます。

モバイルスペースで施工した当社オフィスMSLABでは、個人が持つ知識や経験が組織に共有される方法を体系化した「SECIモデル※1」を設計に取り入れ、組織学習の活性化を図っております。「SECIモデル」における「12の知識創造行動※2」を社員が実践できるよう、環境を整えております。

制度面では、各部門における重要資格を定め、資格取得支援の拡充を図っております。具体的には資格取得による業務範囲の拡大や専門性の向上につながる教育の導入・資格手当の拡充・インセンティブ制度を設定し、社員の自発的な能力向上への取り組みを一層促進しております。また、e-ラーニング制度の導入により、過去に実施した研修について、いつでも振り返り可能な環境を整備しております。

※1 一橋大学大学院教授の野中郁次郎氏らが提唱した知識創造のプロセスモデル

※2 SECIモデルにおける知識創造の各プロセスを行動に置き換えてまとめ具体化したもの

 

●社内環境整備方針

多様性溢れる社員を集め、身体的・精神的に働きやすい環境を実現します。

当社グループは、社員が安全かつ安心して働くことができる環境整備と多様性の確保に関して、重要な経営課題であると認識しております。労働災害を防止する安全パトロールの実施、適切な労働時間の管理など、社員の負担を減らし、健康的かつイキイキと働くことができる環境を整えることで各社員のモチベーションと生産性を向上させてまいります。

多様性の確保に向けた取り組みとしては、採用の計画を見直すとともに男性育児休業取得の推進、女性管理職登用率向上に向けたダイバーシティ研修等を実施し、当社グループの未来を担う多様性溢れる人材を集め、育成してまいります。

 

「規律を大切にする文化」を醸成します。

当社グループは、コンプライアンス、内部統制、制度、ルール、業務フローなど、守るべき基準を内包する考えとして「規律」を定義づけ、「規律を大切にする文化」の醸成に取り組んでまいりました。今後も社内外との信頼関係の再構築を図るべく、継続的に組織文化の醸成に努めてまいります。

 

 

(3)リスク管理

取締役会において、サステナビリティに関連した当社グループのリスク・機会について議論を実施し、KPIを設定して評価を進めてまいります。また、リスク管理のプロセスに関しては、執行役員管理本部長が中心となり、KPIを管理し、取締役会に報告をしてまいります

 

 

(4)指標及び目標

 

KPI

項目

2024年度実績

2030年度目標

人的資本

女性管理職登用率

 

1.8

5.0%

男性育児休業取得率

 

28.0

85.0%

男女賃金格差

正規雇用労働者

62.8%

(男性を100とした時の女性の割合)

非正規雇用労働者

76.3%

全体

54.5%

 

女性の管理職登用に関して、引き続き課題が残っております。2030年度において、女性管理職登用率5%を目指し、多様性を尊重した組織文化を醸成するダイバーシティ研修の実施、採用計画や教育プログラムの見直し、キャリア支援の充実など、女性のリーダーシップを促進するための取り組みを一層強化していく予定です。

男性育児休業取得率については、着実に上昇しておりますが、社内での取り組みや推進がまだ不十分であると認識しております。子どもを育てやすい環境を作るため、また働きやすい環境整備のため、2030年度において、85%達成を目指し、育児休業の取得を促進するための啓発活動や、育児支援制度の充実、柔軟な育児休業の取得推進、男性社員への育児休業を奨励するための社内文化の醸成など、様々な施策を展開してまいります。

男女の賃金格差について、その差が依然として大きいことを認識しております。この格差の要因の一つとして、男女の雇用人数における職種や雇用形態の偏りが挙げられます。今後は、採用・配置において職種や雇用形態ごとの男女格差を減らし、改善に取り組んでいく予定です。

なお、男女の賃金差異は、女性労働者の平均年間賃金÷男性労働者の平均年間賃金×100%として算定しております。平均年間賃金の算定に用いる労働者の人員数のうちパート労働者の人員数については、労働時間を基に換算して算出しております。

 

 

KPI

項目

2022年度実績

2024年度実績

環境保全

CO2排出量

スコープ1

2,859t-CO2

2,799t-CO2(2.1%減)

スコープ2

4,428t-CO2

4,761t-CO2(7.5%増)

合計

7,287t-CO2

7,560t-CO2(3.7%増)

 

CO2排出量につきましては、スコープ1・2合計で7,287 t-CO2(2022年度)から7,560 t-CO2(2024年度)へ273 t-CO2増加いたしました(対2022年度比3.7%増)。これは、当社が使用する電力会社の排出係数の増加が主な要因であり、2024年度の当社電気使用量は、2022年度と比較して約50万kwh減少しております。

スコープ1及び電力消費量の減少要因は以下の内容になります。

① 工場における一部電気をLEDへ変更

② 社用車の一部ガソリン車からHV車への入れ替え

2030年度において、2022年度比35%減を目標に、以下の取組みを実施する検討をしております。

① 工場における太陽光パネル設置

② 非化石証書の取得

③ 社用車におけるガソリン車からHV車への継続的な入れ替え

合わせて、スコープ3の算定及び、削減目標の設定並びに、削減活動の実施にも努めてまいります。

 

 

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)レンタル資産の保有について

当社グループはユニットハウス等のレンタルを主要事業として行っており、レンタル資産を保有しております。需要等を考慮しながら投資を行っておりますが、急激な環境変化による需要の減少や、技術革新や競合他社製品の台頭などによりレンタル資産が陳腐化する可能性があります。

こうした要因により減損損失の計上や廃棄処分を余儀なくされた場合、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。

 

(2)資材購入価格の上昇

鉄鉱石価格の高騰による鉄鋼製品の上昇、原油高騰による資材購入価格の上昇などによりユニットハウス及び立体駐車装置の製造原価が上昇し、利益を圧迫する可能性があります。

 

(3)需給の変動

当社グループの主要顧客である建設・土木業界は、公共投資・民間設備投資等の国内建設投資動向により収益が増減します。公共事業の大幅な削減や民間工事の著しい減少等が発生した場合には、当社グループが提供するサービス・製品等への需要の落ち込みにより、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。

 

(4)競争の激化

当社グループの主力事業であるユニットハウス事業において、同業者との間で価格競争が激化し、製品価格・レンタル価格が下落する場合、また同業者の新製品・新サービス等により当社グループの業界シェアが低下する場合には、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。

 

(5)法的規制

当社グループがユニットハウス事業を行うに当たっては、建築基準法、都市計画法、国土利用法、その他の関係法令による規制を受けております。また、当社グループの主要顧客である建設・土木業界も同様に上記法令による規制が適用されることから、今後、これらの規制の改廃や新たな法的規制が設けられた場合、当社グループの業績等に影響が及ぶ可能性があります。

 

(6)為替レートの変動

当社グループの主力製品であるユニットハウス等の製造に際しては、原材料等の一部を海外から購入するため、為替レートが大幅に円安方向に変動する場合には製造原価が上昇し、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。また、当社グループは、将来的な成長のため、中国・東南アジアを中心に海外における事業規模を伸ばしつつあることから、当社グループの進出先において、現地通貨価値の大幅な変動や政情の不安定化等が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、訪日外客数が3月までの累計で過去最速で1,000万人を突破するなど、インバウンド消費の増加により非製造業の景況感は改善傾向を維持しております。また製造業においては、先行きの下振れリスクはあるものの設備投資意欲や賃金の伸びが拡大するなど総じて緩やかな回復傾向となっております。一方で国際情勢においては、中東やウクライナの紛争などの地政学的な緊張に加えて、米国の関税政策に起因する経済活動の停滞懸念や為替相場の急激な変動など不確実性は高まっており、景気の先行きが一層注視される状況となっております。

建設業界においては、政府投資、民間投資、ともに底堅く推移しておりますが、一部では見通しの改善が先送りされる様子もあり、世界経済や建設コスト動向などの影響が懸念されます。

このような情勢のなか当社グループは、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地域での応急仮設住宅建設や被災地域の復興に対応してまいりました。一方で、展示場やトランクルーム店舗の新規出店、既存店舗のリニューアル、レンタルスペースなどの新規サービスの拡充を計画に沿って継続的に進めており、ウェブサイトへのアクセスやお問い合わせを含めてお客様からのニーズが高い状態が続いております。

これらの結果、当連結会計年度のユニットハウス事業の売上高は55,742百万円(前年同期比7.1%増)、その他の事業の売上高は350百万円(前年同期比6.6%増)となり、合計した当連結会計年度の売上高は56,092百万円(前年同期比7.1%増)となりました。

利益面におきましては、製造及び物流部門を中心に原価低減及び経費削減を推進し、営業利益8,021百万円(前年同期比0.6%減)、経常利益8,168百万円(前年同期比0.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,502百万円(前年同期比4.1%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ623百万円減少し、4,262百万円となりました。

資金の主な増加要因は、税金等調整前当期純利益、減価償却費、契約資産の減少、売上債権の減少であります。主な減少要因は、仕入債務の減少、棚卸資産の増加、借入金の返済、法人税等の支払、有形固定資産の取得による支出であります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により獲得した資金は5,120百万円(前連結会計年度は6,228百万円の獲得)となりました。

主な増加要因は、税金等調整前当期純利益7,967百万円、減価償却費6,111百万円、契約資産の減少2,153百万円、売上債権の減少1,345百万円であり、主な減少要因は、仕入債務の減少7,066百万円、棚卸資産の増加4,544百万円、法人税等の支払2,492百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により使用した資金は2,910百万円(前連結会計年度は2,539百万円の使用)となりました。

主な減少要因は、新規工場用地の購入や工場等への設備投資、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出1,990百万円、無形固定資産の取得による支出522百万円、関係会社株式の取得による支出281百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により使用した資金は2,844百万円(前連結会計年度は2,381百万円の使用)となりました。

主な減少要因は、配当金の支払1,777百万円、借入金の純減による支出965百万円、リース債務の返済による支出95百万円であります。

 

 

③生産・レンタル資産増加実績及び受注並びに販売の実績

(ア)生産実績

当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

ユニットハウス事業(百万円)

20,676

104.5

(注)金額は製造原価で表示しております。

 

(イ)レンタル資産増加実績

セグメントの名称

品目区分

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

ユニットハウス事業

ユニットハウス(棟)

8,823

84.8

(注) 増加実績は、自社生産のうちレンタル資産に振り替えた数量であります。

 

(ウ)受注実績

当社は販売計画に基づき見込生産をしておりますので、該当事項はありません。

(エ)販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

前年同期比(%)

ユニットハウス事業(百万円)

55,742

107.1

その他(百万円)

350

106.6

合計(百万円)

56,092

107.1

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。

 

経営成績の分析

(売上高)

当連結会計年度のユニットハウス事業の売上高は、前連結会計年度に比べ3,701百万円増加し、55,742百万円(前年同期比7.1%増)となりました。これは主に、店舗・一般事務所といった本建築において大型物件の受注が増加したことや能登半島地震の被災地域での応急仮設住宅建設に取り組んだことによるものであります。その他の事業につきましては、前連結会計年度に比べ21百万円増加し、当連結会計年度売上高は、350百万円(前年同期比6.6%増)となりました。上記の結果、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度と比べ3,723百万円増加し、56,092百万円(前年同期比7.1%増)となりました。

当社グループは、事業領域としては、本建築の販売およびレンタルの強化と、不動産領域の拡大を中心に進めております。全県に配置した展示場の展示品を増強するとともに、ホームページからの集客にも積極的に取り組み、WEBと実店舗が融合した提案力のある営業体制構築を進めております。

(売上総利益)

当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比べ737百万円増加し、22,031百万円(前年同期比3.5%増)となりました。

(営業利益)

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、人件費の増加や減価償却費の増加等により、前連結会計年度に比べ788百万円増加し、14,010百万円(前年同期比6.0%増)となりました。

以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比べ51百万円減少し、8,021百万円(前年同期比0.6%減)となりました。

(経常利益)

当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度と比べ43百万円増加し、8,168百万円(前年同期比0.5%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ214百万円増加し、5,502百万円(前年同期比4.1%増)となりました。

 

財政状態の分析

(資産の部)

当連結会計年度末の資産の額は、前連結会計年度末に比べ3,255百万円減少し、65,331百万円となりました。主な要因は、建物及び構築物の増加561百万円、無形固定資産の増加394百万円、関係会社株式の増加281百万円、売上債権及び契約資産の減少3,494百万円、現金及び預金の減少599百万円、繰延税金資産の減少252百万円、仕掛品の減少153百万円などであります。

 

(負債の部)

当連結会計年度末の負債の額は、前連結会計年度末に比べ7,181百万円減少し、16,533百万円となりました。主な要因は、契約負債の増加1,586百万円、仕入債務の減少7,072百万円、短期及び長期借入金の純減965百万円、未払法人税等の減少222百万円、退職給付に係る負債の減少140百万円、その他の流動負債の減少103百万円などであります。

 

(純資産の部)

当連結会計年度末の純資産の額は、前連結会計年度末に比べ3,926百万円増加し、48,797百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益5,502百万円および剰余金の配当1,778百万円などであります。自己資本比率は74.7%となっており、健全な財務状況を保っております。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(ア)キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

(イ)財務政策

当社グループは現在、必要な運転資金及び設備投資資金については、自己資金又は借入により資金調達することとしております。当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、2,431百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,262百万円となっております。

なお、当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。

 

③重要な会計方針及び会計上の見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

この連結財務諸表の作成に当たりまして当社グループは、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示並びに報告期間における収入・費用の報告数値等会計上の見積りを必要とする事象及びその見積りに影響を与える要因を把握し、把握した要因に関し、適切な仮定を設定しております。さらに設定した仮定に基づき適切な情報を収集し、適切な仮定及び情報による見積り金額を計算しています。

以上の方針に基づき、継続して評価を行っております。また、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行い、その結果は他の方法では判断しにくい資産・負債の簿価及び収入・費用の報告数値についての判断の基礎としております。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

 

5【重要な契約等】

該当事項はありません。

 

 

6【研究開発活動】

当社グループの研究開発活動は、新製品、新技術の開発と既存製品の改良・改善及び応用があり、多様化、高度化するユーザーニーズに応える製品の研究、開発をすることを目的として取り組んでおります。

当連結会計年度における研究開発費の総額は393百万円であります。