当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「お客様のため、社会のため、人間生活向上のため、貴重な資源を限りなく有効に活用し、広く産業を支え、豊かな明日を構築することに貢献する。」ことを経営理念とし、その実現に向けた努力が企業価値の増大につながると考え、お客様の事業活動に大いに貢献できる商品・サービスの安定的な提供に尽力しております。具体的に、前提としている基本方針は以下のとおりであります。
1.お客様第一主義の徹底
2.珪藻土/パーライトの有効活用追求
3.全体最適実現に向けた変革
4.一人一人が進化しつづける集団への成長
(2)経営戦略等
当社グループの事業は、国内市場においては近年の少子高齢化の加速等、今後の大幅な需要の伸びは厳しい状況が続くと予想されます。しかしながら、当社グループのお客様の事業領域はビール等の食品事業、抗生物質等の製薬事業、油脂・合成樹脂等の化学事業、建築等の建材資材事業、シリコーン等の充填材事業、プールや温浴施設等の水質浄化事業等非常に広範であり、様々な事業領域のお客様との長期にわたる良好なパートナーシップにより各社をサポートさせていただいていることは、当社グループの重要な事業資産であります。
また、研究分析センターによる品質情報のご提供や、各社事情に即した商品のご提案等、同センターと製造部門、営業部門が連携しつつきめ細かな営業活動を継続することで、競合他社との優位性向上に努めております。
海外市場においてはインド、アフリカ、東南アジア等、人口増加や生活水準の向上に伴いさらなる需要拡大が期待できる地域等、各地への営業活動を積極的に展開しております。
当社グループとしましては、事業活動を通じ気候変動問題への対応ほか、持続可能な社会構築への貢献が一層求められている昨今、これまで以上にお客様の企業価値向上に寄与するご提案が不可欠と認識しております。
そのため、当社はお客様それぞれのご要望や潜在的ニーズに対応できる企業集団となるための「お客様サイドの発想への挑戦」・「業務品質向上への挑戦」・「新領域への挑戦」という3つの挑戦を継続しつつ、安定的に利益を生み出し社会に還元するという企業使命を全うするため、以下の取り組みを行っております。
1.全社コスト削減策の一環として、在宅勤務やオンラインによる営業活動の積極推進による関連経費の抑制を図る等、財務基盤の強化と収益の安定を図る。
2.2025年4月より、国内事業において製造部門と営業部門を一体運営とする組織に改編すると同時に、技術部門の活動強化施策を実施することで、従来以上の技術サービスの充実、生産技術力強化、お客様のご要望等に沿ったソリューションの提案や新商品開発に尽力する。
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの目標とする経営指標につきましては、外部要因に影響を受けることなく、安定的に事業の収益性向上を図ることを目的とし、売上高及び経常利益を指標として経営を執行しております。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループをとりまく経営環境は、世界的な物価上昇の持続や各国の通商政策の動向影響による企業収益下押し懸念等、予断を許さない状況が続くと予想されます。一方、気候変動問題への対応等、企業は持続可能な社会の一員として質の高い商品・サービスの提供と共に、社会課題への取り組みが求められていると認識しております。
このような中、当社グループは「お客様のため、社会のため、人間生活向上のため、貴重な資源を限りなく有効に活用し、広く産業を支え、豊かな明日を構築することに貢献する。」ことを経営理念とし、それを実現すべく次の課題に対処してまいります。
①既存事業の深化と拡大
②M&Aを含めた新規事業の構築と育成
③生産工程の見直し及び販売管理費の圧縮による収益性の向上と財務体質の強化
④長期的な原料供給体制の構築
⑤環境と安全に配慮した経営の推進
⑥人材の育成及び社内制度の改善等による組織活性化の推進
主な取り組み状況等に関しては以下のとおりであります。
事業の育成という観点では、「お客様サイドの発想への挑戦」と「新領域への挑戦」を掲げ、既存事業の深化と拡大、並びにM&Aを含めた新規事業の構築と育成の両面を積極的に展開します。具体的には、2025年4月より、従来以上の技術サービスの充実、生産技術力強化、お客様のご要望等に沿ったソリューションの提案や新商品開発の実現のため、国内事業の製造部門と営業部門を一体運営とする組織に改編すると同時に、技術部門の活動強化施策を推進しております。また、他社との技術提携等を通じ、当社が保有しない新たな技術を導入することで、既存事業の充実と新事業展開に尽力いたします。
収益性の向上と財務体質強化という観点では、引き続き全社規模でのコスト削減策を実施するとともに、人手不足や社員の高齢化を踏まえた生産工程の省力化等に取り組みます。また、成長投資と内部留保のバランスを意識した中長期的な財務戦略を立案し、財務体質の強化を図ってまいります。
原料の安定確保という観点では、お客様への安定供給のための最重要事項として、国内原料のみならず世界各地からの良質な原料調達等、長期的な計画に基づいた調査及び取り組みを進めてまいります。
環境と安全に配慮した経営という観点では、鉱物資源に新たな価値を付加し、その製品を通じて広く産業を支える当社グループとしては、持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、近年ではLNGへの燃料転換等、排出CO₂並びに廃棄物削減活動を行うと共に、徹底した安全教育に取り組んでおります。また、在宅勤務やオンラインによる営業活動の継続等、臨機応変な事業活動を展開することで、環境と安全に配慮した持続的な発展を目指してまいります。
人材育成という観点では、「和音」、「さすが」というキーワードを社風における根底として「業務品質向上への挑戦」を掲げお客様対応力の底上げを図ると同時に、生産性向上や社内コミュニケーションの活性化のため、「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進により人事制度見直しや風土改革等を通じ就業意欲を鼓舞し、自律した人材の育成と活力ある組織作りを実践していく所存であります。
当社(当社及び連結子会社)は、地球と人の豊かさを大切にし、「お客様のため、社会のため、人間生活向上のため、貴重な資源を限りなく有効に活用し、広く産業を支え、豊かな明日を構築することに貢献する。」ことを経営理念に掲げています。この理念の下、サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と位置付け、中期経営計画に考えを同期させるとともに、関連方針で個別事項への考えを定め事業運営を行っております。当社は事業活動を通じ、社会課題・環境課題の解決に挑戦し、持続可能な社会と経済成長の実現に寄与してまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社は、経営において重要と判断する各種事項につき、情報収集及び対応の方向性を議論し、実行に移すための体制を整備しております。具体的には、議長を代表取締役社長と定め、目的別にサステナビリティ推進会議及びサステナビリティ実践会議を設置しております。原則として、サステナビリティ推進会議は年に2回、サステナビリティ実践会議は月に1回開催しております。
サステナビリティ実践会議は、主に以下の事項について、外部有識者の協力のもと議論を重ね、取締役会及び経営会議へ提案すべき事項の取り纏めを行っております。
①サステナビリティに関する基本方針・各種ポリシー案の策定
②マテリアリティ(重点課題)に関する基本事項の特定・評価
③サステナビリティに関する推進対策と状況の管理
サステナビリティ推進会議は、取締役会及び経営会議にて実施承認された方針を具体的な実施施策に落とし込み、各工場、各営業部、子会社、管理部門に指示し、実行することを推進しております。なお、これら対応内容及びその結果は、お客様・株主・協力会社・地域・従業員等のステークホルダーの皆様に対し、適切な情報開示と対話を通じて、当社のサステナビリティの取り組みに対するご理解とご協力をお願いしております。
当連結会計年度において、関連方針について再評価し、不足している事項について追加策定しました。これにより、当社のサステナブル経営の関連方針は以下となりました。
・人権尊重に関する基本方針
・贈収賄防止に関する基本方針
・競争法に関する基本方針
・資材調達に関する基本方針
・地域社会貢献に関する基本方針
・廃棄物処理に関する内規
・ハラスメント対応方針
・内部通報制度に関するガイドライン
コーポレートガバナンスにおけるサステナビリティ推進体制図は以下の通りです。
図Ⅰ:当社のサステナビリティ推進体制図
(2)戦略
当社は、中期経営計画において3つの挑戦「お客様サイドの発想への挑戦」、「業務品質向上への挑戦」、「新領域への挑戦」を掲げ、お客様それぞれのご要望や潜在的ニーズに対応できる企業集団となるための取り組みを進めております。その挑戦を確実に実現するために、経営基盤の強化、特にサステナビリティに関するマテリアリティ(重点課題)に掲げた事項を取り組みます。
図Ⅱ:当社のマテリアリティ(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)
なお、各取り組みの推進に不可欠な「人材に関する戦略」は以下の通りです。
①人材育成
当社の人事制度は、「経営理念に基づき展開する事業の維持発展と、その価値を向上させるための組織力強化」、「従業員が心身ともに健全で意欲・能力を向上させる仕組み」を体系化したものです。従業員に期待する姿を明確にし、人材育成のためのプログラムを提供しています。人材育成について、スキルアップとキャリアアップを目的とした部署研修、コンプライアンス研修、法務勉強会等を行っております。
また、業務遂行上に重要なコアコンピテンシーを選定し、その内容に基づき階層別研修を開催しております。
②働きやすい職場づくり
当社では、従業員がやりがいを持ち、心身ともに健康で安全に働ける環境の確保を目指しております。具体的な取り組みは以下の通りです。
・当社における事業活動において、人権方針の設置に加え、人権侵害、コンプライアンス違反の発見、改善または未然に防止するため、内部通報窓口をコンプライアンス責任部署である経営管理部及び社外弁護士事務所に設けております。相談や通報に対しては、適時適切な調査をおこない、違反等の行為が明らかになった場合は、速やかに是正措置を講じる方針としております。なお、当連結会計年度での通報はございませんでした。
・人権デューデリジェンスの実施による実態調査を当連結会計年度より開始し、潜在的なリスクがあると判断した事業所に対して、きめ細やかな改善対応を行う方針としております。当連結会計年度の人権デューデリジェンスの結果としては、2事業所において潜在的なリスクがあると判断し、全ての所属従業員との面談と改善活動を実施しました。
・衛生委員会を設置し、健康教育、職場巡視等の定期的な見直しを行うことにより、職場の安全衛生環境の更なる向上を目指した取り組みを行っています。
・現状は過重労働の実態はありませんが、将来的に過重労働が発生した場合に備えた対応方針の策定と周知、私傷病者の治療と仕事の両立支援方針の策定と周知を行っています。
・仕事と生活のバランスが取れる働きやすい職場づくりを目指し、有給休暇の取得促進、管理部門及び営業部門は在宅勤務に取り組んでおります。
③人材確保
当社における事業活動において、全拠点への異動が可能な社員(いわゆる総合職社員、以下同様)と、特定拠点のみで勤務する社員(いわゆる一般職社員、以下同様)の2つの職種に分類して人材確保をおこなっております。人材確保の方法は、新卒採用のみならず即戦力としてのキャリア採用を随時実施する方針を採用しております。
採用環境は、特に工場が所在する地域は労働人口の減少影響をうけ、採用環境は年々悪化しております。その状況に対応するべく、各種施策の取り組みにより採用競争力を維持向上させております。
当連結会計年度におきましては、総合職社員のキャリア採用として4名、一般職社員の新卒採用として女性1名、キャリア採用として6名(うち女性は2名)の方に入社頂いております。
現時点で当面の事業運営に必要な人員の確保はできておりますが、引き続き、人材確保および社員の定着活躍を主要課題として取り組んでまいります。
(3)リスク管理
当社のリスク管理は、経営会議内に設けたリスク管理委員会及びサステナビリティ推進会議が主体となって行っております。サステナビリティ推進会議では、事業におけるリスクのみならず、環境問題や社会問題の解決を通じて持続可能な成長と長期的な企業価値向上を目的とした機会の観点からマテリアリティの議論を行いました。当社の経営理念を踏まえ、機会につながる課題と事業におけるリスクを特定し、リスクは予防、低減、移転、容認に分類し管理しております。具体的なリスクは、次項の事業等のリスクに含めて開示しております。
なお、マテリアリティ策定及び見直しの議論は以下のプロセスを経て実施しております。
■特定プロセス
<Step:1重点課題の抽出>
当社の経営理念、中期経営計画、サステナビリティに関する基本的な考え方を踏まえ、ステークホルダーにおける重要な項目及びSDGs等の国際的枠組みから社会課題を網羅的に把握し、重要課題を抽出しました。
<Step:2優先順位付け>
地球・社会との調和とビジネスモデルの強靭性への影響評価により、各ステークホルダーからの期待値、緊急性、当社の戦略等の側面を踏まえ、事業活動に巡るリスクと機会の優先順位を付けました。
図Ⅲ:リスクと機会の優先順位付け(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)
<Step:3妥当性の検討>
優先順位と共に、事業活動に巡るリスクと機会もそれぞれ分析することで、業界特有の課題の比重が高い項目、当社特有の課題を評価しました。関連する部門と協議重ね、評価プロセス及び分析結果の妥当性を検証し、優先的に取り組むべきマテリアリティを確定しました。
<Step:4重点課題の特定と承認>
リスクと機会の観点から評価・分析を行った結果、「持続可能なものづくり」「地球と地域に好かれる企業づくり」「多様な価値ある人財づくり」「事業基盤強化への価値づくり」の四つの重点課題を特定しました。サステナビリティ推進会議で議論し、取締役会による承認を受け、中期経営計画に反映し、必要に応じて見直しします。なお、当見直しにより、課題選定と計画の妥当性を担保しています。
(4)指標及び目標
①気候変動への対応
当社は、製造部門を有する企業集団であり、その製造工程において温室効果ガスが排出されています。このため、気候変動の対応をマテリアリティ(重要課題)の1つと掲げ、脱炭素社会に向けて、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言を理解・支持し、取り組みを重要な経営課題と位置付け、中期経営計画に考えを同期させ対応を確実に行います。
当社のCO₂の削減目標を2030年度までに2023年度比20%削減することと設定しております。当社の設備投資は温室効果ガス低減を意識して実施いたします。当連結会計年度におきましては、省エネの徹底と投資計画の推進、再エネ導入に向けた対応検討を行いました。
②人材に関する対応
当社では、上記(2)戦略において記載した人材に関する方針及び社内環境整備に関する方針に基づいた各種研修を実施するとともに、人権デューデリジェンスの実施による社員の定着と活躍が可能となる環境の維持向上を図っております。
なお、女性社員の雇用機会の均等並びに共同参画の環境等の取り組みによって、男女の人権を尊重しつつ働く女性が活躍できる職場環境を整え、企業の持続的成長を実現するため、女性の活躍推進に関する行動計画を策定、実施しております。また、女性のみならず、「産後パパ育休」や介護等、多様な事情を抱えた従業員がライフステージに応じた柔軟な働き方が選択できるよう、制度や環境の整備にも取り組んでおります。
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項目 |
対象範囲 |
2024年度実績 |
目標値 |
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(注)1 |
昭和化学工業株式会社 |
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(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
③現状の認識と今後の展望
今後の取り組みといたしましては、各項目のより詳細な指標設定を予定しており、エネルギー効率向上と温室効果ガス低減に資する取り組みを推進し、社内制度及び風土改革を通じて従業員のエンゲージメント向上に努めることで、気候変動及び人材に関する目標達成に近づくものと考えております。
また、中長期的な展望として、採掘・工場跡地の再利用や生物多様性の保護に関する更なる検討が必要であるとの認識を持っております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。なお、以下に記載する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断した主要なものであり、将来を含めた当社の事業等のリスクはこれらに限定されるものではありません。
当社グループ(当社並びに連結子会社及び持分法適用会社、以下同様)の業績は、様々なリスク要因により甚大な影響を被る可能性があります。具体的には、当社代表取締役社長をはじめとする取締役並びに各部門の部門長で構成される「リスク管理委員会」を毎年度開催し、当社グループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上のための目標達成を阻害しうる特に重要なリスクを選定し、万一に備え発生防止あるいはその影響を最小限にとどめる体制を整備しております。
重要なリスク抽出後、重点対応が必要なリスクを選定、それに対する必要な施策を実行します。以後、リスク管理統括部門は、必要に応じ経営会議または取締役会に対し管理状況の進捗を報告し、リスクの網羅的な把握とその評価・分析及び対策について協議するとともに、リスク統制または顕在化の防止に努めております。また、内部監査室はリスク管理統括部門に対する定期的な内部監査を通じ、独立した立場でリスク管理が効果的に実践されていることを検証し、リスク管理向上のために必要な助言等を行っております。
以下、グループ経営上の重要なリスクとなる可能性がある要因のうち、特に当社グループが優先的に対策に取り組んでいる事項を記載いたします。
(1)原料、燃料等の調達について
当社グループは、天然資源である珪藻土・パーライトを原料とし、燃料その他各種原材料を用いて製品を製造しております。
これに対し、珪藻土・パーライト資源の採掘規制等による制限または管理方法の変更、あるいは燃料価格の急激な高騰等により、良質かつ適正価格での原料や重油・LNG等の燃料を調達できず、当社グループの予測を大幅に超えて製造コストが上昇した場合等、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、環境問題や災害リスクに対する意識の高まり、地政学的リスクや為替変動等、その可能性は常にあると認識しております。
当該リスクへの対応として、原料につきましては、国内をはじめ世界各地からの安定的かつ良質な原料調達を可能とするため、長期的な計画に基づいた取り組みを進めております。燃料につきましては、木質バイオマス資源を用いた熱エネルギー利用に関する技術開発プロジェクトで培ったノウハウを活用し、化石燃料に過度に依存しない生産体制の構築を目指す等、リスク低減に努めております。
(2)特定製品への依存について
当社グループの業績は、濾過助剤分野の売上高が全体の60%以上を占めております。これに対し濾過技術の革新等により、当社グループ製品の優位性が低下した場合、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、濾過技術向上による固液分離能力のさらなる高速化、清澄化、低コスト化、もしくはそれらに伴う濾過機の構造変更・メンテナンス能力の向上等、相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、濾過工程における濾過助剤使用時のコスト面や環境面等総合的な優位性を高めるとともに、濾過周辺商材のみならずそれ以外の分野の市場拡大を推進することでリスク低減に努めております。
(3)天候の影響について
当社グループは、ビール事業、清涼飲料事業やプール事業等、夏季に需要が高まるお客様との取引があります。
これに対し、異常気象や台風等の自然災害、その他当社グループが予期し得ない事象が発生した結果、消費行動に大きな変化が生じ、お客様の生産活動が大幅に制約された場合等、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、異常気象の常態化や自然災害の激甚化傾向等、その可能性は相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、提供する商品・サービスの拡充を通じ事業分野の拡大を推進することでリスク低減に努めております。
(4)製品の安全性について
当社グループでは、国及び国際機関の基準に則した安全・安心な製品を安定的に提供することを重要視しISO9001やハラール認証を取得する等、品質管理の徹底のため原材料・製品の検査体制の強化に取り組んでおります。これに対し、当社の製造工程における品質上の欠陥、異物混入、設備または部品調達トラブル、物流トラブル、その他当社グループが予期し得ない風評被害等の重大な問題が発生した結果、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、品質管理体制に万全を期しており、その可能性は低いと認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、製造工程における各種品質試験や設備の定期点検の実施・重要管理項目の整理や見直し等、各工場で製造工程管理の徹底を行い厳格な体制を維持することでリスク低減に努めております。また、適切な製品表示および情報提供等を通じ、お客様が安全・安心に製品を使用していただけるよう努めております。
(5)事業展開国でのカントリーリスクについて
当社グループは、中国に販売子会社及び製造拠点として合弁会社を設立し、世界数十か国に輸出しております。
これに対し、中国または輸出先固有の政情不安、経済危機、税制改正、法規制強化、為替変動、関税報復措置、自然災害、各種感染症等の障害が発生した場合、当社グループの競争力低下や利益圧迫、役職員の安全不安、政治的・軍事的・社会的圧力による営業困難または停止、事業撤退等により、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、世界的な物価高、地政学的リスクや通商問題の長期化、自然災害の激甚化傾向等、相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、グループ内での情報収集や外部コンサルタントの活用を通じ有事の際の適切な対応に備えることでリスク低減に努めております。
(6)事業投資リスクについて
当社グループは、既存事業の拡大や新たな事業展開を図るため、子会社の統廃合または合弁会社の設立、事業会社への出資等を行っております。
これに対し、市場の急激な変化による事業衰退、大規模自然災害や各種感染症等の発生、その他当社グループが予期し得ない事象が発生したことにより投資先が大幅な業績不振に陥る等の場合、当社グループの出資持分相応の資産価値が減少し、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、国内並びにグローバルな事業環境の変化や金融資本市場の変動に加え、自然災害の激甚化傾向等、その可能性は常にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、外部専門機関によるデューデリジェンスや市場予測等の客観的調査をもとに、取締役会での十分な議論を経て投資判断を行うことでリスク低減に努めております。
また、投資有価証券のうちその他有価証券(非上場株式等を除く)の額は2,030百万円であります。これに対し、時価が下落した結果、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクへの対応につきましては、当社事業戦略や取引先との関係において、当社の事業活動または財務活動の強化に資するか否かを判断した上で保有しており、保有意義の乏しい銘柄につきましては、株価や市場動向を総合的に勘案し売却いたします。
(7)財務リスクについて
当社グループの当連結会計年度末における有利子負債総額(リース債務を除く)は2,884百万円であり、その支払利息は29百万円であります。
これに対し、金融資本市場の変動により、必要資金の調達不足、金利上昇に伴う支払利息が増加した結果、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、国内での政策金利上昇傾向に加え当社事業のグローバル化の進展もあり、常にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、有利子負債総額については、社内の債務償還年数基準を上回らないような運営を継続し投資計画をコントロールする他、引き続き資金調達方法の多様化を検討してまいります。
(8)コンプライアンスリスクについて
当社グループの事業は食品衛生法、製造物責任法、環境関連法規、労働関連法規等の様々な法令に則って運営しております。
これに対し、法令等の変更あるいは当社グループが予期し得ない法令等が導入され法令による処罰、訴訟の提起、社会的制裁を受け、法令遵守対応コストが増加し、あるいはお客様からの信頼を損ねブランド価値が毀損する等の結果、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、安全・安心や環境問題に対する意識の高まり等が関連法令等に影響していることから、相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、役職員へのコンプライアンス教育を定期的に実践し、グループ全体の法令遵守意識の啓発に努めるとともに、多様性と包摂性のある社会の実現を目標にした持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、事業活動を通じ社会・環境の持続的な発展に尽力する等、社会環境の変化にしっかりと対応することによって低減を図っております。なお、当社のSDGsに対する主な取り組みは以下のとおりであります。
①製造ラインのプロセス改善による省エネルギー推進、木質バイオマスの活用、化石燃料使用量の削減等を通じたCO₂排出量の削減
②太陽光発電によるクリーンエネルギーの活用
③珪藻土、パーライト資源の本来特性の最大化と終掘後の新たな付加価値を産む土地活用
④採掘地の地層を活用した地域社会へ学術機会の提供
(9)大規模自然災害、感染症等について
近年、世界各地で大規模な地震、津波、台風、洪水等の災害、各種感染症等、発生頻度の上昇や被害の甚大化が懸念されております。このような災害等が発生した場合、製造設備等の損壊、電気・ガス・水道等公共サービス遮断による製造停止、在庫製品破損あるいは物流機能全般の停止等により、原料や各種資材の調達及び製品出荷停止、交通機関麻痺による役職員の通勤不能、システム障害による重要情報の損失等が想定されますが、これら被害復旧に長期間を要する場合、あるいは多額の改修コストを要する場合等、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、災害の激甚化傾向に加え、感染症の動向等その可能性は相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、各拠点にておいて事業継続計画(BCP)を策定しております。製造拠点においては、設備保護のための災害対策や労災事故防止のための器具の設置等を推進し、災害発生の場合でも復旧期間を最短化させるべく環境整備を進めております。非製造拠点では、状況に応じて在宅勤務を選択できるようIT環境の充実に努めております。さらに、役職員及びその家族に対し安否確認システムを導入することで災害への意識向上を図る等リスク低減に努めております。
(10)情報セキュリティについて
当社グループは、IT機器を活用し多種多様な情報を管理しております。
これに対し、ソフトウェアや機器の欠陥、通信インフラの故障、停電、サイバー攻撃等により、当社グループの基幹システムもしくはインターネットシステム全般が甚大な被害を受け正常に稼働しなくなった結果、事業活動の混乱、機密情報の喪失、個人情報の漏洩等による事業の中断、損害賠償請求やセキュリティ対策コストの増加等により、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、サイバー攻撃が世界中で多発していること等から常にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、社内ネットワーク上で異常が検知された場合は、直ちに管理者に通知がなされる仕組みの導入、各種データの定期的なバックアップの実行、役職員が使用する各種端末へのセキュリティソフトの導入、役職員に対するセキュリティ教育の実施等によりリスク低減に努めております。
(11)物流問題について
当社グループは、物流業者のトラックや鉄道等で製品出荷をしておりますが、近年の運送事業に対する環境規制やドライバーの時間外労働上限規制等、物流業界を取り巻く経営環境は大きく変容しております。これに伴いトラック手配困難の頻発や運賃の大幅高騰等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況等に影響を与える可能性があります。
当該リスクの顕在化につきましては、ドライバーの時間外労働時間が制限されることで一人当たりの走行距離が短くなることによる長距離輸送請負困難等、その可能性は相応にあると認識しております。
当該リスクへの対応につきましては、当社製品のパレット輸送出荷への転換を図ることで出荷時及び荷下ろし時のドライバーの作業負担の軽減及び労働時間の削減を目指すとともに、お客様に対しては近隣工場の製品のご使用を推奨することで輸送距離短縮にご協力いただいたり、必要に応じ相応の運賃負担をお願いする等によりリスク低減に努めております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社並びに連結子会社及び持分法適用会社、以下同様)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、雇用や所得環境の改善が進み景況感は緩やかな回復基調が期待されるものの、食料品価格の高止まりや各国の通商政策の動向影響による企業収益下押し懸念等、今後の予測が難しい状況が続いております。
当業界におきましては、運送費や各種エネルギー及び資材価格が依然として高水準で推移する等、厳しい状況が続いております。
このような経営環境の中、当社グループは、お客様のご要望や潜在的ニーズに対し、より専門性の高いご提案や解決策を提供できる企業集団となるため、「お客様サイドの発想への挑戦」・「業務品質向上への挑戦」・「新領域への挑戦」の3つの挑戦を掲げつつ、安定的に利益を生み出し社会に還元するという企業使命を全うするため、以下の取り組みを行っております。
1.全社コスト削減策の一環として、在宅勤務やオンラインによる営業活動の積極推進による関連経費の抑制を図る等、財務基盤の強化と収益の安定を図る。
2.2025年4月より、国内事業において製造部門と営業部門を一体運営とする組織に改編すると同時に、技術部門の活動強化施策を実施することで、従来以上の技術サービスの充実、生産技術力強化、お客様のご要望等に沿ったソリューションの提案や新商品開発に尽力する。
上記の結果、国内市場における販売価格改定効果、並びに海外市場における増収影響により売上高は前年同期並みの92億37百万円(前期比0.4%増)となりました。利益面では、「投資有価証券売却益」を計上しましたが、運送費及び人件費の増加に加え、関連会社の豪雨被害による「持分法による投資利益」の減少により経常利益は5億71百万円(同20.6%減)、前年同期に計上した「有形固定資産売却益」の減少により親会社株主に帰属する当期純利益は4億11百万円(同29.5%減)となりました。なお、当社グループは単一セグメントであるため、製品別の業績を記載すると次のとおりであります。
濾過助剤
当該製品は、主にビール類・清涼飲料水・甘味料・調味料等の食品工業、抗生物質等の製薬工業、油脂・合成
樹脂等の化学工業、ごみ焼却場等で使用される当社の主力製品群です。
当連結会計年度におきましては、海外市場における売上はほぼ横ばいでしたが、国内市場においては各種化学品向け製品及び甘味料向け製品の売上が増加しました。この結果、売上高は57億77百万円(前期比2.2%増)となりました。この分野の売上は、当社グループ売上全体の62.5%を占めております。
建材・充填材
当該製品は、主に住宅用建材や土木資材、シリコーンゴム等に使用される製品群です。
当連結会計年度におきましては、海外市場における各種充填材向け製品の売上が堅調に推移しましたが、国内市場においては各種建材向け製品の売上が減少しました。この結果、売上高は14億27百万円(前期比1.9%減)となりました。この分野の売上は、当社グループ売上全体の15.5%を占めております。
化成品
当該製品は、主にプールや温浴施設及び浄化槽向けの塩素系消毒剤、産業排水向けの高活性微生物剤等の水処理
関連製品群です。
当連結会計年度におきましては、プール用塩素剤等の売上が増加しましたが、浄化槽用塩素剤及び産業排水向け水処理剤等の売上が減少しました。この結果、売上高は14億71百万円(前期比1.8%減)となりました。この分野の売上は、当社グループ売上全体の15.9%を占めております。
その他の製品
当該製品は、主に珪藻土粒状品及びデオドラント製品や浴室関連機器等の生活関連用品、その他スポットで発生する製品群です。
当連結会計年度におきましては、主に各種化学品向け製品の売上が減少しました。この結果、売上高は5億60百万円(前期比4.7%減)となりました。この分野の売上は、当社グループ全体の6.1%を占めております。
②財政状態
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1億27百万円増加し、136億55百万円となりました。主な増加は、投資有価証券2億41百万円、機械装置及び運搬具(純額)1億39百万円であり、主な減少は受取手形及び売掛金2億67百万円であります。
負債は、前連結会計年度末に比べ3億93百万円減少し、55億35百万円となりました。主な増加は、長期借入金1億86百万円であり、主な減少は、短期借入金5億11百万円であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ5億20百万円増加し、81億19百万円となりました。主な増加は、利益剰余金2億94百万円、その他有価証券評価差額金1億28百万円であります。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の56.2%から59.5%となりました。
③キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より2億43百万円増加し、30億72百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億66百万円となりました。
これは、主に税金等調整前当期純利益5億92百万円、減価償却費2億55百万円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1億35百万円となりました。
これは、主に定期預金の払戻収入2億20百万円に対し、有形固定資産の取得による支出3億62百万円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、4億35百万円となりました。
これは、主に、短期借入金の純増減額の減少5億11百万円があったことによります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績を示すと、次のとおりであります。
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区分 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
濾過助剤 |
5,084,794 |
△9.8 |
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建材・充填材 |
1,334,687 |
△0.5 |
|
その他 |
162,580 |
△10.4 |
|
合計 |
6,582,062 |
△8.1 |
(注)1.金額は販売価格によります。
2.当社グループは単一セグメントであるため製品別の実績を記載しております。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績を示すと、次のとおりであります。
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区分 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
濾過助剤 |
741,513 |
△5.6 |
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化成品 |
1,471,240 |
△1.8 |
|
その他 |
505,521 |
△4.7 |
|
合計 |
2,718,275 |
△3.4 |
(注)1.金額は販売価格によります。
2.当社グループは単一セグメントであるため商品別の実績を記載しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。
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区分 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
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濾過助剤 |
5,777,691 |
2.2 |
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建材・充填材 |
1,427,882 |
△1.9 |
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化成品 |
1,471,240 |
△1.8 |
|
その他 |
560,591 |
△4.7 |
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合計 |
9,237,406 |
0.4 |
(注) 当社グループは単一セグメントであるため製品・商品別の実績を記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社、以下同様)が判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、「お客様のため、社会のため、人間生活向上のため、貴重な資源を限りなく有効に活用し、広く産業を支え、豊かな明日を構築することに貢献する。」ことを経営理念として掲げ、全ての活動の根幹としております。この経営理念のもと、お客様の様々なご要望にお応えするために、国内外での新市場開発・営業力強化及び原価削減等に取り組み、一層の事業・財務体質の強化、社会のニーズや課題への対応に社員一丸となって取り組み、企業価値向上に努めてまいります。
当連結会計年度の業績につきましては、国内市場における販売価格改定効果、並びに海外市場における増収影響により売上高は前年同期並みとなりました。利益面につきましては、「投資有価証券売却益」を計上しましたが、運送費及び人件費の増加に加え、関連会社の豪雨被害による「持分法による投資利益」の減少により経常利益が減少、前年同期に計上した「有形固定資産売却益」の減少により親会社株主に帰属する当期純利益も減少となりました。
当社グループの業績に重要な影響を与える可能性がある要因は以下のとおりであり、影響を最小限にするため、当社グループは適時適切な対策を実施しております。
a.各種エネルギー価格並びに原材料価格の上昇、あるいは一部取引先が生産調整に踏み切る等の状況が長期化した場合、結果として当社グループの製品需給バランスが大幅に変化し、業績に重要な影響を与える可能性があります。
b.濾過助剤及びプール用塩素剤は、夏季に受注量が集中する傾向にあるため、夏季天候不順が長期化した場合、業績に重要な影響を与える可能性があります。
なお、要因ごとの分析は、「第2事業の状況 3事業等のリスク」をご参照下さい。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より2億43百万円増加し、30億72百万円となりました。
得られた資金の主な内訳は、税金等調整前当期純利益5億92百万円、減価償却費2億55百万円、定期預金の払戻収入2億20百万円であります。
使用した資金の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出3億62百万円、短期借入金の純増減額の減少5億11百万円であります。
今後も売上原価の低減や経費の更なる節減に努め、営業活動から得られる資金を確保、増加させていく所存であります。また、得られた資金は設備投資、有利子負債の圧縮及び配当金の支払い等に適切に配分していく予定であります。
資金需要の主な内容としましては、製造設備(設備維持に関わる償却費、賃借料、保険料等含む)、燃料費、各種資材費、人件費、IT関連投資等があります。
資金調達につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金及び外部資金を有効に活用しております。設備投資額は、営業キャッシュ・フローの範囲内とすることを原則としておりますが、資金調達手段の多様化と資本効率の向上を企図し、主要な事業資産である製造設備等の調達に当たっては、金融機関からの借入や社債の発行等、一部有利子負債を活用しております。また、主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しており、当社グループの事業の維持拡大、運営に必要な運転資金、投資資金の調達に関しては問題なく実施可能と認識しております。なお、当連結会計年度末の自己資本比率は59.5%であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。
該当事項はありません。
当社グループ(当社及び連結子会社)は、常にお客様のご要望に即応でき、お客様に安心してお使いいただけるよう、珪藻土・パーライト製品の機能強化や新製品開発に取り組んでおります。同時に、大学や公的研究機関、お客様各社の研究開発部門・製造部門との情報交換や技術交流を積極的に行っております。
以下、当連結会計年度における主な研究開発活動を記載しますが、当社グループは単一セグメントであるため分野ごとの活動を記載すると次のとおりであります。
(1)珪藻土製品関連
従来の粉末製品と比較してハンドリングに優れた粒状製品、珪藻土に他の物質を担持させた製品、特殊な物質の濾過に適した製品等の用途開発を進めております。また、製造工程における原料利用率の向上や、消費エネルギー抑制を図ることを可能とする新たな製造プロセスの開発に取り組んでおります。
(2)パーライト製品関連
珪藻土製品と同様に、濾過助剤としての機能性向上に取り組むとともに、建材用途としては乾式工法建材やグラウト材、さらには塗料や接着剤などの用途に向けて、新たな機能や品質特性を付与したパーライト製品の開発を進めております。今後もお客様のご要望にそった供給体制の整備と製品開発を進めてまいります。
(3)農業向け製品関連
農作物の生長促進を図るため、珪藻土・パーライトの物質的特性を生かす試みにおいては、各種植物において、日本国内のみならず海外でも実証データが蓄積され、関連特許を取得しています。また養鶏場の大きな悩みであるワクモに対し、化学薬品に頼らない駆除用資材としての珪藻土製品が研究機関や養鶏農家様から高い評価をいただいております。
(4)珪藻土採掘跡地の自然再生
岡山県蒜山高原にある当社岡山工場の珪藻土採掘跡地は、貧栄養な水域環境を活かした自然再生を観察できる全国的にも極めて貴重な環境にあります。そこで当社は、蒜山自然再生協議会に参加し、環境省やコンサルタントなどの専門家から助言をいただきながら、地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」として認定されることを目指し活動しています。また自然再生だけにとどまらず、これまで蒜山地域で行われてきた珪藻土採掘の歴史、地層等の教育の場として、貴重な天然資源である珪藻土について一般の方々にも理解を深めていただくための活用も目指してまいります。
以上のとおり、主力製品である珪藻土・パーライト濾過助剤の高機能化・品質改良をはじめ、多岐に亘る研究開発活動の充実に鋭意努力してまいります。なお、上記事業に係る研究開発費は総額