第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営の基本方針

当社グループは、コーポレートスローガン「あなたのオフを、もっとスマイルに。」を我々の仕事のすべての価値基準としています。お客様に心から喜んでいただけるサービスを提供し、たくさんのスマイルづくりに努め、革新的な発想と行動力で「いきがい・絆・健康・くつろぎ」を提供し、明るい社会づくりに貢献してまいります。

また、すべての事業を通じて、「人にやさしい」「社会にやさしい」「地球にやさしい」の3つの「やさしい」を実現していくことをリソルグループの長期方針に掲げています。

 

・「人にやさしい」

事業を通じて、“いきがい・絆・健康・くつろぎ”を実現していきます。

・「社会にやさしい」

事業を通じて、お客様、株主様、お取引先、従業員などすべてのステークホルダーとの友好関係を維持していきます。

・「地球にやさしい」

事業を通じて、省エネ、再生可能エネルギー、緑地保全、森林整備などを行い、地球を大事にしていきます。

 

(2)経営戦略等

リソルグループは、「施設運営」と「再生ビジネス」の両軸で多角的に事業を展開しています。ホテル運営事業・ゴルフ運営事業・リソルの森事業・福利厚生事業・再生エネルギー事業・投資再生事業の6事業において、事業間シナジーを発揮しながら新たな事業・商品開発に取り組み、グループ事業の持続可能性を高めます。サステナビリティ経営の根幹として、長期方針「人にやさしい」「社会にやさしい」「地球にやさしい」の3つの「やさしい」を掲げ、ESG経営の基盤強化とイノベーションにより企業価値向上を図り、事業を通じて社会的価値・経済的価値の最大化に取組みます。同時に、環境の変化や多様化するニーズに対応しながら事業の成長と拡大を継続的に図ります。

 

①ホテル運営事業

“リソルホテルズ”ブランドとして全国に20施設のホテルを展開。ブランド力強化による売上拡大を目指しており、新たなコンセプトとして「物語のあるホテル」を掲げ、女性・旅行客・中長期滞在をターゲットとした“ツーリストホテル”化を推進します。「Design」(それぞれの土地に根差した文化や芸術をデザインに昇華)に加え、「Tourist Support」(ツーリストのニーズに応える独自のコンシェルジュサービス)、「Eatwell Breakfast」(管理栄養士監修の健康的でおいしい朝食)、「Relaxation」(ホテル本来の目的である“くつろぎ”を提供)を強みとしたブランディングを図り、サービスや品質の向上に取組みます。また、拡大するインバウンド需要への対応として、マーケットに合わせたプロモーション施策を実施するとともに、収益性の改善に向けた直販比率向上の施策として、スマートフォンアプリを活用したグループ共通の会員制度による販促や自社ウェブサイトを通じた販売、法人向けの直接営業による販売に注力します。さらに、新規成長事業として「暮らすように泊まる。」をコンセプトに熱海・箱根・伊豆・那須・富士五湖・軽井沢を中心に展開する“リソルステイ事業”(別荘のシェア利用事業)を強化するなど、多様化する宿泊ニーズに対応しながら、今後も新たな宿泊スタイルの開発や新規施設の展開を推進してまいります。

 

②ゴルフ運営事業

顧客ニーズとゴルフ場の特性に合わせた運営スタイルで、全国に18コース(提携コース含)を展開。コースの上質化及び接客サービスの向上、ハードの改修、美味しい食事の提供などにより、ゴルフ場のブランド構築を図ると同時に、会員権販売を強化します。更に、各種会員向けのロイヤリティ施策や利便性強化により安定した集客体制を構築します。また、若年層や女性のゴルフ参加に加え、ゴルフプレーヤーの最大ボリュームゾーンである60代~70代の旺盛な需要、80代のプレー機会が伸びるなど、ゴルフ場の経営環境が好調を維持する中、新たにインバウンドゴルファーの集客を強化し、事業を拡大します。特に、ゴルフコースに隣接した眺望抜群のヴィラでプライベート空間と開放感が同時に楽しめる“フェアウェイフロントヴィラ事業”を推進し、インバウンドも含めた旅行者に対応できるワンランク上の高級リゾートをグループゴルフ場において展開してまいります。

 

 

③リソルの森事業

グループの象徴として位置づけている体験型リゾート「Sport & Do Resort リソルの森」では、リゾート・健康・スポーツ・アウトドアをテーマに掲げ、自然環境と強みを活かした総合力をベースに、運営事業と不動産開発事業の両軸で事業を展開。安定基盤の構築を図るため、運営部門の更なる売上拡大と新規事業の開発を進めてまいります。特に、プライベート温泉とドックランを備えたペットヴィラ「Dear Wan Spa Garden」をはじめ、今後も多様な宿泊施設のさらなる拡充や、インバウンドゴルファー向けの施策として、リゾートエリアでの宿泊と「真名カントリークラブ」のゴルフプレーをセットにした「ゴルフ&ステイ」プランの海外向け販売、リスキリングやチームビルディング等を目的とした企業研修の獲得、施設のブランド力を武器としたゴルフ会員権及びリゾート会員権販売など強化していきます。

 

④福利厚生事業

独自の「多様なメニュー数」や、「補助金精算システム」(利用実績に応じて補助金を精算・返金する透明性の高い料金体系)、「カフェテリアプラン(プラスユアチョイス)」(提携外の施設も利用可能なカスタマイズ性の高いプラン)、「従量制プラン」、「直営施設」(ホテル・ゴルフ場等の優待価格、出張・企業研修の限定プランの提供)を強みとした、総合福利厚生代行サービス「ライフサポート倶楽部」を通じて働く人々の健康と幸せづくりをサポートします。また、各種キャンペーン施策や会員専用ウェブサイトの改善等により利便性を向上させ会員の利用を促進し、提携先からの送客手数料売上の拡大を図ります。さらに、直営施設の特別料金提供等、グループシナジーを最大限発揮して顧客満足度の向上を図ります。会員企業やその従業員のニーズに対応したライフサポート・余暇の充実・健康増進・ワークライフバランスの実現等のメニュー開発を積極的に進め、商品の付加価値向上で更なる会員拡大を図り、本事業を推進してまいります。

 

⑤再生エネルギー事業

グループゴルフ場の土地や建物などに太陽光発電設備を開発し、売電と地産地消の2つの事業分野で展開します。ソーラーカーポート事業(グループゴルフ場4コース)、地産地消エネルギーシステム(リソルの森内)、1.5MW太陽光発電事業(リソルの森内)をはじめとする再生可能エネルギー事業の推進でCO2削減に貢献します。ソーラーカーポート事業のグループコースへの更なる展開も含め、今後もノウハウを活用しながら脱炭素ニーズに応じた取組みを継続し、「地球にやさしい」企業グループを持続的に実践してまいります。

 

⑥投資再生事業

運営施設のバリューアップ型投資再生、ゴルフ場にヴィラを建設したリゾート型再生、ゴルフ場の再エネ転用など、市場環境に合わせた再生ビジネスを展開します。各案件に最適なソリューションを結びつけることで事業利益の最大化を図ります。

 

⑦当社会員向け情報サービスの提供

当社グループでは、福利厚生事業における「ライフサポート倶楽部」会員、ホテル・ゴルフの運営事業における「リソルカード」会員等、グループ各種会員を対象に直営運営施設や提携先メニューの限定特別情報等を提供しています。さらに、スマートフォンアプリを活用したグループ会員制度の統合に向けた準備を開始しており、事業間シナジーを発揮する会員基盤の確立を目指します。

 

 

(3)経営環境

当連結会計年度はコロナ禍からの社会活動の正常化と、訪日外国人旅行者数が過去最高のペースで推移したことによるインバウンド消費の伸びや雇用、所得環境の改善などを背景に、観光需要の本格的な再拡大が見られ、宿泊・ゴルフ場のリゾート市場への旺盛なレジャー需要、企業の人的資本投資拡大による研修需要などに支えられ、堅調な状況が続いています。

 

(4)対処すべき課題

今後の当社グループを取り巻く事業環境は、訪日客数について中長期的には年間4,000万人超が安定的に見込まれることや、日本政府が掲げる2030年に6,000万人という数値目標を背景に、インバウンド需要が継続的に拡大することで引き続き好調な状況が見込まれます。当社グループでは、運営事業におけるインバウンド需要の取込みを加速するとともに、独自の強みをいかしながら新たな価値創造とブランド力の強化を通じて、事業拡大に努めてまいります。

ホテル運営事業では"ツーリストホテル"としての独自の強みをいかしたポジショニングを強化し、ブランドの確立を推進し他社との差別化を図ります。特に、専任の「サービスコーディネーター」を「リソルホテルズ」ブランドの各施設に配置し、お客様の旅に寄り添うコンシェルジュサービスの強化することで、顧客満足度の向上とリピーター創出に努めてまいります。

ゴルフ運営事業では、夏場の利用者減少への対策として、全コースでのクーラー付きカートの導入や、フェアウェイ乗り入れ、暖地型芝への転換などによるコースメンテナンス強化を推進し、オフピーク時の稼働率平準化と収益力強化の実現を目指します。将来的な国内プレーヤー人口の減少を見据え、インバウンド集客体制の整備を進めてまいります。なかでも、“フェアウェイフロントヴィラ事業”では、ゴルファーはもちろん観光を目的としたツーリスト層にも対応できる、ワンランク上の高級リゾート化を目指します。

さらに、財務の健全性を意識しながら、戦略的なM&Aによるゴルフ場の取得と計画的なホテルの出店、新たな宿泊サービスによる多様化への対応、海外への事業進出の検討などにより継続的な事業拡大を進めてまいります。

事業規模の拡大に伴う人材確保と育成も重要な課題と捉え、採用・人材開発体制の強化を進めてまいります。人的資本投資を拡充に努めるとともに、オペレーションの共通化やDXの推進により、業務効率の改善と省人化の実現を図ります。

エネルギー・原材料等のコスト高騰への対応が迫られる中、仕入れの統一化、ソーラーカーポートを活用した自家消費型太陽光発電等、コストの適正化への対応を一層強化します。

 

(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループの売上高は前期に比して2,683百万円の増加(前期比10.4%増)、経常利益は前期に比して619百万円の増加(前期比31.8%増)となりました。これは主にホテル運営事業における旺盛なインバウンド需要について、マーケットに合わせたプロモーション施策を各ホテルで積極的に実施したことで客室単価・稼働率が順調に推移したことにより売上高及び利益については前期より改善しました。ゴルフ運営事業においては新たに運営を開始したゴルフ場が通期で業績に寄与したものの、気象要因の影響を受け、売上高は増加するも利益については減少しました。また、投資再生事業の売上高及び利益が前期より減少したことにより経常利益については減少しました。その結果、総資産経常利益率(ROA)は5.9%となり前期末の4.5%から改善しました。自己資本利益率(ROE)は12.7%となり前期末の10.0%から改善されました。

 

指標

2024年3月期

(自 2023年4月1日

 至 2024年3月31日)

2025年3月期

(自 2024年4月1日

 至 2025年3月31日)

売上高

25,717百万円

28,400百万円

経常利益

1,947百万円

2,566百万円

ROA(総資産経常利益率)

4.5%

5.9%

ROE(自己資本当期純利益率)

10.0%

12.7%

 

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

〔リソルグループのサステナビリティ経営による価値創造〕

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(1)ガバナンス

 当社グループは、コーポレートスローガンである「あなたのオフを、もっとスマイルに。」を仕事のすべての価値基準とし、長期方針に3つの「やさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)を掲げています。

 気候変動を含む環境や人的資本・多様性などの社会課題を経営上の重要事項として捉え、持続的な社会の実現へ貢献するとともに、中長期的な企業価値の向上を目指すため、代表取締役の直下に、各部門からメンバーを選出した「TCFD委員会」を設置しています。そこでまとめられた内容をもとに、代表取締役を議長としたグループ経営連絡会議において具体的な対応や取組の審議・報告を行い、経営戦略やリスク管理に反映しています。また、承認された施策の実行は、当社グループ各社とともに具体的な活動・検討を進めてまいります。

 

(2)サステナビリティ経営戦略

 当社グループは、「施設運営」と「再生ビジネス」の両軸による多角的な事業展開を通じて、事業間のシナジーを最大限に活かし、持続可能な企業成長の実現を目指しております。本年度は、コーポレートスローガンおよび長期方針に込められた理念やその背景について、全社に向けて発信し、従業員一人ひとりの理念に対する理解を深めるとともに、持続可能な企業成長に資する行動への定着を図る取組を強化しております。

当社は、気候変動への対応、人的資本の高度化、多様性の尊重といった社会・環境課題を、経営上の重要なサステナビリティ課題として認識しており、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営基盤の強化を通じて、長期的な企業価値の向上に努めてまいります。また今後も、サステナビリティ経営のさらなる高度化を推進し、持続可能な社会の実現と企業の持続的成長の両立を図るべく、全社一丸となって取り組んでまいります。

 

 

(3)人材の育成戦略における方針及び主な指標

①人材戦略における方針

 当社グループはリゾート・余暇を中心とした事業を展開していることから、多様な価値観や視点の尊重を重視しております。特に女性や若手社員が持つ独自の視点や経験を積極的に取り入れ、活かすことで、より創造的で持続可能なビジネスの展開を可能とし、ひいては企業価値向上と中長期的な価値の創出にもつながるものと考えております。そのために、女性や若手社員等の多様な従業員が定着しやすい職場環境づくり、従来の枠組みにとらわれない柔軟な発想・アプローチの促進など、自己実現につながる機会提供を目指し、以下の方針を掲げております。

 

・社内環境整備方針

 当社は、社員一人ひとりが最大限の能力を発揮できるような職場環境の整備に取り組んでおります。具体的には、ハラスメント行為やプライバシー侵害を防ぐための研修の実施、時間外労働の削減および積極的な有給休暇の取得促進、福利厚生制度の充実により“ワークライフバランス”の推進などを図り、従業員が働きやすい職場環境の提供と社員の「Well-being(ウェルビーイング)」の実現を目指しております。なお、2024年度は人材定着率向上やキャリア形成支援を目的として提出会社および一部子会社においてベースアップや雇用形態別昇進ステップの可視化を進めました。また提出会社においては、これまでその名称により取得がためらわれるケースが見られた「生理休暇」について、女性の生理時に限らず、全社員が健康診断の再検査等の健康管理を目的として取得できる「ヘルスケア休暇」へと制度を改定し、2025年4月より運用を開始いたしました。さらに、育児・介護休暇制度についても、法定要件を上回る形で対象範囲を拡充し、たとえば子の看護休暇や残業免除の対象となる子の年齢・条件を柔軟に設定することにより、育児中であってもキャリアを継続できる環境を整備いたしました。また、当社従業員のサポートを担うご家族も当社にとって重要なパートナーであるとの認識のもと、多様な家族の形態を尊重する観点から、事実婚および同性婚のパートナーや家族を、社内規程における適用対象家族とし、平等な取り扱いを実現しております。その他、社内の親睦促進と健康意識の向上を目的として、体力測定会、バーチャルゴルフ体験会、生理痛疑似体験ワークショップなど、多様な社内イベントを実施いたしました。今後も様々な取組を通じて、従業員が安心して働き、互いに理解と尊重を深め合える企業文化の醸成を推進してまいります。

 

・人材育成方針

 当社は、次世代の幹部候補の育成および社会人としてのスキル向上を支援するため、会社が認定した資格を対象とした通信教育講座の受講料補助や資格認定手当の支給など、幅広い学習支援制度を導入しております。また、性別や年齢にかかわらず、能力と実績に基づき人材を登用する方針を掲げ、公正かつ多様性を重視した人材活用を推進しています。さらに、新卒社員を対象に、入社1年後に常勤取締役へ事業改善・事業提案を行う場を設けるなど、経営層と社員との直接的な対話を通じた風通しの良い組織風土の醸成に取り組んでいます。また2025年4月にホテルやゴルフ運営部門に特化した人材育成の専門部署を設立いたしましたが、その準備段階として本事業年度では支配人に加えて役職や職責に応じた階層別研修の実施を通じて、各層に求められる知識やスキルの向上を図っております。こうした取組を通じて、事業の課題に対して新鮮な視点と迅速な対応力を備えた人材の育成を進めるとともに、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を実現してまいります。

 

②人材戦略における主な指標(目標及び実績)

〈女性の活躍推進〉

 現在、当社は、性別にかかわらず多様な人材が能力を発揮できる環境の整備を経営の重要課題の一つと位置付けており、女性の活躍推進に継続的に取り組んでおります。現在、当社では新卒女性社員比率は50%以上を維持しており、幅広い事業領域で多くの女性社員が活躍しております。これらの取組の成果として2024年度における当社の女性管理職比率は44%となりました。当社では性別や年齢等にとらわれることなく、能力や経験、実績に基づいた公正な人材採用・配置を行っておりますが、特に女性従業員の活躍を一層促進するためには、ロールモデルとなる女性管理職の存在が重要であると認識しております。このような方針のもと、提出日現在、グループ会社において社内登用による女性取締役の選任を実現しており、今回登用された女性取締役は若手社員にとって当社でのキャリアプランを描くうえでのロールモデルとなり得る存在であると考えております。引き続き政府による男女共同参画の推進に向けた重点方針「女性版骨太の方針2023」に示された「2030年までに女性役員比率を30%以上」達成の実現に向けて、社内登用による女性役員候補の計画的な育成を推進してまいります。なお、その他の指標については「女性活躍関連目標・その他重要目標」にて開示しております。

 

〈多様な人材活躍への具体的な取組〉

 当社は、性別や年齢、国籍、ライフステージ、家族の在り方などにかかわらず、多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できる環境の整備を重要な経営課題の一つとして位置づけ、積極的に取り組んでおります。引き続き外国籍人材をはじめとした多様な価値観を持つ人材の受け入れを通じて、当社の企業風土に新たな視点と活力をもたらすことを期待し採用活動をすすめてまいります。また、グループ全従業員を対象に高い成果を上げた従業員を表彰する『RESOL AWARD』をはじめ、半日単位での取得が可能な年次有給休暇制度や転勤が伴わないよう勤務エリアを限定できる『エリア正社員』の導入、子育て・介護の両立支援策の充実など、多様な働き方を尊重し、活躍を支援するための取組を継続的に推進しております。また、若手社員の育成においては、適性を考慮しつつ、ジョブローテーションによる複数事業への積極的な関与を通じて多角的な視点を養うプロデューサー型人材の育成という方針のもと、吸収力の高い若手人材の成長支援に注力しております。今後もこうした施策の一層の拡充を図りながら多様な人材が活躍できる組織作りと持続的成長の実現に努めてまいります。

 

■女性活躍関連目標・その他重要目標

項目

実績(提出会社)

目標

女性管理職比率

44.4 (注)1

毎事業年度30%以上維持

新卒女性社員比率

50 (注)2

毎事業年度50%以上維持

健康診断実施率

100 (注)3

毎事業年度100

ストレスチェック回答割合

100 (注)3

毎事業年度100

(注)1.事業年度末の実績

2.2025年4月1日入社10名の実績(内訳:男性5名、女性5名)

3.提出会社の内、本社にて勤務する従業員の実績

  (提出会社からグループ会社への出向者、グループ会社から提出会社への出向者を除く)

  4.グループ企業の特性や業態の違い等により、連結での一律記載が困難であるため、提出会社単体を記載

 

(4)気候変動対応における戦略および主な指標

①戦略

 当社グループは、国際エネルギー機関(IEA)などの科学的見解に基づく文書や、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)をはじめとする国際的な議論の動向を踏まえ、脱炭素社会・経済へ移行する1.5℃シナリオおよび温暖化が進行する4℃シナリオにおける気候関連リスク・機会を特定しました。今後、世界がどちらのシナリオに進んでも事業を遂行できるように、対応策を検討し実行してまいります。

 

■1.5℃、4℃シナリオの概要

 

概要

1.5℃

シナリオ

 産業革命前(1850~1900年)に比べて、2100年の平均気温上昇を1.5℃に抑えるために、2050年のカーボンニュートラルが必要となることから、脱炭素社会・経済への移行に向けた政策・法規制(炭素税や排出量取引等)が導入・強化されます。

 それに伴って、温室効果ガス排出量の削減要請、サステナブルなサービスを志向するエシカル消費の拡大が想定されます。

 なお、1.5℃に気温上昇が抑えられるため、気象災害等による物理的な影響は大きくないことが想定されます。

4℃

シナリオ

 気候変動に対する政策は十分に講じられないことから、化石燃料への依存により温室効果ガスは多量に排出される結果、2100年の平均気温が、産業革命前に比して、4℃上昇します。その結果、気象災害が激甚化し、物理的な損害が発生することが想定されます。

 また、気温上昇に伴いゴルフ場の営業時間や繁忙時期の変動、気象災害への安全性が高いホテルへの需要が高まることが想定されます。

 

■気候関連リスク・機会の特定における前提条件

対象事業

ホテル運営事業、ゴルフ運営事業

参照した

主なシナリオ

1.5℃

IEA WEO NZE

4℃

IPCC RCP8.5

時間軸

短期:1年未満

中期:1~10年未満

長期:10~30年

重要度

大:財務影響が大きいと想定される

中:財務影響があるものの大きくないと想定される

小:財務影響がない、もしくは僅少と想定される

 

 

■気候関連リスク・機会

〈1.5℃シナリオ〉

 

事業区分

分類

想定

潜在的な

財務影響

時期

重要

対応策

ホテル

運営事業

及び

ゴルフ

運営事業

政策・
法規制

炭素税導入や

排出量取引制度(ETS)の義務化

施設運営のエネルギーコスト増加

(光熱費・燃料費)
リノベーション費用(省エネ設備導入)

中期~長期

・再生可能エネルギ

 ー導入

・省エネ設備投資(LED、断熱材)

・ESCO事業の活用

ホテル

運営事業

政策・
法規制

新築・既存建築物に対するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)義務化や第三者認証取得

新築コスト増加

改修投資負担増加

中期~長期

・環境認証(LEED、

 CASBEE)取得推進

・補助金・税制優遇

 を活用

市場

調達先への

脱炭素要請

(Scope3)

調達コスト増加

中期~長期

・地産地消の推進

・環境負荷の低い

 調達先の開拓

ゴルフ

運営事業

市場

夏季において

集中力の低下や体力消耗が激しくなる為、プレーを敬遠する人が増加

来場減少による売上

低下

中期~長期

・サマータイムの

 導入やハーフ

 プレー、夜間運営

 などの夏季新プレ

 ースタイルの実施

評判

ゴルフ場での熱中症・脱水症状に

よる事故が増加し、訴訟リスクが上昇

保険料コスト増加

企業イメージの低下

中期~長期

・危機管理広報の

 強化

・訴訟リスクの

 事前回避

・熱中症対策整備

(クールカート、

 FW乗入れ等)

市場

ゴルフ場における水・エネルギー使用量の増加

水道光熱費増加

短期

・エネルギー効率化

機会

ホテル

運営事業

製品と

サービス

環境に配慮した

ホテル運営(エコ

ホテル、グリーンツーリズム)

集客増加

プレミアム価格設定の可能性

短期~中期

・再エネ設備導入

・グリーン認証取得

・サステナビリティ

 レポート公開

市場

脱炭素設備への

補助金

再エネ投資の税制優遇

設備投資コスト軽減

短期~長期

・政府・自治体の

 補助金情報収集

・設備投資計画の

 見直し

ゴルフ

運営事業

市場

エコ意識の定着

環境配慮を重視した企業への関心の高まりによる企業イメージの向上

短期~長期

・省エネ・水資源

 管理投資

・環境配慮型

 ブランディング

製品と

サービス

健康面の関心拡大

収益機会拡大

短期~長期

・ウェルネスリゾ

 ート化(健康・

 リラックス・

 サステナビリティ

 を軸にした商品

 開発)

エネルギー源

環境問題への関心拡大

収益機会拡大

短期~長期

・刈芝を活用した

 最適な堆肥化

 方法の共同

 研究・確立

・エコ活動強化に

 よる温室効果ガス

 排出量の削減

 

〈4℃シナリオ〉

 

事業区分

分類

想定

潜在的な

財務影響

時期

重要度

対応策

ホテル

運営事業

ゴルフ

運営事業

急性

台風や豪雨による浸水

施設損害の増加

修繕費・保険料の

増加

稼働停止による売上減少

短期~中期

・防災インフラの

 強化

・立地見直し

・保険適用範囲拡大

ホテル

運営事業

慢性

空調設備の稼働

増加に伴う光熱費

の上昇

光熱費急増

短期~長期

・高効率空調導入

・再エネ活用

・断熱強化

慢性

観光資源の劣化(海水温上昇、

降雪減少、自然

景観の損失)

来客減少

地域経済の悪化

中期~長期

・観光商品の多角化

・気候変動リスクを

 考慮した立地戦略

ゴルフ

運営事業

慢性

散水量が2~3倍に上昇

水不足が深刻化し、ゴルフ場の持続可能性が問われる

短期~長期

・水資源の循環型

 運営強化による

 環境負荷低減、

 コスト削減

慢性

ゴルフ場におけるエネルギー使用量の急増

光熱費急増

短期~長期

・ソーラーパネル、

 風力発電、蓄電池

 などの再生エネル

 ギー設備

慢性

夏季来場者数の

大幅減少

来場減少による売上低下

短期~中期

・気候の変動を考慮

 した冬季戦略強化

慢性

気温上昇による

芝へのダメージ

深刻化

上質なコースメンテナンス維持が困難になり、メンテナンス費用増加

長期

・暖地型芝への

 転換検討

機会

ホテル

運営事業

市場

温暖化による

避暑・避寒地への

需要増加

収益機会拡大

中期~長期

・地方都市や高原

 地域での施設展開

 強化

製品と

サービス

災害対応型宿泊施設(防災ホテル)の設計・運営

新規市場参入・収益化の機会

中期

・地域自治体や官民

 連携での災害対策

 強化

ゴルフ

運営事業

製品と

サービス

事業継続できる

ゴルフ場は「環境配慮型」「高級

リゾート型」のみになる可能性

競争による成長機会の獲得

中期~長期

・ゴルフ場に再エネ

 設備を併設、付帯

 施設(FFV)を

 併設しゴルフリゾ

 ート化

 

②環境(気候変動関連)に関する指標(目標及び実績)

 当社では、将来目標であるカーボンニュートラル達成に向け、TCFD等の枠組みを参照しながら必要なデータ収集に取組んでいます。気候変動に係るリスク及び収益機会が自社の事業活動や収益等に与える影響についての分析や詳細な目標設定など、必要な開示内容の準備が整い次第開示を行ってまいります。

 

温室効果ガス排出量

〈Scope別温室効果ガス排出量〉

区分

2021年度GHG排出量

(t-CO2e)

2022年度GHG排出量

(t-CO2e)

2023年度GHG排出量

(t-CO2e)

Scope1

7,496

9,522

9,243

Scope2(マーケット基準)

11,044

12,165

13,503

Scope2(ロケーション基準)

10,852

12,212

13,055

Scope3

45,411

41,850

32,962

 

〈カテゴリ別温室効果ガス排出量〉

区分

内容

2021年度

2022年度

2023年度

GHG排出量

(t-CO2e)

構成割合

GHG排出量

(t-CO2e)

構成割合

GHG排出量

(t-CO2e)

構成割合

Scope1

排出量

CO2

都市ガス

2,480

4%

3,820

6%

3,262

6%

LPG

1,638

3%

1,907

3%

1,677

3%

ガソリン

1,328

2%

1,402

2%

1,444

3%

A重油

1,030

2%

1,402

2%

1,581

3%

その他

904

1%

873

1%

944

2%

CH4

浄化槽

81

0%

91

0%

261

0%

N2O

浄化槽

23

0%

26

0%

71

0%

HFC

業務用冷凍空気調和機器の整備

11

0%

Scope1 排出量小計

7,496

12%

9,522

15%

9,243

17%

Scope2

排出量

(マーケット基準)

CO2

電力

11,044

17%

12,165

19%

13,503

24%

Scope1・2 排出量小計

18,540

29%

21,687

34%

22,746

41%

Scope3

排出量

1.購入した製品・サービス

36,716

57%

31,150

49%

23,586

42%

2.資本財

2,161

3%

3,923

6%

3,652

7%

3.Scope1・2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動

3,354

5%

4,025

6%

4,061

7%

4.輸送、配送(上流)

(カテゴリ1

に含む)

(カテゴリ1

に含む)

(カテゴリ1

に含む)

5.事業から出る廃棄物

338

1%

427

1%

455

1%

6.出張

199

0%

230

0%

234

0%

7.雇用者の通勤

440

1%

482

1%

589

1%

8.リース資産(上流)

9.輸送、配送(下流)

10.販売した製品の加工

11.販売した製品の使用

1,113

2%

882

1%

376

1%

12.販売した製品の廃棄

1,091

2%

731

1%

6

0%

13.リース資産(下流)

14.フランチャイズ

15.投資

Scope3 排出量小計

45,411

71%

41,850

66%

32,962

59%

Scope1・2・3 排出量合計

63,952

100%

63,537

100%

55,709

100%

 

(注)1.カテゴリ4の調達輸送に係る排出量はカテゴリ1に含めて算定しております。

2.「-」は該当がないため、算定対象外としております。

 

 

〈集計対象範囲〉

Scope1・2・3:当社および連結子会社

 

〈算定方法・出典〉

算定方法及び排出係数の出典につきましては、当社コーポレートサイトをご参照ください。

(https://www.resol.jp/csr/data/)

 

〈カーボンニュートラル達成に向けた具体的な取組〉

・地産地消エネルギーシステム

 リソルの森において、太陽光発電の電力を自営線と自己託送を組み合わせて送電し全量を地産地消化する日本初の「地産地消エネルギーシステム」を2020年4月より稼働。リソルの森の主要施設であるメディカルトレーニングセンター及びゴルフ場クラブハウス消費電力の30%超を賄います。大幅なCO2排出削減と光熱費削減を図る、省エネ・省コスト機能を持つ持続可能な複合リゾートエリアとして展開しています。

・ソーラーカーポート事業

 ゴルフ場の駐車場に太陽光発電設備を搭載したカーポートを建設し、発電した電気をゴルフ場クラブハウスに送電し自家消費を行う“ソーラーカーポート事業”の取組みを推進しています。2023年1月より「スパ&ゴルフリゾート久慈」において、2023年2月より「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」「瀬戸内ゴルフリゾート」において、2025年2月より「入間カントリー倶楽部」において稼働を開始。ゴルフ場クラブハウスの消費電力のうち約30%をクリーンエネルギーで賄います。

・廃食用油のバイオ燃料化による脱炭素化

 ゴルフ場やホテルでの廃食用油を、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)の原料として提供する取組を2025年4月より開始。SAFは、従来のジェット燃料と比較して、約60%~約80%のCO2削減効果があると見込まれています。この取組を通じて、観光産業の基盤である航空分野のカーボンニュートラルに貢献します。

・植物廃材の堆肥化

 千葉大学と共同で、ゴルフ場でのカーボンニュートラル実現を目指した、刈り芝を基にした最適な堆肥化方法の研究を行っています。また、ゴルフ場の従業員でも簡単にできる堆肥化判定方法を開発するとともに、堆肥を使用した芝の生育試験も行っています。今後、研究の進捗に応じて、レストランの廃棄食材の堆肥化も検討し、持続的な芝生管理への活用にいかします。

・その他

 運営施設において、「アメニティ・水量・紙の削減」、「エコガラスの導入」(一部施設)などを実施。

 

(5)リスク管理

 当社では、リスクマネジメント基本規程に基づき、リスクマネジメント委員会を設置し、グループ全体のリスク管理体制の構築及び推進を図り、コンプライアンス担当部門においてグループの横断的なリスク状況の監視及び全社的対応を行っております。リスクマネジメント委員会は、代表取締役社長直轄の組織であり、その構成は常勤取締役や執行役員に加え、部門長を常任委員としており、原則月に一度開催しています。リスクマネジメント委員会での検討内容及び事業所リスクマネジメント委員会の状況報告等は、四半期毎の取締役会において報告しております。

 また、雇用契約形態を問わず、当社グループの業務に従事するすべての者(退職後1年以内の者を含む)が利用できる内部通報窓口「企業倫理ヘルプライン」を設置し、不正などに迅速かつ的確に対応できる体制作りを行っています。社内電話窓口と社外WEBシステムを利用した通報窓口を設置しており、その通報内容は法令・規程他、社内ルールや企業人として倫理に反する行為等です。通報者のプライバシーは保護されており、また通報を行ったことにより不利益な取り扱いを受けることは一切ありません。

 上記の他、気候変動等の将来の環境変化に対するリスクを把握し、それらに対処するための包括的な戦略を策定することでリスク低減に取組み、持続可能なビジネスモデルの構築と社会的責任の実現を目指してまいります。

3【事業等のリスク】

当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。

必ずしもリスクに該当しない事項についても、投資判断上、あるいは、当社グループの事業活動を理解する上で重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。

なお、将来の予測に関する事項につきましては、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)経営環境の変化について

当社グループが行っているホテル運営事業、ゴルフ運営事業、リソルの森事業、福利厚生事業、再生エネルギー事業及び投資再生事業は、景気動向、企業業績、個人所得等の動向並びに金利等の金融情勢の影響を受けやすい傾向にあり、将来において、これらが当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)天候・災害について

当社グループが運営するホテル・ゴルフ場におきましては、稼働率向上に向けた各種施策の実施、経費の変動費化、生産性向上の徹底などを図り、稼働率が低下した場合でも収益が確保できる対策を講じております。一方で、地球温暖化による気候変動の影響により、大型化している台風、集中豪雨、猛暑などの自然災害が頻発化・長期化することが想定されます。運営に支障をきたす大規模な災害等が発生し、休業等による施設稼働率の大幅低下やゴルフコースや施設・設備などの改修コストの増加が起きた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)訪日旅行者減少に関するリスク

当社グループは、ホテル運営事業とゴルフ運営事業が主力の事業となっており、訪日旅行者数の増減により業績が左右される業種となります。経済状況・為替相場・政治背景・自然災害・疫病等、インバウンドマーケットを取り巻く環境変化により訪日旅行者数が減少した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)競合等について

当社グループが展開するホテル運営事業・ゴルフ運営事業・リソルの森事業・福利厚生事業には、有力な競合会社が多数存在し、積極的な営業展開を図っています。当社グループは、長年培ってきたノウハウによる企画開発力・顧客基盤・グループネットワーク等の活用により、競合他社との差別化を図り競争力を強化しております。新規施設や新規メニュー開発が継続的に行えない場合や、有力企業の参入による厳しい価格競争などに陥った場合には、当社の事業優位性を維持できない可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)個人情報の管理について

当社グループは、ホテル運営事業・ゴルフ運営事業・リソルの森事業・福利厚生事業の各事業部門において業務の性質上、多数のお客様情報を保有しております。当社グループでは、個人情報の取扱いについては常にセキュリティ対策の強化に努めるとともに、情報へのアクセス者の制限や情報取扱いに関する社員教育の徹底を図る等、内部管理体制を強化しております。現在まで顧客情報の流出による大きな問題は発生しておりませんが、今後、顧客情報の流出による重大な問題が起きた場合は、当社グループに対する信用を失うこととなり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(6)情報セキュリティに関するリスク

当社グループの事業活動において、通信ネットワークで結ばれた情報システムを活用しており、サイバーテロやコンピュータウイルスのような情報通信ネットワークを利用した犯罪や事故に対応するため、コンピュータシステムの運用体制の整備や情報管理の徹底など、適切なセキュリティ対策を実施しております。2024年度中に個人情報を取り扱う重要な拠点においてネットワーク機器の24時間セキュリティ監視体制の整備をおこないましたが、対策で防ぎきれない外部からのサイバー攻撃、想定を超える自然災害や事故の発生、電力・通信インフラの停止等により情報システムに障害が発生し、業務が中断した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)資産保有のリスクについて

当社グループは、ホテル運営事業、ゴルフ運営事業、リソルの森事業等において有形固定資産やソフトウエア・のれん等の固定資産を保有しています。これらの資産については、減損会計を適用し減損の兆候がある場合には当該資産から得られる事業計画に基づく将来キャッシュ・フローに加えて不動産鑑定士による不動産鑑定評価も考慮し回収可能性を検討しており、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っています。しかしながら、事業計画や市場環境の変化により変更が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)人材の獲得と育成について

当社グループが継続的に事業を拡大させ、成長をしていくためには、安定的な人材の獲得及び育成が重要な要素となります。優秀な人材が採用できない場合や人材の育成が十分に進まなかった場合には、当社グループの成長を阻害する要因となる可能性があり、事業拡大が鈍化するなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)アスベスト健康障害に関する対応について

昨今、社会問題となっているアスベスト問題に関しては、1995年に青石綿、2004年に白石綿が法改正によって原則使用禁止されました。当社は、ミサワホーム株式会社の資本参加以前の日本セメント株式会社(現、太平洋セメント株式会社)傘下時代に石綿管事業を営業しておりましたが、1985年をもって石綿管事業から全面撤退しております。アスベスト問題におけるリスクの度合いは不透明な状況でありますが、今後も国の政策等を踏まえ、地方行政及び関連団体等との情報交換を行いながら対応してまいります。

当社は、元従業員のアスベストが原因と思われる疾病の方及び死亡された方に対し補償を行っております。

なお、元従業員(労災認定者)及びその親族の補償金の支払に備えるため「従業員特別補償引当金」を設定しております。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況と経営者の視点による分析

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当会計年度はコロナ禍からの社会活動の正常化と、訪日外国人旅行者数が過去最高のペースで推移したことによるインバウンド消費の伸びや雇用、所得環境の改善などを背景に、観光需要の本格的な再拡大が見られ、宿泊・ゴルフ場のリゾート市場への旺盛なレジャー需要、企業の人的資本拡大による研修需要などに支えられ、堅調な状況が続いています。

このような経営環境のもと、インバウンド需要に向けたマーケティング施策の実施、ニーズを捉えた商品・プランの造成、ワンランク上のサービス提供や品質向上によるブランディング強化などにより、既存事業の成長を図りました。また、新たな価値創造の取組みとして、フェアウェイの眺望が堪能できる高級ゴルフリゾート“フェアウェイフロントヴィラ事業”、「暮らすように泊まる。」をコンセプトとした滞在型貸別荘“リソルステイ事業”、プライベート温泉とドッグランを備えたリソルの森の“ペットヴィラ事業”(2024年10月に開業)を推進しました。

同時に、グループの価値基準「あなたのオフを、もっとスマイルに。」と長期方針「3つのやさしい」(人にやさしい・社会にやさしい・地球にやさしい)の実践を徹底し、各事業においてサービス体制を強化してお客様の満足度向上を図りました。

以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産合計)

当連結会計年度末における流動資産は9,279百万円となり、前連結会計年度末に比べ539百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が509百万円増加、商品が18百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は34,201百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円減少いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)が606百万円増加したものの土地が290百万円減少、繰延税金資産が217百万円減少、無形固定資産(その他)が153百万円減少したこと等によるものであります。

その結果、総資産は43,481百万円となり、前連結会計年度末に比べ477百万円増加いたしました。

 

(負債合計)

当連結会計年度末における流動負債は10,396百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円増加いたしました。これは主に営業未払金が38百万円増加、賞与引当金が40百万円増加したもののリース債務が20百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は16,903百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,098百万円減少いたしました。これは主に預り保証金が1,002百万円減少、リース債務が163百万円減少したこと等によるものであります。

その結果、負債合計は27,300百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,036百万円減少いたしました。

 

(純資産合計)

当連結会計年度末における純資産合計は16,181百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,514百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が1,505百万円増加したこと等によるものであります。

その結果、当連結会計年度末の自己資本比率は37.2%と前期末の34.0%より改善し、1株当たり純資産額は2,909.53円(前期末は2,634.33円)となりました。

 

b.経営成績

(売上高)

売上高は前期比10.4%増の28,400百万円となりました。これは主にホテル運営事業で旺盛なインバウンド需要等の影響で2,549百万円増加、ゴルフ運営事業においては既存コースの売上増加及び前年取得したゴルフ場の通期稼働により264百万円増加、リソルの森事業では稼働率及び客単価の改善の他、企業研修需要の回復により318百万円増加、福利厚生事業においては新規受注が順調に増加したことにより66百万円増加、再生エネルギー事業においては前年に太陽光設備が一時的に稼働休止したことにより6百万円増加したものの、投資再生事業において売却物件の価格差により470百万円減少したことによるものです。

 

(営業利益)

営業利益は前期比26.3%増の2,681百万円となりました。

 

(経常利益)

経常利益は前期比31.8%増の2,566百万円となりました。

営業外収益では受取保険金67百万円が発生し、営業外費用では支払利息182百万円が発生しております。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比38.1%増の1,950百万円となりました。

 

当連結会計年度より、報告セグメントを以下のとおり変更しております。

 

(報告セグメントの利益又は損失の測定方法の変更)

当連結会計年度より、経営管理上の管理区分を報告セグメントごとの経営成績へより適切に反映させるため、本社機能における収益及び費用配賦を一部見直すことといたしました。これに伴い、「ホテル運営事業」、「ゴルフ運営事業」、「再生エネルギー事業」および「投資再生事業」の利益又は損失の測定方法の変更を行っております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。

 

(報告セグメントの名称変更)

当連結会計年度より、報告セグメントの名称を「リソルの森(CCRC)事業」から「リソルの森事業」に変更しております。このセグメント名称変更による各セグメントの業績に与える影響はありません。

なお、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の名称により作成したものを開示しております。

 

事業のセグメント別の主な状況は、以下のとおりであります。

 

<ホテル運営事業部門>

ホテル運営事業では、旺盛なインバウンド需要を捉え、各ホテルにおいてアジア・欧州など地域特性に応じたプロモーション施策を積極的に展開した結果、客室単価・稼働率ともに順調に向上し、業績は好調に推移しました。主力ブランドである「リソルホテルズ」では、「物語のあるホテル」をコンセプトに、“ツーリストホテル”としての強みをいかしたブランド構築を進め、サービスと品質の向上に取組みました。特に「観る・食べる・体験する・買い物する」を提案することでホテルでの滞在をより充実したものにするコンシェルジュサービスを拡充。ホテル館内での日本文化体験イベントや、専任スタッフ「サービスコーディネーター」による周辺情報の案内などを実施し、お客様のニーズを満たすサービス提供を図りました。

新規事業の“リソルステイ事業”では、「暮らすように泊まる。」をコンセプトに滞在型貸別荘「スイートヴィラ」の施設数を拡大し、利用ニーズに応じて選べる3つの滞在パターン(ウイークリー・マンスリー・デイリー)を推進した結果、リゾート地での避暑・避寒目的の中長期利用や、インバウンド、大人数での利用が増加し、宿泊数は順調に増加しました。

以上の結果、ホテル運営事業部門における売上高は14,888百万円(前期比20.5%増)、経常利益は2,514百万円(前期比90.9%増)となりました。

 

<ゴルフ運営事業部門>

ゴルフ運営事業では、コース・クラブハウスの上質化、ホスピタリティの強化などでゴルフ場全体の品質向上に努めたことで、客単価上昇、会員権販売につながりました。また、インバウンド集客においては専門チームを新設し取組みを強化。“フェアウェイフロントヴィラ事業”を展開する「瀬戸内ゴルフリゾート」では、韓国を中心としたアジア諸国からの宿泊を伴うゴルフ利用が好調となりました。

さらに、「大熱海国際ゴルフクラブ」において2027年春の開業に向けた新たなフェアウェイフロントヴィラの開発準備を推進しました。

以上の結果、前年に取得した「入間カントリー倶楽部」の運営が通期で業績に寄与したものの、夏場の猛暑や台風、2月・3月の天候不順など気象要因の影響を受け、ゴルフ運営事業部門における売上高は8,357百万円(前期比3.1%増)、経常利益は933百万円(前期比11.2%減)となりました。

 

<リソルの森事業部門>

リソルの森事業では、グループのランドマーク施設である体験型リゾート「Sport & Do Resort リソルの森」の運営とエリア内の不動産や会員権販売の事業を展開しました。ゴルフ部門(真名カントリークラブ)では、コースメンテナンスの向上やクラブハウス内施設の更新などお客様サービスの上質化に努めたことで、客単価の上昇及び会員権販売に繋がりました。また、リゾートエリアに滞在しながらゴルフを楽しむ「ゴルフ&ステイプラン」の利用において、空港間の送迎実施を開始したことで、インバウンドの受注が大きく伸長しました。リゾート部門では、2024年10月に愛犬と泊まれる高級ヴィラエリア「Dear Wan Spa Garden」が開業し多くのお客様の支持を受け、計画を大きく上回る売上となりました。また、企業の人材投資意識の高まりにより「合宿・研修」の受注が大幅に増加。新たにオープンした会議や研修に特化した総合カンファレンスホテル「ハイブリッドコモンハウス」を含め宿泊施設の稼働が増加した他、飲食や会議室、各種プログラムの利用などの付帯売上も好調となりました。

以上の結果、リソルの森事業部門における売上高は3,974百万円(前期比8.6%増)、経常利益は304百万円(前期比24.9%増)となりました。

 

<福利厚生事業部門>

福利厚生事業では、競合他社と差別化された3つのプラン、利用実績に応じて補助金を精算・返金する透明性の高い「精算プラン」、提携外施設も利用可能なカスタマイズ性の高い「カフェテリアプラン(プラスユアチョイス)」、宿泊に特化し利用実績分のみを支払う「従量制プラン」を強みに、新規顧客の開拓に注力しました。また、大手金融機関との販売連携による営業活動を実施しました。加えて、テレビCMなどのプロモーション活動を実施しました。さらに、既存会員の利用促進を図るため、魅力的なサービスメニューの開発と利便性向上に努め、業績は順調に推移しました。

以上の結果、福利厚生事業部門における売上高は965百万円(前期比6.8%増)、経常利益は62百万円(前期比36.2%増)となりました。

 

<再生エネルギー事業部門>

再生エネルギー事業では、売電事業および自家消費型事業を中心に展開。売電事業については、リソルの森の施設内において1.5MWの太陽光発電設備を運営し、年間約140万KWの売電を実施。また、自家消費型事業については、「入間カントリー倶楽部」において当社グループのゴルフ場では4ヶ所目となるソーラーカーポートの建設工事を実施し2025年2月より稼働を開始しました。今後もこれまで培った知見をいかし、ゴルフ場を中心に自家消費型事業を展開し、「地球にやさしい」企業グループを実践します。

以上の結果、再生エネルギー事業部門における売上高は103百万円(前期比6.3%増)、経常利益は53百万円(前期比138.7%増)となりました。

 

<投資再生事業部門>

投資再生事業では、福島県にある旧ゴルフ場の所有地の一部を販売用不動産として太陽光発電事業者へ売却しました。また、市場環境を見据えながら、新規運営施設の仕入れ等の検討を進めました。さらに、ヴィラ建設によるゴルフ場のリゾート型再生、ゴルフ場の再生可能エネルギー用地への転用、海外へのホテル及びゴルフ事業の展開等、今後も新規事業構築を推進します。

以上の結果、投資再生事業部門における売上高は111百万円(前期比81.3%減)、経常利益は22百万円(前期比95.2%減)となりました。

 

(2)生産、受注及び販売の実績

①収容実績

当連結会計年度の収容実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(2024年4月1日~2025年3月31日)

前年同期比(%)

ホテル  運営事業

宿泊

ホテル

(室)

1,012,705

104.6

リゾート施設

(室)

15,755

97.0

(室)

1,028,460

104.5

食堂

ホテル

(人)

101,445

98.7

リゾート施設

(人)

117,392

106.0

(人)

218,837

102.5

 

②生産実績

該当事項はありません。

 

③仕入実績

当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

ホテル運営事業

284

113.1

ゴルフ運営事業

675

106.2

リソルの森事業

412

116.6

福利厚生事業

-

-

再生エネルギー事業

-

-

投資再生事業

-

-

合計

1,372

110.5

 

④受注実績

該当事項はありません。

 

⑤販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

ホテル運営事業

14,888

120.5

ゴルフ運営事業

8,357

103.1

リソルの森事業

3,974

108.6

福利厚生事業

965

106.8

再生エネルギー事業

103

106.3

投資再生事業

111

18.7

合計

28,400

110.4

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加が4,143百万円、投資活動による資金の減少が2,011百万円、財務活動による資金の減少が1,622百万円により当連結会計年度期首残高より509百万円増加いたしました。

その結果、当連結会計年度末は4,100百万円となりました。

 

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

営業活動の結果、増加した資金は4,143百万円となりました。

これは主に税金等調整前当期純利益2,311百万円、減価償却費1,179百万円、減損損失476百万円、その他の負債の増加175百万円があったこと等によるものです。

 

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

投資活動の結果、減少した資金は2,011百万円となりました。

これは主に有形固定資産の取得による支出2,006百万円があったこと等によるものです。

 

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

財務活動の結果、減少した資金は1,622百万円となりました。

これは主に短期借入金の純減額1,201百万円、配当金の支払額443百万円があったこと等によるものです。

 

b.資金需要及び財務政策について

当社グループは、当連結会計年度において、2,006百万円の設備投資を実施しております。翌連結会計年度の設備投資については、主に大熱海国際ゴルフクラブのフェアウェイフロントヴィラをはじめホテル・ゴルフ場の運営設備の改修等を予定しております。

当社グループの財源及び資金の流動性については、主にホテル、ゴルフの運営事業用設備及び運営施設に係る販売費及び一般管理費等の支払、投資再生事業戦略に基づく会社の取得、従業員への給与・賃金その他の支払、ホテルなどの運営施設賃料、借入債務の返済、資産の修繕及び維持費用、株主への配当金の支払、並びに納税等であります。なお、当連結会計年度における主な資金需要は、事業の通常の運営のために使用する資金であります。加えて、当社は随時、現在の事業の拡大や、新たな事業領域に参入する潜在的機会について検討しております。

当社の資金の源泉は、主に、利用可能な手元現預金、現在及び将来の営業活動により得られる資金、銀行その他の金融機関の借入枠があります。当社は、当連結会計年度末における現預金残高や、営業活動から得られると予想される現金、取引金融機関との間にコミットメントライン契約を締結していること、将来の借入が、現在予想される当社の資本的支出及びその他の支出に対する十分な資金源となるものと考えております。

この結果、当連結会計年度末における有利子負債残高は15,202百万円となりました。

 

(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成において、一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っておりますが、将来生じる実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。

 

①固定資産の減損処理

当社グループは、有形固定資産及び無形固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては事業計画に基づく将来キャッシュ・フローや不動産鑑定評価等を用いて慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損損失の計上額に影響を及ぼす可能性があります。

 

②繰延税金資産の回収可能性

当社グループは、当社及び連結子会社(リソル株式会社)を通算親法人としてグループ通算制度を適用しております。繰延税金資産の回収可能性の判断にあたっては、「繰延税金資産の回収に関する適用指針(企業会計基準適用指針第26号)」における企業分類に従い、将来の合理的な見積り可能期間以内において、十分な一時差異等加減算前課税所得を生み出せるか等を考慮し、将来減算一時差異の解消見込額及び繰越欠損金の控除見込額に基づき繰延税金資産を計上しております。

当社グループでは、有利・不利に関わらず入手可能なすべての情報に基づいて、評価を実施しております。しかしながら、繰延税金資産の回収可能性の評価は、将来の課税所得に影響を与える当社グループの収益力等に変化があった場合、現状の繰延税金資産の回収可能性の評価に影響を及ぼす可能性があります。

 

5【重要な契約等】

(1)事業協力に関する協定書

契約会社名

相手方の名称

契約年月日

契約の内容

リソルホールディングス㈱

(当社)

三井不動産㈱

2005年3月15日

三井不動産㈱の預かり資産活用型事業の拡大と当社の運営受託事業等の拡大に向けて、包括的な事業協力関係の構築を両社協力して行うことを目的としています。

(2)事業協力に関する協定書

契約会社名

相手方の名称

契約年月日

契約の内容

リソルホールディングス㈱

(当社)

コナミグループ㈱

2006年3月7日

双方の強みを活かし「施設の共同開発」「施設の共同運営又は運営の相互委託」「両社の会員による施設の相互利用」「両社によるアクティブシニア向け商品の開発」「施設予約サービスの展開」など両社協力して行うことを目的としています。

なお、当該契約に基づき、コナミグループ㈱は当社の常勤取締役候補者1名を指名できる権利を有しておりますが、2012年6月の常勤取締役1名の退任をもって以後、指名実績はありません。

(3)建物賃貸借契約

契約会社名

相手方の名称

契約年月日

契約の内容

リソルホールディングス㈱

(当社)

富国生命保険相互会社 他19

2005年3月15日

ホテル建物賃貸借契約

 

(4)財務制限条項付きの契約

 当社の借入金のうち、以下の金銭消費貸借契約については、財務上の特約が付されております。それらの概要は以下のとおりです。

契約年月日

相手方の属性

借入残高

(百万円)

返済期日

担保

財務上の特約

純資産

経常損益

2019年9月24日

都市銀行

550

2025年9月30日

なし

連結で直近本・中間期及び2018年3月期の75%以上維持

各年度本・中間期で連結・単体とも2半期連続して経常損失とならない

2020年4月17日

都市銀行、

地方銀行

1,100

2025年5月30日

連結で直近本・中間期及び2019年3月期の75%以上維持

2023年3月31日

1,440

2028年3月31日

連結で直近本・中間期及び2022年9月期の75%以上維持

2023年8月31日

都市銀行

750

2028年8月31日

連結で直近本・中間期及び2023年3月期の75%以上維持

2024年8月30日

都市銀行、

地方銀行

1,322

2029年8月31日

連結で直近本・中間期及び2024年3月期の75%以上維持

 

 

契約年月日

相手方の属性

借入残高

(百万円)

返済期日

担保

財務上の特約

純資産

経常損益

2022年6月30日

都市銀行、

系統中央機関

※1

315

2027年6月30日

なし

連結で10,052百万円以上、単体で6,786百万円以上維持

連結で経常損失とならない

2022年12月30日

231

2027年12月30日

2023年9月29日

196

2028年9月30日

2024年6月25日

595

2029年6月25日

2025年1月31日

700

2030年1月31日

2022年9月30日

系統中央機関

500

2027年9月30日

連結で10,261百万円以上、単体7,546百万円以上維持

2021年1月25日

地方銀行

72

2026年1月23日

連結・単体で直近期及び2020年3月期の75%以上維持

連結で2期連続して経常損失とならない

2022年9月30日

250

2027年9月30日

連結・単体で直近期及び2022年3月期の75%以上維持

2025年3月31日

500

2030年3月29日

連結で直近期及び2024年3月期の75%以上維持

2023年1月31日

地方銀行

300

2028年1月31日

連結で直近期及び2022年3月期の75%以上維持

(注1)本契約にはさらに以下の財務上の特約が付されております。

 ・リソルの森㈱を連結子会社として維持。

 ・三井不動産㈱が当社の筆頭株主でなくなる事態、又は当社が同社の持分法適用会社でなくなる事態のいずれかの事象が発生した場合、貸付人は当社と協議の上、多数貸付人の意思に基づく貸付条件の見直しを要求することができること。

 

 また、当社の連結子会社であるリソルの森㈱(千葉県長生郡長柄町上野521番地4 代表取締役 曽谷友紀)の借入金のうち、以下の金銭消費貸借契約については、財務上の特約が付されております。それらの概要は以下のとおりです。

契約年月日

相手方の属性

借入残高

(百万円)

返済期日

担保

財務上の特約

純資産

経常損益

2022年3月31日

地方銀行

189

2029年3月31日

なし

連帯保証人である当社が、連結で直近期及び2021年3月期の75%以上維持

連帯保証人である当社が、連結で2期連続して経常損失とならない

 

 

6【研究開発活動】

 特記すべき事項はありません。