【要約中間連結財務諸表注記】

1 報告企業

本田技研工業株式会社(以下「当社」という。)は日本に所在する企業です。当社および連結子会社は、二輪車、四輪車、パワープロダクツなどの開発、製造、販売を世界各国で行っています。また、これらの事業における販売活動をサポートするために、顧客および販売店に対して金融サービス事業を営んでいます。主な生産拠点は、日本、米国、カナダ、メキシコ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、ブラジルにあります。

 

2 作成の基礎

(1) 要約中間連結財務諸表作成の準拠基準

当社の要約中間連結財務諸表は、国際会計基準第34号「期中財務報告」(IAS第34号)に準拠して作成しており、年次連結財務諸表で要求されているすべての情報を含んでいないため、前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。

 

(2) 機能通貨および表示通貨

当社の要約中間連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、特に注釈のない限り、百万円未満を四捨五入して表示しています。

 

(3) 見積りおよび判断の利用

当社および連結子会社は、要約中間連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用、資産・負債および収益・費用の報告額ならびに偶発資産・偶発債務の開示に影響を及ぼす判断、見積りおよび仮定の設定を行っています。実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。

なお、これらの見積りや仮定は継続して見直しています。会計上の見積りの変更による影響は、見積りを変更した報告期間およびその影響を受ける将来の報告期間において認識されます。

当社の要約中間連結財務諸表に重要な影響を与える見積りおよび判断は、前連結会計年度と同様です。

 

3 重要性がある会計方針

当社の要約中間連結財務諸表において適用する重要性がある会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。

 

4 セグメント情報

当社のセグメント情報は、経営組織の形態と製品およびサービスの特性に基づいて4つに区分されています。二輪事業・四輪事業・金融サービス事業の報告セグメントに加え、それ以外の事業セグメントをパワープロダクツ事業及びその他の事業として結合表示しています。

以下のセグメント情報は、独立した財務情報が入手可能な構成単位で区分され、定期的に当社の最高経営意思決定機関により経営資源の配分の決定および業績の評価に使用されているものに基づいています。また、セグメント情報における会計方針は、当社の要約中間連結財務諸表における会計方針と一致しています。

 

各事業の主要製品およびサービス、事業形態は以下のとおりです。

 

事業

 

主要製品およびサービス

 

事業形態

二輪事業

 

二輪車、ATV、Side-by-Side、関連部品

 

研究開発・生産・販売・その他

四輪事業

 

四輪車、関連部品

 

研究開発・生産・販売・その他

金融サービス事業

 

金融

 

当社製品に関わる販売金融
およびリース業・その他

パワープロダクツ事業
及びその他の事業

 

パワープロダクツ、関連部品、その他

 

研究開発・生産・販売・その他

 

 

 

(1) 事業の種類別セグメント情報

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における当社および連結子会社の事業の種類別セグメント情報は、以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

(単位:百万円)

 

二輪事業

 

四輪事業

 

金融サービス
事業

 

パワープロダクツ事業及び

その他の事業

 

 

消去又は
全社

 

連結

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (1) 外部顧客

1,810,786

 

6,987,551

 

1,811,879

 

187,397

 

10,797,613

 

 

10,797,613

 (2) セグメント間

 

142,974

 

2,639

 

15,846

 

161,459

 

161,459

 

      計

1,810,786

 

7,130,525

 

1,814,518

 

203,243

 

10,959,072

 

161,459

 

10,797,613

営業利益(△損失)

325,852

 

258,037

 

162,707

 

3,988

 

742,608

 

 

742,608

資産

2,027,742

 

11,357,893

 

14,236,061

 

540,716

 

28,162,412

 

1,111,467

 

29,273,879

減価償却費および償却費

35,855

 

319,282

 

431,182

 

8,030

 

794,349

 

 

794,349

資本的支出 

28,702

 

295,368

 

1,571,614

 

5,161

 

1,900,845

 

 

1,900,845

 

 

当中間連結会計期間(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)

(単位:百万円)

 

二輪事業

 

四輪事業

 

金融サービス
事業

 

パワープロダクツ事業及び

その他の事業

 

 

消去又は
全社

 

連結

売上収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (1) 外部顧客

1,920,724

 

6,859,418

 

1,676,971

 

175,567

 

10,632,680

 

 

10,632,680

 (2) セグメント間

 

140,874

 

1,846

 

17,591

 

160,311

 

160,311

 

      計

1,920,724

 

7,000,292

 

1,678,817

 

193,158

 

10,792,991

 

160,311

 

10,632,680

営業利益(△損失)

368,277

 

73,060

 

143,224

 

297

 

438,144

 

 

438,144

資産

2,321,404

 

11,813,252

 

16,191,676

 

534,452

 

30,860,784

 

630,435

 

31,491,219

減価償却費および償却費

35,040

 

310,129

 

455,735

 

7,889

 

808,793

 

 

808,793

資本的支出 

43,140

 

263,569

 

1,376,166

 

7,401

 

1,690,276

 

 

1,690,276

 

 

(注) 1 各セグメントの営業利益(△損失)の算出方法は、要約中間連結損益計算書における営業利益の算出方法と一致しており、持分法による投資損益、金融収益及び金融費用および法人所得税費用を含んでいません。また、各セグメントに直接賦課できない営業費用は、最も合理的な配賦基準に基づいて、各セグメントに配賦しています。

   2 各セグメントおよび消去又は全社の資産の合計は、要約中間連結財政状態計算書の総資産と一致しており、持分法で会計処理されている投資、デリバティブ資産および繰延税金資産などを含んでいます。また、消去又は全社に含まれる金額を除く、各セグメントに直接賦課できない資産については、最も合理的な配賦基準に基づいて、各セグメントに配賦しています。

3 セグメント間取引は、独立企業間価格で行っています。

4 資産の消去又は全社の項目には、セグメント間取引の消去の金額および全社資産の金額が含まれています。全社資産の金額は、前中間連結会計期間末および当中間連結会計期間末において、それぞれ1,399,039百万円、919,514百万円であり、その主な内容は、当社の現金及び現金同等物、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産です。

 

(2) EV市場環境の変化による影響

北米、欧州などの四輪電動車(EV)市場の拡大スピードの鈍化により、当社および一部の連結子会社においても当初の想定に対してEV販売台数の減少や販売奨励金の増加などの影響が生じています。さらに米国における関税、EV購入の税制優遇措置廃止、排出規制の緩和等を含む政策転換により、米国EV市場の拡大スピードは更に遅れることが予想されます。市場減速を踏まえると、当社の2030年時点のEV販売比率は従来目標としていた30%から20%となる見通しです。

このような市場環境変化を背景とした商品投入計画の見直しの一環として、一部のEVモデルの開発中止、特定のアライアンス契約に基づき共同開発したEVモデルの製造終了や生産台数の減少を決定しました。

これにより、当社および一部の連結子会社は、当中間連結会計期間の要約中間連結損益計算書において売上原価に139,888百万円、販売費及び一般管理費に8,130百万円、研究開発費に89,245百万円の損失および費用を認識しました。これらの損失および費用は四輪事業に含まれています。当該損失および費用の内訳は以下のとおりです。

 

・引当金の繰入 99,744百万円:当該アライアンス契約に関して、関税、EVの税制優遇措置廃止、排出規制の緩和等を含む米国政府の政策転換、生産台数の減少に伴う経済的便益の減少およびコストの上昇等により、不利な契約の引当金の繰入を計上しています。詳細は、要約中間連結財務諸表注記の「8 引当金」を参照ください。

・減損損失 80,741百万円:製造を終了した特定のEVモデルに関する有形固定資産、無形資産およびその他の非流動資産(製造専用設備、開発資産等)の帳簿価額全額に対して減損損失を認識しています。

・除却損失 56,778百万円:開発を中止したEVモデルに係る無形資産の認識の中止による除却損失を認識しています。

 

なお、上記のアライアンス契約の偶発債務については要約中間連結財務諸表注記の「11 偶発債務」を参照ください。

 

5 現金及び現金同等物

要約中間連結財政状態計算書における現金及び現金同等物と要約中間連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物の調整は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

当中間連結会計期間末

(2025年9月30日)

要約中間連結財政状態計算書における現金及び現金同等物

4,635,273

売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物

42,621

要約中間連結キャッシュ・フロー計算書における現金及び現金同等物

4,677,894

 

 

なお、当中間連結会計期間末における売却目的で保有する資産は、要約中間連結財政状態計算書において、その他の流動資産に含まれています。

 

6 オペレーティング・リース資産

オペレーティング・リース資産の取得の金額は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ1,576,466百万円、1,374,944百万円です。

オペレーティング・リース資産の売却または処分の金額は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ886,264百万円、654,816百万円です。

 

7 有形固定資産

有形固定資産の取得の金額は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ206,877百万円、238,421百万円です。

有形固定資産の売却または処分の金額は、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、それぞれ18,448百万円、13,801百万円です。

 

 

8 引当金

当中間連結会計期間における引当金の内訳および増減は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

製品保証引当金(注1)

 

その他(注2)

 

合計

2025年4月1日残高

858,103

 

197,612

 

1,055,715

  繰入額

127,788

 

159,195

 

286,983

  取崩額

△194,162

 

△20,782

 

△214,944

 戻入額

△2,661

 

△23,562

 

△26,223

 その他

11,722

 

324

 

12,046

2025年9月30日残高

800,790

 

312,787

 

1,113,577

 

 

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末における引当金の流動負債、非流動負債の残高は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

 

前連結会計年度末
(2025年3月31日)

 

当中間連結会計期間末
(2025年9月30日)

 流動負債

 

 

388,441

 

468,321

 非流動負債

 

 

667,274

 

645,256

 合計

 

 

1,055,715

 

1,113,577

 

 

(注) 1 当社および連結子会社は、将来の製品保証に関連する費用に対して製品保証引当金を認識しています。製品保証に関連する費用には、(i)保証書に基づく無償の補修費用、(ii)主務官庁への届出等に基づく無償の補修費用が含まれています。

(i)保証書に基づく無償の補修費用は、製品を販売した時点で認識しており、過去の補修実績、過去の売上実績、予測発生台数および予測台当たり補修費用等を含む将来の見込みに基づいて見積っています。

(ii)主務官庁への届出等に基づく保証項目に関連する費用のうち、四輪車の主要な生産拠点の製品販売分については、製品を販売した時点で包括的に製品保証引当金を測定しています。

具体的には、過去の実績に基づき製品1台当たりについて販売後に発生すると見込まれる金額(台当たり市場措置額)を見積り、過去の販売台数に乗じることによって製品保証引当金を測定しています。台当たり市場措置額は、製品の平均使用年数等に基づく過去の一定の期間において発生した費用実績によって計算しています。当該見積額は過去の実績に基づき測定していることから、台当たり市場措置額の実績と見積りに差が生じる場合があり、将来の報告期間において製品保証引当金の計上額が修正される可能性があります。見積りと実績の差の主な要因は、台当たり市場措置額の見積りと補修に係る部品や労務費等の発生実績に差が生じることによるものです。

上記の包括的に測定した製品保証引当金に加えて、一部の届出等に基づく保証項目に関連する費用については、その性質や規模に応じて適切と判断された場合に、個別に製品保証引当金を測定しています。個別に測定する製品保証引当金は、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる場合に、予測発生台数および予測台当たり補修費用等を含む将来の見込みに基づいて見積っています。

その他の生産拠点の製品販売分については、当該届出等に基づく保証項目ごとに個別に製品保証引当金を測定しています。

これら(i)および(ii)の製品保証に関する引当金の金額は、顧客および販売店からの請求等に応じて取崩されるものです。製品保証引当金については、その金額の一部が取引先との合意により補填される見込みです。当中間連結会計期間末において、製品保証引当金に関連して補填されると見込まれている金額は110,983百万円です。

2 その他の引当金にはアライアンス契約に係る不利な契約に対する引当金が含まれており、当該引当金は、2025年4月1日残高に52,199百万円、2025年9月30日残高に140,648百万円がそれぞれ含まれています。

当社は共同開発したEVモデルの供給を一定期間にわたって受けるアライアンス契約を締結していますが、当該契約による義務を履行するための不可避的なコストが、当該契約により受け取ると見込まれる経済的便益を上回る場合、不利な契約として引当金を認識、測定しています。

関税、EVの税制優遇措置廃止、排出規制の緩和等を含む米国政府の政策転換、生産台数の減少に伴う、経済的便益の減少およびコストの上昇等により、当中間連結会計期間において不利な契約に係る引当金の繰入額99,744百万円を計上しました。なお、取崩額、戻入額およびその他の変動には重要性はありません。

 

 

9 売上収益

当社のセグメント情報は、要約中間連結財務諸表注記の「4 セグメント情報」に記載のとおり、4つに区分されています。

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における仕向地別(外部顧客の所在地別)に分解された売上収益および分解された売上収益と各セグメントの売上収益の関係は、以下のとおりです。

 

前中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

(単位:百万円)

 

二輪事業

 

四輪事業

 

金融サービス
事業

 

パワープロダ

クツ事業及び
その他の事業

 

合計

顧客との契約から認識した収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

47,738

 

850,997

 

94,487

 

45,730

 

1,038,952

北米

189,571

 

4,701,983

 

816,027

 

64,000

 

5,771,581

欧州

204,482

 

233,567

 

 

33,915

 

471,964

アジア

1,021,441

 

924,488

 

12

 

31,409

 

1,977,350

その他の地域

347,554

 

267,248

 

 

12,339

 

627,141

合計

1,810,786

 

6,978,283

 

910,526

 

187,393

 

9,886,988

その他の源泉から認識した収益(注)

 

9,268

 

901,353

 

4

 

910,625

合計

1,810,786

 

6,987,551

 

1,811,879

 

187,397

 

10,797,613

 

 

当中間連結会計期間(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)

(単位:百万円)

 

二輪事業

 

四輪事業

 

金融サービス
事業

 

パワープロダ

クツ事業及び
その他の事業

 

合計

顧客との契約から認識した収益

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

57,750

 

834,505

 

92,736

 

48,325

 

1,033,316

北米

182,232

 

4,729,963

 

589,558

 

56,058

 

5,557,811

欧州

207,158

 

224,033

 

 

32,335

 

463,526

アジア

1,062,127

 

792,651

 

24

 

26,713

 

1,881,515

その他の地域

409,779

 

268,217

 

 

12,132

 

690,128

合計

1,919,046

 

6,849,369

 

682,318

 

175,563

 

9,626,296

その他の源泉から認識した収益(注)

1,678

 

10,049

 

994,653

 

4

 

1,006,384

合計

1,920,724

 

6,859,418

 

1,676,971

 

175,567

 

10,632,680

 

 

 (注) その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号に基づくリース収益およびIFRS第9号に基づく利息収入等が含まれています。

 

 

10 公正価値

(1) 公正価値ヒエラルキーの定義

当社および連結子会社は、公正価値の測定に使われる評価手法における基礎条件を次の3つのレベルに順位付けしています。

レベル1 測定日現在において入手しうる同一の資産または負債の活発な市場における公表価格

レベル2 レベル1に分類される公表価格以外で、当該資産または負債について、直接または間接的に市場で
      観察可能な基礎条件

レベル3 当該資産または負債について、市場で観察不能な基礎条件

これらの基礎条件に基づき測定された資産および負債の公正価値は、重要な基礎条件のうち、最も低いレベルの基礎条件に基づき分類しています。なお、当社および連結子会社は、資産および負債のレベル間の振替を、振替のあった報告期間の期末日に認識しています。

 

(2) 公正価値の測定方法

資産および負債の公正価値は、関連市場情報および適切な評価方法を使用して決定しています。

資産および負債の公正価値の測定方法および前提条件は、以下のとおりです。

 

(現金及び現金同等物、営業債権、営業債務)

これらの公正価値は、短期間で決済されるため、帳簿価額と近似しています。

 

(金融サービスに係る債権)

金融サービスに係る債権の公正価値は、主に類似の残存契約期間の債権に対し適用される直近の利率を使用し、将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引くことによって測定しています。したがって、金融サービスに係る債権の公正価値の測定は、レベル3に分類しています。

 

(負債性証券)

負債性証券は、主に投資信託、社債、地方債およびオークション・レート・セキュリティで構成されています。

活発な市場のある投資信託の公正価値は、市場における公表価格に基づいて測定しています。したがって、活発な市場のある投資信託の公正価値の測定は、レベル1に分類しています。

社債や地方債の公正価値は、金融機関等の独自の価格決定モデルに基づき、信用格付けや割引率などの市場で観察可能な基礎条件を用いて測定しています。したがって、社債および地方債の公正価値の測定は、レベル2に分類しています。

当社の連結子会社が保有するオークション・レート・セキュリティはA格からAAA格で、保証機関による保険および教育省や米国政府による再保険がかけられており、約95%は米国政府によって保証されています。オークション・レート・セキュリティの公正価値は、市場で観察可能な基礎条件に加えて、各オークションの成立確率のような市場で観察不能な基礎条件を用いる、第三者機関の評価を使用しています。したがって、オークション・レート・セキュリティの公正価値の測定は、レベル3に分類しています。

 

(資本性証券)

活発な市場のある資本性証券の公正価値は、市場における公表価格に基づいて測定しています。したがって、活発な市場のある資本性証券の公正価値の測定は、レベル1に分類しています。

活発な市場のない資本性証券の公正価値は、主に割引キャッシュ・フロー法、類似企業比較法またはその他の適切な評価方法を用いて測定しています。したがって、活発な市場のない資本性証券の公正価値の測定は、レベル3に分類しています。なお、活発な市場のない資本性証券について、取得原価が公正価値の最善の見積りを表す場合には、取得原価をもって公正価値としています。

レベル3に区分された資本性証券の公正価値の測定に関する重要な観測不能な基礎条件は、割引キャッシュ・フロー法においては将来キャッシュ・フローの見積りおよび割引率、類似企業比較法においては類似企業の株価純資産倍率です。公正価値は将来キャッシュ・フローの増加(減少)、割引率の低下(上昇)および類似企業の株価純資産倍率の上昇(低下)により増加(減少)します。当該公正価値測定は、適切な権限者に承認された連結決算方針書に従い、当社および連結子会社の経理部門担当者等が評価方法を決定し、公正価値を測定しています。

 

 

(デリバティブ)

デリバティブは、主に為替予約、通貨オプション契約、通貨スワップ契約および金利スワップ契約で構成されています。

為替予約および通貨オプション契約の公正価値は、為替レートや割引率、ボラティリティなどの市場で観察可能な基礎条件に基づいて測定しています。通貨スワップ契約および金利スワップ契約の公正価値は、金利や為替レートなどの市場で観察可能な基礎条件を使用し、将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引くことによって測定しています。したがって、デリバティブの公正価値の測定は、レベル2に分類しています。
 デリバティブの評価については、契約相手先の信用リスクを考慮しています。

 

(資金調達に係る債務)

資金調達に係る債務の公正価値は、条件および残存期間の類似する債務に対し適用される現在入手可能な利率を使用し、将来のキャッシュ・フローを現在価値に割引くことによって測定しています。したがって、資金調達に係る債務の公正価値の測定は、主にレベル2に分類しています。

 

(3) 経常的に公正価値で測定する資産および負債

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末における経常的に公正価値で測定する資産および負債の測定値の内訳は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末(2025年3月31日)

  (単位:百万円)

 

レベル1

 

レベル2

 

レベル3

 

合計

その他の金融資産

 

 

 

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

 

 

 

為替商品

 

71,516

 

 

71,516

金利商品

 

50,612

 

 

50,612

その他

 

 

10,949

 

10,949

合計

 

122,128

 

10,949

 

133,077

負債性証券

56,070

 

73,648

 

4,486

 

134,204

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

 

 

 

負債性証券

 

34,872

 

 

34,872

資本性証券

384,409

 

 

50,183

 

434,592

合計

440,479

 

230,648

 

65,618

 

736,745

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

 

 

 

為替商品

 

70,495

 

 

70,495

金利商品

 

101,049

 

 

101,049

その他

 

86

 

 

86

合計

 

171,630

 

 

171,630

合計

 

171,630

 

 

171,630

 

 

前連結会計年度において、レベル1とレベル2の間の振替はありません。

 

 

当中間連結会計期間末(2025年9月30日)

  (単位:百万円)

 

レベル1

 

レベル2

 

レベル3

 

合計

その他の金融資産

 

 

 

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

 

 

 

為替商品

 

135,181

 

 

135,181

金利商品

 

43,524

 

 

43,524

その他

 

2,574

 

11,201

 

13,775

合計

 

181,279

 

11,201

 

192,480

負債性証券

46,302

 

78,172

 

4,466

 

128,940

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

 

 

 

負債性証券

 

34,136

 

 

34,136

資本性証券

529,324

 

 

57,935

 

587,259

ヘッジ会計を適用しているデリバティブ

 

21,270

 

 

21,270

合計

575,626

 

314,857

 

73,602

 

964,085

その他の金融負債

 

 

 

 

 

 

 

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

 

 

 

為替商品

 

38,559

 

 

38,559

金利商品

 

88,146

 

 

88,146

その他

 

 

 

合計

 

126,705

 

 

126,705

合計

 

126,705

 

 

126,705

 

 

当中間連結会計期間において、レベル1とレベル2の間の振替はありません。

 

当中間連結会計期間において、経常的に公正価値で測定するレベル3の資産および負債について、公正価値の測定が純損益またはその他の包括利益に与える影響に重要なものはありません。

 

(4) 償却原価で測定する金融資産および金融負債

前連結会計年度末および当中間連結会計期間末における償却原価で測定する金融資産および金融負債の帳簿価額と公正価値は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度末
(2025年3月31日)

 

当中間連結会計期間末
(2025年9月30日)

 

帳簿価額

 

公正価値

 

帳簿価額

 

公正価値

金融サービスに係る債権

 

8,928,617

 

8,845,750

 

9,171,043

 

9,143,924

負債性証券

 

84,018

 

84,018

 

62,813

 

62,813

資金調達に係る債務

 

11,451,267

 

11,388,668

 

12,604,648

 

12,623,210

 

 

上記の表には、償却原価で測定する金融資産および金融負債のうち、帳簿価額が公正価値と近似するものを含めていません。

 

 

11 偶発債務

損害請求および訴訟

当社および連結子会社は、さまざまな訴訟および損害賠償請求の潜在的な義務を負っています。当社および連結子会社は、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、かつ、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる場合に、引当金を計上しています。当社および連結子会社は、定期的に当該引当金を見直し、訴訟および損害賠償請求の性格や訴訟の進行状況、弁護士の意見などを考慮して、当該引当金を修正しています。

製造物責任(PL)または個人傷害に関する損害賠償請求または訴訟に関して、当社および連結子会社は、一般的な損害や特別な損害について原告側が勝訴した判決による債務および裁判のための費用は、保険および引当金で十分に賄えるものと考えています。いくつかの訴訟では懲罰的な損害賠償が申し立てられています。

弁護士と相談し、現存する訴訟および損害賠償請求に関連する知る限りの全ての要素を考慮した結果、これらの訴訟および損害賠償請求は当社および連結子会社の財政状態および経営成績へ重要な影響を与えるものではないと考えています。

 

エアバッグインフレーターに関連する損失

当社および連結子会社は、エアバッグインフレーターに関連した市場措置を実施しています。当該案件に関連し、経済的便益を有する資源の流出が生じる可能性が高く、かつ、その債務の金額について信頼性をもって見積ることができる製品保証費用について、引当金を計上しています。新たな事象の発生等により追加的な引当金の計上が必要となる可能性がありますが、現時点では、将来の引当金の金額、発生時期を合理的に見積ることができません。

 

一部のアライアンス契約に関連する偶発債務

当社および連結子会社は、四輪電動化戦略の一環として、他社と共同開発や部品調達および製品の購入に関する業務提携を行っています。他社との業務提携において、当初想定していない販売台数の減少やコストの上昇等により追加的な損失または費用が発生する可能性があります。当該損失または費用の発生可能性および金額の見積りにおいては、契約に含まれる条項が明確でなく、協議の進展等を考慮する必要がありますが、一部の偶発債務について、現時点においては金額および発生時期の不確実性が高く、十分な信頼性をもって合理的に見積ることができません。

 

12 1株当たり中間利益

前中間連結会計期間および当中間連結会計期間における基本的および希薄化後1株当たり中間利益(親会社の所有者に帰属)は、以下の情報に基づいて算定しています。なお、前中間連結会計期間および当中間連結会計期間において、希薄化効果のある重要な潜在的普通株式はありません。

 

 

前中間連結会計期間
(自 2024年4月1日
  至 2024年9月30日)

 

当中間連結会計期間

(自 2025年4月1日
 至 2025年9月30日)

親会社の所有者に帰属する中間利益(百万円)

494,683

 

311,829

基本的加重平均普通株式数(株)

4,790,956,696

 

4,087,037,741

基本的1株当たり中間利益(親会社の所有者に帰属)

103円25銭

 

76円30銭

 

 

13 配当金

(1) 配当金支払額

前中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)

決議

 

株式の種類

 

配当金の総額
(百万円)

 

1株当たり
配当額(円)

 

基準日

 

効力発生日

 2024年5月10日
   取締役会

 

普通株式

 

188,418

 

39.00

 

2024年3月31日

 

2024年6月4日

 

 

当中間連結会計期間(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)

決議

 

株式の種類

 

配当金の総額
(百万円)

 

1株当たり
配当額(円)

 

基準日

 

効力発生日

 2025年5月13日
   取締役会

 

普通株式

 

147,960

 

34.00

 

2025年3月31日

 

2025年6月5日

 

 

(2) 基準日が当中間連結会計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当中間連結会計期間末後となるもの

決議

 

株式の種類

 

配当の原資

 

配当金の総額
(百万円)

 

1株当たり
配当額(円)

 

基準日

 

効力発生日

 2025年11月7日
   取締役会

 

普通株式

 

利益剰余金

 

136,430

 

35.00

 

2025年9月30日

 

2025年12月5日

 

 

14 要約中間連結財務諸表の発行の承認

要約中間連結財務諸表の発行は、2025年11月11日に当社の取締役 代表執行役社長である三部敏宏および取締役 執行役常務 最高財務責任者である藤村英司によって承認されています。