第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな回復基調が見られました。一方、米国の関税政策や原材料価格の高騰、継続的な物価上昇等により依然として先行きが不透明な状況が続いております。

当社グループが属する動物医療業界におきましては、ペットの家族化や健康志向は加速し、家計のペット向け支出が拡大傾向にある中、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。

このような環境のもと、当社グループは、生き物の命を救い、守り続けることを唯一の目的とする「Animal is my life」を企業理念として掲げ、絶えず高度な知識や技術の習得に努め、動物医療の発展に寄与することを通じて、「人と変わりのない幸せを動物たちに届けたい」、「世界最先端の動物医療を実現したい」、「動物と社会が隔たり無く繋がる世の中を実現したい」を使命に、すべてのステークホルダーの皆さまへ貢献できるよう、永続的な発展を目指しております。

当中間連結会計期間の売上高につきましては、既存病院の堅調なオーガニック成長や前期よりグループ入りした株式会社そよかぜ及び株式会社バハティーの業績が寄与し、増収となりました。さらに当社の成長戦略を加速させることを目的として、2025年10月に治療用レーザー医療機械器具の開発・製造・販売を行う飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を、2025年11月に北海道で動物病院1病院運営する株式会社See(札幌市豊平区)を子会社化しました。

営業利益につきましては、グループ経営による事業効率化やコストシナジー、また、2025年4月に実施した会社経営の重要事項の意思決定及び執行を、より一層迅速かつ柔軟に行うことを目的とした経営体制の変更の元、執行した収益性向上のための、診療価格の見直しや適材適所な人員配置等の施策効果が早期に現れた結果、M&Aに伴う一時的な費用や人件費の上昇があったものの、増収効果による売上総利益の増加により、堅調に推移いたしました。

以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高2,798,207千円(前年同期比11.4%増)、営業利益443,896千円(前年同期比41.3%増)、経常利益453,148千円(前年同期比45.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益300,459千円(前年同期比69.0%増)となりました。

なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における資産合計は6,246,672千円となり、前連結会計年度末と比べて196,697千円増加いたしました。

流動資産は1,304,479千円となり、前連結会計年度末と比べて82,710千円減少いたしました。これは主に、商品及び製品が45,126千円、原材料及び貯蔵品が73,757千円それぞれ増加した一方、現金及び預金が243,650千円減少したこと等によるものであります。

固定資産は4,942,192千円となり、前連結会計年度末と比べて279,408千円増加いたしました。これは主に、工具、器具及び備品が57,182千円、のれんが199,604千円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は3,194,666千円となり、前連結会計年度末と比べて139,699千円減少いたしました。

流動負債は1,321,832千円となり、前連結会計年度末と比べて634,777千円減少いたしました。これは主に、買掛金が32,883千円、未払金が45,585千円それぞれ増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が701,991千円減少したこと等によるものであります。なお、上場前のLBOにかかる借入は、金融機関との協議の上、2025年12月にリファイナンスが完了しております。この度のリファイナンスにより、期限の利益の長期化を行うことで、営業キャッシュ・フローにより増加する自己資金を成長投資に充当し、財務健全性を維持しながら、グループを拡大することで、営業キャッシュ・フローが更に増加する「成長性と財務健全性を両立させる好循環スパイラル」を継続してまいります。

固定負債は1,872,834千円となり、前連結会計年度末と比べて495,077千円増加いたしました。これは主に、長期借入金が475,118千円増加したこと等によるものであります。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は3,052,005千円となり、前連結会計年度末と比べて336,397千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上により利益剰余金が300,459千円増加したこと等によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、651,679千円となり、前連結会計年度末と比べて243,650千円減少いたしました。

当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により獲得した資金は、452,333千円となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益473,476千円、減価償却費94,472千円、のれん償却額86,723千円、法人税等の支払額201,223千円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により使用した資金は、493,839千円となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入7,700千円、有形固定資産の取得による支出120,618千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出374,122千円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は、202,144千円となりました。これは主に、長期借入による収入818,630千円、長期借入金の返済による支出1,045,503千円等によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【重要な契約等】

(取得による企業結合)

 当社は、2025年10月21日開催の臨時取締役会において、飛鳥メディカル株式会社の株式を取得し、子会社化することを決議し、2025年10月28日に株式譲渡契約を締結し、2025年10月31日付で全株式の取得を完了しております。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。

 

(取得による企業結合)

 当社は、2025年11月20日開催の取締役会において、株式会社Seeの株式を取得し、子会社化することについて決議し、2025年11月30日に株式譲渡契約書を締結し、同日付で全株式の取得を完了しております。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおりであります。

 

(取得による企業結合)

 当社は、2026年1月21日開催の臨時取締役会において、当社の完全子会社であるカルテック承継株式会社が、カルテック株式会社より光触媒技術を活用したヘルスケア・環境関連製品の研究開発・製造・販売事業を譲受することを決議し、同日付で事業譲渡契約を締結し、当該契約に基づき事業の譲受を完了いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。

 

(資金の借入契約)

 当社は、2025年12月15日付で、既存借入金のリファイナンスを目的として、株式会社りそな銀行と金銭消費貸借契約を締結し、借入を実行しております。

 

(1)契約締結の目的

 当社の成長戦略は、動物病院数の拡大に向けて事業承継やM&Aを積極的に推進しており、当社グループの今後の事業拡大及び収益性向上のため、国内外を問わず動物医療施設及びペットヘルスケア関連事業の買収や事業承継を実施しております。これらの成長の為の投資については、当社の動物病院事業のビジネスモデルより安定的に獲得できる営業キャッシュ・フローの範囲において、新たな資金調達に頼らず、全て自己資金で実施しております。

 このような状況のもと、この度のリファイナンスにより、期限の利益の長期化を行うことで、営業キャッシュ・フローにより増加する自己資金で成長投資に充当し、財務健全性を維持しながら、グループ拡大により、営業キャッシュ・フローがさらに増加する「成長性と財務健全性を両立させる好循環スパイラル」を継続し、想定外のリスクにも対応しうる財務体質を構築することを目的としております。

 

(2)契約の概要

①2025年12月15日付 株式会社りそな銀行 金銭消費貸借契約

・借入金額

460,940千円

・借入金利

変動金利(基準金利に一定のマージンを加算)

・契約締結日

2025年12月15日

・借入実行日

2025年12月17日

・借入期間

2025年12月17日~2029年5月17日

・返済方法

分割返済

・担保・保証

無担保・無保証

・財務制限条項

①各会計年度末における連結損益計算書に記載される経常損益の金額が、2期連続して損失にならないこと。

②各会計年度末において、経常損益、減価償却費及びのれん償却費の合計金額から法人税等充当額を控除して算出されるキャッシュ・フローを350,000千円以上維持すること。

 

②2025年12月15日付 株式会社りそな銀行 金銭消費貸借契約

・借入金額

357,690千円

・借入金利

変動金利(基準金利に一定のマージンを加算)

・契約締結日

2025年12月15日

・借入実行日

2025年12月17日

・借入期間

2025年12月17日~2029年6月15日

・返済方法

分割返済

・担保・保証

無担保・無保証

・財務制限条項

①各会計年度末における連結損益計算書に記載される経常損益の金額が、2期連続して損失にならないこと。

②各会計年度末において、経常損益、減価償却費及びのれん償却費の合計金額から法人税等充当額を控除して算出されるキャッシュ・フローを350,000千円以上維持すること。