第2  【事業の状況】

 

1  【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 

(1) 経営理念・経営方針

 当社グループは『みんなに愛されるクルマ屋さん』という経営理念を掲げております。

“みんな”という言葉には、お客様、お取引先様、株主・投資家様、従業員とその家族、そして地域社会、当社グループが関わるすべてのステークホルダーが含まれております。こうした方々の存在があって、初めて当社グループのビジネスが成り立っているという感謝の気持ちを常に忘れずに、目の前のお客様に最善を尽くし、地域そしてステークホルダーから愛され、末永く利用したいと思っていただけるクルマ屋さんになる、という想いが経営理念には込められております。

 当社グループは、この経営理念に基づき、生涯取引の拡大を進めております。クルマの販売だけでなく、カー用品全般の販売、整備、車検、そして買取と次のクルマのご提案まで、お客様の生涯のカーライフに寄り添い、お客様一人一人に対し最適なサービスを提供してまいります。

 

(2) 目標とする経営指標

当社グループは、継続してお客様とのお取引を拡大し、高い成長を実現すべく事業拡大を行ってまいります。店舗の収益性を向上させ、新規出店の原資を確保するとともに、人的資本の強化、お客様満足の向上を通して生涯取引及び管理顧客数を拡大し、市場シェアを獲得することで収益性の拡大と企業価値の向上を実現してまいります。

 

数値目標(連結ベース)         

 

 

(単位:百万円)

 

2024年11月期

実績

2025年11月期

実績

2026年11月期

予想

売上高

552,778

652,072

684,000

営業利益

12,943

19,597

24,000

営業利益率

2.3%

3.0%

3.5%

経常利益

12,144

18,485

22,600

親会社株主に帰属する当期純利益

8,006

12,811

15,000

 

 

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

 先述の経営方針のもとで、継続的な企業価値向上を図るためには、①地域一番店の実現、②店舗の収益性向上、③専門性・課題解決力の高い人材育成の強化、④商品管理の強化の4つが特に重要となります。

 

地域一番店の実現

車に関する取引は、購入時に完結するものではなく、日々のメンテナンスや車検、買取を含むビジネスサイクルを通じて、長期にわたる取引機会が存在します。当社グループは、全国各地域でお客様のカーライフに寄り添い、車に関するあらゆるサービスにおいて、継続的にご利用いただける店舗の実現を目指しております。そのためには安心してサービスをご利用いただける環境を整えるとともに、商品・サービス・接客の品質向上を図り、お客様満足を高めてまいります。また、出店地域の特性やお客様ニーズを正確に把握し、店舗運営に反映させてまいります。

 

店舗の収益性向上

当社グループが商品やサービスをより多くのお客様に提供するためには、継続的に成長し、自動車業界におけるシェアを獲得することが不可欠です。その実現には、既存店における取引の拡大・促進と、新規出店による取引エリアの拡大が必要となります。特に、既存店の収益性向上に関しては、部門間連携を強化し、店舗全体の業務効率化・最適化を図り、店舗運営の生産性向上を実現してまいります。また、不採算店舗に関しては、店舗と本部が一体となって改善策を検討し、店舗運営の効率化や仕入の適正化などを進めてまいります。

 

専門性・課題解決力の高い人材育成の強化

お客様に価値ある商品やサービスを提供するためには、従業員の専門性と対応力を養い、品質を向上させる環境を整えることが重要であると考えております。従業員の専門性向上に関しては、商品知識・整備知識・提案力の向上を図る研修や、教育体制の拡充を実施してまいります。また、従業員の対応力向上に関しては、店舗への権限移譲を段階的に進めることで、現場が自律的に採用や仕入、集客などに取り組める体制を構築し、サービス品質の一層の向上へつなげてまいります。

 

④商品管理の強化

 当社グループは、店舗で多くの商品や幅広い車種を取り扱うため、商品管理が重要となります。そのため、商品回転日数を重要指標として捉えており、入庫から商品化、商品化から契約、契約から納車までのリードタイムを可視化・最適化することで、市場価格の変動に応じた適正な値付けを可能にしています。さらに、小売・オートオークション販売に加え、自動車販売事業者への直接販売を強化し、販売チャネルを多様化することで、商品在庫の流動性を高め、収益機会の最大化と安定した販売基盤の確保を図ってまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

経営方針、経営戦略を実現するうえで、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。

 

資本効率を意識した財務基盤の強化

 資本効率を意識した経営を強化し、企業価値向上を図るためには、店舗の収益性改善及び効率的な投資の実行が不可欠です。店舗の収益性改善に関しては、不採算店舗の管理を強化し、安定的な収益を確保することで、成長投資の原資を確保してまいります。また、効率的な投資の実行に関しては、適正価格での出店を継続し、資本の適正化を図ります。

 

②市場の変化への対応

 安定的な収益を確保するためには、市場動向や出店エリアにおける需要を正しく把握し、適時事業に反映させることが必要であると考えております。自動車相場や需要動向に左右されにくい経営基盤を強化するために、小売・オートオークション販売に加えて自動車販売業者との直接取引を拡大しております。また、自動車整備業は市場規模が拡大傾向にある一方で、整備士は減少しており、その確保が重要性を増しております。こうした状況を踏まえ、整備士の採用強化に加え、自動車整備士学校への支援等、次世代人材の育成に向けた取り組みを進めてまいります。

 

③人材開発の強化

  従業員の成長を支援することで、お客様満足を高め、取引拡大につながると考えています。そのために、専門性を高めるとともに、自律的に判断・行動ができる人材育成が重要です。育成体制の充実を図るとともに、店舗への権限移譲を進め、従業員一人一人が自律的に行動できる環境を整えることで、高度な専門性と経営視点を兼ね備えた人材の育成に取り組んでまいります。さらに、キャリア形成支援や多様な人財が能力を発揮できる職場環境を整備し、従業員満足の向上を図るとともに、エンゲージメント強化や離職率の低下を目指してまいります。

 

ガバナンス・コンプライアンスの強化

ガバナンス体制とコンプライアンスの強化は、企業経営の根幹を支える要素です。ガバナンス体制の強化に関しては、効率的かつ透明性の高い経営を通して、企業価値の最大化と健全性の確保の両立を図ることが重要であると認識し、実効性と透明性の確保に取り組んでまいります。また、コンプライアンスに関しては、企業の信用を高め、お客様に安心してサービスをご利用いただくために不可欠であると考えています。店舗への権限移譲を進め、自律的な人材育成と併せて、全社的なコンプライアンス意識を一層底上げし、健全で持続可能な経営基盤を確立してまいります。これにより、ステークホルダーからの信頼獲得を目指してまいります。

 

⑤ITを活用した業務効率化及び情報セキュリティの強化

生産年齢人口が減少する中で事業を拡大するためには、デジタル化を推進し、業務の効率化・自動化を図ることが重要となります。商品管理や販売活動、お客様管理など多様な場面においてITツールの導入・拡大を進めており、業務の効率化、従業員の負担軽減を図り、これが収益のみならずお客様の利便性向上にもつながると考えております。一方、デジタル化においては、サイバー攻撃や情報漏えいリスクへの対策など、強固な情報セキュリティ体制の整備が求められております。デジタル化のメリットを最大限に活かしつつ、安全なデジタル環境の維持・向上に取り組んでまいります。

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)サステナビリティ全般への対応

①ガバナンス

当社グループは、サステナブルな経営を実現する上で、気候変動と人的資本への対応を重要なサステナビリティ課題と認識しております。持続的な成長と企業価値向上のため、当社のコーポレート・ガバナンス体制による適正な監督・監査を機能することで、より効果的な取り組みを進めてまいります。

社外取締役が委員長を務め、取締役で構成されているリスクマネジメント委員会において、原則として四半期に1回開催し、サステナビリティ議題に関するリスクと機会についての対応状況の確認、対応策の策定、取り組み内容の検証を行い、取締役会に報告を行っております。取締役会は最高意思決定機関として、リスクマネジメント委員会の提言について審議、決議を行うとともに、執行状況の監督を行い、経営の持続性と事業の強靭性を確保してまいります。

また、取締役社長は、取締役会の最高責任者として、経営会議におけるサステナビリティ議題の審議や決定に関しての責任を担っております。

 

②リスク管理

当社グループは、取締役会及び経営会議でのリスク管理に努めるとともに、リスクに対する共通認識を深めるためリスクマネジメント委員会を原則として四半期に1回開催し、リスクの把握及び検討並びに対策を決定します。また、リスク管理体制を強化するため、事業計画の策定、リスクマネジメント規程及び行動規範を含む諸規程に基づく業務運営と、内部監査体制の強化による内部統制の充実に取り組んでおります。

気候変動や人的資本を含む、サステナビリティ課題の選別・管理・評価については、以下のリスク管理プロセスに従って、リスクマネジメント委員会にて全社的なリスクマネジメントと統合の上、詳細に検討を行い、経営において重要なリスクと機会を抽出し、対応策を決定、最終的に取締役会へ報告を行っております。

 

<リスク管理プロセス>

a. 外部環境の分析

b. 内部環境の分析

c. 全社的リスクの識別・評価・選定

d. 対策の検討・決定

e. 対策の検証

 

(2)TCFD提言に基づいた気候変動への対応

①戦略

<気候変動リスクと機会の検討期間の定義>

区分

期間

短期

3年以内

中期

2030年まで

長期

2050年まで

超長期

21世紀末

 

 

 

<シナリオ分析にあたっての前提>

シナリオ分析では、既存の研究・開示シナリオに基づき、世界共通の目標である「脱炭素社会の実現」に向けて、パリ協定の目標である「産業革命前からの全世界の平均気温の上昇を1.5℃未満に抑える」ことを想定した「1.5℃シナリオ」と、温暖化対策が進まずに温室効果ガスが増加し続けた場合の「4℃シナリオ」の2つの世界を想定し、分析を行っております。

参照した外部シナリオ

想定した世界

活用用途

IPCC 第6次評価報告書 SSP1-1.9

1.5℃シナリオ

平均気温・降水量・海面水位などの予測に活用

IPCC 第6次評価報告書 SSP5-8.5

4℃シナリオ

平均気温・降水量・海面水位などの予測に活用

IEA Global EV Outlook 2022

1.5℃シナリオ

国内のEV普及率などの想定に活用

IEA Net Zero Emissions by 2050

1.5℃シナリオ

炭素価格・電力価格などの想定に活用

IEA World Energy Outlook 2022

Stated Policies(STEPS)

4℃シナリオ

原油価格などの想定に活用

 

 

<各シナリオにおけるリスクと機会の分析、事業へのインパクト>

気候変動に関連する移行リスク・物理的リスクおよび機会について、シナリオごとに、またそれぞれの事象が発現する時期を想定して、当社事業への影響について分析・検証を行いました。結果、事業に一定の影響を及ぼす可能性のあるリスクについて確認が取れ、既に対策を講じております。また、リスクを抑える取り組みと並行して、機会を拡大するための取り組みを進めています。今後も、気候変動が当社事業にもたらすリスクと機会を適時適切に把握し早期に対策を行うことで、経営のレジリエンスを高めてまいります。

 

 

項目

時間軸

(シナリオ)

対応策

移行リスク

炭素税の導入・拡大によってコストが増加する可能性

中期~長期

(1.5℃)

・店舗における自動調光システム導入による節電

・店舗に反射率の高い壁紙を使用し、照明機器の数を減らすことで、消費電力を削減

・太陽光パネルの店舗への設置

再生可能エネルギー比率の上昇により、電力コストが増加

中期~長期

(1.5℃)

・空調の温度設定ルールの徹底

・退社完了時刻を徹底することで消費電力を削減

・店舗照明のLED化

EV拡大に伴う充電設備投資コストの増加

中期~長期

(1.5℃)

・輸入車ディーラー店舗での充電器の設置

・需要に応じて、店舗への充電器の設置を検討

EV新車販売比率が増加することで、中古車の流通が減少する可能性

中期~長期

(1.5℃)

・4つの経営戦略を通じて、中古車市場におけるシェア拡大を実現することで、EV保有の拡大に伴うリスクを上回る成長を実現可能と予測

物理的リスク

豪雨の頻発に伴い、大規模な洪水災害が発生し、店舗や商品車への損害、店舗復旧までの休業に伴う利益損失が発生する可能性

短期~超長期

(1.5℃/4℃)

・BCP(事業継続計画)を策定し、台風や線状降水帯による大雨が予測される場合は、店舗スタッフが決められたルールに則り、浸水を防ぐことができる場所(高台のヤードなど)まで車両を移動するスキームとしている

・出店する店舗については、出店検討の際に、ハザードマップの情報を考慮する

・自然災害の多発化、大規模化に備え、BCPの見直しを行う

気温上昇に伴う空調コストの増加

中期~超長期

(4℃)

・空調の温度設定ルールの徹底

・退社完了時刻を徹底することで消費電力を削減

・太陽光パネルの店舗への設置

機会

EVの取り扱い強化によるEV新車販売・EV整備の売上増加

短期~長期

(1.5℃)

・輸入車ディーラー事業におけるEVの販売、整備

・EV販売、整備の取扱い拡大

・中古EVの買取、販売、整備に関するノウハウの拡大

EVが普及することにより、EV中古車マーケットが拡大する可能性

中期~長期

(1.5℃)

 

 

 

②指標及び目標

<気候関連リスク・機会の評価に用いる指標>

当社は、気候関連リスク・機会の評価に用いる指標として、CO2排出量(Scope1、2)を採用し、算定および開示を行っております。

(Scope1、2の実績開示)

排出区分

算定方法

2025年度排出量
(t-CO2)

Scope1

ガソリン使用量に原単位を乗じて算出

10,630

Scope2

電力使用量に原単位を乗じて算出

18,568

Scope1、Scope2合計

29,198

 

※開示対象は連結子会社を含む。

※小数点以下は切り捨て。

※Scope2はロケーション基準を用いて算定。

 

<気候関連リスク・機会の管理に用いる目標>

長期目標:当社は、Scope1とScope2を2050年までに0にする(カーボンニュートラルを達成する)ことを目標に、削減に向けた取り組みを進めてまいります。

 

 

(3)人的資本への対応

①戦略

<人財採用・育成方針>

当社は、次に掲げる人財の採用・育成を促しております

● お客様に寄り添い、お客様満足に全力を尽くせる人財

● 自ら学び、成長し続けることができる人財

● 責任感を持ち、最後までやり抜くことができる人財

 

<社内環境整備方針>

ネクステージは急速に変化する社会・環境のなかでも成長し続けるために、次に掲げる職場環境の整備に努めております。

● すべての人財がイキイキと働ける、風通しの良い職場環境

● ダイバーシティの促進を通じて、すべての人財が働きやすい職場環境

● キャリアアップ制度を通じて、すべての人財にとって働きがいのある職場環境

 

<具体的な取組>

a.ダイバーシティの推進

A)ダイバーシティ推進方針

● 多様な人財を採用すること

● ダイバーシティに関する理解を促進すること

● すべての従業員が働きやすい環境を整備すること

B)ダイバーシティ推進委員会の設置

ダイバーシティを推し進めるため、経営陣を責任者とした「ダイバーシティ推進委員会」を設置しております。当委員会は、本部及び全国の店舗で働く従業員から広く募ったメンバーで構成され、多様な考えを取り入れられる体制としております。すべての従業員がより働きやすく、活躍するための環境づくりに向けて、当委員会において方針の策定や制度の拡充、従業員への理解浸透を図ってまいります。

C)多様な人財の採用

i) 女性

性別に関わらず活躍できる環境を推進するため、女性管理職比率の向上を目指してまいります。

ⅱ) 外国籍従業員

国籍に関係なく活躍できる環境を整備しております。

ⅲ) 障がい者

本社だけでなく、全国の店舗や在宅での勤務など、多様な職種・働き方での就労を可能にすることで、様々なバックグラウンドを持った従業員が活躍しております。

ⅳ) 一人親世帯

当社は、子育てや育児との両立で就労が不安定な方々を積極的に採用しています。日本において貧困率が高くなっている一人親世帯を支援し、活躍できる機会・環境を提供しております。

 

D)労働環境の整備

ⅰ) 妊娠、育児サポートの強化

子育てにより時短勤務を選択している営業社員に対し、成果に応じて時短控除分を賞与支給する「Mon'sセールスショートタイム」を導入しております。子育てと業務の両立をサポートすることで、子どもがいる従業員も活躍できる環境を充実させてまいります。また、不妊治療を受ける際に、最長1年間の休職を可能とする制度を導入し、不妊治療を受ける従業員を継続雇用することで、治療前後の生活をサポートしてまいります。

ⅱ) 外国籍従業員への支援ツール、支援制度

当社は、業務を行う上で言語の違いで苦労している外国籍従業員は少なくありません。こうした問題を解決するために、業務に必要な日本語能力を習得するためのe-learningの提供のほか、N-BOOKや共育ノートの重要な部分は英語版を作成しております。また、日本語版は漢字に細かくルビをふることで理解を促進し、安心して働くことができる環境整備を推進しております。

ⅲ) 障がい者が働きやすい職種の新設・環境整備

「週30時間以上」を標準としていた勤務時間を「週20時間以上」等での就労も選択可能とし、一人一人のペースや考えに沿った働き方を選べるよう、制度を拡充しております。

ⅳ) 時間単位での有給休暇取得制度

有給休暇に関して、1年に40時間(有給休暇5日分)を限度に1時間単位で取得できる制度を導入しております。この制度により、さらに休暇を取りやすく、業務とプライベートの両立をサポートしています。また、時間単位での休暇は業務との調整が容易なため、さらなる有給消化率の向上や、こまめなリフレッシュによる生産性の向上にもつなげてまいります。

 

b.採用活動の強化

当社は採用活動において「大企業に入るより、ともに大企業を創ろう」という想いを共有し、お客様の満足に全力を尽くせる人財の採用を進めております。事業を持続的に成長・拡大していくためには、会社の基盤となる人財の計画的な採用は不可欠であります。また、当社で働きたいと思ってもらえるような仕組みづくりや取り組みも随時取り入れてまいります。

A)カムバック採用

当社は、一度当社を離れて他の業界・企業に挑戦した人財について、「カムバック採用」を行っております。当社は外部での経験も評価し、経営理念の実現をともに目指す仲間を広げていきたいと考えております。

B)リファラル採用

当社は、従業員からの知人・友人の紹介による「リファラル採用」を行っております。従業員から紹介を受け、面談を経て採用に至る制度であり、会社と従業員のエンゲージメントを向上させることが、こうした採用につながるものと考えております。

C)勤務地域の選択制度

すべての従業員は、「グローバル型(全国転勤あり)」「中域型(特定のエリア内で転勤あり)」「地域型(転居を伴わない異動に限定)」と勤務範囲を選択することが可能であります。勤務地・勤務範囲を選択できる環境を整えることで、各地方での雇用創出や、従業員一人一人の考えに沿ったキャリアプラン、ライフプランに応じた働き方を支援しております。

D)整備士学校との連携

専修学校中部国際自動車大学校及び専門学校北日本自動車大学校を運営する学校法人土岐学園と提携し、整備士育成に向けたサポートを実施しております。自動車業界において整備士が不足するなか、教員派遣や、実習の場の提供を学校と密に連携することで、次世代の整備士養成につなげてまいります。

 

c.従業員エンゲージメントの向上

会社と従業員のエンゲージメントを向上するためには、コミュニケーションの促進と、改善に向けたスピード感を伴う取り組みの実行が何よりも重要と考えております。従業員のモチベーションや働きがいの向上を実現するために、一人一人の意見や考えを尊重するとともに、すべての従業員が働きやすい職場となるよう、環境整備を推進してまいります。

A)ジョブローテーション

従業員の適性や希望を考慮した上で、適宜ジョブローテーションを実施しております。店舗・本部などの垣根なくあらゆる職種へのジョブローテーションを可能にすることで、適材適所の人財配置を行っております。ジョブローテーション後には、さらに活躍している従業員が多く在籍しております。

B)社内公募

本人の希望で新たな部署への応募が可能な社内公募制度を運用しております。キャリアアップにつなげたり、それまで認識していなかった新たな適性ややりがいへの気づきを得ることができ、自律的な成長を促進しております。

C)従業員との対話に基づく職場環境改善

全従業員を対象に、「みんカタ(みんなで語らう)」を毎月WEB上で実施し、フォローしております。この「みんカタ」は、会社と従業員の相互コミュニケーションを意識して運用しております。また、社内ワークフローを活用して、本人から直接人事本部へ様々な相談ができる取り組みを行っております。加えて、働く環境に対する意見に対し、環境改善や新たな制度の導入により対応することで、従業員満足の向上や離職防止に努めております。

 

d.トレーニングによるスキル向上

当社では、N-BOOKによる業務理解の促進をはじめ、スキルアップやキャリアアップを目的として、年間を通じて職種や役職に応じた研修を実施しています。従業員の早期戦力化に向けて新入社員トレーニングを強化するとともに、入社2年目従業員、次期店長候補者や店長研修など管理者育成にも力を注いでおります。また、スキルアップとキャリア形成を目的として、各種リーダー制度を採用しております。日々事業活動を行うなかで、様々なリーダーを経験しながらキャリアアップを促しております。段階に応じた人財育成体制を拡充することで、今後の当社の成長を担う人財の育成を推進してまいります。

 

 

②指標及び目標

指標

実績(2025年11月期)

目標(2030年11月期

女性管理職比率

8.6

10.0

男性育児休業取得率

67.4

100.0

 

※目標は提出会社の数値です。

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、当社グループでは、事業等のリスクを、将来の経営成績等に与える影響の程度や発生の蓋然性等に応じて、「中長期的な成長に関するリスク」「その他業績に大きな影響を及ぼすリスク」と2分類しております。

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 中長期的な成長に関するリスク

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

①計画通りに出店を行えないリスク

当社グループは、大型店の出店をメインに行っております。大型店は、主要幹線道路沿いかつ大きな敷地面積を要することから、計画的に物件を確保することが困難な可能性があります。

 

当社グループでは、主要幹線道路沿いの好立地な店舗を適正な価格で出店するために、全国に店舗開発人員を配置し、レジャー施設や、他業種を含めた多様な情報を取得することで、多くの候補地の中から最も条件の良い店舗展開を進めてまいります。

②人財を確保できないリスク

 

顧客にとって満足度の高いサービスを提供する方針の基に、事業の拡大を図っておりますが、その実現のためには継続的に人財を確保していく必要があると考えております。しかしながら、予想以上に人財獲得競争が激化し、期待する人財を獲得できない、あるいは離職により人財流出する可能性があります。

当社グループでは、人財の獲得については、面接から採用までのリードタイムを短縮することでの人財獲得数増加の取り組みを進めてまいります。また、離職防止の取り組みについては、グループ共通の店舗マニュアルに基づいた接客オペレーションによる仕組みを構築することにより、全てのスタッフが均一で高い成果を上げられる労働環境を用意し、離職率の低下を図ってまいります。

③商品を確保できないリスク

当社グループは、小売車両の約30%をオートオークション会場からの仕入に依存しております。市場環境の変化により、オートオークション会場への出品台数が減少し、良質な商品を確保できない可能性があります。

当社グループでは、市場の変化に対応しつつ良質な商品を確保するために、ユーザーからの直接買取の拡大とレンタカー会社をはじめとした企業間での仕入を拡大することで、需要に応じた商品構成の見直しを進めてまいります。

④経費増加による業績悪化リスク

当社グループは、出店コスト、広告宣伝費等店舗運営のための経費が必要となります。経費コントロール不足により、当社グループの収益性が悪化する可能性があります。

当社グループでは、経済環境の変化や市場環境の変化に影響を受けにくい経営体制を構築するため、間接経費削減や業務効率化による固定費削減を実施してまいります。売上高販売管理費比率を重要指標と捉え、スタッフ個人ごとにコスト意識をもたせることで店舗コストの削減を進めるとともに、システム化により業務を効率化することでコストの削減を進めてまいります。

⑤経済情勢に係るリスク

国内中古車市場及び新車市場は、国内景気、消費者の購買意欲の変動によって左右されます。景気変動は、消費者購買意欲の減退を通じて販売台数の変動につながる可能性がある他、中古車市場におけるオートオークション相場にも影響を及ぼします。オートオークション相場の下落は、棚卸資産に関して商品評価損を計上する結果、利益率の変動をもたらす可能性があります。

当社グループでは、お客様との継続的な生涯取引の拡大により、市場動向、国内景気の変動においても持続可能な収益基盤作りを推進しております。また、在庫回転率に注視し市場の動向にあわせた在庫管理を行うことで、滞留在庫の発生を防止する取り組みを行ってまいります。

⑥モビリティ革命により自動車所有に対する認識が変化するリスク

モビリティサービスの拡大や、それに伴う消費者の意識変化により、中古車及び新車販売台数の減少・販売価格の変動の可能性があります。これらの要因により当社グループが提供する商品・サービスの市場における評価が大幅に変化した場合には、当社グループの経営成績や財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

消費者の価値観や嗜好ニーズの把握に努めるとともに、適正な仕入れ商品の選定や、仕入れ・販売の価格設定を徹底してまいります。また、市場や消費者の動向を分析し、事業の方向性や経営戦略の適切性の評価を行うことで市場環境の変化に迅速・柔軟に対応してまいります。

 

 

(2) その他業績に大きな影響を及ぼすリスク

 

リスクの内容

リスクに対する対応策

①個人情報管理及びシステム管理のリスク

当社グループは、販売した車両の名義変更等で顧客の印鑑証明書や住民票、運転免許証の写し等の個人情報を取得します。個人情報が外部に流出した場合には、当社グループのビジネスに対する信頼が低下するだけでなく、実際に当該情報を利用した詐欺被害等が発生する可能性が皆無とは言えず、信頼の低下や損害賠償請求等に伴い当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

個人情報の管理に関しては、研修等により継続的に啓発活動を行い、役職員の個人情報保護に対する意識を高めるとともに、個人情報保護の具体的な業務手続きを定めた個人情報保護規程に則って業務を遂行しております。また、例えばコンピュータシステム及びサーバー等のセキュリティ・アクセス権限は対象者に限定するなど、システム部門の牽制体制を構築し、情報漏洩の防止に努めております。

②古物営業法の遵守について

当社グループの行う中古車両の買取及び販売業務は古物営業法の規制を受けます。当社グループは古物取扱業者として、各都道府県の公安委員会より許可を受け中古自動車の買取及び販売業務を行っております。

今後、法令の改正が生じた際の対応が不十分であったり、オペレーションミスが発生すること等により監督当局より処分を課される可能性は皆無ではなく、結果、営業許可の取消等により、当社グループの業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

当社グループでは、警察署への届出の要否を確認する手続き等を社内規程に定め、古物営業法の遵守に努めており、現時点では違反事由は発生しておりません。

また、法令改正等に関する情報収集をするために、社内体制の構築をしております。

③有利子負債の依存について

出店資金を主に銀行等金融機関からの借入れで調達しております。そのため、金融情勢の変化に伴い金利が変動した場合には、今後の資金調達に対する支払利息が増加する等、当社グループの業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

当社グループでは、成長戦略実現のために必要な資金を銀行等金融機関からの借入により十分確保できると考えており、引続き安定的な業績と強固な財務体質により高い信用力を維持し、十分な調達能力を確保してまいります。また、資金調達の要否については、出店計画、資金需要の金額と支払タイミング、運転資金、営業キャッシュ・フロー等を総合的に検討して決定してまいります。

④天候・災害によるリスク

当社グループは全国に店舗を展開しておりますが、大雪や台風、地震といった自然災害により営業活動を行えない可能性があります。このような状態が長期に亘った場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。

当社グループでは、北海道から沖縄県まで出店エリアがあり、リスクが集中しないような店舗展開を行っております。また、平時より老朽化したインフラへの投資、施設の定期的な点検、防災教育などを行っております。

⑤風評リスク

ホームページ等のメディアを通じた集客を行う一方、SNSやインターネット掲示板を通じて当社グループの商品・サービス・役職員に関する誹謗・中傷等の風説が流布される可能性があります。それにより、内容の正確性に関わらず、顧客の当社グループへの信頼や企業イメージが低下し、財政状態、経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。

教育研修制度により人材育成を行うことで、顧客満足度の向上を図り、顧客からの誹謗・中傷等の抑制・防止に努めております。

また、トラブルが生じた場合には、専門部署による迅速な対応を行うとともに、ご意見を頂いた案件に関しては、事例を分析し、再発防止に向けた取り組みを行っております。

⑥気候変動リスク

気温上昇に伴う自然災害の増加によって、店舗や車が損害を受ける可能性があります。また、世界的なエネルギー需給のひっ迫や資源燃料価格の高騰により、エネルギーコスト等が増加する可能性や、低炭素経済への移行に伴いEV等電動車のニーズが高まる可能性があります。これらの要因により、当社グループの経営成績や財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

自然災害発生時の損害を最小限に抑えるために、BCPの見直しを行っております。また、店舗への太陽光パネル設置や節電等、電力コスト削減のための取り組みを行っております。輸入車正規ディーラー事業ではEV販売、整備のノウハウも培われており、今後の需要の変化にも柔軟に対応できるよう、取り組んでまいります。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(経営成績等の状況の概要)

(1) 経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあって、景気は緩やかな回復が続くことが期待されます。一方、米国の通商政策の影響による景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクがあります。また、物価上昇の継続による個人消費の影響や、金融資本市場の変動等について留意する必要があります。

 

 このような環境のなか、中古車業界におきましては、2024年12月から2025年11月までの国内中古車登録台数は6,000,940台(前年同期比99.3%)と前年を下回る結果となりました。車種別では、普通乗用車登録台数が3,153,762台(前年同期比98.5%)であり、軽自動車の登録台数は2,847,178台(前年同期比100.2%)という結果となりました。(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ・一般社団法人全国軽自動車協会連合会統計データ)

 

当社グループにおきましては、『みんなに愛されるクルマ屋さん』という経営理念を掲げ、ステークホルダー目線での経営を行い、企業価値の向上を図っております。カーライフのパートナーとして、人々の生活をより豊かにすることが当社の社会的存在意義であると認識し、店舗運営を行ってまいります。

 

当連結会計年度における出店に関しましては、総合店として2024年12月に「読谷店」、2025年3月に「浜松志都呂店」、10月に「幸手店」、11月に「甲府昭和インター店」をオープンいたしました。また、新規出店店舗に併設して買取店を4店舗出店するとともに、買取単独店として「昭和橋店」「蒲田店」、徳島県に初出店となる「徳島店」、「板橋店」「広島佐伯店」「福岡早良店」をオープンいたしました。

 

中古車販売事業

中古車販売事業は、関東甲信越地方4拠点(4店舗)、東海北陸地方2拠点(2店舗)、中国四国地方2拠点(2店舗)及び九州沖縄地方2拠点(2店舗)を出店いたしました。また、併設店として買取専門店4店舗を出店いたしました。一方、北海道東北地方2店舗、東海北陸地方2拠点(2店舗)、関西地方1店舗及び九州沖縄地方1拠点(1店舗)を業態変更及び統合したことで、当連結会計年度末の拠点数は190拠点(298店舗)となりました。

 

新車販売事業

新車販売事業は、関東甲信越地方2拠点(2店舗)を事業譲受、東海北陸地方3拠点(3店舗)を子会社が事業譲受した一方、関西地方1拠点(1店舗)を事業譲渡したことで、当連結会計期間末の拠点数は52拠点(55店舗)となりました。

 

その結果、当連結会計年度末の拠点数は242拠点(353店舗)となりました。

 

 

当連結会計年度の主な経営成績は次の通りです。

                                  (単位:百万円)

区分

前連結会計年度

(自 2023年12月1日

至 2024年11月30日

当連結会計年度

(自 2024年12月1日

至 2025年11月30日

増減

増減率

(%)

売上高

552,778

652,072

99,293

18.0

売上総利益

98,668

112,165

13,496

13.7

売上総利益率(%)

17.8

17.2

△0.6

販売費及び一般管理費

85,725

92,567

6,842

8.0

営業利益

12,943

19,597

6,654

51.4

経常利益

12,144

18,485

6,340

52.2

親会社株主に帰属する当期純利益

8,006

12,811

4,805

60.0

 

 

売上高分析

当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度から992億93百万円(18.0%)増加し、6,520億72百万円となりました。主な要因は、新規出店による市場拡大、買取台数の増加等によるものであります。

また、セグメント別の概況については、当社グループは自動車販売及びこれらの附帯業務の単一セグメントでありますので、その概況を地域別に示しております。地域別の売上高は、(生産、受注及び販売の状況)の(2)販売実績をご参照下さい。

 

売上総利益率の分析

当連結会計年度の売上総利益率は、前連結会計年度から0.6ポイント下落し、17.2%となりました。主な要因は、台当たり利益は増加したものの、販売単価の上昇や仕入原価の変動等の影響を受け、売上高に占める原価の比率が上昇したことによるものであります。

 

販売費及び一般管理費の分析

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度から68億42百万円増加し、925億67百万円となりました。主な要因は、販売台数、買取台数増加に伴う広告宣伝費及び販売諸費用の増加であります。

 

上記の結果、当連結会計年度の売上高は6,520億72百万円(前年同期比18.0%増)、営業利益は195億97百万円(前年同期比51.4%増)、経常利益は184億85百万円(前年同期比52.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は128億11百万円(前年同期比60.0%増)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当連結会計年度末の総資産は2,267億77百万円となり前連結会計年度末に比べ45億10百万円増加いたしました。

流動資産は前連結会計年度末に比べ38億89百万円増加し、1,363億47百万円となりました。主な要因は現金及び預金が180億24百万円減少したものの売掛金が85億9百万円増加及び商品が126億52百万円増加したことによるものであります。

固定資産は前連結会計年度末に比べ6億20百万円増加し、904億29百万円となりました。主な要因は新規出店等により、機械装置及び運搬具が2億94百万円増加したことによるものであります。

流動負債は前連結会計年度末に比べ69億37百万円増加し、739億36百万円となりました。主な要因は1年内返済予定の長期借入金が67億50百万円増加したことによるものであります。

固定負債は前連結会計年度末に比べ88億95百万円減少し、736億44百万円となりました。主な要因は長期借入金が84億63百万円減少したことによるものであります。

純資産は前連結会計年度末に比べ64億67百万円増加し、791億95百万円となりました。主な要因は利益剰余金が100億83百万円増加したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

                                 (単位:百万円)

区分

前連結会計年度

(自 2023年12月1日

 至 2024年11月30日)

当連結会計年度

(自 2024年12月1日

 至 2025年11月30日)

増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

3,024

9,187

6,163

投資活動によるキャッシュ・フロー

△18,454

△7,331

11,123

財務活動によるキャッシュ・フロー

21,367

△19,881

△41,249

現金及び現金同等物の増減額

5,937

△18,024

△23,962

現金及び現金同等物の期首残高

29,630

35,567

5,937

現金及び現金同等物の期末残高

35,567

17,543

△18,024

 

 

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ180億24百万円減少し、175億43百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、91億87百万円の収入前年同期は30億24百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益176億円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、73億31百万円の支出前年同期は184億54百万円の支出)となりました。これは主に、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出60億96百万円及び差入保証金の差入による支出6億7百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、198億81百万円の支出前年同期は213億67百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出171億13百万円があったことによるものであります。

 

(生産、受注及び販売の状況)

(1) 商品仕入実績

当社グループは自動車販売及びこれらの附帯業務の単一セグメントとしております。当連結会計年度の仕入実績を項目別に示すと、次のとおりであります。

項目

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

車両

517,017

120.0

部品

19,609

110.9

合計

536,627

119.6

 

 

(2) 販売実績

当社グループは自動車販売及びこれらの附帯業務の単一セグメントとしております。当連結会計年度の販売実績を地域別に示すと、次のとおりであります。

 

地域別

当連結会計年度

(自 2024年12月1日

  至 2025年11月30日

前年同期比

販売高

(百万円)

期末拠点数

(拠点)

販売台数

(台)

販売高

(%)

期末拠点数

(拠点)

販売台数

(%)

北海道東北地方

79,724

32

(50)

65,440

110.2

(△2)

105.4

関東甲信越地方

181,234

68

(98)

112,089

117.2

(7)

105.8

東海北陸地方

195,170

73

(100)

115,416

122.1

(4)

115.7

関西地方

78,219

29

(40)

52,918

107.7

△1

(△2)

99.4

中国四国地方

42,400

17

(26)

39,797

120.3

(2)

110.3

九州沖縄地方

75,323

23

(39)

60,202

129.5

(2)

119.5

合計

652,072

242

(353)

445,862

118.0

11

(11)

109.4

 

(注)1.地域別の区分は次のとおりであります。

北海道東北地方……

北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県

関東甲信越地方……

茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、

長野県、新潟県

東海北陸地方………

岐阜県、愛知県、三重県、静岡県、富山県、石川県、福井県

関西地方……………

滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

中国四国地方………

岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県、愛媛県、香川県、高知県、徳島県

九州沖縄地方………

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

 

2.期末拠点数の( )内は店舗数であります。当社は、車種タイプ別に複数店舗を構える拠点があるため、拠点数と店舗数は異なります。

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。

その他重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なもの及びその補足事項については以下のとおりであります。

 

固定資産の減損

 「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

企業結合により取得したのれん及び無形資産の評価

 「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

繰延税金資産の回収可能性

各納税主体の将来課税所得を過去の実績や事業計画等を勘案のうえ合理的に見積り、将来の税金負担を軽減する効果を有すると考えられる部分につき回収可能と判断し繰延税金資産を計上しております。今後、経営環境等の変化や関係法令の改正により将来課税所得の見積りに変動が生じた場合には、繰延税金資産の計上額に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 財政状態の分析

当連結会計年度末の財政状態につきましては、「(経営成績等の状況の概要) (2) 財政状態の状況」をご参照ください。

 

(3) 経営成績の分析

 2026年11月期におきましては、売上高6,840億円(前年同期比4.9%増)、営業利益240億円(前年同期比22.5%増)、経常利益226億円(前年同期比22.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(前年同期比17.1%増)を予想しております。当社グループでは、お客様の生涯のカーライフに寄り添い、お客様一人一人に対し最適なサービスを提供することで、生涯取引の拡大を進めております。クルマの販売だけでなく、カー用品全般の販売、整備、車検、そして買取と次のクルマのご提案まで一貫したサービスが提供できる環境を整えた店舗出店を行い、お客様へ継続的な利用を促進する取り組みを行ってまいります。

  2026年11月期通期の業績予想につきましては、2026年1月5日に公表しました業績予想に変更ありません。

 しかしながら、今後、経済環境が変化した場合には、業績予想に影響を及ぼす可能性があります。業績予想の修正が必要となった場合には速やかに開示いたします。

 

                                   (単位:百万円)

区分

当連結会計年度

(自 2024年12月1日

至 2025年11月30日

2026年11月期

連結業績予想

(自 2025年12月1日

至 2026年11月30日)

増減

増減率

(%)

売上高

652,072

684,000

31,927

4.9

営業利益

19,597

24,000

4,402

22.5

経常利益

18,485

22,600

4,114

22.3

親会社株主に帰属する当期純利益

12,811

15,000

2,188

17.1

 

(注)上記連結業績見通しに関する注意事項

 2026年11月期通期の業績予想値は、業界等の動向、国内外の経済状況等の要因について、現時点で入手可能な情報をもとに行った見通しであります。そのため、上記連結業績予想値はこれらの要因の変動により大きく異なる場合があります。

 

(4) キャッシュ・フローの状況の分析

キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(経営成績等の状況の概要) (3)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

(5) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社は、株主に対する利益還元を重要な課題の一つとして認識しており、経営基盤の強化と財務体質の健全性を勘案しつつ、株主への剰余金の配当を安定かつ継続的に実施することを配当についての基本方針として位置付けております。原則、期末配当を年1回実施していく考えであり、その決定機関は株主総会であります。また、当社は取締役会の決議により、毎年5月31日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。

なお、内部留保資金につきましては、自己資本の充実を目的として一定の手元資金を確保するとともに、今後も成長が見込める販売店の展開やグループ成長に効果的な投資に備えてまいりたいと考えております。

上記の方針を踏まえた上で、当期の配当につきましては、前期以上の配当を実施することにより一層の株主還元強化を図り、中長期的な企業価値向上に資するべく、1株につき45円の配当を予定しております。

 

 

5 【重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。