第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針・経営環境

 創業以来の繊維(麻)事業から業態転換を進めていた当社は、阪神淡路大震災を契機として、消防防災(官需防災)を顧客基盤とする防災事業へと一気に業態転換を図ることとなりました。また、東日本大震災以降は、国による国土強靭化政策をはじめとする防災関連政策の推進を背景に、原子力発電所の再稼働にあたりシビアアクシデントに対応する安全対策を必須とする電力会社向けや石油コンビナート施設を保有しBCPの観点から自主防災の強化に取り組む石油精製会社向けなど、民需防災事業への進出を果たし、さらにN.Y.同時多発テロ発生等によりセキュリティ対策が急務となった空港施設・航空会社を対象とするセキュリティ事業分野にも顧客基盤を拡げてまいりました。

 この間、当社は2007年に創立100周年を迎え、2008年度以降、中期経営計画(3ヵ年計画)を策定し、収益力の持続的強化を目指し、グループ一丸となって中期経営計画に掲げるテーマに取り組んでまいりました。さらに、2023年には、10年に亘り取り組み、防災業界におけるリーディングカンパニーへの進化を目指す「テイセン未来創造計画」を策定いたしました。同計画は、「人を創る」「仕事を創る」「人と仕事を繋ぐ企業文化を創る」をテーマに掲げ、「防災のテイセン」としての未来を切り拓き、世界に通用する防災企業として、名実ともに社会及びステークホルダーの皆様から絶対的な信任を頂くことを目指してまいります。

 

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 2026年度からの2028年度における新中期経営計画「テイセン2028」では、第1フェーズである前中期経営計画「テイセン2025/未来への基盤づくり」での成果を土台に、当社グループが「成長・発展」に向かうための第2フェーズとして、

     ≪先進的防災事業を確立し 安心安全な未来を創る≫

 

ことをミッションとして掲げ、その実現に向けた取組みを推進してまいります。

 

 数値目標

2028年度における連結営業利益水準

58億円以上

2028年度における連結経常利益水準

70億円以上

 

 新中期経営計画「テイセン2028」においては、テイセン未来創造計画の最終年度である2032年度に掲げた業績水準に到達するためにも、計画最終年度の2028年度において着実な進展を示す収益水準の達成を目指します。株主還元施策としては総還元性向50%水準を目指して運営してまいります。

 

また、これらの達成に向け、本計画では以下に掲げた戦略テーマの完遂を通じ、着実な収益拡大と企業価値の向上に取り組んでまいります。

 

 1.市場創造と圧倒的市場競争力の確立

   (1)自治体・コンビナート・原子力向け送排水ビジネスの拡大

   (2)セキュリティビジネスのマーケット開拓

   (3)次世代型防災特殊車輌マーケットの創造

   (4)基盤事業(ホース・機材・車輌・消防被服)の拡大・発展

 2.営業を支える下野・鹿沼両工場の革新

   (1)「製造拠点」から「技術集約拠点」への脱皮

      ・技術・開発機能の強化

      ・コスト・品質管理機能の強化と定着

      ・教育・訓練・実証実験等の機能を備えた施設の充実

 3.アライアンスによる収益機会の創出

 

それぞれの戦略テーマの具体的な実行プランは以下の通りです。

 

 

1.市場創造と圧倒的市場競争力の確立

 (1)自治体・コンビナート・原子力向け送排水ビジネスの拡大

 前中期経営計画「テイセン2025」にて市場開拓を進めた送排水ビジネスについては、デモ等営業活動の徹底強化策が結実し、当社の取り扱う「ハイドロサブシステム」が、各分野における「防災・危機管理対応システム」として広く認知されつつあります。かかる状況を踏まえ、今後は特に多発化・激甚化・多様化する水害や山林火災への対処に向けた、国及び地方自治体に対する展開を加速するとともに、民間事業所におけるBCP対策等、更なる用途展開・拡販に向けても引き続き注力してまいります。

 

 (2)セキュリティビジネスのマーケット開拓

 前中期経営計画「テイセン2025」では、コロナ禍終息後のインバウンド拡大や、ロシア・ウクライナ情勢等の地政学リスク増大をはじめとした社会不安を引き起こしている各種事件・事故が増加していることに加え、最近の人手不足対策の必要性からも、これまで以上に空港をはじめとした重要施設等において、高性能なセキュリティ機材のニーズが拡大し、マーケット開拓が着実に進展しております。今中計においても、鉄道や大規模集客施設等いわゆるソフトターゲットのテロ対策や、物流施設における盗難・不正などによる損失を防ぐ「ロスプリベンション」対策、データセンターなど高度なセキュリティが求められる施設等の需要に対し最新鋭の機材を提案することで、広範なセキュリティニーズを取り込み、セキュリティビジネスのマーケット開拓を鋭意進めてまいります。

 

 (3)次世代型防災特殊車輌マーケットの創造

 前中期経営計画「テイセン2025」においては、災害の多様化、技術革新及び省人化ニーズに対応し、新たな価値を提供する次世代型防災特殊車輌の企画・設計・開発・製造に取組んでまいりました。当社グループは、新中期経営計画においてもこの取組みを更に加速し、市場ニーズを踏まえつつ、防災の将来の在り方を見据えた新型車輌の開発や商材の充実に注力し、引き続きマーケット創出に邁進してまいります。

 

 (4)基盤事業(ホース・機材・車輌・消防被服)の拡大・発展

 消防ホース、防災資機材、防災車輌、消防被服事業はそれぞれ当社の基盤事業であり、消防防災分野全般においてのトップサプライヤーの地位を確たるものとするべく、市場ニーズや環境変化に対応した新製品・新商材の開発による市場の拡大・発展に努めてまいります。

 

2.営業を支える下野・鹿沼両工場の革新

 前中期経営計画期間中、当社グループの生産拠点としての鹿沼・下野両工場においては、品質維持・向上と製造コスト低減を実現するため、「5S3定」等の基本に立ち返った工場品管の再構築に取組み、一定の成果を得ることができました。新中期経営計画では「コスト・品質管理機能の強化と定着」はもちろんのこと、技術・開発機能を徹底して強化し、「製造拠点」から「技術集約拠点」への脱皮を目指します。

また、特に下野工場においては、消防関係者のみならず、防災に携わる広範なニーズに応え、様々な技術や情報を提供することが出来るよう、これまで以上に教育・訓練・実証実験等の機能を備えた施設の充実を図ってまいります。

 

3.アライアンスによる収益機会の創出

 当社グループは、祖業である繊維事業についてはリネン(麻)および高機能な特殊繊維に絞り事業を継続しつ

つ、約30年前からは防災事業を中核に据えることで、収益力の強化と企業価値の向上に取組んでまいりました。

「テイセン2028」においては防災分野のマーケットの開拓・拡大・深化による収益力強化に引き続き取り組んで

いくとともに、テイセン未来創造計画の最終年、2032年度までには、更なる事業規模の拡大・収益基盤の充実を

図るべく、アライアンス強化に向けた取組みを進めてまいります。

 

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社及び連結子会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローは、3「事業等のリスク」に述べる各項目の影響を受けますが、当社経営者は、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの動向を検討する上で、以下の指標が重要であると考えます。

 

① 連結営業利益、連結経常利益

 当社及び連結子会社の経営成績を把握する指標として、連結営業利益及び連結経常利益を重視しております。ただし、当社は大型案件の受注獲得有無及びその売上計上時期により業績が上下するため、単年度における利益額ではなく、3年程度の中期的なレンジでその水準を拡大させることを目指しております。「テイセン2028」では、「2028年度における連結営業利益水準58億円以上、連結経常利益水準70億円以上」を数値目標として掲げております。

② 受注残

 当社のビジネスは受注先行型であり、前期末の受注残が、翌期の売上の先行指標として有用であり、かかる指標を重視しています。また、各々の事業分野で、毎期確実かつ安定的に受注残を確保することを目指しております。

③ 配当性向

 利益配分につきましては、収益に応じた配当を行うことを基本としつつ、企業体質の一層の強化及び将来の事業展開に備えるための内部留保の充実を併せて図る方針としております。このような観点から、「テイセン2028」では、「総還元性向50%水準」を目指すことを利益配分方針として掲げております。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社が判断したものであります。

 

 帝国繊維(テイセン)グループは、「防災事業を通じ、社会や事業の安心・安全を守る」を企業理念とし、事業を通じた社会課題の解決に日々取り組んでおります。持続可能な社会の実現に向け、当社経営、社会、ステークホルダーの視点から当社が優先的に取り組むべきマテリアリティを設定しております。今後も、防災事業による企業価値向上に取り組むとともに、持続可能な社会の実現に向け、実効性を高めてまいります。

 

ESG

マテリアリティ

実施事項、目標

共通
(ESG)

防災事業を通じた防炎・減災・縮災

商材開発、用途開発

環境(E)

1.温室効果ガス

2.環境負荷軽減
(リデュース、リサイクル、

リユース、EV化)

1.CO2削減目標 2025年15%、2030年30%削減

太陽光パネルの設置他、省エネ機器への更新 他

2.産業廃棄物削減

ホース樹脂製金具

消防ホース、大口径ホースのリユース

防災機材のリサイクル

防災車輌のEV化対応、EV車輌火災への対応

天然繊維である麻(リネン)の拡販

社会(S)

1.地域社会への貢献

2.人権尊重

3.人材育成・企業理念の浸透

4.社員の幸福・健康

1.①下野工場における消防向け研修会等

②鹿沼・下野両工場への小・中学生見学を通じた防災

 意識向上

③企業消防団(本社)による地域社会への防災活動

2.企業憲章、サプライチェーン各社への要請

3.社員間の対話活性化、各種研修会、人材交流、経営陣との対話機会、成長につながる企業文化

4.労働安全衛生、思いやりある働きやすい企業文化

①目標:労働災害ゼロ、定期健康診断受診100%

    多様性と働きがいの状況(2028年目標)

     年次有給休暇取得率65%以上

     女性管理職比率10%以上

     男性育児休業取得率71%以上

     コンプライアンス・ハラスメント研修受講

     率100%

     離職率 毎年度10%以下

②施策:安全衛生教育の実施

    安全文化の浸透促進

    安全確保のための装備・備品の充実

    長時間労働の低減

    年休取得の推進

③従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ

 導入

ガバナンス(G)

1.品質維持・向上

2.コンプライアンス

3.事業継続性(BCP計画)

4.コーポレートガバナンス強化

5.情報セキュリティ強化

 

 

(1)ガバナンス

 当社グループは、サステナビリティに関する様々な課題に取り組んでいるなか、その活動をより体系的に推進することを目的に、代表取締役社長を委員長として各関係者からなる「サステナビリティ推進委員会」を6ヶ月に一度開催し、重要課題や各種方針の設定、活動の方向付けを行い、活動状況のフォロー及び取締役会への報告などを通じてサステナビリティへの取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に向け努めております。

0102010_001.png

 

 ※その他の委員会については、後述の「第4提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照下さい。

 

(2)戦略

<気候変動への対応>

当社グループでは、防災事業を通じて、巨大地震などによる大規模自然災害や地球温暖化に伴う急激な気候変動の脅威から社会や事業の安全・安心を守ることを目標に、持続可能な社会の発展とSDGsの達成に向け、日々取組んでおります。2023年3月、環境保全にかかわるマテリアリティを特定するとともに、環境基本方針を策定いたしました。持続可能な社会の実現に向け、グループを挙げて環境活動を計画的かつ効果的に進めてまいります。

 

・環境基本方針

当社グループは、地球環境が重大な局面を迎えていることを認識し、人々の健康で豊かな生活に貢献する企業として、そのすべての事業活動を通じて環境保全と循環型社会形成に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現のために全力を尽くします。

①省資源、省エネルギー、温室効果ガス排出量削減、廃棄物削減等に取り組み、環境負荷の少ない事業活動を推進します。

②ライフサイクルの全過程(調達、生産、販売、流通、使用、廃棄、輸送)を通じて環境負荷が少ない製品と技術の開発に努めます。

③環境マネジメントシステムを運用し、環境関連法令等を遵守し、環境汚染を防止します。

④教育と啓発活動を行い、全員参加で環境保全に取り組みます。

⑤サプライヤーを含むビジネスパートナーに環境保全の働きかけを行います。

⑥環境情報を公開し、ステークホルダーとの対話を推進します。

 

また、サプライチェーン全体で持続可能な社会の発展を支え、SDGsの達成に貢献するため、調達にあたっての方針を定めております。

 

・サプライチェーンCSR調達方針

1.環境

①継続的な環境保全活動を推進すること(ISO14001取得など)やエネルギーの利用における効率向上など、資源の有効活用や省エネに努めること

②大気、水、土壌への汚染物質の排出を抑制すること

③廃棄物について3Rを推進すること

(リデュース:廃棄物の発生抑制、リユース:再利用、リサイクル:再資源化)

④グリーン調達、グリーン購入を推進し、環境負荷低減に努めること

⑤温室効果ガス(CO2など)の排出削減に努め、気候変動の緩和に取り組むこと

⑥自然保護など生物多様性保全のための取り組みを推進すること

 

 

2.人権・労働

①人権を尊重すること

②児童労働、強制労働、虐待、人身売買など非人道的行為を禁止すること

③性別、国籍、人種、信条、年齢、障がいの有無、LGBTQなど、あらゆる差別を禁止すること

④個人の尊厳を傷つけるハラスメント(セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなど)を防止すること

⑤外国人技能実習生を含む外国人労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を整備すること

⑥紛争鉱物規制に対し、責任ある調達を推進すること

⑦労働安全衛生について、活動を展開する国や地域の法令を順守すると共に、従業員の健康を留意し、健康経営への取り組みも通じて、安全で働きやすい職場の実現に努めること

⑧労働時間に関し、活動を展開する国や地域の法令に従い、過度な労働時間について削減に取り組むこと

⑨賃金について、活動を展開する国や地域の法令に従い、最低賃金を超える適切な賃金を支払うこと

⑩労働者の結社の自由に関し、活動を展開する国や地域の法令に従い、権利を支持・尊重すること

⑪労働者の団体交渉権などに関し、活動を展開する国や地域の法令に従い、権利を支持・尊重すること

⑫動物実験などについて、動物福祉に配慮すること

 

人的資本経営>

当社グループでは、2023年3月に公表した2025年度までの「テイセン未来創造計画/テイセン2025」において、「人を創る」「仕事を創る」「企業文化を創る」ことを掲げて「未来への基盤づくり」に努めました。なかでも「人を創る」ことにおいては、人材育成を成長への投資と考え、「人を育む企業文化の下、自立・自律する人材を育てる」ことを推進しております。

この方針は、2028年度までの「テイセン未来創造計画/テイセン2028」にも引き継がれており、今後も「人を育む企業文化の下、自立・自律する人材を育てる」ことを続け、「成長・発展」へ繋げて参ります。

 

人材育成および社内環境整備に関する方針は次の通りです。

・人材育成方針

当社グループでは、社員一人ひとりが主体的に学び、成長し続ける環境を整え、自立・自律した人材を育成します。当社グループにおける学び全体を「Teisen Business College(テイセンビジネスカレッジ)」として体系化、学習機会を提供しています。

具体的には階層別研修(新入社員・中堅・管理職・執行役員等)をはじめ、全社員必須となるコンプライアンス・ハラスメント・情報セキュリティ研修、外部講師によるセミナー等を通じて、幅広い知識・スキルの獲得を支援します。

また、国内外の知識吸収および国際的な視野拡大を目的とした「社内公募留学制度」、任意参加の勉強会である「テイセン未来創造ゼミ」等を創設し、社員が自由な発想で意見を交わしながら未来を描く機会を提供し、挑戦を尊重し成長を促します。加えて、業務での活用を見据えた生成AI研修も新たに開始し、学びの機会をさらに拡充します。

これらの機会を通じて、成長につながる企業文化の育成に努めてまいります。

社員が「創る」役割を自覚し、挑戦を尊重しながら達成感・納得感をもって自己成長を実現できるような人事制度の整備・運用を通じて個々のキャリア形成を支援します。

・社内環境整備方針

当社は、社員が心身ともに健康で、働きがいを感じながら自律的・持続的に活躍できる職場環境を整備します。フレックスタイム制度など柔軟な働き方を支援し、性別・ライフステージを問わず誰もが活躍できる環境を整えます。さらに、モノづくりに携わる企業として安全衛生管理を企業活動の根幹に据え、入社時研修や安全衛生教育を通じて、安全意識の向上と職場の安全性確保に努めます。

 

(3)リスク管理

当社グループは、「リスク管理委員会」を通じて業務遂行に係るリスクを的確に評価・認識し、当社及びグループ各社におけるリスク管理について審議するとともに、重要なリスク案件についてもモニタリングしております。取締役会はESGリスクやサステナビリティに関する取組みについて、その重要事項に関する報告を受け、議論することを通じて監督しています。

 

(4)指標及び目標

当社グループではCO2排出量削減目標として、2021年度対比で2025年までに15%、2030年までに30%削減することを掲げ、使用エネルギー量の削減に加え、使用燃料の代替、クリーンエネルギーへの切替え、廃棄物の削減などによる対応を進めております。2025年度は、2021年度対比で11.1%削減となりました。さらに、当社基幹工場である鹿沼工場において材料購入量に対する廃棄物割合を15%以下にする目標を掲げて取り組んでいます。また、当社グループ全体でのコピー用紙削減も実施しています。2025年度は生産活動が前年より拡大したことにより、前年度に比較して各指標が若干後退した結果となりました。

さらに、当社は、多様性と働きがいの状況について下記の各種目標を定め、性別やライフステージに関わらず、誰もが活躍できる職場づくりを推進し、多様性と働きがいの向上に取り組み、併せて思いやりある働きやすい企業文化の育成に努めてまいります。

 

<CO2排出量>

 

2021年度

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

Scope1

t-CO2

741

790

650

770

791

Scope2

t-CO2

2,333

2,063

1,937

1,907

1,939

合 計

3,074

2,853

2,587

2,677

2,730

2021年度比

7.2%減

15.8%減

12.9%減

11.1%減

 

<鹿沼工場 材料購入量に対する廃棄割合>

 

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

材料購入量

1,050t

897t

960t

1,072t

廃棄量

195t

149t

156t

173t

廃棄物割合

18.5%

16.6%

16.3%

16.2%

 

<コピー用紙 年間消費量>

 

2021年度

2022年度

2023年度

2024年度

2025年度

コピー枚数

3,225千枚

3,205千枚

3,031千枚

2,775千枚

2,862千枚

 

<多様性と働きがいの状況>

 

2025年度

目標

定期健康診断受診率

100

100

 

 

2025年度

2028年度目標

年次有給休暇取得率 ※1

69.8

65%以上

女性管理職比率

7.8

10%以上

男性育児休業取得率

100

71%以上

コンプライアンス・ハラスメント研修受講率

100

100

離職率 ※2

3.4

毎年度10%以下

注.<多様性と働きがいの状況>については、連結会社ベースでの開示は、各会社の事業内容や事業規模が異なり、統一した開示が困難であるため、提出会社のみを対象としております

※1 正社員年間在籍者にて算出

※2 正社員自己都合離職率

 

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりでありますが、リスクを不確実性と捉え、機会とリスクに分け記載しております。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

項目

機会(〇)とリスク(●)

主要な取組み

◎品質リスク

製品の欠陥

●品質クレーム・トラブルによる
信用失墜と市場の喪失

設計力向上と品証体制の充実等を対応、財務基盤の充実

◎コンプライアンスリスク

独占禁止法
下請法

会社法等

●法令違反等の場合、法令による処罰・訴訟の提起・社会的制裁・信用失墜

リスク管理体制強化と従業員への研修等により、コンプライアンスを徹底

市場リスク

消防等の予算・補助金

〇予算・補助金の増額

●予算・補助金の削減

必要不可欠な幅広い商材の提供・民需等への展開

法律・基準の改正等

○規制強化等により当社が新たな
市場を開拓できる可能性

●規制強化等に対応できないこと等による市場喪失の可能性

情報収集と高機能・高性能商材の提供

競合出現

●当社が優位な市場への他社参入

性能の向上等により優位性を確保

新商材・新技術

○新たな商材・技術による当社が新たな市場を開拓できる可能性

●新たな商材・技術による他社から当社優位市場が侵食される可能性

海外サプライヤーとの連携強化により、最先端の商材・技術を準備・提供する

災害

○新たな防災ニーズが顕在化
●社会的混乱、経済的損失

防災・減災に向けた商材の準備、財務基盤の充実

その他

為替

●為替変動による仕入価格上昇

為替予約にてリスク低減

主要原材料価格

●天候・需給関係による仕入価格上昇

販売価格への転嫁など

生産設備の被災

●水害・火災・地震等による被害

生産拠点の防災体制の強化、保険等の活用

サプライチェーン

●災害等によるサプライチェーンの毀損・寸断

情報交換、リスクへの協働
商材調達先の多角化・拡充

人材確保・育成

●人材確保の不調

○優秀な人材による事業の深化・拡大

人材獲得手法を多角化
社員教育の充実

特に重要なリスクについては、項目の前に◎を付しております。

 

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の概要

 当連結会計年度におけるわが国経済は、引き続くインフレの高止まりが消費マインドを下押しした一方、企業の積極的な賃上げが景気を下支えするとともに、新政権の経済財政政策の効果もあり、日経平均株価は史上最高値を更新するなど、日本経済は長い低迷から脱却しつつあるかに見えます。然しながら、大幅な円安の状況や、米国トランプ政権の関税政策による経済全体への影響に加え、同政権の対外政策によって、ロシア・ウクライナ情勢やイランなどの中東情勢のみならず、更なる国際情勢の不透明化が懸念されており、先行きの予測が極めて困難な状況が続いております。

 防災事業とその関連分野においては、多発化する大規模山林火災に加え、毎年のように発生する水害の被害についても、北海道で観測史上初の線状降水帯が発生するなど、気候変動による異常気象がもたらす各種災害は多発化・激甚化・多様化の一途を辿っております。また、2024年8月に発表された「南海トラフ地震臨時情報」や、12月に青森県東方沖で発生した地震に伴う「後発地震注意情報」の発表を受けて、大規模地震や津波の脅威が迫っていることも改めて認識することとなりました。更に、埼玉県八潮市の道路陥没事故に見る如く、インフラ老朽化対策についても喫緊の課題となっております。尚、10月からの高市政権においては、「防災・国土強靭化」に対する取組みが戦略17分野の一つとして重要な成長投資対象分野に位置づけられ、今後、官民挙げての防災に対する体制整備の進展が期待されております。

 また、AI・ロボティクス等の新技術の汎用化に伴い、企業を標的としたサイバー攻撃対策に加え、人の入退室管理、持込持出管理の強化など、今後、民間企業においても自然災害のみならず、セキュリティ分野を含めたBCP策定もしくは見直しへの取組み強化が急務となっております。

 繊維事業の分野では、リネン(麻)については気候変動の影響による不作が続き原料価格が高止まりしている一方で、猛暑期間の長期化による需要の拡がりが進んでおり、「サスティナブル素材」に加えて「オールシーズン素材」としてもイメージ定着を図るべく、他素材との複合等により多様なニーズに対応した商品開発を進めてまいります。また、耐熱、耐切創、高強力など優れた機能を特徴とする高機能繊維につきましては、従来からの防護服分野においては酷暑対策等の環境変化を踏まえた製品の改善・改良を引き続き進めるとともに、高機能な素材の特徴を活かし、モバイルバッテリー火災などの社会課題を解決するための新規商材の開発にも鋭意取り組んでまいります。

 このような状況下、2023年度より「テイセン未来創造計画」をスタートさせ、2023年度からの3年間を第1フェーズと位置づけ、第1フェーズにおける中期経営計画「テイセン2025/未来への基盤作り」では、

     ≪ 先進的防災事業を確立・発展させ

          多発化・激甚化・多様化する各種災害の脅威から

                   社会や事業の安心・安全を守る ≫

を旗印に、以下のテーマを推進し、防災ビジネスの拡がりと深みを追求してまいりました。

 1.市場開拓の強化と圧倒的市場競争力の確立

 (1)送排水ビジネスの拡大

 (2)セキュリティビジネスの開拓

 (3)防災特殊車輌ビジネスの創造

 (4)メンテナンス業務の事業化

 (5)基盤事業(ホース・機材・車輌・防火衣)の一層の磨き上げ

 2.営業を支える下野・鹿沼両工場の機能拡充・強化

 (1)コスト・品管センターとしての役割徹底

 (2)技術・開発センターとしての能力強化

 (3)教育、訓練、実証実験等の幅広い分野での施設充実と活用

 3.持続的収益力の強化

  新たな事業基盤の獲得による収益基盤の強化

 

 当連結会計年度では、中期経営計画に掲げたテーマである送排水ビジネスについて、水害対策でのハイドロサブシステムの全国地方自治体への導入が拡大するとともに、民間事業所のBCP対策用途としても市場での評価が益々高まっております。セキュリティビジネス分野では、インバウンドの増加や国際貨物の取扱量拡大に伴うボディスキャナーや爆発物検知器などのテロ対策商材の導入が進むとともに、空港以外の重要施設におけるセキュリティニーズにも対応した商材の開発に取り組んでおります。更に、次世代型防災特殊車輌の開発をはじめ、消防ホース・防災車輌・資機材・防火衣等特殊被服の4事業分野でも市場でのプレゼンスはますます高まっております。

 生産体制については、2021年に新設した防災車輌の製造拠点である下野工場、ならび2023年にホース生産新ラインが稼働開始した鹿沼工場は、当社事業を製造拠点として支えるとともに、教育・訓練・実証実験等、営業を支える技術集約拠点とすべく機能の拡充強化に努めております。

 

(財政状態)

 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ84億9千3百万円増加し、913億4千3百万円となりました。

 負債は、前連結会計年度末に比べ26億4千1百万円増加し、189億5千5百万円となりました。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ58億5千2百万円増加し、723億8千8百万円となりました。

 

(経営成績)

 当連結会計年度の売上高は336億3千9百万円(前期比6.9%増)、営業利益は40億5千5百万円(前期比17.2%増)、経常利益は53億8百万円(前期比16.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は37億4千2百万円(前期比15.0%増)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 防災事業では、救助工作車、セキュリティ機材や原子力発電関連の大型防災資機材の売上が増加したことから、売上高は前期対比22億6千9百万円増加し、272億5千7百万円となりました。

 繊維事業では、官公庁向け繊維資材の売上が増加した一方で、アパレル向けの麻素材の売上が減少したことから、売上高は前期対比8千7百万円減少し、58億3千5百万円となりました。

 不動産賃貸事業は、順調に推移しており、売上高は5億4千6百万円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が増加したほか、棚卸資産が増加した一方で、売上債権が減少したことから、前期比9億5千3百万円増加し、29億5百万円の収入となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得が増加したこと等により、支出額は前期比8億3千6百万円増加し、8億4千8百万円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得が増加したことから、支出額は前期比16億8千5百万円増加し、29億2千7百万円となりました。

 

 以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前期比8億7千万円減少し、118億7千2百万円となりました。

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

防災(千円)

3,370,753

106.1

繊維(千円)

1,803,473

92.4

不動産賃貸(千円)

合計(千円)

5,174,227

100.9

 (注)1.生産金額は製造原価にて記載しており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.金額には外注による生産実績を含んでおります。

3.前連結会計年度において、「その他」に含まれていた保険代理事業を譲渡したことに伴い、当連結会計年度より「その他」の報告セグメントを廃止しております。

b.受注実績

 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高

前年同期比(%)

受注残高

前年同期比(%)

防災(千円)

20,648,632

136.3

20,286,458

129.1

繊維(千円)

3,745,153

161.1

3,563,543

131.6

不動産賃貸(千円)

合計(千円)

24,393,785

139.6

23,850,001

129.4

 (注)1.金額は販売価額にて記載しております。

2.前連結会計年度において、「その他」に含まれていた保険代理事業を譲渡したことに伴い、当連結会計年度より「その他」の報告セグメントを廃止しております。

c.製品仕入実績

 当連結会計年度の製品仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

防災(千円)

17,102,128

153.6

繊維(千円)

2,671,825

109.8

不動産賃貸(千円)

合計(千円)

19,773,954

145.7

 (注)1.金額は仕入価額にて記載しております。

2.前連結会計年度において、「その他」に含まれていた保険代理事業を譲渡したことに伴い、当連結会計年度より「その他」の報告セグメントを廃止しております。

 

d.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

防災(千円)

27,257,578

109.1

繊維(千円)

5,835,460

98.5

不動産賃貸(千円)

546,849

103.3

合計(千円)

33,639,887

106.9

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.前連結会計年度において、「その他」に含まれていた保険代理事業を譲渡したことに伴い、当連結会計年度より「その他」の報告セグメントを廃止しております。

3.最近2連結会計年度の主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2024年1月1日

至 2024年12月31日)

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

販売高(千円)

割合(%)

販売高(千円)

割合(%)

官公庁

10,967,604

34.8

11,099,292

33.0

合計

10,967,604

34.8

11,099,292

33.0

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。当社グループの連結財務諸表の作成にあたり、当連結会計年度末における資産・負債及び当連結会計年度の収益・費用の報告数値並びに開示に影響を与える会計上の見積りを行っております。当該見積りに際しましては、過去の実績や状況に応じて、合理的と考えられる要因等に基づき行っております。しかしながら、見積り特有の不確実性により、実際の結果は異なる場合があります。

 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容

  a.当連結会計年度の経営成績の分析

<連結経常利益>                                     (百万円)

 

2023年度

2024年度

2025年度

連結経常利益

3,569

4,553

5,308

 2023年には、今後10年に亘り取組みとして防災業界におけるリーディングカンパニーへの進化を目指す「テイセン未来創造計画」を策定いたしました。同計画では、当初2023年からの3年間を第1フェーズと位置付け、第1フェーズにおける中期経営計画(「テイセン2025/未来への基盤作り」)を策定し、取組むべき課題を掲げるとともに、数値目標(連結営業利益50億円以上、連結経常利益60億円以上、配当性向40%程度)を設定いたしました。最終年度にあたる2025年度においては、救助工作車、空港化学消防車等の納入拡大、またセキュリティ関連ビジネス、送排水ビジネスの拡大により前期比増収増益となりました。来期は新たに中期経営計画「テイセン2028」を策定し、新たに掲げる課題に着実に取組むことで、収益基盤の更なる強化を目指します。

 

<売上>                                         (百万円)

セグメント

2023年度

2024年度

2025年度

防災

22,659

24,988

27,257

繊維

4,804

5,923

5,835

不動産賃貸他

568

569

546

28,032

31,481

33,639

 

<受注残>                                        (百万円)

セグメント

2023年度

2024年度

2025年度

防災

13,556

15,719

20,286

繊維

3,315

2,708

3,563

16,872

18,428

23,850

 

 <防災>

 2025年度末の受注残高は2024年度を上回る水準となり、救助資機材、救助工作車、空港用化学消防車の受注が好調であったことに加え、2023年度からスタートした「テイセン2025」でも主要テーマと位置付けた大量送排水システム(ハイドロサブシステム)分野では、水害対策でのハイドロサブシステムの全国地方自治体への導入が拡大するとともに、民間事業所のBCP対策用途としても市場での評価が益々高まっていることが受注拡大に結びついております。セキュリティビジネスにおいても、インバウンドの増加や国際貨物の取扱量拡大に伴うボディスキャナーや爆発物検知器などのテロ対策商材の導入が進んできたことから、着実な受注を得られております。

<繊維>

 リネン(麻)分野では異常気象による原材料供給減ならびに価格高騰の影響を受け、繊維事業分野全体でも2025年度の売上高は減少しました。耐熱、耐切創、高強力など優れた機能を特徴とする高機能繊維につきましては、従来からの防護服分野においては酷暑対策等の環境変化を踏まえた製品の改善・改良を引き続き進めるとともに、高機能な素材の特徴を活かし、モバイルバッテリー火災などの社会課題を解決するための新規商材の開発にも鋭意取り組んでまいります。

 

 b.当連結会計年度の財政状態の分析

 当連結会計年度末の財政状態を概観いたしますと、総資産は棚卸資産の増加に加え、株価上昇に伴う投資有価証券の増加などから、前連結会計年度末対比84億9千3百万円増加し、913億4千3百万円となりました。

 負債は、繰延税金負債が増加したことから、前連結会計年度末対比26億4千1百万円増加し、189億5千5百万円となりました。

 純資産は、自己株式を取得した一方で、利益剰余金や保有上場株式の評価益の増加により、前連結会計年度末対比58億5千2百万円増加し、723億8千8百万円となりました。この結果、自己資本比率は79.1%となりました。

 

 c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性の分析

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第一部  企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

<キャッシュ・フロー>                               (百万円)

区分

2023年度

2024年度

2025年度

営業活動

△932

1,951

2,905

投資活動

△718

△11

△848

財務活動

△1,473

△1,242

△2,927

△3,124

698

△870

 

 当連結会計年度における営業活動による資金収入は、29億5百万円となりましたが、これは税金等調整前当期純利益が増加したほか、棚卸資産が増加した一方で、売上債権が減少したことなどによるものです。
 投資活動による資金の支出は、8億4千8百万円となりましたが、これは有形固定資産の取得が増加したこと等によるものです。
 財務活動による資金の支出は、29億2千7百万円となりましたが、これは自己株式の取得が増加したことによるものです。

 

 当社グループの運転資金及び投資資金は、営業活動によって生み出される自己資金を原資としております。

様々なリスクへの対処及び将来の事業展開への備えとして資金の確保により財務基盤の安定に努め、同時に収益に応じた配当を継続的に実施しつつ、中長期的な視点で時期を見極めた上で必要とされる投資活動を実施してまいります。

 

 

5【重要な契約等】

以下のとおり賃貸借契約を締結しております。

契約者    アークランズ㈱

内容     商業用建物の賃貸

契約期間   20年間(2008年3月6日~2028年3月5日)

契約年月日  2008年3月6日

 

6【研究開発活動】

 当社グループの研究開発活動は、当社防災開発部および生産技術部を中心に各営業・生産部署(いずれも関係会社を含む)との連携のもとに、新製品・新商品の開発を進めると共に、中長期事業戦略に係る技術開発に取り組んでおり、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は200百万円であります。

 当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発の目的、主要課題、研究開発成果および研究開発費用は次のとおりであります。

(1)防災

 当社の主力商品であるホース商材については、加工設備の更新ならびに効率生産に向けた装置の研究開発、次期操法用ホースの開発など、当社独自の研究開発を引き続き進めております。また、危機管理システム等については、内外の有力提携先と共同で新商品の研究および開発を継続的に行っております。

 当連結会計年度においては、消防ホースでは、工程管理および生産管理システムの安定化・効率化を進めてまいりました。また、消防用途以外へのホースの製品展開を図るべく、国内企業との研究開発を行っております。

 防災車輌では、新たな次世代型防災特殊車輌の開発研究を行っております。

 防災機材では、海外の新規高度救助機材やテロ対策用検査機器の商品化を、また防災被服では、高機能防護服の開発と新型防火衣の製造工程に関わる改善・改良を引き続き進めております。

 当セグメントに係る研究開発費は185百万円であります。

(2)繊維

 高機能繊維については、用途開発を背景に、製造・加工技術をもって優れた素材特性を更に高めることで、各種特殊防護用製品の開発を進めております。

 当セグメントに係る研究開発費は15百万円であります。