第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①目標とする経営指標

当社グループの重視する経営指標は、①営業収益、②営業利益の2指標であります。

 

②当社グループの中長期的な経営戦略

 当社グループの柱となるプライズ事業、AI関連事業、物流関連事業、総合人材サービス事業の事業収益の強化を図ってまいります。

 プライズ事業においては、原材料費の高騰や円安進行による為替リスクの影響はあるものの、移り変わりの早い消費者ニーズに対応した商品選定、販路の拡大、仕入先の開拓による原価の抑制に努めることで事業収益の拡大を目指してまいります。

 AI関連事業においては、GPUサーバー販売事業の収益が競争激化に伴い大幅に減少することが見込まれることから、これに代わる事業として、めまぐるしく変動するAI関連の市場動向を注視しつつ、AIを活用した新たなDXツールの開発の提案や開発を行う体制構築を目指し、収益化に努めてまいります。

 物流関連事業では、運送業界での慢性的な人手不足(ドライバー不足と高齢化)、「2024年問題」への対応、燃料費・輸送コストの高騰等の影響はあるものの、総合人材サービス事業との連携を強化することで、事業領域の拡大を進めていき、売上及び利益率の改善に努めてまいります。

 総合人材サービス事業では、人材不足、賃金上昇等の影響はあるものの、既存の顧客の需要開拓、新規の顧客開拓、収益率の高い案件の獲得により、売上及び利益率の改善に努めてまいります。

 これら主力事業の成長と収益率の向上を図り、業績の向上に努めてまいります。

 

③経営環境

 経営環境については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載の通りであります。

 

④優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

(1)新たな事業の創出

 当社グループの更なる業容拡大を目指していくためには、プライズ事業、AI関連事業、物流関連事業及び総合人材サービス事業に続く新たな柱となる事業の創出が課題となっております。

 マスターライツ事業では、「Cuugal」において、読者の関心が高いタレントやインフルエンサーをモデルとして起用することで認知度の拡大を図ります。「Popteen」については、YouTubeやTikTokなどのSNSを活用したリアルタイムな情報発信により読者獲得を強化し、併せてブランド認知度を活かしたタイアップ案件の企画・提案を推進してまいります。また、Popteen/Cuugalの両ブランドにおいて、公式オンラインショップの開設により販路拡大を目指すとともに、リアルイベントへの注力を継続し、ファッションイベントやダンスイベント、フリーマーケット、ファンミーティング、座談会、ワークショップなどを開催します。

 これらの取り組みを通じて、小中高生のリアルな声を収集し、次世代の消費者と企業をつなぐ場を提供することで、新たな広告プランを構築し、収益基盤の早期立て直しに努めてまいります。

 この他、必要に応じて、M&Aの実施や業務提携の推進、適宜適切な投融資活動を行うことで、今後も持続的な成長を目指してまいります。

 

(2)経営管理体制の強化

 当社グループを取り巻く経営環境は、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等が常に変化し、流動的な状況であると言えます。このような中、変化に対して柔軟に、かつ速やかに対応できる組織を運営するため、組織力の更なる強化が課題となってまいります。

 当社は持株会社として事業子会社を統括し、経営判断の迅速化による企業競争力の強化を目指す一方、事業子会社に対する経営管理・監督機能を整備することにより、当社グループ全体のコーポレートガバナンスの充実を推進いたします。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループは、サステナビリティを巡る課題に対する取り組みを推進することが、収益機会の拡大及びリスクの減

少につながり、中長期的な企業価値を向上させると考えており、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

当社グループのサステナビリティ全般に関するリスク及び機会を監督し、管理するためのガバナンスについては、取締役会が権限を有しております。サステナビリティ全般に関するリスクにつきましては、「リスク管理委員会」より定期的に報告を受け、重要課題について検証を行い、社内各部門が横断的に連携し改善を図れる体制を構築しております。

なお、当社のコーポレート・ガバナンスに関する詳細は、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載しております。

 

(2)戦略

①人材の育成に関する方針

当社グループは、年齢、性別、国籍等に関係なく、多様な人材が活躍できる組織を目指しており、なかでも、女性活躍推進は経営の重要な課題のひとつと認識し、意欲・能力の高い女性社員を積極的に管理職に登用する方針です。その具体的な、目標及び実績は、「(4)指標及び目標」をご覧ください。

 

②社内環境整備に関する方針

当社グループは、働き方の多様化を推進するため、テレワーク環境の整備やフレックスタイム制度を導入し、従業員が働きやすい就労環境の整備に努めております。また、有給休暇取得率の向上にも取り組んでおります。その具体的な目標及び実績は、「(4)指標及び目標」をご覧ください。

 

(3)リスク管理

 当社グループは、リスク管理を経営上の重要な活動と認識しており、リスクを適切に把握、管理するために「リスク管理規程」を定めております。サステナビリティ全般に関するリスクにつきましても当該規程に基づきリスク管理を行っております。また、代表取締役を委員長とする「リスク管理委員会」を設置し、リスク情報の集約及び共有化のうえ、様々なリスクを常に評価・検証し、重要なものについては取締役会に報告しております。

 

(4)指標及び目標

 当社グループは、上記「(2)戦略」において記載した、人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。

指標

目標

実績(当連結会計年度)

管理職に占める女性労働者の割合

2030年12月まで45

25

有給休暇取得率

2030年12月まで70

60

 

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)消費者ニーズの変化について

 当社グループのプライズ事業においては、キャラクター商品を取り扱うことが多く、消費者のニーズを予測した商品製作・仕入を行っていますが、消費者の嗜好の移り変わりは激しく、当社が取り扱うキャラクターの人気によって販売動向が左右されるリスクがあります。また、キャラクター商品の商品化権はライセンサーとの契約が必要となりますが、様々な事情で当社において人気キャラクターの商品化権を獲得できないこと等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)為替の影響について

 当社グループのプライズ事業においては、仕入の多くを中国からの輸入によっております。そのため、為替レートの急激な変動により、仕入コストに大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)競合について

 当社グループが事業を営む事業領域においては、競争の激しい市場であり、さまざまな業界からの新規参入が相次いでおります。当社グループは、競争の激化に対応すべく、更なるノウハウの蓄積、組織力強化に取り組んでいく所存ではありますが、当社グループが適時、かつ効率的に対応できない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(4)個人情報の管理について

 当社グループが事業を営むうえで、多数の個人情報を取り扱っております。これら当社グループが保管する個人情報については、厳重に社内管理をしておりますが、外部からの不正アクセスや社内管理体制の瑕疵等により情報の外部流出等が発生した場合、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用を失うおそれがあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(5)ネットワークシステムについて

 当社グループは、コンピュータウイルス感染や、外部からの不正アクセスなどのサイバー犯罪、当社担当者の人的過失等によって、当社グループのプログラム及びソフトウエアが書き換えられたり、データが破壊される等の被害が生じる可能性が存在します。これらの事態が発生した場合には、当社グループの信頼性の低下等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(6)技術革新への対応について

 当社グループが事業を営む事業領域においては、新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われ、非常に変化の激しい業界となっております。このため、技術革新に対する当社グループの対応が遅れた場合、当社グループの競争力が低下する可能性があります。また、新技術への対応のために追加的な支出が必要となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(7)法的規制について

 当社グループの事業に関連して、事業継続に著しく重要な影響を及ぼす法規制は現在のところありません。しかし、今後の法整備の結果次第で当社グループの事業が何らかの規制を受ける場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(8)知的財産権について

 当社グループが事業を営むうえで、第三者の知的財産権を侵害せぬように常に留意し社内法務など関連部署を設けると共に外部の弁理士・弁護士等の専門家を通じ調査を行っております。しかしながら、当社グループの調査内容が完全なものであり、また当社グループの見解が妥当であると保証することは困難です。もし、かかる事情により当社グループが第三者の知的財産権を侵害してしまった場合は、差止請求、損害賠償請求、ライセンス料の支払等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

 

(9)減損会計の影響について

 当社グループは、事業の拡大やシナジー効果が期待できる事業への投資及びM&Aを推進しております。新たに会社を取得した際に発生する「のれん」は相当な期間を設定し、その期間内において償却しておりますが、予想外の業績悪化等が生じた場合は減損対象となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 また、「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に基づき、保有資産の価値の下落や収益性等の低下等により、固定資産に関して減損損失を計上する必要が生じた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(10)自然災害等の発生によるリスクについて

 当社グループは、事業継続計画(BCP)を策定し、重大な危機が発生した場合の即応体制を整備しておりますが、地震その他の大規模な自然災害、テロ、伝染病の流行等が発生した場合、正常な事業活動が困難となるおそれがあり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」と

いう。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

 当連結会計年度における我が国経済は、賃上げや雇用環境の改善、インバウンド需要の回復、日経平均株価が史上最高値を更新する等、明るい兆しが見られる一方で、円安の影響による原材料価格の高止まりや物価の上昇、不安定な国際情勢の影響により、景気に対する先行きは依然不透明な状態が続いております。

 当社グループの事業領域であるプライズ事業を含むアミューズメント市場におきましては、外国人観光客の増加や技術の進化などに伴い、アミューズメント施設の集客も好転しておりますが、引き続き人件費の高騰や電気料金の度重なる値上げによるコストの増加等、厳しい事業環境が続いております。

 情報通信分野におけるAIの市場概況におきましては、我が国におけるAIシステム市場規模(支出額)は、2024年に1兆3,412億円(前年比56.5%増)となっており、同市場の2024年~2029年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は25.6%で推移し、2029年の市場規模は2024年比で3.1倍の4兆1,873億円に拡大していくものと予測されております。

 人材関連ビジネス業界におきましては、我が国では急速な少子高齢化の進行に伴い、労働力人口の減少が長期的な課題となっております。2025年12月の有効求人倍率は、1.28倍と2024年12月から0.07ポイント減少したものの、2014年以降は求人倍率が1倍を超えて推移しており、人材不足は引き続き事業者にとって大きな課題となることが予想されております。特に医療業界や物流業界及びIT業界において即戦力となる人材不足が深刻となっており、人材サービス業界へのニーズはさらに高まっていくものと考えられます。

 このような経済状況の中、当社グループにおいては、主力事業であるプライズ事業・AI関連事業を中心に事業収益の拡大を図ってまいりました。また、2025年3月31日に、総合人材サービス事業を展開する株式会社antzの全株式を取得し、新たに総合人材サービス事業に参入するとともに、2025年7月1日より、株式会社antzにおいて、物流関連事業を立ち上げました。なお、これらに伴い当連結会計年度において総合人材サービス事業の従業員数が102名、物流関連事業の従業員数が24名、増加いたしました。

 これらの結果、当連結会計年度の営業収益は8,748,842千円(前年同期比63.8%増)、営業利益は463,496千円(前年同期比821.6%増)、経常利益は479,805千円(前年同期比908.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は440,577千円(前年同期比583.9%増)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、報告セグメントを変更しており、当連結会計年度の業績説明及び比較分析は変更後の区分に基づいて記載しております。

 

a.プライズ事業

 当連結会計年度においては、キャラクターグッズや雑貨系商材を中心に受注件数が堅調に推移し、外国人観光客の増加等により、アミューズメント施設の集客が好調となり、売上高は前年同期を上回りました。また、輸送費や原材料費が高騰する中、継続した原価低減策による原価率の改善、事務所移転等による固定費の削減に努めた結果、セグメント利益が増加いたしました。

 以上の結果、売上高は3,463,091千円(前年同期比16.7%増)、セグメント利益は340,816千円(前年同期比35.7%増)となりました。

 

b.コンテンツ事業

 当連結会計年度においては、電子書籍配信サイト「モビぶっく」において、引き続き広告宣伝費の抑制に努めながらも、費用対効果の高いプロモーション施策を継続することで、新規顧客の獲得に努めてまいりました。また、既存ユーザーに対しては、取扱い作品数の拡充やサイトのユーザビリティの向上を図ることで、顧客継続率を高めるための施策を行い、セグメント損失は改善いたしました。

 以上の結果、売上高は81,677千円(前年同期比2.0%増)、セグメント損失は8,561千円(前年同期はセグメント損失18,870千円)となりました。

 

c.イベント事業

 当連結会計年度においては、「PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000」FINAL企画展の大型イベントの開催等により、セグメント損失は改善したものの、その他固定費を賄うだけの利益を確保するまでには至りませんでした。

 以上の結果、売上高は206,633千円(前年同期比63.2%増)、セグメント損失は3,164千円(前年同期はセグメント損失34,188千円)となりました。

 

d.マスターライツ事業

 当連結会計年度においては、Popteenモデルにおいて、「2025年専属モデルオーディション」の開催及び複数のタイアップ案件の獲得に加えて、女子小中学生向け雑誌「Cuugal」の発売、Popteen編集部及びCuugal編集部共同による「ポップキューフェス2025」の開催を実施しました。また、前連結会計年度に引き続き制作コストの削減及び一般管理費の削減に努めてまいりましたが、「Cuugal」の発行部数の減少等により、利益を確保するまでには至りませんでした。

 以上の結果、売上高は154,959千円(前年同期比5.9%減)、セグメント損失は9,217千円(前年同期はセグメント損失16,545千円)となりました。

 

e.AI関連事業

 当連結会計年度においては、GPUサーバーの販売促進策が功を奏し多額の案件を複数獲得したものの、複数の同業他社がGPUサーバーの販売市場に参入したことにより、第3四半期連結会計期間より受注高が減少し、第4四半期連結会計期間は新規受注がゼロ件となりました。また、第3四半期連結会計期間において、生成AIを活用した「退院サマリーシステム」のローンチが完了しました。

 以上の結果、売上高は3,097,800千円(前年同期比353.4%増)、セグメント利益は198,350千円(前年同期比345.5%増)となりました。

 

f.物流関連事業

 当連結会計年度においては、取引先の見直しを行い株式会社エムの取扱高が減少したものの、収益性の高い案件に注力したことに加えて、株式会社antzの物流関連事業への参入により、売上高は拡大しております。

 以上の結果、売上高は316,996千円(前年同期比242.5%増)、セグメント利益は62,083千円(前年同期比48.5%増)となりました。

 

g.総合人材サービス事業

 当連結会計年度においては、既存の顧客の需要開拓に加えて、新規の顧客開拓を行うとともに、ITソリューション事業で、規模の大きい作業請負業務を完了したことにより、売上高が堅調に推移しております。

 以上の結果、売上高は1,427,684千円、セグメント利益は41,758千円となりました。

 

 

②財政状態の概況

 当連結会計年度末における資産、負債及び純資産のうち前連結会計年度末と比較し変動がある項目は主に以下のとおりであります。

 

(資産)

 当連結会計年度末における資産は前連結会計年度末に比べて1,146,744千円増加し4,712,102千円となりました。主な要因といたしましては、現金及び預金の増加824,105千円、のれんの増加281,968千円、受取手形、売掛金及び契約資産の増加256,081千円、保険積立金の増加155,194千円、前渡金の減少344,767千円等によるものであります。

 

(負債)

 当連結会計年度末における負債は前連結会計年度末に比べて568,747千円増加し1,634,115千円となりました。主な要因といたしましては、長期借入金の増加369,335千円、未払金の増加209,092千円、1年内返済予定の長期借入金の増加165,235千円、その他流動負債の増加109,244千円、前受金の減少293,902千円によるものであります。

 

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産は前連結会計年度末に比べて577,997千円増加し、3,077,986千円となりました。主な要因といたしましては、資本剰余金の減少47,376千円、自己株式の減少184,788千円、親会社株主に帰属する当期純利益440,577千円を計上したことによるものであります。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて793,092千円増加し、2,197,121千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及びこれらの要因は次の通りであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、668,770千円の収入(前年同期は163,900千円の収入)となりました。主な要因と致しましては、売上債権の増加65,833千円、前渡金の減少344,753千円、前受金の減少293,902千円、未払金の増加43,627千円、未払消費税等の増加43,362千円、減価償却費72,594千円、のれん償却額49,759千円及び税金等調整前当期純利益491,433千円を計上したこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、217,374千円の収入(前年同期は596,922千円の支出)となりました。主な要因と致しましては、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入110,790千円、貸付けによる支出312,600千円及び貸付金の回収による収入398,694千円を計上したこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、93,444千円の支出(前年同期は639,926千円の収入)となりました。主な要因と致しましては、長期借入れによる収入179,850千円及び長期借入金の返済による支出261,034千円を計上したこと等によるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績及び受注実績

 当社グループで行う事業は、生産、受注といった区分による表示が困難であるため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。

b. 販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

プライズ事業(千円)

3,463,091

116.7

コンテンツ事業(千円)

81,677

102.0

イベント事業(千円)

206,633

163.2

マスターライツ事業(千円)

154,959

94.1

AI関連事業(千円)

3,097,800

453.4

物流関連事業(千円)

316,996

342.5

総合人材サービス事業(千円)

1,427,684

合計(千円)

8,748,842

163.8

 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであり

ます。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループは当連結会計年度においては、前年同期比で増収増益となりました。

(営業収益)

 営業収益は前年同期比63.8%増の8,748,842千円となりました。営業収益における増減要因分析といたしましては、新たな事業である総合人材サービス事業を開始したことに加えて、既存事業であるプライズ事業及びAI関連事業、物流関連事業が堅調に推移したことにより、グループ全体の営業収益は3,408,601千円の増加となりました。

 

(営業原価)

 営業原価は前年同期比91.1%増の6,729,639千円となりました。営業原価における増減要因分析といたしましては、プライズ事業において、輸送費や原材料費が高騰する中、原価低減に努めた結果、前年同期比で原価率が低下したものの、AI関連事業におけるGPUサーバー販売を前連結会計年度から開始したことに伴い、グループ全体の営業原価は3,207,482千円の増加となりました。

 

(販売費及び一般管理費)

 販売費及び一般管理費は前年同期比12.0%減の1,555,706千円となりました。販売費及び一般管理費における増減要因分析としましては、当連結会計年度において、総合人材サービス事業を開始したことにより、人件費が増加したものの、前連結会計年度に子会社株式を売却し不動産関連事業から撤退したことにより、貸倒引当金繰入額の減少等により、グループ全体の販売費及び一般管理費は212,083千円の減少となりました。

 

(営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益)

 営業利益は463,496千円(前年同期比821.6%増)、経常利益は479,805千円(前年同期比908.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は440,577千円(前年同期比583.9%増)となりました。

 親会社株主に帰属する当期純利益の増減要因分析としましては、営業利益を計上したことに加えて、受取利息及び固定資産売却益の増加したこと等により、376,160千円の増益となりました。

 なお、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

③当連結会計年度の財政状態の分析

 当連結会計年度の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の概況」に記載のとおりです。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状

態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 なお、当社グループの運転資金・設備資金については、自己資金に加えて、複数の金融機関からの借入により資金調達を行っております。これらにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は2,197,121千円となり、将来に対して十分な財源及び流動性を確保しております。

 

⑤経営成績に重要な影響を与える要因についての分析

 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に経営成績に重要な影響を与える要因に相当する内容を記載しております。

 

⑥経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析

 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に相当する内容を記載しております。

 

5【重要な契約等】

 当社は、2025年3月14日開催の取締役会において、株式会社antzの全株式を取得し、子会社化することについて決議し、2025年3月31日に全株式を取得しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照下さい。

 

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。