第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループの経営理念として、社会への宣言であるスローガンのもと、ミッション(果たすべき使命)、ビジョン(実現したい未来)、バリューズ(大切にする価値観)を掲げています。

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これらを実現するため、当社グループでは他にはない独自の解決策を生み出す“ユニーク・ソリューション・カンパニー”を目指しております。ユニーク・ソリューションを生み出すための必要な機能の確保や、相互作用する仕組みの構築、ユニークな考えを持つ多様な人材の採用や育成、豊かな発想を生み出す環境の整備などに注力しております。

 

(2)中長期的な経営戦略

2021年10月1日にフルサト工業株式会社及び株式会社マルカは共同持株会社設立により経営統合し、フルサト・マルカホールディングス株式会社として新たな体制でのスタートを切りました。新体制では、新たな中長期的な経営戦略の策定に取組み、2022年3月に開示した中期経営計画「UNISOL」のもと、経営基盤の強化、企業価値の向上に努めております。

2025年度は、中期経営計画「UNISOL」の2ndステージ2年目として、「成長加速化」の実現に向け取組みを進めてまいりましたが、機械・工具分野においては自動車や半導体を中心とした設備投資の減少や、地政学リスク等による海外市場の回復の遅れなどが影響し、また建設分野では資材価格の高騰や人手不足、工期の遅れ等による影響により、需要は大きな落ち込みが見られました。これらの状況を鑑み、最終年度(2026年12月期)の定量目標を見直すことといたしました。詳細につきましては2026年2月13日に開示しております「中期経営計画の最終年度数値目標修正に関するお知らせ」をご参照ください。

 

(3)経営環境

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、各種政策の効果もあり、景気は緩やかに回復しており、個人消費や設備投資にも持ち直しの動きが見られました。先行きについては、米国の通商政策による自動車産業を中心とした影響や、物価上昇による個人消費の冷え込み、地政学リスクの顕在化など、景気を下押しする要因には引き続き注意が必要です。

また、当社グループに関係の深い統計指数は、次のようになっています。

機械工具関連において、工作機械受注は1-12月期で内需は前期比0.2%減、外需で同11.5%増となりました。鉱工業生産指数は1-12月期で同0.8%増となりました。

建設関連において、建築着工床面積は1-12月期で同6.7%減、新設住宅着工戸数は1-12月期同6.5%減となりました。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループは、グループ共通の理念として “「その手があったか」を、次々と。” をスローガンに掲げ、果たすべき使命として「感動提案で今を拓き、変化の先まで伴走する。」をミッションに、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しております。足元の景気は緩やかな回復が続きましたが、地政学リスクや円安などの要因が継続しており、依然として不透明な経営環境が続くものと予想されます。そのような状況下、グループとして優先的に対処すべき課題を設定し、それらの取組みを通じて、持続可能な社会の構築と当社グループの企業価値向上につなげてまいります。

① 法令及び社会規範の遵守

当社グループは、グループ理念の7STANDARDS(7つの判断基準)の中で、「関係法令・社会のルールを守り、高い倫理観を持ちます」とうたっています。同基準に記されている「人権の尊重」、「公平・公正の履行」とともに、社会で活動する私たちの思考及び行動における重要な判断の基準として遵守してまいります。

② 生産性の向上

構造的なエネルギー不足や、少子高齢化の進行による今後の労働力不足等が予測される中で、競争力を維持し収益を拡大していくために、生産性の向上に取り組んでまいります。製造現場における自動化だけでなく、RPAをはじめとする様々なデジタルテクノロジーを活用した広範な業務の自動化を推進し、当社グループ全ての部署において労働生産性を向上させることにより、収益性のみならず、省エネルギーの推進や働き方改革にもつながるものと考えております。

③ 人材の確保と育成

変動の激しい経営環境の下、柔軟な発想でビジネスを構築し、事業領域を拡大していくために、多様かつ優秀な人材の確保、発掘、育成が不可欠となっており、重要な経営課題であると認識しております。「オーナーシップマインドを備えたユニーク人財の育成」を人財育成方針に掲げ、「多様性を活かす」組織づくり、「挑戦を促す」意識の醸成、「自律性を育む」人財開発に取り組んでまいります。

④ プラットフォーム戦略の推進

それぞれの事業におけるユーザーに最適な価値を提供するための仕組みをプラットフォームと定義し、各々のビジネス領域で不足しているピース(機能、スケール等)を補完することにより、ソリューション力の強化を図る、プラットフォーム戦略を推進しております。今後も多様な企業との柔軟な協力体制の構築(資本・業務提携等)により、最適な価値の創出に努めてまいります。

⑤ グループガバナンスの強化

当社グループは、M&Aや業務提携等による事業領域の拡大を永続的な成長戦略と位置付け、それに伴うグループ経営における実効的なガバナンスの強化を、重要な経営課題であると認識しております。その課題への対処として、グループ各社のコーポレート機能の統合や内部統制システムの強化など、経営資源の集中投資を効率的かつ戦略的に実施し、グループガバナンスの強化を図ってまいります。

⑥ サステナビリティへの取組み

今や地球環境や社会が抱える課題の解決は世界共通のものであり、多くの国が将来的なカーボンニュートラルの実現を表明しています。そのような中にあって、企業の果たす役割への期待も高まっております。当社グループにおいては、サステナビリティ推進課が中心となり、ESGの幅広いテーマに体系的に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)サステナビリティ全般

① ガバナンス

 当社グループは、「サステナビリティ委員会」(以下「委員会」という。)を設置し、サステナビリティ課題への対応を協議・決定しております。

当委員会は、代表取締役社長を委員長とし、委員には委員長が指名する取締役、執行役員、各事業会社取締役など、適切と認められるメンバーにより構成され、原則年2回以上開催することとしております。委員会で審議されたサステナビリティに関わる重要な議案については、「サステナビリティ委員会規程」における定めのもと、年1回以上取締役会に報告を行い、監督を受けることとしております。

また、委員会の運営を補助することを目的に「サステナビリティ委員会事務局」(以下「事務局」という。)を設置しております。当事務局ではサステナビリティについての方針や施策などの策定、各事業会社・各部門との戦略の整合性などを審議・検討し、委員会に上程をしております。

なお、当委員会及び取締役会において、外部講師を招いた委員及び取締役向け勉強会を実施しております。本勉強会は、サステナビリティ課題について協議・決定・監督を行うためのスキル及びコンピテンシーを備えることを目的としております。

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(注)2026年1月1日付の組織変更に伴い、当連結会計年度より、従来の「サステナビリティ推進室」の名称を「経営企画部 サステナビリティ推進課」に変更しております。

 

 

(2025年度 サステナビリティ委員会開催状況及び議題)

3月

・2024年度活動状況モニタリング(温室効果ガス削減取組み状況など)

・2025年度マテリアリティごとの活動方針

10月

・2025年度上期活動状況モニタリング(温室効果ガス削減取組み状況など)

・委員向け勉強会(確定版SSBJ基準の概要及び第三者保証への対応)

・重要な人権テーマの特定と、特定した人権テーマに対する今後の取組み方針

 

 

② 戦略

 当社グループは、ビジョン(実現したい未来)として掲げる「『叶えたい』が、あふれる社会へ。」の実現のため、経済的価値と社会的・環境的価値の両立を目指す「サステナビリティ基本方針」を策定しております。この基本方針の推進にあたっては、当社グループが果たすべき社会的責任として、各方針テーマに即した重要課題(マテリアリティ)を特定・設定しており、それらを経営戦略や各事業会社・各部門の戦略・施策と連動させることで、取組みを実施しております。

サステナビリティ基本方針

重要課題

(マテリアリティ)

地球環境との「調和・共生」を図る

地球環境は人類共通の財産と考え、様々な事業プロセスにおける環境への負荷要因の可視化・低減を通じて、気候変動問題への対応や資源の保全などに努めてまいります。

事業活動における環境負荷低減

「モノづくり産業」の持続可能性を支える

少子高齢化に伴う労働力人口の減少や進化するテクノロジーへの対応といった、モノづくりの現場が抱える様々な社会課題に自ら向き合い、ユニークなアイデアで一番に選ばれる『ソリューション・パートナー』を目指します。

生産設備・建築現場の自動化・省力化提案による生産性の向上

「安心・安全・快適な社会」を実現する

製品・商品の安定的な供給体制の整備やIoTなどの先端技術の応用により、当社のビジネスパートナーだけでなく、エンドユーザーの安全・安心・快適性に配慮した事業活動を推進してまいります。

製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制

働く意欲を高め、成長と社会への貢献を促す

人権尊重の重要性を認識し、社員の個性に重きをおいたダイバーシティ経営を実践することで、社員一人一人が働き甲斐を持って自律的に成長し、社会への貢献を果たす人財を育成してまいります。

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

公正で誠実な企業活動を推進する

企業理念のもと、社会の公器として、全ての法令、行動規範及びその精神を遵守し、高い倫理観をもってコンプライアンスを推進するとともに、事業に関連する内外のリスクを適切に管理する活動を推進し、継続的な企業価値の向上を目指します。

リスク管理・危機管理体制の強化

 

③ リスク管理

 当社グループはサステナビリティ委員会を中心に、サステナビリティに関するリスクの回避・軽減・コントロール、及び機会への早期着手に関する方針の策定や対応策の立案などを実施すると同時に、立案した方針や対応策の実施状況及び効果についてのモニタリングを行っております。また、「① ガバナンス」に記載のとおり、委員会で審議した重要事項につきましては、年1回以上取締役会に報告を行い、監督を受けることで、全社を通じたリスクマネジメントを行っております。

 なお、当社グループの全社的なリスク管理につきましては、代表取締役社長のもとに設置されたリスク管理委員会(原則年2回開催)を中心に実施しております。同委員会は、当社グループにおけるリスク情報の収集やリスクコントロール、年度における全社重要リスクの取組み方針やリスク低減に向けた対策、事業部門への必要な指示や支援等、リスク管理活動の全般を統括しております。サステナビリティに関わる重要事項につきましても、年1回以上リスク管理委員会へ報告を行うことで、全社リスクとの連携を図っております。全社的なリスク管理体制につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。

 

④ 指標と目標

 当社グループは、「② 戦略」において記載した各重要課題(マテリアリティ)について、以下のとおり指標と目標(定性的な内容を含む)を定め、2026年12月期を最終年度として進行中の中期経営計画「UNISOL」とともに推進してまいります。

重要課題

(マテリアリティ)

指標

実績

(2024年12月期)

実績

(一部暫定値含む)

(2025年12月期)

目標

2026年12月期

事業活動における環境負荷低減

Scope1+2 CO2排出量

7,646t-CO2e

(※1)

約7,100t-CO2e

(※2)

6,856t-CO2e

(※1)

サステナビリティ売上比率

(※3)

7.4%

5.2%

8.0%

生産設備・建築現場の自動化・省力化提案による生産性の向上

製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制

-(※4)

人権方針の策定

人権デュー・ディリジェンスの実施

CSRに関する社内ポリシー・ガイドラインの整理・取組み強化、ステークホルダーへの情報開示

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

女性管理職比率

(※5)

2.9%

2.1%

3.0

外国籍社員数

(※5)

18人

20

30

理系人財採用比率

(※5)

6.6%

10.2%

9.0

リスク管理・危機管理体制の強化

コンプライアンス研修受講率

(※6)

100%

100%

100%

 (注)1.2024年12月期Scope1+2 CO2排出量について、2024年12月期有価証券報告書においては暫定値を記載しておりましたが、実績値に差し替えております。

2.2025年12月期Scope1+2 CO2排出量につきましては、本有価証券報告書提出時点の暫定値を記載しております。確定値につきましては、2026年5月発行予定の統合報告書等にて開示を行ってまいります。

3.当社グループが取り扱う商品やサービスのうち、環境対応や自動化・省人化に関連する分野の商品やサービスの売上を「サステナビリティ売上」(単純合算で算出)とし、全社売上高に占めるサステナビリティ売上の割合を「サステナビリティ売上比率」としております。サステナビリティ売上の集計範囲及び集計方法の精緻化を図りつつ、中期経営計画「UNISOL」の推進を通じて、当社グループが環境や社会に与えるポジティブインパクトを可視化・最大化してまいります。なお、2026年2月13日に開示いたしました中期経営計画「UNISOL」の最終年度数値目標修正に伴いまして、サステナビリティ売上及びサステナビリティ売上比率についても検証を行い、2026年12月期目標を前期末時点の9.5%から8.0%に修正しております。

4.マテリアリティ3「製品・商品の安心・安全かつ安定的な供給体制」につきましては、定量的な指標・目標を設定しておりませんが、人権対応などの様々な社会的要請に応えられる体制の維持・強化を目指し、社内ポリシーの整備や取組強化などを定性的な目標として推進してまいります。

人権尊重に対する取組みについて、当社グループでは、お取引先・役職員をはじめとしたありとあらゆる人々の人権を尊重する精神を基本とした事業活動を行っております。人権尊重の姿勢をより明確にし、関連する取組をさらに推進するため、2024年11月に人権方針を策定しました。この方針のもと、当社グループの事業活動が及ぼす人権への負の影響を把握し、その防止及び軽減に取り組むため、当連結会計年度より人権デュー・ディリジェンスを開始しました。また、2025年12月の定時取締役会において、取締役向け勉強会「ビジネスと人権に関する勉強会」を実施しました。当社グループにおける人権尊重の取組みについては、当社ホームページ(URL https://www.unisol-gr.com/sustainability/humanrights/)をご参照ください。

 

5.女性管理職比率、外国籍社員数、理系人財採用比率につきましては、当社ユニソルホールディングス㈱及び主な連結子会社3社(ユニソル㈱、フルサト工業㈱、㈱マルカ)を算定対象範囲として集計しております。当社では人財育成方針及び人財活躍推進方針のもと、特に主要な事業子会社を中心として、D&Iの取組みを含む人財戦略を進めておりますが、グループ全体で共通的に実施していない取組みもあるため、指標及び目標につきましては、取組みの対象となる事業子会社に限定して集計・開示を行っております。人財育成方針及び人財活躍推進方針につきましては、「(3)人的資本」をご参照ください。

なお、当連結会計年度における女性管理職比率は前年比で低下しておりますが、低下の要因は、役員への登用および退職によるものであり、役員の女性比率は向上しております。今後も女性管理職比率の向上に努めてまいります。

6. 当社グループ内で実施しているコンプライアンス研修への従業員受講率を、「コンプライアンス研修受講率」としております。当連結会計年度においては、当社および国内連結子会社を対象に「ハラスメント防止研修」および「インサイダー取引防止研修」を実施しました。なお、マテリアリティ5「リスク管理・危機管理体制の強化」につきましては、コンプライアンス研修受講率を定量的な指標とするとともに、リスク管理委員会を中心とした全社的なリスク管理体制の強化も定性的な目標として推進してまいります。

 

(2)気候変動

 当社グループは、サステナビリティ基本方針のひとつに「地球環境との『調和・共生』を図る」を掲げ、関連するマテリアリティである「事業活動における環境負荷低減」に取り組んでおります。

 取組みの一環として、当社グループは2022年11月に、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言への賛同の表明を行いました。環境問題への取組みは企業の存続、成長に不可欠な要因であるという認識にたち、気候変動への対応及び情報開示を進めてまいります。

① ガバナンス

 当社グループにおける気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンスに組み込まれております。詳細につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ① ガバナンス」をご参照ください。

 

② 戦略

(リスクと機会の特定・評価プロセス)

当社グループでは、気候変動によるリスクと機会を以下のプロセスにしたがって、特定・評価しております。

 

①リスクと機会の洗い出し

気候変動によるリスクと機会について、当社に関連する項目の洗い出し・抽出

②リスクと機会の特定

抽出したリスクと機会について、複数の評価軸(影響の大きさ、影響を受ける期間、関連する事業の範囲)を用いて定性的に重要度を評価し、当社事業にとってより重要度が高いと考えられるリスクと機会を特定

③事業への影響評価

特定したリスクと機会について、シナリオ分析を用いて2030年に当社事業に及ぼす財務影響を試算し、営業利益に対する影響の大きさを評価

 

(シナリオ分析)

当社グループでは特定されたリスクと機会が2030年時点で当社事業に及ぼす財務影響を試算するため、シナリオ分析を実施しております。詳細は以下のとおりです。

 

使用

シナリオ

■移行リスク関連シナリオ

IEA「World Energy Outlook 2023」におけるNZE2050、APS、STEPSシナリオ

■物理リスク関連シナリオ

IPCC「AR6」におけるSSP1-1.9(1.5℃シナリオ)、SSP1-2.6(2℃シナリオ)、 SSP5-8.5(4℃シナリオ)

※その他日本国内の各省庁が発表している報告書等も使用

想定した

世界観

2100年における世界の気温上昇が1.5℃上昇、2℃上昇、4℃上昇の世界観

対象範囲

ユニソルホールディングス㈱、国内連結子会社

 

(特定したリスクと機会)

 当社グループでは、上記のシナリオ分析を含むリスクと機会の特定・評価プロセスにより、リスク10項目、機会4項目を以下のとおり特定しております。

 

リスク

機会

シナリオ

種類

リスクと機会の発生する

要因

内容

時間軸
(※1)

2030年に

おける
財務影響
(※2)

移行

リスク

1.5℃/2℃

政策及び規制

温室効果ガス排出の価格付け進行

炭素税等のGHG排出量の価格付けが進むことにより、仕入コストや電力等のエネルギーコストが増加する

中~長

 

 

 

情報開示義務の拡大

情報開示すべき情報範囲の拡大に伴う、社内管理体制の構築及びデータインフラ整備等により、対応コストが増加する

短~中

 

 

技術

既存製品/サービスの低炭素オプションへの置換

自社製品の環境性能やそれに関する保有技術が他社と比べて劣後することで競争力が落ち、売上が減少する

中~長

 

 

市場

消費者行動の変化

環境性能の面で劣後する商品・サービスの売上が減少する

中~長

 

 

 

 

EVへの切替の進展により、内燃機関関連の金属加工部品と機械工具の需要が減少し、売上が減少する

中~長

 

 

 

 

企業としての環境対応が不十分とみなされると、販売先から選別され、事業全体の売上が減少する

中~長

 

 

評判

当該セクターへの批判、ステークホルダーの不安増大

気候変動対応の遅れや、投資家との環境対応に関する情報の非対称性により企業価値が低下する

中~長

 

 

リスク

機会

シナリオ

種類

リスクと機会の発生する

要因

内容

時間軸
(※1)

2030年に

おける
財務影響
(※2)

物理的

リスク

4℃

急性

台風や洪水などの異常気象の重大性と頻度の上昇

台風や洪水などによる自社及びサプライヤーの被災が増加し、復旧コストの増加、機会損失による売上の減少が生じる

短~長

 

 

慢性

平均気温の上昇

空調稼働に必要な電力量の増加により、エネルギーコストが増加する

短~長

 

 

 

 

夏季に製造に携わる従業員を中心として、熱中症等の健康リスクが増大し、生産性が低下したり、対策としての設備投資コストが増加したりする

短~長

機会

1.5℃/2℃

製品及びサービス

低炭素商品/サービスの需要拡大、消費者の好みの変化

エネルギー使用時の低・脱炭素化や低コスト化ニーズの高まりに伴い、環境配慮商品の需要が増加し、売上が増加する

短~長

 

 

 

 

EVへの切替の進展に伴い、関連市場が成長し、売上が増加する

短~長

 

 

4℃

製品及びサービス

降雨パターンの変化、気象パターンの極端な変動、異常気象の重大性と頻度の上昇に対する対応・対策

自然災害の増加や激甚化に対するレジリエンス向上に貢献する
防災・減災・復旧・復興関連製商品の売上が増加する

短~長

 

 

 

 

平均気温の上昇など厳しい条件下での安定稼働に貢献する省力化関連商品の売上が増加する

短~長

 

(注)1.現在、当社グループでは2022年から10年後(2032年)のありたい姿を定めたうえで、その前半期間にあたる中期経営計画(2022-2026年)を推進しております。リスクと機会が顕在化しうる時間軸の評価においても、この経営戦略上の時間軸に一致をさせて、実施しております。具体的には、長期の時間軸を10年とし、それぞれ会計期間及び中期経営期間に合わせて、短期及び中期の時間軸を設定しております。

 

時間軸

期間

設定理由

短期

1年

会計報告期間に基づき設定

中期

2-5年

進行中の中期経営計画期間に基づき設定

長期

6-10年

中期経営計画の目指す「10年後のありたい姿」に基づき設定

 

2.当社グループでは、営業利益を財務影響の指標とし、営業利益に対する影響の大きさをそれぞれ「大(5%以上)」「中(1%以上5%未満)」「小(1%未満)」の3段階で評価しております。

 

(気候レジリエンスの維持・向上)

 当社グループでは、特定した気候変動によるリスクと機会について、事業活動に対するさまざまな影響を想定しております。こうした気候関連の変化、進展又は不確実性に対応する能力としての「気候レジリエンス」を維持・向上することで、特定したリスクによる財務影響を最小化するとともに、機会による財務影響を最大化するため、当社グループでは以下の通り対応策を設定しております。

 

維持・向上させる

気候レジリエンス

分類

対応策

具体的内容

低炭素経済への移行(規制の強化、ステークホルダーの意識変化等)に対するレジリエンス

機会の

最大化

サプライチェーンにおける協働を通じた、商材や梱包資材の脱炭素化

・省エネ等、顧客の需要をとらえた環境性能の優

 れた製商品・サービスの開発・探索と提供

・EV車の普及を支える製商品の開発・探索と提供

リスクの

最小化

事業活動の脱炭素化の推進

・主要事業所、工場におけるエネルギー使用量

 削減(省エネ設備導入・ペーパーレス・社有

 車のエコカーへの切替等)

・再生可能エネルギーの使用推進

適切な情報開示とステークホルダーとのコミュニケーション強化

・TCFD開示や年次の環境データ、対応策の実施状

 況等を適切に開示

物理的な気象現象

(大雨、気温上昇等)に対するレジリエンス

機会の

最大化

物理リスクに対する顧客の対応力向上のための自動化・省力化

・自動化・省力化関連商品の提案強化

・防災・減災関連製商品の探索

・復旧・復興関連製商品の迅速な提供体制の整備

リスクの

最小化

事業活動に対する物理リスクへの対処

・事業継続計画(BCP)の強化等、気候変動による

 物理的リスクや従業員の健康リスクの低減

 

③ リスク管理

 当社グループにおける気候変動に関するリスク管理は、サステナビリティ全般のリスク管理に組み込まれております。詳細につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ③ リスク管理」をご参照ください。

 

④ 指標と目標

 当社グループは、温室効果ガス(GHG)排出量のうち、当社グループにおける直接排出量(以下「Scope1」という。)及び電力の使用に伴う間接排出量(以下「Scope2」という。)を、気候変動に関する取組みの指標として用いております。また、目標につきましては、2022年を基準年、2030年を目標年とした場合に、SBTi(Science Based Targets initiative)が求める削減水準を踏まえた設定を行っております(2030年 2022年比42.4%減)。

 

 

 

 

 

 

(単位:t-CO2e)

 

2022年12月期

(実績)

 

2023年12月期

(実績)

 

2024年12月期

(実績)

(※2)

2025年12月期

(見込)

(※3)

2026年12月期

(目標)

 

2030年12月期

(目標)

 

Scope1+2 CO2排出量

8,701

8,464

7,646

7,100

6,856

5,012

 

うち、Scope1

5,241

5,169

4,996

4,900

 

うち、Scope2

3,460

3,295

2,650

2,200

 (注)1. 当社ユニソルホールディングス㈱及び海外を含む連結子会社(2025年12月末時点)を集計・算定対象としております。

2.2024年12月期Scope1+2 CO2排出量について、2024年12月期有価証券報告書においては暫定値を記載しておりましたが、実績値に差し替えております。

3.2025年12月期Scope1+2 CO2排出量につきましては、本有価証券報告書提出時点の暫定値を記載しております。確定値につきましては、2026年5月発行予定の統合報告書等にて開示を行ってまいります。

 

 また、Scope1及びScope2以外のその他の間接排出量(Scope3)につきましても、実績把握を進めております。

 

 

 

(単位:t-CO2e)

 

2023年12月期

(実績)

(※2)

2024年12月期

(実績)

(※3)

2025年12月期

Scope3

カテゴリ1(購入した製品・サービス) CO排出量(※1)

590,227

596,936

算定中

(注)1.排出量については、外部より購入した製品及びサービスの金額(税抜)に、「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース_ver3.5」に掲載されている「産業連関表ベースの排出原単位(GLIO:2005年表)」の金額ベースの排出原単位を乗じ、2005年当時の消費税5%を加算することにより算出しております。今後、法改正に伴う参照先及び算定条件等の変更により、GHG排出量が増減する可能性があります。

2.2023年12月期の集計・算定は、当社ユニソルホールディングス㈱及び直接子会社(ユニソル㈱、フルサト工業㈱、㈱マルカ、㈱セキュリティデザイン)を対象としております。

3.2024年12月期の集計・算定は、当社ユニソルホールディングス㈱および国内の全ての連結子会社(2025年12月末時点)を対象としております。

 

(3)人的資本

① 戦略

 当社グループでは、人財戦略の策定・推進にあたり、企業の成長は社員個人の成長とグループ各社の融合において実現されるという認識のもと、当社の目指すべき姿を以下のとおり定めております。

[目指す姿]

1. 社員全員が、組織の求める期待や役割を認識し、当事者意識を持って能動的に行動している状態

2. グループ各社の人財が融合され、企業価値向上のために各人が努力している状態

3. 事業再編に伴い社員交流が進み、ビジネスにおけるシナジー創出につながっている状態

 この目指すべき姿の実現のため、当社グループでは人財育成方針、人財活躍推進方針のもと、取組みを進めております。また個人の成長やグループの融合の基礎となる、従業員が意欲を持って働き続けられる環境整備についても、継続して推進してまいります。

 

(人財育成方針)

 当社グループは商社という業態を主としていることから、提供する付加価値は“ヒト”に大きく依存しております。そのため、人財の獲得、定着、育成及び有機的な活用について、戦略的に実行する必要があると考えております。こうした認識のもと、経済情勢が目まぐるしく変化する中、お客様の課題を探求し新しいソリューションを提案するために、「オーナーシップマインドを備えたユニーク人財の育成」を方針に掲げ、「多様性を活かす」組織づくり、「挑戦を促す」意識の醸成、「自律性を育む」人財開発の3つの柱で推進してまいります。

 具体的には、主要グループ会社(ユニソル㈱、フルサト工業㈱、㈱マルカ)を対象とした統合人事制度に即した形で、教育研修制度を運用しています。等級ごとに求められる役割と、それを果たすためのスキルを明文化し研修プログラムに反映させることで、社員の自律的な成長を促します。

また、年代別キャリア研修や女性のためのキャリアデザイン研修、自己申告制度、公募制度、FA制度等のサブシステムにより社員が自律的にキャリア形成を行うことも進めております。

 

(人財活躍推進方針)

 当社グループでは、社員ひとりひとりが十分に能力を発揮し、活躍するための基盤を構築することが不可欠であると認識しております。そのため、グループ内で適材適所の人員配置等を実現するための最適な人財ポートフォリオの構築や社内制度の統合などを推進してまいります。

 具体的には、主要グループ会社の統一された人事制度と、統合教育研修制度との併用により、グループ各社の人財交流の活性化を促しています。また、国内の主要子会社を対象とした「理念浸透ワークショップ」の定期開催や、理念やサステナビリティ基本方針に基づく行動をたたえることを目的とした「ユニソル賞」の設置により、グループ理念の浸透においても、グループ全体で一体感をもって取り組んでいく体制を整備しております。

 

(ダイバーシティ&インクルージョン推進)

 女性活躍をはじめとしたダイバーシティ&インクルージョン推進や機会均等の取組みを引き続き行ってまいります。ダイバーシティ&インクルージョンの推進にあたっては、グループ各社から参加者を募り「D&Iワークショップ」を開催し、ダイバーシティ&インクルージョンが当社グループにとって重要な課題であることを認識し、さらに具体的に推進していくための取組みについて議論が交わされました。

 

(意欲を持って働き続けられる環境整備)

 社員が意欲を持って働き続けられる環境の整備を行うため、働き方改革の推進、労働安全衛生の確保等を引き続き行ってまいります。

 具体的には、当社グループは2022年10月に「UNISOLグループ健康経営宣言」を制定しており、従業員の健康管理を経営課題として捉え、戦略的に健康経営を推進しております。当社は2023年から健康優良法人(大規模法人部門)として認定されております。

 

② 指標及び目標

 当社グループではサステナビリティ基本方針に基づくマテリアリティのひとつとして、「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」を掲げております。人財育成方針に掲げる「多様性を活かす」組織づくり等とも連動させながら、取組みを強化してまいります。

 なお、具体的な指標と目標につきましては、「(1)サステナビリティ全般 ④ 指標及び目標」に記載しております表中「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」の欄をご参照ください。

 

3【事業等のリスク】

(1)リスク管理の基本的な考え方

当社は、コンプライアンスを重視し、当社グループにおける業務の有効性及び効率性、並びに財務報告の適正性を確保するために、適切なリスク管理を実現することを目的とした体制を整備し、全社的リスク管理を推進しております。

 

(2)リスク管理体制

当社では、社内規程に基づき、代表取締役社長の下に「リスク管理委員会」を設置しております。同委員会は、当社グループにおけるリスク情報の収集やリスクコントロール、年度における全社重要リスクの取組み方針やリスク低減に向けた対策、事業部門への必要な指示や支援等、リスク管理活動の全般を統括しております。また、取締役会では全社重要リスクの報告を通じ、リスク管理の有効性を監督しております。

 

全社的リスク管理体制図

 

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各機関の役割

当社グループのリスク管理体制は、組織内の役割を明確化し、3線モデルを機能化させることで、「リスク管理委員会」を中心とした全社的リスク管理を実践し、実効性を高めております。また、リスクマネジメントプロセスの運用を強化し、それらの機能を取締役会によるモニタリングと適切に連携させる体制にしております。

 

機関・部門

役割内容

取締役会

HDリスク管理委員会から上程された優先順位の高いリスクを経営者の視点で全社重要リスクとして認識し、必要となる統制活動を指示しております。

HDリスク管理委員会

事務局が集約した事業固有の全社重要リスクについて、全社的な経営の観点からグループとして影響度が大きなリスクを総合的に評価し、発生可能性を踏まえて優先順位の高いリスクを審議しております。

委員会の審議を経た全社重要リスクを取締役会に報告しております。

HDリスク管理委員会

事務局

(リスク統括部門)

第1線のリスク情報と第2線の管轄するリスク情報を集約し、リスクを管轄する主管部署を明確化したうえで、ディスカッションを行い、リスクコントロールの強化を図っております。

子会社の

リスク管理委員会・事務局

各社固有のリスクへの対応状況の報告を受けるとともに、全社重要リスクの情報を共有する目的で開催しております。

新たな重要リスクを中心にディスカッションを実施し、議論を深めております。

第1線

(リスクオーナー)

子会社の

工場や事業部門

事業部門における戦略・事業遂行上のリスクや重大なクライシスに転ずる可能性のあるリスクを検討、抽出し、抽出したリスクに「影響度」と「発生可能性」を指標として一次評価を行い、統制活動を実施しております。

第2線

HD・子会社の

コーポレート部門

第1線が行っている一連のリスク管理のモニタリングと、第1線のリスク情報・第2線の管轄するリスク情報を集約し、HDリスク管理委員会事務局に報告や相談を行う等、相互に連携することで全社的リスク管理を推進・強化しております。

第3線

HD内部監査室

子会社の内部監査部門

(又は担当者)

第1線によるリスクコントロール状況や第2線によるサポートが有効に機能しているか等、全社的リスク管理の推進状況を検証し、社長及び取締役会、監査等委員会に報告しております。

 

(3)事業活動に伴う主なリスク(全社重要リスク)

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下「経営成績等」という。)に重要な影響を与える可能性があると認識している主なリスクは、以下のとおりであります。

当社グループは、これらのリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。またこれらの他にも様々なリスクが存在しており、ここに記載したリスクが当社グループの全てのリスクではありません

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

 ① 市場動向に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループの主要市場である民間設備投資の動向は、事業に重要な影響を及ぼします。米国通商政策を背景とした景気の下振れリスクやインフレ継続による個人消費の減退など、引続き不透明な状況が続く可能性があり、特に自動車、産業・工作機械、鉄骨建築、建設機械、セキュリティ業界における設備投資動向を主要なリスク要因と認識しております。

また、当社グループが関連するそれぞれの事業分野において、競合会社との競争激化により、経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。特に、価格競争の激化、低価格品等への需要シフト等をリスクと捉えております。

(対応策)

当社グループでは、安定的な収益性の確保と確実な成長性の実現を目指し、事業変動リスクの分散を目的として、事業ポートフォリオ経営を推進してまいります。

また、製造現場における自動化だけでなく、デジタルテクノロジーを活用した広範な業務の自動化の推進、多様な働き方ができる環境の整備を行い、労働生産性を向上させることにより、品質を高めつつ、原価を低減させ価格競争力を高めてまいります。

エンドユーザーの製造業向けDXソリューションまで踏み込んだ高付加価値の商品を提供することで、売価を下げることなく顧客満足を獲得してまいります。

 

 ② サステナビリティに関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

気候変動をはじめとした環境問題や、貧困、格差、人権侵害といった社会問題の深刻化を背景として、あらゆるステークホルダーのサステナビリティへの関心が高まると同時に、企業への対応要請も強まっております。

当社グループのサステナビリティに関する取組みが、ステークホルダーから不十分とみなされた場合、企業価値の毀損や、販売先からの選別による競争力の低下等が生じる可能性があります。

(対応策)

当社グループは、理念体系「UNISOL」で目指す“「叶えたい」があふれる社会へ。”というビジョン実現のために、経済的価値と社会的価値の両立を目的として「サステナビリティ基本方針」を策定しております。

このサステナビリティ基本方針のもと、果たすべき社会的責任として、5つの重要課題(マテリアリティ)を設定し、それぞれのマテリアリティについて、目標やアクションプランを策定し、対応を進めております。

なお、サステナビリティをめぐる活動の推進にあたっては、代表取締役社長を委員長として設置したサステナビリティ委員会を中心に、全社的に課題への対応を協議・決定しております。

こうした活動の取組み状況については、当社グループのホームページや統合報告書等を通じて、ステークホルダーに対して情報開示を行っております。

(注)第一部 第2 2「サステナビリティに関する考え方及び取組」も併せてご参照ください。

 

 

 ③ 法的規制等に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループは、国内外でビジネスを展開しており、関連法令・規制等を遵守する必要があります。例えば、事業活動を行う上で、国家安全保障上の輸出入制限、通商規制、独占禁止規制、人事関係(雇用関連、人権等)、環境関連法等の適用を受けております。

当社グループでは、コンプライアンスの実践に尽力しておりますが、予期せずこれらの規制を遵守できなかった場合、社会的信頼を失墜し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(対応策)

当社グループでは、役職員が社会的責任を果たすために、法令や社会のルールを遵守しつつ高い倫理観を持って行動するという観点からグループ理念やコンプライアンス・マニュアルを定め、定期的に法令遵守状況と法規制の動向をモニタリングし、適時の把握に努め、法改正への対応等、必要な対策を講じております。

また、研修等を通じて当社グループ全体のコンプライアンス意識の向上を図るとともに、違法行為、社会規範や企業倫理に反する行為を防止・是正するために、社内は総務部長を、社外は外部弁護士事務所を窓口とする「コンプライアンスライン」を設置し、相談窓口に通報した者が、それを理由に不利益な取扱いを受けないよう「内部通報規程」で定めております。

 

 ④ 情報セキュリティに関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループの情報セキュリティを構築する上で、適切な対策が講じられていなければ、ⅰ)悪意を持った第三者による攻撃により、当社グループ各社のシステムの停止やセキュリティ上の問題・損害が発生する、ⅱ)攻撃により自社サーバが悪用され、意図せず他社を攻撃する等、社会に悪影響を及ぼし当社グループの価値を毀損してしまう、ⅲ)当社グループの商品に重大な情報セキュリティの問題が検出され、お客さまから排除される等、ビジネス機会を喪失する等のリスクが高まる可能性があります。

(対応策)

当社グループでは、グループ内の基本方針「情報セキュリティポリシー」を始めとする関連規程の整備により会社の情報資産に関する行動規範を規定し、加えて情報セキュリティに関するeラーニングや標的型攻撃メール訓練を役職員等に対して定期的に実施する等、ITリテラシーの向上を図りつつ、一定水準の情報セキュリティ確保に努めております。

また、コンピュータウィルス等のサイバー攻撃や秘密情報の漏洩・改ざんを防止するために社内外からのアクセス制御システムを強化するとともに、バックアップ体制の構築、機器の高性能化等、技術的な対策等を実施し、テレワーク環境等、情報システム利用環境の多様化に応じた情報セキュリティの強化も図っております。

 

 ⑤ 情報漏洩に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループは、業務遂行上、顧客や仕入先の生産や開発情報あるいは商品や価格情報を、あらゆる場面で情報伝達しておりますが、これらの営業上極めて重要な情報が、不測の事態により漏洩する事故、事件が発生した場合には、当社グループの信頼の低下や損害賠償請求等が発生することが想定され、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(対応策)

当社グループは、すべての役職員が例外なく守らなければならない基本原則の「コンプライアンス・マニュアル」で、お取引先に対する遵守事項を定め、毎年セキュリティ研修を実施し、セキュリティに関する意識と知識の向上に努めております。

また、「情報管理規程」・「文書管理規程」・「グループ情報システム管理規程」「情報セキュリティポリシー」を定め、情報の取り扱い・機密文書の取り扱い等、情報漏洩が発生しないよう安全確保に努めております。

 

 

 

 ⑥ 人財確保に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

商社である当社グループの中長期的な成長は、従業員個々の力量に大きく依存している中、少子高齢化に伴う労働人口の不足により人財獲得競争が激しくなり、ⅰ)適切な時期に優秀な人財を計画通り確保できない、ⅱ)優秀な人財がグループ外へ流出してしまう等のリスクが高まる可能性があります。

(対応策)

当社グループでは、新卒採用だけでなく、DX人財等、専門性を持った人財を確保するためのキャリア採用の強化を進めるほか、アルムナイ採用やリファラル採用なども積極的に行っております。

また、外国籍人財の確保にも注力して、人数の確保のみならず社員の多様化を進めるとともに、ITの積極活用による業務の効率化、人事制度や教育研修制度の見直し、福利厚生の充実等、ワークライフバランスを支えるための職場環境改革を推進し、多様な労働力に対応できる仕組み作りを進めております。

 

 ⑦ 災害等に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループの事業拠点が所在する地域において、大規模な災害等(※)が発生した場合、役員・従業員及びその家族を含む人的、物的被害、ビジネス機会の喪失により業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(※)自然災害(地震、津波、洪水、暴風雨、竜巻、大雪等)、事故(火災、爆発等)、感染症等

(対応策)

当社グループでは、お取引先様、従業員並びにご家族の安全を最優先と捉え、災害等の発生を防止し、万が一、災害等が発生した場合の被害を最小限に抑えるため、必要とされる安全対策や事業継続のための対策に取り組んでおります。

また、大規模な災害、事故、感染症等の重大な危機事象発生の情報を入手した場合は、代表取締役社長指揮下の危機対策本部を設置して対応する体制構築を「危機管理規程」で定めております。

今後も引き続き、被災時でも重要な事業を継続し、早期に事業復旧できるようBCPの構築を推進するとともに、事業所間の協力体制の強化等の対策を行ってまいります。

 

 ⑧ 戦略的投資に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループでは、お客様のニーズの変化に対応して様々な製品・サービスを提供するために、必要に応じて製造・物流施設の高度化の他、企業買収・提携、事業譲受等の戦略的投資を行っております。

経営資源を有効に活用し、タイムリーに新技術・新製品を開発・販売する上で有効な手段と考えておりますが、様々な理由により、ⅰ)検討における情報が十分では無い事等により、思い通りの戦略的投資にならない、ⅱ)当事者間で利害の不一致が起こることによる提携等の解消、ⅲ)事業、技術、製品及び人財等の統合について期待する成果や効果が得られない等の状況に陥るリスクが考えられます。

(対応策)

当社グループでは、多様化する投資案件について、資本コストも踏まえた財務的視点での妥当性、事業戦略視点での収益性や成長性リスク等の観点で投資計画の検証を行っております。

プロジェクトチームを組成し、専門的なメンバーが事前に協議することにより経営戦略との整合性や投資効果を高め、投資判断のスピードと的確性の向上を図っております。

また、リスクが顕在化した場合は、その経緯や状況の把握・分析に努め、実効性のある打ち手を講じるとともに、将来のアライアンスや企業買収の実行に際しノウハウとして役立ててまいります。

 

 

 

 ⑨ 事業戦略・経営計画に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループは、持続的成長を支える経営基盤確立を目指し、2022年3月に中期経営計画「UNISOL」を策定しました。

本計画では、2026年12月期の定量目標、収益目標達成のロードマップ並びに基本戦略等を示しておりますが、これらのガイドラインは策定時において適切と考えられる情報収集、及び分析に基づき策定されております。

従いまして、事業環境の変化の読み違いや本「事業等のリスク」に記載の内容を含む様々な要因により、変更を余儀なくされるものであり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(対応策)

当社グループでは、事業セグメントごとに経営戦略並びに収益計画を作成し、これらに紐づくKPIを定めて中期事業戦略の推進・進捗管理体制を強化しております。

万が一、戦略遂行に遅れが生じたり、修正が必要となった場合には、先んじて経営資源の投下や組織体制の強化を図ることで、戦略実現と計画数値達成の蓋然性を高めるよう努めております。

 

 

 ⑩ 関係会社管理に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループでは、国内外にビジネスを展開しているため、グループ統制の組織設計、各種制度設計が適切に行われないことにより、権限が不明確になり、事前に承認を受けずにグループ企業が重要な決定を実施することで、事業パフォーマンスの低下や内部統制上の問題を起こすリスクが考えられます。

(対応策)

当社グループでは、グループ企業を統制するため、コーポレートガバナンス基本方針を定め、当社から事前承認を受けるべき事項に関しては、グループ経営管理規程、関係会社管理規程等で定めております。また、運用面においては、確実に事前承認がなされるよう、グループ企業を統括する当社主管部門においてグループ各社の担当部門と連携し、指導に当たっております。

また、当社の内部監査室が内部監査規程に基づき、グループ各社の内部監査部門と連携し、当社グループのガバナンス、リスクマネジメント、内部統制及び業務活動全般を対象として監査を実施しております。

 

 ⑪ 労働災害・重大交通事故に関するリスク

影響度:大

発生可能性:高

(リスクの内容)

当社グループの製造業務で使用する主要設備において労働災害の主要な原因となる、挟まれ・巻き込まれ事故等が発生した場合、また、営業業務における重大交通事故を発生させた場合は、当社グループの社会的信用の失墜、ブランドの毀損とともに人財の喪失や金銭面での補償、訴訟等に繋がることで、生産活動、営業活動等に支障をきたし、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(対応策)

当社グループでは、製造業務において職場の潜在的な危険性や有害性を見つけ出し、事前に的確な安全衛生対策を講ずるリスクアセスメントを実施し、機械・設備、作業行動や環境などについて災害が発生しないよう事前に対策を講じております。

また、営業業務においては、人命の尊重を最優先に、安全確保のための設備・システムの整備によるモニタリング、過去に発生した交通事故内容の分析、交通事故発生率の高い若年層営業担当を中心にした安全運転講習会の実施や個別指導の徹底、交通安全意識の浸透等、交通事故防止に取り組んでおります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策により緩やかな回復傾向で推移しました。設備投資は「機械受注統計調査報告」による製造業において、7-9月期まで4四半期連続で前年同期を上回り持ち直しの動きがみられ、10月も前年同月比プラスとなったものの11月はマイナスに転じました。生産は「鉱工業生産指数」において、10-12月期まで4四半期連続で前年同期を上回りました。建設は「建築着工統計調査」において、建築着工床面積は4-6月期以降前年同期を下回る状態が続いており、新設住宅着工戸数も同様の動きとなっています。

先行きについては、米国の通商政策による自動車産業を中心とした影響や、物価上昇による個人消費の冷え込み、中国との地政学リスクの顕在化など、景気を下押しするリスクには引き続き注意が必要です。

また、海外経済においては、米国では景気の緩やかな拡大が続き設備投資は増加傾向がみられるものの、関税率引き上げに伴う不透明感が続いています。中国では景気は足踏み状態が続いており、東南アジアでは持ち直しの兆しがみられます。

このような状況の下、実現したい未来としてのVISIONに「『叶えたい』が、あふれる社会へ。」を掲げ、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、経済的価値と社会・環境的価値それぞれの向上を目指した取組みを進めております。また、シナジーの早期極大化に向け、機械・工具セグメントの中核会社として、ユニソル株式会社を2026年1月に発足させました。これら10年後のありたい姿を目指した取組みにより中長期的な企業価値向上を実現してまいります。

これらの状況を鑑み、計画策定時に比べ市況の悪化が顕著であると判断し、最終年度(2026年12月期)の定量目標を見直すことといたしました。詳細につきましては2026年2月13日に開示しております「中期経営計画の最終年度数値目標修正に関するお知らせ」をご参照ください。

 

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

1)財政状態

(資産合計)

当連結会計年度末における流動資産は82,534百万円、固定資産は34,485百万円となり、その結果、資産合計は117,020百万円となり、前連結会計年度末と比較して3,801百万円減少しました。現金及び預金が2,227百万円、退職給付に係る資産が719百万円増加し、受取手形及び売掛金が5,955百万円、商品及び製品が606百万円減少したことなどによります。

 

(負債合計)

当連結会計年度末における流動負債は40,706百万円、固定負債は2,437百万円となり、その結果、負債合計は43,144百万円となり、前連結会計年度末と比較して4,303百万円減少しました。契約負債が317百万円、繰延税金負債が481百万円増加し、支払手形及び買掛金が2,504百万円、電子記録債務が1,778百万円、未払法人税等が1,164百万円減少したことなどによります。

 

(純資産合計)

当連結会計年度末における株主資本は69,225百万円、その他の包括利益累計額は3,460百万円となり、その結果、純資産合計は73,876百万円となり、前連結会計年度と比較して502百万円増加しました。その他有価証券評価差額金が305百万円、退職給付に係る調整累計額474百万円増加し、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益、剰余金の配当により715百万円減少したことなどによります。

 

2)経営成績

当連結会計年度の売上高は、159,036百万円と前連結会計年度に比べ2,679百万円減(1.7%減)となりました。利益につきましては、営業利益は3,380百万円と前連結会計年度に比べ479百万円減(12.4%減)となりました。経常利益は4,179百万円と前連結会計年度に比べ480百万円減(10.3%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は1,906百万円と前連結会計年度に比べ2,706百万円減(58.7%減)となりました。

 

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

(機械・工具セグメント)

国内機械分野の売上高は前年比10.4%減となりました。これは、国内直需事業にて一部の好調な自動車メーカーとそのサプライヤーを中心とした省人化・省力化投資などにより受注は前年を上回ったものの期中に売上計上した案件数が少なかったため同14.3%減となり、国内卸売事業でも受注は前年比プラスとなりましたが大口案件の計上が翌期にずれ込むなどの要因により売上が同5.3%減となったためです。

海外機械分野の売上高は同14.4%増となりました。北米においては自動車および一般産業向け設備投資などにより受注とともに売上は好調に推移し同28.1%増となり、中国においてはインド向け設備案件などにより受注は前年を上回ったものの日系ユーザーの不振などにより売上は同42.7%減、東南アジアにおいてはインドネシアやタイにおける大口案件の計上などにより売上は同8.2%増となりました。

工具分野の売上は前年比0.9%増となりました。これは直需事業において一部の好調な自動車メーカーの安定的な生産を背景に売上は同1.2%減に留まり、卸売事業において環境・省エネ設備が堅調に推移したことなどにより売上は同1.4%増となったためです。

以上の結果、売上高は104,904百万円と前連結会計年度に比べ136百万円増(0.1%増)、営業利益は2,104百万円と前連結会計年度に比べ85百万円増(4.2%増)となりました。

 

(建設資材セグメント)

鉄構資材分野の売上高は前年比10.3%減となりました。機械販売や基礎施工の拡大などに注力したものの、建設業の働き方改革による工期延長の影響は続いており、期間内の施工件数の減少による資材販売の減少分を補うことができませんでした。

配管資材分野の売上高は前年比1.6%減となりました。プラント配管において大型案件の延期等の影響により西日本を中心に受注が減少しました。

住宅設備分野の売上高は前年比7.5%増となりました。卸を中心に主力メーカー品の販売増や施工店向け販売の強化などにより増収を維持しました。

以上の結果、売上高は42,070百万円と前連結会計年度に比べ2,876百万円減(6.4%減)、営業利益は953百万円と前連結会計年度に比べ623百万円減(39.5%減)となりました。

 

(建設機械セグメント)

基礎工事向け機械など受注は堅調であったものの、値上前需要が一巡したことによる反動減の影響で後半売上は失速し減収となりました。

以上の結果、売上高は8,165百万円と前連結会計年度に比べ247百万円減(2.9%減)、営業利益は147百万円と前連結会計年度に比べ52百万円減(26.3%減)となりました。

 

(IoTソリューションセグメント)

データセンターを中心とする大小プロジェクト案件の確実な受注と、機器販売の堅調な推移などにより増収を確保しました。

以上の結果、売上高は3,896百万円と前連結会計年度に比べ308百万円増(8.6%増)、営業利益は246百万円と前連結会計年度に比べ58百万円増(30.8%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、27,792百万円で、前連結会計年度と比較し1,662百万円の増加となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、5,503百万円(前連結会計年度は7,863百万円の獲得)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益の計上3,493百万円、減価償却費1,671百万円、売上債権の減少6,479百万円、仕入債務の減少5,054百万円、法人税等の支払額2,938百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、1,261百万円(前連結会計年度は1,433百万円の獲得)となりました。この主な要因は、定期預金の預入による支出2,730百万円、定期預金の払戻による収入2,011百万円、有形固定資産の取得による支出957百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、2,652百万円(前連結会計年度は3,368百万円の使用)となりました。この主な要因は、配当金の支払額2,602百万円、自己株式の取得による支出1,647百万円、自己株式処分による収入1,652百万円等によるものであります。

(参考)キャッシュ・フロー関連指標

 

第1期

(2021年12月期)

第2期

(2022年12月期)

第3期

(2023年12月期)

第4期

(2024年12月期)

第5期

(2025年12月期)

自己資本比率(%)

61.4

58.0

59.7

59.9

62.1

時価ベースの自己資本比率(%)

56.1

74.0

53.4

44.7

46.2

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

0.3

0.2

0.1

0.2

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

262.2

204.7

449.1

429.0

自己資本比率=自己資本÷総資産

時価ベースの自己資本比率=株式時価総額÷総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債÷営業キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ=営業キャッシュ・フロー÷利払い

 

(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。

3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。

4.2021年12月期は、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオの記載は省略しております。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

1)生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

機械・工具(百万円)

6,202

102.3

建設資材(百万円)

4,586

95.1

建設機械(百万円)

IoTソリューション

(百万円)

1,511

127.1

合計(百万円)

12,300

101.9

(注)1.金額は、製造原価で表示しております。

2.セグメント間の取引については相殺消去しておりません。

 

2)商品仕入実績

当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

機械・工具(百万円)

83,700

99.7

建設資材(百万円)

28,323

92.7

建設機械(百万円)

7,319

96.0

IoTソリューション

(百万円)

1,204

114.0

合計(百万円)

120,547

97.9

(注)1.金額は、仕入価格で表示しております。

2.セグメント間の取引については相殺消去しておりません。

 

3)受注実績

当社グループは、一部受注生産を行っておりますが、販売実績に占める受注販売実績割合の重要性が乏しいため、記載を省略しております。

4)販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年1月1日

至 2025年12月31日)

前年同期比(%)

機械・工具(百万円)

104,904

100.1

建設資材(百万円)

42,070

93.6

建設機械(百万円)

8,165

97.1

IoTソリューション

(百万円)

3,896

108.6

合計(百万円)

159,036

98.3

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度における財政状態及び経営成績につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローにつきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、各セグメントでの商材購入、製造における資材調達、及び一般管理費等があります。設備資金需要としては、事業所建造物、生産効率向上に資する製造設備更新、情報処理システム、及び当社グループ事業の成長戦略への投資があります。

当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保し、より機動的かつ戦略的に資金投下を行っていくために、グループ各社の資金を一括管理し、事業会社へ恒常的に集約・配布する仕組みを導入しております。また、資金需要に備えて、金融機関において当座貸越や資産流動化枠のほかコミットメントラインを設定しており、流動性の補完にも対応が可能となっております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

5【重要な契約等】

当連結会計年度における重要な契約等の決定又は締結等は、以下のとおりです。

(1)当社グループ内組織再編に関する合併契約

2024年12月16日開催の取締役会において、2026年1月を目途として、当社の完全子会社である株式会社マルカ(以下、マルカ)と、株式会社ジーネット(以下、ジーネット)の合併による統合(以下、本統合)を行う方針を決議し、2025年9月16日付で合併契約を締結いたしました。

 

1.本統合の目的

現在、当社グループの主力事業である機械・工具事業においては、マルカとジーネットが中核となり、ホールディングス内に設置した事業統括本部が全体の事業責任を担う組織形態を取っており、クロスセリングの推進やグループ全体での調達機会の拡大などを通じて、シナジー効果を追求してまいりました。しかしながら、グローバルな競争の激化や技術革新の加速化により、ますます厳しくなるビジネス環境において、高度化・多様化するお客様のニーズを的確に捉え、さらなる最適な価値を提供していくためには、個々の企業の協業を超えて一体化し、総合力を高めることが重要であると判断いたしました。本統合により、両社の強みを結集することで、お客様に対して一層、高付加価値で革新的なソリューションを提供することが可能となり、機械・工具事業の競争力をさらに高め、持続的な成長を実現できると考えております。

 

2.本統合の当事会社の概要

(参考)本統合の当事会社の概要(2024年12月31日現在)

(1)

名称

株式会社マルカ

株式会社ジーネット

(2)

所在地

大阪市中央区南新町2-2-5

大阪市中央区南新町1-2-10

(3)

代表者

代表取締役社長

最高経営責任者 飯田 邦彦

取締役社長 古里 龍平

(4)

事業内容

工作機械、鍛圧機械、土木・建設

機械、その他の国内販売・輸出入

工作機械、機具・工具、設備機械、

環境機器等の国内販売・輸出入

(5)

資本金

400百万円

420百万円

(6)

設立

1946年12月

1947年8月

(7)

従業員数

155名(2024年12月末)

452名(2024年12月末)

(8)

決算期

12月31日

12月31日

(9)

大株主及び

持株比率

フルサト・マルカホールディング

ス株式会社 100%

フルサト・マルカホールディング

ス株式会社 100%

 

(2)株式需給緩衝信託の設定

2025年8月8日開催の取締役会において、当社の流通株式比率向上を目的とする株式需給緩衝信託(以下「本信託」という。)の設定を決議し、野村信託銀行株式会社と本信託に関する契約を締結いたしました。

 詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。

 

6【研究開発活動】

当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。

なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は55百万円となっております。

 (1)機械・工具

当社の連結子会社であるティーエス プレシジョン㈱は、工作機械(CVJ加工機)、金属塑性加工機等の研究開発を行っております。当連結会計年度の主な内容は、人と環境に優しいものづくりを実現するCVJ複合加工機、スマートフォーミング加工機の要素技術開発、EV関連部品(モーターコイル、バスバー等)の生産効率改善に関する加工技術研究、遠隔保守、予防保全等のIoT機能開発です。

当社の連結子会社である㈱管製作所は、高圧洗浄機、専用工作機等の研究開発を行っております。当連結会計年度の主な内容は、機械部品生産工程における生産効率改善に資する加工技術研究等の機能開発です。

当社の連結子会社であるソノルカエンジニアリング㈱は、プレス周辺装置「コイルライン」、「シャーライン」等の研究開発を行っております。当連結会計年度の主な内容は、プレスに供給するコイル材の加工工程時の作業時間短縮・生産性効率化やレーザーによる多種多様な鋼板加工技術に関する研究開発です。

機械・工具に係る研究開発費は55百万円となっております。