第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループの経営理念は「くらし、満たす。こころ、満たす。」をスローガンに掲げております。

 そしてグループ経営戦略である「新たな価値の創造」を目指し、3つのグループ経営戦略を柱に「小売事業」、「外食事業」を核としてミッション、ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。

(2)中長期的な会社の経営戦略

 中期経営計画の目標である売上高500,000百万円、経常利益40,000百万円の達成に向けて、下記の経営戦略を遂行してまいります。

「小売事業」

①構造改革

・ベスト1品戦略

・ローコストの仕組み構築

②成長戦略

・専門性の深耕と新たな専門事業の開発

・ロイヤルカスタマーの拡大

・新規出店

③人的資本

・アークハピネスプロジェクトの推進

「外食事業」

①構造改革

・商品供給網の強化

・利便性の向上

②成長戦略

・かつやブランド価値の最大化

・からやま成長の加速

・第3の軸となる業態づくり

・海外展開の加速

・食に関するその他事業の拡大

⑥人的資本

・働きたい会社・制度づくり

(3)経営環境

 現在のわが国経済は、大きな変革期に位置していると考えております。当社グループの主力事業であるホームセンター業界について考察すると、人口減少や消費行動の変化が進み、市場規模が大きく伸びる環境にはないと判断されます。異業態を含めた競争は更に激化し、業界再編が進むことで、今後は業界の上位クラス企業群、あるいは異業態をも巻き込んで消費者に支持される企業だけが生き残っていく構図が予想されます。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社グループの中長期的な成長を目指す主な事業として「小売事業」と「外食事業」となります。具体的な対策は次のとおりであります。

(小売事業)

①売上高伸長

 全ての消費者のニーズにお応えする「住・食」関連専門店の集合体の強みを活かしたホームセンターの出店に注力しております。ホームセンター事業の成長を支えるため、ペット用品、リフォーム、プロショップといった専門店拡大を推進してまいります。

 また、専門店事業となるペッツファーストや、スーパーマーケットロピアのフランチャイズ店舗の出店に注力してまいります。

②荒利益率改善

 PBブランドについて付加価値のある独自商品の開発を強化し、継続したプロセス改善とお客さま視点に立った開発への転換を図り、PB構成比を拡大してまいります。

 

③ローコストの仕組み構築

 業務効率化と生産性の向上として、チャットボットを活用した問い合わせ対応やAIを活用した資料作成の効率化により本社業務の生産性を高め、創出したリソースを店舗へ振り向けていけるように仕組みを構築してまいります。

 また、物流においては、トラックごとの積載率向上や共同配送の推進などオペレーションの見直しに取り組んでまいります。

 

(外食事業)

①かつや新たな価値づくり

 新型モデル店舗の更なる追求としてドライブスルーレーン併設店やかつやを含むブランド複合型店舗を計画しております。店舗DX化にも引き続き取り組み「かつやアプリ」によりお客様の利便性向上も図ってまいります。

②からやま出店加速 次なるモデルへ

 からやまモデルの定着により、高品質なからあげを中心とした魅力あるフェアメニューの開発を進めるとともに、出店を加速させます。店舗DXとして「からやまアプリ」を導入し、お客様の来店頻度向上と新たなお客様の獲得を目指してまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループの中核であるホームセンター事業では、サステナビリティへの取組を持続的な経営基盤の構築に向けた重要課題と認識し、サステナビリティ推進委員会を設置のうえ、これを推進しております。その一環として、サステナビリティ基本方針に基づき、マテリアリティ(重要課題)を設定いたしました。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社が判断したものであります。

 

(基本方針)

 当社は、「くらし、満たす。こころ、満たす。」の理念のもと、事業活動を通じて持続可能な社会の実現および中長期的な企業価値の向上を目指します。生活インフラを担う企業として地域社会への貢献を継続し、地域において必要とされる存在であり続けるため、サステナビリティ基本方針およびマテリアリティ(重要課題)に基づき、環境負荷の低減および資源の有効活用、人材の活躍推進ならびにコーポレート・ガバナンスの強化に取り組み、持続可能な成長の実現を図ります。

 

(1)ガバナンス

 当社では、サステナビリティに関し、取締役会による監督のもと、サステナビリティ推進委員会を中心としたガバナンス体制の構築を進めております。取締役会は、サステナビリティに関する取組について、年2回以上、定期的に同委員会から報告を受け、進捗状況の監督および評価を行う体制とする予定です。

 サステナビリティ推進委員会は、当社代表取締役を委員長として設置しており、年4回開催することを予定しております。同委員会では、サステナビリティに関する課題解決に向けた目標設定、戦略、進捗管理および情報開示等について審議を行い、その内容を取締役会に報告・提案する役割を担う体制としております。

 なお、当連結会計年度は体制整備段階であり、同委員会の開催および取締役会への報告は実施しておりません。

 

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(2)戦略

①サステナビリティ全般に関するマテリアリティ

 当社におけるサステナビリティの実現に向けて、以下のマテリアリティを設定いたしました。

 なお、当マテリアリティは固定的なものではなく、外部環境の変化等を踏まえ、定期的に見直しを行い、必要に応じて変更いたします。

 

 

マテリアリティ

主な取り組み

安全・安心な住まいと暮らしの提供

商品・資材の安定供給体制の強化

商品の品質・安全性に関する供給経路の可視化

取引先との持続的なパートナーシップの構築

環境配慮型・認証商品の調達拡大

地域社会への貢献と暮らしの利便性・豊かさの向上

地域密着型店舗運営による生活インフラ機能の強化

災害時の物資供給・拠点機能としての役割強化

地域雇用の創出と地元人材の積極活用

地域イベントなどを通じたコミュニティ活性化

環境負荷の低減と循環型社会への貢献

店舗・物流におけるCO2排出量削減(省エネ設備・再エネ導入)

プラスチック・梱包資材の削減および代替素材の活用

廃棄物削減とリサイクル率向上

環境配慮型商品の充実(省エネ家電・エコ建材等)

人材の強化と安定的な店舗運営の実現

人材育成、教育の強化

女性活躍など多様な人材の活躍推進

離職率低減とエンゲージメント向上

デジタル活用による業務効率化と省人化モデルの構築

健全で透明性の高い経営体制の構築

コーポレート・ガバナンス体制の強化

取締役会の実行性向上に向けた取り組み

内部統制・コンプライアンス体制の強化

情報開示の充実とステークホルダーとの対話の推進

 

②気候変動に関する取り組み

 当社の気候変動に関するリスク(移行リスク及び物理リスク)および機会については、後記「3 事業等のリスク」に記載の天候要因および自然災害等を含め、現在整理・検討を進めております。

 温室効果ガス排出量については計測を進めており、あわせて気候変動に関するシナリオ分析の検討を行っておりますが、現時点では定量的な評価および影響分析は完了しておりません。

 今後は、計測の継続および分析手法の整理を進めるとともに、国際的なフレームワーク等も踏まえ、リスクおよび機会に関する定量・定性分析の高度化を図ってまいります。

 

③人的資本に関する取り組み

 当社は、従業員の健康増進および職場環境の整備を通じて生産性の向上を図ることが、企業の持続的成長および社会的信頼の向上に資するものであると認識しており、そのためには優秀な人材の確保および育成が不可欠であると考えております。

 また、従業員一人ひとりの幸福(ハピネス)を重要な経営資源の一つと位置づけ、能力および成果を適正に評価するとともに、個々の成長を支援することで、働きやすさと働きがいを両立する人事・評価制度の構築および運用に取り組んでおります。

 さらに、従業員がその能力を十分に発揮できるよう、以下の各種制度を整備しております。

 

 ・個人のライフプランに合わせて柔軟に勤務地を選択できる職種変更制度

 ・入社後の定期研修および通信教育による資格取得等のスキルアップ支援制度

 ・家族の看護・通院等の私事に応じ半日単位で有給休暇を取得可能な制度

 ・小学校6年までの育児期間に1日6時間勤務を選択可能な育児短時間勤務制度

 ・小学校就学前の子を養育する従業員に対し賞与や有給算定に影響しない休暇(無給)の付与制度

 ・日々の良い仕事や思いやりある行動を称え感謝を伝え合う社内表彰制度

 

 

(3)リスク管理

 サステナナビリティの課題を含めた当社グループの事業へのリスク及びその管理の内容につきましては、後記「3 事業等のリスク」で開示しております。

 

(4)指標及び目標

 当社グループは、温室効果ガス排出量の削減目標及び達成時期について現在算定中であり、その結果を踏まえ、削減目標の設定及び達成に向けた具体的な施策の検討を進めてまいります。

 人的投資については、上記「(2)戦略 ③人的資本に関する取り組み」の目標

 ・管理職に占める女性労働者の割合 3%

 ・男性の育休取得率 50%

 ・平均残業時間を5時間

 目標は、2030年までに達成を目指し、職場環境の整備を進めてまいります。

 なお、当社の実績は、「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。

 

 

3【事業等のリスク】

当社グループでは、発生しうるリスクの未然防止及び発生したリスクの低減をするための管理体制を整備し、業務の円滑な運営に資することを目的としてリスク管理規程を制定しております。

リスク管理体制は、社長を管理責任者、管理本部長を統括責任者とし、管理本部においてグループ全体のリスクを総括的に管理することとしており、各部門で定期的にリスクの洗い出し及び評価を行い、その結果を基にリスク評価対応表を作成し管理本部に報告しております。

リスク評価対応表には、その重要性の程度及び発生可能性の程度、業績及び財務状況等に与える影響の程度の分析等を取りまとめており、管理本部長は重要と判断したものを経営政策会議又は取締役会に報告し、リスク情報の共有及び対応方針の検討を行っております。

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年5月21日)現在において、当社グループが判断したものであります。ただし、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できないリスク又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。

(1)事業環境に関するリスク

①競合状況・経済状況について

当社グループの主力事業であるホームセンターについては、ほとんどの出店地域において、他社のホームセンターの他に「ドラッグストア」「ディスカウントストア」等競合関係にある店舗が多数存在しております。これらの競合他社が更に新規参入することや低価格戦略を打ち出してくることにより、競争は更に激化していくことが予想され、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、景気変動や人口減少等による消費の減少、EC市場拡大による店舗への来店頻度の減少などの経済状況の変化が、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、他社との差別化を図るため、新しい生活スタイルに対応した商品施策、地域特性重視の店舗づくり、新規サービスの拡大に取り組むとともに、専門店事業の深耕・開発に取り組み、既存店の活性化を進めてまいります。

 

②新規出店・増床について

当社グループは、小売事業において大型店舗を中心に出店を計画しておりますが、出店及び増床に際して、「大規模小売店舗立地法」「都市計画法」等のさまざまな法的規制等を受けております。法令規制の状況の把握に努めるとともに、出店計画段階より地域環境を考慮した店舗構造、運営方法を採用し、地域住民・自治体との調整を図りながら出店していくことを方針としておりますが、これらの法令の改正や各都道府県等が定めた規制の変更により計画どおりの新規出店ができない場合、開発期間が長期化した場合又は既存店の増床等が困難となった場合には、当社グループの事業展開及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、経済的情勢の変動等により出店用地の確保に時間を要する場合や、競合各社の出店等のさまざまな偶発的要因により、当社グループの出店計画に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③人材の確保について

当社グループは、新規出店等の業容拡大には、優れた人材の採用・育成が不可欠であると認識しております。スカウト活動や早期インターンシップによる優れた人材の早期確保、また、成果・能力主義を重視した人事制度の運用、能力向上に繋がる教育・研修制度の実施による人材の育成に努めております。しかしながら、少子高齢化、雇用情勢の変化等により、人材の採用・育成が計画通りに進捗せず事業運営に必要な人材が確保できない場合や、賃金相場の上昇や労働法令等の改正により人件費が増加した場合には、当社グループの事業展開及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

④天候要因について

ホームセンターでは季節性の高い商品(園芸・農業用品、冷暖房用品、除雪用品等)を多数取り扱っております。このような季節商品は冷夏や暖冬、長雨等の天候の変動が販売動向に大きく影響することから、想定外の天候不順が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

当社グループは、小売事業において「一店舗巨大主義+変化対応業」を店舗戦略としております。従来の商品だけでなく、ニーズの変化への対応と新たな需要の創造を重点方針とし、迅速な売場変更、商品変更に取り組んでまいります。

 

⑤感染症の流行について

当社グループの店舗周辺地域において、新型ウイルス等の感染症が大流行し、当社グループの販売活動や物流体制が阻害された場合、また、人的被害が拡大した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥自然災害について

当社グループは、国内の広域に店舗を展開しております。近年増加している局地的豪雨や大型台風、大規模地震等の自然災害が発生し、店舗に物理的損害があった場合、人的被害があった場合又は商品の物流・配送に支障が出た場合には、営業の縮小や停止により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、有事の際、取締役及び各事業部長を委員とする緊急対策本部を設置し、被災状況の把握と対応の指示命令を行っております。また、火災保険等に加入し、自然災害による損失リスクに備えております。物流については、グループの物流拠点の共有化を進め、不測の事態に対応できる体制を整えてまいります。顧客、取引先、従業員等の人命尊重を最優先とした上で、ホームセンターは社会的インフラであるという考えの下、営業の継続または早期の営業再開に向けて対応してまいります。

 

(2)事業運営に関するリスク

①中期経営計画について

当社グループは、2025年度から2027年度に係る中期経営計画を策定し、「グループ経営基盤構築」・「事業戦略」・「財務戦略」を基本戦略としたグループシナジーの追求により事業拡大を進めてまいります。中期経営計画は、策定時に当社グループが入手している情報及び合理的と判断する一定の前提に基づき策定されておりますが、必要な情報を全て入手できるとは限らないこと等から、事業環境の変化やその他さまざまな要因により目標を修正する可能性や目標を達成できない可能性があります。

当社グループでは、事業環境のモニタリング、適切な執行体制及び的確な経営判断に努めることで、グループシナジーの最大化、中長期ビジョンの目指す数値目標の達成を図ってまいります。

 

②M&Aによる事業拡大について

当社グループは、事業の拡大を図るための手段として、M&Aを重要な経営戦略の一つとしてまいりました。対象企業については、当該企業の財務内容や契約関係等について綿密なデューデリジェンスを行うことによって、極力リスクを回避するよう努めておりますが、M&Aを行った後に、偶発債務の発生や未認識債務が判明した場合、又は当社グループが当初想定したシナジーや事業拡大の成果が得られなかった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③固定資産の減損について

当社グループは、グループシナジーの最大限創出、専門店事業の深耕・開発に努め、既存店の活性化による集客力の向上、商品仕入・開発の統合による収益性向上に取り組んでまいりますが、経済状況や商圏環境の変化等の事由により店舗の収益性が悪化した場合や、保有資産の市場価格が著しく下落した場合等に、減損処理を行うことがあります。

また、当社グループは当連結会計年度末現在、17,865百万円ののれんを計上しております。当該のれんは将来の収益力を適切に反映したものと考えておりますが、同様な事由により期待する効果が得られない場合、減損処理を行うことがあり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

④店舗運営に係る法的規制について

当社グループの店舗運営においては、労働基準法や独占禁止法、個人情報保護法等の様々な法規制を受けております。店舗運営に影響を及ぼす法令の改正等が行われた場合や、当社グループによる法令違反が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが管理する個人情報の流出が発生した場合には、当社グループの社会的信用の低下、損害賠償義務の発生等の可能性があります。

当社グループでは、コンプライアンス意識向上のため、各種規程の制定、社内教育、社内通達の定期的な発信を行うとともに、関係官庁、顧問弁護士、社労士等に相談し、情報収集、法令違反の未然防止に努めております。個人情報保護に関しては、個人情報保護規程に基づき、各事業所ごとに管理責任者を定め厳重に管理しており、内部監査においては重要項目として監査を実施しております。

 

 

⑤商品調達、価格変動及び品質管理について

当社グループは、商品の調達において複数の仕入先を確保するよう努めておりますが、何らかの要因で重要な商品の調達が困難となった場合や、原材料等の価格変動や燃料価格等の上昇により仕入価格が上昇した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、当社はビバホームとのシナジー効果創出によりPB商品売上構成比率27%を目指しております。その多くは海外の取引先から調達しており、物流や相手先都合等の理由により商品の入手が困難となり適正在庫の維持ができなくなった場合や、為替変動等により仕入価格が上昇した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、PB商品の開発においては、製造委託先の製品について品質検査、適法検査等を行っておりますが、販売した商品に不具合等が発生した場合には、大規模な返品、製造物責任法に基づく損害賠償、信用失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥敷金及び保証金の回収について

当社グループは、出店にあたり土地所有者と賃貸借契約を締結し、敷金及び保証金の差入れを行っております。土地所有者である法人又は個人が破綻等の状況に陥り、店舗の継続的使用や債権回収が困難となった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、締結している長期賃貸借契約のうち、当社グループの事情により中途解約する場合には、敷金及び保証金の一部又は全部を放棄する可能性があります。

 

⑦金利について

当社グループは、M&Aに係る資金等を金融機関からの借入金により調達しており、有利子負債への依存度が高い水準にあります。営業キャッシュ・フローとバランスのとれた設備投資を心掛け、有利子負債を抑制するように努めてまいりますが、将来の金利情勢の変動により金利が予想以上に上昇した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

⑧システム障害について

当社グループは、様々な業務を基幹システムで処理しているため、人為的ミス、ネットワーク障害、コンピュータウイルス、大災害等の予期せぬ事態によりシステムに障害が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、システムの障害時に代替の業務運用を構築するため、主要システムのサーバーを大手ベンダーのデータセンターにアウトソーシングしております。

 

 

(3)外食事業に関するリスク

①食の安全について

当社グループが運営する各店舗は「食品衛生法」により規制を受けております。「食品衛生法」は、食品の安全性確保のため公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的とした法律であります。

飲食店を営業するにあたっては、食品衛生責任者を置き、厚生労働省令の定めるところにより都道府県知事の許可を受ける必要があります。当社グループにおきましては、自社での定期的な衛生点検に加え、専門業者による衛生検査や細菌検査等の店舗衛生点検を直営・FC全店に対し客観的な観点から実施しており、安全な商品を消費者に提供するための衛生管理を徹底しておりますが、万一、食中毒等の事故が起きた場合は、この法的規制により食品等の廃棄処分、一定期間の営業停止、営業の禁止、営業許可の取消しを命じられるというリスクがあり、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

②食材の調達について

当社グループは、豚肉、鶏肉、米、野菜等の食品を扱っているため、口蹄疫や豚コレラ、鳥インフルエンザ、BSE等の疫病の問題、又は天候不順などによる農作物の不作や残留農薬などの問題等により食材の調達に影響を受ける可能性があります。調達ルートを複数確保するよう努めておりますが、食材の安定的な確保に支障が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

③FC展開について

当社グループは、FC加盟店(以下「加盟店」という。)による「かつや」、「からやま」及び「からあげ縁」店舗の出店を積極的に進めることを今後の事業拡大の基本方針としております。今後のFC店舗の増加を見据え、FC管理業務を行うFC本部体制の強化に努めておりますが、今後、FC本部体制の構築が事業拡大に伴って進展しない場合、又は加盟店の発掘、店舗物件の確保が想定どおり進捗せずFC店舗が計画どおり出店できない場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度のわが国経済は、米国の通商政策の影響が一部に残るものの、雇用・所得環境の改善や高水準のインバウンド需要に支えられ、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇が継続し、実質賃金の弱さも残るなか、個人消費にはなお慎重な動きがみられました。また、原材料費、物流コスト、エネルギー価格の高止まりに加え、金利上昇に伴う資金調達コストの増加も企業収益の重荷となっております。先行きについては、各種政策の効果による景気の下支えが期待される一方、物価動向、米国の通商政策、金融資本市場の変動等の影響もあり、依然として不透明な状況が続いております。

 このような環境下、「くらし、満たす。こころ、満たす。」をスローガンに掲げる当社グループは、主力とする住関連(小売、卸売、不動産)と外食の両事業を深耕・発展させ、消費者の生活により近い形で網羅的な商品、サービスの提供に努めて参りました。

 その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高及び営業収入は357,166百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は14,196百万円(前年同期比12.5%減)、経常利益は13,845百万円(前年の投資有価証券売却益による影響で前年同期比27.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,088百万円(前年同期比20.1%減)となりました。

 

 セグメントの経営成績は次のとおりであります。

(小売事業)

 小売事業の主力であるホームセンター部門においては、品目別ではカー・レジャー用品が好調に推移し、建築関連資材・用品及びDIY関連用品、家庭用品及び園芸用品は堅調に推移しました。

 リフォームサービスでは、2024年7月1日を効力発生日として実施した株式会社フレッシュハウスの完全子会社化の影響により、売上高及び営業収入は前年同期比21.9%増となりました。

 また、ペットでは、2025年6月6日を効力発生日として実施したペッツファーストホールディングス株式会社の完全子会社化の影響により、売上高及び営業収入は前年同期比47.5%増となりました。

 ホームセンターの2026年2月末の店舗数は、2025年3月にホームセンタームサシ新発田店(新潟県新発田市)、5月にスーパービバホーム茨木目垣店(大阪府茨木市)、8月にホームセンタームサシ須坂店(長野県須坂市)を出店し、12月にビバホーム大井町店(神奈川県足柄上郡)を閉店した結果、前期末から2店舗増加し141店舗となりました。

 このほか、販売費及び一般管理費は、宣伝広告のデジタルシフトや物流効率化等により抑制を図り一定の効果があったものの、新規出店コスト、クレジットカード及びQR決済比率の上昇に伴う販売手数料の増加、人件費単価の上昇、水道光熱費の増加が負担となりました。

 その結果、小売事業の売上高及び営業収入は276,722百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は4,496百万円(前年同期比19.1%減)となりました。

(卸売事業)

 卸売事業におきましては、原価率の上昇により売上総利益率が低下し、加えて人件費をはじめとするオペレーションコストの増加もあった結果、売上高及び営業収入は3,891百万円(前年同期比12.1%減)、営業利益は474百万円(前年同期比19.6%減)となりました。

(外食事業)

 外食事業における主力のとんかつ専門店「かつや」(国内)におきましては、店舗のDX化の推進に加え、16回のフェアメニューと3回のキャンペーンを実施いたしました。その結果、1~12月における直営店の既存店売上高前年比は102.9%と好調に推移いたしました。出退店につきましては、直営店5店舗、FC店10店舗の出店により、12月末の店舗数は前期末から純増15店舗の506店舗となりました。

 からやま・からあげ縁(国内)につきましては、12回のフェアメニューと3回のキャンペーンを実施いたしました。出退店につきましては、直営店6店舗の出店、FC店2店舗の出店、FC店4店舗の閉店により12月末の店舗数は前期末から純増4店舗の159店舗となりました。

 一方、コスト面においては、原材料価格の高騰に伴う原価率の上昇が利益を圧迫する要因となりました。

 以上の結果、売上高及び営業収入は60,793百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は5,342百万円(前年同期比10.5%減)となりました。

 

(不動産事業)

 当社の不動産事業は、主に当社が開発した店舗のテナント賃料を収入源としています。

 これらの店舗には、核として当社が運営するホームセンターが出店しており、家電量販店、スーパーマーケット等のテナントを誘致し併設することで、相互送客の効果が生まれ、安定した収益を確保しつつ、店舗の集客力を向上させています。

 当連結会計年度においては2024年10月に開業したアークスクエア湘南平塚 、2025年5月に開業したアークスクエア茨木、8月に開業したアークスクエア須坂の影響により、売上高及び営業収入は14,631百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は3,609百万円(前年同期比2.3%減)となりました。

(その他)

 その他にはフィットネス事業「JOYFIT」5店舗及び「FIT365」7店舗を含んでおります。売上高及び営業収入は1,127百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は108百万円(前年同期比184.9%増)となりました。

 

 財政状態については次のとおりであります。

(総資産)

 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比較して11,568百万円増加し、346,213百万円となりました。これは主に既存店の底地売却により土地が17,724百万円減少した一方で、商品及び製品が4,259百万円増加したほか、新規出店およびペッツファーストホールディングス株式会社の完全子会社化に伴い、建物及び構築物が13,196百万円、のれん及び商標権が4,829百万円、受取手形及び売掛金が4,034百万円増加したことによるものです。

(負債)

 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末に比較して4,677百万円増加し、217,855百万円となりました。これは主に買掛金及び電子記録債務が2,713百万円、未払法人税等が2,583百万円増加し、長短借入金が4,113百万円減少したことによるものです。

(純資産)

 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比較して6,890百万円増加し、128,357百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益により利益剰余金が5,546百万円増加したことによるものです。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、20,384百万円となりました。

 

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、23,229百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益13,735百万円、減価償却費12,364百万円、法人税等の支払額6,610百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、7,215百万円となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入20,578百万円、有形固定資産の取得による支出20,253百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出6,323百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は、13,672百万円となりました。これは主に長期借入れによる収入及び短期借入金の純増額22,528百万円、長期借入金の返済による支出33,035百万円、配当金の支払額2,491百万円によるものです。

 

 

③仕入及び販売の実績

a.商品等仕入実績

 当連結会計年度の商品等仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年3月1日

至 2026年2月28日)

構成比(%)

前年同期比(%)

小売事業(百万円)

180,432

84.1

108.6

卸売事業(百万円)

8,441

3.9

119.8

外食事業(百万円)

32,250

15.0

112.4

不動産事業(百万円)

その他(百万円)

4

0.0

135.2

消去(百万円)

△6,599

△3.0

106.9

合計(百万円)

214,530

100.0

109.6

 

b.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2025年3月1日

至 2026年2月28日)

構成比(%)

前年同期比(%)

小売事業(百万円)

276,728

77.5

108.4

卸売事業(百万円)

10,522

2.9

99.3

外食事業(百万円)

60,793

17.0

108.3

不動産事業(百万円)

16,637

4.7

104.0

その他(百万円)

1,127

0.3

110.7

消去(百万円)

△8,642

△2.4

107.2

合計(百万円)

357,166

100.0

107.9

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検証内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債や収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを行わなければなりません。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。

 

②当連結会計年度の経営成績等に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績

 当社グループの当連結会計年度における売上高及び営業収入は357,166百万円(前年比7.9%増)、営業利益は14,196百万円(前年比12.5%減)、経常利益は13,845百万円(前年の投資有価証券売却益による影響で前年比27.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,088百万円(前年比20.1%減)となりました。

 

 以下、連結財務諸表に重要な影響を与えた要因について分析いたします。

ⅰ)売上高、営業収入

 売上高341,141百万円(前年比8.0%増)、営業収入16,025百万円(前年比5.2%増)となりました。

 「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

ⅱ)営業総利益、販売費及び一般管理費、営業利益

 営業総利益は、146,006百万円(前年比9.2%増)となりました。ペッツファーストホールディングス株式会社の連結子会社化により売上総利益が増加したことが要因となっております。

 販売費及び一般管理費については、131,809百万円(前年比12.2%増)となりました。外食事業の人件費及びペッツファーストホールディングス株式会社の連結子会社化による増加であります。

 営業利益につきましては、前年に比べ営業総利益が増加しましたが、販売費及び一般管理費の増加もあり、前期比12.5%減の14,196百万円となりました。

ⅲ)営業外損益、経常利益

 営業外収益は、1,031百万円(前期比75.2%減)となりました。主な要因は前期の投資有価証券売却によるものです。

 営業外費用は、1,382百万円(前期比13.1%増)となりました。

 以上の結果、経常利益は13,845百万円となりました。

ⅳ)特別損益、税金等調整前当期純利益、親会社株主に帰属する当期純利益

 特別利益は、666百万円(前期比2,162.6%増)となりました。主な要因は土地売却によるものです。

 特別損失は、776百万円(前期比74.1%減)となりました。主な要因は前期の減損損失によるものです。

 以上により、税金等調整前当期純利益は13,735百万円(前期比15.2%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益については8,088百万円(前期比20.1%減)となりました。

 

b.戦略的現状と見通し

当社グループは、主力のホームセンター部門において、変化対応型店舗戦略を推し進め、「住」関連の専門性を追求すると共に、全国規模の展開を目指して、確固たる事業基盤を構築すべく注力しております。

店舗規模及び地域特性を生かした品揃えとより一層の顧客サービスにより、「お客様に圧倒的に支持される店舗づくり」を第一として取組んでまいります。そして同時に、「楽しくなければ売場ではない」という考えのもとに、お客様が「わくわく」される店舗づくりに取組んでまいります。

c.資本の財源及び資金の流動性についての分析

ⅰ)キャッシュ・フローの状況

 「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

ⅱ)資金需要について

当連結会計年度においては、ホームセンター及び外食事業の新規出店等に22,030百万円の設備投資を行いました。

次期の当社グループの資金需要については、ホームセンター及び外食事業の新規出店・改装・開発を中心に設備投資を予定しております。

なお、この設備資金につきましては主に自己資金及び借入金によって賄う予定であります。

 

③経営上の目標の達成状況

 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおり、連結売上高500,000百万円、経常利益40,000百万円の達成に向けて取組んでおります。

 

 各指標の推移は次のとおりであります。

 

第54期

(自 2022年3月1日

 至 2023年2月28日)

第55期

(自 2023年3月1日

 至 2024年2月29日)

第56期

(自 2024年3月1日

 至 2025年2月28日)

第57期

(自 2025年3月1日

 至 2026年2月28日)

売上高(百万円)

313,487

310,697

315,727

341,141

経常利益(百万円)

19,176

16,594

19,169

13,845

経常利益率(%)

6.1

5.3

6.1

4.0

 

 

5【重要な契約等】

(経営統合に関する基本合意書の締結)

 当社と株式会社ジョイフル本田は、2026年4月14日をもって、共同株式移転の方法により共同持株会社を設立し経営統合を行うことについて合意し、2026年4月14日開催の各社取締役会における決議に基づき、同日付けで本経営統合に関する基本合意書を締結いたしました。

 詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表(1)連結財務諸表 注記事項」の(重要な後発事象)に記載のとおりです。

 

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。