配当利回りとは?計算式・目安・見方を3分でわかりやすく解説
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配当利回りとは、株式に投資した金額に対して、1年間でどれだけの配当を受け取れるかを示す指標です。計算式は「1株当たり年間配当 ÷ 株価 × 100」で、東証プライム市場の平均はおおむね2%前後とされます。本記事では計算方法、目安、見るときの注意点、調べ方までを初心者向けにわかりやすく解説します。
配当利回りとは何か?
配当利回りとは、現在の株価に対して年間の配当金がどれだけの割合になるかを示す指標です。投資額に対する配当の収益率を表し、株式投資の利回りをはかるものさしとして使われます。
株式投資の利益には、株価が上がって得られる値上がり益と、企業から受け取る配当金企業が利益の一部を株主に分配するお金。1株当たりの金額で示されることが多い。の2種類があります。配当利回りは、このうち配当による収益に着目した指標で、特に安定した収入を重視する投資家が参考にします。
配当利回りの計算式は?
配当利回りは、1株当たりの年間配当を株価で割り、100を掛けて求めます。配当金額と株価さえわかれば、誰でも簡単に計算できます。
- 配当利回り(%)= 1株当たり年間配当 ÷ 株価 × 100
- 1株当たり年間配当は中間配当と期末配当を合計した金額を使う
- 株価は証券取引所での現在値を使う
たとえば株価が2,000円で1株当たり年間配当が60円の企業なら、配当利回りは3%です。株価が下がると配当利回りは上がり、株価が上がると下がる関係にあります。年間配当の予想額は決算短信に記載されています。
配当利回りの目安は何%?
配当利回りの目安は、東証プライム市場の平均でおおむね2%前後とされ、これを上回れば高配当と評価されることが多いです。ただし業種や企業の方針によって水準は大きく変わります。
| 配当利回り | 一般的な評価 | 解釈の目安 |
|---|---|---|
| 1%未満 | 低め | 成長投資を優先する企業に多い |
| 2%前後 | 標準 | 市場平均並みの水準 |
| 3〜4% | 高め | 株主還元に積極的な企業に多い |
| 5%以上 | 非常に高い | 理由の確認が必要な水準 |
成長段階の企業は利益を事業投資に回すため配当利回りが低く、成熟企業は株主還元を厚くする傾向があります。配当利回りは同業種や市場平均と比べて判断することが大切です。
配当利回りを見るときの注意点
配当利回りは高いほど魅力的に見えますが、数値だけで判断すると思わぬ落とし穴があります。高利回りの理由を確認することが欠かせません。
配当利回りは株価が下がると自動的に上がります。業績悪化で株価が大きく下落した結果、見かけ上の利回りが高くなっているケースもあります。この場合、今後減配企業が配当金を前年より減らすこと。業績悪化などが理由となる。が行われれば利回りは下がってしまいます。
配当が利益に見合っているかも重要です。利益以上の配当を続ける企業は将来の減配リスクを抱えます。配当利回りはPERや利益の推移と併せて確認しましょう。
配当利回りの調べ方
上場企業の配当利回りは、証券会社のサイトや株式情報サイトで簡単に確認できます。自分で計算しなくても表示されている場合がほとんどです。
- 証券会社の取引サイトや株式情報サイトで銘柄ページを開く
- 企業のIRページで決算短信や配当の予想額を確認する
- 日本取引所グループのサイトで市場全体の平均利回りと比べる
決算短信には次の1年間の予想配当額が記載されており、現在の株価と組み合わせれば予想配当利回りを計算できます。1年だけでなく過去数年の配当推移も見れば、配当を安定して出し続けているかを判断できます。
よくある質問
配当利回りが高い株は買ったほうがいい?
高配当利回りは魅力的ですが、株価下落で見かけ上高くなっている場合もあります。業績や利益の推移、配当を維持できる体力があるかを確認したうえで判断することが大切です。利回りの数字だけで決めないようにしましょう。
配当利回りの市場平均はどのくらい?
東証プライム市場全体ではおおむね2%前後で推移しています。ただし相場環境や金利水準によって変動し、業種による差も大きいため、平均はあくまで比較の目安として捉えてください。
予想配当利回りと実績配当利回りの違いは?
実績配当利回りは過去1年に支払われた配当を使い、予想配当利回りは今期の予想配当を使います。投資では将来を反映する予想配当利回りが重視されますが、予想は変更される可能性がある点に注意が必要です。
配当利回りが5%を超える株は危険?
一概に危険とはいえませんが、注意は必要です。株価下落で利回りが高く見えていたり、利益以上の配当で無理をしている場合があります。減配リスクがないか、利益と配当のバランスを必ず確認しましょう。
配当利回りはいつの株価で計算する?
通常は現在の株価で計算します。株価は日々変動するため、配当利回りも毎日変わります。同じ企業でも、いつの株価を使うかによって表示される利回りが異なる点を理解しておきましょう。
無配の企業は投資先として悪い?
悪いとは限りません。成長企業は配当を出さず、利益を事業投資に回して株価上昇を目指すことがあります。配当を求めるなら高配当株、値上がり益を求めるなら成長株と、投資目的に応じて選ぶことが大切です。
配当利回りと株主優待は関係ある?
別のものです。配当利回りは現金配当の割合を示す指標で、株主優待は品物やサービスの提供です。優待の価値を加味した利回りを総合利回りと呼ぶこともありますが、配当利回り本来の計算には含めません。
配当利回りはどうすれば変わる?
株価の変動と配当額の変更で変わります。株価が下がれば利回りは上がり、上がれば下がります。また企業が増配すれば利回りは上がり、減配すれば下がります。2つの要素が組み合わさって日々変動します。
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執筆・監修: 企業スコープ編集部 / 出典: 日本取引所グループ 統計(株式平均利回り等) 、日本取引所グループ