シンプレクス・ホールディングス株式会社はやばい?経営の健全性を開示データで確認
結論:1点だけ確認しておきたい項目があります。有価証券報告書と適時開示で確認できる6項目のうち、5項目は懸念が確認されず、1項目に確認しておきたい点があります。
シンプレクス・ホールディングス株式会社について「やばい」「ブラック」「潰れる」といった言葉で検索されることがあります。 こうした評判は口コミや噂として広がりがちですが、上場企業の経営状態は法律で開示が義務づけられています。 このページでは有価証券報告書と適時開示だけを使い、6項目で確認できることを整理しました。 印象や体験談は一切含めていません。
シンプレクス・ホールディングス株式会社の業績はどう変わっている?
- 売上高は直近5期で最も高い水準です(2026年3月期 587億円)。
- 売上高は4期連続で増えています(2022年3月期 306億円 → 587億円)。
- 純資産は2022年3月期の373億円から2026年3月期の515億円へ、約38%増えました。
- 2027年3月期 第1四半期(2026-07-27発表)の売上高は161億円で、前年同期比+19.8%、営業利益は34億円(同+6.7%)です。
- 会社の通期予想(売上高700億円・営業利益172億円)に対する売上高の進捗は23%です。
出典: 有価証券報告書「経営指標等の推移」(5期)・東証の決算短信(J-Quants API)。
2人の解説で見るシンプレクス・ホールディングス株式会社
下の判定表と同じデータを、会話でかみくだいています。数字の読み方が分からないときはこちらから。
先輩、この会社ヤバいって噂を見たんすけど…大丈夫なんすか?
噂じゃなくて開示で見よう。上場企業なら、判断材料は全部そろってる。
直近期の最終損益は黒字(105億円)。まず「稼げているか」はクリアだね。
直近5期はすべて黒字。単年の上下ではなく、続いているかで見るのが大事だよ。
お、意外としっかりしてるじゃないっすか。
自己資本比率は約58%。健全の目安とされる30%は超えているよ。
売上は直近5期で92%増えている。縮小しているわけではないね。
うーん、判断が難しいっすね…
気になる項目は1点。全部が危険信号というわけじゃない。業種の特性で説明がつくものもあるから、同業他社と並べて見るといいよ。
あ、有報に「事業等のリスク」って項目ありましたよね。あれ読むと不安になるんすけど…
そこ、誤解しやすいところだ。あれは全部の上場企業が必ず書く決まりの項目。書いてあるから危ない、ではない。
シンプレクス・ホールディングス株式会社が挙げているのは30項目。「事業及び産業に関するリスク」、「特定業種への依存について」、「顧客企業の維持・獲得について」などだね。
むしろ、ちゃんと書いてる会社のほうが誠実ってことっすか?
そう考えていい。むしろ注目すべきは、どう対応すると書いているかのほう。多くの会社はリスクとセットで対応策も書いている。
これ、面接で使えます?
使える。「有報のリスクに挙げられている◯◯について、御社ではどう取り組まれていますか」と聞けば、企業研究の深さが一発で伝わるよ。
なるほど。噂より開示、っすね!
シンプレクス・ホールディングス株式会社が挙げている「事業等のリスク」
有価証券報告書の必須記載事項です。すべての上場企業が必ず書く項目なので、 書いてあること自体は経営の危険を意味しません。会社が何を不確実だと認識しているかが分かります。
- 事業及び産業に関するリスク
- 特定業種への依存について
- 顧客企業の維持・獲得について
- 技術革新への対応について
- 他社との競合について
- 中期経営計画について
- 人材の採用、育成及び適切な配置
- 顧客基盤の拡大
- プロジェクトの収益性管理及び不採算案件の抑制
- 新技術や新たなソリューションの開発・提供
- 研究開発費や人材関連費等の販売費及び一般管理費の増加に対する適切なコスト管理
- 人材戦略について
- マクロ経済・政治情勢について
- システム開発やソリューションに係るトラブルの発生について
- 第三者が提供するシステムについて
- ブランド、風評等について
- 将来の企業買収、戦略的投資等について
- 自然災害等について
- 法規制に関するリスク
- 法的規制等について
- 争訟について
- 情報保護及び知的財産に関するリスク
- 情報セキュリティについて
- 知的財産権について
- 財務リスク
- プロジェクトの採算悪化について
- 内部統制について
- 多額の借入、金利の変動について
- 減損に関するリスクについて
- 株式に関するリスク
出典: 金融庁EDINET 有価証券報告書「3 事業等のリスク」(2026-03-31・原文約12300字)。 項目名のみを掲載しています。対応策を含む全文は この有価証券報告書の原本(PDF)でご確認ください(数MBあります)。
公開データで確認できること
このページで分からないこと
ここで確認できるのは会社全体の数字だけです。次の点は開示されないため、 このページでは判断できません。
- 配属先の労働環境 — 残業時間や人間関係は部署ごとに大きく違い、全社平均では見えません
- 新卒の3年後離職率 — 上場企業には開示義務がなく、当サイトでも取得できていません
- 実際の初任給 — 有価証券報告書に記載義務がありません。採用サイトでご確認ください
- 社風や上司との相性 — 数字では測れません。OB訪問や説明会で確かめてください
なお、この判定は2026-06-11提出の書類にもとづいています。以降の変化は反映されていません。
1つの項目だけで良し悪しは決まりません。たとえば自己資本比率の低さは、 銀行や不動産では業種の構造によるものです。 気になった項目を業界の他社と比べると、その会社固有の問題かどうかが分かります。
出典: 金融庁EDINET 有価証券報告書、東証TDnet 適時開示、厚生労働省「しょくばらぼ」。 判定基準(黒字か/自己資本比率30%以上か 等)は当サイトが設定した目安で、 企業の優劣や将来を保証するものではありません。就職・投資の判断は必ず一次情報をご確認ください。